楽天(★0対6☆)オリックス =リーグ戦8回戦(2022.05.21)・楽天生命パーク宮城=
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ORIX
02110002061202
楽天
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勝利投手:山本 由伸(5勝2敗0S)
敗戦投手:早川 隆久(3勝2敗0S)

本塁打
【オリックス】杉本 裕太郎(2号・4回表ソロ),マッカーシー(1号・8回表2ラン)

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◆オリックスは2回表、伏見の適時二塁打で2点を先制する。続く3回には中川圭の適時打、4回には杉本のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・山本が5回無失点で今季5勝目。敗れた楽天は、先発・早川が試合をつくれず、打線もつながりを欠いた。

◆オリックス山本由伸投手(23)が楽天戦今季初登板。このカードは通算6勝2敗だが、黒星は救援で記録したもので、先発した試合は6勝0敗。山本が対戦したパ5球団の中で先発黒星がないのは楽天戦だけ。

◆楽天石井GM兼監督が打線のてこ入れを図った。前日20日は今季6度目の0封負け。10日まで11連勝を記録したが、以降は2勝7敗。今季これまで全試合で1番を務めた西川を2番に、全試合3番の浅村を5番に置いた。辰己を1番に、マルモレホスを3番と、好調2選手を今季初めての打順に配置転換。前日から4番島内以外の打線を変えた。

◆オリックスの新外国人のジョー・マッカーシー外野手(28=レンジャーズ3A)が、1軍出場2試合目で来日1号を含む猛打賞をマークした。出場選手登録された前日20日楽天戦に続いて、5番DHで先発出場。2回無死一塁の初打席で楽天先発の早川の変化球を捉え、左前に運んだ。一塁ベースに到達し、一塁の田口ベースコーチにほっとしたような笑顔を見せた。「どんな選手にとっても、最初の1本というのはとても大変だと思うし、まずはその1本目を打つことができて、本当にうれしく思っているよ! もちろん自分にとってもうれしいヒットだったし、何よりチームの先制点につながってくれてよかったよ」と胸の内を明かした。20日は4打数無安打。だが第4打席で右翼に大きな飛球を放ち、中嶋監督も「惜しかったなあ、最後...。でもまあ、楽しみですね」と期待感を明かしていた。マッカーシーの初安打で一、二塁と好機は広がり、2死からの伏見の左中間適時打で先制の2点を呼び込んだ。さらに4-0の8回無死一塁で、右翼へ弾丸の1号2ラン。ダメ押しの2点を奪ってみせた。

◆オリックス杉本裕太郎外野手(31)が、約1カ月半ぶりの2号アーチを放った。3-0で迎えた4回、先頭で楽天早川のストレートを左中間スタンドに運んだ。「みんながタイムリーを打ってくれていたので、楽な気持ちで打席に入ることができていましたし、打球がしっかりと上がってくれてよかったです。まだまだ中盤なので、このあとも打てるように頑張ります!」と声を弾ませた。昨年は本塁打王に輝いたラオウだが、今年は自身の31回目の誕生日となった4月5日ソフトバンク戦以来の本塁打。オリックスファンにはお待たせのアーチとなった。

◆オリックス山本由伸投手(23)が今季最短5回ながら無失点と粘り、5勝目を挙げた。楽天戦の先発では無敗のプロ通算7勝目となった。初回1死から楽天西川遥輝外野手(30)に左前打を許すも、続くホセ・マルモレホス外野手(29)を空振り三振。二盗を狙った西川を捕手の伏見寅威(32)が刺し、ピンチを脱した。粘りの真骨頂は2点の援護をもらった直後の2回。先頭の島内宏明外野手(32)の二塁打と浅村栄斗内野手(31)への四球で無死一、二塁から鈴木大地内野手(32)に犠打を決められ、1死二、三塁とされた。一打同点の大ピンチを連続ゴロで、無失点で切り抜けた。山本の粘りに応えるように、味方打線が相手先発の早川隆久投手(23)から追加点を奪う。3回は4番の中川圭太内野手(26)が3点目の適時打。4回には杉本裕太郎外野手(31)が、4月5日ソフトバンク戦以来となる今季2号ソロで4点目を追加した。山本は5回を3人で投げ終え、球数104球で試合前半で降板。「今日はボールをコントロールできていなかったですし、球数も増えてしまい、テンポのよくないピッチングになってしまいました。野手の方々が点を取ってくれたおかげで、なんとか粘り強く投げることができたんだと思います」と味方の援護に感謝した。山本にとって、楽天戦登板はシーズン最終戦を自身15連勝で締めた昨年10月25日以来。これで同カードはプロ通算7勝2敗。2敗は救援で喫した黒星で、先発では無敗を持続した。

◆楽天が2戦連続で0封負けを喫した。打線は前日の同戦から「4番島内」以外すべての打順を組み替えて、てこ入れを図ったが、オリックス山本の前に沈黙。山本に5回まで104球を投げさせ、6回から継投策に入らせたが散発4安打に沈み、この日も得点を上げられなかった。先発早川は2回に伏見に2点適時打を浴びて先制点を献上。3回は2死から連打で1点を失った。4回は先頭の杉本に左中間へソロを浴び、5回を7安打4失点で今季2敗目を喫した。チームはオリックスに連敗し、4カード連続負け越しで交流戦に入ることが決まった。今季はここまで26勝14敗1分け。勝率6割5分は12球団トップで、リーグ首位は変わらないが、石井GM兼監督は「今の状態ははっきり言って最悪ですよね。ただ、最悪だからって気持ちが折れているかとか、諦めているというのは全くないので。41試合でさすがに折れる選手もいないし、これからだよ、っていうところをしっかりとみんなで向き合ってやっていけばいいと思うし。僕も悔しいし、みんなも悔しいと思うので、その悔しさとしっかりと試合で向き合ってくれているので、心配はしていないです。周りが心配してくれるので、そこを打破していかないと。チームとしては1年間勝ちきることが目標なので、大きい目標に向かって苦労をみんなでしたいと思います」と前を向いた。▼通算1000三振=西川(楽天) 21日のオリックス8回戦(楽天生命パーク)の3回、山本から見逃し三振を喫して記録。プロ野球74人目。初三振は日本ハム時代の12年4月3日のオリックス1回戦(札幌ドーム)で香月から。▽楽天早川(5回4失点で2敗目)「何が悪かったのか分からないです。のちに映像とか見てわかることもあるので、しっかり反省点を出して、次の登板に生かしたいと思います」

◆オリックスが主砲離脱のショックを一丸で振り払い、1日以来の3位に浮上した。吉田正尚外野手(28)がこの日の試合前に「左大腿(だいたい)部裏の軽度筋損傷」で出場選手登録抹消に。チームは非常事態に陥るも、新外国人のジョー・マッカーシー外野手(28=レンジャーズ3A)が来日1号を含む猛打賞を放ち、杉本裕太郎外野手(31)も2号ソロ。今季最多12安打で首位楽天に連勝した。新助っ人が試合を決めるダメ押し2ランだ。4-0の8回無死一塁で、マッカーシーが右翼スタンドに弾丸ライナー。1軍出場2試合目で来日初安打、初アーチ、初猛打賞、初打点をクリアした新主砲は「昨日(20日)は緊張していたけど、最終打席(の右翼への大飛球)で落ち着いてプレーできるようになった。(来日1号の)記念球はアメリカに帰ったときに両親に渡したい」と笑顔を見せた。杉本は、試合の流れを引き寄せた。3-0の4回、楽天早川の直球を左中間スタンドに運び、4月5日ソフトバンク戦以来のアーチに。再離脱となった吉田正に「あいつのような活躍はできないけど、皆で束になってかかれば、こういうふうに、今日みたいに勝てるっていうのがあるので。みんなそれを分かっているので、はよ治してほしいです」と、気遣いながら早期復帰を願った。24日開幕のセパ交流戦は、当面は吉田正抜きで連覇を目指す。中嶋監督は「しっかり治して、不安がないように。不安を全部なくしてからになると思うんで」と復帰時期を慎重に見極める見込み。それだけに、主砲不在をカバーした戦いに「うれしいですね」と表情を崩した。【堀まどか】

◆オリックスが主砲離脱のショックを一丸で振り払い、1日以来の3位に浮上した。吉田正がこの日の試合前に「左大腿(だいたい)部裏の軽度筋損傷」で登録抹消。非常事態に陥ったが、新外国人のジョー・マッカーシー外野手(28=レンジャーズ3A)が来日1号2ランを含む猛打賞の大暴れ。ラオウ杉本は約1カ月半ぶりの2号ソロなど、今季最多12安打で6点を奪い、首位楽天に連勝した。マッカーシーは4点リードの8回無死一塁で右翼スタンドに弾丸ライナーでダメ押し弾をたたき込んだ。1軍出場2試合目。2回に放った来日初安打の左前打から、初アーチ、初猛打賞、初打点と"初"ずくめ。「昨日(20日)は緊張していたけど、最終打席(の右翼への大飛球)で落ち着いてプレーできるようになった。(来日1号の)記念球はアメリカに帰った時に両親に渡したい」と笑顔で胸を張った。主砲不在をカバーした戦いに、中嶋監督も「うれしいですね」と表情を崩した。

◆楽天先発の早川は二回、伏見に先制の2点二塁打を浴びるなど5回7安打4失点で今季2敗目を喫した。打線はオリックス先発の山本に二回までに57球を投げさせるなど好機を作ったが、あと一本が出ず9残塁。今季最大の6点差で2試合連続の零封負けとなった。石井監督の一問一答は以下の通り。-―試合を振り返って「バッター陣が点取れない中で、しっかりコンタクトをしようとして球数を投げさせて早い回に(山本)投手を下ろせたんですけど、その前に早川が止まることなく失点をしてしまったのでなかなか難しい状況にはなりました」-―早川の投球内容は「横から見ていて波がないというか。メカニックやテクニカルなところの前に今日はエース(山本)と対戦するという所でノーアウトランナーない時もピンチの時も、ここっていう対峙(たいじ)しないといけないバッターに対しても、すべてが一緒の波だったというか。出力の出し方が、ここという場面で出力が出ていなかったりするので、そこらへんはしっかりと勝負どころであればもっとさらに出力上げていってほしいなというのはありました。今日はあまりにも気持ち的にも波がなかったというか、抑えようが打たれようが淡々とというところがあったかなと思います」―-打順を入れ替えた打撃陣について「やっぱり今の状態ははっきり言って最悪ですよね。最悪だからといって、じゃあ気持ちが折れているのかとかあきらめているのかということは全くないので、むしろみんな何とかしようという所がある限りは、しっかり足もとを見て戦うべきだと思うし。41試合かそのへんでさすがに折れる選手もいないし、これからだよっていう所をしっかりとみんなで向き合ってやっていけばいいと思うし。僕も悔しいし、みんなも悔しいと思うので、その悔しさをしっかりと試合で向き合ってくれているので心配はしていないですけど。周りが心配してくれるので、そこを打破していかないとチームとしては1年間勝ちきることが目標なので、大きい目標に向かって苦労をみんなでしたいと思います」―-流れを変えるきっかけになりそうなことは「精神的に乱れないことだと思います。1年間長いので、いい時ももちろんあるし。いい時にも言ったんですけど、いい時も悪い時も足元を見てしっかりと戦って、それが大きい結果につながっていくので。いいことがあっても見失わず、悪いことがあっても自分を見失わず、しっかりやることをやってチームとして気持ちをみんなで一つにして1年間戦っていきたいと思います」

◆オリックスの杉本が4月5日以来の2号ソロを放ち、勝利に貢献した。3―0の四回に先頭打者で早川の外角高めの速球を捉え、左中間スタンドに放り込み「打球がしっかりと上がってくれて良かった」とベンチ前でうれしそうに右拳を突き上げた。昨季パ・リーグ本塁打王に輝いたが、今季は開幕から絶不調で一時は打率が1割を切った。新型コロナウイルス感染から回復後は力を抜いて振ることを意識し、これで3試合連続安打。「ヒットが出れば気分も乗ってくる」と復調を実感している。青学大の後輩の吉田正が故障で戦列を離れ「みんなで頑張るだけ。早く治してほしい」と気遣った。

◆楽天は今季最大の6点差負け。2試合連続の零封負けを喫した。オリックスのエース、山本に2イニングで57球を投げさせるなど粘りは見せたが、好機であと一本が出ず9残塁。球団新記録となった11連勝後は10試合で2勝8敗と失速している。石井監督は「チームとしては1年間勝ちきることが目標なので、大きい目標に向かって苦労をみんなでしたい」と前を向いた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
26141 0.650
(↓0.017)
-
(-)
102157
(-)
112
(+6)
28
(-)
37
(-)
0.241
(↓0.002)
2.580
(↓0.09)
2
(-)
ソフトバンク
24171 0.585
(↓0.015)
2.5
(-)
101169
(+2)
140
(+4)
23
(-)
22
(+1)
0.264
(↑0.001)
2.900
(↓0.03)
3
(1↑)
ORIX
21240 0.467
(↑0.012)
7.5
(↑1)
98115
(+6)
149
(-)
16
(+2)
27
(-)
0.213
(↑0.003
2.990
(↑0.06)
4
(1↓)
西武
20231 0.465
(↓0.011)
7.5
(-)
99131
(-)
134
(+4)
28
(-)
17
(+1)
0.222
(↓0.003)
2.530
(↓0.04)
5
(-)
ロッテ
19241 0.442
(↑0.013)
8.5
(↑1)
99134
(+4)
153
(+2)
20
(+1)
46
(-)
0.217
(↑0.002)
2.770
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
18260 0.409
(↑0.014)
10
(↑1)
99148
(+4)
166
(-)
38
(+1)
33
(-)
0.235
(↑0.002)
3.640
(↑0.08)