日本ハム(★4対8☆)巨人 =交流戦2回戦(2022.05.28)・札幌ドーム=
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巨人
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日本ハム
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勝利投手:シューメーカー(2勝3敗0S)
敗戦投手:杉浦 稔大(2勝4敗0S)

本塁打
【巨人】中田 翔(5号・9回表2ラン)
【日本ハム】清宮 幸太郎(5号・4回裏ソロ),清宮 幸太郎(6号・6回裏ソロ)

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◆巨人は1点を追う5回表に松原、吉川、ウォーカーの適時打などで4点を挙げ逆転する。その後6-4となって迎えた9回には、中田の2ランでリードを広げた。投げては、先発・シューメーカーが6回3失点の好投で今季2勝目。敗れた日本ハムは、投手陣が振るわなかった。

◆28日の日本ハム戦(札幌ドーム)に先発する巨人シューメーカー投手が、交流戦初登板初白星を目指す。加入1年目の今季は7試合に先発し、1勝3敗で防御率3・10。直近3試合は、6回持たずに降板している。「長いイニングを投げて、チームの勝利につながるピッチングができるように頑張ります」と持ち味の打たせて取る投球で5試合ぶりの2勝目を目指す。

◆松井秀喜氏のファンだった日本ハム杉浦稔大投手(30)が、28日巨人戦(札幌ドーム)に先発する。前回15日ソフトバンク戦で2勝目を挙げ、翌16日に出場選手登録を抹消された。中12日の登板間隔が空き、球数を増やした投球練習と強度を上げたウエートトレーニング、疲労を抜くことに専念。「(巨人は)普段なかなか対戦しない相手なので、相手の雰囲気をつかむ前にババッといかれると、ちょっとイヤだなという感じはある。とにかく自分のピッチングで進めていくことしかできないかなと思う」と話した。北海道・帯広市出身。幼少期は、日本ハムが北海道に本拠地移転前だったため、テレビでは巨人戦が放映されていた。「(周りは)だいたい巨人ファンばっかりだったと思います。僕は松井さんのファンでした」と当時を懐かしんだ。

◆巨人マット・シューメーカー投手(35)は立ち上がりに注意。ここまで7試合登板して防御率3・10だが、4回以降の防御率が1・37に対し、1~3回は4・71。被本塁打はすべて1~3回に許すなど序盤の投球に苦戦している。

◆連敗中の巨人原辰徳監督(63)がスタメン3人を入れ替えた。チーム最年長の39歳中島に代わり高卒4年目の増田陸を「7番一塁」でプロ初スタメンに据えた。右翼はポランコに代わって松原を「2番右翼」で4月29日阪神戦以来、約1カ月ぶりに先発に起用。捕手は27日の同戦で1001日ぶりにマルチ安打を記録した小林に代わって大城に先発マスクを託した。

◆ミュージシャンの「HARTY(ハーティー=37)」が、新庄剛志監督(50)の目の前でBIGBOSS公認のテーマソング「BIG4 BIGBOSS」を披露した。デザイナーのコシノミチコがデザインした、ファイターズ・ブルーの衣装を身にまとい、サングラス姿で登場。ファイターズガールをバックダンサーに、観衆を盛り上げた。途中、BIGBOSSに肩を組まれながら歌うシーンも。「多分、ツーさん(新庄監督)は『えらい格好で出てきたな』と思ったと思います。今日はちょっと、鼻を折ってもらいます」と満足げだった。歌唱前には「必ず勝ってください」と約束したという。「正直、どこが一番強いんですかと聞いたら『ウチが一番強い。大丈夫や、ハーティー』と言われました。これからも、このステージは一番だと思います」と終始、感激していた。

◆日本ハム万波中正外野手(22)がスタメンから外れた。27日巨人戦の右翼守備では、右前打を捕球し損ねて打者走者の本塁生還を許す適時失策を犯し、チームは勝ったものの試合後に涙を流していた。この日、試合前に新庄剛志監督(50)の目の前でBIGBOSS公認のテーマソング「BIG4 BIGBOSS」を披露したミュージシャンの「HARTY(ハーティー=37)」が指揮官の思いを代弁した。CS放送GAORAの中継にゲストで登場すると「ビッグボスと少しお話しする時間があったんですけども、『万波君、今日は今川君と代わって。これは愛のムチだ』ということをボスはおっしゃっていました」と、新庄監督が語っていた万波のスタメン落ちの理由を明かした。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が4回、先制の5号ソロを放った。巨人シューメーカーの143キロのツーシームを右翼席へ運んだ。ダイヤモンドを一周すると、三塁側ベンチ前でキヨダンスも披露。「昨日、チャンスで打てていなかったので、なんとか先頭で塁に出て、先制点を取りたいという気持ちでした。杉浦さんが素晴らしい投球を見せてくれていたので、最高の結果になってよかったです」と笑顔。25日に誕生日を迎えたばかりで、23歳初アーチとなった。試合前には新グッズ「しゃけまる」の特大バージョンを、まるで「大物、捕ったどー」と言わんばかりに生きているかのように抱えていた。試合でしっかりと特大の1発を放つと、ベンチにつるされていた「しゃけまる」に抱きついて喜んだ。

◆巨人松原聖弥外野手(27)が3月29日ヤクルト戦の3点適時三塁打以来、約2カ月ぶり2本目の適時打を放った。同点の5回2死三塁、日本ハム杉浦のわずかに高めに浮いた146キロ直球を捉えた。中前にはじき返す逆転適時打で試合をひっくり返した。松原は「とにかく夢中でした。久しぶりに良い結果を出せて良かったです。このあともしっかりと結果を出せるように頑張ります」と喜んだ。その後もすぐさま二盗を決め、得点圏に進むと、同学年で「ナオマツコンビ」として仲良しで知られる吉川の適時三塁打で本塁に生還した。背番号「9」に変更して臨んだ今季は、不振に苦しんだ。25日に出場選手登録されるまで、約3週間ファームで調整していた。戻ってきた1軍で、4月29日阪神戦以来のスタメン出場。4月26日DeNA戦以来の安打を放ち、存在感を示した。

◆ドラフト9位ルーキーの日本ハム上川畑大悟内野手(25)がBIGBOSS采配の後押しもあり、プロ初打点を挙げた。3点を追う5回1死三塁で三ゴロを放った際に、三塁走者の石井一成内野手(28)が生還して打点が付いた。このシーンで新庄剛志監督(50)は三塁走者の石井に「ゴロゴー」のサインを出していた。やや浅めに守っていた巨人岡本和真内野手(25)の正面への詰まった打球だったが、石井はゴロが転がった瞬間にスタート。岡本和は本塁への送球を焦ってボールを握る作業が遅れて一塁への送球を選び、石井が生還。新庄監督の采配もハマって、上川畑にうれしいプロ初打点が記録された。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が2点を追う6回に今季2度目となる2打席連続本塁打を放った。巨人シューメーカーが真ん中に投じた初球の144キロ直球を打ち損じることなく、右翼席へ運ぶ6号ソロ。新庄剛志監督(50)も笑顔でダブルBIGBOSSポーズで出迎え、清宮はベンチにつるされている特大の「しゃけまる」に抱きついて喜んだ。しかし、その後に再び2点差とされ、清宮は「まだ試合は動いている状況で、チャンスは必ず来ると思うので、打席がまわってきた時にしっかり打てるように、集中していきます」と、話した。1本目は4回、シューメーカーの143キロのツーシームを右翼席へ運ぶ先制の5号ソロだった。ダイヤモンドを一周すると、三塁側ベンチ前でキヨダンスも披露。「昨日、チャンスで打てていなかったので、なんとか先頭で塁に出て、先制点を取りたいという気持ちでした。杉浦さんが素晴らしい投球を見せてくれていたので、最高の結果になってよかったです」と笑顔。25日に誕生日を迎えたばかりで、23歳初アーチとなった。試合前には新グッズ「しゃけまる」の特大バージョンを、まるで「大物、捕ったどー」と言わんばかりに生きてているかのように抱えていた。試合でしっかりと特大の2発を放ち、御利益を感謝するようにベンチにつるされていた「しゃけまる」に2度抱きついた。清宮の2打席連続本塁打は5月5日楽天戦(札幌ドーム)以来でプロ2度目。この日の2本のアーチは、その楽天戦以来だった。

◆日本ハム宮西尚生投手(36)が07年ドラフトで同期入団だった巨人中田翔内野手(33)と初対戦し、痛烈な適時打を浴びた。7回2死一、二塁で中田が代打起用され、試合前には談笑していた同期入団の2人の対戦が実現した。初球は真ん中低めへ124キロのスライダーでボール。2球目は内角低めへ143キロ直球でファウル。3球目は123キロのスライダーが大きく外角に外れてボール。4球目は外角へ143キロ直球でファウル。5球目は125キロのスライダーが再び大きく外角に外れてフルカウント。6球目は外角低めへ125キロのスライダーでファウル。7球目は外角低めの144キロ直球を中前に運ばれて、適時打を浴びた。中田は一塁塁上でガッツポーズ。宮西は厳しい表情を浮かべた。

◆巨人中田翔内野手(33)が、古巣日本ハムの本拠地・札幌ドームに昨年8月に巨人移籍後初めて凱旋(がいせん)し、初打席で快音を響かせた。1点リードの7回2死一、二塁、増田陸の代打で登場すると、札幌ドームの両軍のファンから大きな拍手で迎えられた。フルカウントから、古巣で長年苦楽をともにした同期入団の宮西の外角144キロ直球を捉え、中前適時打。14年間過ごしたかつてのホーム球場での一打に、右拳を突き上げるガッツポーズ。「相手投手が同期入団の宮西さんで力が入りました。宮西さんからタイムリーヒットを打ててうれしいです」と喜びをかみしめた。札幌ドームで打点を挙げるのは、21年6月8日阪神戦で三ゴロ間に挙げた1打点以来、約1年ぶりとなった。

◆巨人大城卓三捕手(29)が、28日の日本ハム2回戦(札幌ドーム)で負傷交代した。7回2死一、三塁、日本ハム宮西の投球を左肘付近に受け、苦痛に顔をゆがめた。代走小林が告げられ、退いた。8番捕手でスタメン出場していた大城は、2安打と5月12日DeNA戦以来のマルチ安打を放っていた。試合後、原監督は「大丈夫だと思います。打撲が強いというところですかね」と話しており、今後の出場は様子を見て判断していく。

◆日本ハムは清宮幸太郎内野手(23)の2打席連続本塁打が飛び出したが、巨人に競り負けた。4回に清宮の5号ソロで先制も、5回に先発した杉浦稔大投手(30)が崩れて4点を失い、逆転された。打線は5回にルーキー上川畑大悟内野手(25)の内野ゴロの間に1点、6回は清宮の6号ソロ、7回は上川畑の適時打と地道に反撃も及ばず。最後は9回に、昨季途中まで日本ハムに在籍した巨人中田翔内野手(33)に5号2ランが飛び出し、12球団全本塁打を達成された。チームは連勝が2で止まり、交流戦は5試合で2勝3敗と1つの負け越し。29日巨人戦(札幌ドーム)は今季の交流戦初のカード勝ち越しを目指す戦いとなる。

◆巨人中田翔内野手(33)が、古巣日本ハムの本拠地・札幌ドームで、凱旋(がいせん)アーチをかけた。2点リードの9回無死二塁、日本ハム望月のツーシームを左翼ポール際の上段まで運んだ。確信歩きの5号2ラン。12球団制覇弾に笑顔で喜んだ。7回2死一、二塁、増田陸の代打で凱旋(がいせん)後初打席に立つと、札幌ドームの両軍のファンから大きな拍手で迎えられた。フルカウントから、古巣で長年苦楽をともにした同期入団・宮西の外角144キロ直球を捉え、中前適時打。14年間過ごしたかつてのホーム球場での一打に、右拳を突き上げるガッツポーズで喜んだ。札幌ドームでの本塁打は21年5月1日、西武戦の2ラン以来となった。▼中田が古巣の日本ハムから本塁打を放ち、現12球団すべてから本塁打を記録。全球団から本塁打は21年6月13日バレンティン(ソフトバンク)以来42人目。中田はこの日が日本ハム戦初出場。初対戦試合で全球団本塁打達成は07年5月27日ローズ(オリックス)が巨人戦、08年3月28日ラミレス(巨人)がヤクルト戦、21年5月25日ウィーラー(巨人)が楽天戦で記録して以来4人目で、日本人選手では初めて。また、札幌ドームでは通算98本目。稲葉(日本ハム)の59本を抑え、中田が同球場の最多本塁打打者になっている。

◆日本ハム杉谷拳士内野手(31)が、巨人中田翔内野手(33)が日本ハム時代に使用していた登場曲を使用した。4点を追う9回無死一塁の場面で代打起用されると、ビーグルクルーの「My HERO」が流れ、ファンもざわめいた。途中出場で一塁守備に就いていた中田の前で粋な演出も、杉谷のは中飛に倒れた。試合後にヒーローインタビューに登場した中田は、そのシーンについて問われると「全然、気付かなかったです。すいません」と苦笑い。続けて「守備に集中していましたし、まあ別にあまりうれしくもないですけど」と、杉谷いじりも復活。大きな拍手を受けて「ありがとうございます」と、感謝していた。

◆巨人は0-1の5回に松原、吉川の適時打などで4得点。7回に代打中田が適時打し、9回にも中田が2ランを放った。シューメーカーが6回3失点で約1カ月ぶりの2勝目。日本ハムは清宮が2本塁打したが、投手陣が崩れた。

◆日本ハムは清宮幸太郎内野手(23)の2打席連続本塁打が飛び出したが、巨人に競り負けた。この日で50試合を終えて、パ・リーグ最速での30敗目となった。試合後の新庄剛志監督(50)は主な一問一答は、以下の通り。-惜しい試合だった新庄監督 途中までね、1点、1点、1点、1点。アレができるようになってきているので、悪い試合ではなかったと思いますよ。-清宮が2打席連発新庄監督 ねぇ。ビックリした。もう1本くらい、いくんじゃないかという雰囲気を打席で感じましたね。本人がね、一番うれしかったと思います。-2本目は初球を捉えた新庄監督 ね。今日の試合前にもう1回、初球の甘めのボールはガンガンいこうと、(林)ヘッドコーチに(清宮へ)言ってもらって。それが頭にあったんじゃない?-成果が出た新庄監督 もうキャンプ中からね、ずっと言っていることなので。やっぱり初球のストライクは余裕もあるしね、その分、素直にバットも出てくれると思うから。これはずっと続けていきたい1つですね。-清宮の本塁打後、新庄監督が林ヘッドの頭をポンポンしていた新庄監督 僕が練習前に、これを伝えておいてくれと言って、それをヘッドと清宮君が話をしていて、それができていたから。ヨシヨシ、という感じですね。-先発した杉浦について新庄監督 もう少しランナーがいない時に、打者がタイミングを崩す投球フォームというのを...前回、言ったんですけどね。いいボール放るんで。とにかく野球というのは(投手は)タイミングを崩すスポーツだし、バッターはタイミングを合わせるスポーツだと思うから。そこをもうちょっとね、工夫してもらったら、さらに上のレベルにいくとは思いますけどね。-守備のミスからの失点もあった新庄監督 でも、攻めているので。それは大丈夫だと思います。-万波を7回途中で守備から就かせた意図は新庄監督 昨日のミスもあったんですけど、ずっと最近出てましたよね。ずっと出ていて、疲れから出る昨日のプレーというのもあるから、ちょっと最初はスタメンじゃなく、ああいう場面で。もっとさらに集中をさせて。最初から決めていた。ランナーがセカンドにいったら。なんなら、同じバッター(中山)が良かったですね。-巨人中田が本塁打新庄監督 ね、すごかったね。あの打ち方ができたら。あのホームランは、すごくいいタイミングの取り方で、軸回転で、完璧に打っていると思いますけど、その前の代打で出た時のセンター前のヒットの方がね、価値がある。アレがあったから、次のホームラン。余裕を持てて打席に入れたんじゃないかなと思います。-原巨人と1勝1敗新庄監督 面白い戦いをしていると思いますよ。明日さらにね、取って取られて、取って取られてみたいなゲームができたら、ファンの皆もね、喜んでもらえると思うんで。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が、自身2度目の2打席連続本塁打を放った。「日本生命セ・パ交流戦」の巨人戦(札幌ドーム)で、4回に先制の右越え5号ソロを放つと、2点を追う6回にも右越え6号ソロで3打数2安打2打点。チームは敗れ空砲となったが、今季最多2万7235人を集め、関東地区でも地上波放送のあった注目の一戦で、存在感を示した。会心の2発も、空砲に終わった。清宮は「もっとコンスタントに打てるように。波をなくしていきたい」と声のトーンを落とした。4回に右翼席へ先制弾。6回には1点差に迫るソロを放った。本塁打直後は新応援グッズの巨大な「しゃけまる」に抱きつき、喜びを爆発。それでも試合後は、神妙に「勝たせるバッティングをしたい。いいところで打てるように、やっていきたい」と誓い直した。今季最多2万7235人が詰め掛けた中、見せ場をつくった。2発とも巨人シューメーカーの速球に反応した。交流戦での本塁打は、プロ2年目の19年6月20日DeNA戦以来。今月5日楽天戦でプロ初の2打席連発を記録しているが「今日の2本の方が感触的には良かった。もっともっと、今日の方がいいと言えるようなバッティングを積み重ねていければ」と前を向いた。この日の試合は北海道だけでなく、関東地区でも地上波放送された。現役時代「巨人戦は1回から9回まで、ずっと集中してやっていた」というBIGBOSSも、注目の一戦で2本塁打放った清宮には「ビックリした。もう1本くらい、いくんじゃないかという雰囲気を打席で感じましたね」と度肝を抜かれていた。試合前には、林ヘッドコーチを通して「初球の甘めのボールはガンガンいこう」と伝えたという。清宮は春季キャンプ中から植え付けられていた初球への意識を再確認。6回の2発目は、初球を捉えたものだった。この日ヒーローインタビューを受けたのは、元同僚の巨人中田。27日の試合前には「ガリガリやな」と10キロ減量した体をイジられた。「しっかり、あそこで2本。やっぱり、さすがだなと思いました」。大きな背中を追うように、勝利につながるアーチを描いていく。【田中彩友美】○...中12日で先発した日本ハム杉浦が先制直後の5回に崩れた。先頭打者を振り逃げで出塁させてリズムを崩した。3安打を浴びてバッテリーミスも重なり、一挙4失点。逆転を許して試合の流れも失い、4敗目を喫した。「5回が全てです。点を取ってもらった後に抑えることができませんでした。しっかり抑え切りたかったです」と、振り返った。○...新人の上川畑が、本拠地デビュー戦でプロ初打点をマークした。5回1死三塁で、三ゴロの間に打点を挙げた。7回は2死三塁から左前適時打。計2打点にも「内容的には良くない」と満足せず、持ち味の遊撃守備でも「見えないエラーもあり防げる失点があったので、しっかり反省したい」と浮かない表情だった。▽巨人中田(日本ハム清宮の2本塁打に)「今日は本当に良かったですし、自分の間合いで振れていた。正直、清宮はこんな成績で終わる選手じゃないと思っている。もっともっと、まあセ・リーグとパ・リーグは違うので、もっともっと活躍してほしいと思います。今日の本塁打2本は素直にすごかったなと思います」▽日本ハム上川畑(プロ初打点となる3打数1安打2打点)「内容的には良くない。(得意の遊撃守備で)見えないエラーもあり防げる失点があったので、しっかり反省したい」

◆前日27日に右翼守備で失点につながるミスを犯し、試合後は悔し涙を流した日本ハム万波中正外野手(22)が、7回2死二塁の守備から途中出場。守備機会を無難にこなした。新庄監督は「昨日のミスもあったので」と起用意図を説明し「走者が二塁に行ったら(送り出そう)と、最初から決めていた。なんなら、同じ打者(の時)が良かった」。前日と同じような状況を乗り越え、悪夢を払拭(ふっしょく)する狙いだったことを明かした。

◆日本ハム杉谷拳士内野手(31)がひそかに紡いでいた「不敗神話」が途切れた。試合前まで出場した6試合は全てチームが勝利を挙げていたが、出場7試合目にして、ついに、敗れた。この日は4点を追う9回無死一塁の場面で代打起用された。昨季途中まで同僚だった巨人中田翔内野手(33)が使用する登場曲、ビーグルクルーの「My HERO」を流す粋な登場も、中飛に倒れて好機を広げられなかった。杉谷の不敗伝説は以下の通り。<15月13日ソフトバンク戦(札幌ドーム) 今季初昇格し、ベンチスタート。1-0とリードした8回、代打で今季初出場。二ゴロに倒れるも、チームは伊藤大海投手(24)の完封で勝利。<25月14日ソフトバンク戦(札幌ドーム) 「7番DH」で今季初スタメンでフル出場。3打席で2打数無安打1四球と得点に絡めなかったが、チームは2-0で2試合連続の0封勝利。<35月15日ソフトバンク戦(札幌ドーム) 10-2と大量リードした6回、代打で出場も一ゴロ。その後は二塁、左翼を守ってチームも3連勝。試合後は新庄剛志監督(50)の粋な計らいでヒーローインタビューに登場。「これから結果を出しますので、熱い声援、お願いいたします。ヒーローインタビューは前祝いということで」と話して盛り上げた。<45月18日オリックス戦(ほっともっと神戸) 11-4と大量リードした8回、代打で右前打を放ち、今季初安打を記録。チームもそのまま大勝した。<55月21日西武戦(札幌ドーム) 「6番二塁」で今季2度目のスタメン出場も3打数無安打で途中交代。チームはエース上沢直之投手(28)の力投、野村佑希内野手(21)の先制打などもあり、4-0で勝利。<65月26日ヤクルト戦(神宮) 9回に万波中正外野手(22)とアリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)の連続本塁打で追いついた直後の9回に代打で登場も空振り三振。そのまま交代となったが、チームは延長10回に4点を勝ち越し、最後は2夜連続でサヨナラ被本塁打の北山亘基投手(23)がプロ初の3連投でリベンジし、9-6で劇的勝利を挙げた。

◆北海道のみなさん、僕は元気に頑張ってます-。巨人中田翔内野手(33)が、古巣の日本ハムから12球団制覇弾を決めた。9回無死二塁、慣れ親しんだかつての本拠地での通算98号となる5号2ランで、連敗ストップを決定付けた。7回2死一、二塁では、代打で巨人移籍後では札幌ドーム初登場。07年ドラフト同期入団の宮西から中前適時打を放った。野球人・中田翔を育んだ北の大地で、巨人中田が復活ののろしを上げた。格別すぎる1発を、中田はじんわりとかみしめた。2点リードの9回無死二塁、日本ハム望月のツーシームを左翼ポール際の上段まで運んだ。12球団制覇弾となる確信歩きの5号2ラン。かつての"庭"だった札幌ドームで21年5月1日西武戦以来の98号に、いつも通り、ゆっくりとダイヤモンドを1周した。高卒でプロ入りしてから約14年間も過ごした古巣へ恩返しの一発。「こうやってホームランを積み上げてこられたのも、ファイターズのファンのみなさんのおかげ。これから先もずっと感謝していかないといけないですし、そういうみなさんの前で打てたことはうれしかったです」と笑った。恩返しは前の打席から続いた。7回2死一、二塁、代打で巨人移籍後、札幌ドーム初打席へ。マウンドには、同期入団の盟友宮西。フルカウントからの直球を中前にはじき返した。貴重な適時打に、拳を掲げてガッツポーズ。試合前には「元気か? 」「お互い頑張ろうな」と言葉を交わした"ミヤさん"からの一打。「一生の思い出になると思う」とプロ野球人生の1ページに刻んだ。昨年8月、電撃無償トレードで巨人に移籍。以来初めての札幌ドームとなったこの3連戦では、グラウンドから見える景色にも励まされた。日本ハム時代の背番号6のユニホームやタオルを持ったファンの姿。「心の底からうれしかった」。チーム関係なく、ドーム中から拍手が送られる温かい光景を、目と心に焼き付けた。あふれてくる感情は、感謝しかない。でも、感傷に浸っている暇はない。北の大地を主砲として沸かせていた中田は今、レギュラーの座も確保されておらず、アピールが必要な立場にいる。「これからも精いっぱいできることを全力でやって、ファンのみなさんを喜ばせることができたらいいなと思います」。ヒーローインタビューを終え、360度のファンに礼をしてグラウンドを後にした。格別な1日を契機に、巨人中田としてまだまだ打ちまくる。【小早川宗一郎】?▽巨人原監督(中田について)「チームにとっても彼にとっても、彼のファンにとっても、非常に良かったと思います、良い意味で何かきっかけとして、続けていってくれればいいなと思います。12球団からホームランを打つということも素晴らしい金字塔でしょうけど、たくさんホームランを打つということはさらにもっといい金字塔になりますから、それを目指してほしいですね」?▼中田が古巣の日本ハムから本塁打を放ち、現12球団すべてから本塁打を記録。全球団から本塁打は21年6月13日バレンティン(ソフトバンク)以来42人目。中田はこの日が日本ハム戦初出場。初対戦試合で全球団本塁打達成は07年5月27日ローズ(オリックス)が巨人戦、08年3月28日ラミレス(巨人)がヤクルト戦、21年5月25日ウィーラー(巨人)が楽天戦で記録して以来4人目で、日本人選手では初めて。また、札幌ドームでは通算98本目。稲葉(日本ハム)の59本を抑え、中田が同球場の最多本塁打打者になっている。?○...シューメーカーが5試合ぶりの2勝目を手にした。影をひそめていたテンポの良さを発揮し、6回を74球で3失点にまとめた。「調子は良かった。願わくば0点で抑えたかったしもっと長いイニングを投げたかった」と反省も、約1カ月ぶりの白星に「チームが負けることが一番フラストレーションがたまる。チームが勝ったことが一番いい」と納得の表情だった。○...松原が約1カ月ぶりの先発起用に決勝打で応えた。同点の5回2死三塁、日本ハム杉浦の直球を中前に打ち返し、約2カ月ぶりの適時打。「なんとか打てて良かったです」と話すものの、8回無死二塁では犠打を失敗。「チャンスをいただけたので、しっかりつかめるように頑張りたい」と引き締め直した。

◆守備中に、耳慣れた曲が流れた。9回無死一塁、日本ハム杉谷拳士内野手(31)が、巨人中田翔内野手(33)が日本ハム時代から使用する登場曲、ビーグルクルーの「My HERO」を背に打席へ。ファンがざわつく中、中田は表情を変えずに一塁守備についていた。試合後のヒーローインタビューでその場面を聞かれ「全然、気付かなかったです。すいません」と苦笑い。「守備に集中していましたし、まあ別にあまりうれしくもないですけど」と場内を笑わせた。本当は、気付いていた。その後の報道陣の取材で「いやいやまあ、知ってましたよ、実際」と笑顔で"杉谷いじり"だったことを明かした。何より後輩の粋な演出に込められた思いが、身に染みた。「うれしかったし、ありがたかった。今はチームが違うから、なんて言えばいいかわからないけど最高のチームメートだなと思いますし、今でもその気持ちは正直変わらない。かわいい後輩達ですし。今日は全てにおいて、うれしいと感謝といろいろな気持ちが入り交じってますけど本当に良かったなと思います」と優しくほほ笑んだ。

◆連敗を2で止めた巨人原辰徳監督(63)だが、反省点を口にした。先発シューメーカーは6回3失点と粘りの投球で2勝目。打線は5回に相手守備の乱れもあって打者9人で4得点。ベンチスタートだった中田が7回に代打で適時打、9回に12球団制覇となる5号2ランでとどめを刺した。試合後、原監督の主な一問一答は以下の通り。?-中田が3打点原監督 チームにとってもね、彼にとっても、彼のファンにとっても、非常に良かったと思います、良い意味で何かきっかけとして、続けていってくれればいいなと思います-中田は途中から入った。切り札の1番手だったのか原監督 そうですね。ナカジ(中島)と2人がいてくれたんでね。まあ、あそこまで回ってくれると守備という意味でも固まるので、そういう意味では非常にタイミング的には良かったかなというふうに思いますね。いいヒットが出ました-中田は12球団からの本塁打原監督 もちろん12球団からホームランを打つということも素晴らしい金字塔でしょうけど、たくさんホームランを打つということはさらにもっといい金字塔になりますから、それを目指して欲しいですね-打線では2番に松原。狙いは原監督 ずっと連戦で、ポランコも少し休養をとらせた方がいいだろうというところで、元気いっぱいの松原をスターティングでいこうと-その松原は5回に貴重な決勝打原監督 まあまあ、あそこは良かったけど(8回)ノーアウト、ランナーセカンドという場面でね(犠打失敗)、あそこですね。細かいことは言わないけど、へへへ(笑い)-増田陸もプロ初スタメン原監督 結果はともかく、でも振り逃げは非常に大きかった。彼の持っている闘争心というかね、いいものが出たと思います-ウォーカーは3本の二塁打原監督 少々このところストレスがたまっていたみたいでね。今日は非常に価値ある3本のヒットだったね-シューメーカー原監督 役割としては6回3失点というのは良かったと思います。ただ、もう少し内容的なことをすると、本人も少々、反省の弁はあると思いますね-北海道の巨人ファンも、ビッグボスとの3戦目も楽しみにしている原監督 今日はある意味、少し助けられたかなというところはあります。しっかり、がっぷり四つに組んでね、しっかり戦っていきたい-逆に言えばミスにつけ込んで4点を取ったとも原監督 つけ込んだというか、助けられたということだと思いますがね。勝ったとはいえ、わが軍にもかなり反省点のあるゲームでした。細かいことは言わないけど

◆巨人シューメーカーが5試合ぶりの2勝目を手にした。影をひそめていたテンポの良さを発揮し、6回を74球で3失点にまとめた。「調子は良かった。願わくば0点で抑えたかったしもっと長いイニングを投げたかった」と反省も、約1カ月ぶりの白星に「チームが負けることが一番フラストレーションがたまる。チームが勝ったことが一番いい」と納得の表情だった。

◆巨人の高卒4年目・増田陸内野手(21)が「7番・一塁」でプロ初スタメン。松原聖弥外野手(27)が「2番・右翼」で4月29日以来となる先発に入った。

◆巨人・松原聖弥外野手(27)が「2番・右翼」で出場し、1-1の五回に中前適時打を放った。同点に追いついてなお2死三塁で初球の外角直球を鮮やかにはじき返した。4月29日の阪神戦以来の先発。「とにかく夢中でした。久しぶりに良い結果を出せて良かった」と安堵(あんど)した。打線はこの回に4安打を集め、一挙4得点を挙げた。

◆日本ハム・清宮幸太郎内野手(23)が2打席連続本塁打を放った。四回先頭ではカウント2―1からシューメーカーの高め143キロをフルスイングし、先制の右越えソロに。さらに逆転されて迎えた2―4の六回1死ではまたもシューメーカーの初球144キロを捉えて右翼席中段にほうり込む6号ソロとした。) 清宮の2打席連発は5月5日の楽天戦(札幌ドーム)以来、今季2度目。前日は三、五回と得点圏に走者を置いて打席に立ちながらも凡退していた。1本目の本塁打について「昨日チャンスで打てていなかったので、何とか先頭で塁に出て先制点を取りたいという気持ちでした」と振り返った。

◆巨人・中田翔内野手(33)が七回2死一、二塁で代打で起用され、昨年8月に日本ハムから移籍後、札幌ドームで初出場した。左腕・宮西と対戦。フルカウントから外角の144キロの速球を捉え、中前に適時打を放った。大砲が拳を突き上げると、スタンドから拍手が降り注いだ。古巣で同僚選手への暴力行為があったとして出場停止処分を受け、無償トレードで巨人に加入していた。

◆巨人・大城卓三捕手(29)が、七回に死球を受け、負傷交代した。5―3の七回2死一、三塁での第4打席で、日本ハムの左腕、宮西の投球を左肘付近に受けて悶絶。一塁まで歩いて代走・小林と交代した。2試合ぶりにスタメンマスクを被ったこの日は、五回、六回に安打を放ち、12試合ぶりの複数安打をマークしていた。

◆巨人・中田翔内野手(33)が九回に左翼席上段へ特大の5号2ランをほうり込んだ。日本ハム・望月の高めのツーシームを豪快に引っ張った。代打で起用された七回2死一、二塁での中前適時打に続く一打で、かつての本拠地に快音を響かせた。昨年8月、古巣で同僚選手への暴力行為があったとして出場停止処分を受け、無償トレードで巨人に加入。移籍後、札幌ドームで初出場で躍動した背番号10に、かつての本拠地に詰めかけたスタンドには、拍手をする日本ハムファンの姿もあった。

◆巨人は0―1の五回に松原、吉川の適時打などで4得点。七回に代打中田が適時打し、九回にも中田が2ランを放った。シューメーカーが6回3失点で約1カ月ぶりの2勝目。日本ハムは清宮が2本塁打したが、投手陣が崩れた。

◆巨人が計13安打8得点で逆転勝ち。原辰徳監督(63)は、昨季途中に日本ハムから加入後、古巣の本拠地で初アーチとなる5号2ランを含む2安打3打点と躍動した中田翔内野手(33)をたたえた。「チームにとっても、彼にとっても、彼のファンにとっても、非常に良かったと思います。良い意味で何かきっかけとして、続けていってくれればいいなと思います」九回無死一塁で、日本ハム・望月の高めのツーシームを豪快に引っ張り、左翼席上段まで届く特大アーチ。札幌ドーム通算98発目で12球団からの本塁打を達成した大砲に、指揮官は「もちろん12球団から本塁打を打つということも素晴らしい金字塔でしょうけど、たくさん本塁打を打つということはさらにもっといい金字塔になりますから、それを目指してほしいですね」と今後に期待した。

◆昨季途中に日本ハムから加入後、古巣の本拠地で移籍後初出場し、5号2ランを含む2安打3打点と躍動した中田翔内野手(33)が試合後に〝杉谷イジリ〟の本音を明かした。途中出場からの大活躍で、グラウンドで行われたヒーローインタビューに呼ばれた。その中で、日本ハム時代に親しかった1学年後輩の杉谷が、九回に中田の打席登場曲を流して代打で登場したことについて聞かれ、「全然気付かなかったです。すみません。守備に集中していましたし、あの~、別にあまりうれしくもないです」と〝冷たい〟コメントで笑って流したが、これは仲良しだからこその〝イジリ〟。本音は違った。) その後の囲み取材で中田は「知っていましたよ、実際」と笑顔で明かし、「(杉谷が登場曲を流したのは)うれしかったし、ありがたかった。今はチームが違うからなんて言えばいいのかわからないけども、最高のチームメートだなと僕は思います。今でもその気持ちは正直、変わらないですし、可愛い後輩達です」と話した。そして、「きょうは全てにおいて、うれしいと感謝といろいろな気持ちが入り交じっていますけど、本当に良かったなと思います」と振り返った。中田は昨年8月、日本ハムで同僚選手への暴力行為があったとして出場停止処分を受け、無償トレードで巨人に加入していた。

◆日本ハム・新庄剛志監督(50)が巨人・中田翔内野手(33)の一撃に賛辞を贈った。「ファイターズで長い年数いて(札幌ドームに)帰ってきて、みんなの前で、あの豪快なホームランを見せられたのは本人が一番うれしいんじゃないですか。原監督もそういう気持ちで(打席に)送ったと思う。みんなが笑顔になったと思います」中田は七回2死一、二塁で代打で出場し、点差を広げる中前適時打。さらに九回無死二塁では左翼席上段へ特大の2ランを放った。目の覚めるような一発にBIGBOSSは「すごかったね。すごくいいタイミングの取り方で軸回転で完璧に打っていた」と舌を巻いた。

◆巨人の中田翔内野手が28日、札幌ドームで行われた日本ハム2回戦で九回に5号2ランを放ち、プロ野球42人目となる全12球団からの本塁打を達成した。大阪桐蔭高から2008年に高校生ドラフト1巡目で日本ハムに入団。2014、16、20年に打点王に輝き、昨年8月にトレードで巨人に移籍した。本塁打は通算269本。

◆鮭のごとく本能を発揮し、ホームに2度も〝かえって〟きた。日本ハム・清宮幸太郎内野手(23)が2打席連続本塁打をマーク。一時1点差に迫る本塁打を放つなど、敗戦の中で存在感を示した。「この前の2本より感触的によかった。もっともっと『今日の方がいい』と言えるバッティングを積み重ねたい」) 5日の楽天戦(札幌ドーム)に続く2打席連発。四回に先制の5号ソロを放つと、2―4の六回1死では反撃の6号ソロ。「うまく反応できた」とうなずいた。鮭パワーにあやかった。この日は来場者1万人に「しゃけまる」のぬいぐるみが配布された。生まれ育った母川に回帰する習性があるサケのように、選手がホームに〝かえって〟くることを祈って誕生した新キャラクター。清宮はベンチで大きなしゃけまるに抱きついた。 25日のヤクルト戦(神宮)では重盗で走塁ミスを犯し、新庄監督に「あんなミスしていたら一生、上に上がっていけないよね」と指摘されていた。27日の試合前練習中には中田と談笑。「『ガリガリやな』って(言われた)。しっかりあそこで2本、さすがだと思いました」。お世話になった先輩の豪快弾に負けじと、何度でもホームにかえる。(箭内桃子)

◆昨年8月に日本ハムから加入した巨人・中田翔内野手(33)が28日、古巣との2回戦(札幌ドーム)の七回から代打で出場し、5号2ランを含む2安打3打点をマークした。かつての本拠地でのプレーは、昨年6月8日の阪神戦以来354日ぶり。全12球団からの本塁打を成し遂げた大砲がチームを8―4の勝利に導き、連敗を2で止めた。) 日本ハム時代に付けた背番号6のユニホームやタオルが揺れる。中田の登場を待っていたのは、巨人ファンだけではなかった。観衆2万7235人の拍手に渾身(こんしん)の一振りで応え、勝利の立役者となった。「心の底からうれしかったですね。感謝しかない」やっとあいさつできた。1点リードの七回2死一、二塁。代打で札幌ドームの打席に立った。かつての本拠地でのプレーは、昨年6月8日の阪神戦以来354日ぶり。同期入団の宮西と対戦し、フルカウントから外角直球を捉えて中前適時打を放った。 4学年上の左腕は、同じ釜の飯を食べた戦友だ。「宮西さんから打てたのは一生の思い出になる」。日本ハムで同僚選手への暴力行為があったとして出場停止処分を受け、昨年8月に無償トレードで巨人へ。札幌で会見を開かないまま移籍した。それでも試合前は宮西ら古巣のナインが歩み寄り、その輪は次第に広がっていた。だからこそ自慢の打棒で応えたかった。さらに観衆を沸かせたのは九回無死二塁。甘く入ったツーシームを強振し、左翼席上段へたたき込んだ。駄目押しの5号2ランは、全12球団からの一発ともなった。原監督は「チームにとっても、彼にとっても、彼のファンにとっても非常に良かった」とうなずいた。「ファイターズファンの中にも一緒に喜んでくれている方がいたのであれば、本当にうれしい」と中田。北の大地での声援が、再起を期す男の原動力となる。(鈴木智紘)★"兄貴"へ神演出も 〝爆笑イジリ〟は愛の裏返しだった。中田の日本ハム時代の弟分・杉谷が、九回に中田の登場曲(ビーグルクルー「My HERO」)を流して代打で登場。ヒーローインタビューで中田は「全然気付かなかったです。別にあまりうれしくもない」と〝塩対応〟で笑わせたが、本音は別。囲み取材では「うれしかったし、ありがたかった。最高のチームメートだという気持ちは正直、今も変わらない。かわいい後輩たちです」と元同僚への感謝を語った。

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
410 0.800
(↑0.05)
-
(-)
1335
(+11)
21
(+4)
9
(+2)
3
(+2)
0.300
(↑0.005)
3.560
(↓0.1)
2
(1↑)
阪神
320 0.600
(↑0.1)
1
(-)
139
(+6)
9
(+2)
2
(-)
7
(+3)
0.206
(↑0.021)
1.400
(↑0.35)
2
(1↓)
DeNA
320 0.600
(↓0.15)
1
(↓1)
1317
(+5)
22
(+10)
5
(+1)
1
(-)
0.253
(↑0.001)
3.270
(↓1.27)
2
(1↑)
中日
320 0.600
(↑0.1)
1
(-)
1320
(+4)
15
(+1)
2
(-)
3
(+1)
0.255
(↓0.018)
2.800
(↑0.45)
2
(1↑)
西武
320 0.600
(↑0.1)
1
(-)
1323
(+10)
18
(+5)
4
(+2)
2
(-)
0.266
(↑0.028)
2.860
(↑0.23)
2
(1↑)
巨人
320 0.600
(↑0.1)
1
(-)
1321
(+8)
15
(+4)
4
(+1)
7
(+2)
0.222
(↑0.033
2.660
(↓0.09)
2
(1↑)
ソフトバンク
320 0.600
(↑0.1)
1
(-)
1330
(+11)
12
(+1)
5
(+3)
6
(+2)
0.293
(↑0.011)
2.300
(↑0.35)
8
(5↓)
楽天
230 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
1312
(+4)
21
(+11)
3
(+1)
1
(-)
0.238
(↑0.013)
4.300
(↓1.73)
8
(5↓)
ロッテ
230 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
1317
(+2)
15
(+6)
4
(-)
3
(-)
0.196
(↑0.011)
2.860
(↓0.8)
8
(5↓)
日本ハム
230 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
1323
(+4)
26
(+8)
8
(+2)
5
(+1)
0.269
(↓0.011)
4.440
(↓0.62)
11
(-)
ORIX
140 0.200
(↓0.05)
3
(↓1)
1310
(+1)
19
(+4)
0
(-)
1
(-)
0.263
(↓0.01)
3.980
(↓0.01)
11
(-)
広島
140 0.200
(↓0.05)
3
(↓1)
139
(+1)
33
(+11)
0
(-)
0
(-)
0.235
(↓0.013)
6.280
(↓1.14)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
30181 0.625
(↑0.008)
-
(-)
94201
(+11)
165
(+4)
49
(+2)
29
(+2)
0.238
(↑0.001)
2.910
(↓0.02)
2
(-)
巨人
31230 0.574
(↑0.008)
2
(-)
89210
(+8)
209
(+4)
54
(+1)
24
(+2)
0.244
(↑0.002
3.330
(-)
3
(-)
広島
26232 0.531
(↓0.011)
4.5
(↓1)
92211
(+1)
177
(+11)
24
(-)
8
(-)
0.259
(↓0.001)
3.240
(↓0.14)
4
(-)
中日
23260 0.469
(↑0.011)
7.5
(-)
94163
(+4)
182
(+1)
30
(-)
18
(+1)
0.247
(↓0.001)
3.600
(↑0.05)
5
(-)
DeNA
20250 0.444
(↓0.011)
8.5
(↓1)
98156
(+5)
209
(+10)
33
(+1)
15
(-)
0.248
(-)
4.150
(↓0.1)
6
(-)
阪神
20311 0.392
(↑0.012)
11.5
(-)
91153
(+6)
156
(+2)
37
(-)
36
(+3)
0.222
(↑0.001)
2.770
(↑0.05)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
28181 0.609
(↓0.013)
-
(-)
96170
(+4)
139
(+11)
31
(+1)
38
(-)
0.239
(↑0.001)
2.830
(↓0.18)
2
(-)
ソフトバンク
28191 0.596
(↑0.009)
0.5
(↓1)
95202
(+11)
154
(+1)
29
(+3)
28
(+2)
0.267
(↑0.002)
2.820
(↑0.04)
3
(-)
西武
24251 0.490
(↑0.011)
5.5
(↑1)
93157
(+10)
152
(+5)
32
(+2)
19
(-)
0.228
(↑0.003)
2.520
(↑0.01)
4
(-)
ORIX
23280 0.451
(↓0.009)
7.5
(-)
92131
(+1)
169
(+4)
17
(-)
28
(-)
0.221
(-)
3.040
(↓0.02)
5
(-)
ロッテ
21281 0.429
(↓0.009)
8.5
(-)
93153
(+2)
171
(+6)
25
(-)
49
(-)
0.213
(-)
2.790
(↓0.07)
6
(-)
日本ハム
20300 0.400
(↓0.008)
10
(-)
93171
(+4)
195
(+8)
46
(+2)
39
(+1)
0.237
(-)
3.690
(↓0.07)