中日(★0対4☆)DeNA =リーグ戦7回戦(2022.05.17)・バンテリンドーム=
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DeNA
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中日
0000000000400
勝利投手:今永 昇太(1勝0敗0S)
敗戦投手:小笠原 慎之介(2勝2敗0S)

本塁打
【DeNA】牧 秀悟(9号・6回表ソロ)

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◆DeNAは4回表、相手の野選で先制点を挙げる。2-0で迎えた8回には、牧と大和の適時打で2点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・今永が9回無失点13奪三振の快投。今季初勝利を完封で飾った。敗れた中日は、打線が4安打無得点と精彩を欠いた。

◆中日がDeNAに開幕から本拠地4連敗を喫した。今永に7回までに今季最多の12三振を奪われ、チャンスも作れない。結局、13三振、4安打で今季5度目の完封負け。立浪監督は「(今永には)特に右(打者)がまったく合わなかった。4-0が12-0に感じるような内容だった。今日はまったく歯が立たない攻撃になってしまい申し訳なかった」とファンに謝罪した。先取点を許した4回1死二、三塁の場面も課題にあげた。嶺井の遊ゴロで宮崎が生還。三ツ俣の本塁送球が一塁側に流れ、石橋のタッチも遅れた。リクエストで判定が覆り、重い1点を与えた。「コリジョンをしっかり把握してないのか手だけでタッチにいっているので。ボールがそれたのもありますが先に点をやったら厳しい」。通算の対戦成績もこれで1勝6敗。交流戦後の展開を考えれば、苦手意識の払拭へ18日のゲームは是が非でも勝ちたいところだ。【安藤宏樹】

◆DeNA今永昇太投手(28)が、左前腕の炎症から復帰2戦目の先発で、自身3年ぶりの完封勝利を挙げた。1回無死一塁、2番三ツ俣を146キロの直球で3球三振にねじ伏せると、阿部も148キロの直球で空振り三振。初回から4回まで毎回2三振を重ね、6回無死から小笠原を三振で2ケタに乗せた。9回を投げ、4安打13奪三振をマークし、チームの連敗を3で止めた。

◆DeNAがリクエストに成功し、先制した。4回1死二、三塁、嶺井が遊ゴロを放ち、三塁走者の宮崎が本塁に突入。アウトとコールされたが、リプレー検証の末にセーフに覆った。3連敗で迎えた一戦で、大きな先制点を奪い取った。

◆DeNA牧秀悟内野手が、2安打2打点の活躍で完封勝利を挙げた今永を援護した。1点リードの6回無死、中日小笠原から左翼席へ自身7試合ぶりの9号ソロ。8回には適時二塁打で後押しした。「今永さんがいいピッチングをされていたので、何とか追加点をという気持ちでした」と笑顔。打率を3割4分5厘7毛とし、打率トップの巨人吉川に1毛差に迫った。

◆DeNA今永昇太投手(28)が、自身の"流儀"を貫き、今季初勝利を3年ぶりの完封で飾った。仲間との勝利のハイタッチ後、再び向かったのはマウンド。丁寧にならし、ベンチに戻った。プレートに砂が残ったことを心残りと言いながら「自分なりのポリシーというか考え。子どもたちもテレビを見てくれているだろうし、そういうところも伝えられたら」と説明した。8回を終え、108球だったが、以心伝心で9回のマウンドに向かった。「特に志願したわけではなく、行って当然の球数と曜日なので」。完封へのこだわりもなく、むしろ完投に重きを置くのも"今永流"。失点は運や球場の広さも関係するが、完投は「ある程度、コンスタントな技術で達成できる」と独特の考え方からだった。春季キャンプ中に左前腕の肉離れで離脱。復帰への過程でも、常に向上心と探求心を持ち合わせた。後輩の宮城から「キネティックアーム」と言われるトレーニング用品の話を聞き、シーズン開幕後に購入。「やれることは何でもやる」と試した。チームの連敗を3で止めたが、今永は「他のチームの主戦投手は4、5勝してる中で、1勝したくらいでは喜んでいられないです」と今後の"反撃"を誓った。【久保賢吾】▽DeNA三浦監督(今永の完封に)「真っすぐの走りが抜群に良かった。週の頭でああいうピッチングをしてくれるとチーム全体も勢いがつくし、非常に大きな完封」

◆DeNAが「リクエスト成功」で先制点を挙げ、効果的な加点でチームの連敗を3で止めた。4回1死二、三塁、嶺井が遊ゴロを放ち、三塁走者の宮崎が本塁に突入。アウトとコールされたが、リプレー検証の末にセーフに覆った。三浦監督は「こちらも足が入ったのが見えたし、ああいう形でまず1点先制できて、大きかった」と話した。春季キャンプから取り組むチーム打撃が実った。1死から宮崎が中前打で出塁。大和が逆方向への二塁打でチャンスを広げ、嶺井は追い込まれながらも、何とかゴロを転がした。三浦監督は「宮崎が出て、大和がつないで、嶺井も何とかあそこでバットに当てて、事を起こしてくれた。宮崎もうまくスライディングした」と評価した。

◆DeNA今永昇太投手(28)が、左前腕の炎症から復帰2戦目の先発で奪三振ショーを演じ、自身1003日ぶりの完封勝利を挙げ、チームの連敗を3で止めた。「このところ負けが続いていたので、何とか自分で止めたい、流れを持ってくるような投球をしたいという気持ちだけで投げた」最速149キロを計測した抜群の真っすぐで圧倒した。13奪三振中、10個を直球でマーク。見逃しは2つで、ボールの力とキレで空を切らせた。三浦監督は「真っすぐの走りが抜群だった」と称賛した。約2年ぶりにバッテリーを組んだ嶺井の好リードも光った。三浦監督は「変化球も使いながら、真っすぐ主体でリードした。嶺井独特のリードで、バッテリーもうまく攻めたと思います」と評価した。仲間との勝利のハイタッチ後、再び向かったのはマウンドだった。丁寧にならし、ベンチに戻った。「自分なりのポリシーというか考え。子どもたちもテレビを見てくれているだろうし、そういうところも伝えられたら」。最後まで自身の"流儀"を貫く姿も、今永らしかった。

◆DeNAの牧が1―0の六回、6日の広島戦以来、7試合ぶりの一発となる9号ソロを放った。フルカウントから左腕・小笠原の低め速球を捉えると、高々と上がった打球は左翼席まで達した。「直球を自分のスイングで捉えることができた。意地でも出塁しようと思って打席に向かった。最高の結果になってうれしい」と喜んだ。八回1死二塁では左翼線への適時二塁打で4試合連続の複数安打とした。4月に新型コロナウイルス感染で戦線離脱があったものの、復帰後も変わらず持ち前の打棒を発揮。得点力不足に苦しむチームの中で進化を続ける4番打者の孤軍奮闘が続いている。

◆DeNAは18日の中日戦にはフェルナンド・ロメロ投手(27)が先発する。試合前の練習で最終調整した。同カードには今季2試合に先発し、1勝1敗ながら防御率0・71をマーク。4戦3勝を挙げた昨季に続いて好相性を誇るが「積極的にスイングをしている印象なので、初球からゾーン内で丁寧に、攻めの投球ができるようにやっていきたい」と気を引き締めた。

◆DeNA・宮崎敏郎内野手(33)が〝神走塁〟で先取点をもぎ取った。0―0の四回1死から中前打で出塁。続く大和の右翼線二塁打で三塁へ進んだ。内野が前進守備を敷く中で、続く嶺井の遊ゴロで宮崎は本塁へ滑り込んだ。一時はアウトの判定も、三浦監督がリクエスト。リプレー検証の結果、宮崎の足がタッチよりもわずかに早く本塁に触れており、判定がセーフに覆った。) 〝ハマのプーさん〟の愛称で知られるプロ10年目の宮崎は、ここまで852試合に出場し盗塁はゼロ。4月19日の阪神戦(横浜)の走塁で左太もも裏を負傷し、5月15日に1軍復帰したばかりだが、またも積極果敢な走塁を披露した。

◆DeNAの今永が今季初勝利を3季ぶりの完封で飾った。4安打1四球、13三振を奪う快投だった。1―0の六回に牧がソロ、八回は牧と大和が適時打を放った。チームは連敗を3で止めた。中日は打線がつながらず今季5度目の零敗。

◆中日の小笠原は終盤に踏ん張れなかった。0―2の八回、中盤にソロを浴びた牧に適時二塁打を浴びるなどして2失点。打線に弾みをつけることができず、8回を8安打4失点で2敗目を喫し「打たれた僕が悪いです」と広報を通じて短いコメントを残した。これでチームはDeNAに今季1勝6敗と大きく負け越している。立浪監督は「これだけ負けているのは4番(牧)によく打たれているから。しっかり考え直していかないと」とバッテリーに苦言を呈した。

◆DeNA・今永昇太投手(28)が9回121球、4安打1四球、13奪三振の快投。2月に発症した左前腕部の炎症で出遅れていたエース左腕が、今季初勝利を3年ぶりの完封勝利で飾った。ヒーローインタビューは以下の通り。――3年ぶりの完封「ありがとうございました」――けがで出遅れ、初勝利は完封「初回、ビシエド選手の打球を楠本が捕ってくれてあそこで、自分にきょうはツキがあるなと思って投げた結果です。野手と楠本選手に感謝したい」――2試合目の登板。チームとしては3連敗中、どんな意識でマウンドに「ちょっと、このところ負けが続いていたので何とか自分で止めたい、そしてまた流れを持ってくるような投球したいという気持ちだけで投げた」――どんなところが良かった「序盤からストレートが良かったのですが、最後八、九回良いあたりされているので、尻上がりに良かったとは言えないが中盤以降ずっとストレートを投げ続けられたことが結果につながった」――13奪三振「試合前に嶺井さんとしっかりコミュニケーションとって、ピッチングコーチも両サイドしっかり突いていけ、この広いバンテリンを生かして投げなさいと言われていた。そこでストレートで押せたのが良かった」――次への意気込み「まだまだチームに借金がある状態で、それにもかかわらずビジターでもこのような声援をもらえるので、皆さんの声援を胸に一つずつ借金を返していきます」

◆ハマのエースが帰ってきた!! DeNAは17日、中日7回戦(バンテリンドーム)に4―0で勝利。今永昇太投手(28)が9回121球、13奪三振の快投で今季初勝利を自身3年ぶりとなる完封で飾った。2020年に左肩のクリーニング手術を受け、今季は左前腕部の肉離れで出遅れた左腕が完全復活をアピール。〝横浜反撃〟ののろしを上げた。魂の121球目。力ない飛球が遊撃手・大和のグラブに収まった瞬間、今永はパンッとグラブをたたいた。自己最多にあと1と迫る13奪三振。わずか4安打1四球の快投で、2019年8月18日の広島戦以来、3年ぶりの完封劇を完成させた。「一試合投げ切れたのはものすごくうれしい。中10日空いて、昨日7回以上投げたいと申し上げて、自分のプレッシャーをはねのけて完封までいけたので、その安堵(あんど)のガッツポーズだったのかなと」自慢の直球がうなりを上げた。13奪三振中10個を直球で仕留めた。20年10月に受けた左肩のクリーニング手術後、左肘の位置を少し上げ、負担の少ないフォームに改良。地道に試行錯誤を重ね、現在は手術前の回転数2400―2500をブルペン投球で計測するほど、進化を遂げた。肘を上げたことで、自己最多の13勝を挙げた19年まで勝負球にしていた「スプリットチェンジ」は投げにくくなり、昨季後半から封印した。鋭く沈んでいたウイニングショットを捨て、現在は「その日の調子に合わせたチェンジアップを握り替えられれば、調子に左右されない」と究極の理想に挑んでいる。 開幕投手大本命と目されながら、2月に左前腕部の肉離れで離脱。悔しさを押し殺し、ファームでやれることは何でもやった。チェンジアップが得意と聞けば使い手の東、浜口のみならず、高卒3年目の浅田にまで話を聞いた。肩肘の負担を減らすため、ヤクルト・奥川らも使用する装具「キネティックアーム」も、同じリハビリ組にいた育成選手・宮城から情報を入手し、実費で購入した。今月6日の広島戦で今季初登板を果たし、2度目の先発で今季初勝利をつかんだ。チームの連敗を3で止めたが「他チームの主戦投手は4、5勝している中で喜んではいられない。この1勝を小さな1勝にしなければいけない」と既に次を見据えている。チームは借金6の5位。完全復活を遂げたエースとともに、〝反撃〟を開始する。(浜浦日向)★エースの振る舞い 今永は、最後までエースの振る舞いを見せた。完封勝利を飾り、チームメートとハイタッチを交わすと、一人マウンドに戻って丁寧に足場を整えてから引き揚げた。「自分なりのポリシー。同じ力量の選手がいたら、ああいうことをする選手のほうを神様は応援してくれるかな、と。子供たちもテレビを見てくれているだろうし、そういうところも伝えられたらいい」と〝去り際〟まで美しかった。

◆DeNA・今永昇太投手(28)が9回121球、4安打1四球、13奪三振の快投。2月に発症した左前腕部の炎症で出遅れていたエース左腕が、今季初勝利を3年ぶりの完封勝利で飾った。「投げる哲学者」と呼ばれる今永の試合後の〝語録〟は以下の通り。――121球を投げ切って「正直、八、九回はいいメカニクスで投げられていなかった。球の衰えは感じたので、その中でうまく投げ切れたのはよかったなと思います」――その八、九回はどんな思いで投げた「終盤に強いドラゴンズなので、2回連続で先頭を出したけど、整理して、試合を通していいマインドで投げれたと思います」――最後のアウトを取り、グラブをたたいた「中10日かな、こうやって空いて、自分なりのプレッシャーもありましたし、昨日7回以上投げたいと申し上げましたけど、自分のプレッシャーをはねのけて完封までいけたので、そこの安堵のガッツポーズだったのかなと思います」――ベンチで続投などの会話は「最後の七、八回ぐらいに体の状態はどうだと。投手コーチ、監督の中ではおそらく最後まで投げてほしいだろうと、自分もその気持ちでしたし、そういう会話もあったので、そういうことなのかなと自分も感じながら会話していた」――自身も最後まで投げたい思いは伝えた「そうですね、別に志願したわけではなく、いって当然の球数と曜日なので」――3年ぶりの完封「正直、完封ということの価値に関してはそこまで重きを置いていなくて、失点するというのは例えばきょうのビシエド選手の紙一重の当たりがスタンドインだったらとか、楠本のファインプレーがなければ失点しているわけなので、そこは運とか球場もある。でも完投は必ず技術でできるので。完封も技術ですけど、完投はある程度コンスタントな技術で達成できるので、1試合投げ切れたのはものすごくうれしいですね」――七回、自身のバントミスで併殺打。直後の回に嫌な空気は「いや、なかったですね。もうそれは試合中に反省するのはやめようと自分で決めているので。もちろん今日反省すべき点は岡林選手の先頭安打と、自分の併殺打。この2つだけは猛省しないといけないので、帰って考えたいところなんですけど、あの回はそんなことより目の前の打者を抑えるしかないんだと。あそこを失敗したから、ここを打たれたら何か言われるのは嫌だったので、抑えられてよかった」――今季初勝利「まだ、たかだか1勝しただけ。他のチームの主戦投手は5勝、4勝としている中で、1勝したくらいで喜んではいられない。また来週、試合があるので、この1勝を小さな1勝にしなければいけないと思います」

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
23151 0.605
(↑0.01)
-
(-)
104147
(+2)
128
(+1)
36
(-)
24
(-)
0.232
(↑0.001)
2.860
(↑0.04)
2
(1↑)
巨人
25190 0.568
(↑0.01)
1
(-)
99176
(+3)
183
(+2)
48
(-)
15
(-)
0.245
(↓0.001)
3.560
(↑0.04)
3
(1↓)
広島
22172 0.564
(↓0.015)
1.5
(↓1)
102177
(+2)
132
(+3)
19
(-)
8
(-)
0.260
(↓0.001)
2.970
(↓0.01)
4
(-)
中日
20200 0.500
(↓0.013)
4
(↓1)
103131
(-)
138
(+4)
25
(-)
14
(-)
0.249
(↓0.002)
3.320
(↓0.02)
5
(-)
DeNA
15210 0.417
(↑0.017)
7
(-)
107124
(+4)
166
(-)
27
(+1)
14
(-)
0.243
(-)
4.120
(↑0.12)
6
(-)
阪神
14271 0.341
(↓0.009)
10.5
(↓1)
101128
(+1)
136
(+2)
29
(+1)
25
(-)
0.227
(↓0.002)
3.090
(↑0.03)