1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 7 | 0 | 0 |
巨人 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 3 | 7 | 0 | 3 |
勝利投手:東浜 巨(5勝1敗0S) (セーブ:藤井 皓哉(4勝0敗1S)) 敗戦投手:赤星 優志(2勝3敗0S) 本塁打 |

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◆ソフトバンクは0-0で迎えた4回表、中村晃と柳町の連続適時打で3点を奪い、先制に成功する。続く5回には、柳田が走者一掃となる適時二塁打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・東浜が7回3失点で今季5勝目。最後を締めた2番手・藤井がプロ初セーブを挙げた。敗れた巨人は、先発・赤星が乱調だった。
◆ソフトバンクの牧原大成内野手(29)は、交流戦に入って23打数12安打で、打率は12球団トップの5割2分2厘と絶好調だ。4試合連続マルチ安打の2番打者が、今日も打つか。
◆巨人の"宇宙人"が約1年ぶり1軍登板で、さりげなく火消しした。巨人井納翔一投手(36)が5点を追う5回1死二塁でマウンドに上がった。昨季5月19日広島戦以来となる今季1軍初マウンドの登場曲は、近藤真彦の「ギンギラギンにさりげなく」。ソフトバンクのベンチに控える球界の"マッチ"こと松田の前で昭和の代表曲を球場にこだまさせた。グラシアルには一塁・増田陸の好守にも助けられ一直。中村晃は左飛に打ち取った。直後の攻撃で代打を送られ、2/3回を無安打無失点、5球で片付けた。
◆巨人吉川尚輝内野手が2号ソロで反撃に出た。3点を追う4回1死、ソフトバンク東浜の139キロカットボールを右翼席へ運んだ。4月6日広島戦以来の1発に「打ったのはカットボールです。後ろにいい形でつなぐことを考えて打席に入りました。逆転できるように頑張ります」とコメントした。
◆巨人の増田陸内野手(21)が2試合連続スタメンに一振りで応えた。4点を追う7回、ソフトバンク東浜から左翼席へ2号ソロを放った。5月15日の中日戦でプロ初本塁打。思い切りのいいスイングで、アピールを続けている。
◆巨人ルーキーの赤星優志投手(22)が約1カ月ぶりの1軍マウンドも無念のKOとなった。4回1/3を6安打6失点で唇をかんだ。初回から飛ばした。22球中8球で150キロ超の球を投げ込む。気迫を前面に出した投球で3回まで無安打に抑えた。だが、試合前時点で2割7分と12球団トップのチーム打率を誇るソフトバンク打線が2巡目に入ると、つかまった。4回は4安打3失点。3番吉川が2号ソロで1点を返した直後の5回も2安打1四球で3失点し、マウンドを降りた。4月3日の阪神戦で、セ・リーグ新人一番乗りのプロ初勝利。ここまで2勝を挙げているが、5月3日の広島戦(マツダスタジアム)で3回1/3を投げて11安打12失点。翌4日に出場選手登録を抹消されていた。2軍で約1カ月、調整し挑んだ1軍のマウンドも、これで3試合連続のKO降板。プロの高い壁にぶち当たった。
◆巨人アダム・ウォーカーー外野手(30)が"一生懸命"にズッキュン砲を連発した。5点を追う6回1死、ソフトバンク東浜から"不屈"の10号ソロを放った。強烈な弾丸ライナーで右翼席へ放り込み、頭上でハートマークをつくってダイヤモンドを周回。2戦連発アーチでチームにLOVE注入した。「自分の打つべきボールを、打ち損じをしないように打ち返すことに集中しました。まだまだあきらめずに頑張ります」24日の取材中にリストバンドをプレゼントされた記者は、お返しに「一生懸命」「不屈」の刺しゅう入りハチマキを贈った。ウォーカーにぴったりな日本語だと説明を加えさせてもらった。バンダナを愛用する助っ人に、少しでも日本文化に触れてほしいという思いでハチマキを選んだ。かつては戦、冠婚葬祭で身につけられていた。運動会や入試、勝負事のアイテムの1つとしての印象が強い。【為田聡史】
◆ソフトバンクが巨人2回戦に勝利し、球団創設から通算5500勝を達成した。1938年に南海が発足してから85年目。これまで5500勝に到達しているのは巨人のみで、パ・リーグでは初。前身の南海、ダイエーを含めて通算成績を5500勝4885敗398分けとした。試合は4回に中村晃外野手(32)の適時二塁打で先制。1死一、二塁で右翼フェンス直撃の一打を放った。5回1死満塁では、前日に1試合5三振を喫した柳田悠岐外野手(33)が左中間に3点適時二塁打で突き放した。5月4日オリックス戦では1950年の2リーグ制後、パ・リーグ最速で通算5000勝を達成。柳田はその際には勝ち越しソロを放っていた。ソフトバンクは今季3度目の5連勝。2カード連続の勝ち越しを決め、交流戦&パ・リーグの首位をキープした。?▽ソフトバンク王貞治球団会長(巨人に次ぐ通算5500勝達成に)「すごいね。5500勝だったら(球団創立から)何十年? 巨人軍は一番最初にプロ野球になっているからね。まあ、でもパ・リーグでは一番だし、この一番をどんどん積み重ねてね。いずれはジャイアンツを抜けるように頑張りましょう」▼球団通算5500勝=ソフトバンク 1日の巨人2回戦(東京ドーム)に勝利して達成。初勝利は南海時代の38年9月6日の金鯱戦(後楽園)で、通算成績は5500勝4885敗398分け。5500勝到達は巨人6158勝に次いで2球団目。▼歴代監督別では、46年から68年まで監督を務めた鶴岡一人の1773勝が最多勝利。2位は王貞治の968勝で、工藤公康の558勝、野村克也の512勝、秋山幸二の456勝と続く。いずれの監督も、勝率は5割以上を誇っている。
◆巨人が中盤までの大量失点で3連敗を喫した。約1カ月ぶりの1軍マウンドとなった先発赤星優志投手(22)は3回まで無安打投球も、2巡目に入ったソフトバンク打線につかまった。4回無死からの2連打などで1死一、二塁から中村晃と柳町に連続適時打を浴びて3失点。5回には1死満塁から柳田に走者一掃の適時二塁打を許してKOされた。打線は4回に吉川、6回にウォーカー、7回に増田陸のソロ本塁打による3得点に終わった。巨人はこれで3連敗。2日のソフトバンク3回戦で先発予定のエース菅野智之投手(32)に、連敗ストップが託された。原辰徳監督(63)の主な一問一答は以下の通り。?-赤星は2巡目でつかまった「そうですね。一回りは良かったですけどね。バント(処理)ミスから少し動揺したってところあるのかなと思ってね。まあ、いろんなことがあるわけだから、逆風が吹いたときでもね、逆に強くならないとね」-増田陸が思い切りよく「ねえ! その前の打席も内容が良かったし、最後もああいう場面でもね、ヒットが出ているのは、やっぱり、いいですね」-明日は菅野に連敗阻止の期待「智之(菅野)の持っている力をしっかり出してもらいたいと思いますね」
◆ソフトバンクが巨人2回戦に勝利し、球団創設から通算5500勝を達成した。1938年に南海が発足してから85年目。これまで5500勝に到達しているのは巨人のみで、パ・リーグでは初。
◆ソフトバンクが今季3度目の5連勝を飾り、球団創設から通算5500勝を達成した。試合後の藤本博史監督(58)の一問一答は以下の通り。-柳田が満塁の好機で3点打「爆発とはいかんけど、一掃してくれたね。あれがクリーンアップのバッティング。5連続三振も普通はできるもんじゃない。その前に普通のバッターなら代えられてるんだから。それができるっていうのは期待してる選手だからということ」-気持ちの切り替えはできる選手と言っていた「そんなに引きずるタイプの選手じゃないじゃないですか。キャプテンで引っ張ってるんやからね。あそこは本人的にもうれしかったんじゃないですか」-柳田を若い時から見ている監督にとって、そこは強み「そうですね。そういうところが彼のいいところですよ」-前打者の牧原大は敬遠気味の直球で四球だった「それも当然『クソ!』っていう気持ちがあるでしょうね」-東浜は7回3失点「しっかりゲームを作ってくれた。今日は勝ちパターンの後ろのピッチャーを休ませたいというのがあった。今日投げたら明日3連投になる。最低(中継ぎは)2人で収めたかった。万が一、何かあったら又吉でいこうかと考えてましたけど、藤井が2回をしっかり投げてくれたので明日また万全の形でいける」-藤井は8回3者凡退だから9回も送り出せた「そうですね。あそこ(8回)で球数投げていたら恐らく又吉を使わないといけなかったかもしれない。(救援陣を)休められたのは藤井に感謝ですね」-5500勝を達成「これはね、今まで歴代の監督とか、ホークスのOBが積み重ねたものであって、たまたま僕がこの時期に監督をさせていただいているということでね。まあ記念すべき5500勝で監督していることに喜びは感じてます。いい言葉でしょ?」-王会長は巨人を抜いてくれと「本当ですか。じゃあ頑張りましょう」-若い世代が育ってきている「そうですね。どんどん若い選手をこれからも使っていきたいと思います」
◆2勝を挙げている巨人のルーキー赤星優志投手(22)が約1カ月ぶりの1軍マウンドでKOされ、3敗目を喫した。初回は150キロ超を計測するなど8球で3者凡退。3回まで無安打に抑えたが、2巡目につかまり4回1/3を6安打6失点。「ランナーを出してからの制球が甘く入ってしまった。本当に悔しい」と3試合連続のKOに唇をかんだ。桑田投手チーフコーチは「1カ月前は140キロ台前半までスピードが落ちていたが、今日ぐらいのボールを投げてくれたら次回が楽しみ」と語り、来週も登板機会を与える考えを示した。
◆巨人は3連敗にも、増田陸内野手の思い切りの良さが光った。2試合連続スタメンで出場し、7回には「結果を恐れずにとにかく思い切っていきました」とソフトバンク東浜から左翼席へ2号ソロ。3点を追う9回2死から左前打と、2度目のマルチ安打で期待に応えた。原監督は「その(本塁打の)前の打席も内容が良かったし、最後もああいう場面で安打が出ているのはいいですね」と称賛した。
◆ソフトバンク藤井皓哉投手(25)が巨人戦でプロ初セーブを挙げた。先発東浜からバトンを受け8回から登板。先頭丸を136キロのフォークボールで見逃し三振に斬り、ウォーカー、吉川を内野ゴロに仕留めた。続く9回もマウンドに上がり2死から増田陸に左前打を許したものの、代打中田を遊ゴロに片付けて試合を締めた。「3点差の9回という特別な意識はありませんでした。普段通りの投球、自分ができることをやろうという気持ちでした」。中継ぎとしてすでに4勝を挙げている。貴重な中継ぎとして今季19試合目で「抑え」の役割もしっかり果たした。150キロ超の直球に加え、カーブ、そして落差あるフォークは千賀の「お化けフォーク」にも匹敵する。9回増田陸の安打は初めて右打者に許したヒット。28球で巨人打線を封じ切った背番号「48」に藤本監督も最敬礼だった。「藤井がしっかり投げてくれた。球数が多かったら又吉も行かせようと考えていたけど、藤井に感謝ですね」。敵地4連戦が続く中、ブルペン陣を温存できたことは何より大きかった。「チームの勝ちに貢献できたことがうれしいです」。防御率0・42の安定感。広島退団後、独立リーグを経由した雑草右腕が、日増しに存在感を増してきた。
◆ソフトバンクが「日本生命セ・パ交流戦」の巨人戦(東京ドーム)で5連勝を飾り、球団通算5500勝を達成した。巨人に次ぎ2球団目で、パ・リーグでは初めて。3-1の5回1死満塁。前夜に5三振を喫した柳田悠岐外野手(33)が走者一掃の適時二塁打で試合を決めた。2カード連続の勝ち越しで、交流戦は単独首位となり、リーグ首位もキープした。歴史的勝利の主役はまたこの男だった。2点リードの5回1死満塁。赤星の初球149キロ直球を、左中間に運んだ。敵地ながら大歓声に包まれる。中押しの走者一掃二塁打で、勝利を決定づけた。「満塁のチャンスで結果を出すことができて良かったです」。5月4日には決勝ソロで、2リーグ制後ではパ最速の5000勝に導いた。あれから約1カ月、今度は球団創設からの5500勝を呼び込んだ。柳田 5500勝の中で、何勝かに貢献できているのは誇らしいです。鬱憤(うっぷん)を晴らした。前日5月31日の巨人戦では、5三振。球団史上初の屈辱を味わったが、一夜で汚名返上した。「昨日のゲームで5三振をしているので、このチャンスではコンパクトに当てにいきました」。試合前に王球団会長から打撃指導を受け、藤本監督は「柳田は今日、爆発するよ」と予言が出た。村上打撃コーチからは「当てにいくのだけはダメ」とくぎを刺された。数々の期待に応え、二塁ベース上でギータスマイルを見せた。1938年に南海が発足してから85年目。これまで5500勝に到達しているのは巨人のみで、パ・リーグでは初の栄光を手にした。指揮官の声も弾んだ。藤本監督 歴代監督やホークスOBが積み重ねたものであって、たまたま僕がこの時期に監督をさせていただいているということ。記念すべき5500勝で監督していることに喜びは感じてます。いい言葉でしょ?今季3度目の5連勝で、2カード連続の勝ち越しを決めた。並んでいたヤクルト、西武をかわし、交流戦単独首位に立ち、リーグ首位もがっちりキープ。6月を最高の形で滑り出した。2年ぶりのリーグ優勝と日本一奪還へ。ソフトバンクの逆襲はここからだ。【只松憲】○...東浜が7回3失点でハーラートップに並ぶ5勝目を手にした。全てソロ本塁打という狭い東京ドームならではの失点だったが、粘った。試合後は「ホームランを3本打たれているので反省が多い。野手の皆さんが点を取ってくれて勝ちをつけていただいた。チームに感謝したい」と打線に頭を下げた。王貞治球団会長(巨人に次ぐ通算5500勝達成に)「すごいね。5500勝だったら(球団創立から)何十年? 巨人軍は一番最初にプロ野球になっているからね。まあ、でもパ・リーグでは一番だし、この一番をどんどん積み重ねてね。いずれはジャイアンツを抜けるように頑張りましょう」▼球団通算5500勝=ソフトバンク 1日の巨人2回戦(東京ドーム)に勝利して達成。初勝利は南海時代の38年9月6日の金鯱戦(後楽園)で、通算成績は5500勝4885敗398分け。5500勝到達は巨人6158勝に次いで2球団目。
◆ソフトバンクが交流戦の巨人戦で5連勝を飾り、球団創設から通算5500勝を達成した。東浜が7回3失点で、ハーラートップタイとなる5勝目を手にした。失点はいずれも被弾だが、全てソロに抑えた。持ち味の粘りを見せて、「ホームランを3本打たれているので反省が多い。野手の皆さんが点を取ってくれて勝ちをつけていただいた。チームに感謝したい」と打線に頭を下げた。
◆ソフトバンクが「日本生命セ・パ交流戦」の巨人戦(東京ドーム)で5連勝を飾り、球団通算5500勝を達成した。巨人に次ぎ2球団目で、パ・リーグでは初めて。3-1の5回1死満塁。前夜に5三振を喫した柳田悠岐外野手(33)が走者一掃の適時二塁打で試合を決めた。2カード連続の勝ち越しで、交流戦は単独首位となり、リーグ首位もキープした。▼球団通算5500勝=ソフトバンク 1日の巨人2回戦(東京ドーム)に勝利して達成。初勝利は南海時代の38年9月6日の金鯱戦(後楽園)で、通算成績は5500勝4885敗398分け。5500勝到達は巨人6158勝に次いで2球団目。▼歴代監督別では、46年から68年まで監督を務めた鶴岡一人の1773勝が最多勝利。2位は王貞治の968勝で、工藤公康の558勝、野村克也の512勝、秋山幸二の456勝と続く。また、いずれの監督も、勝率は5割以上を誇っている。
◆伝統ある球団なのだ、と再認識させられた記念の1勝だった。ホークスがパ・リーグ初の通算5500勝を挙げた。1938年(昭13)の球団創設から85年目。区切りの白星が通算6158勝を挙げている巨人からというのも、何とも歴史的ではないか。敵地・東京ドームでメモリアル勝利を見届けた王球団会長は報道陣に囲まれ、言葉も弾んだ。「すごいね。5500勝だったら(球団創立から)何十年? 巨人軍は一番最初にプロ野球になっているからね。まあ、でもパ・リーグでは一番だし、この一番をどんどん積み重ねてね。いずれはジャイアンツを抜けるように頑張りましょう」。左拳を握ってガッツポーズを作った。ホークス初勝利は38年9月6日の金鯱戦(後楽園)。プロ野球創世期の1リーグ時代で、この年のホークスは5試合あった巨人戦に1度も勝てなかった。セ・パに分かれて2リーグ制となった50年には500勝を達成。巨人とのシーズン対決は長らくなかっただけに、数少ない交流戦で巨人から挙げた節目の勝利はホークスの先人たちも、さぞかし気分がいいのではないだろうか。ホークス対巨人と言えば、19、20年の日本シリーズが記憶に新しい。ともに4連勝でホークスがスイープ。圧倒的な強さを見せつけ日本一に輝いた。とはいえ、過去12回の対決がある巨人とのシリーズでホークスが頂点に立ったのは、エース杉浦を擁して4連勝した59年を含め3度しかない。列島が「ON対決」に沸いた00年は王ダイエーも長嶋巨人に2勝4敗で涙をのんだ。打倒巨人! 今や「ホークスの人」となった王球団会長の言葉に後押しされて、球界の勢力図を大きく塗り替えてもらいたいものだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】
◆巨人のドラフト3位・赤星優志投手(22)が約1カ月ぶりに先発し、五回途中6安打6失点でKOされた。四回に3点の先行を許すと、五回に自らの犠打野選も絡んで1死満塁のピンチを背負い、柳田に走者一掃の三塁打を浴びて交代を告げられた。
◆巨人の吉川が4月6日以来の2号ソロを放った。0―3の四回1死で、1ボールから東浜の甘く入った139キロの変化球を振り抜き、右翼席上段まで運び「後にいい形でつなぐことを考えて打席に入った」と振り返った。開幕から1番打者に座って高打率をキープしたが、5月4日の広島戦で左肩付近に投球を受けて戦列を離れた。同17日の広島戦で復帰してからは3番打者として定着。主将の坂本が離脱している苦しいチーム状況の中、4番打者の岡本和につなぐ役割が期待される。交流戦に入って調子を落とし、これが3試合ぶりの安打。久しぶりに鋭い打球が出た。
◆巨人の新外国人、アダム・ウォーカー外野手(30)が2試合連発となる10号ソロを放った。1-6の六回1死。真ん中付近のカットボールを強振した。左翼手が行方を追わずに見送った豪快な打球は、左翼席上段に吸い込まれた。大型ビジョンには推定飛距離131メートルと表示された。
◆ソフトバンクの柳田が6試合ぶりの打点をマークした。五回1死満塁で真ん中付近に甘く入った初球の速球を捉えると、打球は左中間を破る走者一掃の二塁打となり、赤星をKOした。前日5月31日の試合では5打席連続空振り三振を喫していただけに「チャンスで結果を出すことができて良かった」とほっと息をついた。1試合5三振はプロ野球20人目のワーストタイ。不名誉な記録となったが、村上打撃コーチは「当てにいけば三振はしないと思うけど、面白くないでしょ。それくらい振ってくれれば、当たって飛んでいくよ」と笑い飛ばし、主将への信頼を口にしていた。その言葉通りの会心の一打だった。
◆ソフトバンクが5連勝を飾った。四回に中村晃、柳町の連続適時打で3点を先行。五回は柳田の3点二塁打でリードを広げた。東浜は7回3失点でリーグトップに並ぶ5勝目。藤井がプロ初セーブ。巨人は先発赤星が6失点と崩れた。
◆ソフトバンクが巨人に快勝。5連勝で球団通算5500勝に到達した。節目の勝利に貢献したのは、悔しさを結果に変える男、柳田だ。五回に走者一掃の3点二塁打。前夜に喫した5三振の屈辱を、すぐさま晴らした。「昨日のゲームで5三振をしているので、このチャンスではコンパクトに当てにいきました。満塁のチャンスで結果を出すことができて良かったです」四回に中村の適時二塁打と柳町の2点打で3点を先行したが、2点差に迫られた五回1死満塁。点差を広げたい場面で柳田に回ってきた。1球目をコンタクトすると、打球は左中間を真っ二つ。試合前の時点で今季の満塁成績は5打数2安打9打点。5月3日のオリックス戦(ペイペイドーム)ではエース山本から3号満塁弾を放つなど、全てを託される満塁でこそ柳田らしさを発揮してきた。5月31日の巨人戦(東京ドーム)ではプロ野球タイ記録となる1試合5三振。空振りを恐れない豪快なスイングと積極性が持ち味ではあるが、歴代20人目の記録に名を連ねてしまった。チームは逆転勝利したものの、うっぷんがたまっていたのは柳田本人のはず。1938年に南海が発足して今年が85年目。節目の年に節目の5500勝。これからも柳田のバットで白星を積み重ねる。
◆巨人・増田陸内野手(21)が2号ソロを含む2安打1打点と存在感を示した。4点を追う七回に東浜のシンカーを捉え、2号ソロ。九回2死で回ってきた第4打席では左前打を放った。前日5月31日の同戦の九回に安打を放つなど、3出塁の活躍を見せた21歳が、この日もバットで見せた。チームは3連敗。嫌なムードが漂う中、中田、中島ら好打者がひしめく一塁で出場し、結果を残す若武者に原監督は「打席も内容が良かったし、最後もああいう場面でヒットが出ているのは、やっぱり、いいですね」と評価した。
◆巨人のドラフト3位・赤星優志投手(22)=日大=が約1カ月ぶりの先発も五回途中6安打6失点でKOされ、3敗目を喫した。最速151キロを計測した直球にツーシーム、カーブを織り交ぜ、三回まで無安打投球を披露。だが打者二巡目となった四回に3失点。さらに五回1死満塁で柳田に走者一掃の二塁打を許し、マウンドを降りた。5月3日の広島戦(マツダ)以来の1軍登板で試合をつくることができず、「本当に悔しい」と肩を落とした。それでも桑田投手チーフコーチは「球威は戻ってきたので、楽しみにしながら見ていた。打ち取った当たりがセーフになったり、フィルダースチョイスがあったりして波に乗り切れなかった」と振り返り、「体もボールも元気になった。次回は楽しみにしています」と次回登板に期待を寄せた。
◆ソフトバンクの王球団会長は、球団通算5500勝を球場で見届けた。1995~2008年に監督を務めて球団歴代2位の968勝を挙げて貢献している。現役時代にプレーした巨人を破り、節目の記録に到達。その巨人に次ぐ数字に「すごいね。どんどん積み重ねて、いずれはジャイアンツを抜けるように頑張りましょう」と意気軒高だった。
◆巨人に「自覚」を促したい。投打にわたり自覚不足を露呈したからね。まずは先発の赤星だ。0-0の三回1死一塁で打席が回り、当然の策として送りバントを命じられると、バットにかすりもせずに三振。相手にプレッシャーを与えることもできず、直後の四回に流れを引き渡した。失敗することもあるだろうけど、それ以前の問題で、バントの形になっていない。自分の目線の高さにバットを構え、それより低いところに来た球を転がす-という基本が、できていない。バントは先発投手の重要な役割だという自覚を、持たないと。どうせイニングごとにベンチでコーチとぺちゃくちゃ話しているのだから、そのあたりもしっかり話し合ったらどうかな。4番・岡本和にも言いたい。八回終了時、多くの客が球場を後にしたのを、どんな気持ちで見たのか。点差は3点。九回の先頭打者は岡本和。王貞治さん、長嶋茂雄さんのONの時代には、考えられなかった光景だ。天下の巨人軍の4番。俺が打たずに誰が打つ-。その自覚と責任を、もっと強く持たないと。さっぱり打率が上がらない現状を、なんとか打破してもらいたいよ。(本紙専属評論家)
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
6 | 2 | 0 | 0.750 (↑0.036) | - (-) |
10 | 47 (+6) | 16 (+3) | 8 (-) | 9 (-) |
0.295 (↓0.01) | 1.930 (↓0.16) |
2 (1↓) |
ヤクルト |
5 | 3 | 0 | 0.625 (↓0.089) | 1 (↓1) |
10 | 40 (+3) | 28 (+4) | 14 (+3) | 5 (+2) |
0.274 (↓0.001) | 2.800 (↓0.17) |
2 (1↓) |
西武 |
5 | 3 | 0 | 0.625 (↓0.089) | 1 (↓1) |
10 | 32 (+4) | 25 (+5) | 7 (-) | 3 (+1) |
0.253 (↑0.003) | 2.700 (↓0.38) |
4 (2↑) |
阪神 |
4 | 4 | 0 | 0.500 (↑0.071) | 2 (-) |
10 | 16 (+5) | 18 (+4) | 4 (+1) | 11 (+2) |
0.217 (↑0.005) | 2.030 (↓0.29) |
4 (-) |
DeNA |
4 | 4 | 0 | 0.500 (↓0.071) | 2 (↓1) |
10 | 24 (+1) | 31 (+5) | 7 (-) | 3 (-) |
0.227 (↓0.016) | 2.960 (↓0.3) |
4 (-) |
中日 |
4 | 4 | 0 | 0.500 (↓0.071) | 2 (↓1) |
10 | 22 (-) | 25 (+2) | 4 (-) | 4 (-) |
0.231 (↓0.008) | 3.040 (↑0.15) |
4 (2↑) |
楽天 |
4 | 4 | 0 | 0.500 (↑0.071) | 2 (-) |
10 | 17 (+2) | 24 (-) | 3 (-) | 3 (-) |
0.221 (↓0.003) | 3.090 (↑0.45) |
4 (2↑) |
ロッテ |
4 | 4 | 0 | 0.500 (↑0.071) | 2 (-) |
10 | 24 (+4) | 21 (+3) | 7 (+3) | 5 (+1) |
0.206 (↓0.008) | 2.570 (↓0.06) |
4 (2↑) |
日本ハム |
4 | 4 | 0 | 0.500 (↑0.071) | 2 (-) |
10 | 35 (+5) | 30 (+1) | 9 (+1) | 7 (+2) |
0.270 (↑0.003) | 3.220 (↑0.46) |
10 (1↑) |
ORIX |
3 | 5 | 0 | 0.375 (↑0.089) | 3 (-) |
10 | 24 (+5) | 24 (+1) | 3 (+1) | 2 (+1) |
0.273 (↑0.001) | 3.130 (↑0.32) |
10 (4↓) |
巨人 |
3 | 5 | 0 | 0.375 (↓0.054) | 3 (↓1) |
10 | 27 (+3) | 31 (+6) | 9 (+3) | 7 (-) |
0.212 (↓0.001) | 3.600 (↓0.35) |
12 (1↓) |
広島 |
2 | 6 | 0 | 0.250 (↓0.036) | 4 (↓1) |
10 | 11 (+1) | 46 (+5) | 0 (-) | 1 (-) |
0.212 (↓0.002) | 5.480 (↑0.22) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト |
31 | 20 | 1 | 0.608 (↓0.012) | - (-) |
91 | 206 (+3) | 172 (+4) | 54 (+3) | 31 (+2) |
0.238 (↑0.001) | 2.830 (↓0.02) |
2 (-) |
巨人 |
31 | 26 | 0 | 0.544 (↓0.01) | 3 (-) |
86 | 216 (+3) | 225 (+6) | 59 (+3) | 24 (-) |
0.241 (↓0.001) | 3.420 (↓0.04) |
3 (-) |
広島 |
27 | 25 | 2 | 0.519 (↓0.01) | 4.5 (-) |
89 | 213 (+1) | 190 (+5) | 24 (-) | 9 (-) |
0.254 (↓0.001) | 3.290 (↓0.01) |
4 (-) |
中日 |
24 | 28 | 0 | 0.462 (↓0.009) | 7.5 (-) |
91 | 165 (-) | 192 (+2) | 32 (-) | 19 (-) |
0.244 (↓0.001) | 3.590 (↑0.03) |
5 (-) |
DeNA |
21 | 27 | 0 | 0.438 (↓0.009) | 8.5 (-) |
95 | 163 (+1) | 218 (+5) | 35 (-) | 17 (-) |
0.244 (↓0.003) | 4.040 (↓0.02) |
6 (-) |
阪神 |
21 | 33 | 1 | 0.389 (↑0.012) | 11.5 (↑1) |
88 | 160 (+5) | 165 (+4) | 39 (+1) | 40 (+2) |
0.223 (↑0.001) | 2.790 (↓0.03) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
31 | 19 | 1 | 0.620 (↑0.008) | - (-) |
92 | 219 (+6) | 158 (+3) | 32 (-) | 31 (-) |
0.269 (↓0.001) | 2.730 (-) |
2 (-) |
楽天 |
30 | 19 | 1 | 0.612 (↑0.008) | 0.5 (-) |
93 | 175 (+2) | 142 (-) | 31 (-) | 40 (-) |
0.236 (↓0.001) | 2.720 (↑0.06) |
3 (-) |
西武 |
26 | 26 | 1 | 0.500 (↓0.01) | 6 (↓1) |
90 | 166 (+4) | 159 (+5) | 35 (-) | 20 (+1) |
0.228 (↑0.001) | 2.510 (↓0.05) |
4 (-) |
ORIX |
25 | 29 | 0 | 0.463 (↑0.01) | 8 (-) |
89 | 145 (+5) | 174 (+1) | 20 (+1) | 29 (+1) |
0.225 (↑0.001) | 2.970 (↑0.04) |
5 (-) |
ロッテ |
23 | 29 | 1 | 0.442 (↑0.011) | 9 (-) |
90 | 160 (+4) | 177 (+3) | 28 (+3) | 51 (+1) |
0.214 (↓0.001) | 2.750 (↓0.01) |
6 (-) |
日本ハム |
22 | 31 | 0 | 0.415 (↑0.011) | 10.5 (-) |
90 | 183 (+5) | 199 (+1) | 47 (+1) | 41 (+2) |
0.239 (↑0.001) | 3.540 (↑0.07) |
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