ソフトバンク(☆11対1★)広島 =交流戦2回戦(2022.05.28)・福岡PayPayドーム=
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広島
1000000001610
ソフトバンク
06010220X111213
勝利投手:大関 友久(4勝3敗0S)
敗戦投手:森下 暢仁(4勝2敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】渡邉 陸(1号・2回裏3ラン),牧原 大成(2号・2回裏ソロ),渡邉 陸(2号・4回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは1点を追う2回裏、渡邉のプロ初本塁打となる3ランなどで6点を挙げ逆転する。その後4回にも渡邉のソロが飛び出すなど、終わってみれば12安打で11得点を挙げた。投げては、先発・大関が7回1失点の好投で今季4勝目。敗れた広島は、先発・森下が乱調だった。

◆ソフトバンク4年目の渡辺陸捕手(21)が、プロ初安打初本塁打を放った。「9番捕手」で今季初スタメンを飾り、2回1死一、二塁で広島森下から左翼へアーチ。右手を力強く挙げながら、ダイヤモンドを1周した。「シンカーをとらえることができました。先制を許してしまい、打撃で取り返そうという気持ちで、しっかり自分のスイングをしようと心掛けました。初のヒットがホームランで素直にうれしいです」。その後の牧原大の2号ソロも誘発し、一挙6得点のビッグイニングを呼んだ。「スタメンで起用していただいた中で、まずホームランという最高の結果でこたえることができて良かったです。守りでもしっかりリードし、1人ずつ抑えていけるように頑張っていきます」と気を引き締め、3回の守備に就いた。渡辺は神村学園(鹿児島)から18年育成ドラフト1位で入団。昨年8月に支配下選手登録を勝ち取り、今月24日にプロ初の1軍昇格を果たしていた。

◆昨年のオッズパーク杯ガールズグランプリに出場した小林優香(28)が28日、「オッズパークドキドキスペシャル」として行われたソフトバンク-広島(ペイペイドーム)で始球式に臨んだ。ガールズケイリンのユニホーム姿でマウンドに上がり、ホームベース手前でワンバウンドする球を投げ込んだ。小林は「川崎宗則選手との対談で聞いたアドバイスを意識して、昨夜から大好きな韓流ドラマやお気に入りの音楽を聞いて気持ちを高めてきました。ホークスファンの祖母と母からも『しっかりとガールズケイリンをアピールしてきなさい』とエールをもらい、野球ファンの方に、少しでも自身の事を知ってもらえればと思い、マウンドに向かいました。6年前の始球式ではすごく緊張しましたが、今日はリラックスした気持ちで臨めましたね」と振り返った。ただ、16年5月の始球式と同じワンバウンドに終わったことは残念だったようで「ボールは真っすぐに投げられたけど、ノーバンを目指していたので悔しい! この悔しさをバネに、年末のガールズグランプリ出場に向けて頑張りたい」と話していた。小林はガールズケイリンと自転車競技の二刀流で活躍。昨夏の東京五輪にも出場した。4月には元ソフトバンクでBCリーグ栃木の川崎宗則選手(40)とも対談し「体は仕上がってますね」と太鼓判を押されていた。オッズパークドキドキスペシャルは16年から始まり、今年は3年ぶり5度目の実施となった。

◆ソフトバンクは4年目の渡辺陸捕手(21)が、プロ初スタメンで3安打5打点2本塁打と大暴れ。交流戦初のカード勝ち越しを決めた。試合後の藤本博史監督(58)の一問一答は以下の通り。-2桁得点で快勝藤本監督 今日初スタメンの渡辺がホームランを売ってくれて本当に試合が楽になりましたね。-渡辺は2打席連発を含む5打点藤本監督 去年2軍でずっと一緒にやっていて、バッティングはいいものを持っていた。ここまでやるとは思わなかったですけど、本当にいい。ホームゲームで初安打、素晴らしいですね。-逆方向へ2本藤本監督 俺は3年間、3軍でも2軍でも見てきたけど逆方向のホームランは教育リーグで1本しか打ってないです。それをここで2本打つってすごいですよね。-正捕手の甲斐との兼ね合いは藤本監督 1軍なんでね。今日3本打ったからって明日もマスクを被りますとは(ならない)。ピッチャーとの兼ね合いもあるのでそう簡単にはいかないと思うけど、できるだけ打席に立たせたり経験をさせたい。やっぱり(明日先発の)和田をリードするには甲斐の方がね。点を先に撮られないようにというところ-今年は2番手の捕手が課題だった藤本監督 将来的には甲斐と渡辺が競争してほしい。あと何年か後、肩を並べるくらいになるんじゃないですか?それだけの力は持ってる選手ですよね。-今日のリードは藤本監督 大関は去年2軍でバッテリーを組んでいるので、組みやすいかなと思って今日スタメンにしました。甲斐と良い競争をしてもらって、甲斐も火が付いたんじゃないかなと思います。-牧原大、柳町も存在感を出した藤本監督 全員つなごうとういう気持ちでやっている。こういう試合をやっていけば、良い勝ち方ができる。-先発の大関は7回1失点藤本監督 2回以降は素晴らしいピッチングだった。ここまでずっと先発でゲームを作ってくれているので、ローテーションの一角を自分で勝ち取ったという感じがしますよね。-交流戦初の勝ち越し藤本監督 本当に1試合1試合勝ちにいくだけです。

◆広島は1回に先制点を奪うも、先発森下が2回に打者一巡5安打2四死球で6点を失った。6回まで自己ワースト9失点で、2敗目。大量ビハインドとなった打線は2回以降、追加点を奪えず、チームは3連敗となった。佐々岡真司監督(54)の談話は以下の通り。?-森下は順調に立ち上がったと思われたが、2回に大量失点佐々岡監督 昨日もそうだったが、しっかりと捉えられている。ここはちょっとピッチャー、キャッチャー、バッテリーは考えないと。-原因はどこにあったか佐々岡監督 球種なのか、外のボールなのか、コースなのかというところ。しっかりと捉えているので、考えないといけない。キャッチャーの盗塁阻止というところも、なかなかできていない。1つアウトを取るとまた違うと思う。-先発が崩れて大量失点する試合が続いて3連敗佐々岡監督 今までは先発がつくった中での展開でやってきた。やはり先発が早めに崩れると、打線の方もなかなかというところ。まずもう1回、基本に戻って先発が試合をつくる、と。そこしかないでしょう

◆負の連鎖が止まらない。広島森下暢仁投手(24)が自己ワースト9失点で2敗目。26日九里の6失点から、前日27日は大瀬良が5失点と、開幕ダッシュをけん引した先発投手の大量失点が続き、チームは3連敗となった。1回2者連続三振を含む3者凡退で滑り出した右腕が、1-0の2回に突如崩れた。先頭からの連打などで1死二、三塁とし、暴投で同点。柳町には左前打を浴び、勝ち越しを許した。さらに死球でピンチを広げると、渡辺に3ランを被弾。牧原大にも豪快に右翼席に運ばれた。打者一巡5安打2四死球で6失点のビッグイニングとなった。さらに4回は渡辺に2打席連続でアーチを浴び、自己ワーストタイの1試合3被弾。6回にも2点を失い、5回2/3で9失点。「立ち上がりが良かろうと、結果が全てなので。1回が良くても、次が悪かったら一緒なので、そこを反省してやりたい」。険しい表情のまま球場を後にした。

◆衝撃デビューだ! ソフトバンク4年目の渡辺陸捕手(21)が、プロ初スタメンで2発を含む3安打5打点の大暴れだ。「日本生命・セパ交流戦」の広島戦。2回に森下からプロ初安打を初本塁打で飾ると、4回にも2打席連続弾。6回には適時打で初の猛打賞も決めた。育成出身で今月24日にプロ初の1軍昇格を果たしたばかりの"ポスト甲斐"が強烈な光を放った。鷹党も鯉党もどよめいた。2回に1点を勝ち越してなお1死一、二塁。渡辺がプロ4打席目で、左翼ホームランテラスにきれいな放物線を描いた。「いや、もう最高でした」。プロ初安打が本塁打。しかも相手は20年セ・リーグ新人王の森下だ。「初ヒットがホームランになったんですけど...難しい感情です。ホームランになったんだなって」。信じられなかった。VTRのように、4回も森下から左翼テラスへ2打席連発。6回にも左前適時打を放ち、2発を含む3安打5打点の大暴れだ。森下対策で左打者8人が並び、甲斐が48試合目で初めてスタメンを外れて巡ってきたプロ初先発マスク。衝撃デビューで12安打11得点の大勝を導いた。前日27日、王貞治球団会長兼特別チームアドバイザー(82)から特別指導を受けた。「もっとボールに角度をつけろ。自分で責任を持ってボールを打て」。チームがグラウンドで練習する中、2人で室内練習場にこもった。「簡単に、適当に打つな。1球1球思い描く打球を打てと言われました」。今春のキャンプでも王会長に指導を直訴した21歳。世界のキングのゲキを胸に翌日、2発で応えた。18年に育成ドラフト1位で入団。だが2年目の夏、慢性的な腰痛で捕手をやめようと思ったという。踏みとどまったのは神村学園時代から目をかけてもらっている岩井隆之アマスカウトの言葉だった。「『お前はキャッチャーとして取ったんだ』と言われて。だからキャッチャーで活躍したいって」。地道な努力で昨年8月に支配下選手登録を勝ち取り、今月24日にプロ初の1軍昇格を果たした。甲斐の存在は絶対的だ。だが、藤本監督も"ポスト甲斐"と認めた。「将来的に甲斐と渡辺が競争してほしい。あと何年か後、肩を並べるくらいになるんじゃないですか? それだけの力は持ってる選手です」。受けては大関の4勝目を導くなど、好リードで一緒にお立ち台にも上がった。交流戦初のカード勝ち越しをけん引。千賀-甲斐に続く、次代の育成出身バッテリーが輝いた。【只松憲】

◆衝撃デビューだ! ソフトバンク4年目の渡辺陸捕手(21)が、プロ初スタメンで2発を含む3安打5打点の大暴れだ。「日本生命・セパ交流戦」の広島戦。2回に森下からプロ初安打を初本塁打で飾ると、4回にも2打席連続弾。6回には適時打で初の猛打賞も決めた。育成出身で今月24日にプロ初の1軍昇格を果たしたばかりの"ポスト甲斐"が強烈な光を放った。渡辺のソフトバンク入団は、運命に導かれていたのかも知れない。恩師の神村学園・小田大介監督(39)が笑顔で明かす。「ソフトバンクのスカウトさんが見に来ると、彼はいいバッティングをしていたんですよ。だからソフトバンクに縁があったんでしょうね」。この日放った2打席連発は高2の3月以来、約4年ぶり。その試合も担当の岩井アマスカウトが見に来ていた。この日は鹿児島でNHK旗争奪選抜野球大会の準決勝があり、教え子の活躍を生では見られなかった。だが、勝利後に伝え聞くと心から喜んだ。「花が咲きましたね。育成から支配下になるだけでもすごいのに、こんなに早く1軍で活躍して。生徒にも刺激になります」。神村学園は今春の九州王者で、3年ぶりの夏の甲子園を目指す。渡辺先輩の活躍が大きな励みになる。【ソフトバンク担当=只松憲】

◆衝撃デビューだ! ソフトバンク4年目の渡辺陸捕手(21)が、プロ初スタメンで2発を含む3安打5打点の大暴れだ。「日本生命・セパ交流戦」の広島戦。2回に森下からプロ初安打を初本塁打で飾ると、4回にも2打席連続弾。6回には適時打で初の猛打賞も決めた。育成出身で今月24日にプロ初の1軍昇格を果たしたばかりの"ポスト甲斐"が強烈な光を放った。▼初スタメンの渡辺が、初アーチを含む2本塁打。初先発の試合でプロ1、2号を記録したのは、19年伊藤裕(DeNA)以来、ドラフト制後5人目。球団では南海時代の71年島本以来で、捕手で先発した選手では69年田淵(阪神)以来53年ぶりだ。過去の4人の初先発はいずれも2安打で、初先発の試合で2発を含む猛打賞を記録したのは、ドラフト制後では渡辺が初めてだ。

◆ソフトバンク大関が7回1失点の好投で4勝目を挙げた。初回に1点を与えたが、2回以降は1軍初マスクで同じ育成出身の渡辺の好リードもあり7回まで無失点。「勝ちたい思いが強かった。陸(渡辺)が引っ張ってくれて。勝てて良かった」。本拠地初のお立ち台にも呼ばれて笑顔を見せた。藤本監督も3年目左腕の好投に「2回以降は素晴らしい投球だった。先発ローテの一角を勝ち取ったと思う」とたたえた。

◆ソフトバンク柳町が決勝打を含む2安打3打点で奮闘した。同点とした2回なお1死三塁。森下の143キロツーシームを左前に運ぶ勝ち越しタイムリー。柳町は慶大出身で、明大出身の同学年右腕の森下とは大学の侍ジャパン仲間。「負けたくない気持ちも強かったので、勝ち越しの1本が出て良かった」と会心だった。7回にも薮田から右中間を破る2点適時打。連続試合安打を8に伸ばし、好調な打撃をアピールした。

◆若葉がまぶしい季節になって、ソフトバンクにまたニューフェースが現れた。3年目捕手の渡辺だ。プロ初の先発マスクで広島の森下から2打席連続アーチ。いきなり猛打賞&5打点の活躍だ。絶対的な扇の要の甲斐がいる中で、初経験の先発マスク。自慢の打撃で猛アピールして先発大関も好リード。大勝の立役者となった。身長187センチの大型捕手は、非凡な打撃センスが認められて1軍に昇格した。プロ初打席からの3打席はすべて代打で内野ゴロに2三振。だが、プレーボールからマスクをかぶると急変した。右の手のひらに、楕円(だえん)形に膨れたマメが何とも誇らしい。藤本監督の積極起用に見事に応えたが、急成長を予感していたのは首脳陣だけではない。今年1月。渡辺は志願して中村晃の自主トレに参加した。打撃を見た中村晃は言った。「アイツはものすごくいいです。すごい打撃をしますよ」。球界でも屈指のバットマンの目は的確だった。ただ、残念だったのは自主トレが始まって間もない1月12日、渡辺は新型コロナウイルスに罹患(りかん)したことだった。一緒に汗を流していた中村晃や栗原らは濃厚接触疑いのため、練習をいったん休止せざるを得なくなった。キャンプに向けた最も大事な時期に自らの感染で先輩に迷惑をかけ、療養期間も気分は落ち込んだ。「本当に申し訳ないです。でも、晃(中村)さんから『気にするな』と言っていただいて...」。先輩の言葉に助けられた。プロ野球は弱肉強食の世界。そうそうチャンスは巡ってこない。ド派手な本拠地デビューを飾った21歳の男は、この「瞬間」を逃すわけにはいかない。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンク・藤本博史監督(58)が試合前に代表取材に応じ、松田宣浩内野手(39)について言及した。「マッチ(松田)がベンチにいることが選手全体のテンションを上げてくれている。僕は一番、選手でもコミュニケーションを取って話しますけど、マッチを尊敬する人がすごく多いです」ここまで19試合に出場、打率・164、0本塁打、3打点。限られた出番の中で、ベンチでもチームに貢献しようとしている。「ベンチに僕らもいてコーチも声を出してくれるけど、ベンチでマッチの声が一番響いていますから」と指揮官。その存在感に心から敬意を表していた。「精神的支柱というか、僕の中では絶対にベンチに欠かせない選手。だから何とかしたいのは当然あるし。彼が野球を長くするには代打の起用も必要だし、ベンチで声出すだけで1年間いてくれというのもいかないし。そのへんはうまく使いながら。若手を使うのと一緒で、マッチのテンションを維持しながらというのも考えていかないと」〝熱男〟と呼ばれ、今季が17年目。チームが勝つためにできることはグラウンドの中だけではないと、松田が証明しようとしている。

◆ソフトバンク・渡辺陸捕手(21)が「9番・捕手」でプロ初先発。二回1死一、二塁で左翼テラスへ1号3ランを放った。「先制を許してしまい、打撃で取り返そうという気持ちで、しっかり自分のスイングをしようと心掛けました。スタメンで起用していただいた中で、まずホームランという最高の結果で応えることができてよかったです。初のヒットがホームランで素直にうれしいです」1点を追う二回1死二、三塁。森下の暴投で同点に追いつき、なお1死三塁で柳町が左前適時打。2-1と勝ち越すと、1死一、二塁で打席が回ってきた。2球目の143キロを振り抜くと、打球は高々と弧を描いて左翼テラスに着弾。大興奮のプロ初安打&初アーチとなった。試合前に藤本監督は「『どこかでいくよ』と(1軍に)あがってきたときに話していたので。みんなそういうとき(初出場)があるんだから。そういうところで自分のプレーができれば。第一歩だね」と期待を込めていたが、最高の結果で応えてみせた。鹿児島・神村学園高から2019年育成ドラフト1位でソフトバンクに入団した。昨年8月に支配下登録され背番号「79」となると今季はウエスタン・リーグで打率・318、2本塁打、14打点。持ち味の打棒が開花の兆しを見せ、すぐに1軍切符が手渡された。

◆ソフトバンクが12安打11得点で大勝した。渡辺はプロ1、2号の2打席連発を含む3安打5打点と大活躍。大関がテンポよく投げ7回1失点で4勝目を挙げた。広島は先発の森下が六回途中9失点(自責点8)で2敗目を喫し、3連敗。

◆ソフトバンクは大差で快勝。「9番・捕手」でプロ初先発となった渡辺陸捕手(21)が2打席連発など含む5打点で活躍した。試合後、藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。--2桁得点となる11得点「渡辺があそこ(二回1死一、二塁)でホームランを打ってくれて、試合が楽になりましたね」--渡辺は2発5打点の活躍「去年2軍で一緒にやっていて打撃はいいものを持っていた。ここまでやるとは思わなかったですけど」--配球面の評価は「大関とは2軍でバッテリーを組んでいるので。組みやすいかなと思ってスタメンにしましたけど。1軍の投手と兼ね合いもあるので。これから考えていかないと。甲斐といい競争をしてもらって。甲斐に尻に火がついたんじゃないですか」--逆方向への本塁打というのは「俺、3年間、2軍も3軍もずっと見ているけど逆方向は教育リーグで1本しか見ていないです。それをここで2本打つのは素晴らしいですね。引っ張ってすごいホームランも何本か見ているんですけど。でも、2軍でも10本打つような選手じゃない。どちらかというとアベレージヒッターだったんですけど」--ポテンシャルを秘めていた「3打席目(六回1死二塁)にレフト前打ちましたよね。ああいう形が渡辺陸の打撃かなと」 --今後の甲斐との使い分けのイメージは「1軍なので。きょう3本打ったからあしたもマスクと、それは投手の兼ね合いもあるからそう簡単にはいかない。できるだけ打席を立たせたり、経験をね。最初はみんな少ない試合の打席の中から経験している。甲斐も最初からフル出場ではないので」--試合前は緊張していたと「緊張していましたよ。練習中からひと言もしゃべらんから。ああいうところはね、マッチ(松田)がえらいですよね。ずっと陸(渡辺)にこうやって『暫定ホームランボール』とか持っていたり。それでベンチを和やかにしてくれているので」--先発の大関は7回1失点で4勝目「二回以降は素晴らしい投球だったと思います。ここまで先発でゲームを作ってきているので、本当にローテーションの一角を自分で勝ち取ったという感じがしますね」--牧原大が2号ソロ、柳町が3打点など他の選手も躍動した「全員ね、誰これじゃなくて全員がつなごうという気持ちで打席に入ってくれているので。こういう試合をやっていれば、きょうみたいな勝ち方できるんじゃないかと思います」

◆新たな若鷹が産声をあげた。王会長も藤本監督も信じる秘蔵っ子、ソフトバンク・渡辺が2発5打点。「初」だらけの試合を終えて、お立ち台で第一声を響かせた。「率直に、うれしい気持ちでいっぱいです」27日の試合後、吉鶴バッテリーコーチから初スタメンを告げられた。二回に勝ち越し、なお1死一、二塁。森下のシンカーを左翼テラスに運んだ。待望のプロ初安打&初アーチだ。四回1死でも2打席連発の2号ソロ。六回1死二塁では左前適時打を放った。本塁打の記念球は2球とも手元に戻り「両親に渡したい」とにっこり。21歳らしい初々しい笑顔が輝いた。2019年育成ドラフト1位で、昨年8月に支配下登録。2軍監督だった昨年、成長を見守った藤本監督も「ここまでやるとは思わなかった」とうなるしかない。試合前は「緊張してね。一言もしゃべっていなかったよ」と笑ったが、最高の結果で応えてくれた。王会長が目にかける高卒4年目。27日の試合前、声をかけられると全体練習を抜けて、2人で室内へ。マシンを打ち込む姿を、王会長が見守ったという。「『自分で責任を持ってボールを打て』と言われて。無責任、簡単にじゃなくて、適当に打つなと。それはきょうも意識して練習しました」通算868本塁打のレジェンドからの金言を胸に架けた2本のアーチ。正捕手の甲斐に向けた本気の挑戦状だ。「開幕して、ずっとその(甲斐に挑む)気持ちでやっている。より一層その気持ちは強いです」プロの世界で、覚悟をはっきりと表現した。渡辺陸の野球人生が、また始まった。(竹村岳)

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<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
410 0.800
(↑0.05)
-
(-)
1335
(+11)
21
(+4)
9
(+2)
3
(+2)
0.300
(↑0.005)
3.560
(↓0.1)
2
(1↑)
阪神
320 0.600
(↑0.1)
1
(-)
139
(+6)
9
(+2)
2
(-)
7
(+3)
0.206
(↑0.021)
1.400
(↑0.35)
2
(1↓)
DeNA
320 0.600
(↓0.15)
1
(↓1)
1317
(+5)
22
(+10)
5
(+1)
1
(-)
0.253
(↑0.001)
3.270
(↓1.27)
2
(1↑)
中日
320 0.600
(↑0.1)
1
(-)
1320
(+4)
15
(+1)
2
(-)
3
(+1)
0.255
(↓0.018)
2.800
(↑0.45)
2
(1↑)
西武
320 0.600
(↑0.1)
1
(-)
1323
(+10)
18
(+5)
4
(+2)
2
(-)
0.266
(↑0.028)
2.860
(↑0.23)
2
(1↑)
巨人
320 0.600
(↑0.1)
1
(-)
1321
(+8)
15
(+4)
4
(+1)
7
(+2)
0.222
(↑0.033)
2.660
(↓0.09)
2
(1↑)
ソフトバンク
320 0.600
(↑0.1)
1
(-)
1330
(+11)
12
(+1)
5
(+3)
6
(+2)
0.293
(↑0.011
2.300
(↑0.35)
8
(5↓)
楽天
230 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
1312
(+4)
21
(+11)
3
(+1)
1
(-)
0.238
(↑0.013)
4.300
(↓1.73)
8
(5↓)
ロッテ
230 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
1317
(+2)
15
(+6)
4
(-)
3
(-)
0.196
(↑0.011)
2.860
(↓0.8)
8
(5↓)
日本ハム
230 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
1323
(+4)
26
(+8)
8
(+2)
5
(+1)
0.269
(↓0.011)
4.440
(↓0.62)
11
(-)
ORIX
140 0.200
(↓0.05)
3
(↓1)
1310
(+1)
19
(+4)
0
(-)
1
(-)
0.263
(↓0.01)
3.980
(↓0.01)
11
(-)
広島
140 0.200
(↓0.05)
3
(↓1)
139
(+1)
33
(+11)
0
(-)
0
(-)
0.235
(↓0.013)
6.280
(↓1.14)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
30181 0.625
(↑0.008)
-
(-)
94201
(+11)
165
(+4)
49
(+2)
29
(+2)
0.238
(↑0.001)
2.910
(↓0.02)
2
(-)
巨人
31230 0.574
(↑0.008)
2
(-)
89210
(+8)
209
(+4)
54
(+1)
24
(+2)
0.244
(↑0.002)
3.330
(-)
3
(-)
広島
26232 0.531
(↓0.011)
4.5
(↓1)
92211
(+1)
177
(+11)
24
(-)
8
(-)
0.259
(↓0.001)
3.240
(↓0.14)
4
(-)
中日
23260 0.469
(↑0.011)
7.5
(-)
94163
(+4)
182
(+1)
30
(-)
18
(+1)
0.247
(↓0.001)
3.600
(↑0.05)
5
(-)
DeNA
20250 0.444
(↓0.011)
8.5
(↓1)
98156
(+5)
209
(+10)
33
(+1)
15
(-)
0.248
(-)
4.150
(↓0.1)
6
(-)
阪神
20311 0.392
(↑0.012)
11.5
(-)
91153
(+6)
156
(+2)
37
(-)
36
(+3)
0.222
(↑0.001)
2.770
(↑0.05)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
28181 0.609
(↓0.013)
-
(-)
96170
(+4)
139
(+11)
31
(+1)
38
(-)
0.239
(↑0.001)
2.830
(↓0.18)
2
(-)
ソフトバンク
28191 0.596
(↑0.009)
0.5
(↓1)
95202
(+11)
154
(+1)
29
(+3)
28
(+2)
0.267
(↑0.002
2.820
(↑0.04)
3
(-)
西武
24251 0.490
(↑0.011)
5.5
(↑1)
93157
(+10)
152
(+5)
32
(+2)
19
(-)
0.228
(↑0.003)
2.520
(↑0.01)
4
(-)
ORIX
23280 0.451
(↓0.009)
7.5
(-)
92131
(+1)
169
(+4)
17
(-)
28
(-)
0.221
(-)
3.040
(↓0.02)
5
(-)
ロッテ
21281 0.429
(↓0.009)
8.5
(-)
93153
(+2)
171
(+6)
25
(-)
49
(-)
0.213
(-)
2.790
(↓0.07)
6
(-)
日本ハム
20300 0.400
(↓0.008)
10
(-)
93171
(+4)
195
(+8)
46
(+2)
39
(+1)
0.237
(-)
3.690
(↓0.07)