巨人(☆10対3★)ロッテ =交流戦1回戦(2022.06.03)・東京ドーム=
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ロッテ
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巨人
01211005X101501
勝利投手:戸郷 翔征(6勝3敗0S)
敗戦投手:佐々木 朗希(5勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】レアード(9号・8回表3ラン)
【巨人】岡本 和真(16号・3回裏2ラン)

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◆巨人が快勝。巨人は2回裏、増田陸の適時打で1点を先制する。その後は、3回に岡本和の2ラン、4回には丸の適時打が飛び出すなど、着実に得点を重ねた。投げては、先発・戸郷が7回無失点の力投で今季6勝目。敗れたロッテは、先発・佐々木朗が試合をつくれなかった。

◆巨人戸郷翔征投手が「令和の怪物」に挑む。先発する3日ロッテ戦(東京ドーム)で佐々木朗希と初対戦。直近2試合は8回無失点、8回3失点と粘りの投球も、いずれも勝ち星には恵まれなかった。1学年年下の怪物右腕に今季初黒星をつけるべく「対戦の少ない相手なので、攻めのピッチングで1点でも少なく、長いイニングを投げれるように頑張ります」と力を込めた。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が3日、巨人戦(東京ドーム)に先発する。この日は巨人がホームゲームのため、佐々木朗も打席に立つ展開になる。印象的な表情がある。岩手・大船渡高3年時の19年4月21日のこと。高校生史上最速163キロを4月6日に出したばかりの佐々木朗は出力を抑えるため、登板を制限していた。前日に仙台育英(宮城)との練習試合で変化球主体で75球を投げたばかりで、21日は早朝からナインとバス移動。岩手・宮古にある本州最東端の球場へ向かった。宮古高との練習試合ではプレーイングマネジャーのような役割で、仲間たちの戦いを見守っていた。カメラを構える記者も私1人だけ。どこにでもあるような高校野球の練習試合の風景だった。試合はダブルヘッダー。1試合目、2試合目ともに最後に代打で出場した。1試合目はこすったような、変な回転がかかった内野フライ。打った瞬間に、笑って悔しがっていた。それもあってか2試合目は、右翼線に鋭いライナーを放つと、打った瞬間こそ「してやったり」の表情を浮かべたが、必死の形相で一塁へと膨らんだ。二塁打性の当たりで、三塁をうかがうかのような勢いで。春先の、代打で出場するだけの練習試合。「大船渡の仲間と絶対に甲子園へ」と誓っていた本人としても、そこまで比重が高くなかった試合に思える。それでも、投げるだけじゃない。野球が本当に好きなんだな-。本州の隅で、私1人しかカメラを構えていないような試合で見せた、高校生史上最速右腕の本質。そのひたむきさで、どんどん伸びて、今の活躍は皆が知るところだ。今日の巨人戦。投球はもちろん、どんな打席を見せるだろうか。カメラを持ってドームで観戦する人はぜひ、一塁へ走る表情にも注目してほしい。【ロッテ担当 金子真仁】

◆巨人アダム・ウォーカー外野手(30)は5月31日から3試合連続本塁打中。巨人の外国人選手が4戦連発すれば、11年ラミレス以来11年ぶりの記録になる。ロッテ先発の佐々木朗は今季1発を許していないが、ウォーカーは打てるか。

◆ミスターと令和の怪物が夢の対面を果たした。巨人と公式戦で初めて対戦するロッテ先発の佐々木朗希投手(20)と巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(86)が、試合前に東京ドームで対面。2人は笑顔で記念撮影。長嶋終身名誉監督が「何センチ?」と佐々木朗の身長を質問。192センチと知ると「大きいね」と驚く場面もあった。長嶋終身名誉監督は佐々木朗について「身長が高くて良い体格をしていました。ほれぼれするストレートとフォークボールを投げて、それでいてコントロールも素晴らしい最高の投手です。私が見てきた約80年の中で杉下茂さん、金田正一さん、佐々木主浩さんの3人がNO・1でしたが、今は佐々木朗希くんがNO・1です。キャッチャーの松川君も素晴らしいキャッチャーですね。これからの成長が楽しみです」と絶賛のコメントを並べた。

◆セ・リーグ2位の巨人が、パ・リーグ5位のロッテと対戦。先発は巨人が戸郷翔征。ロッテは6勝目をかけ、佐々木朗希が登板する。◆佐々木朗の巨人戦 今年3月18日のオープン戦(東京ドーム)で対戦。2回2死一、三塁から一塁へのけん制球を山口が捕れず(一塁手失策)、1失点。3点リードの5回2死一塁から坂本、ポランコに連続四球を与え、岡本和に逆転満塁本塁打を浴びた。プロ入り最多の108球を投げ、4回2/3で被安打5、奪三振8、与四球3、失点5、自責点4。勝敗はつかず、最速163キロだった。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が今季初打席に立った。2回、レアードとエチェバリアが安打、松川が四球とつなぎ、2死満塁の好機で回ってきた。巨人戸郷に2球で追い込まれたが、そこからフォーク、150キロの直球、フォーク、148キロの直球と4球連続ファウルで食らい付いた。1球ファウルするごとにスタンドからは歓声と拍手が起こった。1ボールを挟み、最後は8球目の外角スライダーを打って二ゴロに倒れた。先制点で自らを援護することはできなかった。

◆巨人が、今季完全試合を達成したロッテ佐々木朗希投手(20)から先制点を奪った。2回先頭で5番グレゴリー・ポランコ外野手(30)が佐々木朗の143キロフォークを右翼フェンス直撃の三塁打とし、増田陸内野手(21)が打席に立つ。カウント3-1からの161キロ直球を右中間へ適時二塁打とした。「対策を考えながら練習をしてきました。コンパクトに振った結果タイムリーになってくれてめちゃくちゃうれしいです」と喜んだ。増田陸の打席は全5球で160キロを超えた。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が今季打者233人目で初被弾した。0-1で迎えた3回1死一塁、巨人の4番岡本和真内野手(25)を打席に迎えた。ウォーカーに盗塁を許して走者二塁。2ボールからの外角141キロフォークを右中間スタンドに運ばれ、リードを3点差に広げられた。?◆佐々木朗の巨人戦 今年3月18日のオープン戦(東京ドーム)で対戦。2回2死一、三塁から一塁へのけん制球を山口が捕れず(一塁手失策)、1失点。3点リードの5回2死一塁から坂本、ポランコに連続四球を与え、岡本和に逆転満塁本塁打を浴びた。プロ入り最多の108球を投げ、4回2/3で被安打5、奪三振8、与四球3、失点5、自責点4。勝敗はつかず、最速163キロだった。

◆巨人の主砲、岡本和真内野手(25)が完全試合を達成したロッテ佐々木朗希投手(20)へ、今季初の本塁打を浴びせた。1点リードの3回1死二塁、岡本和が2ボールからの141キロフォークを右中間スタンドに16号2ラン。打球速度171キロ、飛距離128キロの打球に打った瞬間、スタンドインを確信し、ゆっくりと歩き出す。引き締まった表情のままダイヤモンドを1周。「打ったのはフォークです。いい投手なので何とかつなごうと思った結果、ホームランになって良かったです」と喜んだ。佐々木朗の被弾は今季10試合目の登板で初。岡本和は3月18日のオープン戦でも佐々木朗から満塁本塁打を打っていた。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が今季10試合目の登板にして、早くも100奪三振に到達した。この日の巨人戦を94奪三振で迎えた。5回1死二塁、増田陸内野手(21)を145キロのフォークで空振り三振に仕留め、今季の奪三振数が100個に達した。昨季は打者258人から68個の三振を奪い、今季は打者244人目で100奪三振。直球は164キロ、フォークは150キロまでそれぞれ最速球速を高めており、奪三振のペースを上げている。奪三振数はパ2位のソフトバンク千賀(64個=3日の試合前時点)、セ1位の中日柳(56個=同)に大きく差をつけている。100奪三振の内訳は、直球空振り=19個、直球見逃し=15個、変化球空振り=59個、変化球見逃し=7個となっている。

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)がプロワーストの5失点で、5回限りで降板した。巨人打線に2回以降、毎回失点した。2回は先頭から三塁打、二塁打と連続長打を許し、3回には岡本和に打者233人目での今季初被弾となる2ランを浴びた。4回は自身の失策で出した走者をかえすなど苦しんだ。5回にこの試合6個目の三振を奪い、100奪三振に到達したものの、89球で8安打され、無傷の6勝目はつかめず。佐々木朗は「見ての通りです。自分のミスもありましたし、チームの足を引っ張ってしまい申し訳ないです」とコメントした。

◆巨人打線が、今季無敗だった「完全男」、ロッテ佐々木朗希投手(20)に、10試合目の登板で初黒星を付けた。5回までに8安打&3盗塁で5点を奪いKO。2回から5回までは毎回得点を奪った。3回1死二塁からは、4番岡本和真内野手(25)が佐々木朗に、今季初の本塁打を浴びせた。2ボールからの141キロフォークを右中間スタンドに16号2ラン。3月のオープン戦の満塁弾に続く1発で"朗希キラー"ぶりを発揮。飛距離128メートルの打球に打った瞬間、スタンドインを確信。ゆっくりと歩き出し「いい投手なので何とかつなごうと思った結果、ホームランになって良かったです」と言った。打線がつながり、完全男を完全攻略した。2回無死三塁、増田陸の右中間への先制の適時三塁打で風穴をこじ開けると、主砲の2ランで追加点。4回には2死二塁から丸佳浩外野手が右前適時打で4点目。5回には中前打で出塁した先頭吉川が二盗、三盗でかき回すと、1死三塁からポランコがこの日2本目の長打となる左翼フェンス直撃の適時二塁打で5点目。5回8安打5失点でマウンドから引きずり降ろした。試合前には佐々木朗と対面した長嶋茂雄終身名誉監督が「私が見てきた約80年の中で、今は佐々木朗希くんがNO・1です」と話していた投手を攻略。令和の怪物から5試合ぶりの5得点を挙げ、3連戦初戦から勢いに乗った。

◆東京ドームに「敗戦投手、佐々木朗希でございます」のアナウンスが響いた。今季初の黒星。ロッテ佐々木朗希投手(20)は巨人相手に5回5失点で「結果の通り、あまり。いい打者が多い中で失投が多かったかなと思います」と苦しいマウンドを振り返った。初回、吉川尚と岡本和を連続三振にしたが、2人で14球かかった。何か違う空気。3回にはオープン戦で被弾した岡本和にフォークを右中間席へ運ばれた。今季の公式戦、233人目の打者でついに初の被本塁打。「全体的に配球だったり、コントロールミスだったり」。浴びた長打は5本。本塁打以外にもフェンス直撃が2本あった。カーブを初めて投じたのは79球目。緩急も入れづらい緊迫が続き、機動力も絡められ、終始押されてしまった。場の主役には違いない。2回2死満塁で打席へ。巨人戸郷にファウルで5球粘り、当てるたびに拍手やどよめきが大きくなった。最後は二塁ゴロで一塁へ全力疾走。ゆっくりベンチへ戻り、顔をふきマウンドへ。「慣れないことやったので、けっこう大変だったんですけど」。直後のマウンドで連続長打から失点。苦い経験になった。2リーグ制後では史上最速タイとなる10試合目で、100奪三振に到達した。ただ、チームの借金がかさむ状況で求められるのは勝利のみ。本人も十二分に理解する。「いろいろ次に向けて修正しなきゃいけないなと思ったので...次、頑張ります」。次回、確実に6勝目を。牙を研ぎ直す。【金子真仁】▽ロッテ井口監督(佐々木朗について)「全体的に高かったですね。ちょうどスイングの軌道にいってしまった。もう少し緩急つけてと思ったんですけど、ちょっと一辺倒になってしまったかなというところです」

◆「朗希キラー」の巨人岡本和真内野手が、東京ドームの天井直撃の仰天ファウルを放った。8-3とリードを広げた8回1死一、二塁。1ボール2ストライクからの4球目。146キロの直球をフルスイングすると、打球はレフトファウルグラウンド上の天井を直撃。角度が変わって落ちたボールはファウルグラウンドを転々とした。特大のファウルに東京ドームは騒然。結果空振り三振に倒れたが、集まったファンを沸かせるスイングとなった。岡本和は3回の第2打席で佐々木朗から右中間に16号2ランを放った。今春のオープン戦の満塁本塁打に続く1発で、佐々木朗にとっては今季初の被弾。令和の怪物を攻略した本塁打に特大ファウルと、存在感たっぷりに躍動した。

◆ロッテのブランドン・レアード内野手(34)が敗戦の中、バットでは意地を見せた。5点を追う8回、2死から走者一、二塁のチャンスが作られると、巨人デラロサの初球152キロ直球をジャストミート。左中間最深部の最上段近くに届く、特大の9号3ランとなった。佐々木朗が打ち込まれ、苦しい中でファンを盛り上げる1発。試合中、球団広報を通じて「5点差はあったけど、まだまだあきらめる段階ではないので良い本塁打が打てたよ。追いつけるようなチャンスもあるし、東京ドームだったら何が起こるか分からないからね。最後まであきらめないよ」とコメントした。レアードは9回以降の長打も期待され、8回には今季初めて三塁守備についた。しかし1死後、正面のライナーを捕れずに失策し、それを機に一挙5失点で試合が決定づけられた。今後の三塁起用には不安を残した。

◆セ・リーグ2位の巨人が、パ・リーグ5位のロッテと対戦。先発は巨人が戸郷翔征投手(22)。ロッテは6勝目をかけ、佐々木朗希投手(20)が登板するも、巨人の4番岡本和真内野手(25)に今季初めて本塁打を打たれるなど、5回5失点で降板。8回にレアードの3ランで2点差に迫るも、その裏に5点を奪われ、突き放された。佐々木朗希は今季初黒星、巨人戸郷は7回無失点で6勝目を挙げた。

◆巨人打線が、今季無敗だった「完全男」、ロッテ佐々木朗希投手(20)に、10試合目の登板で初黒星を付けた。5回までに8安打&3盗塁で5点を奪いKO。2回から5回までは毎回得点を奪った。3回1死二塁からは、4番岡本和真内野手(25)が佐々木朗に、今季初の本塁打を浴びせた。2ボールからの141キロフォークを右中間スタンドに16号2ラン。3月のオープン戦の満塁弾に続く1発で"朗希キラー"ぶりを発揮。飛距離128メートルの打球に打った瞬間、スタンドインを確信。ゆっくりと歩き出し「いい投手なので何とかつなごうと思った結果、ホームランになって良かったです」と言った。打線がつながり、完全男を完全攻略した。2回無死三塁、増田陸の右中間への先制の適時三塁打で風穴をこじ開けると、主砲の2ランで追加点。4回には2死二塁から丸佳浩外野手が右前適時打で4点目。5回には中前打で出塁した先頭吉川が二盗、三盗でかき回すと、1死三塁からポランコがこの日2本目の長打となる左翼フェンス直撃の適時二塁打で5点目。5回8安打5失点でマウンドから引きずり降ろした。原辰徳監督は「今日うまい具合にね、つながりました。いろんな意味でつながりましたね。(岡本の2ランは)いい場面でね、久しぶりに打てたというか。本来のあっち方向(右中間)に大きなのが出る時にはいいですね」と評した。試合前には佐々木朗と対面した長嶋茂雄終身名誉監督が「私が見てきた約80年の中で、今は佐々木朗希くんがNO・1です」と話していた投手を攻略。令和の怪物から5試合ぶりの5得点を挙げ、3連戦初戦から勢いに乗った。?▽5回8失点で降板のロッテ佐々木朗希 「見ての通りです。自分のミスもありましたし、チームの足を引っ張ってしまい申し訳ないです」?◆佐々木朗の巨人戦 今年3月18日のオープン戦(東京ドーム)で対戦。2回2死一、三塁から一塁へのけん制球を山口が捕れず(一塁手失策)、1失点。3点リードの5回2死一塁から坂本、ポランコに連続四球を与え、岡本和に逆転満塁本塁打を浴びた。プロ入り最多の108球を投げ、4回2/3で被安打5、奪三振8、与四球3、失点5、自責点4。勝敗はつかず、最速163キロだった。

◆巨人打線が、今季無敗だった「完全男」、ロッテ佐々木朗希投手(20)に、10試合目の登板で初黒星を付けた。5回までに8安打&3盗塁で5点を奪いKO。2回から5回までは毎回得点を奪った。▼巨人はチーム6盗塁を記録(ウォーカー、吉川2、増田大、重信、立岡)。球団記録は過去3度ある9個だが、6個以上は73年5月12日ヤクルト戦の6個(柴田2、長嶋、末次2、富田)以来、球団49年ぶり。

◆巨人打線が、今季無敗だったロッテ佐々木朗希投手(20)に、10試合目の登板で初黒星を付けた。5回までに8安打&3盗塁で5点を奪いKO。2回から5回までは毎回得点を奪った。原辰徳監督は「いやもうなかなかね、今日うまい具合にね、つながりました。いろんな意味でつながりましたね」と言った。2回無死三塁からは増田陸が右中間を破る先制の適時二塁打を放った。指揮官は「非常に若い選手が食らいついていったところにね、火をつけたようなね。非常に価値あるタイムリーだったと思いますね」と評した。3回は岡本和真の16号2ランで引き離し「いい場面でね、久しぶりに打てたというか。まあ、本来のあっち方向(右中間)に大きなのが出る時にはいいですね」と言った。1試合6盗塁は49年ぶり。「亀井一塁コーチャー、走塁コーチの努力のたまものだと思います。いい指示だったと思います」と足も絡めながら「令和の怪物」を攻略した。▼巨人はチーム6盗塁を記録(ウォーカー、吉川2、増田大、重信、立岡)。球団記録は過去3度ある9個だが、6個以上は73年5月12日ヤクルト戦の6個(柴田2、長嶋、末次2、富田)以来、球団49年ぶり。

◆巨人先発戸郷翔征投手が「菅野との約束」を守り、佐々木朗に投げ勝った。7回4安打5奪三振で無失点に抑えて6勝目。前日のお立ち台で菅野から「明日は戸郷が佐々木朗希に負けないと言っていた」とエールを送られた。「プレッシャーをかけられたので、ビクビクしながら球場入りしたんですけど、何とか勝てました。菅野さんを目指して、追い越して、勝ち頭になれるように頑張ります」と誓った。

◆巨人が「朗希キラー」の1発で、完全男を完全攻略した。「日本生命セ・パ交流戦」でロッテと対戦。1点先制した直後の3回、4番岡本和真内野手(25)が、佐々木朗希投手(20)から今季初本塁打となる16号2ランを放った。今春オープン戦の満塁弾に続くアーチで、10試合目の登板で初黒星を付けた。主砲が本塁打&打点でリーグ2冠に立つと、打線は佐々木朗からプロ初の三盗を決めるなど計6盗塁。V9最終年の73年以来49年ぶりの足攻めも生かし、15安打10得点はともに今季最多タイとなった。4番の風格にあふれるゆったりとした確信歩きだった。岡本和が令和の怪物を打ち砕いた。1点リードの3回1死二塁。2球連続159キロ直球が外れた後の3球目。外角高め141キロフォークを振り抜いた。すぐに柵越えを確信。1歩、2歩、3歩...。打球を目で追いながら、表情を変えずにペロリと唇をなめた。右中間スタンドにかっ飛ばす飛距離128メートルの16号2ラン。完全男から完璧な1発を今季初めて浴びせた。「あそこまで速いとなかなか球種を待ちながらということができない。直球を待つ中でなんとか対応していこう」と体が反応。値千金の一打でリーグ単独トップの16本塁打、打点もトップのヤクルト村上と並ぶ43に乗せ、2冠へと突き進む。"朗希キラー"が止まらない。3月18日のオープン戦、佐々木朗の159キロ直球を、この日と同じく東京ドームの右中間にぶち込み、満塁本塁打を放った。直球にフォーク。2つの武器をいずれもスタンドまで運んだ。2試合で6打数3安打2本塁打と抜群の相性を誇るが「オープン戦はオープン戦と割り切っている」と冷静にコンパクトなスイングを貫いた。原監督も「本来のあっち(逆)方向に大きなのが出る時はいいですね」と右翼方向へ今季5本目のアーチを評価した。平日では今季初めて4万人を超える観客が注目したパ・リーグの若き剛速球右腕とセ・リーグの2年連続2冠の対決。岡本和自身も、ワクワクしていた。「なかなか(打席に)立てるものでもない。すごい投手と対戦するときは、『打ってやろう』という気持ちで打席に立っている」と高ぶる気持ちをバットに乗せた。両リーグを代表する"怪物対決"に完全勝利。4番岡本和真が"歴史的怪物"にまた1歩近づいた。【小早川宗一郎】

◆野球の森羅万象を駆使し、巨人が「令和の怪物」攻略に乗り出した。まずは足だ。3回1死一塁で岡本和の打席。ウォーカーが初球で走り、ヘッドスライディングで盗塁成功。岡本和の16号2ランにつなげた。5回には吉川が二盗、三盗を決める。打者は岡本和、ポランコと違えど、ともにフォークの投球時だった。佐々木朗が三盗を許したのはプロ入り初。クイック投球時のタイムから狙ったかと聞かれた元木ヘッドは「亀井(外野守備兼走塁)コーチがちゃんとやってくれている」と話した。剛速球はコンパクトなスイングで対応した。先制打の増田陸の試合前練習。通常時より5メートル前に立ちマシン打撃を行った。初の練習法だったが「それぐらいすごい速い球だった。準備が結果につながった」。速い球はファウルで粘った。4回先頭の中山は3球ファウルで粘り、9球目をしぶとく転がして敵失で出塁し、4得点目を踏んだ。▽巨人ウォーカー(規定打席に到達し、打率3割9厘でリーグ3位)「どんな打席でも芯に当てること、たくさんヒットを打ってチームに貢献することを心がけている」

◆ロッテ佐々木朗希投手(20)が5回89球を投げ、プロワーストの5失点で今季初黒星を喫した。▼佐々木朗が今季10試合目、投球65回2/3で100奪三振に到達した。開幕10試合で100奪三振は2リーグ制後最速タイ。90年野茂英雄(近鉄)14年金子千尋(オリックス)17年則本昂大(楽天)も10試合で到達しているが、投球回は野茂78回2/3、金子77回、則本73回2/3だから、投球回数では佐々木朗の方がハイペース。歴代抑え投手の全盛時と比べても、15年サファテ(ソフトバンク=62回1/3)92年佐々木主浩(大洋=64回)06年藤川球児(阪神=64回)と大差がない。▼佐々木朗の公式戦での被本塁打は今季初。昨年10月7日、鈴木大(楽天)に打たれて以来となった。公式戦で走者を置いた場面での1発は昨年8月15日、ジョーンズ(オリックス)に2ランを打たれて以来2本目になる。1試合5失点は過去3度の4失点を上回り自己最多。被安打8は昨年7月9日日本ハム戦の自己最多に並んだ。

◆巨人・戸郷が3日のロッテ戦(東京ドーム)に先発する。前回5月27日の日本ハム戦では8回3失点の力投したが3敗目を喫した。交流戦2登板目となる相手の先発は、完全試合を達成した佐々木朗。好投手との投げ合いを制し、6勝目を狙う22歳右腕は2日、「対戦の少ない相手なので、攻めのピッチングで1点でも少なく長いイニングを投げれるように頑張ります」と意気込んだ。(東京ドーム)

◆ロッテの佐々木朗が3日、開幕6連勝を懸けて東京ドームでの巨人戦に先発する。2日はチームのヤクルト戦に同行し、神宮球場でキャッチボールなどをして調整。「チームが勝てるように、自分のできることを精いっぱい頑張りたい」と意気込みを口にした。巨人戦での登板は公式戦では初めて。今年のオープン戦で対戦したが、岡本和に満塁本塁打されるなど五回途中5失点だった。佐々木朗は今季9試合に先発して5勝0敗、防御率1・33。94三振は12球団トップ。

◆ロッテ・佐々木朗が、3日の巨人戦(東京ドーム)に先発する。2日はバント練習などで汗を流し「チームが勝てるように、自分のできることを精一杯頑張ります」と気を引き締めた。3月18日の巨人とのオープン戦(同)では、岡本和に満塁本塁打を浴び4回?を5失点。開幕から無傷の5連勝と波に乗る剛腕が雪辱を期す。球宴のファン投票の中間発表では4万3622票を獲得。2日目もパ・リーグ先発投手部門で1位を維持した。

◆巨人・重信慎之介外野手(29)が今季初めて出場選手登録された。俊足が武器の重信は、昨季は1軍で73試合に出場したが、今季は4月上旬に死球を受けて離脱するなど1軍とは縁がなかった。イースタン・リーグでは35試合で打率・344をマークするなど好調を維持している。代わって、ドラフト5位・岡田悠希外野手(22)=法大=が抹消された。

◆巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(86)が試合前、ロッテ・佐々木朗希投手(20)と面会した。東京ドーム内の一室で〝令和の怪物〟と対面したミスターは「身長が高くて良い体格をしていました」と192センチの右腕の体格を称賛。さらに「惚れ惚れするストレートとフォークボールを投げて、それでいてコントロールも素晴らしい最高の投手です。私が見てきた約80年の中で杉下茂さん、金田正一さん、佐々木主浩さんの3人がNO・1でしたが、今は佐々木朗希くんがNO・1です」とほめちぎった。また佐々木朗の女房役として評価を挙げているロッテのドラフト1位・松川虎生捕手(18)も高く評価。「キャッチャーの松川君も素晴らしいキャッチャーですね。これからの成長が楽しみです」と語った。

◆巨人のドラフト1位・大勢投手(22)が関西国際大の先輩にあたるロッテ・益田と試合前に談笑した。2度セーブ王に輝いた実績がある益田は憧れの存在という。かねて交流があり、変化球の重要性を説かれたことがある。150キロ超の直球を武器とするルーキーは「益田さんみたいな安心感を出していきたい。自分も競っていけるような成績を残したい」と意気込んでいた。

◆巨人・岡本和真内野手(25)が三回、ロッテ・佐々木朗希投手(20)から16号2ランを放った。1点リードの三回1死二塁、カウント2―0。高めに抜けた141キロのフォークボールをバックスクリーン右へ運んだ。前回ロッテと対戦した3月18日のオープン戦(東京ドーム)でも、主砲は佐々木朗の159キロの直球をバックスクリーン右へほうり込む満塁本塁打を放っていた。

◆ロッテの佐々木朗希投手が3日、東京ドームでの巨人1回戦に先発して五回に6個目の三振を奪い、セ、パ両リーグ史上最速タイとなるシーズン10試合目で100奪三振に到達した。1990年の野茂英雄(近鉄)、2017年の則本昂大(楽天)らに並んだ。佐々木朗は5月27日の阪神戦までの9試合で94奪三振。五回1死で増田陸内野手を空振り三振として3桁に乗せた。

◆どよめきが東京ドームの天井にこだまし、グラウンドに降り注ぐ。ロッテ・佐々木朗の快速球に驚嘆したのは、観衆だけではないだろう。いかにして令和の怪物を攻略するのか。巨人打線は試合前から頭をひねっていた。原監督が「われわれも楽しみ」と待ち望んでいた一戦。160キロ超を連発する佐々木朗は、4月10日のオリックス戦で完全試合を達成するなど今季ここまで5戦無敗。奪三振数でも12球団ダントツで、いま最も熱視線を浴びている投手だ。ナインの中には打撃練習の打席で投手寄りに立ち、160キロ超の直球に備えて目を慣らした選手もいた。下位打線はバットを短く持ち、食らいついてスイング。ファウルで球数を稼ぎ、泥臭く剛球に立ち向かった。結果に結実したのは二回だ。先頭のポランコが右翼フェンス直撃の三塁打で好機を演出し、続く増田陸が右中間へ先制の適時二塁打を放った。161キロの外角球を逆らわずに打ち返し「対策を考えながら練習してきた。コンパクトに振った結果タイムリーになって、めちゃくちゃうれしい」と納得顔だった。難敵が得意とするフォークボールも仕留めた。三回1死二塁。岡本和が高めに浮いた失投を逃さず、右中間席へ16号2ランをたたき込んだ。佐々木朗に見舞った今季初本塁打は、オープン戦に続く一発だった。「いい投手なので何とかつなごうと思った結果、ホームランになって良かった」。チームは足も絡めた攻撃で束になり、怪物を五回でマウンドから引きずり下ろした。(鈴木智紘)

◆巨人が八回までに計6盗塁を決めた。1973年5月12日のヤクルト戦(神宮)以来、実に49年ぶりの記録となった。 ロッテの剛腕・佐々木朗の攻略に挑んだこの日、まずは三回無死一塁でウォーカーが二盗に成功。五回には先頭で中前打を放った吉川が二盗を決め、さらに三盗も決めた。5点リードを2点差まで詰め寄られて迎えた八回は機動力で攻め続けた。1死一塁で代走・増田大が二盗。中前適時打で出塁した重信も二盗、さらに1死一、三塁で代走起用された一走・立岡も二盗に成功。これがこの日、チーム6個目。成功率100%で走りまくり、八回までに10得点の猛攻撃を見せた。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が巨人戦に先発。5回8安打5失点6奪三振89球で今季10試合目にして初黒星(5勝)を喫した。佐々木朗は一回、1死からウォーカーに左へ二塁打を浴びたが、続く吉川、岡本をフォークで連続三振に斬った。この回の球数は17球。二回、先頭のポランコにあわや本塁打の右翼フェンス上部直撃の三塁打を浴びると、増田に右中間を破る適時二塁打を許して先制点を奪われた。さらに1死二、三塁とピンチは続いたが、戸郷を空振り三振、丸を左飛に抑えた。この回は28球を費やし、二回まで45球。三回、先頭のウォーカーに中前打。二盗などで一死二塁から、岡本にフォークを右中間へ運ばれ、0―3と差を広げられた。佐々木朗は今季、64イニング目で初めて許した本塁打だった。球数はこの回まで56球。四回、先頭の中山の一ゴロをベースカバーに入った際に落球。自身のエラーでピンチを作った。戸郷から4つ目の三振を奪うなどした二死二塁から、丸に左前適時打を打たれて今季ワーストの4失点目。この回まで奪った三振は5個、球数は74球。五回、先頭の吉川に中前打を打たれ、続く岡本の場面で二盗、1死から三盗を許すと、ポランコに左フェンス直撃の適時二塁打を浴び0-5とされた。この回まで奪った三振は6個、球数は89球。佐々木はこの回限りでマウンドを降りた。打線は八回2死一、二塁からレアードが左中間へ特大の9号3ランを放ち3-5と2点差に迫った。しかしその裏、4番手の広畑が5失点と打ち込まれ追い上げムードは一転した。佐々木朗は、巨人とは3月18日のオープン戦(東京ドーム)で登板し、岡本和に満塁本塁打を浴びるなど4回2/3を5失点で降板していた。シーズンでは4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)で完全試合を達成するなど、今季はこの試合まで9試合に先発して5勝0敗、防御率1・33だった。

◆巨人は増田陸の適時二塁打、岡本和の16号2ランなどで五回までに5点を先行。2点差の八回は6安打を集めて5点を奪った。戸郷が7回無失点でリーグ最多に並ぶ6勝目。ロッテの佐々木朗は自己最悪の5失点で今季初黒星を喫した。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が先発し、5回8安打5失点(自責点4)で今季初黒星を喫した。試合後、井口資仁監督(47)の一問一答は以下の通り。――佐々木朗の投球内容について「きょうは全体的に高かったですね。ちょうど(相手打者の)スイングの軌道にいってしまった。もう少し、緩急をつけられたらよかった。少し一辺倒になってしまったと思います」――巨人打線に足も絡められた「課題もいろいろ出たと思います。次回に向けて、また修正してもらいたいと思います」――佐々木朗は、岡本にオープン戦に続いて本塁打をたれた「(打たれた)球種は違いますけどね」――味方打線について「前半、もう少し朗希が楽になるように投げさせてあげたかった。また、次の試合に向けて切り替えていきます」

◆巨人が快勝。1973年5月12日のヤクルト戦(神宮)以来、球団49年ぶりの1試合6盗塁を決め、原辰徳監督(63)は一塁ベースコーチを務める亀井善行外野守備兼走塁コーチ(39)をたたえた。「亀井一塁コーチャー、走塁コーチャー、走塁コーチの努力のたまものだと思います。いい指示だったと思います」ロッテの剛腕、佐々木朗―松川のバッテリーを足で揺さぶり、五回には先頭で中前打を放った吉川が二盗に続き三盗も決め、その後5点目のホームを踏んだ。佐々木朗が降板後も足を絡めて攻め、八回は怒濤(どとう)の3連続盗塁。1死一塁で代走・増田大が二盗。中前適時打で出塁した重信も二盗、さらに1死一、三塁で代走起用された一塁走者・立岡も二盗に成功し、これがチーム6個目となった。成功率100%の盗塁攻めが10得点の猛攻撃を生み出した。原監督は〝足攻〟について聞かれるたびに「亀ちゃんの努力のたまものよ」と繰り返した。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)が先発し、5回を投げて今季ワーストの5失点(自責点4)で今季初黒星を喫した。今季最多の8安打を許し、今季初被弾した。試合後の佐々木朗の一問一答は以下の通り。--投球を振り返って「結果の通り、あまり...。いい打者が多い中で、失投が多かったかなと思います」--打撃では1打席目に強いスイングをし、一塁へ全力疾走(結果、二ゴロ)。その直後に投球した「慣れないことだったので、大変でしたけど、あまり関係なかったです」--投球の課題「全体的に配球や、コントロールミスだと思います。守備ではミスをしましたし、いろいろ次に向けて修正します。次は頑張ります」--試合前に、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督と対面した「激励していただき、もっと頑張りたいなと思いました」

◆巨人の戸郷がロッテの佐々木朗との投げ合いを制し、リーグトップタイの6勝目を挙げた。「日本を代表する投手。投げ勝ってもっと自信につながると思う」とうなずいた。7回を4安打で無得点に封じ、味方の援護を引き出した。「野手の方に助けてもらった結果が僕のテンポにつながっている。楽しく投げられている」と悦に入った。直球の走り、制球ともに安定した。唯一のピンチだった二回は2死一塁から安打と四球で満塁とされたが、佐々木朗を二ゴロに打ち取って切り抜ける。フォークボールやスライダーも効果的に織り交ぜて打者の体勢を崩し、三回以降は二塁を踏ませなかった。2日に一足先に6勝目を挙げた菅野が、試合後のヒーローインタビューで「戸郷が絶対に佐々木朗希君に負けないと言っているので、応援してあげてください」とファンに訴えていた。エースからのバトンを受け取り、しっかり期待に応えた。

◆4試合連続スタメンの巨人・増田陸内野手(21)が、ロッテ・佐々木朗希投手(20)攻略の口火を切る先制打を放った。育成落ちも経験した4年目ガッツマンの入念な対策が実を結んだ。前日2日の試合後から準備は始まっていた。「コンパクトに振らないと、ああいう速い球はなかなか打てない」。打撃用マシンを前に、通常より5メートル近距離に立って打ち込んだ。故障離脱中で自主トレの師匠、坂本勇人内野手(33)にも電話をかけてアドバイスをもらった。さらにこの日はバント練習用のエリアで、投球マシンの球筋を近距離で見て目を鳴らした。フリー打撃では打撃投手に普段より前から投げてもらい、無駄のないスイングを追求した。そして、迎えた二回無死三塁での第1打席。ギアを上げた剛腕に161~2キロの直球を4球続けられたが、5球目の161キロを右中間深くへ運ぶ先制二塁打。チームは五回までに5得点をもぎ取って佐々木朗を降板させた。増田陸は試合後、初めてのお立ち台で「犠牲フライでも内野ゴロでも何でもいいので先制できるように、思い切っていきました。日本球界を代表するピッチャーから打ててよかった」と笑顔を浮かべた。原監督も「見事でした。若い選手が食らいついていったというところにね、なんかこう火をつけた」とほめたたえた。がむしゃらなプレースタイルが持ち味の若武者の〝下克上〟だった。

◆巨人は機動力を絡めてロッテの佐々木朗を攻略した。1―0の三回1死一塁からウォーカーが二盗を決めて揺さぶり、岡本和の2ランにつなげた。五回は吉川が二盗、三盗に成功してバッテリーに重圧をかけ、ポランコの二塁打で楽々と生還した。八回にも三つの盗塁を絡めて追加点を奪い、チームで計6盗塁。元木ヘッドコーチは「今日の攻撃はいい形だった。いい走塁をしてくれた」と満足そうだった。

◆巨人・戸郷翔征投手(22)が7回を無失点に封じ、同僚の菅野に並ぶリーグトップの6勝目(3敗)を挙げた。早いテンポで、直球とフォークボールを軸に好投した。お立ち台では先制打を放った同学年の増田陸ら野手への感謝を繰り返した。「菅野さんを追い越して、勝ち頭になれるように頑張ります!」と高らかに宣言した。

◆借りを返せなかった。ロッテ・佐々木朗希投手(20)が5回を投げ、今季ワーストの5失点(自責点4)で今季初黒星を喫した。「見ての通りです。自分のミスもあり、チームの足を引っ張ってしまい申し訳ないです」令和の怪物は3月18日の巨人とのオープン戦(東京ドーム)に先発し、岡本和に満塁本塁打を浴びるなど4回?を5安打5失点で降板。この日も三回、岡本和に今季初被弾となる2ランを浴びるなど今季ワーストの8安打を許した。それでも、160キロ超の速球を連発し、最速162キロを計測。五回に6個目の三振を奪い、セ、パ両リーグ史上最速タイとなるシーズン10試合目で100奪三振に到達。1990年の野茂英雄(近鉄)、17年の則本昂大(楽天)らに並んだ。試合前には東京ドーム内で巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(86)と対面。ミスターから「いつもテレビでみていたよ」と歓迎され、「私が見てきた中で杉下茂さん、金田正一さん、佐々木主浩さんの3人がナンバーワンでしたが、いまは佐々木朗希くんがナンバーワンです」と称賛された。次回登板は10日のDeNA戦(ZOZOマリン)の予定。佐々木朗は、「(長嶋氏から)激励いただいて、もっと頑張りたいなと思いました」と〝金言〟を胸にマウンドに上がる。(広岡浩二)■データBOX ロッテ・佐々木朗がセ、パ両リーグ史上最速タイとなるシーズン10試合目で100奪三振に到達した。1990年の近鉄・野茂英雄、2014年のオリックス・金子千尋、17年の楽天・則本昂大(いずれも102個)に次いで5年ぶり4人目。

◆巨人は3日、ロッテ1回戦(東京ドーム)に10-3で快勝し、2連勝を飾った。1点リードの三回に岡本和真内野手(25)がリーグ単独トップに立つ16号2ランを佐々木朗から放ち、43に伸ばした打点もトップタイとして2冠に返り咲いた。5月は打率.180と苦しんだ主砲。剛腕からオープン戦に続いてアーチを描き、攻略に貢献した。令和の怪物の剛球が、岡本和の燃える闘志に薪をくべた。失投は逃さない。高めに浮いたフォークボールを振り抜き、右中間席へ16号2ランをたたき込んだ。「すごい投手と対戦するときは、打ってやろうという気持ちで打席に立っている。楽しめているのかな」1-0の三回1死二塁。佐々木朗に見舞った今季初本塁打は、3月のオープン戦で159キロの速球を仕留めた満塁弾に続く一発だった。打点を43に伸ばしてリーグ2冠に返り咲き、今季最多の観衆4万392人で膨れ上がった東京ドームでお立ち台に上がった。 ナインは束になり、剛腕に重圧をかけた。試合に向けた打撃練習の打席で投手寄りに立ち、速球に備えた選手も。バットを短く持った下位打線はボールに食らいつき、ファウルで球数を稼いだ。チームは1973年5月12日のヤクルト戦(神宮)以来、実に49年ぶりの6盗塁。足でも揺さぶり、難敵の攻略へ団結した。主砲がアーチを架けたのは、単打で出塁したウォーカーが二盗を決めた2球後だった。「(ボールを)見ていても仕方ない。甘い球が来たら打っていこうと」10本塁打、25打点で自身初の月間MVPに輝いた3、4月から一転、5月は急降下。打率は・180にとどまった。それでもファーストストライクを果敢に振る姿勢は失わず、好調のバロメーターでもある右方向に推定飛距離128メートルの一撃を放った。原監督は「本来のあっち(右)方向に大きなのが出るときは(状態は)いいですね」と評価した。「徐々に(調子を)上げていけるように」と岡本和。剛腕攻略で弾みをつけ、上昇気流に乗る。(鈴木智紘)★巨人・岡本和・オープン戦での佐々木朗撃ちVTR 3月18日のロッテ戦(東京ドーム)に「4番・三塁」で先発。相手先発の佐々木朗に1打席目は空振り三振を喫したが、2打席目には中前打。3打席目は五回2死満塁で迎え、159キロの直球を右中間席へ運んだ。〝令和の怪物〟にオープン戦、公式戦を通じて初めて満塁本塁打を浴びせ、五回途中5失点でKOした。■データBOX?巨人の1試合6盗塁は1973年5月12日のヤクルト戦(神宮、柴田勲、末次民夫が各2、長嶋茂雄、富田勝が各1)以来49年ぶり。球団記録は1951年9月12日の国鉄戦などの9個。?岡本和が今季16号本塁打。先発4番で通算140本目となり、巨人ではラミレスの139本を抜いて歴代単独5位となった。最多は王貞治の392本、2位が長嶋茂雄の314本。?交流戦では通算20本目。巨人では阿部慎之助の60本を筆頭に7人目で、亀井善行の21本に次ぐ本数。

◆根性の入った戦い方だった。あの佐々木朗を攻略。巨人はやっぱり強いんだ。もともと強かったんだ。大きなインパクトを残したね。しばらくソロ本塁打でしか点が入らなかったのは、何だったのか。小林が二回、高め速球に負けず、難なく送りバントを転がして、序盤からプレッシャーを与えれば、三回にはウォーカーが二盗、五回には吉川が二盗、三盗を決め、得点につなげた。堅実さ、機動力、そして長打力。見事な攻撃のバリエーション。巨人は改めて自信を深めただろうし、他チームには脅威を植え付けたはず。ペナントレースを占う上で、意義のある1勝だ。さて、佐々木朗。ポランコに許した三塁打はフォークボール、二塁打はカーブ。岡本和の2ランも高めに浮いたフォーク。変化球で長打を浴びることが目立った。そこには、変化球を使う目的が見えてこなかった。打者は速球に合わせて待っている。その速球をより生かすため、あるいは、球種を絞らせないため。そうした意識をしっかり持って投げないと、こういう結果になる。まだまだ勉強の余地はあるということ。その意味では、完全試合に続く大きな収穫を、得たと思うよ。(本紙専属評論家)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
730 0.700
(↑0.033)
-
(-)
848
(+1)
31
(-)
17
(+1)
7
(+1)
0.274
(↓0.005)
2.450
(↑0.26)
1
(-)
ソフトバンク
730 0.700
(↑0.033)
0
(-)
853
(+6)
19
(-)
9
(+1)
10
(+1)
0.286
(↑0.005)
1.860
(↑0.22)
3
(-)
阪神
640 0.600
(↑0.044)
1
(-)
831
(+9)
26
(+7)
7
(+3)
13
(+1)
0.261
(↑0.013)
2.430
(↓0.52)
4
(2↑)
ORIX
550 0.500
(↑0.056)
2
(-)
831
(+4)
26
(+1)
4
(+1)
3
(-)
0.270
(↑0.002)
2.690
(↑0.19)
4
(2↑)
DeNA
550 0.500
(↑0.056)
2
(-)
832
(+7)
34
(-)
10
(+2)
3
(-)
0.229
(↑0.013)
2.660
(↑0.3)
4
(1↓)
中日
550 0.500
(↓0.056)
2
(↓1)
825
(-)
33
(+6)
4
(-)
5
(-)
0.226
(↓0.006)
3.240
(↓0.31)
4
(1↓)
西武
550 0.500
(↓0.056)
2
(↓1)
833
(-)
32
(+1)
7
(-)
3
(-)
0.235
(↓0.012)
2.620
(↑0.15)
4
(2↑)
巨人
550 0.500
(↑0.056)
2
(-)
840
(+10)
34
(+3)
13
(+1)
15
(+6)
0.235
(↑0.019
3.170
(↑0.02)
9
(3↓)
楽天
460 0.400
(↓0.044)
3
(↓1)
819
(-)
34
(+7)
3
(-)
4
(-)
0.213
(↓0.003)
3.560
(↓0.44)
9
(3↓)
ロッテ
460 0.400
(↓0.044)
3
(↓1)
830
(+3)
38
(+10)
9
(+1)
6
(-)
0.205
(↑0.001
3.350
(↓0.35)
9
(3↓)
日本ハム
460 0.400
(↓0.044)
3
(↓1)
845
(+7)
45
(+9)
10
(+1)
7
(-)
0.292
(↑0.018)
4.160
(↓0.59)
12
(-)
広島
370 0.300
(↓0.033)
4
(↓1)
818
(+1)
53
(+4)
0
(-)
1
(-)
0.224
(↑0.01)
5.070
(↑0.12)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
33201 0.623
(↑0.008)
-
(-)
89214
(+1)
175
(-)
57
(+1)
33
(+1)
0.239
(-)
2.760
(↑0.05)
2
(-)
巨人
33260 0.559
(↑0.007)
3
(-)
84229
(+10)
228
(+3)
63
(+1)
32
(+6)
0.244
(↑0.003
3.360
(-)
3
(-)
広島
28262 0.519
(↓0.009)
5.5
(↓1)
87220
(+1)
197
(+4)
24
(-)
9
(-)
0.255
(↑0.001)
3.300
(↓0.02)
4
(-)
中日
25290 0.463
(↓0.009)
8.5
(↓1)
89168
(-)
200
(+6)
32
(-)
20
(-)
0.243
(↓0.001)
3.600
(↓0.04)
5
(-)
DeNA
22280 0.440
(↑0.011)
9.5
(-)
93171
(+7)
221
(-)
38
(+2)
17
(-)
0.244
(↑0.002)
3.940
(↑0.08)
6
(-)
阪神
23331 0.411
(↑0.011)
11.5
(-)
86175
(+9)
173
(+7)
42
(+3)
42
(+1)
0.230
(↑0.002)
2.830
(↓0.08)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
32201 0.615
(↑0.007)
-
(-)
90225
(+6)
161
(-)
33
(+1)
32
(+1)
0.268
(↑0.001)
2.690
(↑0.05)
2
(-)
楽天
30211 0.588
(↓0.012)
1.5
(↓1)
91177
(-)
152
(+7)
31
(-)
41
(-)
0.234
(↓0.001)
2.820
(↓0.08)
3
(1↑)
ORIX
27290 0.482
(↑0.009)
7
(-)
87152
(+4)
176
(+1)
21
(+1)
30
(-)
0.226
(↑0.001)
2.900
(↑0.03)
4
(1↓)
西武
26281 0.481
(↓0.01)
7
(↓1)
88167
(-)
166
(+1)
35
(-)
20
(-)
0.226
(↓0.001)
2.500
(↑0.03)
5
(-)
ロッテ
23311 0.426
(↓0.008)
10
(↓1)
88166
(+3)
194
(+10)
30
(+1)
52
(-)
0.214
(-)
2.880
(↓0.07)
6
(-)
日本ハム
22330 0.400
(↓0.007)
11.5
(↓1)
88193
(+7)
214
(+9)
48
(+1)
41
(-)
0.244
(↑0.004)
3.700
(↓0.11)