巨人(☆3対0★)ソフトバンク =交流戦3回戦(2022.06.02)・東京ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ソフトバンク
0000000000500
巨人
10101000X3803
勝利投手:菅野 智之(6勝4敗0S)
(セーブ:大勢(1勝1敗19S))
敗戦投手:レイ(3勝3敗0S)

本塁打
【巨人】丸 佳浩(10号・1回裏ソロ),ウォーカー(11号・3回裏ソロ),丸 佳浩(11号・5回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 巨人戦チケット予約 ソフトバンク戦チケット予約

DAZN

◆巨人は初回、丸の先頭打者本塁打で幸先良く先制に成功する。その後は3回裏にウォーカーのソロ、5回には丸のこの日2本目となるソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・菅野が8回無失点の快投で今季6勝目。敗れたソフトバンクは、打線が沈黙した。

◆巨人菅野智之投手(32)はセ・リーグ相手には通算102勝48敗、勝率6割8分を記録しているが、交流戦は通算10勝12敗の負け越しで19年6月23日ソフトバンク戦から4連敗中。菅野が交流戦の連敗を止められるか。

◆巨人が誇る「スガコバ」で鷹を落とす。エース菅野智之投手(32)と小林誠司捕手(32)が開幕戦以来、今季2度目の"最強バッテリー"を結成。開幕時に原辰徳監督は「最強バッテリーの中でスタートを切る」と評した。この日の試合前練習では捕球練習をする小林に菅野が歩み寄り談笑するシーンもあった。今カード2連敗の中、一矢報いることができるか。

◆"男村田"こと巨人村田修一打撃兼内野守備コーチ(41)が原辰徳監督の隣からいつもとは異なる存在感を放った。この日、腸炎と診断されて欠場した阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチに代わって、ベンチからサインを出した。村田修コーチは、19年の日本シリーズでも退団した鈴木尚広外野守備走塁コーチの代わりに1軍の打撃コーチに急きょ昇格。同コーチの代わりにベンチからサインを送っていた。

◆開幕戦以来の巨人の名バッテリー「スガコバ」を援護する1発がいきなり飛び出した。巨人丸佳浩外野手(33)が10号ソロを放った。5月13日中日戦(東京ドーム)以来、今季2本目の先頭打者アーチ。カウント1-1からソフトバンク先発のレイが投じた内角の144キロカットボールを飛距離116メートルで右翼席に運んだ。丸はこれで通算8本目の先頭打者本塁打となった。12球団トップのチーム打率を誇る強力ソフトバンク打線を迎え撃つ「スガコバ」こと、エース菅野智之投手(32)と小林誠司捕手(32)のバッテリー。特に菅野は19年のソフトバンク戦から交流戦は4連敗中。チームも19、20年の日本シリーズで8連敗した天敵になんとか勝利をもぎ取りたい。その1戦でリードオフマンが援護弾で応えた。

◆巨人がソロ本塁打による得点が6得点連続となった。3回先頭、ウォーカーが3戦連発となる11号ソロで2-0とした。1ボールからソフトバンク先発レイが投じた149キロ直球を、飛距離137メートルで左中間席へ運んだ。貴重な追加点に「自分の打つべきボールを打ち損じしないように打ち返すことに集中しました」と語った。3戦連発は来日初。派手な1発とは裏腹に、試合前にはバントや外野からの返球を反復練習するなど、地道な努力を続けている。チームはソフトバンクとの3連戦、単発のソロ本塁打のみで得点を重ねている。5月31日はウォーカーの9号。1日は吉川の2号、ウォーカーの10号、増田陸の2号。この日は丸の10号、ウォーカーの11号となっている。

◆リードオフマン巨人丸佳浩外野手(33)の「先頭弾まつり」だ。初回、ソフトバンク先発レイから放った10号ソロに続き、2番手松本の「先頭」でもかっ飛ばした。5回先頭、2ストライクから外角低めへの135キロフォークを左中間席へ11号ソロ。10年連続の2ケタ本塁打を決めたばかりの自分に、祝砲を添えた。チームはソフトバンクとの3連戦、単発のソロ本塁打のみで得点を重ねている。5月31日はウォーカーの9号。1日は吉川の2号、ウォーカーの10号、増田陸の2号。この日は丸の10、11号、ウォーカーの11号で、7得点連続でソロ本塁打となっている。

◆相思相愛の巨人"スガコバ"バッテリーが強力ソフトバンク打線を封じ込めた。同学年のエース菅野智之投手(32)と小林誠司捕手(32)が開幕戦以来、今季2度目のバッテリーを組んで臨んだ。1回、先頭の三森に右前打を浴びるも、牧原、柳田、グラシアルの後続を打ち取り無失点で滑りだした。1回裏には同学年の丸の先頭打者アーチで援護をもらうと、菅野は小林と協力しながら変化球を交えて、相手打線に的を絞らせなかった。8回5安打無失点、123球の粘投でリーグ単独トップの6勝目を挙げた。通算2勝5敗で、19年の交流戦から日本シリーズを含めて3連敗中の宿敵から価値ある白星。前日1日に「勢いのあるチームとの対戦なので、自分のピッチングで止められるように、チームにいい流れを作れるように頑張ります」とコメントしていた通り、自身の交流戦の連敗も4でストップ。さらにチームの連敗も3で止めた。打線は丸の2発にウォーカーにも11号ソロが飛び出し勝利。エースの貫禄の投球から、チームを流れに乗せる。お立ち台に上がった菅野は「明日は戸郷が『佐々木朗希に勝つ』と言っていたので、みなさん応援してあげてください」と呼びかけた。2本塁打で打線をけん引した丸も「なかなか難しいピッチャーだと思う。1人じゃなく、みんなで束になって向かっていきたいと思います」と次戦を見据えた。

◆ソフトバンクは連勝が5でストップ。打線が巨人菅野に8回無得点に抑えられ、相手には3本のソロ本塁打を許した。藤本博史監督(58)の、試合後の一問一答は以下の通り。-菅野を攻略できず「やられたね。コントロールが良すぎたね。今日は。みんなストライクからボール(になる変化球)。アウトコースもインコースもね。本当に、コントロールにやられましたね。球自体は1球1球見たら、そんなにね、特別これが打てないという球はないんやけど。コントロールでね。三振はそんなに取られてないもんね。打ち取られているという感じやから。柳田は最後の2打席は見極められたけど、最初の2打席ね。あそこも全部ボール球でやられているからね。まあ、さすがエースですね」-投球術がある「一番いいときの、150キロ超えるくらいの時の(姿は)菅野の1球1球見たら、ないと思うけど。それをカバーできるコントロールがあるからね。そこにやられたかなという感じ。今日は、はまったという感じやね」-投手陣が3被本塁打「そうやね。全部が全部甘い(球を打たれている)わけじゃないからね。うまいこと打ってるホームランもあるからね。丸の最後のチェンジアップ、2ストライクからやけど。あそこはもうちょっと低めにいってもらいたいところがあったけどね。勝負に行ってるんやからしょうがないと思うし。あそこだけやね、もったいないと思ったのは。ワンバウンドでもいいんじゃないかというね。そこだけ。まあ、つながれてタイムリー打たれてるわけじゃないしね。3連戦で7本か。そこだけ気をつけたいですね、名古屋行ってね」-カードも変わる「そこまで考えることないと思いますよ。2勝1敗で御の字やないですか。ずっと勝ち続けることはできないんですから。どこかでストップがかかって。また明日から。明日は千賀なんで、勝ちにこだわった野球をしていきます。しっかり投げてくれるでしょう」

◆最難敵から反撃の1勝をもぎとった。巨人菅野智之投手(32)が「日本生命セ・パ交流戦」のソフトバンク戦で8回5安打無失点と好投し、今季6勝目を挙げた。快投したエースを丸佳浩外野手(33)が先頭打者アーチを含む2本塁打、アダム・ウォーカー外野手(30)が3戦連発弾で援護。19、20年の日本シリーズで8連敗、交流戦でも2年連続のカード負け越しが決まっている中、一矢報いた。巨人のリードオフマンが「二重まる」の活躍で勝利を呼び込んだ。1回先頭、丸がカウント1-1からソフトバンク先発のレイが投じた内角の144キロカットボールを右翼席へ、先制の10号ソロ。10年連続の2ケタ本塁打も記録した。「1番の1打席目はチームの勢いを左右しかねない。選手に希望を持たせる打席をと思っている」と信念を語った。先頭打者アーチは5月13日中日戦(東京ドーム)以来今季2本目、プロ通算8本目となった。2-0で迎えた5回先頭では、2番手松本が2ストライクから投じた外角低めへの135キロフォークを、左中間席へ11号ソロだ。チームは同一カード3連戦、ソロ本塁打のみで7得点を重ねた。5月31日(●1-3)はウォーカーの9号。1日(●3-6)は吉川の2号、ウォーカーの10号、増田陸の2号。この日は丸の2本とウォーカーの11号となった。3日のロッテ佐々木朗との対戦に向けて「チーム全体でパワーとなって向かう」と気合を入れ直した。

◆最難敵から反撃の1勝をもぎとった。巨人菅野智之投手(32)が「日本生命セ・パ交流戦」のソフトバンク戦で8回5安打無失点と好投し、今季6勝目を挙げた。快投したエースを丸佳浩外野手(33)が先頭打者アーチを含む2本塁打、アダム・ウォーカー外野手(30)が3戦連発弾で援護。19、20年の日本シリーズで8連敗、交流戦でも2年連続のカード負け越しが決まっている中、一矢報いた。エース菅野が、穏やかに笑った。8回2死一、二塁、グラシアル。123球目、外角137キロスライダーで二ゴロに打ち取った。女房役の小林とハイタッチ。「ホームで勝つということは大きいですし、うれしいです」と、リーグ単独トップとなる6つ目の白星をかみしめた。相思相愛の相棒と息がぴったり合った。同学年の小林と開幕戦以来、今季2度目の"スガコバ"バッテリーでソフトバンク打線を8回無失点に封じ込めた。「何年間も組んでいるので、特に話し合いすることなく自然の流れで良いリードをしてくれた」。言葉はいらない。柳田やグラシアルや甲斐、今宮ら日本シリーズでも対戦経験のある主力に最速150キロの直球を軸に攻めた。原監督も「あまり首を振ることなくね。疎通ができていたんじゃないでしょうかね」と2人の共同作業を評価した。貫禄の投球で、19年のソフトバンク戦から始まった自身の交流戦の連敗を4で止めた。マウンド上では常に、明るく、朗らかにを心がけた。「(中山)礼都とか(増田)陸が守っているところであんまり苦しい顔できないなと。彼らもすごく声を出して、鼓舞してくれている」と若き内野手に負けじと踏ん張り、チームを勢いに乗せた。お立ち台から最後に先発陣の後輩へのサポートを求めた。「明日は戸郷が佐々木朗希に負けないと言っていたんで、応援してあげてください」。エースが連敗を食い止め、"怪物"と投げ合う後輩へ連勝を託した。【小早川宗一郎】

◆ソフトバンクが今季5度目、「日本生命セ・パ交流戦」では初となる完封負けを喫し、連勝は5でストップした。巨人菅野の前に8回無得点。三塁すら踏めず、最終回はドラフト1位ルーキー、大勢にあっさり3人斬りされた。試合後、藤本博史監督(58)は開口一番に「やられたね」と、脱帽した。菅野の術中にハマった。ボールゾーンに逃げていく変化球に対応しきれず。カットボール、スライダー、カーブ、ツーシーム...。狙い球も絞れず、菅野はアウトコースもインコースも制球はほぼ完璧だった。「特別これが打てないという球はないんやけど...」と、指揮官は頭をかきながら「コントロールが良すぎた。三振はそんなに取られてない(4三振)。打ち取られているという感じ。今日は、はまった」。菅野には、19、20年の日本シリーズを含めて3連勝中だった。通算でも7戦5勝(2敗)と得意にしていたが、この日は沈黙した。ただ、6連勝こそ逃したが、今カードは2勝1敗で勝ち越した。指揮官は「御の字やないですか。ずっと勝ち続けることはできないんですから」と、明るく振る舞った。3日は名古屋に移動し、中日との3連戦。バンテリンドームは過去29試合で10勝16敗3分けと、交流戦でのセ・リーグ本拠地球場では唯一負け越している。「明日は(先発が)千賀なので、しっかり投げてくれるでしょう。勝ちにこだわった野球をしていきます」。交流戦とリーグの首位はキープ。名古屋で仕切り直す。【只松憲】?○...ソフトバンク先発レイは、巨人打線の1発攻勢に泣いた。初回先頭の丸に、右越えの先制ソロを被弾。3回無死でもウォーカーにソロ本塁打を許し、来日2年目で初の1試合2被本塁打となった。4回2失点で今季3敗目を喫し「全体的にボールが高く、甘くなったところをうまく打たれてしまった。何とか粘りながら立て直していきたかったのですが...」と悔しがった。

◆同学年の巨人菅野智之投手(32)と小林誠司捕手(32)が開幕戦以来、今季2度目の"スガコバ"バッテリーで白星を収めたソフトバンク戦から一夜。日刊スポーツ巨人担当のツイッターアカウントに多くのツイートが寄せられた。「#スガコバ尊い」「スガコバ相思相愛」といった2人へのつぶやきから「小林選手のリードは勉強になる」「ギータ(柳田)との対戦はここ最近で1番良い勝負だった」とプレー面へのつぶやきも見られた。同戦では、菅野が8回5安打無失点、123球の粘投でリーグ単独トップの6勝目をマーク。バッテリーを組んだ小林について試合後「やっぱりね、僕の良さを一番理解してくれてると思いますし。いろんなボールを使えるっていうのが一番強みだと思うので。例えばスライダーが今日ダメだったら、まるっきし使わないわけではなくて、しっかりボール球で見せたりとか。状況を把握して自分の調子も把握してくれているので、そこが彼の良さじゃないですかね」と大学時代から知る相棒とのコンビネーションの良さを口にしていた。

◆巨人・菅野が2日のソフトバンク戦(東京ドーム)に先発する。チームが昨季の交流戦までオープン戦を含めて14連敗(1分け挟む)を喫した難敵は、5月を4連勝で締めくくっている。1日、ダッシュなどで調整したエースは「勢いのあるチーム」と警戒。「自分のピッチングで止められるように、いい流れをつくれるように頑張る」と力を込めた。(東京ドーム)

◆巨人・丸佳浩外野手(33)が10号先頭打者本塁打を放った。カウント1-1からソフトバンク先発・レイの144キロを一閃し、右翼席中段まで運んだ。5月13日の中日戦以来の先頭打者弾は通算8本目となった。2連敗中のソフトバンクから先制点を奪う一発で、広島時代の2013年から10年連続で2桁本塁打を記録した。

◆巨人は2日、阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチ(43)が腸炎のため、ソフトバンク戦のベンチから外れた。阿部コーチは腹痛の症状を訴え、この日病院の診察を受けたところ、腸炎と診断された。回復するまでベンチ入りしないという。

◆巨人が快勝し、連敗を3で止めた。先発の菅野が8回5安打無失点でリーグ単独トップの6勝目〈4敗)。打線は丸が2本塁打を放つなど一発攻勢で試合を優位に進めた。切り込み隊長が、豪快弾をかっ飛ばした。19試合連続で「1番・中堅」で出場する巨人・丸が一回に先制の10号先頭打者本塁打を放った。「打ったのはカットボール。良いポイントで捉えることができた。先制パンチになって良かった」カウント1-1からソフトバンク先発・レイが投じた144キロを振り抜いた。大きな放物線を描いた打球は右中間席中段に着弾。5月13日の中日戦(東京ドーム)以来、通算8本目となる先頭打者アーチで3連敗中のチームに勢いをもたらした。今季2度目の先頭打者弾で、広島時代の2013年から10年連続の2桁本塁打を達成。5月15日には史上131人目となるプロ通算1500安打を記録した左打者が、また節目の数字にたどりついた。この日の丸はこれだけでは終わらなかった。2-0で迎えた五回先頭。この回からマウンドに上がった2番手・松本の代わりばなを捉え、左中間席に11号ソロ。今季初の1試合2本のアーチで先発のエース・菅野を援護した。三回には2番・ウォーカーが3試合連発となる11号ソロ。五回までに3本のアーチを放つなど、一発攻勢でたたみかけた。

◆巨人・原辰徳監督(63)が試合後、出場選手登録を抹消された大城卓三捕手(29)に言及した。5月は打率・175と不振に陥り、プロ5年目で初めて2軍降格となった〝正捕手〟について「少し(ファームで)ミニキャンプをやると。下半身が相当、スローイングにおいても打撃においても弱っている」と説明した。さらに「非常に存在の価値、存在感のある人ですから。ベンチにいると『今日はやるだろう、今日はやるだろう!』という期待が非常に強くて。そういう意味では少し時間を与えて、また元気な姿で戻ってくることを期待しているということです」と厚い信頼も口にし、ファームで鍛え直して本来のプレーを取り戻すことを願った。大城はここまで44試合に出場し、打率・221、2本塁打、11打点だった。

◆中5日で先発したソフトバンクのレイは4回2失点で3敗目を喫した。ソロ2本を含む毎回の6安打を浴び「何とか粘りながら立て直していきたかった」と悔やんだ。一回に丸に変化球が甘く入って右翼席への先頭打者本塁打とされた。三回にはウォーカーに速球を左中間席上段まで飛ばされ「全体的にボールが高かった」と反省した。中継ぎへ配置転換されたが5月27日の広島戦で先発に復帰し、7回無失点で3勝目を挙げた。巨人との初対戦へ「伝統あるチームを相手に楽しみ」と意気込んで臨んだが、悔しい結果となった。

◆セ・リーグ2位の巨人は2日、ソフトバンク3回戦(東京ドーム)に3―0で勝ち、連敗を3で止めた。菅野智之投手(32)が8回5安打無失点の好投でハーラー単独トップに立つ6勝目(4敗)。チームは今季3度目の完封勝ちを飾った。打線は丸佳浩外野手(33)が一回に10号先頭弾で10年連続の2桁本塁打を達成。五回にも11号ソロを放ち、勝利に大きく貢献した。スッキリさせた脳内で、1番打者の役割を明快にした。丸が一回、右翼席へ先制の10号ソロを放ち、打線に勢いをつけた。「特に1打席目はチームの勢いを左右しかねない。後ろの選手たちに希望を持たせてあげられるような打席を、と思っている。先制パンチになって良かった」リードオフマンを託されて19試合目。五回にも左中間席へソロを放って3点目をもたらした。通算22度目の複数本塁打。2桁弾は広島時代の2013年から10年連続だ。今季、チームは選手の要望でベンチ裏の一室を「リラックスルーム」に改造。真っ暗な空間には人気のソファ、Yogibo(ヨギボー)が10個ほど並んでおり、丸は食後に約15分間寝転がる。「頭がすごくスッキリする」と丸。快適過ぎて「人を駄目にする」とも称されるヨギボーが、丸を身も心も最高の状態に仕上げる。(谷川直之)

◆これぞ、エースだ! セ・リーグ2位の巨人は2日、ソフトバンク3回戦(東京ドーム)に3―0で勝ち、連敗を3で止めた。菅野智之投手(32)が8回5安打無失点の好投でハーラー単独トップに立つ6勝目(4敗)。チームは今季3度目の完封勝ちを飾った。打線は丸佳浩外野手(33)が一回に10号先頭弾で10年連続の2桁本塁打を達成。五回にも11号ソロを放ち、勝利に大きく貢献した。最後の1球まで、菅野は表情を崩さなかった。3-0の八回2死一、二塁。123球目でグラシアルを二ゴロに仕留め、ゆっくりとベンチに引き揚げた。8回5安打無失点。両リーグで単独トップの6勝目を挙げた。「真っすぐがしっかり使えたのが一番大きい。(相手は)スライダーをマークしてると思いますし、そのために近め(内角)の速球を使っていかなきゃいけないなと。誠司もそれをうまく引き出してくれた」最速150キロの直球とスライダーを丁寧に低めに集めた。奪った三振は4。24個のアウトのうち13個をゴロで奪った。 捕手1番手の大城が打撃不振で出場選手登録を抹消され、開幕戦以来となる同学年、小林との〝スガコバ・バッテリー〟が実現した。首を振るしぐさも見せない〝あうんの呼吸〟で自身4連敗中だった鷹打線を封じた。ともにチームを引っ張る主将の坂本が不在の今こそ、見せたい背中がある。ピンチを招く度、遊撃を守る高卒2年目の中山、一塁で先発した21歳の増田陸から元気な声が飛んできた。「(中山)礼都とか陸が守っているところで、苦しい顔はできない」。投球だけではない。大黒柱の戦う姿勢が、3連敗中のチームに闘志を植え付けた。プロ10年目の経験を生かした。一般的に先発2日前に行うブルペンでの投球練習を登板前日に変更した。「(2日前は)寝られなくて、体が重かった。無理してメカニズムを崩しても意味がない。あまり決めごとを作りすぎないというのは、ここ数年、大事だなと思っている」。臨機応変、柔軟な思考がエースたるゆえんだ。同一カード3連敗を阻止し、原監督は「非常に攻撃的な投球で抑えてくれた」とたたえた。3日はロッテ・佐々木朗と公式戦で初対戦。エースが作った勢いに乗り、令和の怪物に挑む。(樋口航)

◆菅野は気迫満点だった。以前のだるそうな姿と違い、チームを引っ張る決意にあふれていた。見応えがあったのは八回2死一塁、柳田との対決。ストレート2球でファウル2つを稼ぎ、3球目、インハイのストレートで仕留めにかかった。球審の手が上がってもおかしくない球だった。その後は粘られ、結果は四球だったものの、菅野の強気は次打者のグラシアルにも伝わる。今度は一転、外角へのスライダーをバットの先で引っ掛けさせ、二ゴロ。柳田への攻めの投球が効いていたのは明らかだった。立ち上がりはストレート主体。二回から変化球を増やし、六回以降の勝負どころでは、またストレートで押す。メリハリのある組み立てはさすが。投球のコツを知っている。これは小林のリードによるところも大きい。長所をうまく引き出していた。菅野は打撃でも光った。二回は2死一塁でライナーの右前打。六回は3点リードで、2死無走者。次の回の投球に備え、別に打たなくてもよい状況ながら、ストレートを2球、フルスイング。追い込まれたあと、スライダーに食らいつき左飛。自分で試合を決めようという気迫だ。これら菅野のメッセージを、野手陣はどう受け止めただろうか。(本紙専属評論家)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ヤクルト
630 0.667
(↑0.042)
-
(↓1)
947
(+7)
31
(+3)
16
(+2)
6
(+1)
0.279
(↑0.005)
2.710
(↑0.09)
1
(-)
ソフトバンク
630 0.667
(↓0.083)
0
(-)
947
(-)
19
(+3)
8
(-)
9
(-)
0.281
(↓0.014)
2.080
(↓0.15)
3
(1↑)
阪神
540 0.556
(↑0.056)
1
(↑1)
922
(+6)
19
(+1)
4
(-)
12
(+1)
0.248
(↑0.031)
1.910
(↑0.12)
3
(1↑)
中日
540 0.556
(↑0.056)
1
(↑1)
925
(+3)
27
(+2)
4
(-)
5
(+1)
0.232
(↑0.001)
2.930
(↑0.11)
3
(1↓)
西武
540 0.556
(↓0.069)
1
(-)
933
(+1)
31
(+6)
7
(-)
3
(-)
0.247
(↓0.006)
2.770
(↓0.07)
6
(4↑)
ORIX
450 0.444
(↑0.069)
2
(↑1)
927
(+3)
25
(+1)
3
(-)
3
(+1)
0.268
(↓0.005)
2.880
(↑0.25)
6
(2↓)
DeNA
450 0.444
(↓0.056)
2
(-)
925
(+1)
34
(+3)
8
(+1)
3
(-)
0.216
(↓0.011)
2.960
(-)
6
(2↓)
楽天
450 0.444
(↓0.056)
2
(-)
919
(+2)
27
(+3)
3
(-)
4
(+1)
0.216
(↓0.005)
3.120
(↓0.03)
6
(2↓)
ロッテ
450 0.444
(↓0.056)
2
(-)
927
(+3)
28
(+7)
8
(+1)
6
(+1)
0.204
(↓0.002)
3.000
(↓0.43)
6
(4↑)
巨人
450 0.444
(↑0.069)
2
(↑1)
930
(+3)
31
(-)
12
(+3)
9
(+2)
0.216
(↑0.004
3.190
(↑0.41)
6
(2↓)
日本ハム
450 0.444
(↓0.056)
2
(-)
938
(+3)
36
(+6)
9
(-)
7
(-)
0.274
(↑0.004)
3.570
(↓0.35)
12
(-)
広島
360 0.333
(↑0.083)
3
(↑1)
917
(+6)
49
(+3)
0
(-)
1
(-)
0.214
(↑0.002)
5.190
(↑0.29)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
32201 0.615
(↑0.007)
-
(-)
90213
(+7)
175
(+3)
56
(+2)
32
(+1)
0.239
(↑0.001)
2.810
(↑0.02)
2
(-)
巨人
32260 0.552
(↑0.008)
3
(-)
85219
(+3)
225
(-)
62
(+3)
26
(+2)
0.241
(-)
3.360
(↑0.06)
3
(-)
広島
28252 0.528
(↑0.009)
4.5
(-)
88219
(+6)
193
(+3)
24
(-)
9
(-)
0.254
(-)
3.280
(↑0.01)
4
(-)
中日
25280 0.472
(↑0.01)
7.5
(-)
90168
(+3)
194
(+2)
32
(-)
20
(+1)
0.244
(-)
3.560
(↑0.03)
5
(-)
DeNA
21280 0.429
(↓0.009)
9.5
(↓1)
94164
(+1)
221
(+3)
36
(+1)
17
(-)
0.242
(↓0.002)
4.020
(↑0.02)
6
(-)
阪神
22331 0.400
(↑0.011)
11.5
(-)
87166
(+6)
166
(+1)
39
(-)
41
(+1)
0.228
(↑0.005)
2.750
(↑0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
31201 0.608
(↓0.012)
-
(-)
91219
(-)
161
(+3)
32
(-)
31
(-)
0.267
(↓0.002)
2.740
(↓0.01)
2
(-)
楽天
30201 0.600
(↓0.012)
0.5
(-)
92177
(+2)
145
(+3)
31
(-)
41
(+1)
0.235
(↓0.001)
2.740
(↓0.02)
3
(-)
西武
26271 0.491
(↓0.009)
6
(-)
89167
(+1)
165
(+6)
35
(-)
20
(-)
0.227
(↓0.001)
2.530
(↓0.02)
4
(-)
ORIX
26290 0.473
(↑0.01)
7
(↑1)
88148
(+3)
175
(+1)
20
(-)
30
(+1)
0.225
(-)
2.930
(↑0.04)
5
(-)
ロッテ
23301 0.434
(↓0.008)
9
(-)
89163
(+3)
184
(+7)
29
(+1)
52
(+1)
0.214
(-)
2.810
(↓0.06)
6
(-)
日本ハム
22320 0.407
(↓0.008)
10.5
(-)
89186
(+3)
205
(+6)
47
(-)
41
(-)
0.240
(↑0.001)
3.590
(↓0.05)