オリックス(★4対11☆)日本ハム =リーグ戦10回戦(2022.05.18)・ほっともっとフィールド神戸=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
日本ハム
000213500111513
ORIX
0000310004711
勝利投手:吉田 輝星(1勝0敗0S)
敗戦投手:ワゲスパック(0勝3敗0S)

本塁打
【日本ハム】万波 中正(6号・4回表2ラン),アルカンタラ(7号・7回表ソロ),万波 中正(7号・7回表3ラン)
【オリックス】中川 圭太(1号・6回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ORIX戦チケット予約 日本ハム戦チケット予約

DAZN

◆日本ハムは4回表、万波が2ランを放ち先制する。その後同点とされるも、6回に清宮と石井の適時打で3点を勝ち越すと、7回には万波のこの日2本塁打目となる3ランなどで一挙5点を奪い、相手を突き放した。敗れたオリックスは、投手陣が2ケタ失点と精彩を欠いた。

◆日本ハム生田目翼投手が今季初勝利でBIGBOSSからの"ご褒美"を目指す!? 18日オリックス戦(ほっともっと神戸)で先発する右腕は「初回から飛ばしていければ。(四球で)自滅ないようにしたい」と気合十分。昨オフは美容エステにも通っただけに、新庄監督がウエブCMに出演する美顔器も「欲しい」。快投でチームへの貢献とともに、指揮官からのプレゼントゲットも狙う。

◆17日オリックス戦(ほっともっと神戸)で鼻に死球が直撃した日本ハム野村佑希内野手(21)が元気な姿で球場入りした。グラウンドに登場すると、三塁付近でノックを受けていたオリックス伏見寅威捕手(31)から「大丈夫?」と声をかけられた野村は「大丈夫です」と返答した。野村は17日の同戦の4回にオリックス先発の山岡の投球が鼻に直撃し、その場でうずくまった。三塁側ベンチからトレーナーがすぐに駆けつけ、新庄監督もベンチから飛び出して状態を確認。担架も用意されたが、野村はタオルで顔を覆いながら自力で立ち上がり、歩いて三塁側ベンチへ引き揚げた。出血もあり、そのまま交代。試合中に神戸市内の病院へ直行していた。新庄剛志監督(50)は試合後に「鼻(の負傷)はね、たぶん出られますよ。今まででも、鼻折れて出ている選手いっぱいいたし、あとはもう本人次第。まぁ出たいって言うんじゃない」と話していた。

◆17日オリックス戦(ほっともっと神戸)で鼻に死球を受けた日本ハム野村佑希内野手(21)が、この日も「4番」でスタメン出場する。新庄剛志監督(50)が明かした。前日の同戦の4回に山岡の投球が鼻を直撃。自力で立ち上がったものの、出血もあり、そのまま交代した。神戸市内の病院で検査を受けた結果、鼻骨骨折と診断された。この日、取材に対応したBIGBOSSは「鼻も痛いけど、心の方が...」と心配する一方、「時間が空くよりは、1打席でも早く立った方が恐怖心はなくなる」と、起用の理由を説明した。本人はフェースガードなども着用せず、元気な姿で球場入りした。グラウンドに登場すると、三塁付近でノックを受けていたオリックス伏見寅威捕手(31)から「大丈夫?」と声をかけられた野村は「大丈夫です」と返答。BIGBOSSにも「全然大丈夫です」と話しているという。

◆前夜の試合で鼻に死球が直撃して鼻骨を骨折した日本ハム野村佑希内野手(21)が「4番三塁」でスタメンに名を連ねた。場内でスタメンが発表されると、両チームのファンから大きな拍手が送られた。この日は元気な姿で球場入りした。グラウンドに登場すると、三塁付近でノックを受けていたオリックス伏見寅威捕手(31)から「大丈夫?」と声をかけられた野村は「大丈夫です」と返答。患部を守るフェースガードも装着せず、アップや走塁、打撃、守備練習を軽快にこなした。試合前に取材に応じた新庄剛志監督(50)は「やっぱり(野村の鼻は)折れてましたね。鼻も痛いけど、心の方がね、ちょっとね」とメンタルを心配したが、本人と話した際には「『全然大丈夫です』って。だから、今日出ますよ」とスタメン起用を予告した。一刻も早く、恐怖心を取り除かせるための"親心"だ。「めちゃくちゃデカいボールが来たようなイメージが残るから、バッターって。踏み込めなくなってくるから。ちょっと時間を置くより、1打席でも立っておいた方が恐怖心は(なくなる)。俺も3回ぐらいしか、頭当たったことないから」と説明した。これで野村は10日オリックス戦(札幌ドーム)から7試合連続で「4番三塁」でのスタメン出場となる。新庄監督は「(三塁守備では)イレギュラーとかは怖いんじゃないかな。ましてや、ここは人工芝じゃないから。ま~でも、そんなこと言ったら先に進めないから。自分で克服するしかない」と、期待した。

◆鼻骨骨折ながら4番三塁でスタメン出場した日本ハム野村佑希内野手(21)が先制点の起点となった。4回の第2打席でオリックス先発のワゲスパックの153キロ直球をはじき返して中前打を放って出塁。続く同学年の5番万波中正外野手(22)が左翼席中段へ先制6号2ランを放った。万波は「昨日、散々チャンスで抑えられていたので、今日は絶対に打ってやるという気持ちでした。まだまだいきます」とコメント。これでチームは開幕から16カード連続本塁打となった。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(22)が6回、勝ち越しとなる中前適時打を放った。この回、先頭の浅間大基外野手(25)が中堅左への打球で二塁打とする好走塁でチャンスメーク。「同点にされた後で、浅間さんがいいバッティングといい走塁でつくってくれたチャンスだったので、かえすだけという気持ちでした」と、清宮もカウント2-2から、しぶとく中前へはじき返した。この一打でオリックス先発のワゲスパックをKOした。さらに、直後に石井の2点適時三塁打も飛び出した。清宮は「石井さんもタイムリーで続いてくれたので、まだまだ点を取って、しっかり抑えて、絶対に勝ちたいです」と、コメントした。

◆日本ハム吉田輝星投手(21)が好リリーフで清宮幸太郎内野手(22)の勝ち越し打などを呼び込んだ。3点リードを追いつかれた直後の5回2死一塁でリリーフ登板。3番大城を2球目の135キロのフォークで右飛に打ち取り、右手でグラブをたたきながら小走りでベンチへ引き上げた。きっちりとピンチの流れを断った吉田の投球に呼応するように、打線は6回の攻撃で先頭の浅間が二塁打で出塁。続く清宮が勝ち越しの適時打を放つなど3点を追加した。吉田は6回も続投し、1死から中川圭に1号ソロを浴びて降板となった。

◆日本ハム吉田輝星投手(21)が1071日ぶりの白星を挙げた。この日は本塁打を浴びて降板となっただけに「後味悪いっすね」と苦笑いも、「ナバさん(生田目)も頑張っていたので、嫌な流れを切れてよかったです」と振り返った。3点リードを追いつかれた直後の5回2死一塁でリリーフ登板した。3番大城を135キロのフォークで右飛に打ち取り、ピンチを断ちきった。直後の6回に清宮幸太郎内野手(22)の適時打などでチームは勝ち越し。6回も続投した吉田は1死から中川圭に1号ソロを浴びて降板となったが、チームは大量得点で快勝。吉田が勝利投手となり、今季初勝利。ルーキーイヤーにプロ初登板初先発で初勝利を挙げた19年6月12日広島戦(札幌ドーム)以来となるプロ通算2勝目となった。

◆日本ハムが4番野村佑希内野手(21)の一打から打線が大爆発して大勝した。新庄剛志監督(50)は試合後に「言うことナシ!! 選手に聞いてください。選手にね。お願いします」と、笑顔で球場を後にした。前夜の同カードで鼻に死球を受けた野村は鼻骨骨折を負いながらも「4番三塁」でスタメン出場し、4回の第2打席に中前打で出塁。続く5番万波中正外野手(22)が左翼へ先制6号2ランを放った。5回に同点とされたが、6回に清宮幸太郎内野手(22)の適時打などで3点を勝ち越し、7回にはアリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)の7号ソロ、野村の中前適時打、万波がプロ初の1試合2本塁打となる7号3ランをバックスクリーンへ運んだ。打線は今季4度目の2桁得点。前夜はノーアーチだったが、この日は3本塁打が飛び出して、開幕から16カード連続本塁打となった。先発した生田目翼投手(27)は勝利投手の権利目前の5回に3点リードを追いつかれて無念の降板。リリーフした吉田輝星投手(21)がきっちりピンチを断って17試合目の登板で今季初勝利を挙げた。吉田の勝利は1年目にプロ初登板初先発で初勝利を挙げた19年6月12日広島戦(札幌ドーム)以来、1071日ぶりでプロ通算2勝目。チームは1勝1敗で神戸遠征を終えた。

◆日本ハム杉谷拳士内野手(31)が今季初安打を放った。8回に代打で登場し、オリックス張奕から右前打を放った。故障で出遅れ、13日に今季初昇格後は5打席で無安打だったが、待望のHランプが今季6打席目でともった。

◆オリックスが今季43試合目で初の2桁失点を喫し、連勝は3でストップした。今季4試合目の先発登板で来日初勝利を目指したワゲスパックだが、6回途中6安打5失点と本領を発揮できず、今季3敗目となった。打線は5回に若月、福田、宗の3連続適時打で一時は同点に追いついたが、救援陣が粘りきれなかった。また、コロナ離脱から17日に復帰していた主砲の吉田正は、この日はベンチを外れていた。

◆オリックスが投手陣が今季ワースト11失点の乱調で今季初の4連勝を逃した。先発ワゲスパックが6回途中5失点で降板すると、比嘉、富山も失点を重ね、今季初の2桁失点に。中嶋監督は「あの回(6回)までと思った。完了するまで、しっかり投げないと」と助っ人右腕に奮起を促した。打線ではラオウこと杉本が今季2度目のマルチ安打。「主軸を張っての選手。あの打順(7番)で気楽に打っている場合じゃない。でも、良いキッカケにしてくれたら」と復調を期待した。

◆夢が正夢になった? 日本ハム吉田輝星投手(21)が、1071日ぶりの白星を挙げた。3点リードを追いつかれた5回2死一塁、2番手でマウンドへ。初めてイニング途中から救援し"火消し"に成功した。実は、数日前に勝利投手になる夢を見たばかり。直後の6回に味方が3点を勝ち越し、先発勝利したルーキーイヤーの19年6月12日広島戦(札幌ドーム)以来となる、プロ通算2勝目が転がり込んだ。1071日ぶりの白星が、思わぬ形で転がり込んできた。2番手で"火消し"に成功した日本ハム吉田が、15球で今季初勝利。3-3と同点にされた直後の5回2死一塁で、マウンドへ。オリックス大城を、内角のフォークで右飛に仕留めた。6回に味方が3点を勝ち越し、その裏、本塁打を浴びて1点を失ったものの、デビュー登板で先発勝利を挙げて以来、3年ぶりの勝利だった。実は、数日前にプロ2勝目を挙げる夢を、見たばかりだったという。試合後、BIGBOSSに「ホームラン、わざとでしょ?」と冷やかされ「いえいえ、真剣勝負です」と照れ笑いした。今季は中継ぎとして、存在感を放っている。ビハインドでの登板が多く、ホールドこそ1つしかないが、中継ぎでは18回1/3を投げて4失点、防御率1・96とブルペンでも屈指の安定感を誇るまでになった。「真っすぐとフォークについては自信が出てきた」。直球の割合が1試合平均8割を超えるようになり、持ち味を発揮できるようになってきた。この日、鼻骨骨折をおして強行出場した4番野村、プロ初の1試合2本塁打を放った5番万波は、同じ18年ドラフト組。いずれも、甲子園で活躍した高校球界のスターだった。昨季までは、主に2軍で切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲間たち。「ジェームス(野村)やマンチュウ(万波)、キヨさん(清宮)が打ってくれた時は、特別な1点という感じがすごくする」。今は、1軍で一緒に戦えることが、うれしくて、たまらない。【中島宙恵】

◆17日の同カードで顔面に死球を受けて鼻骨骨折を負った日本ハム野村佑希内野手(21)が「4番三塁」でスタメン出場し、2安打1打点3得点と勝利に貢献した。新庄剛志監督(50)は「めちゃくちゃデカいボールが来たようなイメージが残るから、バッターって。踏み込めなくなってくるから。ちょっと時間を置くより、1打席でも立っておいた方が恐怖心は(なくなる)」とスタメン起用の意図を説明していたが、指揮官の思いに応える結果を残した。試合後の主な一問一答は以下の通り。?-鼻骨骨折の影響は? 痛みはまだあるか?野村 いや、プレー中は特に大丈夫です。-4回の第2打席で中前打野村 1打席目で(ワゲスパックのボールを)見て、球がよかったので、タイミングをしっかり取ってからいいスイングができて、それがいい結果につながったのでよかった。-7回の中前適時打は内角寄りのボールを捉えた野村 後ろ(の打順)にマンチュウ(万波)もいたし、三振だけはしないように、というイメージでいって、いいところに転がっていった。いい打席だったかなと思います。-試合前に新庄監督が、恐怖心が残らないか心配していた。打席でどうだったか?野村 もちろん、怖さというか、やっぱり踏み込みにくいのはありましたけど、まあ相手もプロなので、ある程度信用していきました。そんな何回も抜けるようなこともないと思いますし、そういうところは信用というか、自分の中で割り切ってやっていました。-鼻を骨折しながら三塁で4番で使ってもらったことについて野村 デッドボールが当たっただけなので、それで打順がどうとかっていうのは、結果に対してのあれだと思うので、そういうところは自分ができる限りは何とか試合に出てつかみ取らないといけないなと思いますし、今こうやって3、4、5(番)を固定で使ってくれているので、そこはしっかりいいアピールというか、凡打でもヒットでもいい打席をアピールして、なんとか場所をつかみ取れるようにしたいと思っているので。ケガしたのに使ってくれてうれしいとかっていうよりは、しっかり今日またアピールできたので、そこに関しての喜びはあります。-試合前に新庄監督から大丈夫かと聞かれたりはした?野村 その前に僕が大丈夫だってトレーナーにも言っていましたし、ある程度、話は通っていた。試合前にバッティング練習で少し確認して、逆にそんなに心配していないのも僕的にはやりやすいですし、いいメンタル状態で試合に出させてもらったかなと思います。-痛み止めは飲んでいた?野村 (前夜に)寝る前は飲みましたけど。-やはり、痛かった?野村 いや、痛くなるだろうっていうので、飲んでおいた方がいいんじゃないってことで飲みましたけど、特に我慢できないほどの痛みはないです。-清宮、万波と3人で打点を挙げた野村 全員で打点を挙げて勝てるのが一番いいと思いますし、クリーンアップが打っていれば、こうやって点もたくさん入りますし、もし誰かが打てなくても誰かしらカバーできれば、いいピッチャー相手でもいいゲームが多くなってくると思う。3人で切磋琢磨(せっさたくま)しながら、同時にチームに対しての貢献度も上げていけたら。

◆日本ハム万波中正外野手(22)が初の1試合2本塁打を放ってチームの大勝に貢献した。4回に左翼中段へ先制6号2ラン、7回はバックスクリーンへ7号3ランと大暴れした。試合は鼻骨骨折を押して4番でスタメン出場し、2安打1打点だった野村佑希内野手(21)や先発した生田目翼投手(27)、1071日ぶりの勝利を挙げた吉田輝星投手(21)が躍動。万波も含めて全員が18年ドラフト入団の同期だった。試合後のヒーローインタビューでは、2018年組の絆を強調した。一問一答は以下の通り。?-自身初の1試合2本塁打万波 そうですね。まさか2本も打てると思っていなかったので、最高です。-2本とも、ものすごい飛距離。手応えは?万波 そうですね、どっちも打った瞬間、入るなと思ったので。そのままスタンドまで届いてくれて、良かったなと思います。-2本とも2ボールからファーストストライクを打った万波 どっちもジェイ(野村)が出塁してくれていたので、なんとか先の塁に進めようということで、追い込まれる前に勝負を決めたいなと思っていきました。-中盤は互いに点の取り合い。試合展開をどう見ていた?万波 先発の生田目さんが同期(入団)なので、なんとか勝ちを付けたいなと思っていましたけど、取られた後に(吉田)輝星が投げて、輝星に勝ちが付いたりして。ま、僕ら2018年のドラフト組としては、本当にいい試合になったと思います。-今季は出場機会が増えている。日々、どういう思いでグラウンドに立っているか万波 そうですね。結構、僕は打ったり打たなかったりがすごい激しいので。とにかく、グラウンドでシケた面だけはしないように頑張ろうと思ってやっています。-明後日からは本拠地で西武3連戦。意気込みを万波 本当に神戸まで足を運んでくださったファンの皆さん、ありがとうございます。(ここでインタビュアーが「すばらしい活...」と締めくくろうとして)万波 あれ? もう終わり?-失礼いたしました万波 これから札幌に帰りますけど、神戸でつくった勢いそのままに、1個ずつ勝ちを拾っていけるように頑張ります。応援よろしくお願いします。

◆17日に顔に投球を受けて負傷交代した日本ハムの野村は球団によると「鼻骨骨折」と診断されたが「4番・三塁」で先発出場した。四回の第2打席に中前打を放ち、万波の先制2ランにつなげた。新庄監督は「鼻も痛いけど、心の方がね(心配)。時間を置くより、一打席でも立った方が恐怖心は(取り払える)」と説明した。(ほっと神戸)

◆日本ハムが15安打で大勝。3―3と追い付かれた直後の六回に清宮の適時打と石井の2点三塁打で3点勝ち越し、七回は万波のこの日2本塁打目の3ランなどで5点を加えた。吉田が3年ぶりの白星。オリックスは連勝が3で止まった。

◆日本ハムは15安打11得点の猛攻で打ち勝った。四回、2死一塁から万波の2ランで先制。五回には松本剛の左前適時打で1点を加えた。六回に清宮の適時打と石井の2点三塁打で3点。七回には万波の3ランなどで5点を加えた。五回途中で登板した2番手の吉田が?回1失点で今季初勝利を挙げた。骨は折れても、心は折れてはいなかった。17日のオリックス戦の四回に山岡から顔面に投球を受けて負傷退場した日本ハム・野村が「4番・三塁」で先発出場。神戸市内の病院で精密検査を受けた結果、「鼻骨骨折」と診断されたがフェースガードを付けることもなく、四回の第2打席でインハイの153キロ直球を中前にはじき返した。「鼻も痛いけど、心の方がね(心配)。めちゃくちゃデカいボールが来たようなイメージが残るから踏め込めなくなってくる。時間を置くより、一打席でも立った方が恐怖心は(取り払える)」新庄監督はそう話し、〝親心〟から7試合連続の4番でスタメン起用した。) 野村の気迫の一打に、続く万波がスライダーを左翼席中段に運ぶ先制の6号2ラン。「昨日(17日)、散々チャンスで抑えられていたので、今日は絶対に打ってやるという気持ちだった。まだまだ行きます」と表情を緩めることはなかった。野村は七回にも適時打を放つなど勝利に貢献。続く万波はこの日2本目となる7号3ランを放ち、試合を決めた。

◆オリックスは17日の無失点リレーの勝利から一転、今季ワースト11失点の大敗を喫した。先発ワゲスパックは追い付いてもらった直後の六回に先頭の浅間に二塁打を浴び、清宮に勝ち越し打を許して降板。流れを手放し「何とか同点のまま後ろにつないでいきたかった」と肩を落とした。代わった比嘉も相手の勢いに屈して追加点を奪われ、4―6の七回は富山が不調。2本塁打を含む4安打で5点を失った。中嶋監督は「1日でこんなに変わるものかというくらい、きょうは良くなかった」と淡々と話した。

◆17日に顔に投球を受けて負傷交代した日本ハムの野村は球団によると「鼻骨骨折」と診断されたが「4番・三塁」で先発出場した。「我慢できないほどの痛みはない」と、七回の適時打を含む2安打をマークした。新庄監督は試合前に精神面への影響を心配しており、野村も「もちろん踏み込みにくいのはあった」と言う。「3、4、5(番)を固定で使ってくれているので、何とか場所をつかみ取れるようにしたい」と気合で恐怖を乗り越えたような活躍だった。

◆日本ハムの吉田がプロ初登板先発で勝利をつかんだ2019年6月12日以来、3年ぶりの白星を手にした。五回、先発の生田目が追い付かれてなお2死一塁でリリーフ登板。イニング途中の出番でも落ち着いて大城を変化球で右飛。直後の3点勝ち越しにつなげ「嫌な流れを切れて良かった」と息をついた。今季は1軍経験を積むために中継ぎとして活躍を続ける。最大の武器である直球を磨きながら「ちょっとはフォーク(ボール)にも自信がついてきた」と手応えを示す。しかし続投した六回に1死から一発を浴びて交代を告げられ「後味が悪いですね」と手放しで喜ぶわけにはいかなかったようだ。

◆もう〝本物〟だ。日本ハム・万波中正外野手(22)が、プロ4年目で自身初の1試合2発を含む3安打5打点。早くもキャリアハイとなる7本塁打に伸ばした。「めちゃめちゃうれしい。結構、意識していた部分なので。5月の段階で去年の数字(5本)を超せたのは自信になる」四回、17日の死球で鼻を骨折した野村が2死から中前に運ぶと、横浜高から同期で入団した万波がスライダーを捉え、先制の2ランを左翼席上段まで運んだ。くしくも試合前、新庄監督は現役時代のほっともっと神戸(当時スカイマークスタジアム)での思い出を振り返り「(2005年7月8日に)左翼席の上から2番目ぐらいの席に大きいホームランを打った記憶がある。サイドスロー気味の投手(近藤一樹)から右中間にほうり込むイメージでスライダーを打ったらね」。さらに「実は右中間(席に当時交際していた)彼女がいたんですよ」と秘話まで明かしていた。〝彼女のおかげ弾〟をほうふつさせる一撃に続き、万波は七回1死一、二塁で駄目押しの3ラン。「追い込まれる前に勝負にいった」と、2本とも2ボールからのファーストストライクをたたいた。好不調の波が激しいタイプだが「グラウンドでシケた面(つら)だけはしないようにやっている」。前日17日には現役時代に投打二刀流を経験した新庄監督の指示でブルペン投球も行った。「ここから先は未知の世界。毎日、新しいことに挑戦する気持ちでやっていきたい」と声を弾ませた。(東山貴実)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
25121 0.676
(↓0.018)
-
(-)
105150
(-)
103
(+1)
26
(-)
36
(-)
0.245
(↓0.003)
2.540
(↑0.04)
2
(-)
ソフトバンク
24151 0.615
(↑0.01)
2
(↑1)
103166
(+3)
128
(+2)
23
(-)
21
(+1)
0.265
(-)
2.740
(↑0.02)
3
(-)
西武
20211 0.488
(↓0.012)
7
(-)
101128
(+2)
125
(+3)
28
(-)
14
(-)
0.225
(-)
2.430
(↓0.02)
4
(-)
ORIX
19240 0.442
(↓0.01)
9
(-)
100108
(+4)
149
(+11)
13
(+1)
27
(-)
0.210
(↑0.001
3.130
(↓0.19)
5
(-)
ロッテ
17231 0.425
(↑0.015)
9.5
(↑1)
102120
(+1)
143
(-)
16
(+1)
44
(-)
0.211
(↓0.003)
2.730
(↑0.07)
6
(-)
日本ハム
16260 0.381
(↑0.015)
11.5
(↑1)
101139
(+11)
163
(+4)
37
(+3)
32
(-)
0.232
(↑0.004
3.740
(↑0.02)