DeNA(★2対9☆)ヤクルト =リーグ戦8回戦(2022.05.21)・横浜スタジアム=
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ヤクルト
1300000059903
DeNA
0200000002800
勝利投手:原 樹理(4勝2敗0S)
敗戦投手:上茶谷 大河(2勝4敗0S)

本塁打
【ヤクルト】塩見 泰隆(5号・1回表ソロ),長岡 秀樹(2号・2回表2ラン),村上 宗隆(13号・9回表3ラン)

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◆ヤクルトは1点リードの2回表、内山壮の適時打と長岡の2ランで3点を追加する。4-2となって迎えた9回には、山崎の適時打と村上の3ランで一挙5点を奪い、試合を決めた。投げては、先発・原が5回2失点で今季4勝目。敗れたDeNAは、打線が中盤の好機を生かせなかった。

◆ヤクルト川端慎吾内野手(34)が、「6番一塁」で今季初めてスタメンに名を連ねた。ここまで23試合はすべて代打からの出場。24打数1安打の打率0割4分2厘。

◆ヤクルト塩見泰隆外野手(28)が、今季2本目となる先頭打者本塁打を放った。1回無死、DeNA先発上茶谷の3球目、高め146キロ直球を逆らわずに右中間席に運ぶ5号ソロ。4月9日巨人戦(東京ドーム)でシューメーカーから放って以来となる先頭打者弾に「とにかく出塁する事を心掛けて打席に入りました。良い角度で上がってくれて、良い結果になって良かったです」と喜んだ。

◆DeNA上茶谷大河投手(25)が、投手強襲の打球が左足に直撃するアクシデントに見舞われた。3回1死、ヤクルト村上の打席。バットを振り抜いた打球が、踏み出した左足を襲った。弾んだ打球は二塁方向に転がり二ゴロでアウト。しかし上茶谷は、マウンドに倒れ込んだまま、しばらく動けなかった。斎藤チーフ投手コーチとともにベンチ裏に下がり治療を受けると、駆け足でマウンドに復帰。次打者・太田を空振り三振に打ち取り、大事には至らなかったようだ。

◆椎間関節炎から1軍復帰したDeNA佐野恵太外野手が、「シフト破り」を連発した。1軍出場選手登録をされ、即「2番左翼」でスタメン出場。するとヤクルト内野陣は佐野に対し一塁、二塁、遊撃の3人が一、二塁間に配置されるシフトを敷いた。しかし佐野は3回、逆方向に左前へ運んだ。さらに5回、同様の守備位置に対し左翼線二塁打を放ち、2本のシフト破りを成功させた。

◆DeNAは序盤の失点が響き、土日の試合は9連敗となった。先発・上茶谷が先頭打者アーチなど、2回までに4失点。打線は3番ソトと4番牧が無安打に終わり、2得点にとどまった。今季最多タイの4連勝を逃した三浦監督は「序盤、立ち上がりの失点が大きかったかなと思います。人間ですからこういう日もある」と振り返った。今季の土日の成績は13戦で1勝12敗となった。▽DeNA上茶谷(先頭打者アーチなど2回までに4失点し、4敗目)「立ち上がりが全てだと思います。よーいどんで4失点。それが全てです」

◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)がリーグトップの13号3ランでダメ押しした。リードを4点に広げ、なお2死一、二塁の9回。DeNA平田の6球目、低め135キロフォークを右中間席に突き刺した。15日広島戦以来、5試合ぶりの快音に「良い流れで打席が回ってきたので、その流れに乗って打つことが出来ました」とうなずいた。本塁打は12本で並んでいた巨人岡本和を抜き、38打点と合わせて単独2冠。高津監督も「4番として、いい1発だったと思います」と納得の表情だった。▽ヤクルト原(5回7安打2失点。4勝目にも反省)「なんとか粘って投げましたが、長いイニングを投げられず中継ぎに申し訳ないです」

◆「ヤングスワローズ」で首位奪還!! ヤクルトが若手野手陣の奮闘で粘るDeNAを下した。高卒3年目の8番長岡秀樹内野手(20)が、プロ2号となる2号2ランと1犠打をマークすれば、同2年目の7番内山壮真捕手(19)がプロ初の猛打賞の活躍。敗れた巨人に代わり、1日でゲーム差なしの首位に返り咲いた。長岡が持ち味の「積極性」を貫いた。2点リードの2回無死二塁、DeNA上茶谷の初球、低め138キロカットボールを完璧に捉え、弾丸ライナーで右翼ポール際に突き刺した。6日巨人戦(東京ドーム)のプロ1号以来となる快音に「追い込まれる前に勝負をかけようと思っていました。積極的に打つことが出来ました」と振り返った。今季は初の開幕1軍入りを果たし、遊撃の定位置を獲得。開幕戦から4安打の活躍で3月は打率3割4分8厘と好発進も、4月は1割7分7厘と低調。「最初は自分から仕掛けてたんですけど、相手も分かってるので。振らせてくれなかったりして、バットも出てこなかった」と振り返る。ここまで全43試合に先発出場で四球は2つだけ。積極性を逆手に取った攻め方をされても「やっぱり最近は自分のスタイルを変えずにやろうとやっています」と覚悟を決めた。5月はここまで57打数15安打の打率2割6分3厘と復調の兆しを見せている。長岡の1発を呼んだのも「ヤングスワローズ」だ。2回無死、2年ぶりにスタメン出場の川端が初球を中前打とすると、続く内山壮が「待っていた球ではなかったですが、うまく反応してコンパクトに打つことが出来ました」と上茶谷のシュートを適時二塁打とした。この回の集中打には高津監督も「川端から6、7、8と、『ヤングスワローズ』と僕は思っていた。川端も含めて、すごくいいつなぎ。若々しさというか思い切りの良さが出た」と納得の表情。フレッシュな気持ちで臨んだ34歳のベテランにも好影響をもたらしたようだ。「体力的な面は疲れはないんですけど。打った、エラーしたと、こっち(メンタル)の疲れはあります」という長岡。首位チームのレギュラーとして、これからも心身ともたくましく成長していく。【鈴木正章】

◆椎間関節炎で戦線離脱していたDeNA・佐野恵太外野手(27)が、1軍に合流した。試合前に報道陣の取材に応じた三浦大輔監督(48)は「問題ないと報告を受けて、元気なので(1軍)登録します」と語り、スタメン起用を示唆した。主将で主軸を担う背番号7が復帰を果たした一方で、前日に途中交代した楠本泰史外野手(26)は全体練習開始時にグラウンドに姿を見せず。指揮官は、下半身の張りのため、球場で治療を受けていると説明した。楠本は5年目の今季、外野のレギュラーの座をつかみ、オースティン、桑原、佐野、大田が故障や新型コロナウイルス感染で離脱する中で、31試合に出場し打率・259、1本塁打、7打点、5盗塁をマーク。上位打線で存在感を放っていただけに、離脱となれば痛手となる。

◆ヤクルト・川端慎吾内野手(34)が「6番・一塁」でスタメン出場した。昨季は、代打で歴代2位のシーズン30安打を記録するなど〝代打の神様〟として活躍。今季も、試合前までは代打だけで23試合に出場していたが、24打数1安打の打率・042と苦しんでいた。川端がスタメン出場するのは、2020年8月28日のDeNA戦(横浜)に「6番・一塁」で出場して以来、631日ぶり。二回の第1打席では中前打を放ち、3点の突破口を開いた。

◆ヤクルトが一発攻勢でDeNAに快勝した。一回、先頭打者の塩見が5号ソロを放ち先制。「とにかく出塁することを心掛けて打席に入った。良い角度で上がってくれて良い結果になってよかった」と振り返った。二回には内山の適時打、長岡の2号2ランで3点を追加した。長岡は「良い流れで来たので積極的にうまく打つことができた。入ってくれてよかった」と胸を張った。九回は村上の13号3ランなどで5点を奪い駄目押しした。先発の原は5回7安打2失点で4勝目。「何とか粘って投げたが、長いイニングを投げられず中継ぎに申し訳ない」と反省を口にしていた。

◆ヤクルトが一発攻勢でDeNAに快勝した。一回、先頭打者の塩見が5号ソロを放ち先制。二回には内山の適時打、長岡の2号2ランで3点を追加し、九回は村上の13号3ランなどで5点を奪い駄目押しした。先発の原は5回7安打2失点で4勝目を挙げた。原のヒーローインタビューは以下の通り。--今日は粘りの投球になった「状態が良くないのが続いてるんですけど、その中でも『チームが勝てるように1点でも少なく』と思いながら投げてました」--マウンドに上がった時の感覚というのは「序盤ちょっと狙い球を絞られてるなっていう感じがしたので、途中からは切り替えて絞られないように投げました」--メカニック的な部分で意識してたところは「正直メカニックという部分よりは、もう今日は気持ちで投げるしかない、そんな感じだったです」--その中で挙げた1勝。大きな手応えになったのでは「そうですね。野手、中継ぎの方がホントに頼もしいぐらい頑張ってくれてるので僕も次からはしっかり長いイニング投げられるように頑張ります」--ファンへ向けて「今首位にいるんですけど、まだまだ先は長いんでこれからも1試合1試合精いっぱい戦っていくので応援よろしくお願いします」

◆椎間関節炎で戦線離脱していたDeNA・佐野恵太外野手(27)が1軍に復帰。「2番・左翼」で即スタメン出場を果たし、5打数2安打をマークした。主軸を担う主将が復帰を果たした一方で、前日20日に途中交代した楠本泰史外野手(26)が右太もも裏の肉離れのため出場選手登録を抹消された。この日、球場入り後、横浜市内の病院で診断を受けた。三浦監督は「診断が出た限りは治療に専念するということで、ちょっとしばらく時間がかかるということで抹消しました」と説明した。DeNAは今季、2月の春季キャンプ中に右腹斜筋肉離れで離脱した佐野が3月の開幕直前に復帰するも、直後にソトが右手首痛、オースティンが右肘痛で離脱。オースティンは右肘のクリーニング手術を受けて長期離脱となった。4月に入ると今度は新型コロナウイルス感染拡大で、牧、桑原ら主力を含む最大12選手が隔離療養となった。ここでソトが復帰し、牧も隔離期間を終えた下旬には、宮崎が左太もも裏の炎症で離脱した。宮崎に復帰のメドが立った5月頭には、佐野が椎間関節炎、大田が右太もも裏の炎症で立て続けに離脱。佐野が1軍に戻り、大田も近く実戦復帰するタイミングで、今度は楠本がチームを離れ、DeNAの負のループが止まらない。

◆DeNAは連勝が3で止まり、週末の土、日曜日の試合は今季1勝12敗となった。4―2の九回、5番手で登板した平田真吾投手(32)が村上に特大の3ランを浴びるなど、1回3安打5失点。4月23日の1軍昇格後、この試合まで10試合連続無失点を続けていた右腕がまさかの炎上となった。三浦監督は「今までしっかりやってくれましたし、チーム事情もあって代えることもできず、きょうは平田にも申し訳ないことをした」と頭を下げた。また、無安打に終わった3番・ソト、4番・牧についても「人間ですから、こういう日もあります。今までどれだけ助けられたか」と責めなかった。

◆DeNAの上茶谷は二回までに4点を先行されたのが響き、6回4失点で4敗目を喫した。一回に塩見に先頭打者本塁打を許すと、二回は先頭打者から3連続長短打を浴びて3失点。ストライクを取りにいった球を痛打され「立ち上がりが全て」とうなだれた。その後は立ち直って三~六回は無得点に抑えたが、チームの連勝は3で止まった。三浦監督は「全体的に球が高かった。粘りながら投げていたが、立ち上がりの失点が大きかった」と嘆いた。

◆先発のヤクルト・原樹理投手(28)は、5回7安打2失点でチームトップの4勝目(2敗)を手にした。四回以外は毎回得点圏に走者を背負いながらも、粘投でリードを守った。「序盤は狙い球を絞られているなという感覚がしたので、途中からは絞られないようにと思って投げた。今日は気持ちで投げるしかない! そんな感じでした」と汗を拭った。

◆高卒3年目のヤクルト・長岡秀樹内野手(20)が、2点リードの二回無死二塁で右翼席へ2号2ラン。先発・上茶谷が投じた初球のカットボールを捉えた。「とにかくランナーをかえそうと思って打席に入りました。球種が豊富ですし、追い込まれる前に勝負を仕掛けようと思っていた」と自慢の積極性を発揮した。

◆ヤクルト・川端が「6番・一塁」で、2020年8月28日のDeNA戦(横浜)以来、631日ぶりにスタメン出場。二回先頭で初球を振り抜き、3得点の口火を切る中前打を放った。昨季は代打で歴代2位のシーズン30安打を放った「代打の神様」も、今季はここまで24打数1安打。高津監督は「打席に多く立たせて、本人、打線のきっかけにという意味も込めてスタメンで起用した」と意図を説明し、直後に打点を挙げた19歳の内山壮、20歳の長岡と並べ「川端も含めてヤングスワローズ」と〝フレッシュな34歳〟をたたえた。

◆DeNAは、ヤクルトに敗れて連勝が3でストップ。週末の土、日曜日の試合はこれで今季1勝12敗となった。先発の上茶谷は二回までに4点を先取され、三回は村上の痛烈な打球が左脚を直撃。治療のため一度ベンチに下がりながら、再びマウンドに上がって以降は追加点を許さず、6回4失点、6奪三振と粘ったが「立ち上がりが全て」と、自身4連敗に肩を落とした。椎間関節炎から1軍に復帰した佐野が「2番・左翼」で出場し、いきなり2安打をマーク。一方で、前日の試合で途中交代していた楠本が右太もも裏の肉離れで出場選手登録を外れるなど、なかなかメンバーがそろわないもどかしさもある。この日は、けが人続出の中で奮闘してきたソト、牧の3、4番が無安打。指揮官は「序盤の失点が大きかった。追い付こうとやったところをうまく攻められた」と唇をかんだ。(浜浦日向)

◆再奪首!! ヤクルトは21日、DeNA8回戦(横浜)に9―2で勝ち、前日に明け渡したセ・リーグ首位の座を巨人から1日で奪い返した。勝利を決定付けたのは4番・村上宗隆内野手(22)。4点リードの九回2死一、二塁から右翼席中段へリーグ単独トップに立つ13号の3ランを放ち、駄目押しした。24日にはセ・パ交流戦が始まる。リーグ首位での交流戦突入へ、若き主砲を中心に22日も勝利を目指す。スタンドインと同時に、勝利も確信する一振りとなった。九回2死一、二塁で村上が右翼席中段への13号3ラン。リードを7点に広げる駄目押しの一発にも、表情を変えずダイヤモンドを一周した。「良い流れで打席が回ってきたので、その流れに乗って打つことができました」仲間のつくった好機を最大限に生かすのが、4番の仕事だ。2死一、二塁から山崎が左越えの2点二塁打を放ち、山田が四球でお膳立て。若き主砲はフルカウントから平田のフォークボールをすくった。主砲として痛い、かゆいなどとは言っていられない。八回の打席では、背中に死球を受けたが歯を食いしばって一塁へ歩き、九回に勝利を決定づけた。目標にも近づくアーチだ。「全てのタイトルを取れるなら取りたい」と意気込んで臨んだ今季。5試合ぶりの一発となる13号は、並んでいた巨人・岡本和を抜いてリーグ単独トップ。既に首位だった打点も38に伸ばし、単独2冠に躍り出た。天性の〝アーチスト〟は、常に脳内に放物線を描く。遠征の移動時にはYouTubeで野球の動画を見ることが多いが、開幕前には「良いイメージを持とう」と、過去に自身が放った本塁打の映像を見あさった。これだけに飽き足らず、関連動画として表示された他球団の主砲の動画もチェック。ソフトバンク・柳田、オリックス・吉田正、巨人・岡本和...。「みんな、すごい」と日々刺激を受けながら「完成はない」という理想の打撃フォームを追い求めている。 前日20日に敗れて2位に後退したチームは、巨人が敗れたためゲーム差なしの首位に浮上。1日で、その座を奪い返した。川端が2年ぶりにスタメンに名を連ねるなど日替わりオーダーが組まれる中でも、4番がどっしりと構えていれば勝利に近づく。高津監督は「4番として打点を稼ぐ、いい一発だった」とたたえた。22日に勝てば、交流戦を首位でスタートできる。昨季のプロ野球王者が、背番号55のスイングで再び勢いに乗る。(赤尾裕希)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ヤクルト
25171 0.595
(↑0.01)
-
(↓1)
100161
(+9)
141
(+2)
40
(+3)
25
(-)
0.230
(-)
2.830
(↑0.02)
2
(1↓)
巨人
28200 0.583
(↓0.013)
0
(-)
95189
(+1)
190
(+2)
50
(-)
17
(-)
0.246
(↓0.001)
3.390
(↑0.03)
3
(-)
広島
24192 0.558
(↑0.01)
1.5
(↑1)
98201
(+10)
144
(+1)
23
(+2)
8
(-)
0.264
(↑0.004)
2.990
(↑0.05)
4
(-)
中日
20230 0.465
(↓0.011)
5.5
(-)
100143
(+1)
166
(+10)
28
(-)
15
(-)
0.248
(-)
3.740
(↓0.14)
5
(-)
DeNA
17220 0.436
(↓0.011)
6.5
(-)
104136
(+2)
182
(+9)
28
(-)
14
(-)
0.246
(-)
4.240
(↓0.13)
6
(-)
阪神
16291 0.356
(↑0.015)
10.5
(↑1)
97140
(+2)
147
(+1)
35
(-)
28
(+2)
0.223
(-)
2.980
(↑0.05)