DeNA(☆3対1★)ヤクルト =リーグ戦7回戦(2022.05.20)・横浜スタジアム=
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ヤクルト
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DeNA
30000000X3900
勝利投手:大貫 晋一(2勝2敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(0勝1敗6S))
敗戦投手:高梨 裕稔(3勝3敗0S)
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◆DeNAが3連勝。DeNAは初回、ソトと牧の連続適時打などで幸先良く3点を先制する。投げては、先発・大貫が5回4安打1失点と試合をつくると、その後は5投手の継投でリードを守りきった。敗れたヤクルトは、先発・高梨が好投するも、打線が援護できなかった。

◆DeNA大貫晋一投手(28)が、20日のヤクルト戦に先発し、今季2勝目を目指す。今季は6試合に先発し、5試合でクオリティー・スタート(6回以上自責3以下)と安定する。対ヤクルトは2試合に先発し、勝敗なしで防御率3・00で、ともに6回2失点だった。19日は横浜スタジアムで最終調整し「丁寧に1人1人、アウトを重ねていきます。自分らしいピッチングができるように集中して臨みたいと思います」と意気込んだ。

◆DeNA牧秀悟内野手がチャンスで勝負強さを発揮し、チームを今季4度目の3連勝に導いた。初回、ソトが先制適時打を放ち、なおも二塁。右翼線への適時二塁打で追加点を挙げた。さらにヤクルト高梨の暴投に捕手の中村が球を見失っているとみるや、二塁から激走し、一気に本塁へ生還した。守備でも9回、一、二塁間の当たりを横っ跳びで捕球。「なんとかああいうプレーができてよかった」と、走攻守でみせた。得点圏打率は4割6分9厘。得点圏で無類の強さを発揮し、31打点で1位のヤクルト村上を4差で追う。第1打席で6試合連続長打をマークし長打率は6割8分1厘と、こちらも驚異的数字だ。前日の移動日、自主参加で球場にきてバットを振ったのも「もっといい勝ち方をしていきたい」という思いから。交流戦前最後の3連戦初戦を勝ち「4番打たせてもらっている以上は打点にはこだわっている。これでチームも勝っているので、すごいいいかなと思います」。これからも打線をけん引していく。

◆DeNAが6人の継投策で最少失点に抑えた。三浦監督は先発大貫晋一投手(28)が「調子が悪い」と5回で継投策に切り替えた。6回2死でヤクルト4番村上に対し、平田から左腕・田中健に代えると2球で一ゴロに仕留めた。7回は伊勢が20試合連続無失点を継続し、その後もエスコバーと山崎で守り抜いた。同監督は「追加点が取れないところをリリーフ陣が踏ん張ったからこそだと思います」とたたえた。▽DeNA大貫(5回4安打1失点で今季2勝目)「あまりいい立ち上がりでなかったけど嶺井さんのすごい守備(盗塁阻止など)に助けられて、なんとか(初回は)0で帰ってくることができました」

◆ヤクルトは初回の3失点が最後まで響き、敗れて1週間で巨人に首位を明け渡した。この回に高梨裕稔投手(30)が打たれた二塁打3本はいずれも直球。2回以降は持ち直して7回まで投げきったが、高津臣吾監督(53)は「2回から試合が始まるわけではないので。いろいろ(攻撃面で)作戦をしながらと思うんですけど、初回に3点ぽんと取られてしまうとやりづらくなる。大きな3点だった」とばっさり。バッテリーに立ち上がりの丁寧さを求めた。

◆DeNA・牧秀悟内野手(24)がソトの先制打で1-0とした直後の一回1死二塁から、高梨の外角への146キロを右翼線への適時二塁打とした。これで3試合連続の適時打となった。「打ったのはシュートだと思います。ソトが先制打を打ってくれたおかげで、楽な気持ちで打席へ入ることができました。当りとしてはあまり良くなかったですが、いい所に落ちてくれました」さらに2死後、大和の打席では高梨の暴投で、捕手の中村が球の行方を見失うなか、二走の牧は好判断で一気に本塁まで突入し、3点目の生還を果たした。

◆DeNA・伊勢大夢投手(24)が3-1の七回に4番手で登板した。先頭打者の中村を二ゴロ、青木を中飛、オスナを三ゴロで仕留め、開幕からの連続試合無失点を「20」に伸ばした。三浦監督はこの日の試合前、「あんまり騒がないでくださいよ。伊勢は何試合もイニングを積み重ねて、変に意識しなくていいから。ひとりひとりの打者を(打ち取る)、それの積み重ねですから」と語っていた。

◆DeNAが3連勝した。一回にソトと牧の連続適時二塁打と暴投で3点を先行。大貫が5回4安打1失点で2勝目を挙げ、救援5投手が無失点でつないで逃げ切った。ヤクルトは拙攻で7回3失点の高梨を援護できなかった。

◆チームトップタイの3勝を挙げている右腕が粘りの投球を見せた。ヤクルト先発の高梨裕稔投手(30)は7回7安打3失点。味方打線の援護を辛抱強く待った。「チームに勝ちをつけられるような投球がしたい」と話す高梨。一回は、先頭の桑原に右翼線への二塁打を浴びるとその後、楠本の投ゴロ犠打で2死三塁。続くソトには追い込んでから高めを狙った直球が真ん中に入り、右中間フェンスを直撃する適時二塁打で先制を許した。さらに牧にも右翼線に適時二塁打を浴び失点。宮崎は右飛としたが、2死二塁から暴投で二走が一気に生還。いきなり3点を失った。出ばなをくじかれたが、二回以降は徐々に立て直した。走者を許しながらも尻上がりに制球が安定し、追加点を与えなかった。試合前時点でチーム防御率2・84はセ・リーグトップ。投手陣が奮闘する一方で、打撃陣が苦しんでいる。この日も0―3の三回2死二塁から塩見が左前適時打を放ったが、DeNA先発の大貫を崩すことができなかった。前カードの阪神戦(神宮)では2勝1敗で勝ち越したが、3試合連続で3得点以下。投手陣に報いるためにも、打線の爆発が待たれる。(横山尚杜)

◆「横浜反撃」への伏線は整いつつある。椎間関節炎で離脱しているDeNA・佐野恵太外野手(27)が19日のイースタン・リーグ、巨人戦で実戦復帰。また、右太もも裏(ハムストリング)の肉離れと左足首捻挫で離脱していた森敬斗内野手(20)もイースタン・リーグで3試合に出場(19日時点)した。三浦監督は20日のヤクルト戦前に森の1軍復帰の目安について、「状態が上がったらです。(痛めた)足ではなく、調子もある。交流戦で問題ないから上げるとかではない」と、〝完治イコール1軍復帰〟ではないと強調。2軍で成績を残すことが昇格への条件とした。その一方で、佐野は復帰間近とみられる。好打者が戦列に復帰することで三浦監督は「競争ですからね。佐野の状態も上がってきている。誰かと入れ替えないといけない。そういう世界ですから、無条件で1軍には残れない」と語った。外野手の宮本、神里、楠本、関根、蛯名らが〝候補〟となりそうだ。「結果も大事。内容もね。チームにとって必要な役割とかがあるから、それを踏まえて考えている」。指揮官が求めるのはサバイバル。この日、スタメン出場した楠本は一回に犠打を決めて先制点の起点となり、神里は四回に9球粘って四球で出塁し、好機を演出するなどアピールした。開幕後、けがなどで、なかなかそろわなかった投打の主役級の選手が、ようやくそろい始めている。この日は首位ヤクルトに快勝した。5位から浮上する気配は漂いだしている。(湯浅大)

◆DeNAの大貫は何とか5回1失点にまとめ、2勝目を手にした。思い通りに制球できず一回に先頭打者を四球で出塁させたが、捕手の嶺井が二盗を阻止して助けられた。その後も「試合の中で修正することができなかった」と不調から抜け出せなかったが、最少失点でしのいだ。73球で降板し「中継ぎ陣に負担をかけてしまい申し訳ない」と白星にも渋い表情。早めの継投を決断した三浦監督は「調子自体は悪かったけど、バッテリーでよく踏ん張ったと思う」とかばった。

◆DeNAは20日、ヤクルト7回戦(横浜)に3-1で勝利し、3連勝を飾った。若き4番の牧秀悟内野手(24)が一回に適時二塁打を放ち、3試合連続の打点を挙げた。得点圏打率はリーグトップの.469。その後好走塁で生還し、九回の守備では相手に試合の流れを渡さないファインプレーを披露するなど、走攻守で存在感を放った。打って、走って、守った。牧が一回の攻撃で勝利への扉を開き、九回の守備でヤクルトの勝利への扉を閉めた。「いいところに落ちて、いいところに転がったからだと思う。その前にソトが先制点を取ってくれたので、楽な気持ちで打席に立つことができました」一回にソトの適時二塁打で先制し、なお1死二塁から高梨の外角へのシュートを右翼線へ運んだ。6試合連続安打となる適時二塁打。さらに大和の打席で、暴投となったボールが三塁ベンチ脇まで転々としている間に「次の塁を狙っていた。ボールが転がったのも見えた」と二塁から一気に生還した。 九回の守備では先頭・村上の一、二塁間への強烈な打球をダイビングキャッチして二ゴロに。抜けていれば試合の流れが相手へ傾いてもおかしくない場面だったが、ハッスルプレーで自ら勝利を手繰り寄せた。八回の好機で遊ゴロ併殺打に倒れていただけに「何とかああいうプレーが出てよかった」と胸をなでおろした。長打は6試合連続となり、打点も3試合連続でマーク。打率・336(リーグ2位)、10本塁打(3位タイ)、31打点(2位タイ)といずれもリーグ上位の数字を残す2年目の4番打者は「4番を打たせてもらっている以上は打点にこだわっている。これでチームも勝っているので、いいかなと思います」と充実感をにじませた。走攻守にわたる牧の活躍と六回以降は5投手が無失点で継投し、チームは今季4度目の3連勝を飾った。5月は7勝6敗と白星が先行する。交流戦前最後の同一カード3連戦の初戦に勝ち、三浦監督は「一つ取ったのが大きい。これをつなげていくことが大事。ナイスゲーム」と笑顔を見せた。椎間関節炎で離脱している主将の佐野も復帰間近。5位に眠るDeNAが、上位球団にとって不気味な輝きを放ち始めた。(湯浅大)

◆ヤクルトは投打の歯車がかみ合わずに、1―3で敗戦。ゲーム差なしだった2位・巨人が勝ったため、13日以来の2位に転落した。高津臣吾監督(53)は、一回に3本の二塁打を浴びて3失点した高梨裕稔投手(30)の投球に注文を付けた。「もう少し丁寧にというか、しっかり立ち上がってほしかった。ゲームの入り方としては良くない入り方だったと思う」一回の攻防が勝敗を分けた。攻撃では、先頭の塩見が四球で出塁し、続く山崎の1球目に二盗を試みて判定はセーフだったが、リプレー検証の結果、アウトとなった。山崎も中前打で出塁したが、山田の1球目がワンバウンドとなり、二塁を狙うも走塁死。1、2番が出塁しながら無得点に終わった直後の3失点だった。それでも、右腕は二回以降は粘って、無失点。「勝ちにはつながらなかったが、何とかしようという気持ちは非常に感じている」と高津監督は勝利への執念を評価した。(赤尾裕希)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
巨人
28190 0.596
(↑0.009)
-
(-)
96188
(+6)
188
(+2)
50
(-)
17
(-)
0.247
(↑0.001)
3.420
(↑0.05)
2
(1↓)
ヤクルト
24171 0.585
(↓0.015)
1
(↓1)
101152
(+1)
139
(+3)
37
(-)
25
(-)
0.230
(-)
2.850
(↓0.01)
3
(-)
広島
23192 0.548
(↑0.011)
2.5
(-)
99191
(+11)
143
(+5)
21
(+2)
8
(-)
0.260
(↑0.002)
3.040
(↓0.05)
4
(-)
中日
20220 0.476
(↓0.012)
5.5
(↓1)
101142
(+5)
156
(+11)
28
(+2)
15
(+1)
0.248
(↓0.001)
3.600
(↓0.19)
5
(-)
DeNA
17210 0.447
(↑0.015)
6.5
(-)
105134
(+3)
173
(+1)
28
(-)
14
(-)
0.246
(↑0.001
4.110
(↑0.09)
6
(-)
阪神
15291 0.341
(↓0.008)
11.5
(↓1)
98138
(+2)
146
(+6)
35
(+1)
26
(+1)
0.223
(↓0.002)
3.030
(↓0.03)