巨人(☆4対2★)広島 =リーグ戦11回戦(2022.05.18)・東京ドーム=
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広島
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巨人
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勝利投手:山﨑 伊織(2勝1敗0S)
(セーブ:大勢(1勝1敗15S))
敗戦投手:床田 寛樹(4勝2敗0S)

本塁打
【巨人】ポランコ(8号・2回裏ソロ),ウォーカー(8号・5回裏3ラン)

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◆巨人は2回裏、ポランコがソロを放ち先制する。そのまま迎えた5回には、ウォーカーの3ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・山崎伊が6回途中1失点と試合をつくり今季2勝目。敗れた広島は、打線が相手を上回る9安打を放つも、2得点とつながりを欠いた。

◆巨人先発の山崎伊織投手(23)が6回2死一、二塁で降板した。4点リードの6回、先頭マクブルームからの3連打で1点を返され、その後2死を奪ったが、9番床田の代打松山に1球を投げた直後に右足がつったような動作をとった。マウンドに山口投手コーチが駆けつけ、足を伸ばしていたが、原監督がベンチから出てきて投手交代を告げた。1ボールから、2番手で高梨が登板。広島は代打の代打で堂林を送ったが見逃し三振。山崎伊は5回2/3を92球、7安打5奪三振の1失点で、プロ2勝目の権利を持って降板した。

◆巨人鍬原拓也投手(26)が、アクシデントに見舞われた。4-1の7回に3番手で登板。無死一塁、広島菊池涼の投直が右足の膝付近を直撃。ボールをすぐに拾い上げて一塁に送球してアウトにすると、そのまま動けなくなった。自力で歩けず、両脇を抱えられながら一塁側ベンチへ向かい、途中から湯浅におんぶされて引き揚げた。鍬原は今季はリードした展開を任される場面が多く、この試合が19試合目の登板だった。1死二塁で、4番手として今村がマウンドに上がった。

◆巨人が一発攻勢で効果的に得点した。2回にポランコのソロで先制し、5回はウォーカーが3ラン。山崎伊は6回途中まで1失点で粘り2勝目、大勢が15セーブ目を挙げた。広島は好機で畳みかけられず1分けをはさみ3連敗となった。

◆広島栗林良吏投手(25)が18日の巨人11回戦(東京ドーム)でベンチ入りした。前日17日巨人戦(宇都宮)では登板を回避。蔦木トレーナーは「コンディション不良」と説明していた。この日は試合前練習に参加し、軽いダッシュやキャッチボールなどを行った。佐々岡監督は19日以降の登板について「いける状態でしょう」と話した。

◆巨人が順位は2位のままながら、2連勝で首位ヤクルトにゲーム差なしまで迫った。先発山崎伊、3番手鍬原と負傷降板したが、5人の救援陣で逃げ切った。原監督は「それぞれがフォローの部分を分かってくれてるリリーフ陣だなと。少々負担はかかるかもしれませんが、そういうスタイルで来ていますから。いいと思います」と納得の表情。今季の水曜日は7戦全勝と聞き「そうなの? ずっと水曜日ならいいのに」と笑顔で会見場を引き揚げた。▽巨人大勢(9回に登板。無死一、二塁とするも後続を3連続三振で15セーブ目)「締まったゲーム展開の中、自分が不安定な入りをしてしまった。『大丈夫か』と思われるようなピッチングではいけない。ただ、マウンドで修正できたことは良かった。次は入りをしっかり意識して投げたい」

◆広島小園海斗内野手(21)が巨人戦(東京ドーム)で2安打を放ち、7試合連続マルチ安打を記録した。球団記録の9試合連続試合複数安打(10年栗原健太)にあと「2」に迫った。5月打率は4割4分と絶好調。3、4月は1割5分7厘と苦しんだが、指揮官は信じて全試合を遊撃でスタメン出場させてきた。調子を上げてきた正遊撃手の恩返しが始まっている。快音が止まらない。小園は、2回1死では巨人先発山崎伊にカウント1-2と追い込まれたが、外角低めの決め球フォークに体勢を崩しながら左前にしぶとく落とした。6回無死一、二塁では山崎伊の低めの初球をコンパクトにとらえ、右前適時打。3点差に迫る一打で存在感を見せた。これで7試合連続複数安打だが「あまり気にしていない。今まで打っていなかったのでそれを返していけるように、1日1日やっていけたら」。苦労した背番号51はようやく乗ってきたが慢心はなかった。山崎伊とはかつても対戦していた。報徳学園時代の1年春。春季兵庫県大会決勝で明石商の右腕と対戦。チームは9回完封した山崎伊から3安打しか放てず、0-8で敗れた。しかしそのうち1本はつい1カ月前、高校に入学した小園が放っていた。「1本だけ安打を打ったのは覚えている」。2学年上のエースから放った1本は今でも鮮明に記憶していた。佐々岡監督は一時、打率リーグ最下位に沈んでいた小園の起用を続けた。「本人も苦しいだろうが、乗り越えていかないといけない」と期待を込めて。ここまで全42試合を遊撃で先発。球団記録の9試合連続試合安打(10年栗原健太)に迫る7試合連続マルチ安打と期待に応え続けている。「連敗が続いているので、チームが勝てる方向にいけるように打撃、守備をやっていけたら」と小園。チームは引き分けを挟んで3連敗と暗い現状だが、復調した小園が起用の恩を返すべく、バットを振る。【前山慎治】

◆巨人山崎伊織投手(23)がプロ2勝目&東京ドーム初勝利を飾った。6回2死一、二塁で代打松山への初球を投げた瞬間、右足をつり、そこで降板するも5回2/3で7安打1失点5三振と好投。「(足の痛みは)大丈夫。ドーム初勝利はとてもうれしい」。課題だった立ち上がりを試合前のブルペン投球を15球前後から約25球に増やすことで改善。桑田投手チーフコーチやエース菅野らのアドバイスだったといい「今後も初回をしっかり抑えられるようにやっていきたい」と話した。

◆サマースタイルのドレッドヘアをなびかせた。巨人アダム・ウォーカー外野手(30)が"ズッキュン砲"をさく裂させた。1点リードの5回1死一、二塁、広島床田の初球に襲いかかった。内寄りの145キロ直球を一閃(いっせん)。左翼席に放り込む8号3ランに「ストレートに振り負けないようにと思って打席に入りました。最高の結果になってすごくうれしいよ」と揚々と言った。この日の試合前練習後に自慢の新ヘアスタイルを披露した。生え際まで編み込み、サイドを刈り込んで涼しげになった。「今朝(散髪に)行ってきました。米国でもこういう髪形をしたことはあるけど、日本でもヘアサロンを見つけられてよかった」と気分上々で球場入りした。色鮮やかな日替わりバンダナもこだわりの1つ。来日時に持参したものと、買い足したものを合わせて20種類近くに及ぶ。「(母国の)家には、この倍以上あるよ。必要に応じて母親に送ってもらっている」と色とりどりの"ハチマキ"でモチベーションを高める。1度もメジャー昇格がなかった独立リーガーが、ジャパンドリームへとまい進している。12日DeNA戦から6試合連続で2番に入り、打率3割4厘、1本塁打。直前まで5連敗中だったチームは5勝1敗と復調した。原監督も「なんか物おじしないところがいいですよね。プレースタイル、自分のペースというかね、自分の世界を持っている感じがしますね」と評した。頭上にハートマークをつくるウォーカーが"ズッキュン砲"で連勝に導いた。【為田聡史】

◆巨人の新外国人、グレゴリー・ポランコ外野手(30)が二回先頭で先制の8号ソロを放った。左腕の床田が内角高めに投じた直球を振り抜き、弾丸ライナーで右翼席へ運んだ。

◆巨人の新外国人、アダム・ウォーカー外野手(30)が、1-0の五回に8号3ランを放った。1死一、二塁で左腕の床田が内角に投じた初球、145キロの直球を捉え、左翼席に打球を運んだ。二回にはポランコが先制の8号ソロ。今季2度目のアベック弾を飾った。

◆巨人・山崎伊織投手(23)が先発し、5回?を7安打1失点で降板した。4点リードの六回に先頭の4番・マクブルームから3連打を許して失点。2死までこぎつけたが、代打・松山に1球投じた後に右脚を気にするしぐさを見せて交代を告げられた。マウンドを降りる際の足取りに異変はなかった。

◆巨人・鍬原拓也投手(26)が七回から3番手で登板し、無死1塁で菊池のライナーを右膝付近に受けて緊急降板した。) 鍬原は直撃したボールを拾って一塁に送りアウトを奪ったものの、自力で歩行できず、湯浅におんぶされてベンチに下がった。

◆2位の巨人が2連勝。二回にポランコの8号ソロで先制。五回にウォーカーが8号3ランを放ち、試合を優位に進めた。2年目の山崎伊が5回?を7安打1失点で2勝目(1敗)。大勢が15セーブ目をマークした。すさまじい打球が東京ドームに響いた。0-0の二回、巨人・ポランコが先制の8号ソロ。弾丸ライナーで右翼席に突き刺さった。「先頭だったので、出塁することを考えて打席に入った。先制のホームランになってすごくうれしい」広島・床田が投じた初球の直球を一閃し、打った瞬間に本塁打を確信。6試合連続安打となる一発に、悠々とダイヤモンドを一周した。17日の同カード(宇都宮)では2点を追う九回無死満塁で値千金の左前適時打を放ち、サヨナラ勝ちに貢献した。5月に入ってから9打数連続安打を記録するなど、試合前までの13試合で打率・348(46打数16安打)をマーク。好調を維持する助っ人が、2夜連続で存在感を放った。) ポランコの一発に〝同期入団〟のウォーカーが続いた。1-0の五回1死一、二塁。6試合連続で2番に座る右の大砲が、左越えに8号3ランを放ち「ストレートに振り負けないようにと思って打席に入った。最高の結果になってうれしい」と笑顔。新助っ人コンビのアーチ共演で先発の山崎伊を援護した。2人の本塁打そろい踏みは3日の広島戦(マツダ)以来2度目。その時の相手投手も床田だった。坂本が負傷離脱する中、左右の助っ人コンビが打線を引っ張る。

◆広島は打線が振るわず、1分けを挟んで3連敗となった。巨人より1本多い9安打を放ちながらも2点にとどまり、12残塁の拙攻。つながりのある打線を目指す佐々岡監督は「形はつくれている中で一本出なかったが、うちはうちの野球をやるだけ」と努めて前を向いた。2―4の九回は四球と安打で無死一、二塁としたが、3番西川からの中軸がいずれも空振り三振に倒れて試合終了。今季のビジターでの巨人戦は5戦全敗となった。

◆巨人の鍬原が負傷で交代した。七回に登板し、無死一塁で菊池涼のライナー性の打球を右膝に受けた。転がったボールを処理して投ゴロとしたが、その後は自力で歩けず、コーチらの肩を借りてマウンドを降り、チームメートに背負われてベンチ裏へ引き揚げた。球団によると病院には行かずに経過を見る。

◆広島の床田は2本塁打を浴び、5回4失点で2敗目を喫した。立ち上がりから制球が不安定で、3四球を与えるなどリズムに乗れず「いいところがほとんどなかった。走者をためて本塁打を打たれるのが一番良くない」と反省しきりだった。0―0の二回、先頭のポランコに甘く入った初球の内角高め真っすぐを右越えに運ばれる。0―1の五回は安打と四球で招いた1死一、二塁で、ウォーカーに3ランを許した。今季の巨人戦では好投を続けていたが、4戦目で攻略され黒星を喫した。

◆巨人は助っ人のポランコとウォーカーが3日以来、今季2度目のアベック弾を放ち、そろってお立ち台に上がった。ともに左腕・床田が投じた初球の内角直球を捉えた。ポランコは二回に先制の8号ソロ。弾丸ライナーで右翼席へ運び「右、左(投手)関係なくしっかりボールが見えている」とうなずいた。五回に左翼席への8号3ランで続いたウォーカーは「自分も打ちたい気持ちが強かった」と笑みを浮かべた。

◆盛大な拍手を一身に浴び、勝利の余韻をかみしめた。プロ2年目の巨人・山崎伊織投手(23)が六回途中1失点と好投し、6試合目で本拠地初勝利を挙げた。) 「なかなか勝ちきれない中で、東京ドーム初勝利はうれしい。粘って粘って、何とか試合をつくれた」三回以外は毎回走者を背負ったが、要所を締めた。1点リードの五回2死一、二塁のピンチでは、西川をフォークボールで空振り三振。六回2死で右足がつり降板となったが、救援陣がリードを守り抜き、2勝目をつかんだ。野手顔負けの打撃も見せた。三回の第1打席で中前打を放ち、6試合で打率は・750(4打数3安打)。けがに苦しんだ兵庫・明石商高時代に1番打者を務めた打撃センスをプロでも発揮。投打で躍動し、本拠地のお立ち台に初めて上がった。幼少期から憧れた景色だ。兵庫県の明石市出身だが、野球を始めた小学1年から大の巨人ファンで「プロ野球といえば巨人」とまで言い切る。小学生時代には2度、チームメートとなった坂本が付けていた背番号61のユニホームを着て、東京ドームを訪れた。力投した右腕に原監督は「非常にいい投球ができるようになってきた」とうなずき「バッティングも大したもん」と野球センスの高さに舌を巻いた。チームは2連勝で首位・ヤクルトにゲーム差なしと肉薄。背番号19がチームを上昇気流に乗せた。(樋口航)

◆巨人は勝つには勝ったが、先発の山崎伊ら投手陣に不安を残した。三回を除いて毎回安打を許しながら、五回まで無失点でしのいだことはほめたい。ただ、その裏にウォーカーの3ランでリードが4点に広がったのだから、精神的な余裕が生まれたはず。六回は楽に投げ切ってほしかった。プロ初勝利を挙げた4月28日のDeNA戦も、6回95球。手術明けで実質1年目とあって、首脳陣は登板間隔を空けて、球数を制限している。とはいえ、毎回85-90球でへばるようでは来季以降につながらない。首位争いをしているとはいえ、現状で長いイニングを計算できる投手はメルセデスしかいない。これではブルペン陣にしわ寄せがくる。抑えの大勢は、新人としてキャンプから全力で走り続けてきた疲れと、慣れが出る頃だ。打線の不振とともに勝てなくなり、大失速して優勝争いから脱落した昨季の終盤戦は、記憶に新しい。菅野でも、戸郷でもいい。二の舞を避けるため、六、七回までしっかり投げられる投手が、あと1、2人ほしい。(本紙専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
23161 0.590
(↓0.015)
-
(-)
103148
(+1)
136
(+8)
37
(+1)
25
(+1)
0.231
(↓0.001)
2.910
(↓0.05)
2
(-)
巨人
26190 0.578
(↑0.01)
0
(↓1)
98180
(+4)
185
(+2)
50
(+2)
15
(-)
0.246
(↑0.001
3.530
(↑0.03)
3
(-)
広島
22182 0.550
(↓0.014)
1.5
(-)
101179
(+2)
136
(+4)
19
(-)
8
(-)
0.260
(-)
3.010
(↓0.04)
4
(-)
中日
20210 0.488
(↓0.012)
4
(-)
102137
(+6)
145
(+7)
26
(+1)
14
(-)
0.249
(-)
3.410
(↓0.09)
5
(-)
DeNA
16210 0.432
(↑0.015)
6
(↑1)
106131
(+7)
172
(+6)
28
(+1)
14
(-)
0.245
(↑0.002)
4.170
(↓0.05)
6
(-)
阪神
15271 0.357
(↑0.016)
9.5
(↑1)
100136
(+8)
137
(+1)
33
(+4)
25
(-)
0.227
(-)
3.040
(↑0.05)