中日(☆6対3★)西武 =交流戦3回戦(2022.05.26)・バンテリンドーム=
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西武
00001000231010
中日
00031200X61100
勝利投手:松葉 貴大(2勝1敗0S)
(セーブ:R.マルティネス(0勝1敗11S))
敗戦投手:隅田 知一郎(1勝5敗0S)
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◆中日は0-0で迎えた4回裏に阿部、木下、高橋周の連続適時打で3点を先制する。その後は、5回に鵜飼の適時打、6回には高橋周と代打・福留の連続適時打で追加点を挙げた。投げては、先発・松葉が5回1失点で今季2勝目。敗れた西武は、最終回に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆西武は交流戦開幕から連勝スタート。西武が交流戦開幕から連勝スタートは05、11~13年に次いで9年ぶり5度目だが、過去4度はすべて2連勝止まり。今日も勝って交流戦開幕3連勝すれば球団初となる。

◆西武隅田知一郎投手(22)が「大リーグボール」を投げた!?先発マウンドの初回2死で、中日鵜飼の打席。カウント0-2から球を引っかけたのか、打者の顔面付近へのボール球になった。鵜飼が懸命にかがんでよけたが、バットに当たってファウルの判定。すかさず隅田も帽子を取って謝罪の意思表示をしたが、「巨人の星」の大リーグボール1号のような球に球場は一時騒然となった。

◆西武隅田知一郎投手(22)が、またしても白星を逃した。3回まで1安打無失点の好投も、4回に暗転。先頭岡林を四球で出すと、4安打で3失点を喫した。「(中日先発)松葉投手がピンチを踏ん張ってゼロで抑えた直後の回、先頭打者の岡林選手をフォアボールで歩かせてしまいました。試合が動いた場面だったので、あそこは特に気をつけなければいけないところでした」と猛省した。開幕カード以来白星から遠ざかり、これで8試合連続勝ちなし。デビュー戦初勝利を飾った森とのバッテリーで臨んだものの、結果を残せなかった。「試合の流れに乗ることができず、のまれてしまったことが反省点です。あれがすべてだったと思います」と最後まで四球を悔やんだ。

◆中日福留孝介外野手(45)が開幕から26打席目で初安打を放った。6回2死二塁で代打起用されると、森脇から右翼線を破る適時二塁打で6点目をたたき出した。これまで3四球と2犠飛による2打点はあったが、安打はなかった。「こうやってずっと使ってもらっていて、ここで1本打ててよかったです。点も入ってうれしいです」とコメントした。現役最年長プレーヤーにとって待望の今季初安打はNPB通算1952安打目。日米通算2450安打となった。▼45歳1カ月の福留が、今季26打席目で初安打となる適時二塁打。45歳以上で安打を打ったのは、13年に48歳で打った投手の山本昌(中日)以来5人目で、野手では80年野村(西武)以来42年ぶり。セ・リーグの野手では初めてになる。また、二塁打の年長記録は48年8月17日浜崎(阪急)の46歳8カ月があるが、セ・リーグでは13年6月1日山崎(中日)の44歳6カ月を抜いて最年長。

◆中日が新打線で連敗を脱出した。7連敗中の立浪和義監督(52)は3番鵜飼、5番石川昂とクリーンアップに若手を抜てき。下位に阿部、木下、高橋周と並べた。この打線が11安打で6点を奪い、執念の勝利をつかんだ。「ひとつどんな形でも勝っておかないとね。勝ってよかったです」と指揮官も安堵の表情を見せた。4回の先制撃は6番阿部からの3連続適時打だった。石川昂が三振に倒れ、チャンスが潰れかかった2死一、三塁。バットを短めに持った32歳が西武の新人左腕・隅田に食い下がる。追い込まれながらも中前に弾き返し、待望の先取点をたたき出した。「なんとかランナーをかえせるように」と必死の思いを明かした阿部。7番木下が「阿部さんがいい流れをつくってくれました」と右前打で続く。8番に下がった高橋周が左翼線に二塁打を放ち3点目。「この流れに乗って打ててよかったです」。交流戦から本格的に遊撃起用がスタート。打撃の結果も出ていなかったが、6回にも適時打を放ち、3安打2打点と恐怖の8番をアピールした。試合前の円陣は投手、スタッフも全員参加の異例の大人数で行われた。声出し役も通常では参加しないリリーフ投手の藤嶋。「ひとつ必死に勝ちにいく」。そう話していた立浪監督の勝利への執念はチームで共有していた。

◆西武森友哉が「2番捕手」で54日ぶりにスタメン復帰した。4月2日以来の先発でルーキー隅田とバッテリー。森は「思い切って攻めて行こう」と声を掛け、3回まで1安打無失点も、4回に暗転し崩された。8回には復帰後初安打も出たが「悔しいです。それに尽きます。全打席でいい感じにスイングできている感覚はあるので、継続してやっていきたい」。チームは連勝が3で止まり再び借金1となった。

◆中日福留孝介外野手(45)が開幕から26打席目で放った今季初安打が、セ・リーグ最年長二塁打記録となった。6回2死二塁で代打で登場。西武森脇のカーブを捉えると、右翼線を破るタイムリーとなった。3月25日の最年長開幕スタメンから無安打が続いていた超ベテランにまた1つ、勲章が加わった。日米通算2449安打で今季を迎えた福留にとって、かつてないほど長く、苦しい空白期間だった。四球と犠飛があっても「H」マークが遠い。無安打の打席が重なるにつれ、雑音も少しずつ大きくなる。それでも「1本出れば変わる」と立浪監督は代打の切り札として信じ続けた。福留は「こうやってずっと我慢して使ってもらっていて、ぼく自身も苦しかった。ここで1本打てて良かったです」。二塁上で何度も手をたたいて喜びを表現した。「自分も代打で開幕から5月半ばまで打てなかったですからね」。立浪監督は自身の経験を明かしていた。引退前年の08年、開幕から20打席目でようやく初安打。勝負のかかった終盤に結果を出すことの難しさを知っているからこそ、信じて待ち続けた。福留は「どういう状況であれ、年が一番上。自分のやるべきことだけはやる。常に変わらずということは意識してやってきた」。結果が出なくても、球場に入ればランニングからスタート。プロで24年間、生き続けるためのルーティンを崩すことはなかった。その結果生まれた最年長二塁打だった。【安藤宏樹】○...中日先発松葉が5回1失点で踏ん張り、2勝目を挙げた。本拠地バンテリンドームで5イニング限定先発の左腕は任務を果たした。「今日は自分らしい投球とはいかなかったのですが、とにかく連敗を止めるという強い気持ちで投げました」。5回、外崎に適時二塁打を浴び、なお2死二、三塁と同点のピンチも気迫で森を中飛に打ち取った。

◆中日が新打線で連敗を脱出した。7連敗中の立浪和義監督(52)は3番鵜飼、5番石川昂とクリーンアップに若手を抜てき。下位に阿部、木下、高橋周と並べた。この打線が11安打で6点を奪い、執念の勝利をつかんだ。西武は連勝が3で止まり再び借金1となった。西武辻監督(中日コーチ時代の教え子、阿部、木下らに"恩返し"を受け)「円陣を組んで短く持って反対に意識あったら、やっぱりああいうヒットなる。オレが教えた通り。あのしつこさにやられました」

◆先発した西武のドラフト1位・隅田知一郎投手(22)=西日本工大=は4回5安打3失点で降板。2勝目はならなかった。「試合の流れに乗ることができず、飲まれてしまったことが反省点です」課題の一回は3者凡退の上々の立ち上がり。二回、三回も無失点で切り抜けたが、四回に中日打線に捕まった。2死一、三塁から阿部に中前先制打を許すと、その後も連打を浴びこの回3点を献上。93球でマウンドを降りた。

◆中日・福留孝介外野手(45)が六回に代打で出場し、今季初安打となる右翼への適時二塁打を放った。「打ったのはカーブ。こうやってずっと使ってもらっていて、ここで一本打てて良かったです。点も入ってうれしいです」5―1の六回2死二塁の場面で代打がコールされた。森脇と対し、8球目のカーブをとらえて右翼へと運んだ。二塁走者・高橋周をホームへ迎え入れ、自身も悠々と二塁へ到達。ベース上では何度も手をたたき、自らをたたえた。出場のほとんどが代打となっているなか、今季はこの打席まで25打席連続で無安打。犠飛2本で打点こそ挙げていたが、26打席目にしてようやくHランプを灯した。

◆中日が連敗を7で止めた。四回に阿部、木下、高橋周の3者連続適時打で3点を先行。五回以降も高橋周や代打・福留の適時打などで小刻みに加点した。松葉は5回を1失点で2勝目。西武は九回の反撃も届かず、3連勝でストップ。

◆中日は打線がつながって6得点し、継投で逃げ切って連敗を「7」で止めた。試合後の立浪和義監督(52)の主な一問一答は以下の通り。――最後はR・マルテイネスも投入して勝利「セーブがつく場面になったら行くとは言っていたんですけど、やっぱり(回の初めから登板した)藤嶋も5点(のリードが)あれば、本当は藤嶋で締めてもらえれば一番、良かったですけど。でも、ずっとこれだけ負けていたので、こういう苦労はあると思います」――今日に関しては打線がつながって6得点「今日に関しては? 失礼な言い方だな(笑)。確かにそうですけど。おっしゃる通りでございます」(続けて)「きょうは(高橋)周平とか阿部とかでも、ボールを長く見て何とかしようという。ここ(バンテリンD)ではホームランが出るわけではないので、そういう姿勢はこれからも続けていかないと。きょうはそれがいい形になったと思います」――追加点をしっかりと重ねた「こうやって連敗しているときって、松葉は基本、五回までという形ですから、投手も1点でも多い方が、(僅差だと)プレッシャーがかかっていくので。勝ってまた流れが変わっていけるように。一つ、どんな形でも勝たないと流れは来ないので、きょうはとりあえず連敗が止まったので、どれだけ続くんかなと思いましたけど、一つ勝ってよかったですね」 ――福留に今季初安打が出た「最後、良く粘って一本出たので、またいい形になっていってくれればな、と思います」――連敗ストップ。これから気持ちも一新して「まだまだ借金もたくさん作ってしまったので、1個ずつでも取り返していけるようにやっていかないといけないなというふうには思います」――高橋周が8番で出場「きのうまで内容は良くなかったので、こっちは何とかきっかけをつかんでもらいたいということで、きょうは3安打。何かをつかんでもらえればなという思いはあります」――内容を見て「とにかくいまは、ちょっと体が前に流れるというのを無くそうということで、今日に関して言えばよかったところもあるんじゃないかなと思います」

◆西武の森が右手骨折から復帰後初安打をマークした。「2番・捕手」で4月2日以来となる先発出場を果たし、八回に低めの直球を中前にはじき返して「打撃は悪くない。全打席でいい感じにスイングできている。継続してやっていきたい」と手応えを語った。出場選手登録された24日と翌25日は代打で出場。この日は試合に敗れてチームの連勝は3で止まり「悔しい。それに尽きる」と話した。

◆中日・福留孝介外野手(45)が六回に代打で出場。今季初安打となる右翼への適時二塁打を放ち、勝利に貢献した。「結果が出ないので、僕自身も苦しいところはありましたけど、そのなかでこうやって一本出たので、そういう意味でホッとしたというところがあります」5―1の六回2死二塁で、代打として出番は訪れた。捉えたのは8球目のカーブ。ボールがポイントにやってくるのを待ち、鋭いライナーで右翼へと運んだ。二塁走者・高橋周をホームへ迎え入れ、自身も悠々と二塁へ到達。今季はこの打席まで21打数無安打で、26打席目にしてようやく飛び出した初安打だっただけに、ベース上で何度も手をたたいて感情を示した。代走が送られ、戻ったベンチでも後輩たちから祝福も受けた。45歳1カ月での二塁打は、山崎武司氏(中日)の44歳6カ月を抜くリーグ最年長記録で、通算409本目も並んでいた川上哲治氏(巨人)を超え、ロッテなどで活躍した榎本喜八氏に並ぶ歴代10位タイとなった。「これだけ負けて、やっと止まった。自分たちの出来ること以外は、なかなかできない。そこをまた再確認して、チーム一つでやっていけたらいいのかなと思います」待望の安打は「7」まで続いた連敗のストップの、力になった。頼みの球界最年長は、ここからさらに暴れる。

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<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(3↑)
DeNA
210 0.667
(↑0.167)
-
(↓1)
1511
(+5)
12
(+1)
4
(+2)
0
(-)
0.292
(-)
2.670
(↑0.83)
1
(-)
ヤクルト
210 0.667
(↓0.333)
0
(-)
1516
(+6)
16
(+9)
3
(-)
1
(+1)
0.303
(↓0.001)
4.200
(↓1.5)
1
(3↑)
楽天
210 0.667
(↑0.167)
0
(↓1)
157
(+1)
2
(-)
2
(-)
1
(-)
0.253
(↓0.015)
0.690
(↑0.37)
1
(-)
西武
210 0.667
(↓0.333)
0
(-)
1513
(+3)
12
(+6)
2
(-)
2
(+1)
0.269
(↑0.004
3.810
(↓0.81)
1
(3↑)
ロッテ
210 0.667
(↑0.167)
0
(↓1)
1515
(+6)
8
(+3)
4
(+1)
3
(-)
0.191
(↑0.024)
2.420
(↓0.3)
1
(-)
巨人
210 0.667
(↓0.333)
0
(-)
1511
(+2)
8
(+3)
3
(+1)
4
(+2)
0.215
(↓0.005)
2.330
(↓0.33)
7
(3↑)
ORIX
120 0.333
(↑0.333)
1
(↑1)
158
(+3)
11
(+2)
0
(-)
1
(+1)
0.292
(↑0.05)
3.960
(↑1.1)
7
(3↓)
阪神
120 0.333
(↓0.167)
1
(-)
152
(-)
7
(+1)
1
(-)
2
(-)
0.187
(↓0.01)
2.330
(↑0.67)
7
(3↑)
中日
120 0.333
(↑0.333)
1
(↑1)
1512
(+6)
13
(+3)
1
(-)
2
(+1)
0.245
(↑0.055
4.000
(↑0.5)
7
(3↑)
日本ハム
120 0.333
(↑0.333)
1
(↑1)
1516
(+9)
16
(+6)
5
(+4)
4
(+1)
0.292
(↑0.006)
5.020
(↓0.2)
7
(3↓)
ソフトバンク
120 0.333
(↓0.167)
1
(-)
1512
(+1)
11
(+5)
1
(+1)
2
(+1)
0.240
(↓0.022)
3.600
(↓0.95)
7
(3↓)
広島
120 0.333
(↓0.167)
1
(-)
158
(+3)
15
(+6)
0
(-)
0
(-)
0.287
(↑0.029)
4.330
(↓0.33)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
28181 0.609
(↓0.013)
-
(-)
96182
(+6)
160
(+9)
43
(-)
27
(+1)
0.236
(↑0.002)
2.930
(↓0.1)
2
(-)
巨人
30220 0.577
(↓0.011)
1
(-)
91200
(+2)
202
(+3)
53
(+1)
21
(+2)
0.244
(↓0.001)
3.330
(↑0.01)
3
(-)
広島
26212 0.553
(↓0.012)
2.5
(-)
94210
(+3)
159
(+6)
24
(-)
8
(-)
0.263
(↑0.002)
3.010
(↓0.04)
4
(-)
中日
21260 0.447
(↑0.012)
7.5
(↑1)
96155
(+6)
180
(+3)
29
(-)
17
(+1)
0.246
(↑0.002
3.710
(↑0.01)
5
(-)
DeNA
19240 0.442
(↑0.013)
7.5
(↑1)
100150
(+5)
199
(+1)
32
(+2)
14
(-)
0.251
(↑0.001)
4.140
(↑0.08)
6
(-)
阪神
18311 0.367
(↓0.008)
11.5
(-)
93146
(-)
154
(+1)
36
(-)
31
(-)
0.222
(↓0.001)
2.880
(↑0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
28161 0.636
(↑0.008)
-
(-)
98165
(+1)
120
(-)
30
(-)
38
(-)
0.240
(-)
2.530
(↑0.06)
2
(-)
ソフトバンク
26191 0.578
(↓0.013)
2.5
(↓1)
97184
(+1)
153
(+5)
25
(+1)
24
(+1)
0.262
(↓0.002)
2.920
(↓0.05)
3
(-)
西武
23241 0.489
(↓0.011)
6.5
(↓1)
95147
(+3)
146
(+6)
30
(-)
19
(+1)
0.226
(↑0.001
2.560
(↓0.06)
4
(-)
ORIX
23260 0.469
(↑0.011)
7.5
(-)
94129
(+3)
161
(+2)
17
(-)
28
(+1)
0.221
(↑0.004)
3.000
(↑0.02)
5
(-)
ロッテ
21261 0.447
(↑0.012)
8.5
(-)
95151
(+6)
164
(+3)
25
(+1)
49
(-)
0.214
(-)
2.760
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
19290 0.396
(↑0.013)
11
(-)
95164
(+9)
185
(+6)
43
(+4)
38
(+1)
0.237
(↑0.002)
3.700
(↓0.04)