ロッテ(★2対7☆)楽天 =リーグ戦11回戦(2022.05.19)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
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ロッテ
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勝利投手:岸 孝之(4勝1敗0S)
敗戦投手:佐々木 千隼(1勝1敗0S)

本塁打
【楽天】西川 遥輝(6号・5回表ソロ),マルモレホス(5号・7回表満塁)
【ロッテ】レアード(5号・2回裏ソロ),マーティン(3号・4回裏ソロ)

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◆楽天は2点ビハインドの5回表、西川のソロで1点差に迫る。そのまま迎えた7回には、マルモレホスのグランドスラムなどで一挙6点を追加し、逆転に成功した。投げては、先発・岸が6回2失点の好投で今季4勝目。敗れたロッテは、2番手・佐々木千が誤算だった。

◆楽天辰己涼介外野手(25)は3、4月の成績が69打数14安打の打率2割3厘も、5月に入ってからは50打数18安打の同3割6分の高打率。7日オリックス戦から10試合連続でヒットと好調をキープ。

◆楽天西川遥輝外野手が11打席ぶりの安打となる6号ソロで、反撃ののろしを上げた。2点を追う5回。高めの直球を右中間へ運んだ。それまで攻めあぐねていたロッテ先発の河村からの1発。1点差に追い上げ、7回の逆転劇へとつなげた。6三振を含む9打席連続で凡打していただけに「悩み過ぎて白髪が生えてきました。悩んでも答えは見つからないですけどね。打たないとチームが勝てないのはわかっているので、チームが勝つように頑張ります」と自ら気合を入れた。

◆楽天来日1年目のホセ・マルモレホス外野手が、試合を決める5号満塁弾を放った。連続押し出し四球で逆転し、なおも2死満塁の7回。カウント2-2からスライダーをとらえると、右翼席に打球が着弾する前に本塁打を確信した。「(先発の)岸さんが粘っていたので、好投に応えられてよかったよ。マル!」と、ジェスチャーを交えながら笑顔をみせた。

◆ロッテのレオネス・マーティン外野手(34)に当たりが戻ってきた。1-0の4回、楽天岸のスライダーを捉え、右中間へ3号ソロを放った。前夜は延長10回にサヨナラソロを放っており、2試合連続本塁打。「しっかり捉えることができて良い打席になってくれたよ」と手応えを口にした。開幕から打撃不振で2軍再調整も味わった。上位浮上には、昨季27本塁打の大砲の復調が欠かせない。

◆ロッテはリリーフ陣が誤算だった。2-1の6回、2番手で佐々木千隼投手(27)が上がるも、押し出し四球2つを含む4四球で逆転された。なお2死満塁で3番手の小野郁投手(25)がマルモレホスに1発を浴び、大勢を決められた。左打者の外への球が抜け続けた佐々木千について、井口監督は「イニングの間に修正しなくちゃいけない。能力は持っているので、もったいなかった」と指摘。同一カード3連勝を逃した。▽ロッテ河村(6回3安打1失点で勝利投手の権利を持って交代も、3勝目ならず)「あともう少しイニングを投げられれば良かったのですが」▽ロッテ・マーティン(4回に岸のスライダーを右中間へ3号ソロ。2試合連続本塁打で復調気配)「しっかり捉えることができて良い打席になってくれたよ」

◆楽天岸孝之投手(37)の研ぎ澄まされた集中力が、勝利をつなぎ留めた。2回と4回にロッテのレアードとマーティンにソロ弾を浴びて2失点。それでも右腕のマインドは変わらなかった。「無駄なランナーを出さないようにという思いで投げました」。6回は、1死三塁からレアードの遊ゴロでホームを狙った三走佐藤都を本塁タッチアウト。なおも2死一、二塁としたが、福田秀をカウント2-2からの外角低めへの112キロカーブで空振り三振に仕留めた。6回6安打2失点。傷口を広げずに1点差にとどめ、ベンチでアイシングしていると、7回に打線が爆発した。連続押し出し四球で勝ち越すとマルモレホスの満塁弾で試合を決めた。「(6回)最後の場面で点を与えなかったのが大きかった。逆転してもらった場面は『ありがとう』という思いでした」。我慢の投球で逆転勝ちを呼び込んだ。今季は開幕3連勝を挙げ、前回登板で初黒星を喫した。「打たれたのは結局、甘い球だったり追い込んでからの制球の問題だった。その辺を意識した」と、調整段階からしっかり準備し、結果につなげた。試合前には西武時代からの同僚涌井の右手中指骨折のニュースが飛び込んできた。勝利の方程式の一角だったブセニッツに続く長期離脱が投手陣を襲ったが、37歳のチーム最年長投手として連敗を2で食い止めた。今季4勝目。リーグトップに並んだ。これで通算145勝として、節目まであと5勝。「ホームランは打たれてしまいましたが、守備にも助けられ、なんとか粘れたかなと思います」。少し控えめでありながら、その存在感は首位を走る楽天に欠かせない。【栗田成芳】

◆楽天が、来日1年目のホセ・マルモレホス内野手(29)の5号満塁弾で、3試合ぶりの勝利を決めた。1点を追う7回。連続押し出し四球で逆転し、なおも2死満塁から、右翼席へグランドスラムをたたき込んだ。直近7試合で1勝6敗のチームに白星をもたらし、2位ソフトバンクとのゲーム差を2・5とした。グランドスラムでホーム生還の直前、マルモレホスは両手で大きな輪をつくった。"マルポーズ"で迎えるベンチ。「非常に最高な気分でした。非常にいいチームで仲間も素晴らしく、本当に大好きなチームなのでそんなチームのみんなとファンの皆さんとマルができて本当にうれしく思います」。ヒーローインタビューでは、笑みがはじけた。追い風は吹いていた。1点を追う7回、押し出し四球で勝ち越した。なお2死満塁で、投手がロッテ小野に代わって迎えた打席だった。カウント2-2。徹底した内角低めへの配球に、スライダーに対しバットが自然と出た。「基本的に僕のアプローチは真っすぐでしっかり入るところにある。その中で変化球にしっかり対応するので、そこまでスライダーは狙っていませんでした」。言葉とは裏腹に低い弾道で、右翼席に突き刺さった。少しだけ、"空腹感"があったかもしれない。前夜は3打数無安打1四球。チームも無得点に終わり2連敗を喫した。5番としてクリーンアップを任され「やりがいのある5番を打たせてもらっている」と期待に応える満塁弾で、停滞ムードを拭い去った。3月に来日し、お気に入りの日本語は「オナカスイタ」。「理由はいつもおなかすいているので、よく使います。あとは元気づける、気合を入れる言葉として『サアイコウ』が気に入ってます」。連敗を2で止める大きな1発は、さあ行こうとチームを再び勢いづかせる。

◆楽天・岸が19日のロッテ戦(ZOZOマリン)に先発する。前回12日の登板(楽天生命パーク)では、同じ相手に七回途中まで8安打4失点で今季初黒星を喫している。17日にはブルペンで「追い込んでからの制球」を課題に約30球を投げた。37歳右腕は18日、「リズムよく攻撃に移れるような三者凡退であったり、そういう回を増やせたら」と意気込みを示した。(ZOZOマリン)

◆ロッテのレアードとマーティンが今季初のアベック本塁打をマークした。0―0の二回1死で、レアードが5試合ぶりの5号ソロ。岸の外角速球を完璧に捉えて左中間席へ運んだ。ZOZOマリンスタジアムでは4月9日以来のアーチで「18日にマーティンが打って勝つことができた。自分も勢いに乗りたい」とうなずいた。マーティンは1―0の四回1死で2試合連発の3号ソロ。1ストライクからのスライダーを右中間席へ運び「しっかり捉えることができて、いい打席になってくれた」と胸を張った。2人は昨季、5度のアベック弾を放ってチームを勢いづけ、2年連続の2位に貢献した。今季は主力打者の不振が目立ち、チームが下位に沈んでいる中でようやく飛び出した。

◆楽天の西川が4月30日以来の一発となる6号ソロを放った。0―2の五回2死で、河村が投じた142キロの高めの速球を右越えに運んだ。1番打者として不振が続いていたが「悩んでも答えは見つからない」と吹っ切れたように強く振り抜いた。昨季終了後に日本ハムを自由契約となり加入。3、4月は打率3割3分3厘、5本塁打、21打点、7盗塁と絶好調で首位のチームを引っ張り、初の月間MVP賞に輝いた。ただ、5月に入って一気に調子を落とし、試合前まで月間打率1割7分2厘に低迷していた。日々修正に取り組み「悩み過ぎて、白髪が生えてきました」と冗談交じりに振り返る。苦しんでの会心の一打だった。

◆楽天は1―2の七回に武藤と島内の押し出し四球、マルモレホスの5号満塁本塁打で一挙6点を奪い逆転した。岸は6回を2本塁打の2失点でリーグトップに並ぶ4勝目。ロッテは七回に2番手で投げた佐々木千が5失点の乱調だった。

◆楽天の新外国人マルモレホスが、初の満塁本塁打を放った。1―2で迎えた七回、2点を奪って逆転してなお2死満塁で、代わったばかりの小野のスライダーを右越えに運び「最高の結果で貢献できてうれしい。気分は最高」と喜んだ。身長188センチ、体重108キロの体格でパワーは十分。名前にちなんでベンチ前ではチームメートと両手で「マル」をつくり祝った。「仲間が素晴らしく、いいチーム。一緒にポーズができてうれしい」と笑みがはじけた。

◆ロッテの佐々木千が大乱調で今季初黒星を喫した。2―1の七回に登板し、先頭打者の鈴木大に二塁打を浴びると、二つの押し出しを含む4四球を与え、なお2死満塁で降板。救援した小野がマルモレホスに本塁打を浴びた。井口監督は「もったいなかった。またミーティングをしながらやっていきたい」と悔しがった。それでもチームは首位楽天との3連戦に2勝1敗で勝ち越した。不振だったレアードやマーティンも調子を上げており「いい形で来ている」と話した。

◆豪快なフルスイングで勝利を決定づけた。楽天のホセ・マルモレホス外野手(29)が七回に来日初のグランドスラム。名前にちなんでチームメートと両手で「マル」をつくり祝った。「気分は最高。チームのみんな、ファンの皆さんとマルポーズができて本当にうれしい」1―2で迎えた七回、2点を奪って逆転してなお2死満塁。代わったばかりの右腕・小野のスライダーを右越えにライナーで運んだ。満塁本塁打はマリナーズ時代の2020年以来、プロ2本目。来日1年目の助っ人に笑みが広がった。「自分の振れる球がゾーンに入ってきた。それを捉えていい感触で打つことができた」ドミニカ共和国出身の左打者は環境の変化もあり、4月終了時点で打率・213。それでも5月は・279と復調(シーズン打率・243)。プライベートでは〝ママチャリ〟を購入し、長女を乗せて仙台の街を散策する余裕も出てきた。好きな日本語は「さあ、いこう!!」。掛け声として使われ「元気づける、気合を入れる言葉として気に入っています」と明かした。今月11日に球団記録の11連勝が止まって以降、この日を含め2勝6敗。苦しんでいたチームに、バットで気合を入れた。(加藤次郎)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
26121 0.684
(↑0.008)
-
(-)
104157
(+7)
105
(+2)
28
(+2)
37
(+1)
0.243
(↓0.002)
2.530
(↑0.01)
2
(-)
ソフトバンク
24151 0.615
(-)
2.5
(↓0.5)
103166
(-)
128
(-)
23
(-)
21
(-)
0.265
(-)
2.740
(-)
3
(-)
西武
20211 0.488
(-)
7.5
(↓0.5)
101128
(-)
125
(-)
28
(-)
14
(-)
0.225
(-)
2.430
(-)
4
(-)
ORIX
19240 0.442
(-)
9.5
(↓0.5)
100108
(-)
149
(-)
13
(-)
27
(-)
0.210
(-)
3.130
(-)
5
(-)
ロッテ
17241 0.415
(↓0.01)
10.5
(↓1)
101122
(+2)
150
(+7)
18
(+2)
44
(-)
0.211
(-)
2.830
(↓0.1)
6
(-)
日本ハム
16260 0.381
(-)
12
(↓0.5)
101139
(-)
163
(-)
37
(-)
32
(-)
0.232
(-)
3.740
(-)