巨人(☆2対1★)ロッテ =交流戦2回戦(2022.06.04)・東京ドーム=
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ロッテ
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巨人
00000020X2500
勝利投手:メルセデス(5勝1敗0S)
(セーブ:大勢(1勝1敗20S))
敗戦投手:佐藤 奨真(0勝3敗0S)
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◆投手戦を制した巨人が3連勝。巨人は1点を追う7回裏、増田陸の適時打などで2点を奪い、逆転に成功する。投げては、先発・メルセデスが8回途中1失点の力投で今季5勝目。敗れたロッテは、先発・佐藤奨が好投するも、打線が7安打で1得点とつながりを欠いた。

◆ロッテ佐藤奨真投手(24)が4日の巨人戦(東京ドーム)に先発する。3月に育成から支配下契約を勝ち取り、3月31日のソフトバンク戦に中継ぎでプロ初登板。5月に入ってオリックス戦、阪神戦と2試合に先発し、いずれも6回まで投げきったが、0勝2敗となっている。待望のプロ初勝利がかかる。「前回、前々回の登板では立ち上がりが悪かったので、明日の試合ではそこをしっかり意識して、まず初回をゼロで抑えられるように準備していきたいと思います。子どもの時はジャイアンツ戦を見に来ることもあった東京ドームでの登板ですが、気負わずにいきたいと思います」と意気込んだ。

◆巨人のクローザー、大勢投手(22)が9回から登板し、1回無失点で新人史上最速の60試合で20セーブに到達した。先頭の4番レアードはフォークで追い込み、154キロの直球で二ゴロ。5番岡は153キロで右飛、6番安田は154キロで空振り三振に打ち取った。これまでの新人最速は90年の与田剛(中日)の68試合目だった。巨人での20セーブ到達は、93年石毛博史、13年西村健太朗の72試合目が最速で、大勢は新人ながら12試合更新したことになる。「野手のみなさんに守っていただいて、20セーブ挙げられた。ヤクルト戦で1回失敗してしまった時に、なんで失敗してしまったのか、なんで打たれたとか考えて、そこに向き合ったり、ダメなときに向き合ってこられたのが結果につながっているのかなと思います」と言った。原辰徳監督は「今日なんてぎりぎりの場面でね、1発のある相手の4番バッターからスタートしましたけど、堂々と投げきっているという感じはしますね。日々、新たな成長というものをね、本人も強く思ってくれているし、我々もそういうつもりで送り出しているというところですね」と評した。今季の大勢は3月25日の開幕戦で40年ぶりとなる新人開幕戦セーブを挙げるなど、開幕ダッシュに貢献。12球団最速で20セーブに到達した。ここまで24試合の登板で1勝1敗、20セーブ、防御率1・90の成績を残している。

◆ロッテ佐藤奨真投手(24)が好投報われず3敗目を喫した。序盤から最遅94キロの超スローカーブが効力を発揮。最速140キロの直球と46キロ差の緩急をつけ、3回まで無安打投球を披露した。6回まで2安打無失点も、1点リードの7回につかまった。四球と巨人ポランコの二塁打で二、三塁のピンチをつくり、最後は粘りの打撃に屈し逆転を許した。7回4安打2失点で降板となり、3敗目となった。「7回以外は自分の理想的なピッチングができたかなと思います。ポランコ選手への攻め方が追い込んでから甘くなってしまいその隙を突かれました。リードを守り切れず本当に悔しいです」。プロ初勝利はお預けとなった。

◆巨人増田陸内野手(21)が、前夜の初ヒーローインタビューに続き、2日連続のお立ち台に立った。6試合連続で一塁でスタメンに抜てきされた高卒4年目。1点を追う7回1死二、三塁。好投を続けるロッテ先発左腕・佐藤奨の外角137キロ直球をコンパクトなスイングで捉えた。中前に運ぶ同点適時打。一塁ベース上で大きくガッツポーズして喜んだ。続く中島の二ゴロの間に勝ち越しに成功した。「最高です。チャンスなので必死に食らい付いていきました。オフに育成になって自分自身悔しかったですし、自分の人生を変えたいと思って、日々必死にやっていて、がむしゃらやっている結果。これからも続けていきたいと思います」前日3日の同戦では「完全男」こと佐々木朗希の完全攻略に貢献。2回無死三塁、161キロ直球を右中間に運び、先制の適時三塁打。前夜には負傷でファーム調整中のキャプテン坂本に電話で相談し、試合前にはマシン打撃で通常時より5メートルほど前に出て目を慣らす"準備力"を結果に結び付けた。プロ初のお立ち台にも上がり「本当最高です!」と最高の笑顔を見せていた。若手にベテランと、バラエティー豊かな打線がつながり逆転勝ちした。

◆巨人が終盤のワンチャンスをものにして3連勝を飾った。ロッテ佐藤奨の緩急自在な投球に6回まで2安打無得点。7回1死の岡本和の四球から1死二、三塁とし、増田陸が同点適時打。なお1死二、三塁では代打中島の二ゴロに、代走立岡が三塁から好スタートで頭から本塁に滑り込んだ。原監督は「てこずって、てこずって、ワンチャンスの中で2点を取って、投手は1点で食い止めたというところですね」と語った。▽巨人中島(7回に同点に追い付いた直後、1死二、三塁から二ゴロで決勝点)「もっといい形で打ちたかったですけど(笑い)、打点がついて、チームの勝ちにつながってくれて本当に良かったです」▽巨人メルセデス(8回途中1失点で4月27日以来の5勝目)「勝利から遠ざかっていたので、ちょっと興奮してます。ゾーンで勝負するという気持ちが無四球につながったと思う」

◆巨人が1点を追う7回に増田陸の同点打と中島宏之内野手の二ゴロで勝ち越し、3連勝を飾った。先発メルセデスが5勝目。クローザーの大勢は新人史上最速の60試合目で20セーブに到達した。原辰徳監督の試合後の主な一問一答は以下の通り。?-攻撃全体を振り返って非常に相手投手が度胸よく、真っすぐを速く見せる、あるいは思い切った緩急を使って。非常にてこずりましたけど、フォアボールからポランコがつないだというのが非常に大きかったと思いますね。-そのあと増田陸が同点打。改めて勝負強さについては今シーズンから戦力に、陸はなってくれているんですけど。まあ成長著しく、そして何より、何ていうか、技術よりもね、もちろん技術もあるんですけども、非常に強い精神を持っているというかね。ですからああいういい場面でね、昨日もそうでしたけど、いいバッティングができたと思いますね。-(1死二、三塁から)中島の内野ゴロで勝ち越し、(三塁走者)立岡の走塁もよくナカジがあそこで。ほめられたバッティングではないかもしれないけど、あそこのバッティングというのは非常に貴重なゴロ、というかね。そういう意味では立岡もピンチランナーから思い切った走塁ができたというのは、タイムリーヒットに値するぐらいの1点、それよりも大きい1点だったかもしれませんね。-先発メルセデスは勢いもあったし、調子が良かったと思いますね。ただ、2ストライクからの攻めという部分でね、やや何というか、もう少し慎重にいけないかな、というぐらいのものはありましたけど。ただ、調子そのものはコンディションも非常によかったと思います。-カード3連勝も見えたが、(山崎)伊織への期待を彼は今年からという若武者の1人ですから、思い切って立ち向かってくれればそれでいいですね。-最後は大勢が締めた。節目の20セーブ。たくましさは増しているかそうですね...今日なんてぎりぎりの場面でね。1発のある相手の4番バッターというところからスタートしましたけど、堂々と投げきっているという感じはしますね。-安心感を感じるへっへっへっ(笑顔)。まあ、あの、私もそれに対して異議なしとは言い難いところではありますが、しかし、日々、あらたな成長というものをね、本人も強く思ってくれているし、我々もそういうつもりで送り出しているというところですね。-増田陸、思い切りの良さと懸命さが見える。それが好結果にと思いますよ。やっぱり技術もさることながら、精神力、集中力、非常に目には見えないような言葉ではあるけれども、そういうものをね、彼は非常に持っているというものを思いますね-盗塁も大きかったそうですね-昨日の打線の粘りが今日につながった部分もその辺はよく分かりませんけども、いずれにしても、てこずって、てこずって、ワンチャンスの中でね、2点を取って、ピッチャーは1点で食い止めたというところですね。鍬原もよく、あそこの場面で丁寧にね。彼に丁寧さが出てくれると、非常に良かったと思いますね。-ベテランもいる中で若い選手が躍動している現状をどう思うか今年の、なんていうかな、そういうチームで、少々は目をつむるぐらいの気持ちでいこうとスタートしていますので、結果がいいことがね、もちろんいいんですけども、少々逆風が吹こうがね、我々がしっかりと、成長させていこうと、これは変わりはないですね。

◆巨人のラスボスが威風堂々と新記録を樹立した。「日本生命セ・パ交流戦」でロッテと対戦。大勢投手(22)が9回を3者凡退に抑え、90年与田剛(中日)の68試合を上回り、新人史上最速の60試合で20セーブに到達。球団記録も、93年石毛博史と13年西村健太朗の72試合目を12試合も塗り替えた。漫画「鬼滅の刃」で人気のキャラクター煉獄杏寿郎のテーマソングを登場曲に使用する守護神は、ファンにも仲間にも愛されて頼もしい、救援陣の「柱」を目指していく。大勢が、勢いよくマウンドへ駆け上がった。1点リードの9回。今季東京ドーム最多の4万444人からそそがれる拍手。荘厳な登場曲が、ブルペンからグラウンドに向かうベンチ裏にまで届いた。「奮い立たされます」。出番が来た。4番、5番と6球で2死。最後はロッテ安田の直球狙いを感じ取った上で、直球勝負。心を燃やした。1-2から外角低めへ154キロ直球を突き刺し、新人&球団最速で20セーブに到達。「真っすぐで三振を取れたのはよかった。自分はゴロアウトとか、守ってもらう投手。野手のみなさんに守っていただき、20セーブ挙げられた」と感謝した。ラスボス感を醸し出す登場曲は、アニメ「鬼滅の刃」の煉獄杏寿郎のテーマ曲。「煉獄さんが好きなんですよ」と、東京ドームの音響チームに自ら依頼。4月から流れ、5月からはメインビジョンに映される特別演出も一新された。常々「ファンを魅了できる選手になりたい」と口にしてきた。登場曲も大きな役割を担う。現状では同キャラの技名でもある「炎の呼吸 壱ノ型 不知火」バージョンだが、弐ノ型、参ノ型...と変化させていく計画もある。「ストーリー性を出せたら。それでファンの方も少しでも楽しんでくれれば」。圧倒的な実力とエンタメ性でファンの心を奪う。求める理想の姿だ。一筋縄でいくほど甘くないとも分かっている。5月8日ヤクルト戦ではセーブ失敗でプロ初黒星。「なんで失敗してしまったのか、なんで打たれたか。ダメなときに向き合ってこられたのが結果につながっている」と毎試合映像を見返してフォームを修正し、その後から9試合連続無失点。登場曲のアドバイスも受けたパーソナルトレーナーの萩原淳由氏と二人三脚で、頭と体を鍛え抜いてきた。理想に着実に近づいている。3日発表のオールスターのファン投票の中間発表では、セ・リーグの抑え部門で断トツ。「もっともっと、ワクワクさせるような投手になっていきたい」。極上のエンタメと勝利の喜びを、ファンに届けていく。【小早川宗一郎】

◆巨人のルーキー大勢が20セーブ目を挙げた。新人の20セーブは昨季の栗林(広島=37S)以来8人目で、巨人では初めて。大勢はチーム60試合目で20セーブ到達。シーズン20セーブの最速記録は17年松井裕(楽天)の54試合だが、新人では90年与田(中日)の68試合を抜いて最速となった。また、新人に限らず巨人では93年石毛、13年西村の72試合が最速で、球団記録も更新するスピード到達だった。

◆東京ドームで親子共演が実現した。ロッテのエースとして活躍した「ジョニー黒木」こと黒木知宏氏(48)が、球界OBの生解説を聞くことができる特別席「レジェンズシート」で解説を務めた。さらに黒木氏の長女・MEIが、ロッテの公式チアパフォーマー「M☆Splash?(エムスプラッシュ)」のメンバーとして、巨人の公式マスコットガール「ヴィーナス」との合同パフォーマンスに登場。交流戦ならでは演出で盛り上げた。

◆粘投も報われず、念願のプロ初勝利はならなかった。ロッテの2年目左腕、佐藤奨真投手(24)が先発して7回4安打2失点。1-0で迎えた七回に逆転を許した。「前回、前々回の登板では立ち上がりが悪かったので、そこをしっかり意識して、まず初回をゼロで抑えられるようにしたい」その一回、三者凡退に抑えて有言実行した。直球は最速138キロながら、最も遅い93キロのカーブとの緩急差は45キロ。得意のチェンジアップを加えて、打者のタイミングを外した。しかし、七回は1死から四球、二塁打でピンチを招き、増田陸に同点適時打を許し、中島の二ゴロで勝ち越された。東京・関東一高から専修大を経て昨年、育成ドラフト4位で入団した。1年目は2軍で7勝を挙げたが、今年2月の沖縄・石垣島キャンプは2軍スタート。実戦で結果を残し、3月に支配下登録を勝ち取った。東京・墨田区出身。少年時代はロッテファンだったというが、巨人戦を見に東京ドームに足を運んだ。思い出の詰まった地での登板。「気負わずにいきたいです」と臨んで計105球をテンポよく投げ込んだ。試合では五回に、マスクをかぶった佐藤都の右中間適時二塁打で先制した。〝佐藤バッテリー〟が異彩を放ったが、味方の援護に恵まれず。左腕は最後に力尽きた。(広岡浩二)

◆前夜との球速差に幻惑された。巨人打線が対したのは、ロッテの技巧派左腕・佐藤奨。直球の最速は140キロ以下で、90キロ台のカーブを織り交ぜてくる。タイミングを外され、三回まで打者9人で料理された。金杞泰(キム・キイテ)打撃コーチは「緩急をうまく使われている。狙いを明確にして、一振りで仕留められるように集中しほしい」と攻略に向けて期待を寄せたが、テンポの良さに制球力も兼ね備える相手を打ちあぐねた。打線は前日に佐々木朗と対戦し、160キロ超の剛速球を捉えた。増田陸は指3本分バットを短く持ち、振り切らないほどのコンパクトなスイングで適時打を放った。中山はほぼノーステップでミートに徹し、ファウルで球数を稼いだ。4月に完全試合を成し遂げた「令和の怪物」を泥臭い策で攻略したが、この日は粘ることすらままならない。二回は先頭の岡本和が相手の失策で出塁したが、増田陸が併殺打に倒れて付け入ることができなかった。 7回) ようやく打線がつながったのは、1点を追う七回だ。四球と二塁打で1死二、三塁の好機をつくり、増田陸が中前に同点の適時打を放った。すかさず二盗を決めて再び二、三塁とし、代打・中島の二ゴロの間に勝ち越した。客席をオレンジに染めた観衆が「ラッキーセブン」に歓喜した土曜日のナイターゲーム。ルーキー守護神の大勢(関西国際大)が試合を締めて20セーブ目を挙げ、チームは3連勝を飾った。(鈴木智紘)

◆巨人が3連勝した。0―1の七回に増田陸の適時打と代打中島の二ゴロで2点を奪い逆転した。メルセデスは八回途中7安打1失点で5勝目、大勢が20セーブ目を挙げた。ロッテは佐藤奨の7回2失点の好投を生かせず3連敗を喫した。

◆ロッテが3連敗を喫し、3カード連続の負け越しも決まった。2年目左腕、佐藤奨真投手(24)が先発し、7回4安打2三振2失点と粘ったが、3敗目を喫した。試合後、井口資仁監督(47)の一問一答は以下の通り。――佐藤奨はカーブをうまく使って投げた「緩急を使って本当に抑えてくれました。ひとつ(七回1死から)のフォアボールがもったいなかったなと思います」――佐藤奨は五回の打席でバントを決めていれば好機を広げられた「あそこで何とか送れたら、もう1点を取っていたらということでした」――打線がつながらなかった「そこが、少し欠けているところだと思います。切り替えていきたいです」

◆巨人は七回に2点を奪って逆転勝ちし、3連勝。原辰徳監督(63)は七回、勝ち越し点を奪った打者・中島宏之内野手(39)と三塁走者の立岡宗一郎外野手(32)を称賛した。「よくナカジ(中島)があそこで。ほめられた打撃ではないかもしれないけど、非常に貴重なゴロ。立岡もピンチランナーから思い切った走塁ができたというのは、タイムリーヒットに値するぐらいの、それよりも大きい1点だったかもしれませんね」同点に追いついた七回1死二、三塁。代打で登場した中島はハーフスイングで二塁手の前にゴロを転がし、代走で起用されていた三走・立岡が好スタートを切って本塁へ激走し、ヘッドスライディングで生還。これが決勝点となり、指揮官も「適時打以上」という価値あるプレーとなった。 7回一死2、3塁) また、原監督はその直前に同点の中前適時打を放った増田陸にも「成長著しく、そして何より、非常に強い精神を持っている。ですからああいういい場面でね、昨日もそうでしたけど、いい打撃ができた」と、ロッテ・佐々木朗から先制打を放った前夜に続く活躍に目を細めた。

◆巨人のメルセデスが八回途中まで7安打1失点で粘り、4月27日以来の5勝目を挙げた。五回に先制を許したが、伸びのある直球とスライダーなどを低めに集めて逆転につなげ「打線がチャンスをものにして点を取ってくれたのがうれしかった」と感謝した。休養のために2軍で調整し、中10日で登板。ロッテ戦は2019年からこれで3戦3勝と相性が良く「どんどん攻めていくんだという気持ちで投げたのが、試合を通していい結果につながったのかな」と満足そうに話した。

◆巨人のドラフト1位・大勢投手(22)が九回を3人で締め、今季20セーブ目を挙げた。■データBOX?巨人の新人・大勢が今季20セーブ(S)。新人投手の20セーブ以上は、昨年の広島・栗林良吏(37S=新人最多タイ)に次いで8人目。チーム60試合目での20S到達は新人投手では1990年の中日・与田剛の68試合を抜いて最速。新人投手に限らず、巨人では93年の石毛博史と2013年の西村健太朗の72試合を抜く球団最速となった。20Sのプロ野球最速記録は17年の楽天・松井裕樹の54試合。 試合後、巨人・小林誠司とタッチする巨人・大勢) ?新人投手が両リーグ最速で20Sに到達したのは、90年の中日・与田以来32年ぶり2人目。

◆巨人・増田陸内野手(21)が七回、中前へ痛烈な同点打を放って勝利に貢献し、2日連続でお立ち台に上がった。試合後の取材では「追い込まれてからも食らいついていった結果が、本当にいい結果になった。すごくうれしいですし、自信になりました」と振り返った。3日の第1戦でロッテ・佐々木朗希投手(20)から先制打を放った4年目のガッツマンが、5試合連続のスタメン起用に応えている。〝師匠〟への思いも明かした。故障離脱している主将の坂本には、3年連続でオフの自主トレに志願して同行。シーズン中も増田陸から電話やメッセージで連絡してアドバイスを請う。復帰に向けてファームで調整中の坂本は現在、ナイターと違い昼間の活動が中心になっている。増田陸は「夜に(連絡)するのは失礼というか迷惑だと思うんですけど」と申し訳なさそうにしながらも、「でも、僕も勇人さんの姿勢を見習って、貪欲に打ち込んでいきたい。自主トレも一緒にやっていただいて、試合とかも見てくれている。勇人さんみたいに僕も結果を出したいですし、活躍したいので、そこを貪欲にいってもいいのかなと思います」と真っすぐな思いを語り、兄貴分に感謝した。プチブレークの陰には、増田陸の積極的な姿勢と、主将の度量の大きさがあるようだ。

◆勝負は、わずか2時間21分で決着した。緊迫の投手戦。巨人のドラフト1位・大勢投手(22)=関西国際大=は、いつもより早く出番に備えていた。満を持して九回に登板し、三者凡退で1点差を守った。球団最速、新人ではプロ野球最速で20セーブに到達。チームを3連勝に導き、謙虚に喜びをかみしめた。「野手の皆さんに守っていただいて、20セーブを挙げられた」土曜日のナイター。東京ドームには、今季最多4万444人の観衆が詰めかけた。交代で守護神の名前がアナウンスされると、客席をオレンジに染めたG党が拍手喝采で送り出した。新人右腕は高まるムードに乗り、強気に腕を振った。4番・レアードで勝負が始まり、150キロ超の直球を決め球に2死を奪った。相手打線の速球待ちを察したが、逃げる選択肢はなかった。最後は外角低めに154キロを投げ込み、空振り三振。「変化球より真っすぐを待っているだろうと思っていたので、真っすぐでしっかり勝負できたのは良かった」。原監督は、強心臓のルーキーを「堂々と投げきっている感じはしますね」とたたえた。登板24試合でセーブ失敗は1度だけ。5月8日のヤクルト戦(東京ドーム)で直球を狙われ、投球が単調になった。「駄目なときに向き合ってこられたのが、結果につながっているのかな」。登板後は必ず投球の映像を確認。フォームや配球を見つめ直している。「もっともっと(観衆を)ワクワクさせるようなピッチャーになっていきたい」。シーズン47セーブのハイペース。一つの節目を迎えても、満足感はない。(鈴木智紘)★データBOX?巨人の新人・大勢が今季20セーブ(S)。新人投手の20S以上は、昨年の広島・栗林良吏(37S=新人最多タイ)に次いで8人目。チーム60試合目での20S到達は新人投手では1990年の中日・与田剛の68試合を抜いて最速。新人に限らず、巨人では93年の石毛博史と2013年の西村健太朗の72試合を抜く球団最速となった。20Sのプロ野球最速は17年の楽天・松井裕樹の54試合。?新人投手の両リーグ最速での20S到達は、90年の中日・与田以来32年ぶり2人目。

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<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
830 0.727
(↑0.027)
-
(-)
751
(+3)
33
(+2)
18
(+1)
7
(-)
0.264
(↓0.01)
2.410
(↑0.04)
2
(1↑)
阪神
740 0.636
(↑0.036)
1
(-)
734
(+3)
26
(-)
7
(-)
14
(+1)
0.262
(↑0.001)
2.200
(↑0.23)
2
(1↓)
ソフトバンク
740 0.636
(↓0.064)
1
(↓1)
755
(+2)
23
(+4)
9
(-)
11
(+1)
0.280
(↓0.006)
2.080
(↓0.22)
4
(-)
ORIX
650 0.545
(↑0.045)
2
(-)
734
(+3)
28
(+2)
5
(+1)
4
(+1)
0.269
(↓0.001)
2.530
(↑0.16)
4
(-)
DeNA
650 0.545
(↑0.045)
2
(-)
738
(+6)
35
(+1)
11
(+1)
5
(+2)
0.241
(↑0.012)
2.510
(↑0.15)
4
(-)
中日
650 0.545
(↑0.045)
2
(-)
729
(+4)
35
(+2)
5
(+1)
5
(-)
0.227
(↑0.001)
3.120
(↑0.12)
4
(-)
巨人
650 0.545
(↑0.045)
2
(-)
742
(+2)
35
(+1)
13
(-)
16
(+1)
0.232
(↓0.003)
2.970
(↑0.2)
8
(4↓)
西武
560 0.455
(↓0.045)
3
(↓1)
735
(+2)
35
(+3)
8
(+1)
3
(-)
0.230
(↓0.005)
2.590
(↑0.03)
9
(-)
楽天
470 0.364
(↓0.036)
4
(↓1)
720
(+1)
40
(+6)
3
(-)
6
(+2)
0.214
(↑0.001)
3.830
(↓0.27)
9
(-)
ロッテ
470 0.364
(↓0.036)
4
(↓1)
731
(+1)
40
(+2)
9
(-)
7
(+1)
0.206
(↑0.001
3.260
(↑0.09)
9
(-)
日本ハム
470 0.364
(↓0.036)
4
(↓1)
745
(-)
48
(+3)
10
(-)
7
(-)
0.282
(↓0.01)
4.100
(↑0.06)
12
(-)
広島
380 0.273
(↓0.027)
5
(↓1)
720
(+2)
56
(+3)
0
(-)
2
(+1)
0.219
(↓0.005)
4.880
(↑0.19)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
34201 0.630
(↑0.007)
-
(-)
88217
(+3)
177
(+2)
58
(+1)
33
(-)
0.237
(↓0.002)
2.750
(↑0.01)
2
(-)
巨人
34260 0.567
(↑0.008)
3
(-)
83231
(+2)
229
(+1)
63
(-)
33
(+1)
0.243
(↓0.001)
3.320
(↑0.04)
3
(-)
広島
28272 0.509
(↓0.01)
6.5
(↓1)
86222
(+2)
200
(+3)
24
(-)
10
(+1)
0.253
(↓0.002)
3.290
(↑0.01)
4
(-)
中日
26290 0.473
(↑0.01)
8.5
(-)
88172
(+4)
202
(+2)
33
(+1)
20
(-)
0.242
(↓0.001)
3.570
(↑0.03)
5
(-)
DeNA
23280 0.451
(↑0.011)
9.5
(-)
92177
(+6)
222
(+1)
39
(+1)
19
(+2)
0.246
(↑0.002)
3.880
(↑0.06)
6
(-)
阪神
24331 0.421
(↑0.01)
11.5
(-)
85178
(+3)
173
(-)
42
(-)
43
(+1)
0.231
(↑0.001)
2.780
(↑0.05)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
32211 0.604
(↓0.011)
-
(-)
89227
(+2)
165
(+4)
33
(-)
33
(+1)
0.267
(↓0.001)
2.720
(↓0.03)
2
(-)
楽天
30221 0.577
(↓0.011)
1.5
(-)
90178
(+1)
158
(+6)
31
(-)
43
(+2)
0.234
(-)
2.890
(↓0.07)
3
(-)
ORIX
28290 0.491
(↑0.009)
6
(↑1)
86155
(+3)
178
(+2)
22
(+1)
31
(+1)
0.227
(↑0.001)
2.860
(↑0.04)
4
(-)
西武
26291 0.473
(↓0.008)
7
(-)
87169
(+2)
169
(+3)
36
(+1)
20
(-)
0.225
(↓0.001)
2.500
(-)
5
(-)
ロッテ
23321 0.418
(↓0.008)
10
(-)
87167
(+1)
196
(+2)
30
(-)
53
(+1)
0.214
(-)
2.870
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
22340 0.393
(↓0.007)
11.5
(-)
87193
(-)
217
(+3)
48
(-)
41
(-)
0.243
(↓0.001)
3.700
(-)