1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0 | 1 |
DeNA | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 2 | 0 | 0 | X | 5 | 9 | 0 | 2 |
勝利投手:濵口 遥大(2勝0敗0S) 敗戦投手:杉山 一樹(1勝2敗0S) 本塁打 |
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◆DeNAは1点ビハインドの4回裏、牧のソロと関根の犠飛で2点を挙げ、逆転に成功する。続く5回には、佐野のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・濱口が5回1失点と試合をつくり今季2勝目。敗れたソフトバンクは、投打ともに精彩を欠いた。
◆DeNAが、2カードぶりの勝ち越しに向け、横浜スタジアムでソフトバンクと対戦する。先発は新型コロナウイルスから復帰した浜口。8回無失点で勝利した3月31日中日戦以来の1軍マウンドに上がる。勝敗のポイントの1つに、初回の守備が挙がる。21日のヤクルト戦から4試合連続で初回に失点中。25日のソフトバンク戦こそ逆転したが、3敗を喫している。今季ここまで42試合のうち、14試合で初回に失点し、10試合で敗戦した。その一方で先制すれば13勝8敗と分が良く、初回の失点を阻止し、先制点を奪えるかがカギになりそうだ。DeNA浜口(約2カ月ぶりの1軍先発に)「しっかり準備をしてきたので、自分の投球ができるように頑張りたいと思います。思い切って自分のボールで勝負していければ、いい結果につながると思うので、とにかく自分のボールを信じて、ストライクゾーンで勝負していければと思います」
◆DeNA浜口遥大投手(27)は交流戦が得意。新人の17年には3戦3勝で交流戦の最多勝に輝くなど、昨年まで11試合に登板して6勝0敗、防御率1・56。今日の試合で、過去3人しかいない交流戦無傷の7連勝を狙う。
◆DeNAのスタメンが発表され、宮崎敏郎内野手(33)が3番三塁でスタメン出場する。前日25日のソフトバンク2回戦(横浜)で、左太もも裏の張りで途中交代。トレーナーの治療を受けていた。試合前の練習も普通にこなし、三浦大輔監督は「大丈夫でしょう。一応、アップを確認してからになります」と話していた。
◆前日25日の登板で、左足首付近に打球が当たっていた東浜巨投手(31)について、藤本博史監督(58)が「次、また行けそうですよ。今日朝、ご飯食うたときに会ったけど『全然大丈夫です』と言ってたので。問題ないと思いますよ」と、予定通り次回登板に向かう見通しを明かした。東浜は前日のDeNA戦に先発。2回にDeNA関根の低いライナーが左足に直撃したが、3回も続投。3回1失点でマウンドを降りていたが、大事には至らなかったようだ。
◆レジェンドOB対決が行われた。DeNA田中浩康内野守備走塁コーチ(40)が、ヤクルト時代の同僚、ソフトバンクOBの五十嵐亮太氏(42)と対戦。「ある番組の『今日のホームラン』に出ることです」と目標を語り、五十嵐氏にウニを渡してから打席に入った。以前、食事に連れて行ってもらった際に、ウニだけでおなかいっぱい食べさせてもらったお礼だという。初球は134キロ直球を空振り。2球目は137キロ直球が外角に外れボール。3球目の140キロの直球を中前にはじき返し、安打を放った。「本塁打ではなく残念ですが。ロケットストレートがドンと来ました。ゴマをすっておきました」と感想を口にした。五十嵐氏は「藤本監督が140キロ出たらソフトバンクのブルペンに入っていいよと言っていたので、ブルペンに入ります」とジョークを飛ばした。
◆状態が心配されていたDeNA宮崎敏郎内野手(33)が、第1打席で安打を放った。3番三塁でスタメン出場。1回2死、カウント2-1から杉山の144キロフォークをはじき返し、中前へ抜けそうな二塁内野安打とした。前日25日のソフトバンク2回戦(横浜)で、左太もも裏の張りで途中交代。トレーナーの治療を受けていた。試合前の練習ではダッシュなども行い、状態を確認していた。
◆状態が心配されていたDeNA宮崎敏郎内野手(33)が、不安を一掃した。4回、先頭の松田宣浩が打ったライナーをジャンプ一番で好捕した。左手をいっぱいに伸ばして大ジャンプした。前日、左足太もも裏の張りで途中交代していたとは思えぬハッスルプレーに、観客から大きな拍手が送られた。3番三塁でスタメン出場し、第1打席では二塁内野安打を放っていた。前日25日のソフトバンク2回戦(横浜)で、左太もも裏の張りで途中交代。トレーナーの治療を受けていた。試合前の練習ではダッシュなども行い、状態を確認していた。
◆DeNAの4番、牧秀悟が2試合連続の同点12号ソロを放った。4回の先頭で、カウント2-1から杉山の152キロ直球を右翼席へ運んだ。前日に続く同点アーチに「捉えた感触は良かったのですが、入るとは思っていなかったです。風のおかげです。浜口さんが粘りの投球をしていたので、何としても出塁しようと打席に入りました」と喜んだ。打球速度は157キロ、打球角度は37度、推定飛距離は112メートルだった。これでリーグ最多本塁打の岡本和(巨人)と村上(ヤクルト)に2本差に迫った。
◆DeNA牧秀悟内野手(24)が、勝負のバックホームで同点を阻止した。2-1と1点を勝ち越して迎えた5回1死二、三塁、二塁の牧秀悟は定位置付近にいた。グラシアルのハーフライナー気味の打球をワンバウンドで捕ると、三塁走者の三森大貴のスタートが遅れるのを確認。思い切って本塁に送球し、三森を刺した。際どいタイミングでリプレー検証となったが、判定はアウトのままで覆らなかった。牧秀悟は4回に12号同点アーチを放っていた。
◆DeNA佐野恵太が、1番に入ってから絶好調だ。5回1死、初球の152キロ直球を捉えた。右翼へ推定飛距離125メートルの4号ソロ。3-1とリードを2点に広げ「初球からしっかり自分のスイングで仕留めることができました。浜口が頑張っていたので、追加点を奪うことができうれしいです」と振り返った。これで1番に入ってから、11打数4安打2本塁打で打率3割6分4厘。当たりが止まらない。
◆DeNA浜口遥大投手(27)が「らしさ全開」の投球で、交流戦通算で無傷の7勝目を挙げた。5回3安打1失点。これだけ見れば素晴らしい内容だが、99球を要して7四球と大荒れ。2度の満塁を無失点で切り抜け、どうにか勝利投手の権利を持ってマウンドを降りた。「久しぶりの1軍での登板で緊張感があったのと初回に本塁打で先制を許し、少しバタバタしてしまいリズムに乗れなかったです。次の投手に勝っている状態でつなぐことができ、最低限の仕事はできたと思います。四球、球数が多くなってしまったので、次回登板は落ち着いて高望みせず1人ひとり集中していきたいです」と振り返った。交流戦は通算7勝無敗と、絶対的な強さを誇る。理由は、特殊球ともいえる、タイミングを取りにくいチェンジアップ。「相手球団もデータだったり、球の軌道はイメージしづらいと思う」。三浦監督も「浜口特有。そのあたりがパ・リーグの打者に有効なんじゃないかなと見ています」と話していた。今季は3月31日に白星を挙げるも、4月には新型コロナウイルスに罹患(りかん)し、再調整を余儀なくされた。2軍で3試合の調整登板を挟み、ようやく復帰した1軍戦で好投した。交流戦で無傷の7連勝は、藤川球児(阪神)以来15年ぶり史上4人目。昨年は交流戦防御率1位だったパ・リーグキラーが、今年も好発進した。
◆ソフトバンクが2年連続で、交流戦の最初のカードを負け越した。藤本博史監督(58)の、試合後の一問一答は以下の通り。-初回に1点止まり「初回の攻撃がすべてですね。今日はね。あそこで、浜口がアップアップしてるところでもう少し点が取れたらいけてたんじゃないかな。結局、(野村)勇の本塁打1本で終わってしまったのが、浜口を5回まで投げさせた。チャンスメークはできるんやけどね。あと1本というところが、今年始まってからずっと課題になってるよね。もっと何とかしてもらいたかったなというのがありますけどね」-5回の好機も無得点「打てる、打てないというのは水物やからさ。初回の攻撃がすべてですよ、今日は」-杉山は5回3失点「球も強い球を投げられてたし。横浜の打線でこの3連戦、注意する打者というところは注意してね。データは来てるわけやからね。今の横浜で誰を注意しなくちゃいけないかはわかってるはずですよね。佐野、牧、宮崎。この3人に打たれたよね。杉山に関したら、いい球をゾーンに投げられてるんやから。後は注意する選手を考えてくれたら。まあ、十分じゃないですか」-ベンチで悔しがっていた「その悔しさが次に出てくれればいいことだし。四球も出したけど、それがどんどん減ってきてね。徐々に段階を踏んでるんじゃないかと思いますよ。そのうちすばらしい投球をしてくれるでしょう」-本拠地に戻って広島戦。DHも使える「デスパイネも状態いいしね。柳田も守備は肩の方が心配なんやけど頑張ってもらって。点取らないと勝てないからね。帰ってから頑張りましょう」
◆ソフトバンクが2年連続で、交流戦の最初のカードを負け越した。初回に味方打線が先制してくれた援護点を守れず、交流戦初先発で今季2敗目を喫した杉山一樹投手(24)は、降板後のベンチで涙を浮かべた。「いつも野手の方に先制点をもらっているにもかかわらず、試合を作ることができていない。チームに迷惑をかけてしまい申し訳ない」と悔しがった。杉山は今季初めて開幕ローテーション入り。ここまで5度の先発で、この日を含む4試合で初回に先制点の援護を受けている。だが、結果的に白星が付いた今月8日のロッテ戦も1度は逆転を許しており、リードを守り切れない登板が続いている。藤本監督は杉山の投球に「悔しさが次に出てくれればいいことだし。徐々に段階踏んでるんじゃないかと思いますよ。そのうちすばらしい投球をしてくれるでしょう」と責めなかった。現在はエース千賀が右肘の張りで離脱中。5月はまだ先発投手に勝ち星が付いた試合が5試合しかなく、杉山の飛躍が期待されている。27日からは本拠地に戻り、広島と3連戦を戦う。藤本監督は「帰ってから頑張りましょう」と切り替えを強調し、立て直しを誓った。【山本大地】○...ソフトバンク野村勇の先制弾も空砲に終わった。初回1死からDeNA先発浜口のチェンジアップを左翼席に運ぶ4号ソロ。「思い切って自分のスイングをしようと打席に入った。スタンドまで届くと思いませんでしたが、最高の結果で先制することができて良かった」。3試合ぶりの先発出場で、4月24日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来、約1カ月ぶりのアーチに笑顔だったが、2回以降は拙攻続きで逆転負け。3回にも遊撃内野安打を放ってマルチ安打としたが、喜びも半減となった。
◆交流戦男の面目躍如だ。DeNA先発の浜口遥大投手(27)が5回1失点で、交流戦通算で17年から無傷の7連勝を飾った。07年藤川球(阪神)以来15年ぶり4人目の快挙だが「(記録は)あまり気にせず、自分のボールを信じて勝負していきたい」と話した。ストライクは54%と少なくとも、とにかく腕を振る。「浜口らしさ全開」だった。5回まで被安打3ながら99球を要し、与四球はなんと7。2度満塁を迎えたが、1回は柳町を二ゴロ、5回は松田を三ゴロに封じた。「見ている方には心配をお掛けしました。野手の皆さんがしっかり守ってくれた。次は自分の力で頑張りたい」と頭をかいた。強打者ぞろいのパ・リーグを抑え込む秘訣(ひけつ)は、三浦監督が「浜口特有」というチェンジアップだ。120キロ台の前半で落ちるが、腕の振りが140キロ台の直球と変わらず見分けがつかない。慣れないパの打者が打つには至難の宝刀。浜口は「データがお互いない。良い意味で自分にとってはプラスと思って臨んでいる」と話した。4月上旬の新型コロナ感染から復帰初戦での今季2勝目。「久しぶりの1軍登板。今季初めての横浜スタジアムで少し緊張感があったけど、勝てて良かった」と胸をなで下ろした。【斎藤直樹】▽DeNA三浦監督(浜口に)「浜口らしい。走者を出しながら本当によく踏ん張った。1回(2死満塁で)嶺井が2ボールから思い切って(要求した)チェンジアップで空振りを取った」▽DeNA関根(4回の勝ち越し犠飛に2二塁打)「日々結果を残せず、申し訳ない気持ちでいっぱいだったので、こういう日が来て良かったです」
◆いきなり反省から始まるヒーローインタビューは珍しいだろう。DeNA関根大気外野手は、4回に決勝犠飛。2回と6回には二塁打を放っていた。好守もあった。だからこそ、お立ち台に呼ばれたのだが、開口一番、「日々結果を残せず、申し訳ない気持ちでいっぱいだったので、こういう日が来て良かったです」。謙虚な人柄がのぞいた。勝ち越し打となった決勝右犠飛は、152キロの直球を捉えた。「自分のスイングができる球を待ってそれを力強くいこうと思っていた」。ソトが二塁打で出塁し、蝦名が二塁ゴロの進塁打で自己犠牲の精神を見せていた後だった。「チーム打撃で自分にいい形でつないでくれたので、打ってからはソトにお願いだから何とかセーフになってくれと思いながら見ていた」。今季4打点目は、貴重な一打となった。2年前は、2軍で打率3割を打ちながらも、1度も1軍に上がれなかった。多くの観客がいる1軍で、チームに貢献できることが、最上の喜びとなっている。「僕自身がやれることをしっかり全うして、チームの勝ちに貢献できるようやっていきます」。ソフトバンク戦に2年連続の勝ち越しは、球団史上初。自己犠牲をいとわない選手が多いほど、チームは強くなる。【斎藤直樹】
◆DeNAは、6番右翼に抜てきした蝦名達夫外野手(24)の起用がズバッとはまった。4回無死二塁。二塁ゴロは二塁走者のソトを三塁に進める進塁打となった。次打者関根の勝ち越し右犠飛につながった。6回1死二塁の守備では、牧原大の右中間への大飛球を懸命に下がって好捕した。嫌な流れを断ち切った。6回の攻撃では、1死から四球で出塁。三塁進塁後、嶺井の三ゴロで好スタートを切り、本塁を陥れた。三浦監督は試合後、スタメン抜てきの理由を説明した。「昨日の打席での姿を見て、スタメンで使ってみたいという気になった。印象に残ったのは、ファウルした時の悔しがり方。その後、追い込まれても食らい付いていく。何か起こしてくれる。使ってみようという気にさせてくれた」。前日25日のソフトバンク2回戦。蝦名は7回に代打で右前打を放っていた。カウント2-2からの安打という結果以上に、気迫を見せたことが、ハマの番長の心を捉えていた。実は昨年、蝦名は消極的な姿勢を繰り返していた。9月9日巨人戦、同21日ヤクルト戦、同24日広島戦と、代打で3試合にわたり、3打席連続の見逃し三振。これがシーズン最終の3打席となっていた。2軍で好成績を残しても、1軍では結果が出ない日々。年が変わってようやく、闘志が前面に出るようになった。三浦監督は「今日は期待にこたえてくれた。進塁打が非常に大きかった。牧の本塁打の後、ソトが二塁打で三塁に進めてくれた。ああいうのが大きい。1本打つだけじゃなくて。守備も走塁もそうですけど」と絶賛した。5得点のうち、本塁打以外の3点は犠飛、野選、内野ゴロで挙げた。三浦監督が今季、求めている野球を体現。記録を見れば3打数無安打に終わった蝦名だが、勝利を引き寄せる、陰の立役者となった。【斎藤直樹】
◆DeNA牧秀悟内野手(24)が、26日のソフトバンク戦で2戦連続の12号ソロを含むマルチ安打で打率を3割3分3厘に上げ、リーグトップに浮上した。打率2位は巨人吉川尚輝の打率3割2分9厘で、3位はDeNA佐野恵太の打率3割2分8厘で、激しい争いが続く。2年目の今季は、打率3割3分3厘、12本塁打(3位)、36打点(3位)と打撃3部門でトップ3入り。長打率6割8分1厘、得点圏打率4割1分5厘ともにリーグトップを走る。現在、本塁打はヤクルト村上宗隆、巨人岡本和真が14本塁打でトップに立ち、打点はヤクルト村上が42で1位、巨人岡本和が39で2位につける。
◆DeNA・三浦大輔監督(48)が、試合前に報道陣の取材に対応。この日、「マイナビオールスターゲーム2022」(7月26日・ペイペイドーム、27日・松山坊っちゃんスタジアム)のファン投票受付が開始されたことを受け「一人でも多く、DeNAベイスターズから選ばれることを願っています」と呼びかけた。DeNAは昨季、監督推薦で山崎、三嶋、佐野が出場したが、ファン投票での選出はなしに終わった。守護神に返り咲いた山崎、2年目で4番に座り好成績を残す牧、打率リーグトップの佐野らは同部門に他球団の好選手もそろうが、指揮官は「オールスターに出て、いろんな経験ができれば野球選手としてプラスになりますし、ファンの人にも喜んでもらえる。いっぱい選んでもらえるように、頑張ってもらおうと思います」と期待した。
◆交流戦の主催全9試合で球団史上初めて実施する「9試合連続レジェンドOB1打席対決」の第3戦を開催。DeNA・田中浩康内野守備・走塁コーチ(40)とソフトバンクOBの五十嵐亮太氏(42)が〝爆笑〟の対決を披露した。ヤクルトでは、チームメートとしてもプレーした2人。五十嵐氏が「彼とは試合後もご飯にいったり、(思い出は)たくさんあります」と語ると、「三ツ星レストランでおなかいっぱいになるまでウニを食べさせてもらっていた」という田中コーチは、対戦前にマウンドでまさかのウニを贈呈し「ゴマを擦っておきました」。五十嵐氏は「昨日、新垣渚が135キロ出していたのでそれ以上、140出せたらOK。(ナックルカーブは)浩康打てないから真っすぐ一本でいきます」と宣言。田中コーチも「きょうの目標は、ある番組の『きょうのホームラン』に出ることです」と応戦した。1球目から138キロで空振り、2球目は137キロが外れた。迎えた3球目、宣言通りの140キロを田中コーチが完璧に捉え、中前打をマーク。深々とお辞儀し、握手をかわした。対戦を終えて、田中コーチは「ホームランじゃなくて残念ですけど、ロケットストレート、ドンときましたね」と笑顔。対する五十嵐氏も「藤本監督に140キロ投げたらブルペン入っていいよと言われたので、これからソフトバンクのブルペン入ります」と笑わせた。最後は、試合に臨む田中コーチに五十嵐氏が「浩康、頑張ってください」とエールを送った。
◆4月に新型コロナウイルスに感染し、2軍調整が続いたDeNA・浜口遥大投手(27)が3月31日の中日戦(バンテリンドーム)以来、今季2度目の1軍先発。7四球を与え5回99球を要しながらも、3安打1失点、5奪三振と粘りの投球を見せた。一回にいきなり野村勇に左翼席へ運ばれ先制を許すも、続く1死満塁のピンチは松田を一飛、柳町を二ゴロに打ち取り無失点。五回も3四球で2死満塁のピンチを招くも、最後は松田を三ゴロに仕留めて雄たけびを上げた。2点をリードして降板。2017年のプロ入りから過去5年間(20年は中止)、交流戦では通算11試合に登板し6勝無敗を誇ってきた浜口が、今年も〝不敗神話〟を継続した。
◆ソフトバンクの杉山は2本のソロ本塁打を浴びるなど5回3失点。1点のリードを守れず2敗目を喫した。1―0の四回は牧に対して内角狙いの速球が甘く入って右翼席へ。1―2の五回は佐野に高めの初球を完璧に捉えられた。悔しい内容に、ベンチでは涙をこらえるような様子も。「チームに迷惑をかけて申し訳ない」と声を落とした。最速160キロを誇り、藤本監督も「将来的にはローテーションの一角に入らないといけない」と潜在能力を評価する大型の右投手。課題の制球力は改善傾向で、ストライクゾーンで勝負できるようになってきているだけに、失投が痛かった。
◆ハマの4番が勝利のきっかけとなるアーチをかけた。DeNA・牧秀悟内野手(24)が0―1の四回、右翼席へ2試合連発の12号ソロ。同点となる一発を放ち、チームを勢いに乗せた。「(先発の)浜口さんが粘りの投球をしていたので、何としても出塁しようと打席に入った。捉えた感触は良かったが、(スタンドに)入るとは思っていなかった。風のおかげです」最速160キロ右腕の杉山に対し、一回の第1打席は内角の151キロ直球で三ゴロに打ち取られた。1点を追う四回先頭で迎えた第2打席は、カウント2―1からの4球目、やや内に入った152キロの直球を逃さず得意の逆(右)方向へ。放物線を描いた打球がスタンドに吸い込まれた。牧は佐野、桑原、知野、山本らと移動の新幹線、自室の自由時間などにゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」で「マリオカート」の通信対戦を楽しむ。通称「マリカー軍団」は、同ゲームなどの実況で人気のYouTubeチャンネル「サワヤンゲームズ」の右肘を上げるポーズ『デスターシャ』を本塁打パフォーマンスに採用した。牧が先陣を切ってポーズを決めれば、この回に関根が勝ち越しの犠牲フライ。続く五回に今度は、同ゲームでチーム一の腕前を持つという佐野も一発を放ち、カメラに向かって「デスターシャ!!」。ハマの「マリカー軍団」が勝利に大きく貢献した。(浜浦日向)
◆DeNAが快勝。0―1の四回に牧の2試合連続となるソロなどで逆転。五回は佐野がソロを放ち、六回も2点を追加した。約2カ月ぶりの登板の浜口が、5回1失点で2勝目を挙げた。ソフトバンクは杉山が2本塁打を浴びて2敗目。
◆DeNAは26日、ソフトバンク3回戦(横浜)に5―1で勝利。4月に新型コロナウイルスに感染し、約2カ月ぶりに先発した浜口遥大投手(27)が7四球を与えながらも5回を1失点にまとめ、2勝目を挙げた。交流戦で無傷の7連勝はプロ野球4人目。〝負けない男〟が、2年連続のソフトバンク戦勝ち越しに導いた。浜ちゃんがほえた!!2―1の五回、3四球で招いた2死満塁のピンチ。松田と対峙した浜口はこの日99球目となったフォークボールで三ゴロに仕留め、待望の今季2勝目をつかんだ。「長かったですね。本当に勝てて良かった。それに尽きます」一回、野村勇に先制ソロを被弾。二回以外は毎回の7四球を与えるなど幾度も走者を背負ったものの、5奪三振で要所を締め、〝浜口らしく〟最少失点で切り抜けた。今季初登板となった3月31日の中日戦で、8回無失点で白星をマーク。勢いに乗る中、登板予定だった4月7日に新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。「チームが戦っている中で、その場に立てないもどかしさはあった」。1軍に戻るまで約2カ月を要したが、焦らずに調整を進め、復帰戦での勝利につなげた。プロ5年目。今季に懸ける強い覚悟には理由があった。昨オフに笠井崇正、進藤拓也両投手が戦力外通告を受け、2017年の同期入団10選手が4人に。6人いた同学年の現役選手でチームに残るのは、D1位の浜口と同9位の佐野だけになった。去り行く選手たちの姿に「一年一年、全力を尽くさないともったいない。(ある登板が)最後の試合になるかもしれない。そういう意味では悔いを残してはいけない」と、夢破れた者の思いも背負いマウンドに立っている。 交流戦で無傷の7連勝(12登板)はプロ野球史上4人目。プロ初登板からの7連勝は初だ。対戦の少ないパ・リーグ球団の打者には、独特なブレーキがかかったように鋭く落ちる魔球チェンジアップが特に有効。不敗神話を継続させ、交流戦での白星は門倉健と並び球団2位(1位は三浦大輔の17勝)となった。「これからも勝って、交流戦優勝を目指して頑張っていきたい」。帰ってきた左腕が5位に沈むDeNAを浮上させる。(浜浦日向)
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (3↑) |
DeNA |
2 | 1 | 0 | 0.667 (↑0.167) | - (↓1) |
15 | 11 (+5) | 12 (+1) | 4 (+2) | 0 (-) |
0.292 (-) | 2.670 (↑0.83) |
1 (-) |
ヤクルト |
2 | 1 | 0 | 0.667 (↓0.333) | 0 (-) |
15 | 16 (+6) | 16 (+9) | 3 (-) | 1 (+1) |
0.303 (↓0.001) | 4.200 (↓1.5) |
1 (3↑) |
楽天 |
2 | 1 | 0 | 0.667 (↑0.167) | 0 (↓1) |
15 | 7 (+1) | 2 (-) | 2 (-) | 1 (-) |
0.253 (↓0.015) | 0.690 (↑0.37) |
1 (-) |
西武 |
2 | 1 | 0 | 0.667 (↓0.333) | 0 (-) |
15 | 13 (+3) | 12 (+6) | 2 (-) | 2 (+1) |
0.269 (↑0.004) | 3.810 (↓0.81) |
1 (3↑) |
ロッテ |
2 | 1 | 0 | 0.667 (↑0.167) | 0 (↓1) |
15 | 15 (+6) | 8 (+3) | 4 (+1) | 3 (-) |
0.191 (↑0.024) | 2.420 (↓0.3) |
1 (-) |
巨人 |
2 | 1 | 0 | 0.667 (↓0.333) | 0 (-) |
15 | 11 (+2) | 8 (+3) | 3 (+1) | 4 (+2) |
0.215 (↓0.005) | 2.330 (↓0.33) |
7 (3↑) |
ORIX |
1 | 2 | 0 | 0.333 (↑0.333) | 1 (↑1) |
15 | 8 (+3) | 11 (+2) | 0 (-) | 1 (+1) |
0.292 (↑0.05) | 3.960 (↑1.1) |
7 (3↓) |
阪神 |
1 | 2 | 0 | 0.333 (↓0.167) | 1 (-) |
15 | 2 (-) | 7 (+1) | 1 (-) | 2 (-) |
0.187 (↓0.01) | 2.330 (↑0.67) |
7 (3↑) |
中日 |
1 | 2 | 0 | 0.333 (↑0.333) | 1 (↑1) |
15 | 12 (+6) | 13 (+3) | 1 (-) | 2 (+1) |
0.245 (↑0.055) | 4.000 (↑0.5) |
7 (3↑) |
日本ハム |
1 | 2 | 0 | 0.333 (↑0.333) | 1 (↑1) |
15 | 16 (+9) | 16 (+6) | 5 (+4) | 4 (+1) |
0.292 (↑0.006) | 5.020 (↓0.2) |
7 (3↓) |
ソフトバンク |
1 | 2 | 0 | 0.333 (↓0.167) | 1 (-) |
15 | 12 (+1) | 11 (+5) | 1 (+1) | 2 (+1) |
0.240 (↓0.022) | 3.600 (↓0.95) |
7 (3↓) |
広島 |
1 | 2 | 0 | 0.333 (↓0.167) | 1 (-) |
15 | 8 (+3) | 15 (+6) | 0 (-) | 0 (-) |
0.287 (↑0.029) | 4.330 (↓0.33) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト |
28 | 18 | 1 | 0.609 (↓0.013) | - (-) |
96 | 182 (+6) | 160 (+9) | 43 (-) | 27 (+1) |
0.236 (↑0.002) | 2.930 (↓0.1) |
2 (-) |
巨人 |
30 | 22 | 0 | 0.577 (↓0.011) | 1 (-) |
91 | 200 (+2) | 202 (+3) | 53 (+1) | 21 (+2) |
0.244 (↓0.001) | 3.330 (↑0.01) |
3 (-) |
広島 |
26 | 21 | 2 | 0.553 (↓0.012) | 2.5 (-) |
94 | 210 (+3) | 159 (+6) | 24 (-) | 8 (-) |
0.263 (↑0.002) | 3.010 (↓0.04) |
4 (-) |
中日 |
21 | 26 | 0 | 0.447 (↑0.012) | 7.5 (↑1) |
96 | 155 (+6) | 180 (+3) | 29 (-) | 17 (+1) |
0.246 (↑0.002) | 3.710 (↑0.01) |
5 (-) |
DeNA |
19 | 24 | 0 | 0.442 (↑0.013) | 7.5 (↑1) |
100 | 150 (+5) | 199 (+1) | 32 (+2) | 14 (-) |
0.251 (↑0.001) | 4.140 (↑0.08) |
6 (-) |
阪神 |
18 | 31 | 1 | 0.367 (↓0.008) | 11.5 (-) |
93 | 146 (-) | 154 (+1) | 36 (-) | 31 (-) |
0.222 (↓0.001) | 2.880 (↑0.04) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
楽天 |
28 | 16 | 1 | 0.636 (↑0.008) | - (-) |
98 | 165 (+1) | 120 (-) | 30 (-) | 38 (-) |
0.240 (-) | 2.530 (↑0.06) |
2 (-) |
ソフトバンク |
26 | 19 | 1 | 0.578 (↓0.013) | 2.5 (↓1) |
97 | 184 (+1) | 153 (+5) | 25 (+1) | 24 (+1) |
0.262 (↓0.002) | 2.920 (↓0.05) |
3 (-) |
西武 |
23 | 24 | 1 | 0.489 (↓0.011) | 6.5 (↓1) |
95 | 147 (+3) | 146 (+6) | 30 (-) | 19 (+1) |
0.226 (↑0.001) | 2.560 (↓0.06) |
4 (-) |
ORIX |
23 | 26 | 0 | 0.469 (↑0.011) | 7.5 (-) |
94 | 129 (+3) | 161 (+2) | 17 (-) | 28 (+1) |
0.221 (↑0.004) | 3.000 (↑0.02) |
5 (-) |
ロッテ |
21 | 26 | 1 | 0.447 (↑0.012) | 8.5 (-) |
95 | 151 (+6) | 164 (+3) | 25 (+1) | 49 (-) |
0.214 (-) | 2.760 (↓0.01) |
6 (-) |
日本ハム |
19 | 29 | 0 | 0.396 (↑0.013) | 11 (-) |
95 | 164 (+9) | 185 (+6) | 43 (+4) | 38 (+1) |
0.237 (↑0.002) | 3.700 (↓0.04) |
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