巨人(☆3対2★)広島 =リーグ戦10回戦(2022.05.17)・宮原球場=
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広島
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巨人
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勝利投手:畠 世周(2勝0敗1S)
敗戦投手:遠藤 淳志(2勝3敗0S)
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◆巨人が劇的なサヨナラ勝利。巨人は2点ビハインドの9回裏、無死満塁からポランコの適時打が飛び出し、1点差に迫る。なおも続く好機で中島が2点適時打を放ち、試合を決めた。投げては、先発・メルセデスが8回2失点の好投。敗れた広島は、先発・遠藤が9回に崩れ、痛い逆転負けを喫した。

◆巨人が宇都宮清原球場で広島と対戦する。同球場での巨人は通算5勝1敗1分け。このうち広島戦は3試合あるが、14年9月4日1-0、15年4月22日1-0、18年5月22日8-0とすべて完封勝ち。

◆肩甲骨の骨挫傷で離脱していた巨人吉川尚輝内野手(27)が、1軍再昇格即「3番二塁」でスタメン復帰を飾った。吉川は4日の広島戦(マツダスタジアム)で左肩甲骨付近に死球を受けて負傷交代し、6日に出場選手登録を抹消。ファームで調整を続けて15日のイースタン・リーグ西武戦(カーミニーク)で実戦復帰し、5打数4安打2打点で回復をアピール。この日に出場選手登録され、試合前練習でも元気な姿を見せていた。

◆広島末包昇大外野手(25)が2回に先制の右前2点打を放った。宇都宮清原球場では試合前まで対巨人3戦全敗で、いずれも完封負けを喫していた。同球場初対戦となった14年9月4日から続いた連続無得点を止め、29イニング目で奪った初得点が貴重な先制点となった。新人末包が負の歴史に終止符を打った。1回1死二、三塁。巨人先発メルセデスが2球続けた真っすぐにバットを折られながらも一塁左を抜き、2人の走者を本塁に迎え入れた。「積極的に行った結果、いいところに飛んでくれた。最低限の仕事をしたかったので、何とかランナーをかえせて良かった」。チームを勇気づける一打となった。

◆肩甲骨の骨挫傷で離脱していた巨人吉川尚輝内野手(27)が復帰戦でマルチ安打を決め、劇的なサヨナラ勝ちを演出した。「3番二塁」で10試合ぶりに1軍で出場。4回1死、広島遠藤の高めスライダーを捉えた。チーム初安打となる中前打。一塁ベース上で笑顔を見せ、13日ぶりのヒットをかみしめた。2点を追う9回無死一塁からは遠藤の内角スライダーを捉え、一、二塁間を破る右前打でチャンスを拡大。その後の中島の逆転サヨナラ打につなげた。4日広島戦(マツダスタジアム)で死球を受け、6日に出場選手登録を抹消されてからは、ジャイアンツ球場で調整を重ねた。実戦は15日のイースタン・リーグ西武戦で復帰したばかりだが、同戦で4安打と復調ぶりを示していた。

◆4年ぶりに開催された宇都宮での巨人主催試合で、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。8回まで広島遠藤に無得点に封じ込められるも、2点を追う9回に打線が奮起した。先頭ウォーカーが右前打を放つと、続く打者は肩甲骨の骨挫傷から復帰した吉川。マルチ安打とする右前打でチャンスを拡大する。主砲岡本和が四球でつなぎ、ポランコが2番手ターリーを捉え、左前適時打で1点差に迫った。巡ってきた無死満塁のチャンスをチーム最年長の中島宏之が決めた。前進守備の外野を越える左翼への逆転サヨナラ2点適時打。巨人加入後初のサヨナラ打で、今季2度目のサヨナラ勝ちをもたらした。中島は「何とかヒーローになったろうと思ってました。うれしい~と思って走ってました。ちょっとビチョビチョになったので着替えます」と歓喜のウオーターシャワーを堪能した。▼中島が9回に逆転サヨナラ安打。中島のサヨナラ打はオリックス時代の18年9月1日西武戦での逆転サヨナラ本塁打以来、通算8度目(西武で5度、オリックスで2度)。中島は39歳9カ月。巨人の最年長サヨナラ安打は17年相川の41歳0カ月で、中島は年長5位。逆転サヨナラ安打は、前記相川に次いで2番目の年長記録だった。▼巨人が宇都宮でサヨナラ勝ちするのは、50年3月23日西日本戦以来72年ぶり。この時は今回とは違う宇都宮総合球場で開催され、小松原のサヨナラ打で5-4で勝利した。

◆広島遠藤淳志投手(23)がプロ初完封勝利まであと1イニングで、負けた。8回まで無失点投球。9回のマウンドにも上がったが連打と四球で無死満塁として降板。後続がサヨナラ負けを許した。「悔しいです。どの球種も低めに集めることができた。体力の面であったり、スピードが落ちてくる中で中盤(のイニング)より厳しく投げられれば良かった」。120球の力投も実らず、反省を重ねた。

◆帰ってきた首位打者が、劇的サヨナラ勝利をお膳立てした。肩甲骨の骨挫傷で離脱していた巨人吉川尚輝内野手(27)が、今季初の「3番二塁」で1軍再昇格即スタメン復帰。2点を追う9回無死一塁では、この日2安打目でつなぎ、中島宏之内野手(39)の逆転サヨナラ打を演出した。巨人は2位に浮上。堅実な守備と首位打者を走る巧打を持つ吉川の復帰が「反撃の巨人」を再進撃させる。心の底から、久しぶりに笑った。9回1死満塁。吉川は中島の一打で三塁から生還すると、サヨナラの生還者となる二塁走者増田大が本塁を踏むのを見届け、歓喜の輪に走りだした。5月にしてはやや肌寒い宇都宮の夜に、歓喜の水しぶきが舞う。仲間の輪に加わり、思い切り目尻を下げた。復帰戦で2安打を放ち、チームもサヨナラ勝ち。最終回は感情が出ていたと聞かれると「そうですね。もう」とやや視線を外し、少し照れくさそうに笑った。13日前、笑顔が消えた。4日の広島戦で左肩付近に死球を受け、6日に抹消。首位打者を争う高打率を残し、1番をつかみつつある中でのアクシデント。翌5日からは今季最長の5連敗と、チームも苦しい時を迎えていた。それでも、前しか向かなかった。「どうしようもないのでね、僕も登録抹消になったので。まあ...いい準備をできるようにと思っていました」。焦らず、腐らず。ジャイアンツ球場でのリハビリの日々では、できることを丁寧に積み重ねた。復帰戦に定めていた14日のイースタン・リーグ西武戦も、雨に流された。だが、切り替えて翌日の同戦で5打数4安打2打点。たった1試合でゴーサインを決め、1軍に帰ってきた。1軍復帰戦も、余計な力みはなかった。試合前の円陣では声出し役に指名されると「お休みをいただいてました。順位も3位なのでこのカードはすごく大事だと思う。全員で一丸となって行きましょう。さあいこう!」と鼓舞。2打席目にチーム初安打を放つと、9回無死一塁では「ウォーカーがナイスヒットで出たので、つなごうという意識で」と右前打。「良い緊張感の中でしっかり試合に入れたのかなと思います」と静かに喜びをかみしめた。「何でもできる」と復帰戦の吉川を今季初の3番で起用した原監督は「非常に頼もしいですよね。やっぱり穴は大きかったというのが正直なところでね」と目を細めた。土壇場で今季14度目の逆転勝ち。帰ってきた首位打者が、「反撃の巨人」に勢いと笑顔を吹き込んだ。【浜本卓也】▽巨人ポランコ(9回無死満塁、1点差に迫る左前適時打でサヨナラ勝ちに貢献)「三振しないようにコンタクトすることだけを考えていたよ。みんながつないでくれたチャンスだったので打ててうれしいよ」▽巨人メルセデス(2回1死二、三塁、2点適時打を浴び先制されるも、以降は8回5安打2失点と粘投)「2回に失点してしまったけれど、3回以降は強気のピッチングができました」

◆帰ってきた首位打者が、劇的サヨナラ勝利をお膳立てした。肩甲骨の骨挫傷で離脱していた巨人吉川尚輝内野手(27)が、今季初の「3番二塁」で1軍再昇格即スタメン復帰。 2点を追う9回無死一塁では、この日2安打目でつなぎ、中島宏之内野手(39)の逆転サヨナラ打を演出した。巨人は2位に浮上。チーム最年長39歳の巨人中島が加入後初のサヨナラ打で試合を決めた。1点を追う9回無死満塁、「ヒーローになったろう」と広島ターリーのチェンジアップを振り抜いた。前進守備の左翼を越える逆転サヨナラの2点適時打。手荒いウオーターシャワーの祝福を浴び「ちょっとビチョビチョになったので早く着替えます」とほおを緩めた。約20年前の冬、西武時代の高卒1年目から3年目まで、先輩たちと一緒に自主トレを行っていたのが宇都宮清原球場だった。「鮮明には覚えてなかったけど、懐かしいなと」と若き日に思いをはせた。前夜には名物のギョーザをほおばりパワーも充電。4月27日のDeNA戦での球団史上最年長満塁弾に続き、またも満塁で最高の結果を残した。「たくさんのファンの皆さんの前でヒーローになれて良かったなと思います」と、宇都宮のファンに劇的勝利を届けた。▼中島が9回に逆転サヨナラ安打。中島のサヨナラ打はオリックス時代の18年9月1日西武戦での逆転サヨナラ本塁打以来、通算8度目(西武で5度、オリックスで2度)。中島は39歳9カ月。巨人の最年長サヨナラ安打は17年相川の41歳0カ月で、中島は年長5位。逆転サヨナラ安打は、前記相川に次いで2番目の年長記録だった。▼巨人が宇都宮でサヨナラ勝ちするのは、50年3月23日西日本戦以来72年ぶり。この時は今回とは違う宇都宮総合球場で開催され、小松原のサヨナラ打で5-4で勝利した。

◆巨人原辰徳監督が選手の結束力に目を細めた。吉川復帰でも動かさなかった丸とウォーカーの1、2番も機能。9回はウォーカーからの連打に岡本和が四球でつなぎ、5番ポランコと6試合ぶりスタメンの中島が試合を決めた。「2点差は攻撃する側も優しい点数じゃないんですけど、1人1人が非常に良い役割をしてくれましたね。いい勝利です」とたたえた。

◆広島が巨人10回戦(宇都宮)で9回に2点差をひっくり返され、逆転サヨナラ負けを食らった。佐々岡真司監督(54)は守護神栗林のコンディション不良もあり、継投策が後手となり、9回1アウトも取れないまま敗れた。上位争いをする巨人にあまりにも痛い敗戦。引き分けを挟み連敗で、3位転落となった。無情にも、中島の打球は前進守備の左翼の頭上を越えた。2-0の9回。初完封を狙った遠藤が先頭から連打と四球で無死満塁を招くと、佐々岡監督はたまらず投手交代。2番手ターリーは、勢いづいた巨人打線にのみ込まれた。ポランコ、中島に力勝負を挑むも、いずれも捉えられた。宇都宮清原球場初勝利目前から一転、逆転サヨナラ負けの結末を迎えた。佐々岡監督は9回の遠藤続投に「完封をすれば自信になるだろうし、あれだけの投球を見せてくれたので任せるつもりだった」と振り返った。ただ、理由はそれだけではない。一塁ファウルゾーンにある同球場ブルペンで、栗林が投球練習をすることは最後までなかった。指揮官が「栗林に投げられない理由があったから、9回も遠藤に任せたということです」と明かした。蔦木トレーナーは「コンディション不良がありました」と説明する。守護神までつなぐ中継ぎ陣に不安を残し、8回はイニング別失点は最多32失点。「魔の8回」が守護神不在で「魔の9回」となっただけだった。中継ぎへの不安が作戦を後手にする。2-0の9回表。1死満塁の好機を迎えながら、8回まで109球の遠藤に代打を送ることができない。強攻策も併殺。好機を逃したことで、宇都宮のファンの後押しを受けた巨人が息を吹き返した。続投した遠藤が9回に力尽き、継投した無死満塁の時点で流れは巨人にあった。今季広島が先発投手をイニングの途中で降板させたのは今季10試合目となった。上位争いをする巨人にあまりにも痛い逆転負けを喫した。引き分けを挟み連敗で、3位転落。さらに守護神のアクシデントまで加わった。指揮官は18日の登板について「まだ分からない」と厳しい表情。「今いるメンバーでやるしかない。また明日みんなでやりたい」。窮地にこそ問われる一体感も、信頼なくしては生まれない。【前原淳】○...小園が6試合連続複数安打と好調の波に乗る。2回無死一塁では右翼線へ二塁打。7回先頭は三遊間への内野安打で、9回無死一塁では中前打。今季5度目の猛打賞を決めた。「いいところに転がってくれたが、チームの勝利につなげられなかった。いいところ(6番)を打たせてもらっている。明日からまたやっていきたい」。3安打も白星につながらず、笑顔なき猛打賞だった。○...末包が先制2点打を放ち、チームの宇都宮清原球場初得点をたたき出した。2回1死二、三塁からメルセデスの内角球にバットを折られながら右前に運んだ。「最悪1点で、ヒットになってくれれば最高かなと思っていた。なんとかランナーをかえせて良かった」。過去3度の同球場での巨人戦はいずれも完封負け。29イニング目でルーキーがスコアボードに「2」を刻んだ。

◆左肩甲骨の骨挫傷で離脱していた巨人・吉川尚輝内野手(27)が「3番・二塁」で先発メンバーに名を連ねた。4日の広島戦(マツダ)で左肩付近に死球を受け、6日に出場選手登録を抹消されていた。この日、再登録された。

◆巨人が逆転サヨナラ勝ちで2位に浮上した。0―2の九回に連打と四球で無死満塁とし、ポランコの適時打と中島の左越え2点適時打で勝負を決めた。3番手の畠が2勝目。広島は三回以降に追加点が取れず、遠藤が九回につかまった。

◆頼れる男が帰ってきた。左肩甲骨の骨挫傷で離脱していた巨人・吉川尚輝内野手(27)が、今季初の「3番・二塁」で1軍復帰。場内アナウンスで名前がコールされると、宇都宮のファンから盛大な拍手が送られた。4日の広島戦(マツダ)で左肩付近に死球を受け、6日に出場選手登録を抹消。この日、再登録されて即スタメンに名を連ねると、まずはバットで見せた。第1打席は左飛に倒れて迎えた四回の第2打席。1死から広島・遠藤の変化球を捉え、チーム初安打となる中前打を放った。離脱前は不動の1番打者として出場し、リーグトップの打率・341をマーク。「たまたま打てているだけなので。何とか一回でも多く出塁できるようにと心掛けている」。10試合ぶりの1軍でも早速快音を響かせた。好調を維持して戻ってきた。抹消後は、ジャイアンツ球場で患部の状態を確認しながら、慎重にリハビリに励んできた。実戦復帰した15日のイースタン・リーグの西武戦(カーミニーク)で4安打2打点と躍動。万全の状態で最短復帰を果たした。試合前の円陣では声出しを行った。「ちょっと休みいただきました。順位も3位なので、このカードは大事になると思うので、一丸となっていきましょう」とナインを鼓舞した。主将の坂本が離脱中と厳しい状況は続くが、まずは打撃好調の背番号2がチームの輪に加わった。吉川復帰の試合は、土壇場にドラマが待っていた。0―2の九回、吉川の右前打などで無死満塁の絶好のチャンス。ここでポランコが左前打で1点差。さらに中島の2点左前打が出て逆転サヨナラ勝ちした。(樋口航)

◆広島の遠藤は試合終了の瞬間をぼうぜんと見届けた。2―0の九回に先頭打者から連打を浴び、岡本和に四球を与えて無死満塁で降板。2番手のターリーがしのげずチームは逆転サヨナラ負けした。プロ初完封目前で崩れて3敗目を喫し「悔しい」と言葉を絞り出した。八回までは単打3本で無失点。伸びのある直球に緩いカーブやチェンジアップが効果的で「反省しないといけないが、どの球種も低めに集めることができた」と手応えも得た。九回のピンチでは抑えの栗林が登板しなかった。佐々岡監督は「投げられない理由があった」とだけ話した。

◆チーム最年長、39歳の巨人・中島宏之内野手が、巨人移籍後では初のサヨナラ打を放ち、「ヒーローになったろと思っていました」と胸を張った。1点差に迫った九回無死満塁。広島の2番手・ターリーが投じた2球目のチェンジアップを捉えた打球は、左翼手の頭上を越えていった。ナインから手荒いウオーターシャワーを浴びたベテランは「気分的にうれしい。気持ちいい」と笑顔で振り返った。八回まで広島・遠藤の前に散発3安打と封じ込まれていたが、九回に打線がつながり、劇的な逆転勝利。原辰徳監督は「九回の攻撃ぐらいしか攻撃はしていないようなね」と苦笑いしつつ、「2点差というのは非常に攻撃する側も優しい点数じゃないですけど、一人一人が非常に良い役割をした」と選手たちをたたえた。

◆広島のドラフト6位ルーキー末包が0―0の二回に2点適時打を放った。1死二、三塁でメルセデスの内角速球を、バットを折りながらも持ち前の怪力で右前へ運び「最低限の仕事をしたかった。積極的にいった結果、いいところに飛んでくれた」と振り返った。11日以来の先発出場だった。8日のDeNA戦では初の満塁本塁打を放って持ち味の勝負強さを発揮しているが「毎試合出られるわけではない。出た時に印象に残るような活躍をしないと」と慢心はなかった。

◆左肩甲骨の骨挫傷から復帰した吉川が2安打をマークした。今季初の「3番・二塁」で10試合ぶりに先発。2点を追う九回無死一塁ではサヨナラ勝ちをお膳立てする右前打を放ち「つなげて良かった」と振り返った。原監督は「やっぱり(吉川の)穴は大きかったというのが正直なところ。非常に頼もしい」と目を細めた。

◆高まるスタンドの熱気とは対照的に、チーム最年長のベテランは冷静だった。0-2から1点差に迫った九回無死満塁。広島外野陣は前進守備を敷いていた。巨人・中島宏之内野手(39)はミートすることだけに集中。コンパクトにバットを振り抜き、左翼手の頭を越える逆転サヨナラ打で試合を決めた。) 「当てるイメージで打席に入った。ヒーローになったろうと思っていました」150キロ超の直球を誇る救援左腕のターリーとは初対決。甘く入った2球目のチェンジアップを仕留めた。八回まで散発3安打に抑えられた打線の鬱憤を晴らす一打に、原監督も「いい役割だった」とうなった。加入4年目の巨人では初のサヨナラ打で、後輩たちに手荒い祝福を受けた。劇勝の舞台となった宇都宮清原球場は、かつて汗にまみれた地だった。高卒で西武に入団した若手時代、オフは先輩の高木浩之、上田浩明らと自主トレに通った。「懐かしいなって」。巨人の主催試合は4年ぶり。1万4506人が駆け付け、すり鉢状の内野席はオレンジ色に染まった。チームにとっては、1950年以来、実に72年ぶりとなる宇都宮でのサヨナラ勝利を飾った。「その日しかないということで、たくさんのファンが来てくれる。地方でやるときは(ファンとの)距離も近いし、いつもいいなと思いながらやっています」前夜は宿舎の食事会場で名物の宇都宮餃子を「5個ぐらい食べた」という。チームは2位に浮上。温かい北関東のG党の記憶に、鮮やかな一打が刻まれた。(鈴木智紘)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
23151 0.605
(↑0.01)
-
(-)
104147
(+2)
128
(+1)
36
(-)
24
(-)
0.232
(↑0.001)
2.860
(↑0.04)
2
(1↑)
巨人
25190 0.568
(↑0.01)
1
(-)
99176
(+3)
183
(+2)
48
(-)
15
(-)
0.245
(↓0.001)
3.560
(↑0.04)
3
(1↓)
広島
22172 0.564
(↓0.015)
1.5
(↓1)
102177
(+2)
132
(+3)
19
(-)
8
(-)
0.260
(↓0.001)
2.970
(↓0.01)
4
(-)
中日
20200 0.500
(↓0.013)
4
(↓1)
103131
(-)
138
(+4)
25
(-)
14
(-)
0.249
(↓0.002)
3.320
(↓0.02)
5
(-)
DeNA
15210 0.417
(↑0.017)
7
(-)
107124
(+4)
166
(-)
27
(+1)
14
(-)
0.243
(-)
4.120
(↑0.12)
6
(-)
阪神
14271 0.341
(↓0.009)
10.5
(↓1)
101128
(+1)
136
(+2)
29
(+1)
25
(-)
0.227
(↓0.002)
3.090
(↑0.03)