1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 9 | 0 | 1 |
ロッテ | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 3 | 9 | 0 | 0 |
勝利投手:ロメロ(3勝4敗0S) (セーブ:益田 直也(0勝1敗10S)) 敗戦投手:伊藤 将司(1勝2敗0S) 本塁打 |
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◆ロッテは2回裏、2死一二塁の好機から高部の適時打が飛び出し、先制に成功する。続く3回にはレアードが2点適時二塁打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・ロメロが6回無失点の好投で今季3勝目。敗れた阪神は、打線が8回に1点差に迫るも及ばなかった。
◆両チームのスタメンが発表され、阪神原口文仁内野手(30)が「5番DH」で今季初先発となった。スタメンは20年10月15日の中日戦以来、591日ぶり。今季は全て途中出場で6打数無安打。19年に大腸がんから再起し1軍復帰後初安打を放ったのが、ZOZOマリンで行われたロッテとの交流戦だった。同年6月4日、9回に代打で登場し左越えの適時二塁打。ドラマを生み出した思い出の地で、今季初安打に期待がかかる。阪神先発は伊藤将司投手(26)。前回22日巨人戦(甲子園)でプロ初完封勝利を挙げており、家族も観戦に訪れている地元千葉でのプロ初マウンドでも好投なるか。
◆ロッテ荻野貴司外野手(36)が今季初めて1番打者としてスタメン出場する。昨年は全143試合に1番打者でスタメン出場したベテランは、今季はコンディション不良や脇腹の故障などで、27日の阪神戦(ZOZOマリン)で初出場となった。2試合とも「2番左翼」で出場した。開幕からこれまで50試合連続で1番打者としてスタメン出場していた高部瑛斗外野手(24)は、相手先発が左腕の阪神伊藤将ということもあり、この日は「8番中堅」でスタメン出場する。
◆阪神に連敗中のロッテが、序盤に主導権を握った。初回、先発のエンニー・ロメロ投手(31)が連打と四球でいきなり無死満塁の大ピンチを迎えるも、4番佐藤輝を直球で空振り三振にすると、後続も抑え、無失点で切り抜けた。打線は2回2死一、二塁。この日今季初めて8番に入った高部瑛斗外野手(24)が先制適時打。二塁走者佐藤都の好走塁も光った。球団を通じ「何とか2死から点を取れて良かったなと思います。まだまだ追加点が取れるように頑張ります」とコメントした高部の言葉通り、3回にも2死二、三塁からブランドン・レアード内野手(34)が左中間への2点適時二塁打。「一塁も空いていたし、しっかり球を見ていこうと思っていたが、失投を逃さずに捉えることができたよ」と初球の逃げる変化球に見事に反応した。ロメロも持ち直し、5回まで3-0でリード。3得点はいずれも、2死からの粘りで奪った。
◆阪神先発の伊藤将司投手(26)は、地元千葉での凱旋(がいせん)登板を6回9安打3失点で終えた。前回22日巨人戦(甲子園)でプロ初完封勝利を挙げており、父正宏さん(52)ら家族や知人も観戦に訪れた一戦。2回に高部に適時打を浴び1点、3回にはレアードに2点適時二塁打を浴び2点を失った。ただ、5回まで毎回安打を許すも、要所で粘りクオリティースタート(6回以上自責3以内)をマーク。最低限の仕事を果たした。伊藤将は千葉・山武郡横芝光町出身。国際武道大時代もZOZOマリンで登板経験があり、慣れ親しんだ地元で、粘りの投球を続けた。
◆阪神がロッテに敗れ、連勝が「2」で止まった。勝利すれば今季初の勝率4割突破、ヤクルトに並び交流戦首位に躍り出ていたところだったが、ロッテ投手陣を打ち崩せず。ヤクルトが敗れたため、最短で31日に自力V消滅となる崖っぷちの危機は変わらない。無死満塁で無得点に終わった初回が痛すぎた。1番近本、2番中野、3番大山で絶好機を作ったが、4番佐藤輝は空振り三振。今季初スタメンの5番原口は捕邪飛、6番糸原は中飛で無得点。ロッテ先発ロメロの立ち上がりを崩しきれず、6回7奪三振無失点の好投を許した。8回にはそれまで3打数無安打2三振に倒れていた佐藤輝が、ゲレーロから12号2ラン。主砲の意地の一撃で1点差に迫ったが、あと1歩届かなかった。先発伊藤将は6回3失点。地元千葉での凱旋(がいせん)登板で、父正宏さんら家族や知人も観戦に訪れたが、勝利を挙げることはできなかった。これで日曜日の連勝は「5」でストップ。デーゲームの連勝も「6」で止まった。借金は12、交流戦成績も3勝3敗の五分となった。
◆阪神佐藤輝明内野手(23)が12号2ランを放った。3点を追う8回、中野が中前打で出塁し1死二塁で3番手ゲレーロの156キロの直球を完璧に捉えた確信弾。打球は右中間スタンド中段まで豪快に飛んだ。3点を追う終盤に虎の4番の1発で1点差に迫った。
◆ロッテが1点差を守り抜き、対阪神3連敗を阻止した。50試合連続で1番打者としてスタメン出場していた高部瑛斗外野手(24)が、この日は8番中堅で出場。2回2死一、二塁で先制の適時打を放った。1番には故障から復帰した荻野貴司外野手(36)が入り、角中勝也外野手(35)との1、2番を組んだ。井口資仁監督(47)は打順について「荻野、角中が出塁率が高いので、そこでクリーンアップにつながった後に、高部から9番、1番と回す。どうしても7、8、9番がちょっと弱かったので」と、高部を下位打線の出塁役として期待した起用だったことを明かした。今後については「基本は荻野と高部をちょっと離そうかなと」と言及。「どっちかが後ろに回ることで打線の厚みというか、線ができてくると思うので」とし、DH制のないヤクルト、巨人との6試合は1番荻野、7番高部が基本線になりそうだ。【金子真仁】
◆阪神がロッテに敗れ、連勝が「2」で止まった。勝利すれば今季初の勝率4割突破、ヤクルトに並び交流戦首位に躍り出ていたところだったが、ロッテ投手陣を打ち崩せず。ヤクルトが敗れたため、最短で31日に自力V消滅となる崖っぷちの危機は変わらない。先発伊藤将が6回3失点と粘ったが、得点は佐藤輝の12号2ランのみ。この1週間6試合で11得点と打線の反発力のなさが響いた。矢野監督の試合後の一問一答は以下の通り。-先発伊藤将の印象「まあちょっと、球を操れている感覚が将司にしてはなかったかなと。もちろん、ここ(ZOZOマリン)独特の返ってくる風とか。そういうのもあると思うけど、ちょっと苦しんでいるなという感じがそのまま出ちゃった感じかな」-打線は初回無死満塁で無得点「そこしかないよね。あそこでゼロで行ってしまったのがある意味全て、と言ってしまったら言い過ぎかもしれんけど、あそこでゼロというのは。一気に崩せるかもしれない状況だったんで。悔しいね」-相手先発ロメロの印象「うーん…、力の加減を多少変えたり、リズムを変えたりするぐらいで、大きな特徴があったという感じではないと思うんだけど。追い込んだら球にちょっと力入れてとかはやってるかな、タイミング変えてるのかなと思ったけど」-スタメンに右打者を並べた「いやいや、右バッター並べるっていうか、もちろんコンディションのこととかさ、いろいろあるし。別にロメロだって右バッターの方が打ってるとかそんなことないんだけど、左だって打ってるし、今日も実際左が打ってるから。それは関係ないんだよ。チームを動かしていく上で使わなあかん時期もあるし」-上位と6番の糸原が調子いい「うーん、まあまあ、1、2番が出るとね、チャンスいっぱい作るような形になってきてるし。昨日悠輔(大山)がかえしてっていうところで、流れを持ってこれたから。今日はテル(佐藤輝)が最後ホームラン打ったけど、試合の中ではあそこで打たないと、チャンス作ってもということになるんで。まずはうちとしては1、2番が出てというところと、健斗(糸原)が行けば一気に大量得点とかになってくる形になるんで、そこは理想だとは思うんだけど」
◆ロッテのエンニー・ロメロ投手(31)が4月22日のオリックス戦(京セラドーム大阪)以来、5登板ぶりとなる白星を手にした。「神様に感謝したいし、今日応援してくれたファンの皆さまに感謝したい」お立ち台の活躍をプレーボール直後、想像できただろうか。「確かに厳しいスタートでした」と振り返る。初回、連打に四球でいきなり無死満塁。自身は4連敗中、チームも2連敗中での無死満塁。しかも、打席には4番佐藤輝が入る。井口監督も「開き直らないと無理でしょう、あそこは」という場面だった。2球でストライクを作るも、3球連続ボール。そこで投げ込んだ151キロを相手主砲が空振りしたことで、空気が変わった。「あれで自信を持ちましたし、あそこからどんどん乗っていけたので」後続も切り、無失点で終えた。グラブを口に近づけ、思い切りほえた。苦しい時期に、映像を見直した。「アグレッシブになりすぎたところもあったので」。前へ、前へ。その気持ちでリリースする腕が、体から少し離れてしまっていた。修正することで制球が安定。奪った7つの三振もほとんどが直球を空振りさせたもので、井口監督にも「開幕してから何試合かああいう形だったので、ようやく自分の形を取り戻しつつあるのかな」と感じさせる球威だった。「野球はチーム」といつも言う。小島が8試合に先発し、まだ白星に恵まれない。気持ちはよく分かる。よく話す。「いい投球をしているから、なかなか勝ち星はつかないけど、このまま自分の投球をするようにしていこう」。1球1球や、対打者の結果をコントロールするのは自分だ。でも。「僕たちは打つことはできない。僕たちができるのはマウンド上でいい投球をすることだけなので、そこに集中するしかないですね。勝つために投げ続けるだけです。僕たちはチームなので」誰かがエラーをすれば「次は大丈夫」「前を向いて行こう」とフォローする。役目を終えれば、バチバチと手をたたきながら味方に感謝する。「僕たちはチームなので」。5位に停滞するも浮上への可能性や要素は、まだ失われていない。【金子真仁】
◆阪神が初回無死満塁の絶好機を生かせずロッテに競り負けた。4番佐藤輝は左腕ロメロの151キロ高め直球で空振り三振。ロッテ内野陣は深めで、犠飛、内野ゴロ併殺でも先制点が奪える場面だった。続く原口、糸原も凡退し無得点。矢野監督は「初回がゼロでいってしまったのがすべて。一気に崩せるかもしれない状況だったので、悔しい。輝がやっぱりあそこ(初回)で打たないと」と厳しかった。3点を追う8回、佐藤輝はZOZOマリンの右中間スタンド中段に豪快にライナーで12号2ランをたたき込んだが、1点及ばず。佐藤輝は「すごくいい感触でした。でも前の打席まで悔しい思いをしたので」と素直に喜べなかった。今季53試合を消化し、3点差以上をはね返して勝った試合はない。ここまで佐藤輝は打率2割7分5厘、12本塁打、29打点といずれもチームトップの成績を残しているが、虎の4番として勝利を決める一打を求められている。佐藤輝は「反省点として、次につなげたい」と初回の三振を心に刻んだ。連勝は2でストップ。日曜日の5連勝、デーゲームも6連勝で神話は崩れた。31日から甲子園に戻り、その悔しさをバットにぶつける。【石橋隆雄】○…今季5度目のスタメンマスクをかぶった長坂が強肩を発揮した。初回に二盗を試みた角中をストライク送球でアウトに。2回2死一、三塁では高部に二盗を許したが、飛び出した三塁走者を狙い三塁送球。判定はセーフも、アグレッシブなプレーで盛り上げた。ここまで盗塁6企図を5度阻止し、阻止率は8割3分3厘。21日にお立ち台で「シビれました!」と連呼した男の“シビレーザー”が、ライバルの脅威となりつつある。
◆ああ~絶好機で…。阪神が「日本生命・セパ交流戦」でロッテに競り負けた。初回無死満塁で4番の佐藤輝明内野手(23)が空振り三振。後続も倒れ無得点に終わった。主砲は8回に意地の12号2ラン。1点差に詰め寄ったが、低反発打線では3点差を逆転できなかった。矢野燿大監督(53)は「初回がすべて」と悔やんだ。強烈な破壊音とともに、ライナーでZOZOマリンの右中間スタンド中段へぶち込んだ。0-3の8回1死二塁、佐藤輝は右腕ゲレーロの内角高め156キロを完璧に捉えた。「すごくいい感触でした。でも前の打席まで悔しい思いをしたので」。1点差に迫る1発の手応え、第1打席で残した後悔がコメントに詰まった。初回は無死満塁で打席に。ロッテ内野陣はやや深めに守り、1点よりも併殺を狙うシフトを敷いた。ゴロでも犠飛でも先制点が奪える場面で、フルカウントから先発左腕ロメロの151キロ内角高めで空振り三振。「何とかかえそうと思っていた。球種は少ないので。タイミングとか、いろいろ意識していったが、今日はダメでした」。ロメロには3打数無安打、2三振に抑え込まれた。矢野監督も「初回がゼロでいってしまったのがすべて。一気に崩せるかもしれない状況だったので、悔しい。輝が最後本塁打を打ったけど、やっぱりあそこ(初回)で打たないと」と厳しかった。その初回の絶好機。佐藤輝が倒れた後、2年ぶりスタメンの原口が捕邪飛、糸原も中飛で無得点に終わった。前日28日の初回に3点を奪って流れをつかんだようにはいかなかった。53試合を消化し、3点差以上をはね返して勝った試合はない。低調な打線を表すデータだが、この日は1番近本が2安打、2番中野が3安打2盗塁。6番糸原も2安打。矢野監督は「1、2番が出てというところと、糸原が行けば大量得点となってくる」と語り、中軸の前後の状態が上がってきたと実感している。ここまで佐藤輝は打率2割7分5厘、12本塁打、29打点といずれもチームトップの成績。ただ虎の4番として勝利を決める一打を求められ、「反省点として、次につなげたい」と初回の三振を心に刻んだ。連勝は2でストップ。日曜日の5連勝、デーゲームも6連勝で神話は崩れた。31日からの甲子園6連戦で、悔しさをバットにぶつける。【石橋隆雄】▼阪神は今季3点差以上の逆転勝ちが1度もない。これはセ・リーグではほかに広島だけだ。逆転勝利の内訳は2点差4度、1点差3度。ビハインドからの反発力に欠けている。逆転勝ち7度はDeNAの6度に次ぎ、中日と並んでリーグで2番目に少ない。一方の逆転負けとなると、開幕戦の3月25日ヤクルト戦の7点差をはじめリーグ最多の13度を数えている。▼阪神は今季無死満塁が5度あり、安打がない。得点は3月29日広島戦の6回に糸井の二ゴロと、5月15日DeNA戦の5回に梅野の右犠飛の2度のみ。満塁でチームは35打数11安打で打率3割1分4厘。1死では4割(15打数6安打)2死では3割1分3厘(16打数5安打)で、絶好機である無死満塁での不振は際立っている。▼阪神は5月8日から続けていたデーゲームの連勝が6で止まった。日曜日も4月24日ヤクルト戦からの連勝が5で終わった。
◆阪神伊藤将司投手が、地元千葉でのプロ初登板で6回3失点と粘った。2回に高部に適時打、3回にはレアードに2点適時二塁打を許した。3回までに3点を失いながら、3戦続けてクオリティースタート(6回以上、自責3以内)を記録。「(状態は)良くはなかったですけど、要所要所で抑えられてたので良かったです」。昨季10勝の地力の高さを証明したが、今季2敗目には「レアードのところで抑えないといけない。一番はそこ」と反省した。千葉・横芝光町出身。プロ入り後初めて、父正宏さん(52)ら親族が観戦に訪れていた。国際武道大時代にも投げたZOZOマリンで勝利は届けられなかったが、また1つ親孝行になったはずだ。「プロ入ってそういう姿を見せられたのは良かったのじゃないかなと思います」。故郷でもらった応援をエネルギーに変え、次こそ白星をつかむ。
◆阪神中野拓夢内野手(25)が今季5度目の猛打賞と2盗塁で懸命にチャンスメークした。初回はロメロの変化球を左前に流し打ち、近本との連打で中軸へつないだ。5回も2死から再び近本との連打。先頭の8回はゲレーロに対しフルカウントからファウルで粘り、9球目の156キロを中前に運び佐藤輝の2ランをお膳立てした。「1年目よりは2年目の方がいろいろ状況を考えながらバッティングができている。視野が広くなって非常に落ち着きながら後ろにつなぐことはできている」。打席での冷静さが光った。併殺崩れで一塁に残った3回を含めた4度の一塁走者で、3度の二盗を仕掛けた。初回はけん制をかいくぐって決め、3回は今季2度目の失敗。「走れる場面が来たらどんどん走ろうというのは考えている。アウトになったからこそ、次は思い切って開き直ったというか」。ミスに動じず、再び8回に決めた。リーグ最多の15企図で13盗塁とし、ヤクルト塩見に3差をつけてトップをキープ。盗塁王に輝いた昨季に続き、強みを生かしている。「自分の持ち味の塁に出て、相手をかき回すことができたので、仕事的には良かったのかなと」。敗れはしたが、つなぎの2番は愚直にミッションを遂行していく。【三宅ひとみ】
◆ロッテはサンデー連敗を4で止めた。開幕から“サンデー朗希”として投げた佐々木朗が4月24日のオリックス戦を最後に金曜日の先発に移って以降、日曜日は4連敗中だった。井口監督は「気持ち良く休めますしね。最近ずっと(月曜の)休みが気持ち良くなかったので」と苦笑い。チームはこの後、ビジターでの交流戦6連戦。「なるべく先発が長いイニングを放ってくれれば」と期待した。
◆ロッテ高部瑛斗外野手(24)が2回、先制適時打を放った。出場51試合目で、57本目の安打。1番打者として56本の安打を放ち、これが8番打者での今季初Hランプとなった。「ずっと1番で慣れていたので」としながら「やることは変わらないという気持ちで」と、阪神伊藤将のファーストストライクを鮮やかにレフトへ流した。出塁すれば、盗塁もしっかりと決める。この日で15盗塁。リーグトップに並んだ。投高打低の傾向にある今季のパで、攻撃系の数値で上の方に名を連ねる。「まず、1軍にこんなにいるということ自体が初めてなので、タイトルとか競ってるとかはあまり気にしてないですけど。初めてのこういうシーズンでどれだけできるのかというのを僕の中ではずっと課題にやっているので。こういう数字が重ねっていくというのは、僕の中でとてもプラスな材料にはなっています」そう話す表情にも充実ぶりが現れる。東海大甲府(山梨)を経て、19年ドラフト3位で国士舘大から入団。プロ1年目、2年目はイースタン・リーグでは打率、盗塁で群を抜く成績を残した。一方、昨季は5度の2軍落ちも経験。“1軍半”から抜け出せずにいた。昨オフはボールへの入り方も含め、打撃フォームを再度見直した。そういった技術面はもちろんのことながら、着実に数字を残し始めた今、“1軍半から1軍へ”の最大の要因を、本人はどう感じているのか。高部は「変わったことっていったら」と切り出し、続けた。「自分ができることに集中してるってことだと思います。去年はすごい人を見て、こう打ちたいとか、欲がすごく出てたんですけど。今は自分ができることにフォーカスを当てて、自分のペースでやることを大切にしているので」50試合以上を消化してもなお、自意識としては「与えられたチャンス」を生かす日々。「いい時も悪い時ももちろんあって、悪いなりにもどうにかいいものを」。背伸びせず、伸びている。【金子真仁】
◆阪神伊藤将司投手が、地元千葉でのプロ初登板で6回3失点と粘った。伊藤将の父正宏さんは、初めてプロで投げる息子の試合を生観戦した。前日には「明日頑張れ」とメッセージを送り、オフにプレゼントされた伊藤将の使用したジャージーを着用して応援。「楽しみにしていた。(大学時代は)ZOZOマリンでそんなに負けたことなかった」と語っていたが、白星は見られず。祖母功子(かつこ)さん(77)もドキドキの様子で見守り、「とにかくやんちゃ。天然だから」と小さい頃から変わらない孫のキャラクターを笑顔で明かした。
◆29日のロッテ戦(ZOZOマリン)に先発する阪神・伊藤将は地元・千葉での凱旋登板となる。県北東部にある横芝光町出身の左腕は、国際武道大時代に敵地のマウンドで投げた経験もあり「風によって変化球の曲がりとかも変わってくる。風を生かしながらいいピッチングができたら」と気合。家族も現地観戦する予定で「伊藤家一同が来ます。いいところ見せられたら」と意気込んだ。(ZOZOマリン)
◆両軍のスターティングメンバーが発表された。阪神の先発・伊藤将司投手(26)が地元で凱旋登板する。千葉の北東部にある横芝光町出身の左腕は国際武道大時代にZOZOマリンで登板経験あり、なじみのマウンドで今季2勝目を目指す。また、原口文仁内野手(30)が「5番・DH」で今季初のスタメン出場する。
◆阪神・佐藤輝明内野手(23)が八回に12号2ランを放ち、1点差とした。0―3の八回、先頭の中野が3番手・ゲレーロから中前打。大山が遊飛に倒れて、4番・佐藤輝が打席へ。2球目の156キロを振りぬくと、打球は右中間席に吸い込まれ、2ランに。27日のロッテ戦以来、2試合ぶりの本塁打で反撃ののろしを上げた。若き大砲は無死満塁で迎えた一回の第1打席で空振り三振。後続の打者にも一打が出ずに無得点に終わっていた。四回は見逃し三振、六回には左飛に倒れて、粘投した先発の伊藤将を援護できずにいたなかで試合終盤に大きな一発が飛び出した。
◆ロッテが3連敗を阻止。二回に高部の適時打、三回にレアードの2点二塁打で3点を先行。ロメロは6回無失点で4月22日以来の3勝目を挙げた。阪神は一回無死満塁などの好機を逃して後手に回り、得点は八回の佐藤輝の2ランのみ。
◆阪神は一回無死満塁での無得点が響き、ロッテ相手に同一カード3連勝を逃した。八回に佐藤輝明内野手(23)が12号2ランを放ったものの、今季16回目の1点差負けを喫した。地元登板の伊藤将司投手(26)は6回3失点で2敗目(1勝)。矢野耀大監督(53)の一問一答は以下の通り(チーム成績20勝32敗1分、観衆2万6774人)。ーー伊藤将は「まあちょっと、球を操れている感覚が将司にしてはなかったかなと。もちろん、ここ独特の返ってくる風とか。そういうのもあると思うけど、ちょっと苦しんでいるなという感じがそのまま出ちゃった感じかな」) ーー打線は初回(無死満塁で佐藤輝=空振り三振、原口=捕邪飛、糸原=中飛)「そこしかないよね。あそこでゼロで行ってしまったのがある意味全て、と言ってしまったら言い過ぎかもしれんけど、あそこでゼロというのは。一気に崩せるかもしれない状況だったんで。悔しいね」ーーロメロの印象「うーん…、力の加減を多少変えたり、リズムを変えたりするぐらいで、あんまりそんなに大きな特徴があったという感じではないと思うんだけど、追い込んだら球にちょっと力入れてとか、そういうことはやってるかなっていうタイミング変えてるのかなあと思ったけど」ーー右打者を並べた「いやいや、右バッター並べるっていうか、もちろんコンディションのこととかさ、いろいろあるし、別にロメロだって右バッターの方が打ってるとかそんなことないんだけど、左だって打ってるし、今日も実際左が打ってるから。それは関係ないんだよ。チームを動かしていく上で使わなあかん時期もあるし」ーー上位と6番の糸原が調子いい「うーん、まあまあ1、2番が出るとね、チャンスいっぱい作るような形になってきてるし、昨日、悠輔がかえすところで、流れを持ってこれたから。今日はやっぱり輝が最後ホームラン打ったけど、試合の中ではやっぱりあこで打たないと、チャンス作ってもっていうことになるんで、まずはうちとしては1、2番が出てっていうところと、健斗が行けば一気に大量得点とかになってくる形になるんで、そこは理想だとは思うんだけど」
◆オリックス、阪神で176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(56)は6回3失点で2敗目(1勝)を喫した阪神・伊藤将司投手(26)について言及。ゾゾマリンが持つ特徴の前に敗れたと指摘した。伊藤将は「マリンの落とし穴」にハマってしまった気がする。この球場が常時吹く強風の影響で、変化球が〝より変化する〟のは有名な話。私自身も得意のカーブが普段と比較にならないぐらいに曲がった経験を何度もしている。曲がり過ぎてホームベースに届かなかったことがあったぐらいだ。今回の3連戦。阪神は初戦のウィルカーソン、2戦目の青柳が変化球を駆使してロッテ打線を抑え込んだ。スコアラーの情報、コーチの指示、バッテリーの相談で、普段より変化する〝魔球〟を武器に打者を翻弄、好投に結びつけていた。ただマリンの風は曲がるメリットはあるけれど、曲がり過ぎるデメリットがあることを忘れてはいけない。曲げてやろうと意識すると、普段ならストライクに入る球が、大きく外れてボールになったりする。結果、制球を乱し、すぐに修正できないと、自らの投球リズムを崩して自滅してしまうのだ。1週間前の巨人戦で無四球完封した伊藤将も、マリンの風を味方に付けようと、カーブを多投していた。考え方は間違いではない。だが立ち上がりから微妙な制球に苦しみ、時にはすっぽ抜けて大きく外れる球があった。そういう球をあまり投げないタイプ。アレっと思いながら投げていたのではないか。自分の制球を取り戻すのに、時間を要してしまい、失点を重ねたような気がする。四回ぐらいから感覚が身に付いたのか、しっかり制球できるようになっていた。左打者へのツーシームも有効で、本来の投球を取り戻した。それだけに序盤の制球の乱れは惜しまれる。) 私自身の経験でいえば風を利用して大きく曲げるのは追い込んでから。打者は追い込まれるとボール球でも手を出してくる。それまでは、曲げようという意識は捨て、普段通りに。自分の投球スタイルは変えない方がいい。とはいえ試合を振り返ると、3投手の継投で3失点は、十分に仕事を果たしている。交流戦に入っても、阪神投手陣の頑張りには最高級の賛辞を贈りたい。勝てない問題は、やはり攻撃陣だ。相手先発の左腕ロメロに対して、できるだけ右打者を並べた打線を組んだが、現状では起用された右打者の力が落ちる。試合前の打撃練習を含めて、ある程度、状態のいい選手を起用しているとは思うが、それでもこの日の下位打線に怖さは感じなかった。結果論かも知れないがロメロを攻略したのは2安打ずつを放った近本、中野、糸原の3人の左打者だった。「左腕には右打者を」のこだわりは捨ててもいいのではないか。今の投手陣は12球団でも屈指の安定感を誇っている。打線がほんの少しだけでも上向けば、貯金はできるはず。攻撃陣の奮起を期待したい。
◆ロッテの日曜日の連敗が4でストップした。今季初めて打順8番を務めた高部瑛斗(あきと)外野手(24)が二回に決勝打となる左前適時打を放った。先発したエンニー・ロメロ投手(31)は6回無失点で約1カ月ぶりの白星となる3勝目を挙げた。試合後、代表取材に応じた井口資仁監督(47)の一問一答は以下の通り。--競り勝った「きょうは二、三回に点を取り、優位に試合を進められたと思います。その中でロメロが、久しぶりにしっかりと投げてくれた。最後は勝ちパターンで締められてよかった」--打順8番で起用した高部が先制適時打「下位打線が弱かったので、出塁率の高い高部が入り、上位打線に回したかった。そして、しっかりと打点を稼いでくれた」) --来週からビジター6連戦「1週間、ビジターが続きます。先行なので、しっかりと先に先手でいけたらなと思います」――日曜日に勝った「気持ち良く休めます。最近ずっと休みが気持ち良くなかったので。先発は日曜に限らず、やっぱりゲームを作ることが大事だと思う。序盤で代わると中継ぎに負担が掛かるので、来週もなるべく先発が長いイニングを投げてくれれば」
◆ロッテの高部が貴重な先制打を放った。二回2死一、二塁で低めの変化球を左前へ鋭く打ち返し「最近はずっとチャンスで打てていなかった。絶対に打ってやろうという気持ちだった」と胸を張った。ここまでチームでただ一人の全試合出場。開幕から1番打者で出続け、初めて8番に入ったこの試合でも仕事をこなした。プロ3年目の成長株は「1軍にこんなにいるのが初めて。どれだけできるのか、を自分の中で課題にやっている」と語った。
◆〝初仕事〟で結果を残した。開幕から「1番」を務めてきたプロ3年目のロッテ・高部瑛斗外野手(24)が、今季初めて「8番」で起用され、決勝打を放った。「逆(左)方向にイメージ通りに打てました。最近、チャンスで打てなかったので収穫になった」。納得顔で振り返ったのは0-0の二回2死一、二塁の場面。伊藤のスライダーを流し打ち、リーグトップに並ぶ15盗塁目の二盗も決めた。気温27度。スタンドには心地いい海風が吹き込んだ。六回には右手首付近に死球を受けたが、最後まで出場。2万6774人の観衆の前で、走攻守に奮闘した。井口監督は、打順のテコ入れについて「出塁率の高い高部があそこに入ることで、1、2番に回したかった」と説明。まさに〝下位の1番打者〟としての期待に応えた。日曜日の連敗は4でストップ。新たな攻撃パターンを加え、巻き返しを期す。(広岡浩二)
◆阪神・中野が打って走って、ZOZOマリンで暴れ回った。2番打者として3安打2盗塁の活躍でロッテに牙を剥いた。「ヒットも出たし、自分の持ち味である塁に出て相手をかき回すことができたと思うので良かった」一回に左前打を放って無死一、三塁と好機を拡大すると、直後に二盗を成功させた。三回無死一塁ではバントで走者を送れずそのまま一塁に残り、再び二塁を狙うも盗塁死。3月25日のヤクルト戦(京セラ)の一回に失敗してから12回連続で成功させてきたが、ここでストップ。それでもあきらめなかった。「逆にアウトになったからこそ、次は思い切って走っていこうかなと開き直った」。八回は中前打で出塁し、果敢に盗塁をチャレンジ。今度は成功させて佐藤輝の2ランにつなげた。) バットでは5月14日のDeNA戦(横浜)以来の猛打賞。さらに今季3度目の1試合複数盗塁でリーグトップを独走する13盗塁だ。「1年目よりは視野が広くなって、いろいろ見れる部分は増えてきた。落ち着きながら後ろにつなぐことはできている」。頼もしさが増す背番号51が、これからもどんどんチャンスを生み出す。(織原祥平)
◆打撃好調の阪神・糸原が四回2死から左中間二塁打を放ち、六回2死でも左前打。阪神打線が苦しんだロメロからマルチ安打で気を吐いた。矢野監督は「1、2番が出てっていうところと、(糸原)健斗が行けば一気にもう大量得点とかになってくる形になるんで、そこは理想だとは思うんだけど」と打線全体が機能しなかったことを悔やんだ。糸原は27日のロッテ・佐々木朗からの2安打を含めて、これで7試合連続安打。復調気配の背番号33を生かす打順が勝敗を左右しそうだ。
◆阪神・井上ヘッドは、左腕のロメロに対して右打者を並べながらも不発に終わった打線について「結果論で僕らは言い過ぎては選手が萎縮しちゃう」と言及は控えた。今季、相手先発が左投手だった試合はこれで6勝14敗。ただ、一回無死満塁で得点できなかった点に関しては「あそこで仮に、2点、3点と複数点ではなかったとしても、1点とっていればっていう風に、終わってみたら初回だったかなと思うね」と話し、先制点を奪えなかった一回の攻撃を悔やんだ。
◆千葉・横芝光町出身の伊藤将は地元で凱旋登板。6回9安打3失点と粘ったが、今季2敗目を喫した。「(調子は)良くはなかったけど、要所要所で抑えられたのでよかった」。二回に高部に先制打、三回にはレアードに2点打を許した。この日は父・正宏さんと祖母・功子(かつこ)さんが初めて現地観戦。正宏さんは「プロに入ってから初めてだから楽しみ」、功子さんは「頑張ってほしいね」と話していたが、白星を届けることはできなかった。それでも左腕は「結果は残念だったけど、プロに入ってそういう姿を見せられたのは良かった」と振り返った。
◆次こそチャンスで打つ!! 阪神はロッテに2-3で敗れ、3連勝はならなかった。佐藤輝明内野手(23)が0-3の八回に反撃の12号2ランを放ったが及ばず。一回無死満塁の絶好の先制機で空振り三振に倒れ、得点圏打率・222と苦しむ4番が、勝負強さを身につけて成長する。) どんな窮地でも諦めない。何としても虎を勝利に導こうともがいた佐藤輝が意地をみせた。ロッテに競り負け、空砲となってしまったが、若き4番が、なすすべなく敗れ去ろうとしたチームを奮い立たせた。「すごくいい感触でした。でも前の打席まで悔しい思いをしたので。最後、なんとか一本打てたのはよかったかなとは思います」悔しさをかみ殺し、豪快な一撃を振り返った。0-3の八回。先頭の中野がヒットと盗塁を決め、その後1死二塁で打席に立つと、ロッテの3番手・ゲレーロが投じた2球目、内角高め156キロを一閃。右中間席中段に白球をたたき込んだ。12号2ランは、27日のロッテとの1戦目に続き、量産を予感させる3戦2発。ただ、1点差に追い上げただけに、悔やまれるのが一回の攻撃だ。近本と中野の連打に大山の四球で、無死満塁。絶好の先制機で、4番が打席に入った。立ち上がりに苦しむ左腕・ロメロから、いきなり大量得点も-と左翼席の虎党も沸いたが、フルカウントからの151キロに、バットが空を切った。「(無死満塁で)なんとか(走者を)かえそうとは思っていましたけど…」原口と糸原も倒れ、1点も奪えず。終盤に佐藤輝の豪快な一撃で反撃ムードこそ高めたが、一回の無得点が最後まで響いた。3連勝を逃した矢野監督も「そこ(一回)しかないよね。あそこでゼロで行ってしまったのがある意味全て、と言ってしまったら言い過ぎかもしれんけど、あそこでゼロというのは。一気に崩せるかもしれない状況だったんで。悔しいね」と〝糾弾〟した。1点差負けは今季16度目。打線が奮起すればひっくり返せる。 佐藤輝はリーグ4位の12本塁打、打点はチームトップの29を積み上げてきた。27日はロッテの守護神・益田から0-0の九回に決勝弾。頼りになる男には変わりない。一方で、物足りないのは勝負強さ。得点圏打率・222はさみしい数字だ。首位ヤクルトも敗れたため、自力優勝の可能性の消滅は、この日も免れた。さらにセ・リーグ6球団がすべてパ・リーグ球団に負けるという交流戦7年ぶりの珍事。リーグ最下位と苦しむ虎にとっては、ライバルとのゲーム差が広がらなかったことを、少しでも〝追い風〟にしたい。「そこ(初回の満塁での凡退)は反省点として、また次につなげていけたらなと思います」佐藤輝は前を向いた。31日からは甲子園に戻って西武、日本ハムと6連戦だ。反攻には得点力アップが不可欠。悔しさを成長の糧にし、チャンスに打ちまくる〝真の4番〟になる。(新里公章)
◆ドーン!! 飛び出した次の瞬間には、スタンドに突き刺さっていた佐藤輝明の超速『リニアモーターホームラン』が見られたから、わが阪神負けたけど、ええか~!! って、そんな訳にいくかいなー!!(怒)一回無死満塁の大チャンスを逃したのも、ロッテ先発・ロメロに6回7三振に抑えられたのも、そのほとんどがストレートなのだ!!今に始まったことではないが、猛虎打線はストレートに振り遅れ過ぎやろー!! そのスイングの弱さを克服すべく即刻、かつて野球漫画『巨人の星』で打倒飛雄馬に燃えた阪神・花形満が、大鉄球を鉄バットで打ったあの特訓をするべーし!!通算567本塁打、40歳で44本塁打を放った南海・門田博光さんに直接聞いた話をすると、より強くより遠くへ打球を打つために、バットよりもはるかに重い鉄パイプで素振りをしていたそうです(その後、若手がまねしたら全員体を壊したんだって)。ちなみに門田さんは身長170センチだったんだぜ!!
◆サンスポがない? 一部もない? どこにもない? なぜだ? 阪神が勝ったからか?28日朝、海浜幕張駅からZOZOマリンに向かう途中、トラ番織原祥平はコンビニを〝はしご〟しました。紙面チェックのためにサンスポを購入しようとしたのですが、どの店も売り切れだったのです。理由は、周囲を見てすぐにわかりました。「(フィギュアスケートの)羽生結弦選手の応援グッズを持った女性がいっぱいでした。ZOZOマリンの隣の幕張イベントホールでファンタジー・オン・アイス(27-29日の3日間)が開催されていて、羽生選手の記事と写真が載っている新聞をファンが買ってなくなっていたんです。7軒目でやっと買えました」それで〝学習〟し、29日は海浜幕張駅に着いてからではなく、宿泊しているホテル近くのコンビニで購入しています。「きょうも羽生選手のグッズとスポーツ新聞を手にしたファンがいっぱいです。ZOZOマリンも満員ですけど、周辺もすごい熱気です」埼玉・幸手市出身の織原は、ZOZOマリンに入るのは今回の取材が初めてでしたが、幕張イベントホールの方の熱気は小学生のときに体感しています。「ジャンプフェスタに行ったことがあります。少年ジャンプの漫画や漫画から派生したゲームのイベントで、会場でしか扱っていない『遊戯王』のゲームのカードやグッズがもらえたり、買えたりしたんです」羽生フィーバーとロッテ-阪神が合体した今回は、そのとき以上の熱気に包まれた3日間でしたが、3戦目の結果は…。 一方、大阪・難波の編集局では当番デスク(CD)の白石大地が、幕張の熱気とは対照的に試合前から〝たそがれ〟ていました。「そろそろ負ける。うん、負けごろです」白石は、阪神の試合がある日のCDが今年11回目。担当した日に阪神が7連勝中でした。サンスポでは計5人のデスクが交代でCDを務めています。阪神は2桁の借金を抱え、20勝しかしていないのに、CD白石は7勝3敗で貯金4。〝最強デスク〟と呼ばれていたのです。「勝っているんですけど、きょうは流れが違うんです。今までは連敗していて当番デスクが回ってきて、連敗がストップしていました。きょうは連勝して迎えた当番デスクでしたから。それに、きのう(28日)青柳が完封していたら良かったけど、ロッテが九回に2点返して、勢いがついているだろうし」なんで当たってしまうのかなあ、この〝たそがれ〟予感。でもね、落ち込むことはない。本日もサンスポを買い求めていただいたであろう羽生選手ファンの方も、野球のページをチェックしてください。ナント? セ・リーグ6球団が全敗です。レギュラーシーズンだと引き分けがない限り3球団は勝ちますが、交流戦はこれがある。おかげで、負けたけれどゲーム差はどことも広がっていない。自力優勝の可能性消滅も免れました。最短で31日に先送りです。八回に佐藤輝の2ランが出た。この勢いを、甲子園に戻って西武、日本ハムと戦う来週につなげよう。負けたけれど、傷はまだ深くないぞ。と思わなきゃ、やってられない。あ~、一回無死満塁で点が取れていたらなあ。〝ひとり勝ち〟のチャンスだったのに…。
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト |
4 | 2 | 0 | 0.667 (↓0.133) | - (-) |
12 | 36 (+1) | 24 (+3) | 10 (+1) | 3 (-) |
0.282 (↓0.018) | 3.050 (↑0.51) |
1 (1↑) |
西武 |
4 | 2 | 0 | 0.667 (↑0.067) | 0 (↓1) |
12 | 26 (+3) | 20 (+2) | 6 (+2) | 2 (-) |
0.251 (↓0.015) | 2.720 (↑0.14) |
1 (1↑) |
ソフトバンク |
4 | 2 | 0 | 0.667 (↑0.067) | 0 (↓1) |
12 | 38 (+8) | 12 (-) | 8 (+3) | 6 (-) |
0.303 (↑0.01) | 1.900 (↑0.4) |
4 (2↓) |
阪神 |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↓0.1) | 1 (-) |
12 | 11 (+2) | 12 (+3) | 3 (+1) | 9 (+2) |
0.216 (↑0.01) | 1.700 (↓0.3) |
4 (2↓) |
DeNA |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↓0.1) | 1 (-) |
12 | 19 (+2) | 25 (+3) | 7 (+2) | 2 (+1) |
0.234 (↓0.019) | 3.120 (↑0.15) |
4 (2↓) |
中日 |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↓0.1) | 1 (-) |
12 | 20 (-) | 23 (+8) | 2 (-) | 3 (-) |
0.240 (↓0.015) | 3.740 (↓0.94) |
4 (4↑) |
楽天 |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↑0.1) | 1 (↑1) |
12 | 15 (+3) | 22 (+1) | 3 (-) | 2 (+1) |
0.234 (↓0.004) | 3.740 (↑0.56) |
4 (4↑) |
ロッテ |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↑0.1) | 1 (↑1) |
12 | 20 (+3) | 17 (+2) | 4 (-) | 4 (+1) |
0.213 (↑0.017) | 2.720 (↑0.14) |
4 (2↓) |
巨人 |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↓0.1) | 1 (-) |
12 | 23 (+2) | 22 (+7) | 5 (+1) | 7 (-) |
0.219 (↓0.003) | 3.460 (↓0.8) |
4 (4↑) |
日本ハム |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↑0.1) | 1 (↑1) |
12 | 30 (+7) | 28 (+2) | 8 (-) | 5 (-) |
0.288 (↑0.019) | 4.040 (↑0.4) |
11 (-) |
ORIX |
2 | 4 | 0 | 0.333 (↑0.133) | 2 (↑1) |
12 | 18 (+8) | 19 (-) | 2 (+2) | 1 (-) |
0.278 (↑0.015) | 3.290 (↑0.69) |
12 (1↓) |
広島 |
1 | 5 | 0 | 0.167 (↓0.033) | 3 (-) |
12 | 9 (-) | 41 (+8) | 0 (-) | 1 (+1) |
0.218 (↓0.017) | 6.710 (↓0.43) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト |
30 | 19 | 1 | 0.612 (↓0.013) | - (-) |
93 | 202 (+1) | 168 (+3) | 50 (+1) | 29 (-) |
0.237 (↓0.001) | 2.860 (↑0.05) |
2 (-) |
巨人 |
31 | 24 | 0 | 0.564 (↓0.01) | 2 (-) |
88 | 212 (+2) | 216 (+7) | 55 (+1) | 24 (-) |
0.243 (↓0.001) | 3.400 (↓0.07) |
3 (-) |
広島 |
26 | 24 | 2 | 0.520 (↓0.011) | 4.5 (-) |
91 | 211 (-) | 185 (+8) | 24 (-) | 9 (+1) |
0.256 (↓0.003) | 3.340 (↓0.1) |
4 (-) |
中日 |
23 | 27 | 0 | 0.460 (↓0.009) | 7.5 (-) |
93 | 163 (-) | 190 (+8) | 30 (-) | 18 (-) |
0.245 (↓0.002) | 3.690 (↓0.09) |
5 (-) |
DeNA |
20 | 26 | 0 | 0.435 (↓0.009) | 8.5 (-) |
97 | 158 (+2) | 212 (+3) | 35 (+2) | 16 (+1) |
0.246 (↓0.002) | 4.110 (↑0.04) |
6 (-) |
阪神 |
20 | 32 | 1 | 0.385 (↓0.007) | 11.5 (-) |
90 | 155 (+2) | 159 (+3) | 38 (+1) | 38 (+2) |
0.223 (↑0.001) | 2.780 (↓0.01) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
楽天 |
29 | 18 | 1 | 0.617 (↑0.008) | - (-) |
95 | 173 (+3) | 140 (+1) | 31 (-) | 39 (+1) |
0.238 (↓0.001) | 2.790 (↑0.04) |
2 (-) |
ソフトバンク |
29 | 19 | 1 | 0.604 (↑0.008) | 0.5 (-) |
94 | 210 (+8) | 154 (-) | 32 (+3) | 28 (-) |
0.268 (↑0.001) | 2.760 (↑0.06) |
3 (-) |
西武 |
25 | 25 | 1 | 0.500 (↑0.01) | 5.5 (-) |
92 | 160 (+3) | 154 (+2) | 34 (+2) | 19 (-) |
0.227 (↓0.001) | 2.510 (↑0.01) |
4 (-) |
ORIX |
24 | 28 | 0 | 0.462 (↑0.011) | 7.5 (-) |
91 | 139 (+8) | 169 (-) | 19 (+2) | 28 (-) |
0.223 (↑0.002) | 2.980 (↑0.06) |
5 (-) |
ロッテ |
22 | 28 | 1 | 0.440 (↑0.011) | 8.5 (-) |
92 | 156 (+3) | 173 (+2) | 25 (-) | 50 (+1) |
0.215 (↑0.002) | 2.770 (↑0.02) |
6 (-) |
日本ハム |
21 | 30 | 0 | 0.412 (↑0.012) | 10 (-) |
92 | 178 (+7) | 197 (+2) | 46 (-) | 39 (-) |
0.240 (↑0.003) | 3.650 (↑0.04) |
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