巨人(★3対9☆)中日 =リーグ戦9回戦(2022.05.15)・東京ドーム=
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中日
04100301091702
巨人
0000020103922
勝利投手:柳 裕也(4勝1敗0S)
敗戦投手:髙橋 優貴(1勝3敗0S)

本塁打
【中日】ビシエド(4号・6回表2ラン),A.マルティネス(3号・6回表ソロ)
【巨人】ポランコ(7号・6回裏ソロ),増田 陸(1号・6回裏ソロ)

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◆中日は2回表にA.マルティネス、根尾、三ツ俣の適時打などで4点を先制する。続く3回に根尾の適時打で1点を加えると、6回にはビシエドとA.マルティネスの連続本塁打でリードを広げた。投げては、先発・柳が7回2失点の力投で今季4勝目。敗れた巨人は、投手陣が精彩を欠いた。

◆巨人長嶋茂雄終身名誉監督(86)が、3月25日の中日との開幕戦以来、生観戦のため東京ドームを訪れた。2回表終了後、場内アナウンスで紹介されると観客席からは大きな拍手が。場内に映像で映し出された長嶋氏は、バックネット裏の一室から手を振って応えた。試合は2回、初回を3者凡退で抑えた先発の高橋優貴投手が集中打を浴び、1回1/3を37球、6安打4失点(自責3)でKO。4連勝を狙う巨人だが、2回から4点を追う展開を強いられた。

◆巨人原辰徳監督(63)とサッカー日本代表森保一監督(53)-。日本スポーツ界を代表する両指揮官が14日、偶然の対面を果たしていた。試合前練習で、原監督が森保監督とたまたまレストランで会ったことを明かし「名刺交換もして。彼は興味があるみたいね、野球にね」と笑顔を見せた。森保監督はかつて、「日本を代表する指揮官の考え方から学びたい」と、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を制して世界一に導くなど、監督として輝かしい成績を残す原監督の著書を読んだこともあった。偶然の出会いからサッカー談議などを交わしたという原監督は「相通ずるもの、失敗を恐れない攻撃的な考えというのは似ていると思う。激励ではないけれども、日本代表監督と話せたのは私自身、非常に満足感があった」と振り返った。

◆巨人丸佳浩外野手(33)が、史上131人目のプロ通算1500安打を達成した。7回2死、中日柳から右前打を放った。一塁ベース上で記念ボードを手渡されると、笑顔でスタンドの拍手に応えた。丸は千葉経大付から07年高校生ドラフト3巡目で広島に入団。10年9月21日のヤクルト戦でプロ初安打をマーク。そこから通算1513試合目、6356打席目での大台到達となった。

◆4年目の巨人増田陸内野手(21)がプロ初アーチを決めた。1-8の6回2死、桜井の代打で登場。カウント2-1から中日柳のカットボールを左中間席へ運んだ。プロ6打席目での2安打目は、記念すべき1号ソロに。「無我夢中でした。どんな感触だったかも今は思い出せません。とにかくうれしいです」と振り返った。増田陸は18年ドラフト2位で入団。昨オフに育成選手として再契約し、3月11日に支配下再契約を勝ち取った。

◆巨人の連勝が3で止まった。初回を3者凡退と幸先のいいスタートを切ったはずの先発高橋優貴投手が、突然乱れた。2回。先頭ビシエドから4者連続安打。その後も苦しい投球が続き、1回2/3を37球、6安打4失点(自責3)でKO。3回には2番手戸田が1失点を喫した。「反撃の巨人」といえども、中日の柳を相手に序盤の大量失点は痛すぎた。6回にはビシエドとA・マルティネスの2者連続アーチで3失点。ポランコの7号ソロと増田陸のプロ初アーチで2点を返したが、時既に遅かった。前日まで2試合連続アーチを放っていた中田と4番岡本和が、そろって4打席目まで無安打に封じられた。守備陣にもミスが出るなど、悪い部分が全部出ての完敗。2軍戦では肩甲骨の骨挫傷で離脱していた吉川が実戦復帰し4安打と復調をアピールし、17日の広島戦(宇都宮)から復帰も見えてきた。1日あけて、仕切り直す。

◆中日が連敗を3で止めた。先発柳裕也が4勝目。巨人丸は史上131人目の通算1500安打を達成した。

◆巨人原辰徳監督が突然の乱調でKOされた先発高橋に苦言を呈した。初回の3者凡退から2回は一変。6安打を浴びて2死しかとれず、捕手大城とバッテリーごと交代させた。「なんてフォローしていいか分からないね。2回で2人の投手を使うのは非常事態。先発投手がこうなると非常事態のよう兵になる。先発投手の役割は重いですよ」。中継ぎ陣も失点し、17安打9失点で連勝は3で止まった。

◆巨人長嶋茂雄終身名誉監督(86)が15日、巨人-中日9回戦(東京ドーム)を観戦した。生観戦は3月25日の中日との開幕戦以来。2回表終了後に場内アナウンスで紹介されると観客席から大きな拍手が起こり、長嶋氏はバックネット裏の一室から手を振って応えた。試合では丸が通算1500安打を達成。「丸君はいいバッターですね。3年以内には2000本安打を達成してくれるでしょう。期待しています」と語った。

◆序盤の大量失点が響き、巨人の連勝が3で止まった。先発高橋優貴投手が1回1/3を37球、6安打4失点(自責3)でKOされて3敗目。中継ぎ陣も中日打線の勢いを止められなかった。打線は4年目の増田陸内野手にプロ初アーチこそ飛び出したが、3得点に終わった。試合後、原辰徳監督(63)の主な一問一答は以下の通り。?-先発の高橋「何本打たれたかな。6本ぐらい打たれたんじゃないかな。違う? なんてフォローしていいか分からないね」-バッテリーを代えた「代えざるを得ないわけよね。あそこにピンチヒッター出てしまうというケースも、なきにしもあらず。(1回)3分の2で投手を代えなければならないという。2回で2人の投手を使うということでしょ。あれは非常事態ということなんだよね。先発投手がこういう形になると非常事態のよう兵になるよね。大城は打撃の部分であれ(痛い)だったんだけど、仕方がないよね。先発投手の役割というのは重いですよ」-序盤の失点が重かった「序盤もそうだけど、3点もね。ダメ押しもというとこもでしょうね」-あれだけの点差だと打線も厳しい「でも、5点でいっとけばね。また、面白かったと思います」-離脱中の吉川が2軍戦で復帰し4安打「報告を聞いてからにしますけれども、火曜日(17日広島戦)から、たぶん大丈夫だと思います」-丸が通算1500安打「このところ1番でいい感じでやってくれてるよね。だから、尚輝(吉川)が帰ってきたとき、どういうふうにするのがベストなのかというところをしっかりと考えていきたい。どちらかというと、1、2、3(番)が非常にいいわけでしょ。まあ、それ以降がちょっとつながりという部分でなかなか。ちゃんと考えていきたいと思います」

◆中日根尾昂外野手(22)が2安打2打点で、チームの連敗を3で止める白星に貢献した。2回、1点を先制し、なおも無死一、三塁の場面。巨人高橋の143キロ直球を捉え、今季初タイムリーとなる左前打。さらに3回1死一、三塁では、2番手戸田の147キロ直球をライトへ運び、追加点をたたき出した。今季初のマルチ安打で、1試合2適時打も昨年10月22日DeNA戦以来だ。「1度、落ちた時よりも自分のスイングができる確率は上がっているとは思う」。今季は外野手登録となり開幕1軍に入ったが、8試合出場、打率1割4分3厘で4月21日に2軍落ち。その後、京田の不振から遊撃再コンバートに挑戦。木下、石川昂らが新型コロナウイルス感染の影響で5月10日に再昇格。1軍復帰後も右翼で出場するなど、臨時復帰の外野守備では持ち前の強肩とともに存在感を見せている。メジャー通算100号を放ったエンゼルス大谷が1号を打ったのは18年4月4日(現地時間3日)。投打二刀流だった根尾がセンバツ決勝、智弁和歌山戦で9回2失点完投で胴上げ投手になった日と重なる。根尾は8日のウエスタン・リーグ阪神戦(甲子園)でプロ初登板。「高校の時にこんな感じでやってたな、と思い出した。フレッシュにいきたい」。取り戻した感覚とともに、根尾が逆襲のスタートに立った。【伊東大介】▽中日立浪監督(前日は5点差から逆転負けしたが、この日は大勝で連敗が3でストップ)「昨日と同じ展開で油断はできなかった。(根尾は)チャンスでよく打ったので自信にしてもらいたい。確実に成長している」○...カリビアン助っ人コンビが本塁打で初共演した。6回2死三塁でダヤン・ビシエド内野手が巨人桜井から4号2ランを決めると、2回に先制打を放っていたアリエル・マルティネス捕手も3号ソロで続いた。A・マルティネスは「ビシエドが打ってくれたので、続いて打ってやろうと思って、思いっきり打ちました」と笑顔。ともにサイクル安打にリーチをかける猛打賞をマークするなど、絶妙なコラボを見せつけた。○...柳裕也投手が7回6安打2失点の好投で4勝目を挙げた。木下拓哉捕手が新型コロナ感染による離脱で4年目石橋康太捕手と初バッテリー。6回にソロ本塁打2発被弾も、8三振を奪う安定感を見せた。「今日は石橋のおかげでいい投球ができた。声かけ、ジェスチャーと一生懸命やってくれる気持ちに応えたいと感じた」と、後輩とともに手にした今季巨人戦初勝利を喜んだ。

◆巨人丸佳浩外野手(33)が、通算1513試合目で史上131人目の通算1500安打を達成した。7回2死、中日柳からこの日2安打目となる右前打で決めた。一塁ベース上で記念ボードを手渡されると、頭を下げて、スタンドの拍手に応えた。「本当にたくさんの温かい拍手をいただいて、非常に選手としてうれしかったです。やっぱり一生懸命練習してきたものが、ちょっとでも報われるというか、数字として残ってくれるのは、選手としてはうれしいこと」と喜んだ。広島時代の10年9月21日のヤクルト戦でプロ初安打をマークし、そこから積み重ねてきた。この日、東京ドームに来場した長嶋茂雄終身名誉監督からは「丸君はいいバッターですね。3年以内には2000本安打を達成してくれるでしょう。期待しています」と、さらなる大台を期待された。不振でファーム調整中の昨年6月、ジャイアンツ球場を電撃訪問され、直接打撃指導を受けたレジェンドの言葉に丸は「なかなか高いハードルですけど、まずはやっぱり出続けないことには、ヒットも打てない。年々歳もとっていきますから、体調面も含めて意識してやっていけたら」とコメント。シーズンを通して試合に出場し続けながら、1本ずつ安打を積み重ねていく。【小早川宗一郎】

◆茨城・明秀学園日立高から入団4年目の巨人・増田陸内野手(21)がプロ初本塁打をマークした。「無我夢中でした。どんな感触だったかも今は思い出せません。とにかくうれしい」7点を追う六回2死に代打で出場。カウント2-1から中日・柳の高めに浮いたカットボールを強振し、左中間席に突き刺した。今季開幕前の3月に育成選手から支配下に復帰。「今年駄目だったら、このまま駄目になっていくと思いましたし、何か人生の中で殻を破らなきゃいけないなと思っていた」と今季に懸ける思いは強い。7日のヤクルト戦ではプロ初安打を記録。自主トレを共にする〝師匠〟の坂本ら主力の負傷離脱が相次ぐ中で巡ってきた1軍の舞台で、21歳の若武者がまた存在感を示した。

◆中日が17安打で大勝し連敗を3で止めた。二回にA・マルティネスの適時二塁打、根尾の適時打、三ツ俣の適時二塁打など6安打で4点を先行した。柳が7回2失点で4勝目。巨人は高橋が二回途中4失点と崩れ、連勝が3で止まった。

◆中日の根尾が2本の適時打を放ち、2安打2打点で勝利に貢献した。複数の安打と打点を記録するのは昨年10月22日以来。速球にしっかり対応したが「まだミスショットがある。もっと自分のスイングを突き詰める」と気を引き締めた。1―0の二回無死一、三塁で外角速球を左前へはじき返すと、4―0の三回1死一、三塁では真ん中に入った147キロの速球を引っ張り、強い打球を右前へ飛ばした。遊撃手に再転向して2軍で鍛え直していたが、主力に新型コロナウイルスの陽性判定が出て10日に急きょ昇格。また外野手での出場となり「遊撃も準備して。どこで出ても打ちます」と力強かった。

◆序盤に大きく傾いた流れは、簡単には変えられない。セ・リーグ3位の巨人は連勝が3でストップ。原辰徳監督(63)は、二回途中4失点でKOされた高橋に落胆した。「先発投手がこういう形になると非常事態の用兵になる。何本打たれたかな。なんてフォローしていいか分からない。先発投手の役割は重い」左腕は二回、先頭からの4連打などで4点を献上。救援陣も打たれ、計17安打9失点。昨季チーム最多の11勝を挙げたが、今季は1勝3敗と苦しむ高橋は「野手、中継ぎの皆さんに申し訳ない」とうなだれた。長嶋茂雄終身名誉監督(86)が来場した一戦を勝利で飾ることはできなかった。ただ朗報がある。17日の広島戦(宇都宮)で、死球による左肩甲骨の骨挫傷で離脱していた吉川が出場選手登録される予定だ。この日はイースタン・リーグ、西武戦(カーミニーク)で4安打2打点と万全を示した正二塁手の最短復帰は頼もしい限り。打率・341の吉川が、再浮上への起爆剤となる。(谷川直之)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
22151 0.595
(-)
-
(-)
105145
(+5)
127
(+5)
36
(+1)
24
(+2)
0.231
(-)
2.900
(↓0.03)
2
(-)
広島
22162 0.579
(-)
0.5
(-)
103175
(+5)
129
(+5)
19
(+1)
8
(+1)
0.261
(↓0.001)
2.960
(↓0.02)
3
(-)
巨人
24190 0.558
(↓0.013)
1
(↓0.5)
100173
(+3)
181
(+9)
48
(+2)
15
(+1)
0.246
(↑0.001
3.600
(↓0.11)
4
(-)
中日
20190 0.513
(↑0.013)
3
(↑0.5)
104131
(+9)
134
(+3)
25
(+2)
14
(-)
0.251
(↑0.005
3.300
(↑0.01)
5
(-)
DeNA
14210 0.400
(↓0.012)
7
(↓0.5)
108120
(+1)
166
(+8)
26
(-)
14
(+1)
0.243
(-)
4.240
(↓0.06)
6
(-)
阪神
14261 0.350
(↑0.017)
9.5
(↑0.5)
102127
(+8)
134
(+1)
28
(+2)
25
(-)
0.229
(↑0.002)
3.120
(↑0.05)