西武(★1対5☆)ソフトバンク =リーグ戦8回戦(2022.05.17)・沖縄セルラースタジアム那覇=
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ソフトバンク
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西武
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勝利投手:津森 宥紀(3勝1敗0S)
敗戦投手:平良 海馬(1勝2敗1S)
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◆ソフトバンクは1点ビハインドの9回表、柳田の適時打で試合を振り出しに戻す。なおも続く無死一二塁の好機でグラシアルが適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・東浜が7回無失点。2番手・津森が今季3勝目を挙げた。敗れた西武は、2番手・平良がリードを守りきれなかった。

◆パ・リーグ3位西武が2位ソフトバンクと沖縄セルラー那覇で対決。

◆ソフトバンク東浜巨投手(31)が、地元沖縄で大歓声に包まれた。沖縄セルラー那覇で行われた西武戦に先発。1回のマウンドに向かう前だった。「東浜」の名前がコールされると、球場全体から大喝采。08年春、沖縄尚学をセンバツ優勝に導いた右腕の人気ぶりは健在だった。故郷への凱旋(がいせん)登板で、島民を再び笑顔にした。初回は1死から金子に左前打を献上。その後2死一塁で、同じ沖縄出身の山川にも左前打を許した。2試合連続のノーヒットノーランこそ逃したが、後続を断った。「1球1球力を込めて投げたい」。意気込み通りの立ち上がりで、またも大きな拍手を浴びた。今季初の中5日登板は、首脳陣の配慮だった。藤本監督は「沖縄出身やからね。投手コーチもいろいろと考えてくれた」と説明。沖縄は連日の雨予報で、仮に雨天中止となっても、スライド登板できるように先発ローテーションを再編したという。東浜も「ワクワクしている」とやる気満々で迎えていた。観衆は、沖縄の人気ビールブランド「オリオンビール」を片手に声援を送った。東浜は7回2安打無失点で降板。勝敗は付かなかったが、島人(しまんちゅ)魂を見せた。【只松憲】

◆名前の海人(かいと)は与那国島に住んでいた祖父がカジキなどの漁師だったことで、「海人(うみんちゅ)」に由来する。西武与座海人投手(26)は雨上がりの沖縄の風を感じながら、スイスイと投げ続けた。自己最長となる8回を投げ、4安打無四球8奪三振無失点。浦添市出身のサブマリンは自分史上最高の投球を披露した。「手拍子だったり拍手だったり、とても大きな声援をいただいて沖縄に帰ってきたんだなと実感しました。球場の雰囲気や声援、見えない力のおかげでいいピッチングができました」8回2死一塁。カウント1-2からの117球目。白球に全身全霊を込めた。106キロカーブで、甲斐のバットに空を切らせた。これまでの最長は6回まで。2イニング目に入った未知の領域も0を並べきった。注がれる万雷の拍手と指笛を全身で受け取った。凱旋(がいせん)登板仕様に「島人(しまんちゅ)ぬ宝」(BEGIN)に登場曲を変えてマウンドに。膝下から浮き上がる速球は130キロ前後。それに100キロそこそこのカーブを織り交ぜた。ストライク先行。変則派のお手本のような投球で、ソフトバンク打線を手玉に取り続けた。沖縄尚学時代は背番号1に縁はなかった。オーバースローで入学も同級生に敵わず、サイドに転向。変則の道を歩んだ。岐阜経済大ではさらに腕を下げ、膝下から浮き上がる球を模索した。才能があるわけではないが、必死に模索してプロの道を切り開いた。9回に同じ沖縄出身の平良がまさかの5失点で白星には恵まれなかったが、沖縄のファンに堂々と立派になった姿を示した。【上田悠太】

◆ソフトバンク東浜巨投手(31)が、地元沖縄での凱旋(がいせん)登板で、7回2安打無失点の好投した。直球とカットボールを軸に0行進。「初回はいつも以上に緊張しました。2回以降はなんとか自分の投球ができた」。勝敗は付かなかったが、チームの勝利に貢献。試合後はヒーローインタビューに呼ばれ、笑顔を見せた。大歓声に包まれた。1回のマウンドに向かう前。「東浜」の名前がコールされると、球場全体から大喝采が起こった。08年春、沖縄尚学をセンバツ優勝に導いた右腕の人気ぶりは健在。「ホームビジター関係なく熱い応援をしてくれたファンの皆さんが、僕の力になりました。背中を押してもらいました。改めて沖縄っていいところだなと」。故郷への感謝を胸に、島人(しまんちゅ)魂を見せた。前回11日の西武戦でノーヒットノーランを達成。今季初の中5日登板は、首脳陣の配慮だった。藤本監督は「沖縄出身やからね。投手コーチもいろいろと考えてくれた」と説明。沖縄は連日の雨予報で、仮に雨天中止となっても、スライド登板できるように先発ローテーションを再編したという。その期待に応える104球の熱投。東浜は、すがすがしいふるさとの夜風を浴びていた。【只松憲】

◆ソフトバンクは地元沖縄出身の先発東浜が7回無失点の好投。1点を追う9回に柳田、グラシアルの適時打などで逆転した。連敗を3でストップ。藤本博史監督(58)の、試合後の一問一答は以下の通り。-終盤に試合が動いた「それまでになんとか先にね。東浜がいい投球していたからね。2回かな、柳町のね。あそこで1点取っておかないと。与座も良かったかもわからないけどね、前回も途中から投げて0点で抑えられてたからね。2回目なんで、そこはなんとか先に点を取って、東浜に勝ちを付けてあげたかったけどね」-2回のグラシアルの本塁アウトはギャンブルスタートか「普通のゴロゴーですよ。ギャンブルスタートできないでしょう。2ストライクになったらギャンブルゴーも考えたけど、初球パーンと打ってしまったもんやから。チャンスで柳町だったけど、ああいう状況で、ああいう投手やったらどういうふうに打てば外野フライが打ちやすいかとか。これから勉強やね」-9回は先頭に代打デスパイネ「1点差やからね。三森の状態もちょっと良くないんでね。1発にかけたというかね。よく四球を選んでくれましたよね」-8回に甲斐に代打の選択は「走者一塁でしょ。得点圏やったらいってましたよ。一塁やったら2本ヒットいるやん。抜けたら1点取れるし。そこは考えてましたよ」-甲斐を下げるリスクを考えた「0-0でいってて、例えば1点差のゲームやったら、海野で抑えの投手というのはしんどいんじゃないかなという、そういうのもあるしね。得点圏やったら勝負かけようっていうのはあったけどね」-9回に逆転「柳田もよく打ったし、グラシアルもよく打ったし。あの平良から点を取ったというのが自信になると思うし。今日勝ったというのはすごく大きいですよね」-東浜が好投「本当に立派ですよ。ここ3試合いい投球しているからね、今ちょっと石川が状態悪い中ね、頭1つ出てきたよね。これを続けてくれたら、勝ち星が付いていくんじゃないかなと思うよね。あとは打つ方がなんとか早い回に点を取れるように。なかなかうまいこといかないけど、なんとか動きながら点を取っていきたいと思います」-東浜は7回で降板「中5日やから100球でやめようといってたんですよ。本人も任せますというので、やめようと」-モイネロは心配「ちょっと心配やね。真っすぐに自信がないのか、甲斐のリードに首を振るケースも多いんでね。投げてる球がほぼスライダーなんで。ちょっと心配やね。そこは投手コーチと、明日の午前中にでも話し合って、ちょっと決めたいと思います。今まで森がやっていたポジションなんでね。又吉が9回でモイネロが9回でもどっちでもいいという中で、モイネロを9回にしているんやけど。今真っすぐに本人が自信がないと思っているなら変える必要があるのかな。自信があるならそのままでも。森がいない中、固定じゃないんでね。9回の重圧というか、自信がない中で投げられたら困るんでね。自信を持って投げてもらわないと。打たれたらしょうがない」-連敗ストップ「なんとかね。明日も隅田なんで、いい投手ですけど。先に点を取ったらいい形で野球ができると思うんで」

◆2位ソフトバンクが9回に一挙5得点を奪う逆転劇で、連敗を3で止めた。首位楽天が敗れたため、3ゲーム差に接近。藤本博史監督(58)は「今日勝ったというのはすごく大きいですよね」と胸をなで下ろした。1点先制された直後の9回に西武の守護神平良を攻略した。先頭から四死球でつなぎ、一、二塁。それまで与座の前に3打席凡退だった柳田が「必死にバットに当てにいきました」と156キロ直球を右前に運び、同点打とした。直後に勝ち越し打で続いたグラシアルは「チャンスでの大事な打席だったから集中したよ。しっかりコンタクトができた」と胸を張った。平良から得点したのは、19年9月12日以来、25試合ぶり。敵失に今宮のスクイズでも加点し、天敵に土を付けた。先発の東浜は7回無失点。地元沖縄で5勝目をプレゼントすることはできなかったが、最終回に打線が意地を見せた。「東浜はええピッチングしとったからね。なんとか先に点を取って勝ちを付けてあげたかった」。藤本監督は残念がったが、右腕の力投が勝利を呼び込んだのは間違いない。これで沖縄では21年から3連勝。18日の同戦も、同じ沖縄セルラースタジアム那覇で開催される。相手先発はルーキー左腕の隅田。ここまで2試合で防御率1・42と抑え込まれているが、指揮官は「いい投手ですけど、先に点を取ったらいい形で野球ができる」と力強く語った。【只松憲】

◆西武の山川が3年ぶりに故郷の那覇で公式戦に出場し、安打を放って球場を沸かせた。11日に無安打無得点に封じられた同じ沖縄出身の東浜との対戦で、一回2死一塁で外角の変化球にバットの先で合わせ、会心の当たりではなかったが左前にしぶとく落とした。4試合連続安打をマークし、好調ぶりを示した。18日までの2連戦で計約150万円分のチケットを自ら購入し、知人らを招待したという。試合前に「プロ野球選手は格好良いというところを見せ、将来的に僕もなりたいと少しでも思ってもらえれば。その中でホームランを打ったりヒットを打ったりできれば最高」と意気込んでいた通り、地元で勇姿を見せた。

◆ソフトバンクが逆転勝ちし、連敗を3で止めた。0―1の九回に柳田の適時打で追いつき、グラシアルの適時打や今宮のスクイズなどでさらに4点を奪った。2番手の津森が3勝目。西武は与座が好投したが、平良が誤算だった。

◆ソフトバンクの東浜は故郷沖縄でのマウンドで、勝敗は付かなかったものの7回を2安打で無得点に封じた。11日にノーヒットノーランを達成し た直後とあって「ハードルがすごく上がってしまった」と話していたが、期待を裏切らない快投 だった 。「熱い応援をしてくれたファンの皆さんが僕の力になった」と感謝した。「いつも以上に緊張した」という一回、いきなり2安打を浴びて2死一、二塁のピンチを背負う。それでも、無安打無得点試合を達成してなお「10安打で完封が理想」と粘り強い投球を掲げる東浜にとっては、ここからが真骨頂だった。 中村を相手に両サイドを広く使って 中村を追い込むと、最後は外角のカットボールを振らせて三振を奪った。これで流れに乗ると、 二回以降は前回 登板をほうふつとさせるテンポの良さで 、二回以降は無安打。今季初めての中5日での登板だったが、沖縄尚学高の後輩、与座との投手戦で一歩も引かず、先輩の意地を見せた。

◆ソフトバンクが逆転勝利で、連敗を「3」で止めた。先発し、勝敗はつかなかったが7回無失点に抑えた東浜巨投手(31)がヒーローインタビューに選ばれた。主な一問一答は以下の通り。--内容を振り返って「前回、沖縄で投げたとき(2019年5月21日、4回?を投げ4失点)はいい勝負を見せられなかった。きょうは何としても、いい勝負を見せたいという思いでマウンドに上がりました」--11日にノーヒットノーランを達成して、その次の登板だった「初回、ちょっと緊張してしまって投げづらかったんですけど。ああいうふうにヒットを打たれて割り切ることができたので、逆にそこで吹っ切れて投げることができました」--沖縄尚学高の後輩、与座も8回無失点「本当にナイスピッチングで、個人的には完敗でした。本当に与座もナイスピッチングだったと思いますし、試合にはうちが勝ちましたけど、本当にナイスピッチングだったと思います」--山川との対戦では大きな声援が「本当にいい打者なので。1球1球、しっかり力を込めて投げましたし。その中で真剣勝負をみなさんの前で見せられることができてよかったと思います」--沖縄出身の選手がプロの世界で頑張っている「本当に頼もしい限りですし、その先頭をしっかり走っていけるように、僕も刺激をもらいながら毎日頑張れている原動力になっている。それ以上に、沖縄県民のみなさんにいいプレーを見せられるように。僕だけじゃなく、全員そういう思いでグラウンドに立っていると思うので。これからまだまだ頑張っていきたいと思います」--3年ぶりの沖縄の登板。楽しめたか「ビジターなんですけどマウンドにあがるときとか、僕の名前がコールされたときとか、本当に大きい拍手だったり声援で応援してくださった。それが僕としても後押しというか背中を押してもらいましたし、改めて、沖縄っていいところだなと、きょう感じました」--今後に向けて「本当にまだシーズンは序盤で、ここから厳しい試合も続きますけど、みなさんにいい報告ができるように頑張っていきたいです。あすも試合があるので、球場に足を運んで、応援よろしくお願いします。きょうはありがとうございました」

◆西武の平良が故郷の沖縄で1―0の九回に登板し、逆転を許して2敗目を喫した。制球が定まらず、先頭打者から四球、死球でピンチを招き柳田、グラシアルに連続適時打を浴びて試合をひっくり返された。辻監督は「四球、死球が痛かった」と悔やんだ。先発の与座が8回無失点と好投し、八回に外崎の適時打で先行した流れに乗れなかった。辻監督は、抑えの増田ではなく平良を起用し「展開的に(八回に)点が取れなかった場合もあるから。平良が(肩を)つくっていたので」と説明した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
25111 0.694
(↓0.02)
-
(-)
106150
(+3)
102
(+6)
26
(-)
36
(-)
0.248
(↑0.001)
2.580
(↓0.07)
2
(-)
ソフトバンク
23151 0.605
(↑0.01)
3
(↑1)
104163
(+5)
126
(+1)
23
(-)
20
(-)
0.265
(↓0.002)
2.760
(↑0.08)
3
(-)
西武
20201 0.500
(↓0.013)
7
(-)
102126
(+1)
122
(+5)
28
(-)
14
(-)
0.225
(↓0.001)
2.410
(↑0.01)
4
(-)
ORIX
19230 0.452
(↑0.013)
9
(↑1)
101104
(+3)
138
(-)
12
(-)
27
(+1)
0.209
(↑0.001)
2.940
(↑0.07)
5
(-)
ロッテ
16231 0.410
(↑0.015)
10.5
(↑1)
103119
(+6)
143
(+3)
15
(+1)
44
(+2)
0.214
(↑0.005)
2.800
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
15260 0.366
(↓0.009)
12.5
(-)
102128
(-)
159
(+3)
34
(-)
32
(-)
0.228
(↓0.002)
3.760
(↑0.03)