中日(☆4対2★)ソフトバンク =交流戦2回戦(2022.06.04)・バンテリンドーム=
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ソフトバンク
0001100002700
中日
10000021X4701
勝利投手:祖父江 大輔(2勝2敗0S)
(セーブ:R.マルティネス(0勝1敗15S))
敗戦投手:津森 宥紀(4勝2敗0S)

本塁打
【中日】A.マルティネス(4号・1回裏ソロ)

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◆中日は初回にA.マルティネスのソロが飛び出し、先制に成功する。その後逆転を許すも、7回裏には2死一二塁から代打・溝脇の適時三塁打で2点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、2番手・祖父江が今季2勝目。敗れたソフトバンクは、2番手・津森が誤算だった。

◆ソフトバンクは終盤に逆転を許して敗戦。藤本博史監督(58)の、試合後の一問一答は以下の通り。-7回に津森が決勝打を許した藤本監督 「津森で打たれたらしょうがないじゃない。勝ちゲームのパターンで7回いってるわけやから」-6回まで好投の大関に代打藤本監督 「チャンスやったからね。チャンスやったら1点取りに行くわね。明石も代打でいい形で打ってくれたけど、ハードラックやったね」-7回から捕手も甲斐に交代藤本監督 「(渡辺のまま)1点差で行ける? そこはちょっとしんどいと思うよ。経験させるというのと勝ちに行くのは違うからね。そこでそのまま勝ちの投手をリードできる? 俺は甲斐だと思うよ」-渡辺は5回に適時打藤本監督 「打つのはしっかり打ってくれてるよ。大関とも息が合ってるので、いいんじゃないですか」-大関は初回に被弾も、試合を作った藤本監督 「ずっとゲーム作ってくれてますよ。全然、ローテーションで及第点ですよ」-セ・リーグ本拠地での難しさ藤本監督 「こっちはもう勝負いってるわけやから。全然、何の悔いもないですよ」

◆中日は3日からのソフトバンク3連戦を「ガールズシリーズ 2022」として開催している。グラウンド、マウンド後方のCDマークと、一塁、二塁、三塁ベースの色を「ピンク」の特別仕様に変更。3日と5日は来場者全員に今年のイケメンコンテストで上位に入った選手がプリントされた「イケメンうちわ」が配布され、4日は女性来場者全員に「ドラ恋ユニホーム」がプレゼントされた。

◆ソフトバンクが中日に終盤に逆転負けを喫し、交流戦の同率首位から陥落した。1点リードで迎えた7回。防御率0点台だった2番手津森が溝脇に逆転の2点三塁打を浴びた。藤本博史監督(58)は「津森で打たれたらしょうがないじゃない。勝ちゲームのパターンで7回いってるわけやから」と責めなかった。経験の少ないセ・リーグ本拠地の交流戦ならでは打順の巡り合わせも、逆転負けの遠因だった。先発大関が6回まで1失点と好投。特に3回以降は1人の走者も許さず、球数も76球と普段のDH制なら十分に続投できる状況だった。だが、1点リードの7回、2死二塁の好機で打席が回った。藤本監督は「チャンスやったからね。1点じゃ心細いから、1点取りに行くわね」と代打投入を選択。代わった明石はとらえた鋭いライナーを放ったが、相手守備の正面に飛ぶ中飛に倒れ、追加点を奪えなかった。指揮官は「明石もいい形で打ってくれたけど、ハードラックやったね」と、不運を嘆くしかなかった。交流戦首位から後退したが、指揮官は交流戦最初のカードとなった敵地でのDeNA3連戦後にも「セ・リーグ、難しいよね」と、采配の難しさを明かしていたが、この日は「こっちはもう勝負いってるわけやから。全然、何の悔いもないですよ」とすがすがしかった。引きずることなく、カード勝ち越しを狙いにいく。【山本大地】○...ソフトバンク「育成出身」の左腕大関&渡辺の先発バッテリーがまたもゲームメークした。5月28日のホーム広島戦で初コンビを組んで以来2度目の先発出場。大関は初回にAマルティネスのソロで先制を許したが、6回を3安打1失点。3回以降はパーフェクトに抑えた。「調子は良かった。中盤以降は気持ちを込めて、自分らしい投球ができた」。前回2打席連発で沸かせた捕手の渡辺も同点の5回に一時勝ち越しの適時二塁打。「絶対にかえしてやろうと思いました」。津森らリリーフ陣が打たれて白星は逃したが、敗戦の中の大きな収穫だった。○...パパ周東が通算100盗塁に王手をかけた。7回1死から右前打で出塁すると、続く渡辺の打席で、大台王手の二盗を決めた。5回先頭では右翼線へ三塁打を放ち、2試合連続のマルチ安打。昨年9月の右肩手術を経て、5月末に復帰後は打率4割7分6厘と好調だ。前日3日には第1子の男児が誕生。「写真で見ました。猿みたいでした。かわいい。より一層、頑張らないといけない」と気持ちを新たにしていた。○...ソフトバンク中村晃外野手が一時同点打となる3試合ぶり安打を放った。1点を追う4回2死一、二塁。高橋宏の外角低めのフォークを左前へ。「2死でのチャンス。やるかやられるかの勝負で割り切って打ちにいくことができました」。前日3日は2度の得点機で凡退しただけに雪辱の一打だった。「追い込まれてから、自分らしい打撃をすることができた」と手応えを明かしたが、逆転負けに笑顔はなかった。

◆中日2年目の高橋宏斗投手(19)が、逆転勝ちを呼ぶプロ最多の10奪三振の力投で魅せた。柳田をスプリットで2打席連続空振り三振に斬るなど、降板する6回まで「毎回K」を重ねた。5回に一時逆転を許したが、クオリティースタート(6回以上自責3以内)の5安打2失点。中京大中京出身の地元のスターが、3万6205人で埋まったバンテリンドームを沸かせた。だが、本人は反省の言葉ばかりを並べた。「調子自体はよくなかった。4回くらいからスプリットが落ちなくて点を取られることが多かったので、何とか修正したかったけどできなかったです」。3回まで完全投球。序盤は最速153キロの直球とスプリットで面白いように三振を重ねた。だが、1点リードの4回2死から中村晃に同点適時打。5回は周東、渡辺にスプリットが浮き、連続長打で勝ち越しを許した。近未来のエースに立浪和義監督(52)もあえて厳しい注文を出した。「6回で2点と考えれば先発の役割は果たしていると思うが、四球だったりボールが先行して自分を苦しめるケースが続いている。克服できるようにやってもらいたいなと思います」期待が大きいだけに、求めるレベルは高くなる。この日は6回104球。間隔を空けながら、100球が目安の登板が続く。一方で柳田、グラシアルの中軸からも2三振ずつ奪う球威はのびしろたっぷりで魅力的だ。「そこは自信にしたいと思います」。無駄球をいかに減らすかもリミッター解除の条件となりそうだ。▽中日A・マルティネス(1回に先制の4号ソロ) 高く打球が上がったから、スタンドインするまで自分でも分からなかった。(入って)よかったです。▽中日ビシエド(8回に左中間へ追加点の適時打) 少しバットの先だったけど、いいところに飛んでくれた。ナイスランの岡林にも感謝してるよ。

◆白星は敷かれたレールからこぼれ落ちた。ソフトバンクが中日に逆転負け。1点リードの7回、必勝継投の7回の男、津森が2点を奪われてひっくり返されると、8回にも1点を失って逃げ切りに失敗。チーム今季10度目の逆転負けとなってしまった。何とも悔しい敗戦に違いないが、100%の完全リリーフを求めるのも酷な話で、むしろ6回まで最少失点で粘り抜いた若きバッテリーの頑張りに視線を向けたい。5月28日の広島戦(ペイペイドーム)でプロ初の先発マスクをかぶった渡辺と、先発マウンドに上がった左腕大関の「育成出身コンビ」だ。1週間後に"中6日"で2度目のコンビを組んだこの日も、初回のソロ本塁打の1失点のみで6回までスコアボードに0を並べた。2回1死満塁のピンチを三ゴロ併殺打に仕留めると、大関は3回以降はノーヒット投球。「調子は良かったです。中盤以降は気持ちを込めて、自分らしい投球ができたと思います。早い回に失点してしまう試合が続いているので反省しないと」。5勝目は逃したが、3年目のサウスポーは手応えを感じ取った。初マスクで2発デビューを飾った渡辺はこの日も大関を好リード。自慢の打撃でも5回には右翼線へ適時二塁打を放った。自らのバットで勝ち越しに成功。「(三塁打の)周東さんがチャンスを作ってくれたので、絶対に自分がかえそうという気持ちでした」。役割を十分に果たした。藤本監督は育成コンビの若きバッテリーを「まだまだ成長段階」と評したが、信頼度は高まりつつある。敗戦の中でも大きな収穫だった。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆中日は1―2の七回、代打溝脇の右翼線を破る2点三塁打で逆転。八回はビシエドが適時二塁打を放った。2番手の祖父江が2勝目、R・マルティネスは15セーブ目。ソフトバンクは大関が6回1失点も、津森ら救援陣が粘れなかった。

◆ソフトバンクは勝利した5月28日の広島戦に続き、ともに育成出身の大関と渡辺がバッテリーを組み、それぞれ持ち味を発揮した。大関は全球速球を投じた一回にソロを浴びたが、二回に1死満塁を併殺打で乗り切った後は変化球を織り交ぜて的を絞らせなかった。三回以降は完璧な内容で「中盤以降は気持ちを込めて投球ができた」とうなずいた。 5回、適時二塁打を放ったソフトバンク・渡辺陸) 強気のリードを見せた21歳の渡辺は、五回に右翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち「大関さんが踏ん張っている中、打てて良かった」。藤本監督は「息が合ってるのでいいんじゃないか」と名コンビの誕生に期待した。

◆中日の2年目、高橋宏は自己最多の10奪三振と力投した。6回2失点で勝ち負けは付かなかったが、序盤の3イニングは走者を一人も出さずに完璧。柳田からはスプリットで2打席連続の空振り三振に打ち取り「そこは自信を持って」と振り返った。1点リードで迎えた中盤の四回と五回にスプリットを打たれて1失点ずつ。浮いた決め球をはじき返され「疲れなのか、打者が2巡目だからか。毎試合同じ失敗」と反省していた。

◆ソフトバンクの高卒4年目、渡辺陸捕手(21)が1-1の五回無死三塁で適時二塁打を放った。右翼フェンス直撃の一時勝ち越し打を「周東さんがチャンスを作ってくれたので、絶対に自分がランナーを返そうという気持ちでした」と振り返った。2発5打点を記録した5月28日の広島戦(ペイペイドーム)以来、プロ2度目のスタメンでもバットでアピールした。

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
830 0.727
(↑0.027)
-
(-)
751
(+3)
33
(+2)
18
(+1)
7
(-)
0.264
(↓0.01)
2.410
(↑0.04)
2
(1↑)
阪神
740 0.636
(↑0.036)
1
(-)
734
(+3)
26
(-)
7
(-)
14
(+1)
0.262
(↑0.001)
2.200
(↑0.23)
2
(1↓)
ソフトバンク
740 0.636
(↓0.064)
1
(↓1)
755
(+2)
23
(+4)
9
(-)
11
(+1)
0.280
(↓0.006)
2.080
(↓0.22)
4
(-)
ORIX
650 0.545
(↑0.045)
2
(-)
734
(+3)
28
(+2)
5
(+1)
4
(+1)
0.269
(↓0.001)
2.530
(↑0.16)
4
(-)
DeNA
650 0.545
(↑0.045)
2
(-)
738
(+6)
35
(+1)
11
(+1)
5
(+2)
0.241
(↑0.012)
2.510
(↑0.15)
4
(-)
中日
650 0.545
(↑0.045)
2
(-)
729
(+4)
35
(+2)
5
(+1)
5
(-)
0.227
(↑0.001
3.120
(↑0.12)
4
(-)
巨人
650 0.545
(↑0.045)
2
(-)
742
(+2)
35
(+1)
13
(-)
16
(+1)
0.232
(↓0.003)
2.970
(↑0.2)
8
(4↓)
西武
560 0.455
(↓0.045)
3
(↓1)
735
(+2)
35
(+3)
8
(+1)
3
(-)
0.230
(↓0.005)
2.590
(↑0.03)
9
(-)
楽天
470 0.364
(↓0.036)
4
(↓1)
720
(+1)
40
(+6)
3
(-)
6
(+2)
0.214
(↑0.001)
3.830
(↓0.27)
9
(-)
ロッテ
470 0.364
(↓0.036)
4
(↓1)
731
(+1)
40
(+2)
9
(-)
7
(+1)
0.206
(↑0.001)
3.260
(↑0.09)
9
(-)
日本ハム
470 0.364
(↓0.036)
4
(↓1)
745
(-)
48
(+3)
10
(-)
7
(-)
0.282
(↓0.01)
4.100
(↑0.06)
12
(-)
広島
380 0.273
(↓0.027)
5
(↓1)
720
(+2)
56
(+3)
0
(-)
2
(+1)
0.219
(↓0.005)
4.880
(↑0.19)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
34201 0.630
(↑0.007)
-
(-)
88217
(+3)
177
(+2)
58
(+1)
33
(-)
0.237
(↓0.002)
2.750
(↑0.01)
2
(-)
巨人
34260 0.567
(↑0.008)
3
(-)
83231
(+2)
229
(+1)
63
(-)
33
(+1)
0.243
(↓0.001)
3.320
(↑0.04)
3
(-)
広島
28272 0.509
(↓0.01)
6.5
(↓1)
86222
(+2)
200
(+3)
24
(-)
10
(+1)
0.253
(↓0.002)
3.290
(↑0.01)
4
(-)
中日
26290 0.473
(↑0.01)
8.5
(-)
88172
(+4)
202
(+2)
33
(+1)
20
(-)
0.242
(↓0.001)
3.570
(↑0.03)
5
(-)
DeNA
23280 0.451
(↑0.011)
9.5
(-)
92177
(+6)
222
(+1)
39
(+1)
19
(+2)
0.246
(↑0.002)
3.880
(↑0.06)
6
(-)
阪神
24331 0.421
(↑0.01)
11.5
(-)
85178
(+3)
173
(-)
42
(-)
43
(+1)
0.231
(↑0.001)
2.780
(↑0.05)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
32211 0.604
(↓0.011)
-
(-)
89227
(+2)
165
(+4)
33
(-)
33
(+1)
0.267
(↓0.001)
2.720
(↓0.03)
2
(-)
楽天
30221 0.577
(↓0.011)
1.5
(-)
90178
(+1)
158
(+6)
31
(-)
43
(+2)
0.234
(-)
2.890
(↓0.07)
3
(-)
ORIX
28290 0.491
(↑0.009)
6
(↑1)
86155
(+3)
178
(+2)
22
(+1)
31
(+1)
0.227
(↑0.001)
2.860
(↑0.04)
4
(-)
西武
26291 0.473
(↓0.008)
7
(-)
87169
(+2)
169
(+3)
36
(+1)
20
(-)
0.225
(↓0.001)
2.500
(-)
5
(-)
ロッテ
23321 0.418
(↓0.008)
10
(-)
87167
(+1)
196
(+2)
30
(-)
53
(+1)
0.214
(-)
2.870
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
22340 0.393
(↓0.007)
11.5
(-)
87193
(-)
217
(+3)
48
(-)
41
(-)
0.243
(↓0.001)
3.700
(-)