日本ハム(☆7対2★)巨人 =交流戦3回戦(2022.05.29)・札幌ドーム=
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巨人
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日本ハム
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勝利投手:根本 悠楓(1勝1敗0S)
敗戦投手:横川 凱(0勝1敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(15号・2回表ソロ)

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◆日本ハムは初回、野村の内野ゴロの間に1点を先制する。2-1で迎えた4回裏には杉谷、松本剛、上川畑の3者連続適時打などで4点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・根本が5回2失点と試合をつくり、うれしいプロ初勝利。敗れた巨人は先発・横川が振るわず、打線もつながりを欠いた。

◆現在19歳1カ月の日本ハム根本悠楓投手(19)が巨人戦でプロ初勝利を目指す。10代投手が巨人戦でプロ初勝利となれば18年6月28日高橋昂(広島)以来で、パ・リーグの投手では初めての記録になる。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が試合前にインスタライブを実施し、スタメン野手を発表した。二塁手には、インスタライブ視聴者からの意見を参考に? 杉谷拳士内野手(31)を抜てきした。ポジションごとに発表していく中で、BIGBOSSは「セカンド、誰がいいですか?」と問いかけると、杉谷の声が多かった。杉谷の名前が書かれたマグネットを持ちながら「これ? じゃ、いこう」と、スタメン起用を決めた。その後、グラウンドへ移動した新庄監督は近くにいた杉谷に「今日、スタメン」。続けて「(打順は)10番」とボケた。杉谷は「10番? 回ってこないじゃないですか」とツッコミを入れると、爆笑しながらBIGBOSSが「9番セカンドでファンに選んでもらいました」と告げると、杉谷は「ありがとうございます。日曜日のジャイアンツ戦。死に物狂いでいきます」と気合の表情を見せた。杉谷は28日巨人戦(札幌ドーム)ではスタメン落ちしたが、4点を追う9回に代打で起用されると、登場曲に巨人中田翔内野手(33)が使用するビーグルクルーの「My HERO」を流した。昨季途中まで仲のいい先輩後輩の間柄だった中田に敬意を表す選曲に場内もざわめき、試合後のヒーローインタビューに登場した中田も「守備に集中していましたし、まあ別にあまりうれしくもないですけど」と、あえて"杉谷いじり"で場内を沸かせた。その後、中田は「知ってましたよ、実際。うれしかった」と、笑顔を見せていた。

◆前日28日の同戦で、左肘付近に死球を受けて途中交代していた巨人大城卓三捕手(29)が通常通り試合前練習に姿を見せた。笑顔でポランコらと言葉を交わしながらウオーミングアップに参加。その後も、捕手の小林、岸田とともにキャッチボールや、外野ノック、ティー打撃、フリー打撃を行った。大城は28日の同戦に「8番捕手」としてスタメン出場。5月12日DeNA戦以来のマルチ安打を放っていたが、7回2死一、三塁、日本ハム宮西の投球が左肘付近に直撃。表情をゆがめて痛がり、途中交代となっていた。原監督は同戦後「大丈夫だと思います。打撲が強いというところですかね」と状態を説明していた。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が試合前にインスタライブを実施。27日巨人戦(札幌ドーム)の右翼守備で、2点リードを追いつかれるエラーを犯し、試合後に涙を流した万波中正外野手(22)に「この間のエラーは、どういう気持ちでエラーしたの?」と、突撃取材を敢行した。万波は「違うことをちょっと考えていて...」と、頭をかきながら「走塁でちょっとミスがあって。引きずってはいないんですけど、集中力が守備に100%向いていなかった」と照れ笑いを浮かべた。28日の試合では7回の右翼守備から途中出場。BIGBOSSからリベンジの機会を与えられ「もう『行ったろう!』と思いました」と万波。BIGBOSSは「昨日、守備に行った時にめちゃくちゃ緊張したらしいよ。そこで『(自分のところへ打球が)飛んで来い』と思う気持ちがあるのであれば、成長です」と、満足げだった。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が審判団をねぎらった。試合前、1週間前に続いて2度目となるインスタライブを実施。監督室内で「始まりました。日曜日、恒例のインスタライブ」と笑顔でスタートした。午前11時頃から開始を予告していたが、加藤貴之投手(29)と上原健太投手(28)のブルペン投球に合わせて前倒しで開始。「万波選手がボールの見極めをする練習を一緒に見ましょう」とブルペンへ移動した。札幌ドームのブルペンは三塁側ベンチの裏側にあり、普段は関係者以外は見ることが出来ない秘密の空間。BIGBOSSは上原の投球練習に合わせて打席に入ると「こわっ。現役離れて、もう16年。めちゃくちゃ怖い」と、実況しながら潜入リポートした。加藤の投球練習を見ながら球審目線でも映像を配信した。「アンパイアの方も難しくて。ストライクボールの見極めを一生懸命やってくれています」と、インスタライブの視聴者に訴えかけた。今季はストライクボールの判定を巡って、ネット上でも審判団に必要以上の厳しい指摘が行われていることも多いが、新庄監督は審判団の日々の奮闘ぶりにも感謝した。

◆どこまでが本当で、どこまでがフェイクなのか-。日本ハム新庄剛志監督(50)が攻撃時のサインの秘密について言及した。試合前にインスタライブを実施したBIGBOSS。試合中の定位置である三塁側ベンチ本塁側の手すりにいつも通りに座り、複雑で難解なサインについて「ポイントは、サングラス」と話した。ゴールドとオレンジ。2種類のサングラスを持って話を始めた。新庄監督 このゴールドのサングラスをここ(頭の上に)かけて、壁に寄っかかって、僕がマスクを(右手でつまんで引っ張る動作を)1、2とやった時はバント。1、2、3はエンドラン。でも(同時に)林ヘッドコーチもサインを(三塁コーチャーに)出しています。このゴールドの時は俺がサインを出す。これがオレンジ(のサングラス)に代わると、今度は林ヘッドコーチが(サインを出す)。僕はカムフラージュで(マスクを引っ張る動作を)やっています。けど、サードコーチャーが見ているのは林ヘッドコーチ。で、これ(サングラス)がない時は、林ヘッドコーチから違うコーチがサインを出して(三塁コーチャーの)稲田コーチに(出している)。新庄監督が攻撃中に装着しているサングラスも、特別な意味が込められている、とした。さらに、選手へ向けて出されるブロックサインについても言及。新庄監督 ウチの選手は結構、サインミスをするんですけど、なぜかというとめちゃくちゃ難しい。ウチのサインは1+2+3-2...とか、選手は打席で(計算を)やっているから。すごい難しい。(サードコーチャーも)出し方が難しい。ウチのサインは他のチームより手数が多い。で、(新庄監督が)寄っかからなかったらサインが変わったり。難しいよ。シーズン中にトレードで選手が移籍した場合は、サインも一新されるのが普通の世界で、試合前にサインの仕組みを話すこと自体が前代未聞。今回、BIGBOSSが明かしたサインの真偽はわからないが、ファンにとっては試合を観戦する上での注目ポイントが1つ増えた。

◆巨人中田翔内野手(33)が、古巣日本ハムの本拠地・札幌ドームで巨人移籍後初スタメンに座った。「6番一塁」で先発出場する。前日28日の同戦では、昨年8月に巨人移籍後初打席で快音を響かせた。1点リードの6回2死一、二塁、増田陸の代打で登場。日本ハムで同期入団の宮西から中前適時打を放った。さらに2点リードの9回無死二塁からは、望月のツーシームを左翼ポール際の上段まで運び5号2ランとした。12球団制覇弾に笑顔で喜んでいた。今季初登板初先発の横川が、1軍初白星を狙う。岸田が先発マスクをかぶり、高卒4年目左腕をリードする。

◆男子バドミントンの桃田賢斗(27=NTT東日本)が試合前のファーストピッチセレモニーに登場した。サウスポーから繰り出した投球は、外角高めへのボール球に。球速は104キロを計測したが「ちょっと自分では納得いかなかった」と苦笑いを浮かべた。ユニホームはBIGBOSSと同じ背番号「1」を着用。「もう1回、1位に返り咲くという意味で付けさせてもらった」と、あやかった。現在は男子シングルス元世界ランキング2位で、再び1位の座を目指している。新庄監督とも対面し「握手をさせてもらいパワーをもらった。すごく、いい匂いがしました」と感激していた。16年3月に巨人-ヤクルト戦(東京ドーム)で始球式を行った以来のマウンド。初めて訪れた札幌ドームに「すっごいキレイで圧倒されています」と球場を見渡した。昨夜は「おなかいっぱい、カニを食べてきました」と海の幸を堪能したという。桃田は昨年の東京五輪日本代表。19年は国際大会で11度の優勝を成し遂げ、世界バドミントン連盟による男子世界最優秀選手に選ばれるなど、日本バドミントン界をけん引している。

◆巨人岡本和真内野手(25)が、プロ通算150号アーチをかけた。1点を追う2回先頭、日本ハム根元の初球144キロ直球を右翼ポール際に運んだ。リーグ単独トップの15号同点ソロで節目のアーチ。札幌ドームから拍手が送られると、記念ボードを手にヘルメットを脱いで礼をして応えた。14打席ぶりの安打が4試合ぶりの本塁打となった主砲は「点を取られた後だったのでなんとか塁に出ようと思っていきました。ホームランになってよかったです。ここ2試合打てていなかったですけど、今日(通算150号を)達成できてよかったです!」と喜んだ。25歳と10カ月での達成は、ヤクルト山田を抜いて、プロ野球歴代10位の年少記録。巨人の右打者でも最年少記録となった。さらに巨人の4番として放った本塁打も139本とし、松井秀喜を抜いて、ラミレスと並ぶ球団歴代5位とした。

◆日本ハム宇佐見真吾捕手(28)が神バントを決めた。4回無死一、二塁で一塁線への犠打。打球はファウルゾーンへ切れそうな転がり方で、一塁手の巨人中田翔内野手(33)も、あえて捕球しなかった。しかし、白線上でフェアゾーンへ方向転換。中田も膝を落として祈るように打球を見守ったが、最後は諦めてフェアゾーンで打球を拾い上げ、苦笑い。記録は一塁への内野安打となった。無死満塁と好機を広げると9番杉谷拳士内野手(31)、1番松本剛外野手(28)、2番上川畑大悟内野手(25)が3者連続で適時打。さらに2死満塁から万波中正外野手(22)にも遊撃へ適時内野安打が生まれ、4回は一挙4得点。宇佐見の神バントから貴重な追加点につながった。

◆日本ハム杉谷拳士内野手(31)がファンの期待に応える適時打を放った。4回無死満塁で右前適時打。BIGBOSSもガッツポーズをすると、続く帝京野球部の後輩、松本剛外野手(28)も魂の適時打で続いた。杉谷は「ファンの皆様に選んでいただいたスタメンで、ファンの皆様のパワーがバットに乗り移ってくれました。魂!」とコメントした。この日は試合前の新庄剛志監督(50)のインスタライブでファンの意見が尊重されて「9番二塁」でスタメン出場。2試合連続で"リスペクト登場曲"を使用した。1-1の2回1死二、三塁の場面での第1打席は、20年に帝京野球部の大先輩、とんねるず石橋貴明(60)がYouTubeチャンネル内で制作した応援曲で登場。結果は遊ゴロだったが、きっちりと三塁走者を本塁に生還させて今季初打点を挙げていた。28日の試合では9回に代打起用され、ビーグルクルーの「My HERO」を登場曲として流した。昨季途中まで同僚だった巨人中田翔内野手(33)が日本ハム時代の14年から現在まで登場曲としている、ファンにはおなじみの楽曲で場内から大きな拍手が送られた。試合後のヒーローインタビューに登場した中田も「守備に集中していましたし、まあ別にあまりうれしくもないですけど」と、あえて"杉谷いじり"で場内を沸かせた。その後、中田は「知ってましたよ、実際。うれしかった」と、笑顔を見せていた。

◆高卒4年目左腕の巨人横川凱投手(21)のプロ初勝利はお預けとなった。プロ5戦目、今季初登板初先発で初白星を狙ったが、4回途中5失点で降板した。毎回先頭打者の出塁を許す、苦しい展開が続いた。1回は先頭の日本ハム松本剛の左前打から1死一、三塁とされ、野村の遊ゴロ併殺崩れの間に先制点を献上した。2回は先頭今川の左前打から1死二、三塁とされ、杉谷の遊ゴロの間に2点目を許した。4回にも先頭今川に四球を与え、4イニング連続となる先頭打者の出塁を許すと、嫌な流れを断ち切れなかった。続くアルカンタラが遊撃への内野安打。無死一、二塁から宇佐見が犠打を試みると、一塁線上への打球を一塁中田が見送った。しかしボールは一塁線上でとどまり、内野安打で無死満塁とし、無念の降板。ゆっくりと一塁側ベンチに下がっていった。後を受けた畠も、流れを止めきれなかった。無死満塁から杉谷、松本剛、上川畑に3連続適時打を献上。清宮をフルカウントから見逃し三振に斬ったところで3番手の戸田にマウンドを託した。戸田は1死満塁で4番野村を空振り三振。万波に遊撃への適時内野安打を打たれるも、続く今川から150キロ直球で見逃し三振を奪い、この回の失点を4で留めた。

◆日本ハム松本剛外野手(28)が4回無死満塁の場面で中前適時打を放った。帝京の先輩、杉谷拳士内野手(31)が同じ無死満塁の状況で右前適時打を放った直後の一打に「前のバッターが珍しくタイムリーを打ったので、勢いに乗っていきました」と、今季初適時打を放った杉谷をチクリといじりながら、気持ちを楽にしてくれた帝京魂の先輩に感謝。「(先発の)根本に勝ちを付けたいので、この後も打ちます」と、意気込んだ。

◆この日はパ・リーグ全チームが勝利。交流戦でパの1日6勝は、15年6月14日以来7年ぶり5度目。この時もパの本拠地試合で、パが全勝している。ちなみに、セの1日6勝は18年6月9日までの通算3度。

◆日本ハムが先発全員安打で打ち勝ち、交流戦初のカード勝ち越しを決めた。高卒2年目の根本悠楓投手(19)も5回5安打2失点と試合をつくりプロ初勝利を挙げた。

◆高卒2年目の日本ハム根本悠楓投手(19)が5回を93球、5安打2失点でプロ初勝利を挙げた。巨人戦でプロ初勝利を挙げたのは18年6月28日高橋昂(広島)以来で、パ・リーグの投手では初めてとなった。プロ2度目の先発となった根本は序盤から制球が乱れ気味だったが、初回は144キロ直球でアダム・ウォーカー外野手(30)のバットをへし折るなど、球威は十分。2回に岡本和真内野手(25)に通算150本塁打となる15号ソロを打たれたが、味方打線が4回までに6点の援護。5回は1点を失ったが、リードを保って勝利投手の権利を得て、救援陣に託した。北海道・白老町出身のサウスポーは、この日が札幌ドームで公式戦初先発だった。両親も球場に駆けつける中で、地元でうれしいメモリアル勝利となった。

◆巨人が日曜日に勝てない。日本ハム打線に投手陣が打ち込まれ、これで日曜日は6連敗となった。プロ初勝利を目指してマウンドに上がった先発の横川が誤算だった。毎回先頭打者の出塁を許し、リズムに乗れない。初回、2回と1点ずつ奪われると、4回には先頭打者への四球から無死満塁を招いて降板。2番手畠が3連打を浴びて3者の生還を許すなど、この回打者10人の猛攻を浴びた。横川は「全ての回で先頭打者を出してしまい、自分のリズムを作れませんでした。自分の投球を発揮できなくて悔しいです」とコメントした。打線は2回に4番岡本和がプロ通算150本塁打となる15号ソロを放ったが、その他は見せ場なし。原監督は前日28日の試合後、「しっかり、がっぷり四つに組んでね、しっかり戦っていきたい」と話していたが序盤で勝負をつけられた。BIGBOSSとの公式戦初対決は、1勝2敗と負け越しで終わった。

◆日本ハムが先発全員安打で打ち勝ち、交流戦初のカード勝ち越しを決めた。試合後にBIGBOSSは「選手に聞いてちょ!」と、会心の伝言を残した。試合前に新庄剛志監督(50)がインスタライブを実施し、スタメンを決める過程を配信。ファンの意見を聞いて指揮官が起用を決めた9番杉谷拳士内野手(31)が2回に内野ゴロの間に勝ち越しの打点を挙げ、4回には無死満塁で右前適時打と2打点と打線爆発の口火を切った。6回には、それまで安打が出ていなかった3番清宮幸太郎内野手(23)と4番野村佑希内野手(21)の連続長打が飛び出して7点目を挙げ、スタメン野手が全員安打となった。先発した高卒2年目の根本悠楓投手(19)も制球に苦しみながら、5回5安打2失点と試合をつくってプロ初勝利を挙げた。新庄監督がリスペクトする巨人原辰徳監督(63)との公式戦初対決は、2勝1敗と勝ち越して終了した。チームは交流戦最初の2カードがセ・リーグ首位のヤクルト、2位巨人という上位との6連戦だったが、熱戦続きで3勝3敗。パ・リーグ最下位とは思わせない、粘り強い戦いを見せた。

◆巨人岡本和真内野手(25)が、プロ通算150号アーチをかけた。 1点を追う2回先頭、日本ハム根元の初球144キロ直球を右翼ポール際に運んだ。リーグ単独トップの15号同点ソロで節目のアーチ。 札幌ドームから拍手が送られると、記念ボードを手にヘルメットを脱いで礼をして応えた。▼岡本和が根本から今季15号を放ってプロ野球178人目の通算150本塁打を達成した。初本塁打は15年9月5日DeNA戦(横浜)で砂田から。25歳10カ月で達成は10位の年少記録となり、出場634試合は日本人選手で7位のスピード記録。巨人では89年クロマティの612試合に次ぐ速さで、巨人の日本人選手としては86年原の645試合を抜いて最速。岡本和はプロ入り3年間で35試合しか出場していないため、年齢では王、松井に負けたものの、出場試合数では2人を上回るスピードで150号に到達した。

◆日本ハム杉谷拳士内野手(31)がファンの期待に応える2打点で、本物のヒーローとなった。この日は試合前の新庄剛志監督(50)のインスタライブでファンの意見が尊重されて「9番二塁」でスタメン出場。同点の2回1死二、三塁の場面では、しぶとく内野ゴロを転がして勝ち越し点。4回無死満塁では右前適時打を放った。試合後は今季2度目のヒーローインタビューへ。「前回、無安打でヒーローインタビューの前借りということで、今回は死に物狂いでお立ち台へ来ました」と笑顔。「ファンのみなさん、今日は(新庄監督のインスタライブで決まった)スターティングラインアップを、最後に杉谷、杉谷と言っていただき、名を連ねることができたので、何とかその思いに応えたい、チャンスで皆が回してくれたのでなんとか本当に1本打ちたいという思いで打席に立って、いい結果が出たので良かったなと思っています」とファンに感謝した。28日の試合では9回に代打起用され、巨人中田翔内野手(33)が日本ハム時代の14年から現在まで登場曲として使用するビーグルクルーの「My HERO」を使った。「中田さんの入場曲で打席に立ちたいなと思っていたので、ファンの皆さんも期待していましたし、結果こそ出ませんでしたけど、あの曲がかかるということは、僕もずっと(一緒に)戦ってきたチームメートだったので、なんかすごいあふれるものはありました」と感慨深く振り返り、続けて「昨日ヒーローインタビューで中田さんが『全然知りませんでした』と言っていたんですけど、後からしっかりラインで『ありがとな』って来てました」とドヤ顔で暴露。元気印がしっかりとマイクでも沸かせていた。

◆高卒2年目の日本ハム根本悠楓投手(19)が5回を93球、5安打2失点でプロ初勝利を挙げた。巨人戦でプロ初勝利を挙げたのは18年6月28日高橋昂(広島)以来で、パ・リーグの投手では初めてとなった。▼19歳1カ月の根本がプロ初勝利。交流戦で巨人から白星を挙げた10代投手は21年6月9日宮城(オリックス)以来7人目で、日本ハムでは06年5月30日ダルビッシュ以来2人目。ダルビッシュや宮城ら過去6人は巨人戦で勝つ前にプロ初勝利をマーク。巨人戦でプロ初勝利を記録した10代投手は18年6月28日高橋昂(広島=19歳9カ月)以来となり、パ・リーグの投手では根本が初めて。

◆巨人は投打でリズムに乗れず、BIGBOSSとの公式戦初対決を負け越した。今季初先発の横川が4回途中5失点でKOされ、打線も6安打2得点。原監督は「もう少しできる人だと思って期待をして放らせたということですね。細かいこと言っても仕方ないよ」と話した。この日は父貢氏の命日だったが、勝利は届けられなかった。

◆巨人がBIGBOSS率いる日本ハムとの初の公式戦3連戦で1勝2敗と負け越した。急きょ先発が決まった4年目左腕の横川は毎回、先頭打者の出塁を許してリズムに乗れず、4回途中5失点。4回無死満塁で後を受けた畠も3連続適時打を浴びた。3番手戸田は3回2/3を3安打1失点と粘投したが、序盤の大量失点が響いた。試合後、桑田真澄投手チーフコーチ(54)は、横川と畠の出場選手登録抹消と、今季初昇格となる井納と、ルーキー菊地大稀の1軍合流を明言した。桑田コーチの一問一答は以下の通り-先発の横川は4回途中5失点監督も僕もすごく期待していたんですけどね。やっぱり高めのボールが多くて、コントロールの重要性というのは彼も非常にこの登板で感じてくれたと思うんですよね。ピッチングが非常にうまいタイプだと思いますので、けん制もうまいし、守備も上手にできるので。とにかくコントロールを身につけてもらいたいなと。彼が生きていく道はそこしかないと思うのでね。出し入れできるコントロールを磨いていくと、その1点に集中して練習していってもらいたいなと思います。-毎回先頭を出してしまってはリズムも作れないそうですよね。ヒットかフォアボールですもんね。もうそれに尽きますね。コントロールですね。畠と横川は明日から2軍に合流するということで決まりましたので。-昨日先発を告げられたとあったがまあまだ、そういう立ち位置っていうんですか、地位を勝ち取ったわけじゃないのでね。どんな状況であれ、やっぱりいいピッチングをしていかなければいけない、そういう立場だと思うんでね。いつ告げられたとか、そういうのは関係なく、先頭をしっかり打ち取るとか、低めにボールを集めるとか、そういった基本的なことがまだできていないので、もう1度そこをね、自分でしっかり見つめ直してもらいたいなと思います-横川の起用法としては、オープナーという考えではなく、普通の先発として考えての交代?そうですね。-戸田は3回2/3を1失点そうですね。本当に彼はいいピッチングをしましたし、ボールも低めに集められるようになってきましたのでね。ただ2アウトから簡単に失点したってところは反省ですよね。あそこだけじゃないですかね。あとは非常に素晴らしいピッチングだったと思います。-(横川は)いつ先発を言われたなどは関係なしにチャンスを生かしてほしかったそうですね、まあまだまだ若いので、チャンスはあると思うので、そのチャンスに備えてですね。しっかりと1日を大事にしながらね、練習してもらいたいと思います。-畠と横川の代わりは代わりは井納と菊地です。

◆男子バドミントンの桃田賢斗(27=NTT東日本)が29日、日本ハム-巨人3回戦(札幌ドーム)のファーストピッチセレモニーに登場した。サウスポーから繰り出した投球は、外角高めへのボール球に。球速は104キロを計測したが「ちょっと自分では納得いかなかった」と苦笑いを浮かべた。ユニホームはBIGBOSSと同じ背番号「1」を着用し、「もう1回、1位に返り咲くという意味でつけさせてもらった」とあやかった。現在の世界ランキングはシングルス2位で、再び1位の座を目指す。新庄監督とも対面し「握手をさせてもらいパワーをもらった。すごく、いい匂いがしました」と感激していた。

◆日本ハム万波中正外野手(22)が名誉挽回の打点を挙げた。4回2死満塁で遊撃への適時内野安打。「執念」と気持ちのこもった一打で勝利に貢献した。試合前には新庄監督のインスタライブに登場。27日巨人戦で適時失策したシーンについて問われた。「走塁でちょっとミスがあって集中力が守備に100%向いていなかった」と照れ笑い。BIGBOSSから「今日はやってくれる?」と聞かれて「頑張ります」と意気込んでいた成長株が結果を残した。

◆日本ハム松本剛外野手(28)が帝京魂の勢いに乗った。4回無死満塁で中前適時打。直前で右前適時打を放った帝京の先輩、杉谷に続いた。「前のバッターが珍しくタイムリーを打ったので、勢いに乗っていきました」とニヤリ。打撃絶好調の11年目は、この日も2安打を放ち、打率3割8分3厘でリーグ首位打者を快走中。交流戦の打率も4割8分で全体2位につけている。

◆巨人岡本和真内野手(25)が、ゴジラ超えとなる通算150号アーチをかけた。1点を追う2回先頭。日本ハム根本の初球144キロ直球を振り切った。高く舞い上がった打球は右翼ポール際へ飛び込むリーグトップタイの15号ソロ。笑顔でベンチに戻り、札幌ドームの拍手を浴びると、記念ボードを手にヘルメットを脱ぎ、丁寧な礼で応えた。復調の気配を感じさせる1発だった。直近3試合は無安打と湿っていたが、14打席ぶりの安打が4試合ぶりの本塁打。好調のバロメーターでもある逆方向にかっ飛ばした。「なんとか塁に出ようと思っていきました。今日(通算150号を)達成できてよかったです!」と追い上げムードを演出し、試合中のコメントで興奮気味に振り返った。空砲にはなったが、球史にも球団史にも名を刻む1発になった。25歳10カ月の達成はヤクルト山田を抜いて、プロ野球歴代10位の年少記録で、巨人の右打者でも最年少。巨人の4番としての本塁打は139本目で、松井秀喜氏を上回り、球団歴代5位のラミレスに並んだ。だが、あくまで通過点でしかない。原監督は「いつだって今日より明日という気持ちを持ち続けることが大事」と期待を込めた。巨人の4番として、新しい歴史を築き続ける。【小早川宗一郎】

◆日本ハムの高卒2年目左腕・根本悠楓投手が、登板3試合目でプロ初勝利を挙げた。勝利投手の権利がかかった5回は2安打と四球で1死満塁のピンチ。マウンドで武田投手コーチから「攻めていかないと、自分で勝ちの権利は得られないよ」と声を掛けられ、気合を入れ直した。ウォーカーを習得中のチェンジアップで左犠飛とし、続く吉川は143キロ直球で三ゴロ。5回5安打2失点で節目を飾った。初めてのお立ち台で「苫小牧中央高校出身の2年目の根本悠楓です。『ねもっちゃん』と呼んでください。将来的にはしっかり勝てる投手になりたいと思います」と初々しく笑った。偉大な1勝を手にした。10代投手が巨人戦で初勝利を挙げるのは、パ・リーグ投手では初めての快挙となった。「巨人から初勝利できたのは良かった。自信になりました」。地元の白老町から駆けつけた両親らが見守る中、堂々とした姿を見せた。勝利球は祖父母にプレゼントする。祖父勉さんと、祖母富士子さんはテレビ観戦。祖父とは風呂に入りながら、野球談議に花を咲かせたのが思い出の1つ。「じいちゃん、ばあちゃんは、すごい自分のことをかわいがってくれる。じいちゃんも野球好きなので(初勝利は)うれしい」と喜んだ。【田中彩友美】▼19歳1カ月の根本がプロ初勝利。交流戦で巨人から白星を挙げた10代投手は21年6月9日宮城(オリックス)以来7人目で、日本ハムでは06年5月30日ダルビッシュ以来2人目。ダルビッシュや宮城ら過去6人は巨人戦で勝つ前にプロ初勝利をマーク。巨人戦でプロ初勝利を記録した10代投手は18年6月28日高橋昂(広島=19歳9カ月)以来となり、パ・リーグの投手では根本が初めて。▽日本ハム武田投手コーチ(U15日本代表では投手コーチとして根本を指導)「マウンドに立った時のスイッチの入れ方は、あの若さですごいな、と思っていました。15歳の時から。本当に『5回、頑張れ』という気持ちでいました。見てる側が疲れるというか。自分が投げる時より疲れました(笑い)」○...ルーキー上川畑がプロ初の3安打猛打賞をマークした。「2番遊撃」でスタメン出場し、第1打席から3打席連続安打。初回は先制点に絡み、4回は適時打。守備でも堅実なプレーで巨人3連戦の勝ち越しに貢献し、初めてのお立ち台へ。「岡山県出身のドラフト9位、上川畑大悟と申します。最初(ケガで)出遅れましたが、巻き返せるように頑張っていきます」と所信表明した。」

◆高卒2年目の日本ハム根本悠楓投手(19)が5回を93球、5安打2失点でプロ初勝利を挙げた。巨人戦でプロ初勝利を挙げたのは18年6月28日高橋昂(広島)以来で、パ・リーグの投手では初めてとなった。

◆巨人がBIGBOSSとの公式戦初対決を1勝2敗と負け越した。プロ初勝利を目指す今季初先発の横川が毎回、先頭打者を出塁させてリズムに乗れず、4回途中5失点でKO。無死満塁で登板した2番手畠も3者連続適時打を浴び、相手に傾いた流れを止められなかった。打線は2回、岡本和がプロ通算150号となる15号ソロを放ったが、日本ハム投手陣に計2得点に抑え込まれた。試合後、原辰徳監督(63)の主な一問一答は以下の通り。?-横川は毎回先頭出してリズム作れず「うーん...そうねえ...。もう少しできる人だと思うけどね。うーん、やっぱり、うーん...まあね、もう少しできる人だと思って期待をして放らせたということですね。細かいこと言っても仕方ないよ」-2番手、3番手の投手も苦しい場面だったが「いやあ(苦笑い)。そりゃそうだけど、あそこは畠が何とかね。畠も、そうですねえ。まあ、こういう結果になってしまうね」-その中で3番手の戸田が試合を締めた「そうですね。そうですね。頑張りましたね。よく立て直してくれたね」-岡本和はこの広い札幌ドームで逆方向に「ねえ。なんかきっかけになればいいんだけど、まだ本来の、というところではないでしょうね」-通算150号「まだまだ通過点ではあるし、いつだって今日より明日という気持ちを持ち続けることが大事だと思います。数字というものは後になって付いてくるものと本人も思っていると思います」-吉川が少し元気がない「そうですね。せっかく吉川城というものを築いてね、それをしっかりとね、まだまだ構築、あるいはきれいに築城していかないといけないですよね。まあ、守るものはないよね、まだ」

◆日本ハムは今季初となる先発全員の14安打で快勝。「日本生命セ・パ交流戦」で初のカード勝ち越しを決めた。試合前に新庄剛志監督(50)がインスタライブを実施し、スタメン9人を決定。ベンチスタート予定が一転、視聴者の推薦で二塁起用が決まった杉谷拳士内野手(31)が、同点の2回に遊ゴロで勝利打点、4回にも追加点の右前適時打と"大当たり"で期待に応えた。球界の人気者は、決してファンの期待を裏切らない。ちょうど2週間前、無安打ながら札幌ドームのお立ち台を"前借り"してマイクを握った杉谷が、1安打2打点で正真正銘のヒーローになり「今回は死に物狂いでお立ち台へ来ました」と、鼻息荒く胸を張った。頭の上には、とぼけた顔の新グッズ「しゃけまる帽子」が乗っていた。同点の2回1死二、三塁で遊ゴロの間に打点を挙げ勝ち越し点を奪うと、1点リードの4回無死満塁では右前適時打。この回、3連続適時打を含む6安打4得点の口火を切った。元気印の活躍に乗せられて、若い打線は大爆発。6回までに13安打と打ちまくり、今季初の先発全員安打で交流戦初のカード勝ち越しを決めた。活躍したい理由があった。試合前、新庄監督がインスタライブをしながらスタメンを決定。二塁手を決める際、BIGBOSSが「みなさんの意見は?」と視聴者に問いかけたところ、杉谷を推す声が殺到。「今日は(試合中継が)全国放送だから」という林ヘッドコーチの助言もあり、ベンチスタート予定から一転、スタメン出場が決まった。指揮官から「今日スタメン。10番」とイジられ「10番って(打順が)回ってこないんじゃ...」とボケながらも「明るく野球をやって、チームに勢いをもたらすことが(自分の)役割」と、今季3度目の先発出場に笑顔だった。巨人の一塁には、昨季まで同僚の中田がいた。前日28日、代打で出場した際、感謝の気持ちから、中田が使っているビーグルクルーの「My HERO」を登場曲に使用。結果は中飛で「ヒットが打てなかったので、二度と使いません」と言いながらも「ずっと見てきた背中。今は違うチームだけど、1年でも長くグラウンドで、元気な姿をお互い見せられたら」。「大将」と慕った先輩と、今後も切磋琢磨(せっさたくま)していく。杉谷の出場試合は7勝1敗と、実は高い勝率を誇る。「ファイターズはこれから強くなっていくチーム。どんどん成長していく姿を、見守ってもらえれば」。最下位脱出へ奮闘するチームを、"勝利の使者"が明るく照らす。【中島宙恵】

◆巨人岡本和真内野手(25)が、ゴジラ超えとなる通算150号アーチをかけた。1点を追う2回先頭。日本ハム根本の初球144キロ直球を振り切った。高く舞い上がった打球は右翼ポール際へ飛び込むリーグトップタイの15号ソロ。笑顔でベンチに戻り、札幌ドームの拍手を浴びると、記念ボードを手にヘルメットを脱ぎ、丁寧な礼で応えた。▼岡本和が根本から今季15号を放ってプロ野球178人目の通算150本塁打を達成した。初本塁打は15年9月5日DeNA戦(横浜)で砂田から。25歳10カ月で達成は10位の年少記録となり、出場634試合は日本人選手で7位のスピード記録。巨人では89年クロマティの612試合に次ぐ速さで、巨人の日本人選手としては86年原の645試合を抜いて最速。岡本和はプロ入り3年間で35試合しか出場していないため、年齢では王、松井に負けたものの、出場試合数では2人を上回るスピードで150号に到達した。

◆日本ハムの高卒2年目左腕・根本悠楓投手が、登板3試合目でプロ初勝利を挙げた。初めてのお立ち台で「苫小牧中央高校出身の2年目の根本悠楓です。『ねもっちゃん』と呼んでください。将来的にはしっかり勝てる投手になりたいと思います」と初々しく笑った。▼19歳1カ月の根本がプロ初勝利。交流戦で巨人から白星を挙げた10代投手は21年6月9日宮城(オリックス)以来7人目で、日本ハムでは06年5月30日ダルビッシュ以来2人目。ダルビッシュや宮城ら過去6人は巨人戦で勝つ前にプロ初勝利をマーク。巨人戦でプロ初勝利を記録した10代投手は18年6月28日高橋昂(広島=19歳9カ月)以来となり、パ・リーグの投手では根本が初めて。

◆日本ハムのルーキー上川畑大悟内野手(25)がプロ初の3安打猛打賞をマークした。「2番遊撃」でスタメン出場し、第1打席から3打席連続安打。初回は先制点に絡み、4回は適時打。守備でも堅実なプレーで巨人3連戦の勝ち越しに貢献し、初めてのお立ち台へ。「岡山県出身のドラフト9位、上川畑大悟と申します。最初(ケガで)出遅れましたが、巻き返せるように頑張っていきます」と所信表明した。

◆バドミントン日本代表の桃田賢斗(27)がファーストピッチに登場した。野球経験もあるという桃田はワインドアップから104キロを計測する力強い投球を披露。「すごく緊張しました。思い切って腕を振って投げられたのでよかった」と振り返った。

◆巨人・岡本和真内野手(25)が15号ソロを放ち、通算150本塁打を達成した。二回先頭で高卒2年目左腕の根本が外角高めに投じた初球の直球を捉え、逆らわずに右翼ポール際へ打球を運んだ。出場634試合で節目に到達した。

◆中毒性の高いナンバーとあざとかわいいダンスで注目されている北海道日本ハムファイターズのファイターズガールの「きつねダンス」。この日は三回終了時に披露され、球場を大いに盛り上げた。日本ハムの球団公式YouTubeで12日に公開された「噂のきつねダンス」はこの日、100万回の再生回数を突破した。

◆ファンの声でスタメン入りした日本ハム・杉谷拳士内野手(31)が有言実行のタイムリーを放った。「ファンの皆様に選んでいただいたスタメンで、ファンの皆様のパワーがバットに乗り移ってくれました。魂!」「9番・二塁」で先発出場し、2―1の四回無死満塁で右前適時打。リードを拡大する値千金の一打に、右拳を力強く握った。この日の試合前練習中には新庄剛志監督(50)が自身のインスタグラムでライブ配信を行った。監督室で林ヘッドコーチとともにスタメンを決定する様子も配信。一時は3万人を超えるファンが視聴する中、「皆さんは誰がいい?」と意見を募った。ファンからのコメントを確認したスタッフから「杉谷くんの声が多い」と言われると「じゃあいこう!」と決断。今季ここまで7試合の出場で1安打、打率・100の杉谷をスタメンに入れた。) さらにスマートフォンを手にグラウンドに出て行くと、その杉谷と遭遇。「9番セカンドで」とスタメンを伝えると、杉谷は「巨人戦死に物狂いで頑張ります」と気合を入れていた。有言実行の活躍でファンの期待に応えた。

◆日本ハムは1―1の二回に杉谷の遊ゴロの間に1点を勝ち越し、四回に杉谷、松本剛、上川畑、万波の適時打で4点を加え、リードを広げた。根本が5回5安打2失点で粘りプロ初勝利を挙げた。巨人は横川が3回0/3で5失点と崩れた。

◆巨人の高卒4年目・横川凱投手(21)が今季初先発し、四回途中7安打5失点で負け投手となった。球が高めに浮き、全てのイニングで先頭打者の出塁を許した。プロ初勝利を目指した左腕は「自分のリズムを作れなかった。悔しい」と唇をかんだ。同じ左腕の高橋が不振で2軍調整となり、先発で出番が巡ってきたが、チャンスをものにできなかった。原監督は「もう少しできる人だと思って期待して放らせた」と肩を落とし、桑田投手チーフコーチは「先頭をしっかり打ち取るとか、低めにボールを集めるとか、そういった基本的なことがまだできていない。もう一度そこを見つめ直してもらいたい」と巻き返しに期待を寄せた。

◆〝インスタライブ打線〟が機能した!! 日本ハム・杉谷拳士内野手(31)が29日、巨人3回戦(札幌ドーム)に「9番・二塁」で先発出場し、決勝打を含む1安打2打点をマークした。試合前練習中に新庄剛志監督(50)が行ったインスタグラムでの生配信(インスタライブ)を行い、ファンの声に後押しされる異例の形でスタメン入り。結果で期待に応え、チームをカード勝ち越しに導いた。) ファンがくれたチャンスを、ふいにするわけにはいかなかった。杉谷が勝利を引き寄せる一打。「ファンの方たちが期待して選んでくれた。必死に食らいついていきました」。抜けていく打球を見つめ、拳を握った。試合前、新庄監督がインスタライブを実施。22日に続く第2回では、札幌ドームの監督室からスタメンを決める過程が中継された。中でも、悩んだのが二塁手。打率1割だった杉谷を真っ先に「これはいらんか...」と外したが、ファンから推すコメントが多数届き「じゃあ行こう」と翻意。グラウンドで起用を告げられた杉谷は「死に物狂いで頑張ります」と気合を込めた。 有言実行の快音だ。1-1の二回1死二、三塁で前進守備を敷いていない遊撃手へゴロを転がし、勝ち越しの今季初打点。四回には「無死満塁の1人目は大事」と一、二塁間を抜く右前適時打を放ち、この回計4点の猛攻を呼んだ。プロ14年目。明るい性格で愛される人気者だが、定位置を獲得した年はなく、オフには新庄監督から「野球で成績が上がっていない」とテレビ出演禁止令が出された。東京・帝京高の先輩でお笑いコンビ、とんねるずの石橋貴明に求められ、年始の「リアル野球BAN」にも、ほぼレギュラー出演。「帝京魂」の定番フレーズで盛り上げていたが、今年は〝自粛〟し野球に集中した。飛躍を期したシーズンも、コンディション不良で開幕を2軍で迎えた。「ものすごく練習してきたのに、大丈夫かな...」と弱気にもなったが、ここぞで存在感を示した。〝本業〟で結果を出せば、お立ち台はお任せ。球団の新キャラクター「しゃけまる」を抱え「拳士、今日は頑張ったね」と声色を変えてサケ役を熱演し、2万人超の観衆を爆笑させた。「もっともっと出番を増やして活躍したい。意地を見せたい」。巨人との3連戦に勝ち越し、5月は12勝11敗と上り調子。ムードメーカーの活躍で、チームはさらにノッていく。(箭内桃子)★レッツ!交流 代打で出場した前日28日は、昨季途中にトレードで移籍した巨人・中田の登場曲を使用し、九回の打席に立った杉谷。お立ち台では「昨日のヒーローインタビューで中田さんが『全然知りませんでした』と言っていたんですけど、あとからLINEで『ありがとな』って来ました」と舞台裏を告白した。「いろんなことがありましたけど、13年間一緒に戦ってきた。ずっと見てきた背中」とを掛けてくれる1学年上の先輩に感謝した。

◆記念すべき通算150本塁打は空砲となった。1点を先制された直後の二回。巨人・岡本和真内野手(25)がリーグトップタイの15号ソロを放ち、節目に到達した。チームはこの一打を契機に弾みをつけたいところだったが、投手陣が崩れて同一カード3連戦の負け越しを喫した。岡本和は外角高めの直球を逆らわずに右翼ポール際へ。これが14打席ぶりの安打となり「今日(150号を)達成できてよかった」と息をついた。球団の4番としての通算本塁打は139本となり、松井秀喜を抜いて歴代5位のラミレスに並んだ。2014年に他界した父・貢さんの命日を勝利で飾れなかった原監督は「今日より明日という気持ちを持ち続けることが大事」と主砲のさらなる奮起に期待した。(鈴木智紘)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
420 0.667
(↓0.133)
-
(-)
1236
(+1)
24
(+3)
10
(+1)
3
(-)
0.282
(↓0.018)
3.050
(↑0.51)
1
(1↑)
西武
420 0.667
(↑0.067)
0
(↓1)
1226
(+3)
20
(+2)
6
(+2)
2
(-)
0.251
(↓0.015)
2.720
(↑0.14)
1
(1↑)
ソフトバンク
420 0.667
(↑0.067)
0
(↓1)
1238
(+8)
12
(-)
8
(+3)
6
(-)
0.303
(↑0.01)
1.900
(↑0.4)
4
(2↓)
阪神
330 0.500
(↓0.1)
1
(-)
1211
(+2)
12
(+3)
3
(+1)
9
(+2)
0.216
(↑0.01)
1.700
(↓0.3)
4
(2↓)
DeNA
330 0.500
(↓0.1)
1
(-)
1219
(+2)
25
(+3)
7
(+2)
2
(+1)
0.234
(↓0.019)
3.120
(↑0.15)
4
(2↓)
中日
330 0.500
(↓0.1)
1
(-)
1220
(-)
23
(+8)
2
(-)
3
(-)
0.240
(↓0.015)
3.740
(↓0.94)
4
(4↑)
楽天
330 0.500
(↑0.1)
1
(↑1)
1215
(+3)
22
(+1)
3
(-)
2
(+1)
0.234
(↓0.004)
3.740
(↑0.56)
4
(4↑)
ロッテ
330 0.500
(↑0.1)
1
(↑1)
1220
(+3)
17
(+2)
4
(-)
4
(+1)
0.213
(↑0.017)
2.720
(↑0.14)
4
(2↓)
巨人
330 0.500
(↓0.1)
1
(-)
1223
(+2)
22
(+7)
5
(+1)
7
(-)
0.219
(↓0.003)
3.460
(↓0.8)
4
(4↑)
日本ハム
330 0.500
(↑0.1)
1
(↑1)
1230
(+7)
28
(+2)
8
(-)
5
(-)
0.288
(↑0.019
4.040
(↑0.4)
11
(-)
ORIX
240 0.333
(↑0.133)
2
(↑1)
1218
(+8)
19
(-)
2
(+2)
1
(-)
0.278
(↑0.015)
3.290
(↑0.69)
12
(1↓)
広島
150 0.167
(↓0.033)
3
(-)
129
(-)
41
(+8)
0
(-)
1
(+1)
0.218
(↓0.017)
6.710
(↓0.43)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
30191 0.612
(↓0.013)
-
(-)
93202
(+1)
168
(+3)
50
(+1)
29
(-)
0.237
(↓0.001)
2.860
(↑0.05)
2
(-)
巨人
31240 0.564
(↓0.01)
2
(-)
88212
(+2)
216
(+7)
55
(+1)
24
(-)
0.243
(↓0.001)
3.400
(↓0.07)
3
(-)
広島
26242 0.520
(↓0.011)
4.5
(-)
91211
(-)
185
(+8)
24
(-)
9
(+1)
0.256
(↓0.003)
3.340
(↓0.1)
4
(-)
中日
23270 0.460
(↓0.009)
7.5
(-)
93163
(-)
190
(+8)
30
(-)
18
(-)
0.245
(↓0.002)
3.690
(↓0.09)
5
(-)
DeNA
20260 0.435
(↓0.009)
8.5
(-)
97158
(+2)
212
(+3)
35
(+2)
16
(+1)
0.246
(↓0.002)
4.110
(↑0.04)
6
(-)
阪神
20321 0.385
(↓0.007)
11.5
(-)
90155
(+2)
159
(+3)
38
(+1)
38
(+2)
0.223
(↑0.001)
2.780
(↓0.01)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
29181 0.617
(↑0.008)
-
(-)
95173
(+3)
140
(+1)
31
(-)
39
(+1)
0.238
(↓0.001)
2.790
(↑0.04)
2
(-)
ソフトバンク
29191 0.604
(↑0.008)
0.5
(-)
94210
(+8)
154
(-)
32
(+3)
28
(-)
0.268
(↑0.001)
2.760
(↑0.06)
3
(-)
西武
25251 0.500
(↑0.01)
5.5
(-)
92160
(+3)
154
(+2)
34
(+2)
19
(-)
0.227
(↓0.001)
2.510
(↑0.01)
4
(-)
ORIX
24280 0.462
(↑0.011)
7.5
(-)
91139
(+8)
169
(-)
19
(+2)
28
(-)
0.223
(↑0.002)
2.980
(↑0.06)
5
(-)
ロッテ
22281 0.440
(↑0.011)
8.5
(-)
92156
(+3)
173
(+2)
25
(-)
50
(+1)
0.215
(↑0.002)
2.770
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
21300 0.412
(↑0.012)
10
(-)
92178
(+7)
197
(+2)
46
(-)
39
(-)
0.240
(↑0.003
3.650
(↑0.04)