DeNA(☆4対3★)ソフトバンク =交流戦1回戦(2022.05.24)・横浜スタジアム=
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ソフトバンク
2000001003700
DeNA
00110101X41201
勝利投手:エスコバー(1勝0敗1S)
(セーブ:山﨑 康晃(0勝1敗7S))
敗戦投手:又吉 克樹(1勝2敗1S)

本塁打
【DeNA】佐野 恵太(3号・3回裏ソロ)

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◆DeNAが接戦を制した。DeNAは2-2で迎えた6回裏、代打・大和の適時打が飛び出し、リードを奪う。その後同点を許すも、8回に相手の捕逸の間に1点を挙げ、再び勝ち越しに成功した。投げては、3番手・エスコバーが今季初勝利。敗れたソフトバンクは、終盤に手痛いミスが出た。

◆リーグ5位のDeNAが、24日ソフトバンク戦(横浜)から開幕する「日本生命セ・パ交流戦」で"反撃"する。今季は、新型コロナウイルス感染による離脱、ソト、オースティン、佐野、宮崎ら主力の故障離脱も響き、ここまで17勝23敗、首位ヤクルトと7・5ゲーム差の5位と苦しむ。開幕から我慢の戦いだったが、浮上への兆しも見え始める。宮崎、佐野が復帰し、先発陣では浜口がソフトバンク戦で復帰予定。三嶋、森も2軍で実戦復帰するなど、調整を重ねる。昨季の交流戦は9勝6敗3分けで、球団タイ記録の3位で終えた。三浦監督は「選手たちも戻ってくるのも大きいですし、セ・リーグの他球団と(差を)縮めるチャンス。昨年はそれができたし、そういうふうにできるように」と意気込む。◆DeNAの昨季の交流戦対戦成績(通算9勝6敗3分け)オリックス 2勝1敗楽天 1勝1敗1分け西武 0勝2敗1分けロッテ 2勝1敗日本ハム 2勝1敗ソフトバンク 2勝1分け▽交流戦の主な要項 ◆18試合制 各チーム18試合(1カード3連戦×6)。各カードのホーム、ビジターは隔年で入れ替えて行う。 ◆優勝 勝率1位を優勝とする。賞金は3000万円。同率で並んだ場合は勝利数、直接対戦成績、得失点率などで順位を決定。 ◆開催期限 6月16日までに全日程を消化しない場合、同日終了時点の勝率1位を優勝とする。この場合は15試合以上を消化し、かつ勝率5割以上が条件。15試合に満たない球団でも、未消化試合を負け数として加算した勝率が1位なら優勝となる。 ◆表彰選手 12球団から最も活躍した選手1人をMVPとして選ぶ(賞金200万円)。また、両リーグから1人ずつ日本生命賞(賞金100万円)を選出。 ◆予告先発 採用。 ◆指名打者制 パ・リーグ球団の主催試合で実施。

◆DeNA牧秀悟内野手(24)が今年も交流戦で打つか。1年目の昨季は打率3割5分7厘、3本塁打をマーク。特にソフトバンク戦では、6月1日の試合で決勝打を含む4安打3打点を記録するなど、打率5割の好相性。

◆ソフトバンク藤本博史監督(58)が24日、元DeNA監督のアレックス・ラミレス氏と偶然出くわしたことを明かした。この日は「日本生命セ・パ交流戦」の初戦で、DeNAと戦うソフトバンクは敵地の横浜に滞在中。藤本監督は試合前に「今日たまたまホテルの1階でラミレスと会って。ばったり。初めてしゃべったで」と切り出した。ベネズエラ出身のラミレス氏とは、現在2軍調整中で同じベネズエラ出身のガルビスの話題になったそう。「ガルビスはラミレスと電話で話し合ったりね。ラミレスはガルビスを評価してる。彼はやるよというね。慣れたら彼は必ず、日本でいいプレーするから、という話はさせてもらった」と内容の一部を明かした。今季新加入のガルビスは開幕戦で決勝の1号満塁本塁打を放ったが、打撃の状態が上がらず、今月上旬に2軍落ち。再昇格に向けて調整を続けている。

◆DeNAが大幅にオーダー変更し、1番に佐野恵太外野手(27)を置いた超攻撃的オーダーを組んだ。3番には22日のヤクルト戦で5番だった宮崎を上げ、5番にソトを置いた。同戦で1番だった桑原は6番に変更し、神里は2番に起用した。スタメンマスクは嶺井が務める。

◆DeNA斎藤隆チーフ投手コーチ(52)が、試合前イベントで、球界史上初の9試合連続レジェンドOB1打席対決に臨み、ソフトバンクOBの松中信彦氏と対戦した。1球目は125キロの直球でストライク、2球目は122キロの直球でボール、3球目は123キロの直球を一塁側へファウル、4球目は125キロの直球がボールで、5球目の125キロの直球を中前に運ばれ、松中氏に軍配が上がった。斎藤コーチは「ピッチャーライナーがこなかったので、『ありがとうございます』と言いたいです」とコメント。松中氏は「いやー、久しぶりに速いボールを見て、さすがだなと思いました」とコメントした。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(33)が、自己最長となる7試合連続打点を挙げた。1回無死二、三塁で、先制の中犠飛。5月15日の日本ハム戦(札幌ドーム)からチームの得点に貢献し続けている。16年8月25日~8月31日の6試合連続打点を超え、今季27打点目を挙げた。連続試合打点の日本記録は、86年バース(阪神)の13試合。パ・リーグ記録は74年長池徳二(阪急)、77年リー(ロッテ)、97年鈴木健(西武)の11試合。球団記録は、ダイエー時代の00年に小久保裕紀現2軍監督が10試合連続打点を記録している。

◆DeNA佐野恵太外野手(27)が、交流戦12球団最速のアーチを放った。2点を追いかける3回1死、1ストライクからソフトバンク石川の145キロの直球を右翼席に運んだ。広報を通じ「自分のスイングでとらえることができました。次の打席もがんばります!」とコメントした。この日は、プロ入り後初の1番でスタメン出場。1打席目に中前打を放ち、2打席目は自身4月1日のヤクルト戦以来の3号ソロをマークした。

◆ソフトバンクが珍しい「4-3-5」の併殺を食らった。2-2の5回先頭で、1番三森が右前打。次打者の今宮は二ゴロを放ち、俊足の三森は一気に三塁へ向かった。DeNAの一塁ソトは三塁へ送球し、タイミングはセーフだったが、三森は勢い余って三塁ベースから足が離れてタッチアウト。1死二塁のはずが、2死走者なしになり、この回は無得点に終わった。

◆DeNA桑原将志外野手(28)が、「6番中堅」でスタメン出場し、3月29日の中日戦の3安打以来となる複数安打を放った。三浦監督は交流戦初戦となるソフトバンク戦で大幅にオーダーを変更。佐野をプロ初となる1番に起用する中で、ソトの後ろの6番に回った。2打席目の4回に中前打を放つと、3打席目の6回には先頭で中前打を放ち、代打大和の勝ち越し適時打でホームを踏んだ。

◆DeNA伊勢大夢投手(24)が、牧原大成に適時打を浴び、開幕からの連続無失点試合が21試合で止まった。1点リードの7回から登板。先頭の松田に中前打を浴び、甲斐の犠打後、同点の左前適時打を浴びた。3日の中日戦から9試合連続のパーフェクトリリーフ、4月24日の広島戦から12試合連続で無安打投球を継続中だったが、強力ソフトバンク打線を前に痛打を浴びた。開幕から連続無失点試合の球団記録は、98年の「大魔神」佐々木主浩の24試合だったが、あと3試合届かず、記録が途切れた。

◆DeNA大和内野手(34)が、"得点圏の鬼"の本領を発揮した。同点の6回2死三塁、代打で起用され、カウント1-2からの146キロを右前にはじき返した。今季、得点圏打率3割3分3厘(30打数10安打)と勝負強さを誇る"得点圏の鬼"は「追い込まれていましたが、何とか前に飛ばせばと思い、打席に入っていました。コースに対して素直にバットを出すことができました」とコメントした。

◆DeNAがソフトバンクに逆転勝ちし、交流戦白星スタートを切った。1回に2点を先制されたが、3回に1番起用された佐野の3号ソロ、4回に嶺井が適時打で試合を振り出しに戻した。6回に代打大和の適時打で一時勝ち越し、7回に伊勢が追いつかれたが、8回に甲斐の捕逸で決勝点を奪った。

◆DeNA大和内野手(34)が、"得点圏の鬼"の本領を発揮した。同点の6回2死三塁、代打で起用され、カウント1-2から、ソフトバンク石川の146キロを右前にはじき返した。今季、得点圏打率3割3分3厘(30打数10安打)と勝負強さを誇る"得点圏の鬼"はお立ち台で「最近なかなかいいところで打てていなかったので、昨日、息子たちと一緒に素振りしたかいがありました。練習はウソをつかないなと思いました」と息子との秘密特訓の成果を強調した。

◆ソフトバンクは交流戦初戦を逆転負けで落とし、2年連続の黒星発進となった。藤本博史監督(58)の、試合後の一問一答は以下の通り。-8回に又吉が失点「又吉がどうのこうのというより、ミスがね。結局、(4回に)投手ゴロでゲッツー取れなかった。あそこで1点取られた。(5回の攻撃で三森が一塁から)ライトに抜けたと思って三塁に走った。走るのはね、先の塁を盗むのはええけど。わざわざね、真っすぐ滑っておけばセーフなものを。まあ、三森からすれば抜けたと思って走ったんですけど、それはだめやもんね。あそこやから(守備の)体勢が崩れていけると思った、だったらいいけどさ。スライディングもまっすぐいっててもセーフやったからね。わざわざ回り込む必要もないし。最後のパスボールもね、やっぱり全部ミスで点を取られているよね。当然、エラーとかはつきものやけど、無駄なミスはやめましょう。できることはしっかりやるということでね。最後のパスボールでも、(投球が)抜けたか分からないけど、あれくらいはしっかり捕手が捕ってやらないと。そういうことですね。ミスでの負けです」-石川は粘りの投球「本調子じゃない中でなんとか粘りながら、最少失点で抑えてくれたと思いますね。先頭出しても、その中で粘れてるところはいいんじゃないかなと思うし。自分で1つミスしてるしね。そういうところをしっかりやるということで、もっと最少失点ですんでたかもしれないですね」-牧原大が代打で適時打「きっちり仕事してくれますね。まあ、切り替えて明日いきましょう」

◆ソフトバンク牧原大成内野手(29)が、DeNA伊勢の連続無失点試合を「21」で止めた。1点を追う7回1死二塁。代打で登場し、2球目フォークを左前に運んで一時同点の適時打に。「自分の役割を果たすことができたと思います。byジョーカー」とコメント。藤本監督が常々「ジョーカー」と認める男が、その名に恥じない切り札ぶりを発揮した。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(33)が、自己最長となる7試合連続打点を挙げた。1回無死二、三塁でDeNA今永から先制の中犠飛。「チームメートにチャンスで回してもらっている。その結果だと思います」と謙虚に喜んだ。5月15日の日本ハム戦(札幌ドーム)から、続けてチームの得点に貢献。16年8月25日~8月31日の6試合連続打点を超え、今季27打点目を挙げた。連続試合打点の日本記録は、86年バース(阪神)の13試合。球団記録は、ダイエー時代の00年に小久保裕紀現2軍監督が10試合連続打点を記録している。ただ、この日は快音はなく2打数無安打1四球。横浜は15年にバックスクリーン破壊弾を放った思い出深い地だ。敗戦に笑顔はなかったが「明日からまた切り替えて。チームが勝てるように援護できればと思います」と、すぐに切り替えた。▽ソフトバンク渡辺(9回に代打でプロ初出場も二ゴロ)「緊迫した場面の代打出場で、とにかく自分のスイングをすることだけを考えました。出塁することができずに悔しいです。次はチームの力になれるようにしたいです」

◆12球団最多8度の優勝を誇る「交流戦王者」ソフトバンクが、ミスから崩れて2年連続黒星発進となった。同点の8回2死二、三塁で、又吉の右打者・嶺井の内角にそれた投球を甲斐が捕れず。今季2個目の捕逸で、決勝点を献上した。藤本監督は「やっぱり全部ミスで点を取られているよね。(投球が)抜けたかわからないけど、あれくらいはしっかり捕手が捕ってやらないと。ミスでの負けです」と厳しい表情で話した。この場面だけではなく、隠れたミスが伏線となっていた。1点リードの4回の守備では、無死一塁で投ゴロを処理した石川の二塁送球がそれて併殺を取れず。その後、同点に追いつかれた。藤本監督は「結局、あそこで1点取られた。もっと最少失点ですんでたかもしれないですね」と悔やんだ。5回の攻撃では、無死一塁での今宮の二ゴロで、一塁走者の三森が三塁を狙ったが走塁死。指揮官は「走るのはね、先の塁を盗むのはええけど。三森からすれば(打球が)抜けたと思って走ったんですけど、それはだめやもんね。(守備の)体勢が崩れて行けると思った、だったらいいけどさ」と判断ミスを指摘した。交流戦を得意としてきたが、5勝9敗4分けで球団史上ワースト勝率に終わった昨年に続いて初戦を落とした。たかが18試合、されど18試合と言われる短期決戦。藤本監督は「まあ、切り替えて明日行きましょう」。悪い流れを引きずるまいと、前を向いた。【山本大地】▽ソフトバンク石川(6回途中10安打3失点も勝敗付かず)「打たれてしまった結果というのはしっかりと受け止めて、追及していかないといけない。もっと長いイニングを任せてもらえるような投球、安心してもらえるような投球を次回はできるように頑張ります」

◆DeNAが「超攻撃的オーダー」で競り勝ち、交流戦白星スタートを切った。「ビックリした」とプロ初の1番で起用された佐野恵太外野手が、交流戦12球団最速アーチとなる3号ソロを含む3安打。1番から6番に変更された桑原がマルチ安打で得点に絡み、6回には代打大和も的中した。試合前練習中、佐野に「何も変えずに今まで通りで」と声を掛けた三浦大輔監督は「いいスタートを切れた」と評価した。

◆DeNAが春季キャンプから掲げる「新番長野球」でソフトバンクに競り勝ち、連敗を2で止めた。数ある試合のポイントの中から、勝敗を分けた2つを挙げる。1回、今永は2点を奪われたが、丁寧にコースを突き、さらに1死三塁のピンチで3点目を阻止。ズルズルいきそうな場面での粘りが、のちにソフトバンク石川に重圧をかけた。7回の牧のファインプレーも大きかった。伊勢が代打牧原大成に適時打を浴び、開幕からの連続試合無失点記録がストップ。なおも2死二塁から、今宮の一、二塁間のゴロを牧が好捕した。抜ければ、勝ち越し点を許したシーンだった。三浦監督は「伊勢もここまでずっと頑張っていましたし、打たれる時もあります。その後、今永もそうですけど、打たれた後に何とか踏ん張れたのが勝ちにつながったと思います」と評した。その一方で、敗れたソフトバンクにはミスが生まれた。5回には一塁走者の三森が三塁へのヘッドスライディングでベースをオーバーし、タッチアウト。8回の決勝点は甲斐の捕逸だった。佐野のソロを除き、3得点は2死から。打者がつないで、つないで、得点を奪った。勝ったDeNAも、神里の犠打失敗などのミスも見られたが、失点につながるミスはなく、攻守でカバーし合った結果が勝利につながった。

◆24日のソフトバンク戦で交流戦〝開幕投手〟を務めるDeNAの今永は「良い滑り出しができるように。とにかく全勝する気持ちで」と気合を入れた。4月に新型コロナウイルスに感染した浜口は1軍の一部投手陣の練習に合流。通算11試合に登板している交流戦で6勝無敗を誇る左腕は、26日の同カードに先発する見込みで「自分の仕事を全うしたい」と意気込んだ。(横浜)

◆DeNA・三浦大輔監督(48)が交流戦初戦を前に、慣例の報道陣の取材に対応。交流戦の思い出について聞かれると「来たか。対ソフトバンク戦、横浜スタジアム、あれしかないやろ?」と笑顔で答えた。指揮官が語る「あれ」とはもちろん、2015年の交流戦で、当時現役だった三浦監督がソフトバンク・柳田に打たれた推定150メートル弾。中堅バックスクリーン上の電光掲示板を直撃し、液晶が一部破損したことで語り草となっている特大アーチだ。あれから7年が経ったが、三浦監督は「あれは言われ続けるだろうな、ソフトバンク戦がある限りは」と苦笑い。それでも「あそこまで飛ばされたのは思い出というか、いまだに言ってくれるファンもいるので、野球人としてはファンの記憶に残ることはいいことですよ」と振り返った。

◆DeNAは佐野恵太外野手(27)が「1番・左翼」で出場。1番でのスタメンは6年目で初めてとなる。ここまで1番を任されながら出塁率・271と苦しんでいた桑原将志外野手(28)は、「6番・中堅」に変更となった。

◆交流戦の主催全9試合で球団史上初めて実施する「9試合連続レジェンドOB1打席対決」の第1戦を開催。DeNA・斎藤隆チーフ投手コーチ(52)とソフトバンクOBの松中信彦氏(48)が対決した。) ) 斎藤コーチは「2005年以来のスタジアムのマウンドで緊張しています」と語り登板。松中氏は「またホークスのユニホームを着られて感動しています」と打席に立った。1球目は122キロでストライク、2球目は122球でボール、3球目の123キロは一塁側に大きく切れるファウルに。4球目の125キロが外角にわずかに外れ、最後は5球目の125キロを松中氏が中堅にはじき返し、判定は安打となった。対戦を終えた2人はガッチリと握手。斎藤コーチは「投直ではなかったのでありがたかった」と語り、松中氏は「久しぶりに速い球を見てさすがだなと思いました」と振り返った。

◆DeNAは25日のソフトバンク戦(横浜)にフェルナンド・ロメロ投手(27)が先発する。試合前の練習でキャッチボールなどで調整した。来日1年目の昨季、交流戦の登板は1試合のみで、3回6失点に終わっている。初対戦となるホークス打線について「映像で状況を確認して、いい打者がたくさんいる印象。どの打者も力があるのは大前提で、強いて名前を挙げるなら柳田選手には気を付けなければならない」と警戒した。

◆交流戦開幕のタイミングで、DeNA・三浦監督が動いた。2020年のセ・リーグ首位打者、佐野恵太外野手(27)を6年目で初の1番でスタメン起用するなど、上位打線を大きくシャッフルした。試合前の時点で打率・198、出塁率・271と苦しんでいた桑原の打順を6番に変更。昨季、打率・310をマークし不動のリードオフマンの座を確立した背番号1に代えて、1番に起用したのはチーム2位の出塁率・357をマークしていた佐野だった。指揮官は試合前、その狙いを「牧の前にいかに走者をためるか。牧がずっと結果を残している中で、得点圏だと思うので」と明かした。2年目で4番に座る牧は、4割を超えるリーグトップの得点圏打率を記録するなど、打線の軸として開幕から堂々の成績を残している。その勝負強さを最大限に生かすため、打順変更にいたった。1番に抜擢(ばってき)された佐野は一回、第1打席でいきなり中前打を放ってチャンスを演出。三回先頭で迎えた第2打席には右翼席へ3号ソロを放ち「自分のスイングで捉えられた」と拳を握った。五回にも右前打を放ち、いきなり猛打賞をマークするなど大暴れした。昨年の交流戦も伊藤光を「2番・捕手」で起用し、球団最高タイの3位に躍進。大胆な起用で新たな風を吹かせる。(浜浦日向)

◆DeNA・伊勢大夢投手(24)が3―2の七回に2番手で登板。先頭の松田に中前打を打たれ、連続無安打投球が12試合でストップ。さらに、1死二塁から代打の牧原大に同点の左前適時打を許し、開幕から22登板目で初失点を喫した。

◆DeNAが接戦を制した。3―3の八回2死二、三塁から捕逸の間に1点を勝ち越した。佐野が3号ソロを含む3安打。3番手のエスコバーが今季初勝利、山崎が7セーブ目を挙げた。ソフトバンクは手痛いミスが出て、又吉が2敗目。

◆DeNAの今永は6回2失点と踏ん張った。力みからか逆球が目立ち、一回に先頭打者への四球を起点に2点を先制された。しかしその後は走者を出しながらも要所を締めて追加点を許さなかった。「初回にばたつくことが多いので、1球目からびしっと入れるようにしたい」と反省したが、最低限の役割は果たした。2勝目こそ逃したが、勝利には貢献。左前腕のけがで自身の開幕は遅れたが、これで登板3試合全てでチームは勝利している。三浦監督は「崩れることなく立て直したのは、さすが今永」とたたえた。

◆DeNAは試合後、8月2-4日の広島3連戦(横浜)で実施する人気イベント『YOKOHAMA STAR☆NIGHT 2022 Supported by 横浜銀行』で選手らが着用するスペシャルユニホームをサプライズで発表した。11年目を迎える今年は日本プロ野球史上初となる襟付き開襟シャツ型を採用。柄には横浜市の花であるバラや横浜ランドマークタワー、横浜中華街など象徴的なモチーフが入れ込まれている。山崎、牧とともに発表会で着用した三浦監督は「斬新なデザインだなと感じた。襟付きは人生で初めてですし、何よりもプロ野球史上初という響きはいいですね。当日は、選手もファンの皆さんも一緒にこのユニホームを着て、球場で熱い夜にしたいと思います!」と誓った。◆DeNA・牧 「夏っぽいし、見るだけでも元気になる。着用して試合に挑めることを楽しみにしてます」◆DeNA・山崎 「ベイスターズと横浜の街が一体となっている感じがして、とてもいいなと。このユニホームであれば普段着でも着れますね」◆プロ野球史研究家・プロ野球意匠学研究家 綱島理友氏 「戦後から1970年代にかけてメジャーリーグで活躍し、襟付きユニホームを採用したベースボール界の革命的なプロモーターであるビル・ベックを思い出した」◆イベントパートナー・横浜銀行 「イベントに先立ち、神奈川県内を中心とした横浜銀行の各店舗では、7月上旬から8月4日まで、行員がスペシャルユニホームを着用してお客さまをお迎えし、地域を盛り上げていきます」

◆帰ってきた主将が、一番のスポットライトを浴びた。6年目で初めて1番で起用されたDeNA・佐野恵太外野手(27)が、4月1日以来の3号ソロを含む3安打猛打賞の大暴れ。チームを交流戦初戦での6連勝に導いた。「どの打順に入っても期待に応えられるような選手になりたいと思ってプレーしている。しっかりと自分の力強いスイングができた」試合前の練習中に1番起用を告げられ「びっくりした。違和感しかなかった」といいながらも、一回に中前打。三回、午後6時51分には右翼席へ、12球団で今季最速となる交流戦1号を放った。椎間関節炎で6日に出場選手登録を抹消された。「打つ、打たないで一喜一憂していたけど、試合に出られないのが一番悔しいと感じた。迷惑をかけた分、取り返せるようにという思いでリハビリしてきた」と、21日の1軍復帰後は3試合で14打数9安打と絶好調。打率・344でセ首位打者に躍り出た。三浦監督は、試合前時点で打率・198、出塁率・271と苦しんでいた桑原に代え、「4番の牧に走者をためて回せるように」とチームで2位の出塁率を記録していた佐野を切り込み隊長に据えた。昨季も交流戦で伊藤光の「2番・捕手」起用が当たり、球団最高タイの3位に躍進。指揮官の大胆な策が、再びチームに流れを呼びこんだ。借金を5に減らし、4位・中日とゲーム差なしに迫った。「今年も交流戦がいいきっかけになるように頑張りたい」と佐野。19、21年(コロナ禍で20年は交流戦なし)と2シーズン連続で勝ち越している交流戦から〝反撃〟の波に乗る。(浜浦日向)

◆八回に1点を勝ち越し、九回は4番手で守護神の山崎が登板。代打・デスパイネ、渡辺を内野ゴロに仕留め、牧原大にはバント安打を許したが、動じることなく三森を投ゴロで締めた。セーブ機会は7連続成功。交流戦通算21セーブは歴代12位タイで、球団ではクルーンの25セーブに次いで、山口俊(現巨人)と並ぶ2位となった。

◆DeNAは試合後、8月2-4日の広島3連戦(横浜)で実施する夏の恒例イベント『YOKOHAMA STAR☆NIGHT 2022 Supported by 横浜銀行』で、選手らが着用するスペシャルユニホームをサプライズで発表した。日本プロ野球史上初となる襟付き開襟シャツ型で、横浜市の花であるバラや横浜ランドマークタワー、横浜中華街など象徴的なモチーフが柄に入れ込まれている。山崎、牧とともに発表会で着用した三浦監督は「斬新なデザイン。当日は熱い夜にしたい」と誓った。

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
阪神
100 1.000- 171002 0.2410.000
1
DeNA
100 1.0000 174310 0.3643.000
1
ヤクルト
100 1.0000 173120 0.2220.820
1
西武
100 1.0000 178510 0.3425.000
1
ロッテ
100 1.0000 177013 0.1920.000
1
巨人
100 1.0000 174210 0.1722.000
7
ORIX
010 0.0001 172400 0.2584.500
7
中日
010 0.0001 175810 0.2357.000
7
楽天
010 0.0001 170100 0.2731.130
7
日本ハム
010 0.0001 171301 0.2002.530
7
ソフトバンク
010 0.0001 173401 0.2333.380
7
広島
010 0.0001 170700 0.1616.000

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
27171 0.614
(↑0.009)
-
(-)
98169
(+3)
145
(+1)
42
(+2)
26
(-)
0.231
(-)
2.780
(↑0.05)
2
(-)
巨人
29210 0.580
(↑0.009)
1
(-)
93193
(+4)
196
(+2)
51
(+1)
17
(-)
0.244
(↓0.002)
3.360
(↑0.03)
3
(-)
広島
25202 0.556
(↓0.012)
2.5
(↓1)
96202
(-)
151
(+7)
24
(-)
8
(-)
0.259
(↓0.002)
2.990
(↓0.06)
4
(-)
中日
20250 0.444
(↓0.011)
7.5
(↓1)
98148
(+5)
175
(+8)
29
(+1)
15
(-)
0.246
(-)
3.760
(↓0.07)
5
(-)
DeNA
18230 0.439
(↑0.014)
7.5
(-)
102143
(+4)
190
(+3)
29
(+1)
14
(-)
0.250
(↑0.002
4.230
(↑0.03)
6
(-)
阪神
18291 0.383
(↑0.013)
10.5
(-)
95145
(+1)
147
(-)
35
(-)
31
(+2)
0.224
(-)
2.850
(↑0.07)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
26161 0.619
(↓0.015)
-
(-)
100158
(-)
119
(+1)
28
(-)
37
(-)
0.240
(↑0.001)
2.630
(↑0.03)
2
(-)
ソフトバンク
25181 0.581
(↓0.014)
1.5
(-)
99175
(+3)
146
(+4)
24
(-)
23
(+1)
0.263
(↓0.001)
2.890
(↓0.01)
3
(1↑)
西武
22231 0.489
(↑0.012)
5.5
(↑1)
97142
(+8)
139
(+5)
29
(+1)
17
(-)
0.226
(↑0.003)
2.530
(↓0.05)
4
(1↓)
ORIX
22250 0.468
(↓0.01)
6.5
(-)
96123
(+2)
154
(+4)
17
(-)
27
(-)
0.217
(↑0.001)
2.970
(↓0.03)
5
(-)
ロッテ
20251 0.444
(↑0.012)
7.5
(↑1)
97143
(+7)
156
(-)
22
(+1)
49
(+3)
0.215
(-)
2.720
(↑0.06)
6
(-)
日本ハム
18280 0.391
(↓0.009)
10
(-)
97149
(+1)
172
(+3)
38
(-)
35
(+1)
0.232
(↓0.001)
3.570
(↑0.03)