楽天(★0対1☆)オリックス =リーグ戦7回戦(2022.05.20)・楽天生命パーク宮城=
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ORIX
0010000001801
楽天
0000000000800
勝利投手:田嶋 大樹(1勝2敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(2勝2敗13S))
敗戦投手:瀧中 瞭太(1勝3敗0S)

本塁打
【オリックス】大城 滉二(2号・3回表ソロ)

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◆オリックスが接戦を制した。オリックスは3回表、大城のソロで先制する。投げては、先発・田嶋が7回無失点の力投。その後はビドル、平野佳の継投で1点を守り抜き、田嶋は今季初勝利を挙げた。敗れた楽天は、先発・瀧中が好投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆今季の楽天は開幕からオリックス戦に無傷の6連勝中。楽天が同一カード7連勝すれば、17年5~7月のオリックス戦8連勝(1分け含む)以来だが、開幕から無傷の同一カード7連勝だと球団史上初めての記録になる。

◆オリックス大城滉二内野手(28)が3回、先制の2号ソロを放った。2死無走者で楽天先発の滝中の141キロストレートを捉え、左中間スタンドに運んだ。「打球もそこまで上がっていなかったので、まさか入るとは思わなかったんですが、いい感触で打つことができましたし、先制の1本になってくれてよかったです」とベンチで笑顔を見せた。大城は昨年8月に右膝前十字靱帯(じんたい)再建手術を受け、チームがリーグ制覇に突き進む中、懸命にリハビリに励んできた。4月29日に特例2022代替選手として1軍に今季初昇格。8日に出場選手登録を抹消されたが、コロナ禍で主力選手が離脱するチーム事情もあり、1軍に戻ってきた。出場11試合目での2号となった。

◆楽天が今季6度目の0封負けを喫し、オリックスに今季初めて敗れた。先発滝中は3回2死走者なしで大城に先制ソロを浴びるも、以降は要所で踏ん張り続け、6回6安打1失点と好投。一方で打線が援護できなかった。4回は無死満塁のチャンスをつくったが、炭谷が中飛、武藤が空振り三振、西川が一ゴロに倒れた。8安打を放つも、あと1本が出なかった。10日まで11連勝を記録したが、以降は2勝7敗。貯金を増やせずにいる。石井GM兼監督は「今は変な話、試練を経験しても大丈夫な時期というのもある。ここでこういう苦しいチーム状況を経験しているというのは1つプラスに考えれば、いい経験をしてるんじゃないかと。そう簡単に勝ち切れるわけではないので、あがいてあがいて、というところをやっていければいいかなと思います」と前を向いた。

◆楽天鈴木翔天投手(25)が、今季初登板を無失点で抑えた。1点を追う8回に3番手として登板。先頭佐野皓に中前打を許し、続く福田周の犠打で1死二塁のピンチを招いた。宗を見逃し三振に打ち取ると、4番大城を右邪飛。ピンチで踏ん張った。18年ドラフト8位で楽天に入団。昨季まで1軍登板は7試合だった。飛躍を目指す左腕は「緊張しましたけど、その中でも集中して投げられました。自分の必要とされるところは左をしっかり抑えるところだと思いますので、1戦1戦集中して投げていきたいです」と意気込んだ。

◆チームも田嶋も、待望の1勝だ。オリックス田嶋大樹投手(25)が7回無失点の好投で今季初勝利。チームにも6戦全敗だった楽天戦の初勝利をもたらした。昨年2勝無敗、防御率1・42を誇った相手をこの日も封じた。「うれしかったですよ。苦労した分うれしさが勝りました」と、杜(もり)の都の美しい夜空にヒーローインタビューの声を響かせた。ピンチを背負うたびに、投球も気迫も出力を上げた。1-0の4回無死満塁。「1点は仕方ないかな。あそこをゼロで抑えようと思うと、より苦しくなる」と割り切ったというが、結果は違った。炭谷を浅めの中直に抑え、三塁走者マルモレホスの生還を阻止。武藤は三振、西川は一塁ゴロに打ち取り、1点も許さなかった。ここまで先発6試合で5試合クオリティースタート(6回自責3以内)を続けても、白星に恵まれなかった。だが勝利への飢餓感より「健康で野球ができている。それだけでありがたい。今はまだ言えませんが、今年の冬くらいにぼくの考えかたが変わる出来事があったので、感謝の気持ちがより深くなったんです」と明かした。思うところがあった。1点を守る気迫は、尊敬する平野佳を見習った。普段から「毎試合、すごいプレッシャーの1点差で、しっかり投げる。優しくて、器の大きな人。すごいという言葉しかない」と畏敬の念を抱く守護神の姿を思い浮かべ、115球、腕を振り続けた。この日、その平野佳から22勝目の勝利球を贈られた。忘れられない夜になった。【堀まどか】○...新外国人のマッカーシーが1軍デビューを果たした。11日に来日し、5試合の2軍戦出場を経て19日に仙台入り。5番・DHで先発に名前を連ねた。チームの得点力不足を解消する働きを期待されるマッカーシーは「自分は粘り強い打者だし、守りでも貢献できる」と自負。この日は4打数無安打に終わったが、9回の第4打席では右翼フェンス手前まで大きな飛球を飛ばした。中嶋監督も「惜しかったなあ、最後...。でもまあ、楽しみですね」と今後に期待した。○...大城が今季2号で田嶋に唯一の援護点を贈った。3回2死無走者で楽天先発の滝中の141キロストレートを捉え、左中間スタンドに運んだ。「打球もそこまで上がっていなかったので、まさか入るとは思わなかったんですが、いい感触で打つことができましたし、先制の1本になってくれてよかったです」。10日日本ハム戦の今季1号に続き、いずれも勝利につながるアーチになった。

◆楽天は今季6度目の0封負けを喫した。4回に無死満塁のチャンスを作るも、炭谷が中飛、武藤が空振り三振、西川が一ゴロに倒れた。8安打を放ったがあと1本が出ず、打線が沈黙。10日まで11連勝も、以降は2勝7敗。石井GM兼監督は「ここでこういう苦しいチーム状況を経験しているというのはプラスに考えれば、いい経験をしている。あがいてあがいて、というところをやっていければいいかなと思う」と前を向いた。

◆楽天・滝中が20日のオリックス戦(楽天生命パーク)に先発する。今季の防御率3・03に対し、オリックス戦は1・50と好相性。19日、福田や杉本ら主力が復帰してきた打線を「嫌なバッターだったり、一発があるバッターなので得点力は上がる」と警戒した上で「チームに勢いを乗せられるようなピッチングを意識して投げたい」と意気込んだ。(ZOZOマリン)

◆オリックスが楽天に今季初勝利。三回に大城の2号ソロで挙げた1点を守り切った。再三ピンチを背負った田嶋が7回を投げて今季初白星、平野佳が13セーブ目を挙げた。楽天は四回無死満塁などの好機を生かせず、今季6度目の零敗。

◆オリックスの大城が三回に先制の2号ソロを放った。2ボールから滝中の浮いた直球を捉えてライナー性の打球を左翼席へ運び「打球もそこまで上がっていなかったので、まさか入るとは思わなかった」。驚きを隠せなかったが、結果的にこれが決勝点となった。今季初先発した10日の日本ハム戦で2年ぶりの本塁打を放ってから出場機会を増やし、「3番・二塁」での先発は4戦連続。第1打席でチーム初安打となる左前打を放ち、六回にはきっちり犠打を決めた。持ち前の堅守だけでなく打撃でも存在感を高めている。開幕から主に二塁手を務めていた安達とバレラが離脱中。苦しいチーム状況で、しっかり穴を埋めている。

◆楽天打線は17日のロッテ戦(ZOZOマリン)の三回から35イニング連続適時打なしとなり、対オリックス初黒星。先発の滝中瞭太投手(27)は6回を6安打1失点にまとめたが打線の援護もなく3敗目を喫した。打線は四回、安打と四死球を絡め、無死満塁の好機を作ったが炭谷の鋭いライナーが中堅手の正面をつくなど〝ツキ〟もなく、最後まで得点が奪えなかった。先発・滝中は三回、大城に浴びた一発に泣き「序盤、ボール先行になってしまった」と唇をかんだ。チームは今季6度目の零封負け。石井監督は「チャンスがピンチになってほしくないので、チャンスで出てきたからにはしっかり自分の持っているものを出せる状態を作ってほしい」と打撃陣に奮起を促した。

◆ようやく、快投が報われた。オリックス・田嶋が今季先発7戦目にして、初星をゲット。7回無失点と変わらぬ安定感を見せ、待望の1勝目(2敗)をつかんだ。「やっぱり、勝ち星というのはすごくうれしいので、もっともっと勝ち続けたいなと思います」冷静に先発投手としての役割に徹した。試合前の時点で防御率は2・87。登板6試合中5度、クオリティー・スタート(QS、6回以上自責点3以下)をマークし、その上をいくハイクオリティー・スタート(7回以上自責点2以下)も2度、記録。だが、打線の援護やリリーフ陣の救援失敗により、未勝利の状況だった。それでも精神的に乱れることなく、自分のボールを投げ込む。1─0の四回には無死満塁と最大のピンチを迎えるが、炭谷を中飛に仕留め、続く武藤は空振り三振。西川は147キロ直球で一ゴロに打ち取り、左手を力強く握った。左のエースの力投で、チームも開幕から6連敗中だった楽天に今季初勝利。新助っ人のマッカーシーも1軍に合流し、リーグ連覇、日本一へ反撃開始の準備が整いつつある。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
26131 0.667
(↓0.017)
-
(-)
103157
(-)
106
(+1)
28
(-)
37
(-)
0.243
(-)
2.490
(↑0.04)
2
(-)
ソフトバンク
24161 0.600
(↓0.015)
2.5
(-)
102167
(+1)
136
(+8)
23
(-)
21
(-)
0.263
(↓0.002)
2.870
(↓0.13)
3
(-)
西武
20221 0.476
(↓0.012)
7.5
(-)
100131
(+3)
130
(+5)
28
(-)
16
(+2)
0.225
(-)
2.490
(↓0.06)
4
(-)
ORIX
20240 0.455
(↑0.013)
8.5
(↑1)
99109
(+1)
149
(-)
14
(+1)
27
(-)
0.210
(-)
3.050
(↑0.08)
5
(-)
ロッテ
18241 0.429
(↑0.014)
9.5
(↑1)
100130
(+8)
151
(+1)
19
(+1)
46
(+2)
0.215
(↑0.004)
2.790
(↑0.04)
6
(-)
日本ハム
17260 0.395
(↑0.014)
11
(↑1)
100144
(+5)
166
(+3)
37
(-)
33
(+1)
0.233
(↑0.001)
3.720
(↑0.02)