日本ハム(☆4対0★)西武 =リーグ戦10回戦(2022.05.21)・札幌ドーム=
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西武
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日本ハム
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勝利投手:上沢 直之(3勝4敗0S)
敗戦投手:内海 哲也(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】宇佐見 真吾(3号・2回裏2ラン)

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◆日本ハムは初回、野村の適時打で1点を先制する。続く2回裏には宇佐見の2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・上沢が7回1安打無失点の力投で今季3勝目。3番手・宮西は史上8人目の通算800試合登板を達成した。敗れた西武は、打線が2安打と沈黙した。

◆日本ハムが"谷内様"効果? で序盤に得点を重ねた。1回は鼻を骨折してから絶好調の野村佑希内野手(21)が先制の右前適時打を放った。球団を通じて「谷内さんのおかげです。えへっ」と左目をつむる絵文字付きで談話を発表。これで骨折後は3試合連続安打とし、18日オリックス戦の第4打席から6打席連続安打とした。昨季はチーム内で谷内亮太内野手(31)を"谷内様"とあがめ、ひざまずいて「今日もよろしくお願いします」と頭を下げることを験担ぎとする選手が続出。その1人だった堀瑞輝投手(24)は最優秀中継ぎ投手に輝いていた。そんな"谷内様神話"は2回にも得点をもたらした!? 宇佐見真吾捕手(28)が右翼へ3号2ランを放って追加点。巨人の大先輩、西武内海から前回対戦に続いてアーチをかけた。「(先発)上沢のために、打ててよかったです」と笑顔の宇佐見も、昨季は谷内をあがめた試合でホームランを放っていた。"谷内様"のおかげ? でチームは今季3度目の3連勝へ幸先よく先行した。

◆西武内海哲也投手兼任コーチ(40)は5回途中3失点だった。40代での初白星はお預けとなった。初回2死三塁から野村の右前打で1失点。2回1死一塁では前回登板で1発を許した巨人時代の同僚宇佐見に2ランを浴びた。「初回から全開で行かなければいけないところ、今日は空回りしてしまいました。終始相手のペースで試合が進んでしまいました。前回登板と同じようにまた宇佐見にホームランを打たれてしまい、そこから何とかリズムとバランスを取り戻そうと、イニング間にもいろいろとやって中盤は何とかしのいだのですが、前半の3失点が痛かったです」5回2死から清宮に左翼線二塁打を許し、マウンドを譲った。「チームでやろうとしていたことに水をさしてしまって申し訳ないです」。反省の言葉が並んだ。

◆日本ハム宮西尚生投手(36)が4点リードの9回にマウンドへ上がり、プロ野球史上8人目となる通算800登板を達成した。3者凡退で勝利を締めくくり、自身の節目を飾った。試合後のヒーローインタビューでは「去年から全然思うような結果が出ず、みなさんには嫌な試合を見せてしまいましたけど、これからしっかり頑張っていきます。(今日の場内から送られた多くの)拍手に応えて頑張っていきたいなと思います。札幌ドームでこういう記録を達成できたというのは何回かありますけども、こう簡単に(節目を)取れる年でもないので、しっかり今日の景色を眺めたいなと思います」と、笑顔を見せた。通算登板数は現役最多で、すでに球団では最多記録を更新中。かねて「岩瀬さんの記録は絶対に目指したい」と公言しているように、目標は岩瀬仁紀(元中日)が持つプロ野球記録の1002登板の更新だ。宮西 僕もここまで来られたのは、岩瀬さんの記録であったり、(元巨人の)山口さんのホールドの記録であったり、そういう目標があったから諦めずに、心折れずに来られている。これからの若い選手の1つの目標として目指してもらえるものをつくれればと思います。この日が16試合目の登板で、今季も50試合以上の登板を記録すれば、こちらも岩瀬が持つプロ野球記録である「新人から15年連続50試合以上登板」に並ぶ。ちなみに通算377ホールドはすでに日本記録となっている。

◆日本ハムが投打で西武を圧倒し、今季3度目の3連勝を決めた。新庄剛志監督(50)も試合後は「選手たちに聞いてあげて!」と伝言だけ残して、勝利の余韻に浸った。打線は初回に4番野村佑希内野手(21)が先制打を放ち、2回には8番宇佐見真吾捕手(28)が右翼へ3号2ランを放ってリードを広げた。先発した上沢直之投手(28)は力強い直球を軸に多彩な変化球も織り交ぜて西武打線を翻弄(ほんろう)。7回1安打無失点と危なげなく試合をつくると、打線も7回に万波中正外野手(22)の右前適時打で4点目を挙げてダメ押し。リリーフ陣も盤石だった。上沢は自身3連勝で3勝目。チームは直近8試合で7勝目となり、5月の月間成績は9勝7敗で貯金2となった。

◆西武は内野安打2本と打線が沈黙し、5連敗で4位に転落した。今季7度目の0封負け。好機は失策と盗塁などで1死三塁とした7回のみだった。中村は疲労を考慮されて3戦連続未出場で、この日のスタメンで規定打席をクリアしたことがあるのは山川、外崎だけ。2回までに3点を失う展開で反撃できず、辻監督は「3点はきついよ。まだまだそこまでの技術が。今は途上だから」と渋い表情だった。

◆西武の高卒ルーキー滝沢夏央内野手(18)が3試合連続安打を放った。この日、チームは日本ハム投手陣に内野安打2本に封じられたが、その内の1本をマークした。8回2死走者なし。カウント2-2からの5球目、外寄りの142キロ直球を三遊間の深いところにゴロを転がし、俊足を生かして一塁ベースを駆け抜けた。関根学園(新潟)から育成ドラフト2位で入団し、支配下登録されたのが今月13日。そこから7試合連続でショートで先発し、躍動している。辻監督は「素晴らしいですよ。何か期待をさせてくれる選手。最後もしぶとく内野安打。追い込まれてもしぶとさがある。どんどんいい経験を積んで、いい選手になってもらいたい」と話した。

◆日本ハム宮西尚生投手(36)が4点リードの9回にマウンドへ上がり、プロ野球史上8人目となる通算800登板を達成した。3者凡退で勝利を締めくくり、自身の節目を飾った。試合後から記念グッズの受注販売が開始。31日正午までオフィシャルオンラインストアなどで受け付ける。詳細は球団ホームページへ。

◆日本ハム上沢直之投手(28)が自身3連勝で3勝目を挙げた。力強い直球を軸に多彩な変化球も織り交ぜて西武打線を翻弄(ほんろう)。7回1安打無失点と危なげなく試合をつくった。試合後には通算800試合登板を達成した宮西尚生投手(36)とお立ち台へ。「初めてです。ミヤさんとお立ち台に立つ日が来るなんて、思ってもなかったですよね」と笑顔を見せた。宮西の記録達成記念Tシャツを着用して臨んだが、「サイズ小さすぎでしょ(笑い)。これしかなかったです。ピチパツでしょ。やばいでしょ」と苦笑い。登場時にカメラレンズには「偉人宮西」と書いた。「偉人でしょ、もう。800試合って...どんだけ投げんの? って感じですよね」と、すごすぎる実績から生けるレジェンドとして表現したという。ヒーローインタビューでは、宮西について問われた。「本当にいつも頼もしい限りですし、まだまだ800試合、通過点だと思って。"ミヤさんが投げなくなる時は命が尽きる時"だと思って頑張ってください。本当におめでとうございます」と、近くでインタビューの出番を待つ宮西に向かってユーモアたっぷりに伝えた。

◆西武内海哲也投手兼任コーチ(40)が4回2/3を6安打3失点で今季初黒星を喫した。1回に野村に右前適時打、2回は宇佐見に右翼へ2ランを運ばれた。制球が甘くリズムに乗りきれず、40代初白星はお預け。「初回から全開で行かなければいけないところ、今日は空回りしてしまいました」と唇をかんだ。間隔を空けて次回登板に備える。

◆鉄腕が、また1つの節目を迎えた。日本ハム宮西尚生投手(36)が21日、西武10回戦(札幌ドーム)で史上8人目、パ・リーグでは3人目の通算800試合登板を達成した。現役では、もちろん最多。4-0の9回、3番手で登場し、3者凡退で試合を締めた。歴代8位の登板数を誇る左腕が目指すのは、尊敬する岩瀬仁紀(元中日)の持つ1002登板の日本記録。ベテランの大記録が、チームの3連勝に花を添えた。西武の主砲、山川を二飛に打ち取ると、宮西はグラブをたたいて、喜んだ。4点リードの9回、3番手でマウンドへ。開幕からの不調がうそのように3者凡退に仕留め、笑顔で捕手の宇佐見とグータッチした。プロ15年目、36歳でたどり着いた800試合登板。鉄腕リリーバーは「札幌ドームで記録を達成したことは何回かあるけど、簡単に(節目を)取れる年でもないので、しっかり今日の景色を眺めたい」。チームの3連勝に花を添え、ファンの歓声が響く本拠地で喜びに浸った。これまでも持ち前の器用さで、肘の痛みや不調を乗り越えてきたが、近年は成績が下降の一途をたどるばかり。「去年から、こんなに1試合が遠いもんなんやって。内容が付いてきていない」。18年オフに受けた左肘手術の影響か、肘をかばって投げているうちに投球フォームを崩し「スライダーの投げ方が全然わからない」と、深刻な事態に陥った。今季は開幕から絶不調。「イライラして寝られなかった。『何でや』『こんな感じやないのに』『何があかんねん』と」。ただ、原因がわかってからの復活は早かった。フォームを修正し、トレーナーによる治療もあって「ここ最近は、足をしっかり使える感じ」。軸足に乗り、体重移動がうまく出来るようになったことで、状態も上向きだ。「今は思い切って投げられる」。交流戦前に、自信を取り戻せたことは大きい。6月2日には、37歳になる。尊敬してやまない岩瀬の1002登板まで、あと202試合。試合後、ロッカールームで行われた祝杯の席で、BIGBOSSから「1002試合の岩瀬さんの記録があるから、そこまで投げろ。目指して頑張れ」と激励された。「やっと光が見えたというか、最悪なところは脱出したという感じ。まあ、こっからですよ」。ホールド数など、数々の日本記録を持つ現役最強リリーバーのシーズンが、ようやく"開幕"した。【中島宙恵】

◆日本ハム宇佐見真吾捕手が"続・恩返し弾"を放った。1点リードの2回1死一塁で、巨人時代にリード面の基礎を教わった内海から右越え3号2ラン。7日の同戦でも左腕からアーチを描いており「真っすぐを打ちにいこうと決めていた」とうなずいた。守っては3投手を引っ張り0封リレー。「山川さんに1発が出ないことが、西武にあんまり流れがいかないこと」と相手4番を無安打に封じ、攻守で貢献した。

◆日本ハムが3連勝した。一回に野村の適時打で先制し、二回に宇佐見の3号2ラン、七回に万波の適時打で加点。上沢は7回1安打無失点で自身3連勝で3勝目を挙げた。西武は五回途中3失点の内海を援護できず、5連敗を喫した。

◆西武の内海は序盤に失点し、五回途中6安打3失点で今季初黒星を喫した。今季2度目の先発登板で、一回2死三塁で野村に適時打を許して先行され「初回から全開で行かなければいけないところ空回りしてしまった」と悔やんだ。二回1死では四球後に宇佐見に2ランを浴びた。今季初登板した7日の対戦に続き、巨人時代にバッテリーを組んでいた後輩に一発を浴び「同じようにまた打たれてしまった。前半の3失点が痛かった。終始、相手のペースで試合が進んでしまった」と肩を落とした。主力を欠く打線の援護はなく、チームは今季7度目の零敗で5連敗。「チームがやろうとしていたことに水を差してしまった」と反省した。

◆日本ハム・上沢直之投手(28)が、自身開幕4連敗後に3連勝となる今季3勝目を挙げた。7回無失点で許した安打も愛斗の内野安打1本と完璧だった。お立ち台に向かう際はテレビカメラに「偉人宮西」とサイン。自分の投球を振り返ることはそっちのけで、史上8人目の800試合登板を達成した宮西に終始。「800試合も通過点。宮さんが投げなくなるときは命が尽きるとき。まだまだ頑張ってください」と熱いエールを送った。

◆日本ハムの宮西が史上8人目の通算800試合登板を達成した。4―0の九回に3番手で登場し、最後は主砲の山川を速球で二飛に打ち取り三者凡退。本拠地で喝采を浴び「まさか(4点リードで)投げるとは思わなかった。しっかり景色を眺めたい」とほほえんだ。2018年のシーズン終了後に左肘の手術を受けた影響が尾を引き、昨季は防御率3・65と低迷。登板を重ねても内容が伴わず「こんなに1試合が遠いものか」と感じた。今季も序盤につまずいたが、体重移動など細かいフォームを調整し「状態が上がってきている」と手応えを得ている。新庄監督からは史上最多に並ぶ1002試合登板を目指すように言われたそうで「笑いしか出なかったです」と苦笑いした。

◆日本ハム・宮西尚生投手(36)が21日、西武10回戦(札幌ドーム)で4-0の九回に登板して三者凡退に抑え、史上8人目となる通算800試合登板を達成した。プロ15年目、現役ではただ一人となる金字塔だ。岩瀬仁紀(中日)に並ぶ史上最長の15年連続50試合登板も、あと34試合。さらに、その先には岩瀬が持つ1002試合登板のプロ野球記録が待っている。鉄腕は最後に力勝負を挑んだ。九回2死、宮西が本塁打王争いで独走する山川を143キロの直球で二飛に仕留めた。史上8人目となる800試合登板を飾るにふさわしい1球だった。「去年から記録に一歩ずつ近付くにつれて、逆に一試合一試合が遠く感じた。これでやっと光が見えた。ここからです」不振で2軍落ちも経験した昨季。その分、今季に懸ける思いは強かった。オフには元同僚で1学年下のダルビッシュ(パドレス)に相談。体質改善のため、超低炭水化物で脂肪を減らす「ケトジェニック」という食事療法にも取り組み、3週間で4キロの減量に成功した。しかし、開幕後の3、4月は防御率6・75。「なんでや、何があかんねん」と自問自答し眠れない夜が続いた。2度目の手術となった2018年11月の「左肘骨棘(こっきょく)滑膜切除術」が尾を引いたと告白する。左肘をかばいながら投げているうちに、自身の投球を見失った。その中で1週間前にフォーム改造に決断。軸足である左足首と右手の使い方を変えたことで、他の投手より体重の移動距離が長い従来のフォームに戻り「球が強くなったし、スライダーが一番戻ってきた」という。800試合登板を祝う試合後の乾杯。音頭を取った新庄監督からは「(プロ野球記録は)1002試合。そこまで投げろ!」と言われた。「目標の数字があったからこそ、心折れずにここまで投げてこられた。だから、これからの若い選手に目標として目指してもらえる記録をつくれれば」-。その言葉は、救援一筋でやってきた男のプライドでもあった。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
26141 0.650
(↓0.017)
-
(-)
102157
(-)
112
(+6)
28
(-)
37
(-)
0.241
(↓0.002)
2.580
(↓0.09)
2
(-)
ソフトバンク
24171 0.585
(↓0.015)
2.5
(-)
101169
(+2)
140
(+4)
23
(-)
22
(+1)
0.264
(↑0.001)
2.900
(↓0.03)
3
(1↑)
ORIX
21240 0.467
(↑0.012)
7.5
(↑1)
98115
(+6)
149
(-)
16
(+2)
27
(-)
0.213
(↑0.003)
2.990
(↑0.06)
4
(1↓)
西武
20231 0.465
(↓0.011)
7.5
(-)
99131
(-)
134
(+4)
28
(-)
17
(+1)
0.222
(↓0.003)
2.530
(↓0.04)
5
(-)
ロッテ
19241 0.442
(↑0.013)
8.5
(↑1)
99134
(+4)
153
(+2)
20
(+1)
46
(-)
0.217
(↑0.002)
2.770
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
18260 0.409
(↑0.014)
10
(↑1)
99148
(+4)
166
(-)
38
(+1)
33
(-)
0.235
(↑0.002
3.640
(↑0.08)