ソフトバンク(☆3対2★)ロッテ =リーグ戦11回戦(2022.05.22)・福岡PayPayドーム=
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ロッテ
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ソフトバンク
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勝利投手:和田 毅(1勝1敗0S)
(セーブ:モイネロ(0勝1敗7S))
敗戦投手:ロメロ(2勝4敗0S)

本塁打
【ロッテ】レアード(6号・7回表ソロ)
【ソフトバンク】柳田 悠岐(7号・4回裏2ラン)

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◆ソフトバンクが接戦を制した。ソフトバンクは0-0で迎えた4回裏、柳田の2ランで先制する。さらに1死一二塁の好機をつくると、柳町が適時二塁打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・和田が6回途中1失点と試合をつくり今季初勝利。敗れたロッテは、打線が振るわなかった。

◆福岡出身の女優、井桁弘恵(25)がセレモニアルピッチを行った。投球はベース手前でバウンドしてしまい「練習では届いたこともあったのですが、いざマウンドに立つと頭が真っ白になってしまいました。改めて、あの場で投げられる選手は本当にすごいなと思いました」と振り返った。この日は「ファイト! 九州デー」として開催されたこともあり「生まれてからずっと家族みんな、ホークスファンです。ホークスが九州に元気をくれるように、私も地元を盛り上げていけるような存在になりたいと思って活動しているので、今後も頑張っていきたいです」とコメントした。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(33)が、今季7号の2ランを放った。4回無死一塁でロッテ・ロメロの外角球をとらえ、左中間に運んだ。「ファイターズの宇佐見選手のスイングのイメージで打席に入った結果、ホームランを打つことができました。今日は3人の子どもたちが見に来ているので、いいところを見せることができて良かったです」とコメントした。

◆ロッテのブランドン・レアード内野手(34)が6号ソロを放った。2点を追う7回1死、代わったばかりのソフトバンク津森の低め147キロをしっかり捉え、左中間スタンドへ入れた。20日のソフトバンク戦では第2打席以降に4打席連続空振り三振を喫し、21日はスタメン落ち。この日も第1打席は三振していたが、苦しい終盤にしっかりと反撃のソロを放った。この日はソフトバンクの「ファイト!九州デー」で、ペイペイドームはファンに配られた企画ユニホームの水色一色に。レアードの本塁打は、360度のうち10度にも満たない左翼一角のビジター応援席で待つ、黒いロッテファンの中に飛び込んでいった。

◆ソフトバンク和田毅投手(41)が今季初白星を挙げた。和田は41歳3カ月で、球団では41歳9カ月で勝利の今井雄太郎に次ぐ年長記録だ。初回1死で中村奨に四球を出したが、後続を抑え無失点。2回から5回までは1人の走者も出さない投球を見せた。6回2死から高部、中村奨の連打で1点を失ったところで降板したが、救援陣がリードを守り切った。和田は今季5度目の先発で初勝利。防御率2・08と安定感はあったが、白星に恵まれていなかった。前回登板した5日オリックス戦後に、新型コロナウイルス陽性者の濃厚接触者疑いとなり、自主隔離の期間もあって登板間隔が空いた。久々の1軍マウンドだったが、堂々の好投でチームの連敗をストップさせた。?▼ソフトバンク和田毅が今季初勝利。41歳3カ月での勝利は、ダイエー時代に今井雄太郎(41歳9カ月)が91年5月9日オリックス戦で勝って以来、球団史上2番目の高齢になる。▼和田は明日24日に開幕する交流戦で通算26勝をマーク。杉内俊哉、石川雅規と通算最多勝利で並んでおり、単独トップを狙う。

◆ソフトバンクは連敗を2で止めた。ベテラン和田が6回途中1失点の好投で、今季初勝利を挙げた。藤本博史監督(58)の、試合後の一問一答は以下の通り。-和田が今季初勝利「初回から飛ばしていってくれたんでね。4回終わったときに脚がつっている状態だったんですけど、行けるところまで行ってくれるということで。1失点で頑張ってくれた。あとは勝ちパターンでなんとか逃げ切れたので、良かったと思います」-柳田が決勝弾「やっぱり投げるべき人が投げて、打つべき人が打てばこういう形のゲームになるということですね」-柳町も適時打「あの1点が一番大きいと思いますよ。2点だったらまだわからない状態だった。あのタイムリーが大きかったと思います」-前日失点の又吉が好投「さすがですね。昨日初めて失点して、今日はどうかなというところだったんですけど、ぜんぜん焦ることなく、自分の投球ができたと思います」-和田は状態が良かった「まっすぐが145、6まで出ていて、横から見ていても速いイメージ。キレがあったんでしょうね。初回から飛ばしてくれて、先に点をやらない投球、こっちが先に点を取れたというのは大きかったと思います」-今季はいい投球が多い「ずっといいですよ。球数のところ、70~80球のところで少し球が高くなるというのがあっただけで。また次も和田に任せますよ」-交代のタイミングは「4回終わったとき、5回に行くときかな。トレーナーから脚がつっていると報告があった。その時から藤井が作っていたんで。5回はちょうど球数が少なく終わったんですよ。ノーヒットだったし、行けるということで。行けるところまで行ってくれと」-千賀も不在。来週の先発は「そうですね、当然、投げてもらいます」-柳田が決勝点「いいところでしっかり打ってくれますよね。昨日も同点のところでタイムリー打つとか。うちのチームの軸ですからね」-モイネロがセーブ「今日はストライク先行してたんで。レアードのところだけ、対戦しにくそうに投げている感じだったんですけど。ああいう投球してくれたら安心ですね」-パ・リーグとの対戦が一段落。ここまでを振り返って「ここまでよく頑張ってますよね。若い選手がなかなかなね、抜け出すのができてないですけど。ベテランも若手も中堅も出る中で、若い選手が頭角を現して欲しいというのはありますけどね」

◆ソフトバンク和田毅投手(41)が今季初白星を挙げた。和田は41歳3カ月で、球団では41歳9カ月で勝利の今井雄太郎に次ぐ年長記録だ。▼ソフトバンク和田毅が今季初勝利。41歳3カ月での勝利は、ダイエー時代に今井雄太郎(41歳9カ月)が91年5月9日オリックス戦で勝って以来、球団史上2番目の高齢になる。▼和田は明日24日に開幕する交流戦で通算26勝をマーク。杉内俊哉、石川雅規と通算最多勝利で並んでおり、単独トップを狙う。

◆プロ16年目のロッテ角中勝也外野手(34)が、今季初打席で初安打を放った。1軍に昇格したこの日、8回の先頭に代打で登場。ソフトバンク又吉に対し、カウント2-2とした後、一度タイムを要求。ホームベースにかかった砂をよけたりした後、5球目を見事にレフト前へ流した。「うれしいです。出塁が必要な場面でとりあえず仕事はできたんで」と振り返った。今季は開幕2軍スタート。過去2度の首位打者を獲得したバットマンは、イースタン・リーグ開幕後に打率は3割を超え「2軍で首位打者とろうと思って頑張ってたんですけど」とジャブをかましつつ「肉離れしちゃったんで」。4月8日のイースタン・リーグ楽天戦(泉)の走塁中に、左太もも裏を肉離れ。同時期に脇腹を痛めた荻野とともに、数週間のリハビリを余儀なくされた。「お互い肉離れとかそういうのは何回もやってるので、話をしながら」。そんな荻野もこの日、イースタンのヤクルト戦で本塁打。1軍合流が近づく中で、お先にとばかりに1本打った。少々遅い開幕となったが、思いは変わらない。目標を問われると「個人としてももっと上を目指したいんですけど、16年やって優勝したことがないんで」とキッパリ。直後に「正確に言ったら自分の目標、優勝じゃなくて優勝旅行なんすけど」としっかり添えた。そのためにも。「いま、5位っすよね? 5位っすけど、この交流戦を機に順位を上げていきたいっすね。まだ全然、試合数も残ってるんで」。25日には35歳になる。「ベテラン、ベテラン言われるのも違和感あるんすけど」。交流戦通算192安打。角中節の季節だ。【金子真仁】

◆ロッテは対ソフトバンク3連勝はならなかった。ソフトバンクの先発和田に対し、初回だけで24球を投げさせた。試合中盤の失点が多いベテラン左腕に対して粘りを見せたが、2回から5回は淡泊に。井口資仁監督は「何とか序盤にまっすぐを弾こうと話はしてたんですけど、打ち損じばっかりでした」と話した。6回、高部のチーム初安打の後、2番中村奨がファウルで6球粘って、左中間へ適時二塁打。3巡目、球数が70球を超えてくるころにようやく攻略したが、井口監督は「2巡目でつかまえておかないと。相手の勝ちパターンを出すとダメだと思いますんで」。続く3番マーティンが左腕嘉弥真に封じられ、その後は7回のレアードのソロで1点差に迫るにとどまった。▽ロッテ・ロメロ(序盤は快調も4回に3失点し負け投手) 1イニングだけ悪かったです。その1イニングはストライクは取れていたが、うまく打ち返された感じです。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(33)がチーム最年長和田の今季初勝利をアシストする豪快な先制2ランを左中間スタンドに運んだ。「良かったです。(和田の白星に)貢献できて。あまり振ってないけど、芯に当たってくれたので」。均衡を破る1発は4回に飛び出した。右前打の今宮を一塁に置いての初球。外角へ逃げる134キロのスライダーを逃さなかった。先輩左腕は6回2死まで無安打無失点投球。左胸にキャプテンマークを付けた主砲が、最高のスイングで先制点をプレゼントした。打席でひらめいた。同じ左打者である日本ハム宇佐見の打撃フォームがなぜか思い浮かんだ。「あまり深い意味はないけど(打撃が)スムーズなんで」。強振せずとも、きっちりコンタクトすれば打球はフィールドを越える。先制の7号アーチは今季自身最長の6試合連続打点ともなった。スタンドには3人の子どもも応援に駆けつけた。「父の日」には1カ月ほど早いが「(子どもたちに)いいものを見せられて良かった。最高の結果が出たので」と、パパの顔になった。交流戦に向け前日(21日)から右翼の守備にも就いた。「(交流戦は)去年はあまり勝てなかったので、今年は勝てるようにやりたい」。この男が「攻守」に存在感を見せつければ、3年ぶりの「交流戦制覇」へ視界もグッと広がる。

◆ソフトバンク和田毅投手(41)が、今季5度目の先発で初白星を挙げた。ロッテを相手に6回途中1失点の好投。和田は41歳3カ月で、球団では41歳9カ月で勝利の今井雄太郎に次ぐ年長記録だ。「(自身の)勝ちは純粋にうれしいですし、投げた試合でチームが勝つことが一番うれしい」と笑顔を見せた。初回から飛ばし、5回まで無安打投球。4回終了後に脚がつりかけていたこともあって、6回2死から高部、中村奨の連打で1点を失ったところで降板した。「暑かったので、予想以上に汗をかいた。6回はちゃんと抑えてバトンタッチしたかった。次回の課題にしたい」と、表情を引き締めた。前回登板した今月5日オリックス戦の後、新型コロナウイルス感染者の濃厚接触の疑いがあったため、久々の1軍登板だった。自主隔離の期間を挟んで復帰した14日のウエスタン・リーグ阪神戦では「よりいいボールを投げようとして、フォームをいろいろ。こうやるとやっぱり(打者から)見やすい、打たれやすいんだなとか」と、何種類かの投球フォームを模索。40歳を超えても、探究心は衰え知らずだ。これがNPB通算144勝目で、米大リーグでの5勝と合わせて日米通算150勝に王手をかけた。「自分の中では日本での通算150勝が大きな目標。日米(通算150勝)は絶対に行かないといけない数字。ようやく1つ勝てたので、あとなんとか6つ勝てるように」。通過点をクリアし、大きな目標に向かって突き進んでいく。【山本大地】○...前日21日に今季初失点初黒星を喫した又吉がきっちり8回を抑え勝利のバトンをつないだ。「昨日打たれてしまって、今日すぐに投げるチャンスを与えてもらったので、何としても0点で抑えるという気持ちでした」。先頭の代打角中に左前打を許し、犠打などで三塁まで走者を進めたが、最後は中村奨を一邪飛に仕留めて無失点投球。「チームが勝てて良かった。また次からも、1つ1つ頑張っていきます」とホッとした表情だった。○...柳町のバットが貴重な得点をたたき出した。柳田の7号2ランで先制した直後の1死一、二塁。「真っすぐを捉えることができました。とにかくチャンスだったので、積極的にいこうと打席に入った」。ロメロの152キロ直球を強振。左中間フェンス直撃の適時二塁打を放った。「流れも良かったので、思い切ってスイングできました」。この3連戦は7番で先発出場し、3戦連続安打。売り出し中の若きスラッガーが復調してきた。ソフトバンク今宮(先制口火の右前打を含め今季15度目のマルチ安打)「いいスイングができている結果、ヒットが出ていると思います。これから交流戦に入り、1試合の勝敗が重くなってくるので、チームの力になれるようにしたい」

◆ソフトバンク・藤本博史監督(58)が試合前に代表取材に応じ、報道陣に〝逆質問〟した。21日にあらかじめ報道陣に〝逆質問〟をすることを予告していた指揮官。この日の代表取材で「まずは42試合が終わって24勝17敗1分け。どうですか」と第一声だ。続いて「世代交代と言われる中で、マスコミさんから見て、世代交代できていますか?」「チームのムード的にはどうですか?」と矢継ぎ早に質問を繰り出した。一問一問、報道陣なりの見解を伝えると「本当ですか?」「これからもっとどうしたらいいと思いますか?」「勉強になります」など、報道陣と会話の〝キャッチボール〟を繰り返した。話題は昨年7本塁打を記録したリチャードに。「リチャード、どうですか?」と指揮官から切り出した。16日に登録抹消となったロマン砲。気持ちが表情に表れてしまう22歳に、藤本監督なりの見解を明かした。「2軍、3軍だったときはお尻もたたいて『いけ!』ってやっていたけど、1軍でそれをやっても、結局打てなかったら落ち込むので。それは1軍の場所では見せるものではないですよね。ファンが応援してくれているんですから。いいプレーを見せるんだという強い気持ちを持ってやらないと。そこは自分自身ですから。期待していますよ」プレーも表情も、全てが見られているプロ野球。見せるのは下を向く姿ではなく、強い気持ちを持ってプレーする姿なんだと訴えた。「〝なにくそ魂〟でやってもらった方が、特にリチャードなんかはいいんじゃないかな」と、藤本監督なりの表現で期待を込めた。

◆ソフトバンク・城島健司会長付特別アドバイザー(45)が試合前のグラウンドに姿を見せた。ホームの練習を終盤に差しかかり、ビジターチームの選手らが少しずつ現れたとき。自ら足を運び、三塁ベンチ前でロッテ・井口資仁監督(47)と会話した。身ぶり手ぶりで言葉を交わすと、2人そろって打撃の構えをするなど話題は打撃だったもよう。そこに高卒1年目捕手の松川が挨拶にくるなど、濃密な時間となった。ホークスの常勝時代を築いたツーショットに、ファンもカメラを構えていた。2人はダイエー時代のチームメート。城島アドバイザーは1995年にドラフト1位、井口監督は97年に逆指名で1位で入団した。99年のダイエー初優勝時には城島アドバイザーが正捕手として135試合に出場して打率・306、17本塁打を放ちベストナインに輝いた。井口監督は打率・224、14本塁打ながらも3度のサヨナラ打を放つなど、勝負強さを見せつけた。時を経て、立場も変わった2人。ペイペイドームで再会した。

◆ソフトバンクの和田が球を低めに集めて、5回2/3を2安打1失点で今季初白星を挙げた。四回に柳田の7号2ランなどで先行した3点を守り切った。モイネロが7セーブ目。ロッテは中盤以降に追い上げるも届かなかった。

◆ソフトバンクが接戦を制し、連敗を止めた。柳田悠岐外野手(33)が先制の7号2ランを放った。お立ち台での一問一答は以下の通り。--打った瞬間の当たりだった「丁寧に打てましたし、芯に当たってくれたので。手応えはよかったです」--どんな気持ちで打席へ「打たないと点が入らないので。集中して打ちました」--日本ハム・宇佐見を参考にしたと「何で知っているんですか?」--球団からのメールにコメントが...「そうですね。宇佐見選手をイメージしたらホームランを打てたので。ありがとうございます! 宇佐見選手!」--お子さんが観戦にきていると「娘と息子たちがきたので。はい。あしたから学校頑張ってくださいという気持ちで打ちました」 --どんな父親に映っていてほしい「どうですかね。起きていたらいいんですけど」--今後に向けて「来週から交流戦が始まります。ぜひファンのみなさんの声援で僕たちを後押ししてください。きょうはありがとうございました!」

◆ソフトバンクは柳田悠岐外野手(33)が決勝の7号2ラン。先発の和田毅投手(41)が5回?を投げて1失点で今季初勝利となった。試合後、藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。ーー先発・和田が今季初勝利「初回から飛ばしていってくれたので。四回が終わったくらいに足がつっている状態だったんですけど。いけるところまでいくということで。何とか頑張ってくれたので。何とか逃げ切れたのでよかったと思います」ーー内容や球自体は「本当に真っすぐが145、146キロ出ていた。横から見ていても、速いイメージ。だいぶキレもあったんでしょうね。初回から飛ばしてくれて、先に点をやらないピッチングで。こっちが先に点を取れたのは大きかったと思います」ーー柳田が四回無死一塁に7号2ラン「やっぱり投げるべき人が投げて、打つべき人が打てばこういうゲームになりますね」ーーその後も四回1死一、二塁として柳町の適時打も結果的に大きかった「あの1点が一番大きいと思いますよ。2点だったらまだわからない状態だったと思うし、柳町のあの適時打が大きかったと思います」ーー21日に敗戦投手となった又吉も八回に登板して1回無失点「そうですね。さすがですね。きのうは初めて失点して、きょうどうかなというところだったんですけど。走者を出しても自分の投球ができていたと思います」ーー24日からは交流戦が始まる「戦い方は同じなんですけど、ビジターになったら投手が打席に立つので。代打の回数が多くなってくると思うので。そのへんは今ベンチにいるベテラン、若手、中堅がどんどん出るチャンスが増えると思うので。頑張ってもらいたいです」

◆ロッテはソフトバンク先発の和田に五回まで無安打に封じられ、3連勝を逃した。ただ、楽天、ソフトバンクと上位2チームとの6連戦で4勝2敗。この日は左太もも裏の肉離れなどで出遅れていた角中が今季初昇格し、八回の代打で左前打を放ち、「すごくうれしい」と目尻を下げた。24日開幕の交流戦では通算打率・343と好成績を挙げている。「自分も打ってチームが勝つのが一番」と34歳は気を引き締めた。

◆ソフトバンクの又吉が3―2の八回を無失点で切り抜け、ロッテ打線に雪辱を果たした。前日の21日は2ランを浴びて今季初黒星を喫しただけに「すぐに投げるチャンスを与えてもらったので、何としても抑えるという気持ちだった」と息をついた。先頭の代打角中に左安打を許し、犠打で1死二塁。遊ゴロの間に三塁に進まれたが、中村奨を一邪飛に仕留めた。藤本監督は「やっぱりさすが。焦ることなく、いいピッチングができた」と評価した。

◆暑さにも、寄る年波にも勝った。最高気温28度と夏の気配が漂い始めた福岡で、ソフトバンク・和田が5回?を1失点で今季初勝利。Vの味をベテランらしく表現した。) 「投げた試合でチームが勝つのが、自分にとってうれしいこと。大事にしている部分なので」一回1死で四球を与えたが、五回を終えるまで無安打。最速146キロの直球が光った。六回2死一塁から中村奨に適時二塁打を浴びたところで交代。救援陣が踏ん張り、待望の今季1勝目は日米通算149勝目。節目の150勝に迫り「絶対にいかないといけない数字」と貪欲に前を向く。41歳3カ月での勝利は球団では今井雄太郎が1991年に記録した41歳9カ月に次ぐ年長記録。「暑かったので予想以上に汗をかきました。三、四回くらいから足がつりそうになっていた」というが、藤本監督は「いけるところまでいく」。24日からのDeNA戦(横浜)で始まる交流戦でも、通算26勝の左腕が力になるはずだ。指揮官は昨秋の就任時に世代交代という課題を託された。21日に報道陣に〝逆質問〟をすると予告した通り、この日の試合前に質問した。「マスコミさんから見て、世代交代はできていますか?」やろうとする姿勢が伝わってきます。逆にベテランの見せ場も作れれば、もっと勢いが出るのでは? 報道陣からの返答に「勉強になります」とニヤリ。若手を使い、なおかつ勝ってこそ「世代交代」。ベテランとしてそれを支える和田の意欲にも、衰えはない。「先発をやらせてもらっている以上は、5回でいいなんていう気持ちは持ってはいけない。もっともっとチームに貢献できるように」現役最後の松坂世代となった今季。「同級生に刺激を与えられる投球ができたら」と信じていた未来が、始まった。(竹村岳)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
26151 0.634
(↓0.016)
-
(-)
101158
(+1)
118
(+6)
28
(-)
37
(-)
0.239
(↓0.002)
2.660
(↓0.08)
2
(-)
ソフトバンク
25171 0.595
(↑0.01)
1.5
(↑1)
100172
(+3)
142
(+2)
24
(+1)
22
(-)
0.264
(-)
2.880
(↑0.02)
3
(-)
ORIX
22240 0.478
(↑0.011)
6.5
(↑1)
97121
(+6)
150
(+1)
17
(+1)
27
(-)
0.216
(↑0.003)
2.940
(↑0.05)
4
(-)
西武
21231 0.477
(↑0.012)
6.5
(↑1)
98134
(+3)
134
(-)
28
(-)
17
(-)
0.223
(↑0.001)
2.480
(↑0.05)
5
(-)
ロッテ
19251 0.432
(↓0.01)
8.5
(-)
98136
(+2)
156
(+3)
21
(+1)
46
(-)
0.215
(↓0.002)
2.780
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
18270 0.400
(↓0.009)
10
(-)
98148
(-)
169
(+3)
38
(-)
34
(+1)
0.233
(↓0.002)
3.600
(↑0.04)