広島(☆11対5★)中日 =リーグ戦9回戦(2022.05.20)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
0100040005712
広島
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勝利投手:大瀬良 大地(5勝1敗0S)
敗戦投手:大野 雄大(2勝4敗0S)

本塁打
【中日】阿部 寿樹(5号・2回表ソロ),木下 拓哉(3号・6回表2ラン)
【広島】マクブルーム(6号・1回裏満塁),小園 海斗(2号・5回裏3ラン)

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◆広島は初回、マクブルームのグランドスラムが飛び出し、先制に成功する。その後5-1で迎えた5回裏には、小園の3ランなどで一挙5点を加え、試合の大勢を決めた。投げては、先発・大瀬良が8回5失点で今季5勝目。敗れた中日は、先発・大野雄が乱調だった。

◆中日大野雄大投手(33)は屋外球場が苦手。屋外球場では20年10月29日、甲子園球場の阪神戦から6連敗中。マツダスタジアムでも5連敗中で、この球場で白星を挙げれば14年9月11日以来、8年ぶりになる。

◆広島ライアン・マクブルーム内野手(30)が1回に来日初のグラウンドスラムを記録した。1回無死満塁。中日先発大野雄の低めツーシームをすくい上げた打球は、高々と舞い上がり、そのまま左翼席へ。貴重な6号先制満塁弾となった。大野雄の出ばなを攻めた。1番野間の一塁内野安打から右前打と四球で満塁とし、4番が一振りで試合を動かした。「力まず自分のやれることをやろうと思って打ちに行った。もしかしたら(キャリア)初めてのグランドスラムかもしれない。最高の結果になって良かった」。今季球団では5月8日DeNA戦の末包以来2本目、外国人では21年5月19日巨人戦のクロン以来の満塁弾。連続出塁を28試合に伸ばした。

◆中日大島洋平外野手(36)と木下拓哉捕手(30)、土田龍空内野手(19)が1軍に合流した。大島は4月27日の阪神戦で、西勇から右膝に死球を受け離脱。17日のウエスタン・リーグ阪神戦(ナゴヤ)で実戦復帰していた。木下は9日に新型コロナウイルス感染が判明し、1週間の自宅隔離措置。大島同様に17日の同戦から実戦復帰した。3選手ともこの日出場選手登録された。離脱するまで打率3割5分4厘のリードオフマン大島と、正捕手・木下の戦列復帰は、借金1で踏ん張っているチームにとって大きなカンフル剤。大島は「1番・中堅」、木下は「7番・捕手」でスタメン出場した。木下は、広島先発大瀬良から6回の第3打席で4月7日ヤクルト戦(神宮)以来の3号2ランを放ち「チャンスだったので、初球から積極的に打ちました」と話した。

◆中日が今季4度目の3連敗を喫した。先発大野雄大投手(33)が初回、広島マクブルームに満塁弾を浴び4回5失点で降板。2番手佐藤も5失点と投手陣の乱調が響き、借金も4月2日以来の「2」に。4月27日の阪神戦で、西勇から右膝に死球を受け離脱していた大島洋平外野手(36)と、9日に新型コロナウイルス感染判明の木下拓哉捕手(30)の1軍復帰戦を勝利で飾れなかった。立浪和義監督(52)の試合後コメントは以下の通り。-大野が初回に4失点で4回降板「内野安打からね。(菊池涼の)バントが決まっていたら1、2点で済んだかも。うまくつながれた。そこに四球も絡んで、痛い満塁本塁打になった。相手は大瀬良ですから、初回の4点は相当きつかった。ベンチから見ていたら、一、三塁になったときに何とか1点で済めばという思いで。投手はそう思わない。西川の四球が満塁本塁打を呼んでしまった」-大野雄は球威がなかったか「大野は立ち上がり。考えてブルペンで調整してやっている。球威はなかった。2回以降はまずまずだった」-5回に大野雄に代打を出したのは反撃優先で「相手が大瀬良だから、代打送って、1点でも早く返していかないと。結果、佐藤が5失点。そこで決まってしまった。あの展開で淡泊になりがちだが4点は返した。負け試合になったが、こういう試合もある。こういう展開で狙い球を狙って打てと指示(6回円陣)を出した。点差が少なければ、1、2度は逆転して勝てるかもしれない。負けはしたが、続けてやっていきたい」-復帰した木下に本塁打が出た「打つ方の内容は良かった。守りはもちろん主だが、打つ方も期待している」-大島も復帰した「今日はああいう点差だったので、(7回守備から)代えた。そのうち1本出れば。技術がある選手なので心配はしていない」-11失点したが木下にはリード面でブランクの影響も「打たれている球は佐藤にしても初球インコースがど真ん中とかね。大野のマクブルーム(の本塁打)もツーシームがシュート気味にいかずに逆にスライダーしたのを見事に打たれた。リードうんぬんより打たれているのは失投。その辺(ブランク)はリード面では感じなかった」-大野雄は14年以来マツダスタジアムで勝てていない「その意識も当然あったでしょう。試合前に飛ばしていけ、と言った。シーズンが長く、ローテーションもあるので(登板を)飛ばしたりはできない。何とか克服していかないとね」

◆広島ライアン・マクブルーム内野手(30)が1回に来日初のグラウンドスラムを記録した。1回無死満塁。中日先発大野雄の低めツーシームをすくい上げた打球は、高々と舞い上がり、そのまま左翼席へ。貴重な6号先制満塁弾となった。▼広島は初回に4番マクブルームが満塁本塁打。セ・リーグで初回に4番の満塁アーチは昨年9月21日DeNA戦の村上宗隆(ヤクルト)以来、11人、12度目。広島では78年山本浩二、91年西田真二に次いで31年ぶり3人目になる。

◆満弾! 広島ライアン・マクブルーム内野手(30)が1回無死満塁で来日初のグランドスラムを記録した。中日エース大野雄の出ばなをくじき、打線の12安打11得点の口火を切った。自身は28試合連続出塁で、打率は3割目前。日に日に調子を上げる助っ人とともに打線がつながり、連敗を4で止めた。まだ日が暮れないマツダスタジアムのボルテージを、一気に上げた。中日のエース大野雄の立ち上がりを攻めた1回無死満塁。マクブルームが、低めツーシームをすくい上げた打球は高々と舞い上がり、そのまま左翼席に吸い込まれた。広島ベンチ、スタンドを総立ちさせたグラウンドスラムが、大勝劇の号砲となった。「グランドスラムは間違いなく初めての経験です。打った瞬間、感触が良かったですし、バックスピンもしっかりとかかっていて、方向も良かったので、確実にいったと思いました」確かな手応えがある1発で、チームを勢いづけた。3回にも1点を追加すると、5回は打者10人で2四球に5安打が絡んで5得点。5点差の8回には当たりが止まっていた西川の猛打賞となる適時二塁打で突き放した。12安打11得点。4連敗の鬱憤(うっぷん)を今季5度目の2桁得点で晴らした。自身の連続出塁を28試合に伸ばした助っ人のバットが連敗ストップに導いた。慣れない日本人投手の傾向は日々、ノートに記す。本拠地試合の試合前は、屋内ブルペンで速度を早めに設定した打撃マシンで目慣らしをするルーティンを確立した。日本になじもうとする姿勢もあり、打率は3割目前の2割9分7厘となった。大勝による連敗ストップにも、佐々岡監督は「今日のようなホームランはなかなかないかもしれないけど、つないでつないで得点するというのは開幕からずっとやってきたこと」と手綱を締める。本塁打2発を含む5長打が出たこの日も、先制のきっかけは、1番野間の泥臭い内野安打。打者一巡した5回も、無死二塁からチャンスを広げる菊池涼の二ゴロが効果的だった。助っ人もすでに広島野球を理解している。「本塁打を打つことは約束できないけど、必ず約束できるのは、球場に来て一生懸命プレーをする姿。それは約束できる」。それこそまさに、開幕直後の快進撃にあった広島の姿だ。【前原淳】?○...1番復帰の野間がマルチ安打、マルチ得点を記録した。1回、一塁へのボテボテの当たりもスライディングで内野安打をもぎ取り、マクブルームの先制満弾につなげた。5回は右翼線への二塁打で打者一巡の攻撃をけん引。「いい形でとにかく後ろのバッターにつなぐことだけを考えた」。切り込み隊長の役割をきっちりこなした。佐々岡監督も「野手キャプテンとして引っ張らないといけないという気持ちだと思う」とたたえた。○...広島大瀬良がリーグトップタイ5勝目を手にした。序盤から大量援護をもらうも、6回まで2被弾を含む5失点。球数が100球目前となった7回も続投し、8回まで投げ抜いた。「(登板が)2週間空いていたので、できるだけ長いイニングを投げたいなと思っていた。僕は行けるところまでというスタンス。結果的に8回まで、という感じです」。大量リードの中、8回121球を投げ抜いた試合後は、涼しい顔で投球を振り返った。▽広島小園(5回に2号3ラン)「反応で打てました。入ると思わなかった。当たっただけだったので、びっくりしました。ゲッツー崩れでも何でもいいから(点が)入ればいいかなと思っていたので、結果的につながって良かったかなと思います」

◆12安打11得点の広島が連敗を4で止めた。1回にマクブルームの6号満塁弾から今季5度目の2桁得点。先発大瀬良は5点リードがありながらも、8回まで121球を投げ抜いた。佐々岡真司監督(54)の談話は以下の通り。-1回は野間選手の一打からマクブルーム選手の本塁打佐々岡監督 野間が帰ってきて、野手キャプテンとして引っ張らないといけないという気持ちだと思う。連敗をしていた中で野間で始まり、4番で点を取ったというのは、チームが本当いい雰囲気になったと思います。-当たりが止まっていた西川選手が猛打賞佐々岡監督 3番が打ち始めると、4番、5番が好調なだけに、つながり出す。(西川)龍馬に当たりが出たのは大きいと思います。-5点リードがある中で7回、さらに8回も大瀬良投手を続投させた佐々岡監督 あそこの4点(6回4失点)というのは、ピリッとして欲しかった。連敗している中で、移動日ということで、本人もそう思っているだろう。本人もあそこで代えられるよりはもう1イニング、もう1イニングと。だからこそ、あれから2イニングを抑えてくれたというのは大きい。本人の中でも8回まで投げ切れたというのは次につながるんじゃないかと思います。

◆広島大瀬良がリーグトップタイ5勝目を手にした。序盤から大量援護をもらうも、6回まで2被弾を含む5失点。球数が100球目前となった7回も続投し、8回まで投げ抜いた。「(登板が)2週間空いていたので、できるだけ長いイニングを投げたいなと思っていた。僕は行けるところまでというスタンス。結果的に8回まで、という感じです」。大量リードの中、8回121球を投げ抜いた試合後は、涼しい顔で投球を振り返った。

◆広島のライアン・マクブルーム内野手(30)=前ロイヤルズ=が来日初の満塁弾を放った。「力まず自分のやれることをやろうと思って打ちにいった。もしかしたら初めてのグランドスラムかもしれない」一回、大野雄から先頭・野間の一塁内野安打をもぎ取り、菊池涼が右前打、西川が四球でつなぎ満塁で打席へ。1─1からのツーシームを引っ張り左翼席上段に6号満塁本塁打。右手人差し指を天に突き上げ、悠々とダイヤモンドを一周した。試合前の時点でチームは引き分けを挟み4連敗中。米大リーグのカブスへ移籍した鈴木誠也の代役として加入した新助っ人が、豪快な一発で重苦しいムードを吹き飛ばした。

◆悠々とダイヤモンドを一周した。0─0の一回無死満塁。広島のライアン・マクブルーム内野手(30)=前ロイヤルズ=が来日初のグランドスラムを放った。「力まず自分のやれることをやろうと思って打ちにいった。もしかしたら初めてのグランドスラムかもしれない」2020年の沢村賞投手の中日・大野雄の立ち上がりを攻めた。先頭の野間が一塁内野安打をもぎ取り、菊池涼の右前打と四球で満塁。ここでマクブルームがツーシームを豪快に引っ張り、左翼席上段に6号満塁本塁打をたたき込んだ。試合前時点でチームは引き分けを挟み4連敗中だったが、4月7日の巨人戦(マツダ)の来日1号から5月10日の阪神戦(甲子園)の5号までM砲が本塁打を記録した4試合は全勝。「本塁打の不敗神話」が5試合に伸びた。17~19日の巨人戦(17日=宇都宮、18、19日=東京ドーム)で計5得点と湿りがちだった打線が4番の一発で目を覚ました。3点差に迫られた三回に坂倉の適時打で突き放すと、五回は西川、坂倉の適時打、さらに小園に3ランが飛び出し、五回終了時点で10─1とリードを広げた。「最高の結果になって良かった」と満足げなマクブルーム。米大リーグのカブスへ移籍した鈴木誠也の代役として加入した助っ人の存在感が増している。

◆中日の木下が復帰初戦の六回に2ランを放った。新型コロナウイルスの陽性判定を受け、8試合を欠場していた。巻き返しの一発となったが、捕手として11失点の大敗では喜べず「明日(21日)勝てるように頑張る」とだけコメントした。死球の影響で離脱していた大島も4月27日以来となる戦列に戻った。4打数無安打で七回の守備から退いたが、けがの影響を感じさせない動きを見せた。

◆広島の大瀬良はリーグトップに並ぶ5勝目を手にした。大量援護をもらった後、六回に4失点。立て直してマウンドに立ち続け、8回を5失点としたが「すいすいといけたら良かった。反省するところもある」と冷静に受け止めた。12日に第1子が誕生し、父となって初めての登板だった。「(5失点で)勝ちを付けさせてくれたのは自分にとって薬になる。次はしっかり投げてチームを勝たせることができるように」と言葉に力を込めた。

◆出産祝いの大量援護を受け、パパになって初めてのマウンドで白星をつかんだ。東京からの移動日ゲームで8回121球を7安打5失点と粘投。広島・大瀬良がハーラートップタイの5勝目を挙げ、チームの引き分けを挟んだ連敗を「4」で止めた。「(ウイニングボールを捕球した右翼のD3位・中村)健人からボールをもらいました。ありがたく息子に持って行きます」一回、1死から岡林の中前打を浴び二盗を許したが、後続を退け無失点に切り抜けた。その裏にマクブルームが来日初満弾で4得点。二回に阿部のソロ、六回には阿部の2点二塁打、木下の2ランを食らったが、11得点の打線に助けられ、自身の連勝を4に伸ばした。12日夜に2019年に結婚したタレントの浅田真由(32)との間に第1子となる長男が誕生した。母子ともに退院しており、広島県内の自宅で新生活をスタートさせている。あやしたり、お風呂を入れる担当で「生活は変わりましたが幸せ。毎日どう成長するのか楽しみ」と子供の存在が励みになっている。チームはこの日の勝利で24日から開幕する交流戦を3位以上で迎えることが決定。「次は僕がチームを勝たせる投球をしたい」。パパになったエースが、鯉を頂点へと導く。(柏村翔)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
巨人
28190 0.596
(↑0.009)
-
(-)
96188
(+6)
188
(+2)
50
(-)
17
(-)
0.247
(↑0.001)
3.420
(↑0.05)
2
(1↓)
ヤクルト
24171 0.585
(↓0.015)
1
(↓1)
101152
(+1)
139
(+3)
37
(-)
25
(-)
0.230
(-)
2.850
(↓0.01)
3
(-)
広島
23192 0.548
(↑0.011)
2.5
(-)
99191
(+11)
143
(+5)
21
(+2)
8
(-)
0.260
(↑0.002
3.040
(↓0.05)
4
(-)
中日
20220 0.476
(↓0.012)
5.5
(↓1)
101142
(+5)
156
(+11)
28
(+2)
15
(+1)
0.248
(↓0.001)
3.600
(↓0.19)
5
(-)
DeNA
17210 0.447
(↑0.015)
6.5
(-)
105134
(+3)
173
(+1)
28
(-)
14
(-)
0.246
(↑0.001)
4.110
(↑0.09)
6
(-)
阪神
15291 0.341
(↓0.008)
11.5
(↓1)
98138
(+2)
146
(+6)
35
(+1)
26
(+1)
0.223
(↓0.002)
3.030
(↓0.03)