ソフトバンク(★2対4☆)ロッテ =リーグ戦10回戦(2022.05.21)・福岡PayPayドーム=
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ロッテ
10000102041001
ソフトバンク
0100100002910
勝利投手:東條 大樹(2勝1敗0S)
(セーブ:益田 直也(0勝0敗8S))
敗戦投手:又吉 克樹(1勝1敗1S)

本塁打
【ロッテ】マーティン(4号・8回表2ラン)

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◆ロッテは1-2で迎えた6回表、中村奨の適時打で同点とする。その後8回にはマーティンの2ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・美馬が6回2失点の粘投。2番手・東條が今季2勝目を挙げた。敗れたソフトバンクは、4番手・又吉が痛恨の一発を浴びた。

◆ソフトバンクが2連敗。同点の8回に、今季新加入の又吉克樹投手(31)が、移籍後初失点となる勝ち越しの2点を献上した。藤本博史監督(58)の、試合後の一問一答は以下の通り。-又吉が初黒星藤本監督 「又吉が打たれたらしょうがないよね。信頼して出してるんやからね。そこで打たれたら、しょうがないと思います」-大関は踏ん張れず藤本監督 「気持ちの問題もあるんですかね。そんなに球自体は悪くなかったと思いますけどね。(6回無死で)最初に打たれたのは仕方ないけど、次の打者にね。打ちに来てるとわかったら当然、引っ張りに来るよね。そのへんの配球もあるのかなと思いますけどね」-高部に3安打された藤本監督 「高部にやられているような感じやからね。しっかり厳しいところに投げて、明日しっかりやっていきたいと思います」-柳田が久々に守備に就いた藤本監督 「全然問題ないらしいから、明日も守備に就くと思います」-打線は攻めきれず藤本監督 「美馬もいいコースに投げていたと思うし、低め低めに丁寧に投げていた。ゾーンを上げてということをやっていたんですけどね。なかなか高い球を打ちに行くことができなかったかなという感じですね。まあ、柳田はチャンスでしっかり打てたし、そのへんは良かったんじゃないかなと思います」-交流戦まで1試合藤本監督 「明日はなんとか、絶対に勝ってね、交流戦に入っていきたいですね」

◆ロッテ東條大樹投手(30)が好リリーフで勝利を呼び込んだ。2-2の7回に、今季20試合目のマウンドへ。安打と死球などで2死一、二塁のピンチを迎えたが、3番柳田をスライダーで遊ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。その後、8回にレオネス・マーティン外野手(34)が決勝の4号2ランを放った。接戦やリード時の登板が増え、18日の楽天戦(ZOZOマリン)では、マーティンのサヨナラ弾があって今季1勝目。お立ち台では「正直、ちょっと、トイレ行ってて(サヨナラ弾を)見てなかったんですけど」とファンを笑わせた。この日も役目を終えた直後のマーティン弾。「マーティンさまさまですね」とし「今日はあの、トレーナーの方にストレッチを受けながら見ていました。あおむけで、テレビを見ながら。トイレではないです」と笑っていた。

◆ロッテ東條大樹投手(30)が充実のプロ7年目を過ごしている。チームが44試合を終える中、すでに20試合で"東條、登場"。2勝1敗8ホールド、防御率は0.95と安定ぶりが光る。「やっぱり、1軍で投げられるっていうのはすごい幸せなことなんで」かみしめるように話す。昨季は5試合に投げ、打者20人に被安打5、与四球5。コンディション不良というわけでもなく「実力じゃないですか。球も全然いっていなかったと思います」と悔やむ1年になった。オフは体幹トレーニングにも多く取り組み、肉体面を見直した。右の強打者へのワンポイントに起用され、大きなスライダーでかわす-。そんな印象は一変、左打者にも140キロ中盤の直球を力強く差し込む。「1イニング任せてもらえるのは、すごくうれしいことなので」。勝ち試合の7回が板についてきた。この日も1死二塁から上位打線の左打者が3人続く場面を切り抜けた。3番柳田には7球中6球がスライダー。遊ゴロに打ち取った球もスライダーだった。時に空振りした左打者の体に当たるほど大きく曲がる魔球的なスライダーは「特に。普通くらいだと思います」と謙遜する。比率こそ少ないものの、今年は新球種を混ぜている。「去年、全然ダメで。カーブ、投げてみようと。それが良かったので今年も。カーブはまあまあいけるなって感じです」。今春の石垣島キャンプでもブルペン投球で精力的にカーブを試し、レベルを上げてきた。スライダーより少し遅く、少し大きな弧を描く。1つのアクセントが幅を持たせ、打者の迷いを増やす。井口資仁監督(47)も「今年に関しては真っすぐも強い。どちらかというとボール、ボールで自滅してることが多かったですけど、今年はストライク先行でできているのがいいところ」と、高い信頼で送り出す。このペースなら60試合登板を超える可能性も。目標の登板数は。「いやぁ、特にはないです」とした東條は「行けるところまで」と力強かった。【金子真仁】

◆ロッテのレオネス・マーティン外野手(34)がひと振りで決めた。8回1死二塁。右中間への決勝4号2ラン。防御率0.00だったソフトバンク又吉の、浮き上がってくるような高めの球に、しっかりスイング軌道を合わせた。6回の3連打で生まれた無死一、三塁のチャンスでは、自身の判断でセーフティースクイズを敢行。ソフトバンク嘉弥真の好守に阻まれ、成功とはならなかったが「嘉弥真投手は本当にいい投手。何とかして1点を取りたいと思ってあのプレーをしました」と勝利へ強い思いを込めていた。開幕から打席で悩み続けた助っ人は、ここ4試合で3本塁打。「メンタルを少しリフレッシュしたこともありますし、(技術的に)ちょっとだけ変えたこともあるんですけど、そこが効いているのかなと思います」。ちょっとだけ変えたことは「ソーリー」と、秘密のままだった。少なくとも、結果は明らかに変わってきた。2軍降格前の10試合は、三振を除く19のアウトのうち17がフライアウト。それが1軍合流後の9試合は、三振以外の16のアウトのうち、フライアウトは4つだけ。打率はまだ1割台ながら、井口資仁監督(47)も「バットの角度もだいぶ良くなってきてますので」と、低く強い打球が増え始めたことに期待を高めている。【金子真仁】

◆ロッテのレオネス・マーティン外野手(34)は決勝4号2ランでダイヤモンドを1周すると、本塁の4歩先で待っていた高部瑛斗外野手(24)の肩を抱いた。「いい打席だったよ」笑ってたたえた。「チームに今一番貢献しているのは高部だと思う。高部が出塁することでチームも乗ってきますし」。同点の8回。高部は防御率0.00のソフトバンク又吉に追い込まれながら安打を放ち、マーティンの決勝弾を呼び込んだ。この日は3安打に2四球で全打席出塁。9回の第5打席の四球は、申告敬遠だった。打撃技術は相手にも広く認知されてきた。前日20日も初回に安打し、千賀攻略の起点になった。4月下旬には「いいところも、もちろん悪いところも、すごく出てると思うので、悪い部分を少しでもなくして」と、攻守での波を減らすことを課題に挙げていた。この日の3安打で安打数もリーグ2位の50本になった。ここまでチーム唯一の全44試合に出場中。全て、1番打者でスタメンを張る。昨季は荻野が全試合に1番打者で起用された。故障で出遅れたベテランの1軍合流が見え始めた中、高部もチームに不可欠な存在に成長している。【金子真仁】

◆ロッテの流れがようやく回ってきた。同点の7回2死一、二塁。サイドスロー右腕の東條大樹投手がソフトバンク柳田をスライダーで揺さぶりピンチをしのぐと、8回にマーティンが決勝2ラン。18日の楽天戦も、東條の好投直後にマーティンがサヨナラ弾。キャリアハイの2勝を4試合のうちに稼ぎ、東條は「マーティンさまさまっすね」とにこやかだ。18日はZOZOマリンのお立ち台で「正直、ちょっと、トイレ行ってて(サヨナラ弾を)見てなかったんですけど」と告白し、ファンを笑わせた。この日は「トレーナーの方にストレッチ受けながら見てました。テレビで。トイレではないです」。ケアを大事にし、今季はすでに20試合に登板。救援陣に不安が残る中、勝利時の7回起用が増えた。「すごくいい場面なので」と意気に感じ、防御率は0点台に突入した。東條が投げ、マーティンが打つ。東條、ゲレーロから益田につなぐ。先制されると19連敗していたチームに、終盤のいい流れが固まりつつある。佐々木朗の登板翌日は4連敗中だったが、それもストップ。楽天、ソフトバンクと上位チームに続けて勝ち越し、光が見えてきた。【金子真仁】

◆土俵際に追い詰められて、今度もまた...と思ったが、そううまくはいかなかった。ソフトバンクがロッテとの同一カード今季初の連敗を喫してしまった。2点を追う9回。抑えのロッテ益田がマウンドに上がった。まだまだ記憶に新しい。6日、敵地・ZOZOマリンでの3連戦の初戦。代打中谷が2点差の9回1死一塁から移籍初アーチとなる起死回生の1号2ランを放って試合を引き戻し、延長11回に2点を挙げて勝った。大逆転勝利にチームはさらに加速。同カード3連勝し、チームは今季2度目の6連勝。さらに次戦の西武にも勝って連勝を「7」に伸ばした。だが、この日はスタンドはため息に包まれた。益田にだって意地もプライドもある。柳町は三振、今宮は遊ゴロ、そして代打中谷は三ゴロに仕留められ2週間前の再現はならなかった。「8回の男」となった又吉がホークスに来て初失点。直後の8回裏からきっちり6人で抑えられたのが何とも悔しい。両軍ともに同点で突入した終盤戦は「勝ちパターン」のブルペン陣を投入。7回2死一、二塁の好機に遊ゴロに倒れた柳田の悔しげな表情は印象的だった。週明けには「セ・パ交流戦」がスタートする。セ・リーグ本拠地では指名打者制が採用されないために投手も打席に立つ。昨年のホークスは交流戦を5勝9敗(4分け)と負け越した。「先行逃げ切り」の必勝の形はさらに重要。この日は5回までに試合をひっくり返したとは言え、9安打を放ちながら2得点。さらに試合前半の攻撃性を高めたいものだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆試合前に代表取材に応じた藤本博史監督(58)が報道陣に向けて〝逆質問〟を予告した。「俺、逆質問しようかなと。あした、するからな! あしたは俺が質問するからなって、ここ(代表取材班)にくる4人に言っといて」公式戦やオープン戦など試合がある日、藤本監督には試合前と試合後の2度、取材に応じてもらっている。新型コロナウイルスの感染拡大も考慮した現在は代表取材制で、各社がローテーションを組んで監督の囲み取材に入っている。毎日丁寧に質問に答えてもらっているが、22日には「『今どうですか?』とか聞くから。質問も考えてくるからね」と笑顔で明かした。この日の囲み取材が解けそうな最後にも「あしたは俺の逆質問するからね。質問は一切なし。質問も考えてくるから。5分間ね」と念を押した。監督からの鋭い質問に答えられるように、報道陣も準備を重ねたい!

◆ソフトバンク・和田毅投手(41)が22日の同戦での先発登板に向けてダッシュなどで調整した。「一番はチームが勝つ投球をすること。それをしっかりと、1球目から気持ちを込めて投げていきたいです。それだけです」今季はここまで4試合に登板して0勝1敗、防御率2・21。前回登板は14日のウエスタン・阪神戦(鳴尾浜)で6回?を投げて102球を消化した。「間を空けずに調整できたので。初回から飛ばしていけたら」と力を込めた。今季初白星を目指してロッテ打線と相対する。NPB通算143勝を誇る左腕。20日に先発したロッテ・佐々木朗の投球について問われると「いや、すごいです。すごいの言葉しか出てこないです」と第一声だ。世代を代表する右腕だった同級生の松坂大輔氏や、チームメートで2度の沢村賞に輝いた斉藤和巳氏など、さまざまな剛腕を見てきた和田。「比較はできないですけど。タイプも違うので」と丁寧に前置きしつつ、佐々木朗の印象を語った。「スピードが速ければすごいのか、それはまた違いますけど。彼(佐々木朗)の場合はスピードもすごいし、真っすぐで空振りも取れる。相手を圧倒する投球をしているので。うちの打線を見ても、あんなに空振りするような選手じゃないんですけど」歴史に名を残そうとしている20歳の右腕。その上で和田も「佐々木君でも投球ミスをすれば、うちの打線もとらえていた(20日は佐々木朗から4安打1得点)。あれだけの投手でもやっぱり甘いところに投げれば打たれるんだなと。160キロでも変化球でも打たれちゃうんだとびっくりしつつ、そこはプロなんだなと」と、自らにも言い聞かせていた。

◆ソフトバンク・千賀滉大投手(29)が出場選手登録を抹消された。試合前に代表取材に応じた藤本博史監督(58)が説明した。「ちょっとした(右肘の)張りやから、1回飛ばすくらいです。本人は投げろといわれたら投げますくらいの感覚やから。それなら飛ばそうと。うちのエースですから、投げるときは万全で投げてもらいたいので」20日の同戦で4回4失点で降板。試合後に「コンディションを整えたい」とコメントしていた。一夜明けたこの日。登録抹消となり、指揮官は「名古屋からの頭くらいになるんじゃないかな」と、6月3日の中日戦(バンテリンドーム)での復帰を示唆した。「あまり心配することはないです。1週間を何とか、違う投手で乗り切るしかないです」来週27日の金曜日は広島戦(ペイペイドーム)。そこの先発は今いるメンバーから選ぶ? と問われた藤本監督は「今、先発投手が1人余っているので」と話した。20日のロッテ戦で中継ぎとして3回無失点に抑えたレイが、この日は先発陣の練習に合流していた。エースの一時離脱を、チームが一丸となって乗り切る。

◆ロッテが逆転勝ち。1―2の六回に中村奨の適時打で追いつき、八回にマーティンが勝ち越し2ランを放った。2番手の東條が2勝目、益田が8セーブ目を挙げた。ソフトバンクは4番手の又吉が今季初失点となる痛打を浴びて初黒星。

◆ソフトバンクは逆転負けを喫して連敗。今カードの負け越しが決まった。試合後、藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。一問一答は以下の通り。--又吉が八回1死二塁でマーティンに決勝2ランを浴び、初失点で黒星となった「又吉で打たれたら、しようがないよね。信頼して出しているので。そこで打たれたら仕方ないと思います」--先発の大関は、五回に打線が勝ち越した直後の六回に乱れた「球自体は悪くなかったと思いますけど。最初(六回無死、松川に右前打)に打たれたら、その次の打者(高部)がね。打ちにきているとわかったら、そりゃ引っ張りにくるよね。そのへんの配球もあるんじゃないかな」--ロッテ1番の高部が5出塁「高部にやられている感じだからね。あしたはしっかり、厳しいところに投げて打たれないようにね。しっかりやっていきたいです」--柳田が久々に右翼守備に就いた「全然問題ないらしいから。あしたも守備に就くと思います」--相手先発の美馬については「美馬もいいコースに投げていた。低めに丁寧に投げていたし、うちはゾーンを上げてやっていたんですけど。なかなか高い球を打ちにいくことができなかった」--22日が交流戦前の最後の一戦「あした、何とか、絶対に勝って交流戦にいきたいですね」--七回2死二塁で左膝に死球を受けた牧原大はプレーを続行したが「大丈夫ですよ、全然」

◆本拠地では自身初先発に臨んだソフトバンクの大関は、一回に先制を許した後は五回まで無安打投球を続け、味方の逆転を呼び込んだ。しかし、六回は1死も取れず3連打で同点とされて降板。その後のピンチは嘉弥真が好救援で切り抜けたが「逆転してもらった後の投球が悔しい。何とかリードを守りたかった」と反省した。3敗目を喫した14日の日本ハム戦に続いて六回途中2失点。白星に恵まれなくても試合はつくっており、藤本監督は「そんなに球自体は悪くなかった」と一定の評価を与えた。

◆ソフトバンクの柳田は、4月26日に左肩痛から復帰して以降、初めての守備となる右翼に就いた。まだ左肩の状態は完璧とは言えないというが、指名打者制のないセ・リーグ球団本拠地での交流戦にも向けてフル出場し、そつのないプレーを見せた。「久しぶりだったが、特に違和感なく普段通り守れた」と手応えを口にした。打撃では五回の好機で「積極的に打ちにいった」と、美馬のフォークボールを捉えて適時打として、5試合連続の打点をマーク。「守備でも打撃でもチームの力になりたい」と頼もしかった。

◆2-2の八回1死二塁、ソフトバンク・又吉がマーティンに4号2ランを浴びた。開幕19試合目で初失点&黒星となった右腕は「僕の責任。チームに迷惑をかけてしまった」と頭を下げたが、藤本監督は「又吉で打たれたらしようがない。信頼して出している」とかばった。1番の高部に3安打含む5出塁を許し、将は「高部にやられている。厳しいところに投げて打たれないように」と指摘した。

◆ロッテが逆転勝ちし、2カード連続で勝ち越しを決めた。レオネス・マーティン外野手(34)が、同点の八回1死2塁から決勝弾となる4号2ランを右中間へ放った。試合後、代表取材に応じた井口資仁監督(47)の一問一答は以下の通り。--マーティンが一振りで決めた「そうですね。よく打ってくれました」――マーティンは、ここ4戦3発と本塁打がではじめた「凡打の内容もだいぶ良くなってきた。振りすぎていないところが、いい方向につながっているのではないか」――フライアウトが増えてきた「バットの角度もだいぶ良くなってきている」――マーティンの、その前の打席(六回無死一、三塁でスクイズ失敗)は「自分で勝手にやりました。そういう気持ちは分かりますけどね。そこに関しては(三塁)走者も(本塁に)突っ込んではいけない場面なので。これからミーティングをします」

◆ロッテが2連勝で2カード連続の勝ち越しを決めた。この日のヒーローインタビューでは八回に決勝点となる2ランホームランを放ったレオネス・マーティン外野手(34)がお立ち台に。ところがこの日のツイッターでは「東條トイレ」という謎のワードがトレンド入りした。このワードの発端となったのは、延長サヨナラ勝利を収めた18日の楽天戦でのお立ち台。0ー0で延長十回のマウンドに上がった東條大樹投手(30)はスコアボードに「0」を加えると、その裏の攻撃でマーティンが劇的なサヨナラ弾を放っていた。勝利の立役者となった2人はお立ち台へ上がり、インタビュアーから「隣にいるマーティン選手が決めてくれました」と問いかけられた東條は「正直ちょっと...トイレ行ってて見てなかったんです」とぶっちゃけて観客の笑いを誘っていた。この日の試合でも東條は七回に2番手でマウンドへ登板し、1回1安打無失点の好救援で勝ち投手に。登板直後にマーティンが決勝弾を放つという18日と似たような試合展開に東條の「トイレ」発言を思い出したファンが多かったようで「東條トイレに行ってた説」「もしや東條トイレ行ってた!?」「トレンドw東條トイレwww」というツイートでにぎわっていた。

◆ロッテ・東條大樹投手(30)が2―2の七回に2番手で登板。先頭の今宮にヒットを許したが後続を断ち、1回無失点に抑えた。八回にマーティンの決勝2ランが飛び出したことで2勝目をゲット。18日の楽天戦(ZOZOマリン)でも、マーティンのサヨナラ弾で今季初勝利を挙げていた。「マーティンさまさまです。1イニングを任せてもらえるのは、すごくうれしくて、やりがいもある」と笑顔だった。

◆ロッテ・美馬学投手(35)が6回2失点。二回に今宮、五回に柳田にタイムリーを許したが、試合を作り、チームの逆転勝ちにつなげた。「調子は良くなかったが何とか粘れた。ギリギリ最少失点で、負けていない状況で後ろにつなげました」。5月12日の楽天戦(楽天生命パーク)に続く2勝目はならなかったが、35歳のベテランは満足そうだった。

◆2カード連続の勝ち越しに導く〝名誉挽回〟の決勝弾だ。2-2の八回1死二塁。ロッテのレオネス・マーティン外野手(34)が、今季無失点だった又吉のカットボールをたたき、右中間のホームランテラスに4号2ランをほうり込んだ。「毎日、一生懸命練習して、その結果が出ていると思う。ただし今日は今日、明日は明日なのでベストを尽くします」打率1割台。今季は不振で2軍での再調整も経験したが、18日の楽天戦でサヨナラ弾を放つなど、直近4試合で3発と上昇気配だ。この日は直前の打席で好機をふいにしていた。同点に追い付き、なお無死一、三塁の六回。併殺打でも勝ち越せる場面で自ら判断してスクイズを仕掛けた。突然のプレーに三走・高部は本塁憤死。チャンスを逸した。井口監督は「よく打ってくれた」とたたえつつ、六回については「(何とかしたい)気持ちは分かりますけどね」。求めるのは、やはり快打。昨季27本塁打の助っ人砲が、チーム浮沈の鍵を握る。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
26141 0.650
(↓0.017)
-
(-)
102157
(-)
112
(+6)
28
(-)
37
(-)
0.241
(↓0.002)
2.580
(↓0.09)
2
(-)
ソフトバンク
24171 0.585
(↓0.015)
2.5
(-)
101169
(+2)
140
(+4)
23
(-)
22
(+1)
0.264
(↑0.001
2.900
(↓0.03)
3
(1↑)
ORIX
21240 0.467
(↑0.012)
7.5
(↑1)
98115
(+6)
149
(-)
16
(+2)
27
(-)
0.213
(↑0.003)
2.990
(↑0.06)
4
(1↓)
西武
20231 0.465
(↓0.011)
7.5
(-)
99131
(-)
134
(+4)
28
(-)
17
(+1)
0.222
(↓0.003)
2.530
(↓0.04)
5
(-)
ロッテ
19241 0.442
(↑0.013)
8.5
(↑1)
99134
(+4)
153
(+2)
20
(+1)
46
(-)
0.217
(↑0.002
2.770
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
18260 0.409
(↑0.014)
10
(↑1)
99148
(+4)
166
(-)
38
(+1)
33
(-)
0.235
(↑0.002)
3.640
(↑0.08)