ヤクルト(☆3対0★)阪神 =リーグ戦12回戦(2022.05.19)・明治神宮野球場=
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阪神
0000000000430
ヤクルト
00001020X3700
勝利投手:小川 泰弘(2勝3敗0S)
(セーブ:マクガフ(0勝0敗12S))
敗戦投手:ガンケル(1勝4敗0S)
  DAZN
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◆ヤクルトは0-0で迎えた5回裏、2死一塁から山田の適時打で先制に成功する。そのまま迎えた7回には、山田の適時打などで2点を追加し、リードを広げた。投げては、先発・小川が7回2安打無失点の好投で今季2勝目。敗れた阪神は、打線が振るわなかった。

◆阪神は2日続けて投手を8番に入れた。先発のジョー・ガンケル投手(30)は、今季7打数無安打とまだ安打はない。20年は11打数3安打の打率2割り7分3厘。ローテーションの一角として9勝を挙げた昨年は31打数5安打の打率1割6分1厘だった。前日18日の同戦では西純矢投手(20)が07年5月5日のボーグルソン以来、15年ぶりに8番投手で出場し、1号2ランを放ち、自分で自分を援護した。ガンケルはどうか。ヤクルト先発小川とは今季3度目の対戦。3月25日開幕戦は11安打を浴びせ3回4失点でKOしたが、最大7点差を守れず逆転負け。前回5月3日は6安打も完封負けしている。2番の中野拓夢内野手(25)は今季小川に対し、2試合ともマルチ安打の6打数4安打、打率6割6分7厘と打っている。

◆阪神は痛恨の適時失策で2点を追加された。0-1で迎えた7回裏2死一塁。2番山崎の三塁線へのセフティーバントを三塁手の佐藤輝明内野手(23)が処理。ただ、一塁への送球がショートバウンドでそれ、一塁手のジェフリー・マルテ内野手(30)も止められなかった。記録は三塁内野安打と失策。ボールが右翼ファウルゾーンを転々とする間に一塁走者の本塁生還を許し、打者走者も三塁へ。2番手岩貞祐太投手(30)は降板を余儀なくされた。さらに2死三塁、今度は3番手の加治屋蓮投手(30)が3番山田に右中間適時打を献上。緊迫した終盤に、痛い2失点を喫した。この日は1回2死一、二塁で中野拓夢内野手(25)が遊ゴロをファンブル。8回にも佐藤輝が三ゴロを一塁へ悪送球し、今季初のチーム1試合3失策を喫した。

◆阪神がまたしてもヤクルト先発の小川に屈し、今季11度目の完封負けを喫した。前回本拠地で迎えた3日の対戦では完封勝利を献上した相手に、再び打線が沈黙。3度の得点圏をものにできず、小川に16イニング連続で無得点に抑え込まれた。小川が降板した8回以降も、リリーフ陣になすすべなかった。守備のミスも響いた。1点ビハインドの7回、マウンドには2番手岩貞。先頭から2者連続三振を奪うも、1番塩見に中前打を浴び、2死一塁から山崎が三塁線へセーフティーバント。三塁手佐藤輝が一塁へ悪送球し、適時失策で一塁走者の塩見が本塁へ生還。なおも2死二塁から、3番手加治屋が山田に右中間を破られる適時二塁打を浴び、リードを広げられた。佐藤輝は8回2死からも代打大田の三ゴロ一塁へ悪送球で2失策。チームは今季最多の3失策と乱れた。先発したジョー・ガンケル投手(30)は6回1失点の好投も実らず、無念の4敗目を喫した。失点は5回1死一塁から山田に左中間越えの適時二塁打を許したのみ。最速150キロの直球とツーシーム、スライダーなどを両サイド、低めに丁寧に投げ分け、的を絞らせなかった。今季最多93球の力投だったが、勝ち星に恵まれなかった。投手陣は3失点以下の試合を21試合連続に伸ばしたが、打線が振るわなかった。開幕から最下位に沈み続ける阪神が、なかなか連勝街道を突き進めない。

◆阪神がまたしてもヤクルト先発の小川に屈し、今季11度目の完封負けを喫した。前回本拠地で迎えた3日の対戦では完封勝利を献上した相手に、再び打線が沈黙。3度の得点圏をものにできず、小川に16イニング連続で無得点に抑え込まれた。守っても今季初のチーム1試合3失策。1点ビハインドの7回には、三塁手の佐藤輝明内野手(23)の適時失策から2失点を喫した。佐藤輝の1試合2失策はプロ初。投手陣は3失点以下の試合を21試合連続に伸ばしたが、打線が振るわなかった。?矢野燿大監督の一問一答は次のとおり。?-先制のチャンスはあった矢野監督 「うーん...まあまあまあ、そうやね」-ヤクルト先発小川には前回も抑えられた矢野監督 「今日の方が良かったかなという感じには見えたけど。コースも結構いいところに来ているし。まあ球のキレもあるような感じには見えたけど。まあそんなことばかり言っていても仕方がないんで」-真っすぐをどう仕留められるか矢野監督 「真っすぐも、小川の場合はしっかりコースに投げられるんで。速さプラス、コース、キレというところがあるから。タイミングや速さだけが対応できないというところではないと思う。でも、真っすぐが主になるから、変化球がどうしても、というシンプルなパターンでやられてしまっている。やっぱり割合の多い真っすぐをしっかり仕留めるというところは、チームとしてやっていかないとあかんかなと思う」-守備では7回に三塁佐藤輝が適時失策矢野監督 「うん。まあ、そうやね。流れの中でも大きな点になったし。まあ輝もこれからサードをやるということであれば、なんていうのかな、セーフティー(バント)をまずやらせないというね。ポジショニングもちょっと深いんで。そういうとこではもうちょっと前でね。この前の横浜からコーチも言っていてあれなんだけど。まあ、そういう意味では負けの1敗も痛いけど、それを克服していくしかないよね。ポジショニングプラスね」-先発ガンケルは安定感があった矢野監督 「初回もエラーがあった中で全体的に粘ってくれた。もちろんガンケルらしくっていうところでね。ただ、あの(5回の)1失点は2死から長打のない山崎への四球からだから。もちろんいいコースに行っていると思うし、明らかなボール、ボールでもないんだけど...。責めることはもちろんないんだけど、結果から振り返ると、あの四球がもったいないなというね。山田の打球も今日は風が強めに吹いていたので、若干高いかなというところで、あそこまで持っていかれたのかなとは思う。その前の山崎への四球かな、と」-20日から甲子園で仕切り直し矢野監督 「交流戦前の巨人戦3つになる。いいきっかけをつかんだ中で交流戦を迎えたい。そういうところでは、まずは明日しっかりやっていきたいなと思います」

◆阪神の「8番投手」が2試合連続でヒットをマークした。3回先頭で先発のジョー・ガンケル投手(30)が小川の外角低めチェンジアップを捉え、三遊間を破る左前打。チーム初安打と自身の今季初ヒットをマークした。18日同戦では07年ボーグルソン以来、15年ぶりに投手を8番で起用し、西純が左越えのプロ1号を放つなど大活躍した。ガンケルも"二刀流"の起用に応えた形となった。本業の投手では6回1失点の好投も打線の援護がなく、4敗目を喫した。雨天中止などの影響で5日の同戦以来中13日。最速150キロの直球とツーシームを軸に両サイド低めに丁寧に投げ分けたが、5回に山田に浴びた右中間への適時二塁打に泣いた。「特にツーシームが効果的に使えていたし、全体的に悪くなかったと思う」。8番投手は20日からの巨人3連戦でも継続するのか、まずは青柳の打順に注目だ。【古財稜明】

◆阪神がまたしてもヤクルト先発の小川に屈し、今季11度目の完封負けを喫した。前回本拠地で迎えた3日の対戦では完封勝利を献上した相手に、再び打線が沈黙。3度の得点圏をものにできず、小川に16イニング連続で無得点に抑え込まれた。小川が降板した8回以降も、リリーフ陣になすすべなかった。打線は振るわなかったものの、斎藤友貴哉投手(27)が投手陣の21試合連続3失点以内に一役買った。3点ビハインドの8回に登板。先頭のオスナを三ゴロに打ち取ると、長岡を空振り三振。代打太田は三塁佐藤輝の悪送球で出塁させたが、塩見を155キロの直球で空振り三振に仕留めた。力強い投球で1回を0封し「チームに流れをもっていくように、強気で攻めの投球を心がけました。今日のような投球が続けられるように準備していきたい」と引き締めていた。

◆ライアンが虎キラーぶりを発揮した。ヤクルト小川泰弘投手(32)は、阪神佐藤輝に変化球を二塁打とされた4回1死二塁、続く大山の内角を突いた。「攻めの気持ちで投げられたから、詰まらせられたのかなと思います」。左翼への大きな飛球となったがフェンスを越えさせなかった。さらに「1歩も引かずに投げよう」と、続く糸井を直球で空振り三振。ピンチを脱し、主導権を渡さなかった。阪神打線は3日の対戦で完封していた。前夜は序盤の失点が響いて大敗しただけに、立ち上がりは慎重さが求められる。「アプローチは変えずに自分の投球を大事にしました」。直球でファウルを打たせ、チェンジアップ、カーブ、フォークと変化球を散らして緩急をつけた。3、4、5回と得点圏に走者を背負いながらも、要所を締めた。5月は計23回を投げて1失点と3試合連続で好投を続ける。開幕直後は苦しんだ。防御率は3月が12・00、4月が4・50。そして5月は0・39。尻上がりに調子を上げている。「32歳を白星でスタートできてよかったです」。16日の誕生日には、高橋からワインをプレゼントされるなど同僚に祝ってもらった。今度は自分自身に、今季2勝目を贈った。リリーフもゼロを並べ、チーム防御率2・84はリーグトップの数字。高津監督は投手陣に対して「これで頑張ってないと言ったら怒られる。ちょっとライバル心をみんなが持ちつつ、一丸となって何とか抑えてやろうというのが伝わってきますね」と目を細める。今季、本拠地神宮でやっと、3連戦を勝ち越した。【鎌田良美】

◆前夜の4発花火ショーは夢だったのか。矢野阪神が一夜で沈黙の虎に戻り、開幕44試合で昨季に並ぶ11度目の完封負けを喫した。うちヤクルトには6度目の燕アレルギーで、対小川も16回無得点の天敵ぶりだ。佐藤輝明内野手(23)もプロ初の2失策を犯すなど、打てず守れず21日にも自力Vが消滅する。20日からは甲子園で交流戦前最後の巨人3連戦。「大阪タイガース」の戦闘服が復刻される伝統の一戦で意地を見せてくれ!今季最多の4発が出た前夜と同じチームなのか。阪神打線が一夜で沈黙した。3点を追う9回、抑えのマクガフから1死一、二塁と1発同点の場面を作ったが、糸井が二ゴロで糸原は三ゴロ。開幕44試合で早くも昨季に並ぶ11度目の完封負けを喫し、むなしくゲームセットを聞いた。先発小川に7回0封され、前回3日の完封負けから16イニング連続で「0」を並べられた。矢野監督は「今日の方がよかった感じには見えた。コースにも来てキレもある。まあ、そんなことばかり言っても仕方がないんで」と苦虫をかみつぶした。小川には3回の8番投手ガンケルの左前打と4回の佐藤輝の右翼線二塁打の2安打に抑えられた。今季のヤクルト戦は4勝8敗。うち6度が0封負けと「燕アレルギー」が深刻だ。井上ヘッドコーチは「打ち気を逆手に取られている。小川というより、中村(のインサイドワーク)にやられている気がする」と厳しい表情で言った。守りのミスも響いた。7回2死一塁で、山崎の三塁前のセーフティーバントをダッシュで処理した佐藤輝が一塁へ悪送球。一気に一塁走者を生還させ、2点ビハインドにされる痛恨の適時失策となった。8回にも代打太田のゴロを一塁へ悪送球し、プロ初の2失策。矢野監督は「(7回は)流れの中でも大きな点になった。輝もこれから三塁をやるなら、セーフティーをやらせないという...。ポジショニングが深い。克服していくしかない」と厳しかった。深めの守備位置は前カードのDeNA戦からコーチ陣に指摘されており、防げた1点と言えた。敗戦後、背番号8は最後にベンチを出て悔しく引き揚げた。借金13で首位ヤクルトとは10・5差。21日にも自力優勝が消える崖っぷちだ。ふがいない敗戦に、車で帰路に就いた虎党が球場に向かって「矢野~やめろ~!」と大声で叫ぶ場面もあった。20日からは甲子園に戻り、交流戦前最後の巨人3連戦の正念場。矢野監督は「いいきっかけをつかんで交流戦を迎えたい」と懸命に切り替えた。3連戦は「大阪タイガース」の復刻ユニホームを着用する。先人猛虎の力も借りて、意地を見せたい。【石橋隆雄】○...投手主将の岩貞が1回持たず、2/3回を2安打2失点で途中降板した。1点を追いかける7回に2番手で登板。最速153キロを出した真っすぐを軸に、先頭の長岡と代打浜田をテンポ良く空振り三振に仕留めた。だが上位打線に回ると1番塩見に中前打され、続く山崎のセーフティーバントを三塁佐藤輝が悪送球して一塁走者の塩見が生還。3試合ぶりの失点で無念の途中降板となった。▼阪神は最短で21日に自力優勝が消滅する。条件は、20日から(1)ヤクルト○○なら阪神●●または●△(2)ヤクルト○△または△△のときは阪神●●。いずれの場合も、22日以降に阪神が残り試合に全勝しても、ヤクルトが阪神戦13試合以外に全勝すれば、最終勝率で阪神を上回るため。▼阪神は今季11度目の完封負けを喫し、そのうちヤクルトには6度目となった。小川には5月3日の甲子園で完封され、特に神宮では通算6勝を献上しながら黒星は1つと苦手にしている。今季のヤクルトでは石川にも2戦2勝を許して防御率は0・00と、左右の両輪に苦戦。他球団では、広島床田や巨人赤星にもすでに2勝ずつを献上するなど苦手にしている。

◆今季最多の4発が出た前夜と同じチームなのか。阪神打線が一夜で沈黙した。3点を追う9回、抑えのマクガフから1死一、二塁と1発同点の場面を作ったが、糸井が二ゴロで糸原は三ゴロ。開幕44試合で早くも昨季に並ぶ11度目の完封負けを喫し、むなしくゲームセットを聞いた。先発小川に7回0封され、前回3日の完封負けから16イニング連続で「0」を並べられた。矢野監督は「今日の方がよかった感じには見えた。コースにも来てキレもある。まあ、そんなことばかり言っても仕方がないんで」と苦虫をかみつぶした。小川には3回の8番投手ガンケルの左前打と4回の佐藤輝の右翼線二塁打の2安打に抑えられた。今季のヤクルト戦は4勝8敗。うち6度が0封負けと「燕アレルギー」が深刻だ。井上ヘッドコーチは「打ち気を逆手に取られている。小川というより、中村(のインサイドワーク)にやられている気がする」と厳しい表情で言った。守りのミスも響いた。7回2死一塁で、山崎の三塁前のセーフティーバントをダッシュで処理した佐藤輝が一塁へ悪送球。一気に一塁走者を生還させ、2点ビハインドにされる痛恨の適時失策となった。8回にも代打太田のゴロを一塁へ悪送球し、プロ初の2失策。矢野監督は「(7回は)流れの中でも大きな点になった。輝もこれから三塁をやるなら、セーフティーをやらせないという...。ポジショニングが深い。克服していくしかない」と厳しかった。深めの守備位置は前カードのDeNA戦からコーチ陣に指摘されており、防げた1点と言えた。敗戦後、背番号8は最後にベンチを出て悔しく引き揚げた。借金13で首位ヤクルトとは10・5差。21日にも自力優勝が消える崖っぷちにだ。ふがいない敗戦に、車で帰路に就いた虎党が球場に向かって「矢野~やめろ~!」と大声で叫ぶ場面もあった。20日からは甲子園に戻り、交流戦前最後の巨人3連戦の正念場。矢野監督は「いいきっかけをつかんで交流戦を迎えたい」と懸命に切り替えた。3連戦は「大阪タイガース」の復刻ユニホームを着用する。先人猛虎の力も借りて、意地を見せたい。【石橋隆雄】

◆矢野阪神が一夜で沈黙の虎に戻り、開幕44試合で昨季に並ぶ11度目の完封負けを喫した。▼阪神は44試合で11度目の完封負け。4試合に1度のハイペースで年間35度に達する計算だ。球団最多の1963年(昭38)の24度どころか56年の大洋(現DeNA)と東映(現日本ハム)が記録した、球界ワーストの31度も更新する恐れがある。

◆ガンケルが19日のヤクルト戦(神宮)に先発する。前回登板した5日の同戦(甲子園)は5回2失点で勝ち負けつかず。自身3試合連続で燕打線との対戦となり、「しっかりカウント有利に投げることを意識して、両コーナーを使いながら相手打者に向かっていくだけ。ゴロを打たせて、良いテンポで投げたい」と力を込めた。今季は5試合登板で1勝3敗、防御率3・81と苦戦しているが、白星で流れを変える。

◆両軍のスターティングメンバーが発表された。阪神はジョー・ガンケル投手(30)が先発する。ここまで1勝3敗、防御率3・81。ここ2試合は勝ち星から遠ざかっているが持ち味の制球力でゴロの山を築いていく。ヤクルト先発は小川。阪神打線は前回対戦(3日、甲子園)で6安打完封負けを喫した。好調の打線がリベンジを果たし、助っ人右腕を援護する。

◆ヤクルトが先制した。五回、3番・山田が2死一塁からガンケルが投じたスライダーを捉え、中堅フェンス直撃の適時二塁打で均衡を破った。「ピッチャーも頑張っていますし、何とか先に先制点をとりたかった。先制することが出来てよかった」とコメントした山田。ヤクルト・先発の小川は小川は六回まで無失点と好投している。

◆阪神は五回まで3度の得点圏で一本が出ず、好投する先発のガンケルを援護できなかった。まずは三回。8番で出場したガンケルが三遊間を抜ける左前打で出塁し、坂本の犠打で1死二塁とチャンスを作った。しかし、近本は一ゴロ、中野は中飛に倒れた。四回には佐藤輝の右翼線二塁打で1死二塁、五回も2死から連続四球で一、二塁とするもホームが遠かった。3日の同戦(甲子園)で完封勝利を許したヤクルト・小川をとらえきれなかった。先発のガンケルは四回まで2安打に封じる好スタートを切ったが、五回に2死一塁で山田にフェンス直撃の適時二塁打を食らい、先制点を献上。六回の攻撃で代打が送られて6回4安打1失点で降板した。

◆首位のヤクルトが無失点リレーで快勝した。先発の小川は7回2安打無失点で2勝目(3敗)。八回は今野、九回はマクガフとつなぎ、このカード勝ち越した。打線は五回、2死一塁から山田がガンケルのスライダーを捉え、左中間フェンス直撃の適時二塁打を放ち、先制。七回には2死一塁で山崎の三塁内野安打と敵失で1点を追加。さらに山田の右中間適時二塁打で3―0とした。均衡が破れたのは五回だった。攻撃前、ベンチ前で円陣を組んで始まった。2死から山崎が粘りの末、四球で出塁。続く山田がガンケルが投じた高めに浮いたスライダーを逃さなかった。中堅・近本はフェンス手前でジャンプし、右手を伸ばしたが、白球はその先を越えた。長い滞空時間もあり、一走・山崎が生還。山田は二塁上、両手をたたいて控えめに喜びを表現した。18日の阪神戦で1本塁打を含む3安打で気を吐いた山田は開幕から安定している。長らく山田を見てきた杉村打撃コーチも「春からこれだけ元気なのは今までないね。いつもスロースターターなんだけど、今年はいいスタートを切った」と目を見張る。背番号「1」には例年以上の期待が集まる。

◆阪神は今季11度目の完封負け。18日に4本塁打8得点と打ちまくった打線は沈黙した。ヤクルト先発・小川を攻略できなかった。四回に4番・佐藤輝が右翼線二塁打で1死二塁の好機を作るも大山は左飛、糸井は空振り三振。五回は2死から2者連続四球で一、二塁といたが、中野が一ゴロに倒れた。直後にガンケルが山田に先制の適時二塁打を許した。七回には2番手・岩貞が2死から塩見に中前へはじき返されると、山崎にはバント内野安打と三塁手・佐藤輝の悪送球で追加点を献上。直後に登板した加治屋も山田に右中間への適時二塁打を浴びてリードを広げられた。3―0の九回に2本の安打で1死一、二塁とラストチャンスを作ったが、糸井、糸原が凡退し、試合終了。44試合目で早くも今季11度目の完封負けを喫した。シーズン143試合で換算すれば35.8度ペースで、球団のシーズン最多零封負けを記録した63年の24度を上回る。佐藤輝はプロ初の1試合2失策だった。

◆首位のヤクルトが無失点リレーで快勝した。先発の小川は7回2安打無失点で2勝目(3敗)。八回は今野、九回はマクガフとつなぎ、このカード勝ち越した。打線は五回、2死一塁から山田がガンケルのスライダーを捉え、左中間フェンス直撃の適時二塁打を放ち、先制。七回には2死一塁で山崎の三塁内野安打と敵失で1点を追加。さらに山田の右中間適時二塁打で3―0とした。お立ち台に上がった山田の一問一答は以下のとおり。--五回に先制打「先っぽだったんですけど、小川さんもすごい粘って投げてくれてましたし、なんとか先制点を取りたかったので。それにつながるバッティングができてよかった」--あとひと伸びで本塁打だった「しっかり芯で捕えられるように頑張ります」--小川が好投「リズムがすごい良くて、守りやすかったですし。守備のリズムで打席に入れたと思います」--七回に3点目となる適時二塁打「追い込まれていたので、三振しないように食らいついていこうと思いました」--チームの強さは「ひとりひとりが結果にこだわってますし、勝つことにこだわっているので、そういう気持ちがプレーに出ていると思います」--自身の状態は100%?「いや、まだまだこれから上げていきたいと思います」--ファンに向けて「明日からも一戦一戦勝ちにこだわって頑張っていきたいと思います。ご声援よろしくお願いします」

◆首位のヤクルトが無失点リレーで快勝した。先発の小川は7回2安打無失点で2勝目(3敗)。八回は今野、九回はマクガフとつなぎ、このカード勝ち越した。打線は五回、2死一塁から山田がガンケルのスライダーを捉え、左中間フェンス直撃の適時二塁打を放ち、先制。七回には2死一塁で山崎の三塁内野安打と敵失で1点を追加。さらに山田の右中間適時二塁打で3―0とした。お立ち台に上がった小川の一問一答は以下のとおり。--前回対戦した時は完封だった「前の試合は忘れて目の前のバッターに集中していこうと思ってました。とにかく攻めの気持ちで投げようとと思ってました」--五回に山田の先制打「粘り強くをテーマにしていたんですけど、哲人が打ってくれてもう一度ギアを上げることができてよかったと思います」--自己評価は「気持ちの面で押していくというのができたのでそれはよかったと思います。続けていきたいですし、チームにいい影響を与えられるように頑張っていきたいです」--開幕前に必勝祈願。絵馬に書いた文字は「日本一、世界平和だったと思います」--ファンに向けて「まだまだ戦いは続きます。一戦必勝でチーム一丸となって頑張っていきます。応援よろしくお願いします」

◆阪神が44試合目で11度目の完封負けを喫した。ジョー・ガンケル投手(30)が五回に先制を許し、七回2死一塁からのヤクルト・山崎晃大朗外野手(28)の三塁前へのセーフティーバントを捕球した佐藤輝明内野手(23)の一塁送球が適時失策となるなど、さらに2点を失った。打線は再三、得点機を作ったが生かせなかった。矢野耀大監督(53)の一問一答は以下の通り(チーム成績15勝28敗1分、観衆1万5549人)。ーー先制のチャンスはあっただけに「うーん...まあまあまあ、そうやね」ーー小川には前回も抑えられたが「今日の方がよかったかなという感じには見えたけど。コースも結構いいところに来ているし。まあ球の切れもね、あるような感じには見えたけど。まあそんなことばっかり言っていても仕方がないんで」ーー真っすぐをどう仕留められるか「真っすぐも、小川の場合、しっかりコースに投げられるんで。速さっていうよりもプラス、コース、切れっていうところがあるから。タイミングや速さだけが対応できないっていうところではないと思うから。やっぱりでも、真っすぐが主になるから変化球がやっぱりどうしてもっていうシンプルなパターンでやられてしまっているんで。やっぱり、割合の多い真っすぐをしっかり仕留めるっていうところはチームとしてやっていかないとあかんかなと思う」) ーー守備では七回のタイムリーエラー「うん、まぁそうやね。流れの中でもね、大きな点になったし。まぁ輝もこれからサードをやるっていうことであれば、うんまぁ...なんていうのかな、セーフティーをまずやらせないっていうね、ポジショニングもちょっと深いんで。そういうとこでは、もうちょっと前で、この前の横浜からコーチも言ってて、あれなんだけど、まぁまぁ、そういう意味では負けの一敗も痛いけど、それを克服していくしかないよね。ポジショニングプラスね」ーーガンケルは安定感があった(6回1失点)「だからね、全体的には初回もエラーがあった中で粘ってくれたし、もちろんガンケルらしくっていうね。ただ、あの(5回の)1点は2死から長打のない山崎の四球だから。もちろん、いいコースにいっていると思うし、明らかなボール、ボールでもないんだけど...。責めることはもちろんないんだけど、結果から振り返ると、あの四球がもったいないなっていうね。山田の打球も今日は風が強めに吹いていたんで、若干高いかなというところで、あそこまで持っていかれたのかなとは思うけど。その前の山崎の四球かなと」ーー甲子園で仕切り直し「交流戦前のね、巨人戦の3つになるんで、いいきっかけをつかんだ中で交流戦を迎えたいんで。そういうところでは、まずは明日しっかりやっていきたいなと思います」

◆阪神打線はヤクルト・小川泰弘投手(32)の前に打線が沈黙。3日の一戦(甲子園)での完封負けに続いて、7回無得点に抑えられた。これで小川には16イニング連続無得点となった。試合後の井上一樹ヘッドコーチ(50)の一問一答は以下の通り。ーー2試合連続で小川を打てなかった「特別何か素晴らしい球種があるとか、球が速いピッチャーじゃないだけに。何か、こう打ち気を逆手に取られて、やられているような気がするし...。小川にやられているというよりは、中村にやられている気がする。俺らとすれば、やられている分、今度やる時はチャレンジャーじゃないけれども。対策を練ってっていうありきたりな言葉かもしれないけれども。同じ投手に何回もやられるのは屈辱なので」(さらに続けて)「今日で3回目か。交流戦に入って、ヤクルトと戦うのは、またいつになるか分からないけれども、まあ、その悪いイメージ。抑えられているイメージというものを払しょくするぐらいの形で、みんなを上げていくというところまで持っていくしかないのかなと」ーー1試合4本塁打の18日のように打って勝つ時と差が激しい「それはあれやん。打撃は水もんやから。そういう風に期待もされるし、俺らもするけれども。相手あってのことなので、つながりとか、流れとか、こちらはそういうようなやる気とか、そういう雰囲気を出せるもんなら。そういったものを一生懸命出すけれども。出している中でも必死にやって抑えられているというのが、これは結果なので。結果的にはチャンスが全くなかったわけではないし、そこで結局1本打てるか打てないかが勝負の分かれ目なんで。そういったところで1本出るということを追い求めていければいいと思う」

◆現役時代は南海、西武に所属し、引退後は西武、阪神、ダイエー3球団でヘッドコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家・黒田正宏氏(74)は2日連続の「8番・投手」の打線に疑問を呈しつつ、野手のふがいなさに言葉を失ってしまった...。評論の言葉が思い浮かばない、実に寂しい試合だった。点が取れないのだから話にならない。まず気になったのは打順だ。なぜガンケルを8番に置いたのだろうか。18日の試合は打撃に魅力のある西純だから8番に置くのは選択肢の1つ。でも他の投手は当然ながら西純ほどの打撃は期待できない。9番に野手を入れて、上位へのつながりを重視するのであれば、坂本を9番に置いたのは疑問。三回、ガンケルが安打で出て、その坂本に送りバントを命じた。これでは、9番に野手を置く意味がない。DeNA・ラミレス前監督が投手に8番を打たせたが、その際の9番は柴田、大和ら足の速い、バントせずにつなげる打者だった。そういうタイプだからこそ、効果を発揮する「8番・投手」。バントさせるなら、「9番・投手」で十分だ。打順の問題も原因の1つだろうが、またしても完封されたのは深刻に受け止めなくてはいけない。昨年まではスライダーを軸にリードするタイプだったヤクルト・中村が阪神の打者を研究して強気な配球で攻めてきたことに苦しんでいた。阪神の各打者を見ていると、積極的に打っていく姿勢は感じた。だが、それ以上に打席での淡白さのほうが目についた。ファウルで粘る打者は、ほとんどいなかったのではないか。バッテリーが一番嫌なのは打席で食らいついてきて、しつこく粘られることだ。いいお手本がヤクルト打線にあった。ベテラン青木だ。執拗にファウルし、投手の球数を増やしていく。守る側からすれば、これほど嫌なことはない。逆に阪神は嫌がることをしないから、相手バッテリーは気分よく投げ、気分よくリードしてくる。同じ失敗の繰り返しはあまりに悲しい。意地を見せてもらいたい。

◆阪神は三塁の佐藤輝が2失策するなど、今季初めて1試合3失策。佐藤輝は七回、山崎のセーフティーバントを処理した際に、一塁へ悪送球。一塁走者の生還を許した。八回にも三塁へのゴロを一塁へ送球ミス。矢野監督は「これからも三塁をやるのであれば、克服していくしかない」と険しい表情で話した。

◆セ・リーグ首位のヤクルトは19日、阪神12回戦(神宮)に3―0で勝利。本拠地では今季初めて同一カード3連戦の勝ち越しを決めた。山田哲人内野手(29)が五回に放った左中間への先制二塁打を含め、2試合連続の3安打をマーク。天性の〝前さばき〟で安打を量産。4番の村上とは違ったスタイルで自身の打撃を貫いている。初夏を思わせる、心地よい気候に包まれた神宮。山田が狙ったボールはバットの芯から数ミリずれたが、ポイントを〝前〟で捉えた分、フェンス際まで伸びた。五回2死一塁で、決勝点となる先制の適時二塁打。左中間へ高い放物線を描き、一塁走者の山崎を生還させるのに十分な滞空時間だった。「(バットの)先っぽだったけど、先制打につながる打撃ができて良かった。次は芯で捉えられるように頑張ります」阪神の右腕ガンケルが投じた高めのスライダーを一閃。白球は、フェンス手前でジャンプした中堅手・近本を越えた。三回は内角に沈むスプリットを捉えて左前打。七回は右中間への適時二塁打で貴重な追加点を奪った。前夜に続き2試合連続の3安打。2試合で放った6安打中、5本は左方向への打球だった。これが山田が持つ唯一無二の打撃技術だ。「引きつけた方がボールも長く見られる」とメリットを挙げつつ「自分のポイントは前」と言い切る。投手寄りでインパクトし、決して大柄ではない180センチ、76キロの体から打球を遠くに飛ばす。 「ポイントを前にする分、ボールは飛ぶ。ただ、打率は残しにくくはなると思う」それでも過去に4度、打率3割をクリアし、今季も・291まで上昇させた。天才的な〝前さばき〟で、猛者ぞろいのプロ野球でトップを走り続けている。4番を務める村上は打つポイントが手元に近く、今季12本塁打中、5本が左方向の打球。左の大砲の打撃に山田は「ムネは引きつけて逆方向に打てて、パワーもある。それはうらやましい。自分もそうなりたいけど、なかなかできない」と流儀を貫いている。チームは意外にも、神宮で今季初めて同一カード3連戦で勝ち越し、2位・巨人とゲーム差なしの首位を守った。高津監督は熟練の技術を生かした山田に「さすがだな、と。走者を置いて重圧もかかるでしょうけど、今は本当にいい状態」と賛辞を贈った。山田は主将として「一人一人が結果、勝つことにこだわっている。そういう気持ちがプレーに出ている」とチーム力に手応えをにじませた。気温の上昇とともに、山田のバットもさらに状態を上げていきそうだ。(横山尚杜)★俊足コンビが2点目をもたらした 1、2番の俊足コンビが足と小技で1点をもぎとった。1―0の七回2死から塩見が中前打で出塁し、続く山崎は三塁前へセーフティーバントを試みた。三塁手・佐藤輝の一塁送球が乱れ、一気に塩見が生還。高津監督は山崎のバントに「ちょっとびっくりした」と目を丸くしたが、「揺さぶりをかけて1点を取れた。いい判断だった」と得意分野を生かしたアイデアを称賛した。

◆ヤクルト・小川泰弘投手(32)が7回2安打無失点の好投で今季2勝目(3敗)を挙げ、球団歴代単独10位の通算86勝目。今季7度目の零封勝利に導いた右腕は、ファンに笑顔を見せた。「目の前の打者に集中して自分の投球をしていこうと思っていた。気持ちの面でしっかり押していくことはできたのですごくよかった」四回1死二塁では、大山を内角直球で詰まらせて左飛に。フェンス手前の打球だったが、小川の気持ちが勝った。続く糸井も内角のカットボールで追い込み、最後は高めの直球で空振り三振。「今は球をつぶす感覚と、体全体を使う感覚がある」。球の力、切れともに抜群だった。今季は開幕投手を務めたが、4月まで勝ち星なし。だが、5月3日の阪神戦(甲子園)で完封勝利を飾ると、5月は3試合で2勝1敗、防御率0・39。リーグトップのチーム防御率2・84を誇る投手陣の中心で奮闘する右腕について、高津監督は「いい投球だった。腕も振れて、体の切れも全体的にすごく上向き」とたたえた。16日に32歳となり後輩の高橋にワインを贈られた小川。「白星でスタートできてよかった。切り替えてまた頑張りたい」。新たな一年も素晴らしい日々となりそうだ。(赤尾裕希)

◆ガンケルは6回4安打1失点の好投も、援護がなく今季4敗目(1勝)。五回2死から四球で走者を背負い、山田にフェンス直撃の適時二塁打で先制を許した。「全体的な出来は悪くなかった。ただ、失点したイニングに2死から四球を与えてしまったように、所々で制球が甘くなってしまった」と反省。雨天中止があった影響で5日のヤクルト戦(甲子園)から中13日での登板だったが、先発の役割は果たした。

◆阪神は0-3で零封負けを喫し、井上一樹ヘッドコーチ(50)はヤクルトの投手陣以上に、中村悠平捕手(31)との〝合口〟の悪さを指摘した。今季11度の零封負けのうち6度がヤクルト戦となり、相手チームの頭脳にしてやられている。18日の同戦で4発を放った打線が沈黙し、虎は逆襲のきっかけをつかめないまま力負けした。マスク越しに送られる視線に、すべてを見透かされているような完敗だった。スコアボードに並んだ9個のゼロを、見慣れた光景にしてしまった。井上ヘッドが屈辱的な敗戦に苦虫をかみつぶした。今季11度の零封負けのうち、ヤクルト戦は6度を数える。そのうち、2度は中村がスタメンマスクをかぶった。「(小川が)特別何が素晴らしい球種があるとか、球が速い投手じゃないだけに。打ち気を逆手に取られてやられているような気がする。小川にやられているというよりは中村にやられている気がする」巧みなリードで、ストライクゾーンの四隅を突かれ、阪神打線の読みを外され、制球力のいい小川の能力を最大限に引き出された。四回1死走者なしでこの日唯一の長打となる右翼線への二塁打を佐藤輝が放ったが、続く大山は内角直球に詰まって左翼フェンス手前で捕球され、糸井は高めの直球にバットが空を切った。 三回も、五回も、抑えのマクガフを崩しかけた九回も、得点圏に走者を進めながら、18日に4本塁打を放った打線が勝負強さを欠き、本塁が遠かった。前回対戦した3日の同戦(甲子園)で完封勝利を献上した小川に、またやられた。井上ヘッドは「同じ投手に何回もやられるのは屈辱」と語気を強めた。「悪いイメージ。抑えられているイメージというものを払拭する形でみんなを上げていくところまで持っていくしかない」。マウンドの上だけでなく、打者の背後の捕手まで難敵に抱えてしまった。「結果的にはチャンスが全くなかったわけではない。そこで結局1本打てるか打てないかが勝負の分かれ目。そういったところで1本出るということを追い求めていければいい」井上ヘッドは前を向いたが...。3番マルテは得点圏打率・000、4番佐藤輝は同・238、5番大山は同・195に落ち込む。貧打ぶりは深刻だ。(新里公章)

◆蛇に信貴山、そして...。いろいろそろっていたのに。「縁起のいいものを見ましたよ」トラ番キャップ長友孝輔です。試合前、最寄り駅から神宮球場に歩いていく途中で「黄色に少し緑がかった色の蛇」と遭遇したのです。「神宮球場の室内練習場横の草むらからニョロニョロと出てきたんです。蛇は金運が上がると言われているし、宝くじ買おうかな。大金が突然入金されているかもしれないから口座も確認しておきます。蛇のニョロニョロの形が数字の3のように見えました。きょうも大山が一発を打つという〝お告げ〟かも」いつも冷静なキャップが、なんちゅうオカルト的なことを。笑って聞いていたら、まじめな話もしなければと思ったのか、18日の西純に続いてこの日も8番に投手のガンケルが入っていた打線について〝分析〟を始めました。「ガンケルは今季7打数無安打です。打撃のいい西純とは事情が違います。でも、だからこその8番かもしれません。阪神はいま、坂本には代打が出しにくい。ガンケルはこのところ5回で降板しています。立っても2打席まで。3打席目は代打となる可能性が高い。だったら8番は、代打が出しづらい坂本よりガンケルの方が、という考えなんじゃないかなと」梅野が「右脇腹の筋挫傷」で18日に登録抹消になりました。捕手は代えにくい。そういう事情もあっての8番・ガンケルなのではという読みです。紙面総括の生頼秀基局次長も「うん。きょうも勝つ。勝ちごろ」とうなずいていました。 「小川には前回やられている(5月3日、0-3完封負け)。ガンケルは3試合連続で5回で降りている。だからこそ小川はそろそろ打たれごろ。ガンケルはそろそろ勝ちごろ。〝ごろごろ理論〟で勝ちます」総括もオカルトチックになっています。生頼は今月初めの休みに、自宅から近い奈良・生駒市の信貴山朝護孫子寺に参拝に行きました。全長6メートルの虎の張り子があり、阪神ファンや球団の関係者も必勝祈願にいく有名なお寺です。「本堂の地下の真っ暗な回廊を、右側の壁に手を付けて一周する『戒壇巡り』をしてきました。出口手前の、ご本尊の下の位置に『如意宝珠の錠前』があって、真っ暗な中でその錠前にさわることができると願いがかなうと言われています。もちろん『阪神が勝ちますように』と願ってきました」願いは、かなっていました。生頼は19日が今月5度目の紙面総括。試合前まではナント、4戦4勝。信じられない勝率を誇っていたのです。サブキャップ新里公章も「高橋を打ったので、きょうも期待しています」と言って、こう続けました。「打線の状態が今は違います。前は高橋の真っすぐを打てなかったのに、きのう(18日)はひと振りで仕留めました。それも、マルテに大山、西純も入れて右バッターが打った。佐藤輝も、右の木沢から打ちました。きょうは左打者が、また佐藤輝が右から打つんじゃないか、と。そんな感じがします」ガンケルは6回1失点で粘り、8番打者としてヒットも放ったけれど、打線がまた小川に抑えられて...。大勝した勢いが続かない。今年は、こういう試合が多いなあ。

◆首位と最下位の対戦。ヤクルトはまあ、勝っているチームの勝ち方を、しっかりと見せたよね。先発・小川が粘り強く投げて、1-0のまま後半へ。七回に追加点を奪ってリリーフ陣が締める。流れを確実に引き寄せていた。さて、阪神とはどこが違うのか? これが実は、不思議なんだ。セの成績表を参照してほしい。チーム打率(ヤクルト・230、阪神・225)、防御率(ヤ2・84、神3・00)、本塁打(ヤ37、神34)、盗塁(ヤ25、神25)、失策(ヤ19、神21)。どの部門も大して変わらない。それでいて、貯金8に対して借金13。この差が要するに、ベンチワークかな。作戦と選手起用によって、ここ一番での得点、失点が裏表と化し、どの試合でも微妙に、勝ち負けが変わってくるわけだ。この日も阪神サイドからすると、終盤の投手リレーと守りのミスで、流れを手放したからね。だから、というか、逆に、というか...。阪神だけでなく、中日もDeNAも、まだまだ捨てたものではない。どこもかしこも、各部門のチーム成績に大差はない。図抜けているのは、巨人の本塁打数だけ。戦い方によって、まだまだ浮上の芽はある。この機会に叱咤激励しておくよ。(本紙専属評論家)

◆ムカムカムカー!! 今季早くも11回目の零敗の阪神打線、仕事せんかー!! てか、打つのが仕事なのに、それができないんだったら甲子園のある兵庫県の最低賃金・時給928円でええんとちゃうかー!? いやいや、俺もちょっと冷静になりますわ(深呼吸)。投手陣は本日も耐えて21試合連続3失点以下に抑えているのだから『全員投手』になりますかァ!? えっ、冗談はええって!? いえ、真剣です!! かつて、名将のノムさん(野村克也)は現日本ハムの新庄監督の強引な打撃を改造しようと「投手新庄なら打者新庄にどう投げる?」と投手の練習をさせたことがあるのだ!!投手の気持ちになればヤクルトバッテリーの「近本は勝負が早いから甘い球でカウントを取りに行かない」「中野は四球を選ばないからゾーンに強い球を」など、自分の攻略法が聞こえて来るやろー! その逆をやったらええやんかー!!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
24161 0.600
(↑0.01)
-
(-)
102151
(+3)
136
(-)
37
(-)
25
(-)
0.230
(↓0.001)
2.840
(↑0.07)
2
(-)
巨人
27190 0.587
(↑0.009)
0
(-)
97182
(+2)
186
(+1)
50
(-)
17
(+2)
0.246
(-)
3.470
(↑0.06)
3
(-)
広島
22192 0.537
(↓0.013)
2.5
(↓1)
100180
(+1)
138
(+2)
19
(-)
8
(-)
0.258
(↓0.002)
2.990
(↑0.02)
4
(-)
中日
20210 0.488
(-)
4.5
(↓0.5)
102137
(-)
145
(-)
26
(-)
14
(-)
0.249
(-)
3.410
(-)
5
(-)
DeNA
16210 0.432
(-)
6.5
(↓0.5)
106131
(-)
172
(-)
28
(-)
14
(-)
0.245
(-)
4.200
(↓0.03)
6
(-)
阪神
15281 0.349
(↓0.008)
10.5
(↓1)
99136
(-)
140
(+3)
34
(+1)
25
(-)
0.225
(↓0.002)
3.000
(↑0.04)