日本ハム(☆3対2★)巨人 =交流戦1回戦(2022.05.27)・札幌ドーム=
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巨人
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日本ハム
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勝利投手:上沢 直之(4勝4敗0S)
敗戦投手:戸郷 翔征(5勝3敗0S)

本塁打
【日本ハム】淺間 大基(3号・8回裏ソロ)

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◆日本ハムが接戦を制した。日本ハムは3回裏、淺間の適時三塁打などで2点を先制する。その後同点を許すも、8回に淺間のソロが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・上沢が9回3安打2失点の完投で今季4勝目。敗れた巨人は、先発・戸郷が完投するも、打線が援護できなかった。

◆巨人中田翔内野手(33)は、古巣の日本ハムから1発を打てば全12球団本塁打を達成する。札幌ドームの中田は日本ハム時代に通算613試合出場して97本塁打。最多本塁打記録を持つ球場で、12球団本塁打を達成できるか。

◆札幌ドームの中堅付近に「BIGBOSSシート」が出現した。日本ハム新庄剛志監督(50)が現役時代に設置した「SHINJOシート」をほうふつとさせるもので、当時と同じ巨大な真っ赤な「1」がスタンドに復活した。試合前の練習中に発見したBIGBOSSは「あ!あれは、何だ!?」と懐かしがり「やった、オレ、現役中に。『ミリオネア』でゲットしたやつで買った」と、当時クイズ番組の賞金で「SHINJOシート」のチケットを購入し、子どもたちを無料招待した思い出を語った。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が、3連投中のストッパー北山亘基投手(23)の休養を宣言した。北山は24日からのヤクルト3連戦で登板。2夜連続でサヨナラ被弾したが、26日の試合では三度目の正直で試合を勝利で締めた。この日、都内から札幌へ移動したBIGBOSSは、北山の4連投の可能性について「無理無理、無理無理!今日はもう、家に帰ってもらう。もう、本当に練習しなくていいぐらい。ゆっくり休んでもらって」と冗談を交えて、やんわりと否定。前日までの激戦を振り返り「プロ野球生活も、まだ間もない。慣れてない。でも、めちゃくちゃ、いい経験が出来て、幸せだと思いますよ」と、うなずいた。

◆巨人中田翔内野手(33)が、古巣日本ハムの本拠地・札幌ドームに昨年8月に巨人移籍後初めて凱旋(がいせん)した。試合前には杉谷や清宮ら元チームメートが続々とあいさつに訪れ、笑顔で会話した。観客席には日本ハム時代の背番号「6」のユニホームを持参するファンの姿もあった。この日は、スタメン入りはせずベンチスタート。試合前練習やシートノックでは左翼守備にもついた。パ・リーグ主催の交流戦初戦で、今季初めてDH制で行われる一戦。普段は左翼を務めるウォーカーが指名打者で左翼に立岡が入り、捕手は直近出場10試合で打率1割と苦しむ大城に代わって、小林が先発マスクをかぶる。

◆西武、巨人などで活躍した清原和博氏(54)が、日本ハム清宮幸太郎内野手(23)にエールを送った。この日は北海道文化放送(UHB)のテレビ解説で来場。中継アナウンサーから清宮について聞かれ「息子と中学時代、同じチームで。思い入れがあるし、ぜひ頑張って欲しい」と期待を寄せた。W解説で出演している建山義紀氏(46=日刊スポーツ評論家)からは「清宮選手は、もっとこうしたほうがいい部分などありますか?」と質問を受けた。清原氏は「試合前に素振りを見ていましたけど、タイミングの取り方をすごく意識されているなと思った。そこが良くなれば」と話した。

◆清原和博氏(54)が、BIGBOSS野球のイメージを語った。札幌ドームでは09年以来のテレビ解説。「やはり(札幌ドームは)大きいなというイメージが残っています」と印象を話した。エンドランなどを積極的に繰り出す新庄剛志監督(50)の野球については、「去年とは全然違う。いろんな攻撃をしていて相手チームもやりづらいと思う。サインを出す方も勇気がいる。選手は、もっとビックリしますよね」と笑みを浮かべながら話した。

◆テレビ解説で来場した清原和博氏(54)が、巨人原辰徳監督(63)への思いを明かした。原監督について「日本一も経験させてもらった。本当に熱く。優しくもあり、熱い方」と言葉を選びながら話した。また、巨人中島が打席に立つと「中島選手、大好きなんですよね。西武時代から」と告白するシーンもあった。巨人時代、4番に座った経験に触れ「やはり重たいですね。第何代っていうのは、総理大臣か横綱か、巨人の4番だけですから。長嶋さん、王さんの時代がある。やはり聖域ですね。よく、原監督が言っていました」と振り返った。プロ1年目のオープン戦では、本塁打ゼロ。当時はフォークへの対応に苦労したことを明かし、「先輩からは『キヨ、バッティングは引退したら分かるんや』と言われました。(本塁打は)もっと打てたんじゃないかなと思いますね」と現役時代を懐かしんだ。

◆巨人小林誠司捕手(32)が日本ハムのエース上沢から19年8月30日阪神戦以来、1001日ぶりのマルチ安打を決めた。3回1死、初球外角カットボールを捉え、上沢の足元を抜く中前打。チーム初安打で勢いに乗ると、5回2死には、追い込まれてから外角のチェンジアップに泳ぎながらも左翼線に運ぶ二塁打とした。約3年ぶりのマルチ安打を決めた。3安打猛打賞なら同年7月16日ヤクルト戦以来となる。

◆日本ハムが3回にエンドランを仕掛け、先制した。1死三塁、9番中島卓也内野手(31)の打席でフルカウントから、三塁走者の水野達稀内野手(21)がスタートを切った。中島の一ゴロの間に生還し、先制点をもぎ取った。さらに2死二塁で、2番浅間大基外野手(25)が左中間への適時三塁打で2点目を追加した。采配的中の新庄剛志監督(50)は試合前、「今でもプロ野球って言ったらジャイアンツが注目されているし、強いチーム。そのチームにどうやって戦うかっていう楽しみもあるし、逆にこういう戦いもありますよっていうのを見せつけたい」と話していた。狙いどおり、積極的に巨人を揺さぶった。

◆テレビ解説で来場した清原和博氏(54)が、日本ハム野村佑希内野手(21)の"おとこ気"を高く評価した。4回の先頭、野村の第2打席の際に「僕は、野村選手がすごいなと思っているんですよ」と切り出した。野村は5月17日オリックス戦で、投球が鼻に直撃して鼻骨骨折。翌18日の同戦に志願して先発出場し、2安打1打点3得点を挙げた。「あれはバッターとして、僕は尊敬している。あれから調子がいいんですよね。踏み込んで打てている」と熱視線を送っていた。NPB最多196死球を受けている同氏は「将来の4番バッターに育っていくと思います」と太鼓判を押した。

◆高卒2年目の巨人中山礼都内野手(20)が幻の"プロ初アーチ"で試合を振り出しに戻した。2点を追う5回2死二塁、日本ハム上沢に追い込まれながらも食らいつき、10球粘る。11球目、131キロのチェンジアップをうまく捉え、痛烈な右前打を決めた。この打球を、バックホームしようとした日本ハム万波が痛恨の後逸。ボールが転々としている間に中山が快足を飛ばして本塁に生還した。記録はランニングホームランではなく、シングルヒットで打点なしとなったが、粘った末の貴重な一打だった。

◆テレビ解説で来場した清原和博氏(54)が、巨人中田翔内野手(33)への思いを語った。この日、スタメンから外れた中田の話題になり「中田選手が好きで。応援している。ぜひ今日、出て欲しい」と熱望した。中田は昨年、無償トレードで日本ハムから巨人に移籍。この日は移籍後初めて、かつての本拠地・札幌ドームを訪れた。清原氏は「ちょっと枠から外れているようなところも、大好き。最近、野球選手はスマートになっているので、そういうところが好きですね」と話した。

◆上沢直之投手が巨人戦の初勝利を完投でマークした。日本ハムの投手が交流戦で巨人相手に完投勝ちしたのは、06年5月30日と07年5月23日(ともに札幌ドーム)のダルビッシュ有、16年6月5日(東京ドーム)の大谷翔平に次いで3人目。

◆巨人元木大介ヘッド兼ディフェンスチーフコーチ(50)が、1001日ぶりにマルチ安打を記録した小林誠司捕手(32)の存在感の大きさを口にした。レギュラー捕手の大城が直近出場10試合で打率1割と苦しむ中、5月で3試合目のスタメンで結果を残した。元木コーチは「良い準備ができているし、なにくそって気持ちもあるんじゃない? 」と反骨心を評価した。試合中には、小林や岸田ら、控え組がベンチに並んで声を張り上げることも。「試合出てなくても非常に声出していてね。非常にベンチを盛り上げてくれているからいいよね。ああいうので、気持ち切らさないで試合に入っていっているってことじゃない? 」と主将坂本が不在の中、頼もしさが増す32歳を評した。

◆巨人打線が沈黙して2連敗を喫した。出塁は4試合ぶりにスタメンマスクをかぶった小林の3年ぶりとなる2安打と中山の1安打、丸の2四球のみ。原辰徳監督(63)は「戸郷は責められないね。(出塁は)8番、9番、1番だけだもんね。これじゃあ、こういう結果になるでしょうね」と振り返った。▽巨人中山(2点を追う5回2死二塁、11球目を右前打。右翼手が後逸する間に本塁まで生還)「粘って粘って食らいついていく事ができた。練習前に原監督に直接指導していただき、結果が出せて良かった」

◆巨人戸郷翔征投手が1球に泣いた。8回3失点133球の熱投もリーグ単独トップの6勝目はお預けになった。同点の8回1死、低めカーブを日本ハム浅間に右翼席まで運ばれた。「最後までいきたかったけれど、あそこで打たれて、勝ち切れなくて悔しいです」。桑田投手チーフコーチは「胸が痛くなる敗戦でしたね。非常に良かったと思いますし、勝たせてあげたかったです」とおもんぱかった。?▼日本ハム-巨人戦はともに選手交代なし。両軍交代なしは交流戦では16年6月4日広島-ソフトバンク戦以来6度目だが、過去5度はいずれもセの本拠地の降雨コールド試合。DH採用試合、9回までの試合では初の交代なしだった。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)率いる「泣き虫集団」が、連夜の熱戦を制した。5回に右翼を守っていた万波中正外野手(22)の後逸もあって2点リードを追いつかれたが、8回、横浜高の先輩が後輩のミスをカバーする大仕事。浅間大基外野手(25)が勝ち越しの決勝アーチを右翼席へ運んだ。試合後、万波は涙。連日、勝って選手が泣く展開にBIGBOSSは「明日は誰かな?」。監督として公式戦初対決となった巨人との初戦を取り、2連勝だ。毎日、誰かが泣いている。そんなチームが、1つくらいあっていい。連夜の熱戦を制した新庄監督は「いや~、もういいよ。こんな試合ばっかし。また? と思ったもん」。5回に2点リードを追いつかれたが、8回1死、浅間が右翼席に決勝の3号アーチ。前カードのヤクルト戦から4試合連続で終盤にもつれる展開に苦笑いも、「でもね、これで選手たちの自信がさらにパワーアップしていく」と満足げだ。前日26日ヤクルト戦では、2試合連続サヨナラ本塁打を浴びていた守護神の北山が、三度目の正直で試合を締めて涙。この日は、万波が泣いた。5回の守備で右前打の打球を後逸し、2人の走者をホームにかえしていた。ミスを帳消しにしたのは横浜高の先輩、浅間の1発だった。BIGBOSSは「万波君がミスをした後に(先発の上沢が)『大丈夫、大丈夫。オレに任せろ』と。チームワークの良さが出ていた。あれを見た時は、うれしかった。昨日は北山君、今日は万波君。明日は誰かな? 泣き虫集団、いいね」と、ひた向きな選手たちに目尻を下げた。3回は奇策で先制点をもぎとった。1死三塁から仕掛けたエンドランが成功。適時打なしで1点を取るBIGBOSSの大好きな野球を、幼少期から憧れてきた巨人に見せつけた。「ハードなことをずっとやってきたから、普通のプレーが簡単になってきているんじゃないかな。この気持ちを忘れずにやっていってもらったら、自然にいいチームになると思う」。この日から、入場制限がなくなった札幌ドーム。ドラマチックな4夜連続の熱戦は、チームの成長を証明していた。【中島宙恵】▽日本ハム浅間(同点の8回に決勝の3号ソロ)「マンチュウ(万波)が(ミスをした後も)ベンチで声を出していた。何とかしようという気持ちがすごく見えた。結果として、カバー出来たのは先輩として良かった」

◆日本ハム浅間大基外野手(25)が、横浜高校の後輩のミスを帳消しにする決勝弾を放った。2-2の8回1死走者なし。右翼席へ3号ソロで勝負を決めた。ヒーローインタビューでは「明日は万波が、やってくれると思います」と予告し、締めくくった。右翼手万波の失策で、5回に同点とされていた。横浜高校の後輩で、同じ外野手。試合後には涙する万波を、知っていた。「マンチュウが、ああいうプレーがあった中で、ベンチで声を出していた。マンチュウ自身が、何とかしようという気持ちがすごい見えた。結果として、そこをカバー出来たのは先輩として良かった」と頼もしい一打になった。今季3度目の3安打猛打賞で、打線をけん引した。3回の左中間適時三塁打のあとには「近藤さんお元気にしてますか? 打法!」と命名。横浜高校の先輩の近藤は、今月4日に右脇腹を痛め、実戦復帰まで約8週間を強いられている。今度は先輩に代わる活躍を-。「これを毎日やるくらいじゃないと、あんなん(近藤ほどの打撃力)にならないと思う」と笑いながら、「しっかり継続して、しっかり準備してやっていきたいと思います」と、さらなる活躍を誓った。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)率いる「泣き虫集団」が、連夜の熱戦を制した。5回に右翼を守っていた万波中正外野手(22)の後逸もあって2点リードを追いつかれたが、8回、横浜高の先輩が後輩のミスをカバーする大仕事。浅間大基外野手(25)が勝ち越しの決勝アーチを右翼席へ運んだ。試合後、万波は涙。連日、勝って選手が泣く展開にBIGBOSSは「明日は誰かな?」。監督として公式戦初対決となった巨人との初戦を取り、2連勝だ。巨人に先勝した日本ハム新庄剛志監督(50)の試合後の一問一答は、以下の通り。新庄監督 投打がかみ合ったね、今日は。素晴らしかったね、上沢君が。万波君がミスをした後に『大丈夫、大丈夫。俺に任せろ』という風にね。チームワークの良さが出ていて。あれを見た時は、うれしかったですね。浅間君が打つ前に、林ヘッドコーチに『スライダー、多分ホームラン打つよ』と。で、スコーン。また、打っちゃって(笑い)。中島君のエンドランも、ちょっと難しいボールだったけど、信用して。内野手は前に来ていたけど、とにかく当ててくれたら1点入るので。先に点を取りたくて。本当に、僕の考えを一発で決めてくれてうれしかったですね。上沢君、9回に152キロ投げていましたよね。明日も行ってもらおうかな(笑い)-最後、9回は上沢で迷いはなかった新庄監督 もちろん、そこはもう、もちろんでしょ。-ホームランの浅間には何と声をかけた新庄監督 打つ前に「スライダーをホームラン打ちよる」と言ったら打ったので。林ヘッドコーチが、ハトみたいな目をしていた(笑い)。「なんでわかったんですか」と。分かるんだよ、タイミングで。-試合終了後、万波が泣いていた新庄監督 昨日は北山君、今日は万波君。明日は誰かな?泣き虫集団、いいね。-今日は久々に観客の制限がなかったいやまあ、これからですよ。もっと、もっと。シート(空席)が見えないぐらい、いっぱいにするためには、ファイターズがどんどん皆で成長し合って強くなれば、自然にシートが見えなくなると思う。-メンバー表交換で巨人原監督と何を話した新庄監督 「戦場に立ったら、いろんなことが起こるだろう」って。いろんなこと起こったっていう話を(笑い)。-1死三塁からのエンドランで、見せたい野球を見せられた新庄監督 いやいや、あんまり変わってないでしょ。バントは少ないので、ああやって1点を取りにいく。打てないからとかではなく、小技でノーヒットで1点を取るということは言っていたので。ああいう1点は大きいし、あの1点が入ったから、次のバッター(松本剛)と浅間君が「次は俺がかえすんだ」とヒットにつながった。-中継ぎを使わず済んだ新庄監督 そうね。めちゃくちゃ、うれしい。今日は上沢君に「(救援陣を)休ませるんだ」という気持ちがあったと思う。早かったっすね、今日。(巨人戸郷は)高校野球くらいのテンポ。だから、構え遅れしないようにと、ものすごく思いながら(選手に)声をかけながら。でも意外とね、テンポが合う選手もいる。浅間君なんかは合うタイプ。野村君なんかは、ちょっとせかされるというか...。まあまあ、彼(戸郷)が一番早いんじゃないですか?世界で一番早い(笑い)。-万波の後逸新庄監督 あれね、打球が簡単すぎるんですよ。俺も、あんまり経験ないけど(笑い)。簡単すぎると、捕りに行って、捕る手前で大事になってしまう。とにかく、どんな打球でも100%で捕って、95%で投げる。ああいうプレーになったから、今度は大事にしすぎて(スタートが)遅れるというパターンに変わっていくから。それを、うまいこと練習でやっていかないと、またミスをする。何の涙か、聞いておいて下さい。「上沢さん、ありがとう」の涙なのか「浅間さん、ありがとうございます」なのか、自分にむかついたのか。全部でしょうけど。明日デー(ゲーム)?(札幌ドームに)泊まっていこうかな(笑い)。

◆巨人原辰徳監督(63)が日本ハム新庄剛志監督(50)と指揮官として初めて相対したのは、2月15日の沖縄・那覇での練習試合だった。試合前練習を打撃ケージ後方でチェックしていたところであいさつを受け、新庄監督自身がプロデュースした香水をプレゼントされた。その後、"本家"原タワーに招き入れ、約50分間、話し込んだ。「好きなようにやりなさいよ」と背中を押し、野球界発展を願う者として、温かいまなざしを送ってきた。贈られた香水も、東京ドームの監督室に大事に飾っている。そして迎えた、交流戦での公式戦初対決。移動ゲームで北海道に出発する直前の羽田空港で、原監督は「(日本ハムは)すごい試合してるな(笑い)」と優しくほおを緩めた。日本ハムは直前のヤクルト3連戦ですべて延長戦、2試合はサヨナラ負けを喫していた。それでも「筋書きのないドラマってのはまさにあの3試合だな」と、野球の魅力を体現する戦いぶりに目を細めた。もちろん、巨人の選手についても「チームとしてすごいみんな一丸になれている」との手応えを深めながら、北の大地に降り立った。BIGBOSSとの第1戦は、1点差の惜敗を喫した。先発戸郷は同点の8回に浅間に決勝ソロを浴びたが、8回3失点無四球と粘り強く投げ抜いた。打線は小林の2安打と中山の1安打だけと、相手エース上沢に抑え込まれた。「戸郷は責められないね。まあ本人は、反省はあるかもしれないけどね、これは責められませんね。良かったと思います」引きずることなく、次なる戦いへと視線を向けた。

◆巨人がBIGBOSS率いる日本ハムに競り負けた。先発戸郷翔征投手(22)は3回に2失点も粘りの投球を見せ、同点のまま8回に突入。しかし1死から浅間にカーブを捉えられ、決勝ソロを被弾。「最後までいきたかったけれど、あそこで打たれてしまい勝ち切れなくて悔しいです」と打球を目で追いながら、顔をしかめた。戸郷は20日の阪神戦(甲子園)でも8回無失点と好投したが、勝ち星はつかなかった。桑田真澄投手チーフコーチ(54)の一問一答は以下の通り。-戸郷投手は8回まで投げ切ったがまあ本当に、戸郷に勝たせてあげたかったですね。移動試合ということでリリーフ陣含めて野手も疲れているという中で、俺が1人で投げ切るんだというそういう意気込みをピッチングから感じましたよね。真っすぐも多かったし、途中失点したときがね、崩れそうになりかけたんですけど、また持ち直してね。もう1回立て直してゲームを作って、8回まで来たんですけど、2番の浅間くん1人にやられたという感じですよね。今日は。-3回は1死三塁からエンドランという珍しい形で先取点を奪われたそうですね。それよりも浅間くんですよね。ちょっと、もう少しミーティングをしてですね...。悔いが残る1本でしたけど、ホームランは。-これまで突然崩れることもあったが、5回は2死二、三塁から粘って清宮を空振り三振そうですよね。粘れるピッチャーになってきましたのでね。非常に今日は良かったと思いますし、とにかく僕は勝たせてあげたかったですね。前回も8回0点で投げていたので。今日は本当になんか...、かわいそうというかね...。胸が痛くなる敗戦でしたね。戸郷に本当に勝たせてあげたかったです。-四球もなく安定した投球を続けているように見える本当に今年はクオリティースタートをずっと継続してやって、100球以上も投げて、本当に素晴らしいと思っています。だからこそね、勝ち星をつけてあげたかったなと思います。-中継ぎ陣が休めた戸郷の心意気と言いますかね、そういう気持ちを持ちながらマウンドに立っていましたよね。それは非常に感じましたね。

◆高卒2年目の巨人中山礼都内野手(20)が幻の"プロ初アーチ"で試合を振り出しに戻した。2点を追う5回2死二塁、日本ハム上沢に追い込まれながらも食らいつき、10球粘る。11球目、131キロのチェンジアップをうまく捉え、痛烈な右前打を決めた。この打球を、バックホームしようとした日本ハム万波が痛恨の後逸。ボールが転々としている間に中山が快足を飛ばして本塁に生還した。記録はランニングホームランではなく、シングルヒットで打点なしとなったが、粘った末の貴重な一打だった。原監督の熱血指導に応えた。試合前には、直接トスを上げてもらいながら、ティー打撃の指導を受けていた。「粘って粘って食らいついていくことができました。練習前に原監督に直接指導していただき、結果が出せて良かったです。これを継続出来るように頑張ります」と気を引き締めた。元木ヘッド兼ディフェンスチーフコーチは「良い粘りを見せてくれたね。その結果ヒットを打ってくれたから。非常にあの打席っていうのは評価高いね」と好感触を口にした。坂本が負傷で1軍不在の中、高卒2年目の中山が、経験値を積み重ねながら成長を続けている。

◆日本ハム上沢直之投手(28)が、今季初完投で自身4連勝を飾った。1点を勝ち越した9回2死。今季最速152キロでポランコを追い込むと、最後はフォークで空振り三振。勝利の雄たけびを上げ、勢いよく女房役の宇佐見に抱きついた。3安打2失点完投。「思いっきり(腕を)振ったら(152キロ)出るもんだなと思いました」。新庄監督も「素晴らしかったね、上沢君。明日も行ってもらおうかな」と笑いが止まらなかった。白星は、ひときわ輝いた。交流戦で巨人に完投勝ちしたのは、球団ではダルビッシュ、大谷に次いで3人目。上沢は8回を投げ終えたタイミングで武田投手コーチに「全部、僕行きます」と完投を直訴し、結果で応えた。完投勝利は21年6月18日ソフトバンク戦以来。「本当に、野手の皆さんに助けられた」と感謝を忘れなかった。交流戦開幕カードのヤクルト戦での死闘に、心震わせた1人。「見ているだけで魂を動かされるような、すごく良い試合をしていた。野球、面白いって思いましたもん。あの試合を見て何も思わないようじゃ男じゃない」。リリーフ陣に休養を与えた、エースの頼もしさが光った。【田中彩友美】

◆日本ハム新庄剛志監督(50)率いる「泣き虫集団」が、連夜の熱戦を制した。5回に右翼を守っていた万波中正外野手(22)の後逸もあって2点リードを追いつかれたが、8回、横浜高の先輩が後輩のミスをカバーする大仕事。浅間大基外野手(25)が勝ち越しの決勝アーチを右翼席へ運んだ。試合後、万波は涙。連日、勝って選手が泣く展開にBIGBOSSは「明日は誰かな?」。監督として公式戦初対決となった巨人との初戦を取り、2連勝だ。毎日、誰かが泣いている。そんなチームが、1つくらいあっていい。連夜の熱戦を制した新庄監督は「いや~、もういいよ。こんな試合ばっかし。また? と思ったもん」。5回に2点リードを追いつかれたが、8回1死、浅間が右翼席に決勝の3号アーチ。前カードのヤクルト戦から4試合連続で終盤にもつれる展開に苦笑いも、「でもね、これで選手たちの自信がさらにパワーアップしていく」と満足げだ。前日26日ヤクルト戦では、2試合連続サヨナラ本塁打を浴びていた守護神の北山が、三度目の正直で試合を締めて涙。この日は、万波が泣いた。5回の守備で右前打の打球を後逸し、2人の走者をホームにかえしていた。ミスを帳消しにしたのは横浜高の先輩、浅間の1発だった。BIGBOSSは「万波君がミスをした後に(先発の上沢が)『大丈夫、大丈夫。オレに任せろ』と。チームワークの良さが出ていた。あれを見た時は、うれしかった。昨日は北山君、今日は万波君。明日は誰かな? 泣き虫集団、いいね」と、ひた向きな選手たちに目尻を下げた。3回は奇策で先制点をもぎとった。1死三塁から仕掛けたエンドランが成功。適時打なしで1点を取るBIGBOSSの大好きな野球を、幼少期から憧れてきた巨人に見せつけた。「ハードなことをずっとやってきたから、普通のプレーが簡単になってきているんじゃないかな。この気持ちを忘れずにやっていってもらったら、自然にいいチームになると思う」。この日から、入場制限がなくなった札幌ドーム。ドラマチックな4夜連続の熱戦は、チームの成長を証明していた。【中島宙恵】

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】交流戦が始まり、BigBoss率いる日本ハムもヤクルト、巨人を相手に奮闘中。ナインの一挙一動に一喜一憂する新庄剛志BigBossの全力ぶりをどうぞ。

◆日本ハム2年目の根本悠楓(はるか)投手(19)が29日巨人戦(札幌ドーム)で、本拠地・札幌ドームで公式戦初の先発に臨む。北海道・白老町出身で、両親や友人が駆けつける予定。「人も結構、入ると思う。そこは意識せずにやっていきたい。1発が一番多いチームなので、1発を警戒しつつ投げたい」と話した。今季は開幕戦の3月25日ソフトバンク戦で、リリーフでプロ初登板&初ホールドを記録。4月1日オリックス戦でプロ初先発も、4回途中4安打1失点で黒星を喫した。翌2日に出場選手登録を抹消され、2軍ではフォーム修正を徹底した。「投げる時に(右肩が)かぶっていたんです。かぶりながら投げていて、ちょっと横振りになっていた。しっかり真っすぐ立って、上から投げる風に意識して徐々に良くなってきた」と手応えをつかんだ。1軍合流後、新庄剛志監督から「ちゃんと修正して来たか?」と声を掛けられ「バッチリです」と返答。プロ初白星へ、鍛錬の成果を発揮する。

◆試合前練習に日本ハムの高卒2年目・根本悠楓投手(19)が合流した。根本はカード3戦目の29日の巨人戦(札幌ドーム)に先発予定。4月1日のオリックス戦(京セラドーム)でプロ初先発して以来の1軍先発となる。苫小牧中央高から2021年ドラフト5位で入団した左腕が、地元北海道で今季初勝利を目指す。

◆巨人・立岡宗一郎外野手(32)が「7番・左翼」で先発メンバーに名を連ねた。左翼を担ってきたアダム・ウォーカー外野手(30)は「2番・DH」で出場。

◆昨年8月にトレードで日本ハムから巨人に移籍した中田翔内野手(33)が、移籍後初めて札幌ドームに足を踏み入れた。2011年から21年途中まで過ごした古巣の本拠地。日本ハムの練習中に打撃ケージ後方に足を運び、稲葉GMや清宮、中島らと談笑。新庄監督にも頭を下げた。中田のもとに、この日先発した上沢や伊藤ら駆けつけ旧交を温めた。中田を〝大将〟と呼ぶ上沢は「いいバッターであることは変わらない。いつも味方でいた先輩が相手チームとして対戦できるのは楽しみ」と気合を入れていた。

◆日本ハムは三回に浅間の適時三塁打などで2点を先制し、2―2の八回に浅間の3号ソロで勝ち越した。上沢が3安打2失点で今季初完投し、自身4連勝で4勝目。巨人は中軸が完全に沈黙し、六回以降は走者を出せなかった。

◆日本ハムの浅間が2番打者に入り、今季3度目の3安打で勝利を呼んだ。2―2の八回1死では勝ち越しの3号ソロ。戸郷の変化球を捉えて右翼席へ運んだ。1番打者の松本剛と打線を活気づけた。1―0の三回2死からは松本剛の二塁打に続き、戸郷の変化球を左中間へ適時三塁打。2―2の五回も松本剛の安打の後、2死一塁で速球を逆らわずに左前打し、左翼手が三塁へ送球した隙を逃さず二塁を陥れ、走塁への高い意識をのぞかせた。神奈川・横浜高の先輩である近藤がけがで離脱しており、現在の1軍メンバーで昨季、規定打席に達したただ一人の選手となっている。シーズン序盤は調子の波が大きかったが、巧みなバットコントロールを武器に徐々に打率を上げ、打線に厚みを加える存在となってきた。

◆巨人・戸郷翔征投手(22)が先発し、8回133球を投げて3失点に抑えたが、打線の援護に恵まれず3敗目(5勝)を喫した。同点の八回1死から浅間に決勝のソロを被弾し、リーグ単独トップの6勝目はならなかった。「あそこで打たれてしまい、勝ちきれなくて悔しい」と唇をかんだ。

◆交流戦の敵地では、これまでと異なる巨人打線が姿を見せそうだ。指名打者を起用できる初陣。守備力に課題がある正左翼手のウォーカーが「2番・DH」で先発し、代わりに立岡が「7番・左翼」で名を連ねた。原監督は「選択肢はいろいろある」と複数のプランを練る。策の一つが中田の外野起用だ。左翼で出場すれば、日本ハムに在籍した2018年以来4季ぶり。一塁を本職とする大砲は13、14年に外野手のベストナインに輝いた実績があり、交流戦に備えてかつての定位置でも守備練習を行ってきた。さらに、高卒4年目内野手の増田陸も左翼に挑戦している。今季プロ初出場を果たし、15日の中日戦(東京ドーム)でエースの柳から本塁打を放った。売り出し中の21歳は、ガッツあふれるプレーでも首脳陣から評価されている。新たな並びとなった打線は上沢に四回まで1安打に抑えられたが、2点を追う五回2死から追い付いた。小林が左翼線二塁打で好機を演出し、続く中山が11球目の変化球を捉えて右前打。右翼手が打球を後逸する失策に乗じて一気に自身も生還した。高卒2年目の中山も、増田陸と同様に今季デビュー。正遊撃手の坂本の負傷離脱により、チャンスが巡ってきた。この日は八回に浅間に決勝ソロを許して白星につながらなかったが、新布陣で挑む交流戦でラッキーボーイを目指す。

◆ヤクルトとの計11時間42分の激闘3連戦から一夜明け、日本ハムが〝宿敵〟と相まみえた。新千歳空港が暴風雨の悪天候のため、場合によっては羽田に引き返す可能性もあることをアナウンスされながらの北海道入り。両軍の選手を乗せた飛行機は無事に着陸し、新庄監督にとって大一番の巨人戦が幕を開けた。「選手、疲れてるかな? あんな試合をして。今日(飛行機が)めっちゃ揺れた。まあ相手も移動試合で疲れていると思うのでまた面白い勝負ができるんじゃないかな」疲れをもにじませず、待ちわびた対戦へ声を弾ませた。2011年に逝去した父・英敏さんの影響を受け、幼い頃は巨人ファン。「小さい頃からプロ野球といったら巨人。(プロ入り後も)ユニホームを見るだけで『あ、負けた』って。若い頃は『巨人に入りてえ』と思っていた」と振り返る。現役時代には敬遠球を打ってサヨナラ打にするなど、数々の伝説を残してきた相手でもある。監督として公式戦で再び戦いの場に戻り「強いチーム。そのチームにどうやって戦うかという楽しみもあるし、逆に『こういう戦いもありますよ』というのを見せつけたいというのもある」と目をギラつかせた。指揮官がプロデュースする「BIGBOSS presents BIGBOSS SERIES」と銘打たれて開催される3試合。昨季まで通算193勝168敗11分けと交流戦を得意とする日本ハムだが、対巨人においては28勝32敗2分けと、セ球団の中で唯一負け越しを喫している。大接戦のヤクルト3連戦を経て一回り成長したナインは、この日も奮闘。三回に浅間の適時三塁打などで2点を先制した。五回に万波の失策から追い付かれたが、八回に浅間が勝ち越しソロを放った。

◆ミスを仲間に救われた日本ハム・万波中正外野手(22)が、試合終了とともに涙を光らせた。ハイライトは2―0の五回2死二塁。万波は中山(巨人)の放った右前打を捕球しようと試みたが後逸。打者走者の生還も許す同点の適時失策としてしまい、悔しそうに天を仰いだ。チームワークが結集し、同点のままでは終わらせなかった。2―2の八回1死で決勝の3号ソロを放った浅間は「マンチュウ(万波)もああいうプレーがあった中で、ベンチですごい声を出していた。結果としてカバーできてよかった」と振り返った。投げては先発上沢が「ああいうミスをカバーするのが僕の仕事」と奮起し、今季初の完投で9回3安打2失点(自責0)と勝利へ導いた。ゲームセットとともにベンチに戻った万波は涙。新庄監督は「上沢君が、万波君がミスした後に『大丈夫大丈夫。俺に任せろ』という風にね。チームワークの良さが出ていて、うれしかった」と笑顔だった。前日26日までのヤクルト3連戦では1、2戦目で守護神のD8位・北山(京産大)が2戦連続でサヨナラ弾を献上し、敗戦投手に。3戦目では見事にやり返してセーブを挙げ、試合終了とともに安堵の涙を流していた。新庄監督はこの日の万波の涙に「昨日は北山君。今日は万波君。明日は誰かな。泣き虫集団(笑)。いい涙だね」とうなずいていた。

◆この試合は両チームともに選手交代がなかった。投手は日本ハム・上沢(9回)と巨人・戸郷(8回)がともに完投した。野手も代打、代走、守備固めがなく、両チームとも指名打者(DH)を含めて「10人野球」で終わらせた。両チームとも選手交代なしというのは、2005年から始まった交流戦では、コールドゲームを除き初めて。近年は投手の分業制が確立されており、珍しい記録となった。

◆最後の打者を空振り三振に斬り、雄たけびを上げた。日本ハム・上沢直之投手(28)が今季初完投で4勝目。中5日でブルペン陣に休みをプレゼントする〝男〟の快投で、チームを連勝に導いた。「(26日まで)中継ぎ陣がみんな頑張っていたし、見ていてこんなに野球が面白いかってくらい面白かった。熱くなった。あの試合を見て、何も思わないようでは男じゃない。移動ゲームで疲れているし、しっかり仕事ができて本当に良かった」24-26日のヤクルト3連戦は延長を含む計11時間42分の激闘。さらに、この日は朝の飛行機で北海道入りして迎えた一戦だった。救援陣に疲労の影が見える中、大黒柱が奮い立った。) 仲間のミスもカバーした。2―0の五回2死二塁では、中山が放った右前打を右翼手の万波が後逸。打者走者にも生還を許し、同点に追いつかれた。それでも「ああいうミスをカバーするのが僕の仕事」と冷静に後続を断った。ベンチで謝る万波にも「大丈夫、大丈夫。俺に任せろ」と六回以降は一人の走者も許さない完全投球。球数は八回で112球に到達していたが「全部、僕行きます」と言い切った。9回3安打2失点(自責点0)。チームで巨人(交流戦)から完投勝利を挙げたのは2006、07年のダルビッシュ、16年の大谷以来で3人目。BIGBOSSは「素晴らしかった。明日も行ってもらおうかな」と〝新庄節〟で賛辞を贈った。セ・リーグ首位のヤクルトに続き、2位の巨人にも勝利。指揮官は「昨日に続いて勝って、選手たちの自信がさらにパワーアップしてくれたら、万々歳」と手応えを口にした。エースの奮投から、逆襲が始まる。(箭内桃子)

◆12球団最多の53本塁打を誇る打線が鳴りを潜めた。セ・リーグ2位の巨人は8、9番による計3安打の2得点に終わり、原辰徳監督(63)はため息をついた。「(出塁は)8番、9番、1番だけだもんね。これじゃあ、なかなか。こういう結果になるでしょうね」今季初めてパ・リーグ本拠地で試合を迎え、左翼手のウォーカーをDHに、立岡を左翼に起用して臨んだが、完投した日本ハム・上沢の前に中軸が沈黙。1番・丸が2度、四球で出塁したものの、2-7番が全く手が出なかった。先発の戸郷は八回に浅間のソロで勝ち越しを許し、133球で8回3失点。指揮官は「反省はあるかもしれないけど、これは責められません」とかばった。チームは5カードぶりに初戦を落とし、2連敗で首位・ヤクルトとの差が2に広がった。(谷川直之)

◆自身のミスで一時同点とされた日本ハム・万波が、試合終了とともに安堵の涙を流した。前カードのヤクルト3連戦では、D8位・北山(京産大)が涙。2試合連続でサヨナラ本塁打を浴びて迎えた26日の3戦目、リードを保って試合を締めて涙をこらえきれなかった。新庄監督は「昨日は北山君。今日は万波君。明日は誰かな。泣き虫集団(笑)。いい涙だね」と目を細めた。

◆新庄監督も楽しみにしていた巨人戦。シーズン開幕から2カ月が経ち、メンバー表交換時に、原監督から「戦場に立ったら、いろんなことが起こるだろう」と声を掛けられ「いろんなことが起こります」としみじみ、うなずいた。春季キャンプ中の2月15日の練習試合(那覇)では、挨拶の際に自らがプロデュースした香水をプレゼントしていたBIGBOSS。サポートを約束してくれた原監督は〝宝物〟を東京ドームの監督室に飾ってくれているという。

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
310 0.750
(↑0.083)
-
(-)
1412
(+1)
12
(-)
4
(-)
1
(+1)
0.252
(↓0.04)
2.000
(↑0.67)
1
(-)
ヤクルト
310 0.750
(↑0.083)
0
(-)
1424
(+8)
17
(+1)
7
(+4)
1
(-)
0.295
(↓0.008)
3.460
(↑0.74)
3
(4↑)
阪神
220 0.500
(↑0.167)
1
(-)
143
(+1)
7
(-)
2
(+1)
4
(+2)
0.185
(↓0.002)
1.750
(↑0.58)
3
(4↑)
中日
220 0.500
(↑0.167)
1
(-)
1416
(+4)
14
(+1)
2
(+1)
2
(-)
0.273
(↑0.028)
3.250
(↑0.75)
3
(2↓)
楽天
220 0.500
(↓0.167)
1
(↓1)
148
(+1)
10
(+8)
2
(-)
1
(-)
0.225
(↓0.028)
2.570
(↓1.88)
3
(2↓)
西武
220 0.500
(↓0.167)
1
(↓1)
1413
(-)
13
(+1)
2
(-)
2
(-)
0.238
(↓0.031)
3.090
(↑0.72)
3
(2↓)
ロッテ
220 0.500
(↓0.167)
1
(↓1)
1415
(-)
9
(+1)
4
(-)
3
(-)
0.185
(↓0.006)
2.060
(↑0.36)
3
(2↓)
巨人
220 0.500
(↓0.167)
1
(↓1)
1413
(+2)
11
(+3)
3
(-)
5
(+1)
0.189
(↓0.026)
2.570
(↓0.24)
3
(4↑)
日本ハム
220 0.500
(↑0.167)
1
(-)
1419
(+3)
18
(+2)
6
(+1)
4
(-)
0.280
(↓0.012)
3.820
(↑1.2)
3
(4↑)
ソフトバンク
220 0.500
(↑0.167)
1
(-)
1419
(+7)
11
(-)
2
(+1)
4
(+2)
0.282
(↑0.042)
2.650
(↑0.95)
11
(4↓)
ORIX
130 0.250
(↓0.083)
2
(↓1)
149
(+1)
15
(+4)
0
(-)
1
(-)
0.273
(↓0.019)
3.970
(↓0.01)
11
(4↓)
広島
130 0.250
(↓0.083)
2
(↓1)
148
(-)
22
(+7)
0
(-)
0
(-)
0.248
(↓0.039)
5.140
(↓0.81)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
29181 0.617
(↑0.008)
-
(-)
95190
(+8)
161
(+1)
47
(+4)
27
(-)
0.237
(↑0.001)
2.890
(↑0.04)
2
(-)
巨人
30230 0.566
(↓0.011)
2
(↓1)
90202
(+2)
205
(+3)
53
(-)
22
(+1)
0.242
(↓0.002)
3.330
(-)
3
(-)
広島
26222 0.542
(↓0.011)
3.5
(↓1)
93210
(-)
166
(+7)
24
(-)
8
(-)
0.260
(↓0.003)
3.100
(↓0.09)
4
(-)
中日
22260 0.458
(↑0.011)
7.5
(-)
95159
(+4)
181
(+1)
30
(+1)
17
(-)
0.248
(↑0.002)
3.650
(↑0.06)
5
(-)
DeNA
20240 0.455
(↑0.013)
7.5
(-)
99151
(+1)
199
(-)
32
(-)
15
(+1)
0.248
(↓0.003)
4.050
(↑0.09)
6
(-)
阪神
19311 0.380
(↑0.013)
11.5
(-)
92147
(+1)
154
(-)
37
(+1)
33
(+2)
0.221
(↓0.001)
2.820
(↑0.06)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
28171 0.622
(↓0.014)
-
(-)
97166
(+1)
128
(+8)
30
(-)
38
(-)
0.238
(↓0.002)
2.650
(↓0.12)
2
(-)
ソフトバンク
27191 0.587
(↑0.009)
1.5
(↑1)
96191
(+7)
153
(-)
26
(+1)
26
(+2)
0.265
(↑0.003)
2.860
(↑0.06)
3
(-)
西武
23251 0.479
(↓0.01)
6.5
(-)
94147
(-)
147
(+1)
30
(-)
19
(-)
0.225
(↓0.001)
2.530
(↑0.03)
4
(-)
ORIX
23270 0.460
(↓0.009)
7.5
(-)
93130
(+1)
165
(+4)
17
(-)
28
(-)
0.221
(-)
3.020
(↓0.02)
5
(-)
ロッテ
21271 0.438
(↓0.009)
8.5
(-)
94151
(-)
165
(+1)
25
(-)
49
(-)
0.213
(↓0.001)
2.720
(↑0.04)
6
(-)
日本ハム
20290 0.408
(↑0.012)
10
(↑1)
94167
(+3)
187
(+2)
44
(+1)
38
(-)
0.237
(-)
3.620
(↑0.08)