広島(☆1対0★)中日 =リーグ戦11回戦(2022.05.22)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
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広島
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勝利投手:アンダーソン(2勝0敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝1敗8S))
敗戦投手:柳 裕也(4勝2敗0S)

本塁打
【広島】堂林 翔太(3号・6回裏ソロ)

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◆広島が3連勝。広島は0-0で迎えた6回裏、代打・堂林がソロを放ち、先制に成功する。投げては、先発・アンダーソンが6回無失点の好投。その後は3人の継投で1点を守り抜き、アンダーソンは今季2勝目を挙げた。敗れた中日は、先発・柳が力投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆広島は20日から始まった中日3連戦で、20日11-5、21日10-1と大勝。広島が3試合連続で2桁得点すれば、18年6月23日~26日(11点→11点→14点)以来、球団2度目の猛打記録になる。

◆中日が今季ワーストを更新する5連敗を喫し、借金は最多タイの「4」に膨らんだ。先発柳裕也投手(28)が5回まで1安打無失点。6回に代打堂林に3号ソロを許した。8回途中1失点も打線の援護がなく2敗目を喫した。打線は広島を上回る5安打を記録したが、今季6度目の0封負け。立浪和義監督(52)の試合後のコメントは以下の通り。?-柳は堂林にソロを許しただけ「柳も昨日、一昨日ああいう展開で敗れた中で素晴らしい投球をした。1球、2球は失投ある。あそこはしょうがないとして、点を取ってあげないと」-打線のつながりは「チャンスも少なかったけど、少ないチャンスをものにしないと。アンダーソンも非常に球に力がある。100球くらいまでいかないとなかなか落ちてこない。そういうふうに思った」-7回の柳は打席を志願「いやいや。絶好機では代打を出すつもりだったが。1点なので次(8回)に上位から始まるから、そこにかけて。つながれば代える予定だった。基本はいかせる予定だった」-打席でも気合が入っていた「そうですね。投手は口には出せないが、今日は打線ですよ。せっかく当たっているカープ打線をあそこまで抑えたのに。打てる打てないはあるけど、もう少し気持ちを打席の中で出して行かないと。出してはいるんでしょうけど。何とかしようという気持ちをもっと持たないと、打つ方は」-投打がかみ合わない「連敗しているときはそんなもの。今日終わって、交流戦に入る。もう1回チームも打つ方も投手も出直していかないと。そういう連敗」-初5連敗、借金4「負けたら痛い。試合は待ってくれない。現状のメンバーでやりくりするしかない。常に前を向いてやっていけばいい。もう1回巻き返してやっていけるようにしたい」

◆値千金弾だ。広島堂林翔太内野手(30)が中日11回戦(マツダスタジアム)の6回に代打決勝本塁打を放った。今季ゼロ行進が続いた中日先発柳から、均衡を破る3号先制ソロ。天敵を撃ち落とし、チームを勝利に導いた。代打1-0本塁打は史上3人目。大勝での連勝から1-0の接戦をものにして3連勝。24日からの交流戦に弾みをつけた。ひと振りで試合を決めた。両軍無得点で迎えた6回。先頭で代打出場した堂林は、中日柳の1ボールからの2球目を迷わず振り抜いた。「感触がかなり良かったので、打った瞬間いくと思いました」。角度よく上がった打球は膠着(こうちゃく)状態をも切り裂く代打弾となった。5回まで1安打に抑えられていた苦手右腕を打ち砕き、先発アンダーソンに勝ち投手の権利を与えた。「何とか塁に出れば流れも変わるかなと思った。そうしたら最高の結果が待っていました」塁に出ることしか考えていなかった。柳に対して広島打線は今季、この日の5回まで21イニング連続無得点。1点も取れていなかった。堂林は1日中日戦で4打数1安打。「ある程度イメージできていて、今日の攻め方もベンチで見ながら、自分なりに狙い球を絞って打席に立てていた」。6戦連続ベンチスタートでも戦っていた。巡ってきた打席で、外寄りのカットボールを狙った。限られた出場機会の中で、勝利打点はリーグトップタイの5。勝負強さが光る。今季は中京大中京の後輩が1人、加わった。新人中村健は3試合連続先発と存在感を示し、1学年下の磯村も前日21日には先発マスクで攻守に結果を残した。「他のチームにもいますし、増えてきたのは僕自身もうれしいですし、その分負けられない。しっかり負けないように今後もやっていきたいと思います」。後輩の活躍もいい刺激となっている。チームは1-0で競り勝ち3連勝。代打1-0本塁打は史上3人目だ。値千金の代打弾で交流戦に弾みをつけた。「結果が出た選手が使われる。貪欲に結果を出して、またスタメンで出られるように準備はしていきたい」。ベンチスタートが続いた自身の停滞感をも打ち破る1発となったに違いない。【前原淳】○...17日巨人戦で登板を回避するなど、6試合ぶり登板となった栗林が8セーブ目を挙げた。1-0の9回。ビシエド、阿部を連続三振、最後は高橋周を二ゴロに仕留めた。わずか9球で料理し、試合を締めた。「今週は僕のせいで巨人に3連敗してチームに迷惑をかけた。そういう気持ちを込めてマウンドに上がりました」。コンディション面は改善され、交流戦に向けて「1戦1戦大事に戦っていきたい」と意気込んだ。○...アンダーソンが6回無失点で2勝目を手にした。150キロ超の直球を軸に変化球を織り交ぜ、中日打線を打ち取った。2回1死一、二塁を切り抜けると、危なげなく6回まで101球を投げ抜いた。「制球でき、ストライクを取ることができた。打たせて、守備の人にしっかりと守ってもらったことが今日の好投の要因」。マウンド上同様、冷静に振り返った。○...勝ちパターン候補2投手が無失点で栗林にバトンをつないだ。7回は矢崎が先頭に四球を出しながら2者連続三振などで後続を切ると、8回は森浦が上位打線を3者凡退。「魔の8回」と言われたポジションで好投した左腕は「めちゃくちゃ意識しました。テンポ良くカウントを有利に持っていくことができたので良かった。与えられたところで抑えられるように」と振り返った。4投手での1-0勝利は今季初。交流戦に向けて価値ある勝利となった。

◆広島堂林翔太内野手(30)が中日11回戦(マツダスタジアム)の6回に代打決勝本塁打を放った。今季ゼロ行進が続いた中日先発柳から、均衡を破る3号先制ソロ。天敵を撃ち落とし、チームを勝利に導いた。代打1-0本塁打は史上3人目。▼堂林が6回に代打本塁打を放ち、広島が1-0勝利。今回のような「代打1-0本塁打」は、49年6月18日南海戦の藤本(巨人)07年6月11日日本ハム戦の矢野(巨人)が打ったのに次ぎ史上3度目。巨人以外の選手が記録したのは初めてだ。▼堂林は今年の4月29日中日戦でも1-0本塁打を記録。1-0本塁打をシーズン2度マークしたのは、12年森野(中日)以来で、広島では70年山本一、89年アレンに次いで33年ぶり3人目。ちなみに、アレンも2度とも中日戦(8月2日、9月8日)で、2試合とも山本昌から打っている。

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◆広島・堂林翔太内野手(30)が今季3号ソロを放って先制点をたたき出した。「アンディー(アンダーソン)が頑張って投げていたので、最高の結果になりました」投手戦が続く0─0の六回先頭で、アンダーソンの代打として登場。1ボールからの2球目のカットボールを左翼席上段へたたき込んだ。自軍の一塁ベンチに向かって右拳を突き上げ、軽快にダイヤモンドを一周した。難敵から今季22イニング目で初めて得点を奪った。対柳は試合前時点で今季2試合0勝2敗だった。

◆広島が投手戦を制して3連勝。0―0の六回に代打・堂林のソロ本塁打で均衡を破り、継投で1点を守った。アンダーソンは力強い直球を軸に6回を5安打無失点で2勝目を挙げた。中日は5連敗。力投の柳を打線が援護できなかった。

◆広島が1─0で連勝を3に伸ばした。首位・ヤクルトを1・5ゲーム差で追走。試合後の佐々岡真司監督(54)の主な一問一答は次の通り。──中日にマツダスタジアムで同一カード3連勝「(試合前時点で0勝2敗と)本当、苦手な柳投手ということで接戦になるだろうなという展開で、なかなか攻略できなかったが、アンダーソンが頑張ってくれました」──0─0の六回先頭でアンダーソンの代打・堂林が3号決勝ソロ。本塁打を期待していたか「投球を見ていたら低め、コース、キレ、すべてにおいて素晴らしい投球をされていた。ナゴヤドームで打席に立ち、球を見ているということで期待をして出していますけど、本当に期待に応えてくれた。なかなか連打というのが難しい状況だったので、一発は大きかった」) ──今回の3連戦では計5本塁打。打線にとって大きいか「そうですね。ホームランは。ずっとつないでつないでと点を取ってきた中で1発というのは必ず点が入るし大きい。1戦目、2戦目はそう感じましたし、今日は1本で勝てた。大きいですけど、われわれの野球を見失わず、投手を中心に守って、つないでというのは変わらずにやっていかないといけない」──アンダーソン─矢崎─森浦─栗林の投手リレーで逃げ切った「アンダーソンは前回、球質が...と思っていたんですけど、今日は初めて投げたときの真っすぐの勢いがあったと思います。その後は七回の矢崎、八回の森浦がしっかり抑えてくれて、栗林につながったと思います」──守護神・栗林につなぐ七回以降の継投は形は固定か、流動的か「固定できれば一番なんですけど、流動的になるだろう。矢崎はこういうところで経験なかった中、自分が開幕からしっかりと結果を残したところで、ああいう場面で使った。ケムナ、塹江...と打者によって流動的になると思います」―─24日から交流戦が開幕する。意気込みを「苦手な交流戦ですけど、今年は違うぞ、というところを選手は見せたいと思っていると思いますし、自信を持って地元で始まる交流戦に臨みたいと思います」

◆広島のアンダーソンは持ち前の球威ある速球を軸に6回を無失点で2勝目を挙げた。六回に自身の代打だった堂林のソロ本塁打で白星をつかみ「しっかり守ってもらったのが好投の要因」とバックを持ち上げた。前回登板の15日のヤクルト戦は5回?を5失点と崩れた。この日はいつもの力強さを取り戻し「高めの真っすぐは三振を取れる自信がある。特に意識したところはない」と淡々と話した。

◆自軍ベンチに向かって右の拳を突き上げた。投手戦が続く0─0の六回無死走者なし。アンダーソンの代打で登場した広島・堂林が3号決勝ソロを放ち、チームを3連勝へ導いた。) 「感触がかなりよかったので、打った瞬間いくと思った。柳投手にやられっぱなし。いいピッチャーからいいところで打てて、最高の結果」柳の2球目、ファーストストライクのカットボールを左翼席上段へたたき込んだ。今季2勝を献上する難敵から22イニング目でチーム初得点を奪って突破口を開き、中日に同一カード3連勝だ。堂林の代打本塁打は通算2本目で、2014年4月8日の巨人戦(東京ドーム)で2─1の九回にマシソンから2ランを放って以来。攻めの采配が的中した佐々岡監督は「期待に応えてくれた。一発は大きかった」とたたえた。堂林と、今季から米大リーグ・カブスでプレーする鈴木との仲のよさは変わらない。シカゴとの時差は14時間あるが、お互いにプレーを確認してスマホで意見交換。「頑張っている姿はもちろん見ている。負けないように」との思いで今季はここまで打率・274、8打点と奮闘する。お立ち台ではアンダーソンから「アイ・ラブ・ディス・ガイ(大好きだよ)」とラブコールを受け「もう最高のピッチャー。本当にナイスガイ」とオシャレに返した。チームは4連敗後に3連勝と息を吹き返し、引き続き首位ヤクルトとは1・5ゲーム差。最高のムードで24日のロッテ戦(マツダ)から始まる交流戦に突入する。(柏村翔)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
26171 0.605
(↑0.01)
-
(-)
99166
(+5)
144
(+3)
40
(-)
26
(+1)
0.231
(↑0.001)
2.830
(-)
2
(-)
巨人
28210 0.571
(↓0.012)
1
(↓1)
94189
(-)
194
(+4)
50
(-)
17
(-)
0.246
(-)
3.390
(-)
3
(-)
広島
25192 0.568
(↑0.01)
1.5
(-)
97202
(+1)
144
(-)
24
(+1)
8
(-)
0.261
(↓0.003)
2.930
(↑0.06)
4
(-)
中日
20240 0.455
(↓0.01)
6.5
(↓1)
99143
(-)
167
(+1)
28
(-)
15
(-)
0.246
(↓0.002)
3.690
(↑0.05)
5
(-)
DeNA
17230 0.425
(↓0.011)
7.5
(↓1)
103139
(+3)
187
(+5)
28
(-)
14
(-)
0.248
(↑0.002)
4.260
(↓0.02)
6
(-)
阪神
17291 0.370
(↑0.014)
10.5
(-)
96144
(+4)
147
(-)
35
(-)
29
(+1)
0.224
(↑0.001)
2.920
(↑0.06)