DeNA(★1対8☆)阪神 =リーグ戦7回戦(2022.05.15)・横浜スタジアム=
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阪神
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DeNA
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勝利投手:ウィルカーソン(2勝2敗0S)
敗戦投手:東 克樹(0勝5敗0S)

本塁打
【阪神】佐藤 輝明(8号・3回表ソロ),佐藤 輝明(9号・6回表ソロ)

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◆阪神は2回表、近本の適時二塁打で2点を先制する。その後は、3回と6回に佐藤輝のソロが飛び出すなど、小刻みに得点を重ねた。投げては、先発・ウィルカーソンが6回1失点の好投で今季2勝目。敗れたDeNAは、先発・東が振るわず、打線もつながりを欠いた。

◆DeNA東克樹投手(26)が、15日の阪神戦で今季初勝利を目指す。今季は5試合に先発し、0勝4敗、防御率6・12と苦しむが、対阪神戦は1試合に登板し、7回無失点と好投した。「やっぱり、中軸にランナーがいる状態で回さないというのが大事。前回、ゼロに抑えられたというところで、いいイメージのまま明日も投げられたらと思います」と意気込んだ。

◆左太もも裏の炎症で2軍調整中だったDeNA宮崎敏郎内野手(33)が15日、阪神戦が行われる1軍に合流した。三浦大輔監督(48)は「ファームからゴーサインも出て、問題ないと聞いたので今日から登録します。今日から(試合に)出ます」と話した。宮崎は4月19日の阪神戦の走塁中に左太もも裏を負傷。同20日に横浜市内の病院で検査を受け、左太もも裏の炎症と診断され、同23日に抹消された。リハビリを経て、7日のイースタン・リーグ楽天戦で「4番DH」で実戦復帰。8日の同戦では三塁の守備にもつき、14日の同リーグの日本ハム戦で最終チェックした。今季は16試合に出場し、打率3割5分1厘、3本塁打、9打点。5番として、打線をけん引していた。代わって細川成也外野手(23)が、ファームに降格する。10日巨人戦から1軍に合流。12日巨人戦では代打で起用され、遊ゴロだった。

◆左太もも裏の炎症から復帰したDeNA宮崎敏郎内野手(33)が、1軍昇格即「5番三塁」でスタメンに名を連ねた。3番にはソト、「1番中堅」には関根が入った。宮崎は今季ここまで16試合に出場し、打率3割5分1厘、3本塁打、9打点。連敗中のチームの起爆剤としても期待される。

◆"大リーグボール"で三振? DeNA関根大気外野手(26)が、1回無死、カウント1-2からの内角145キロがバットのグリップをかすめ、ファウルチップを捕手の梅野に捕球され、三振に倒れた。漫画「巨人の星」では星飛雄馬が、よけた打者のバットにボールを命中させる「大リーグボール1号」がある。

◆DeNAが、また「サトテル」に痛打を浴びた。先発の東克樹投手(26)が、2点ビハインドの3回1死、阪神佐藤輝に特大の8号ソロを右翼席上段に運ばれた。さらに、5点ビハインドの6回には田中健が中堅バックスクリーン右に豪快なアーチをたたきこまれ、追加点を許した。試合前の時点で、佐藤輝には横浜スタジアムで今季、13打数7安打、打率5割3分8厘、1本塁打と打ち込まれ、この日の2本のアーチで甲子園も含め計4発を浴びる。

◆阪神佐藤輝明内野手(23)が、今季初の1試合2本塁打を放った。佐藤輝の1試合複数本塁打は、昨年5月28日西武戦で3発、同8月17日DeNA戦で2発放って以来、プロ3度目となった。5点リードの6回。左腕田中健の143キロを打ち返し、中堅へ9号ソロ。DeNAをさらに突き放した。 「昨日2本ホームランを打った人がいましたし、自分も負けていられないと思っていたので、結果を出すことができてうれしいです。次も打てるように頑張ります」。前日14日にプロ初2本塁打を放った同期入団の中野に負けられない-。球団広報を通じてのコメントには、そんな思いが込められていた。 3回1死の第2打席ではDeNA先発東の初球、内角高め141キロを右翼スタンドへ運び5月初アーチ。52打席ぶりの1発を放っていた。その際は「打ったのはストレート。前の打席でチャンスの場面で打ち取られていたので、絶対にやり返すという気持ちで打席に入りました。しっかり自分のスイングをすることができましたし、もっと点を取れるように頑張ります」とコメント。初回1死一、二塁の先制機で空振り三振に倒れたリベンジを果たしていた。 横浜は大好きな球場だ。昨季は特大の場外弾を打ち込み、今季はこの日の4打席を終えた時点で驚異の打率5割2分9厘。もちろん、今季の球場別打率トップ。9得点で快勝した前日14日の試合後にも「いいイメージをみんな持っている。好きな球場ですね」と語っており、得意舞台で量産態勢に入った。

◆DeNA東克樹投手(26)が、3回6安打4失点でKOされた。前回登板の8日の広島戦の3回7失点に続き、2試合連続で3回で降板した。2回に1番近本の2点適時二塁打で先制を許し、3回には佐藤輝に特大の8号ソロを浴び、糸原にも適時内野安打を浴びた。序盤から制球が乱れ、3回で71球を投じた。

◆DeNAが、ちぐはぐな攻撃で反撃ムードから一転し、阪神に再び流れを奪われた。4点を追いかける4回、先頭の楠本が内野安打で出塁し、二盗後にソトの適時二塁打で1点。牧が遊撃への内野安打でチャンスを広げた。なおも無死一、三塁の好機だったが、宮崎が遊飛、戸柱が左飛に倒れ、宮本の打席で一塁走者の牧が二盗を失敗し、この回1点に終わった。直後の5回の守備では、先頭の大山に安打、四球を挟み、二塁手の牧の失策で満塁とされ、梅野の犠飛で5点目、ウィルカーソンのセーフティースクイズで6点目を失った。

◆DeNAが、阪神に完敗し、日曜日は開幕から5連敗を喫した。先発の東克樹投手(26)が、3回4失点でKO。リリーフの入江、田中健、山崎も失点し、8点を奪われた。攻守にちぐはぐで守備も失策が失点に絡むなど、今季5度目の3連敗を喫し、借金は今季ワーストの7に増えた。

◆阪神糸原健斗内野手(29)が、ダメ押しの"ランニング本塁打"を放った。6点リードの9回1死。DeNA山崎の低めの変化球を捉え、右方向へ。右翼手の楠本がスライディングキャッチを試みたが、後逸してフェンス側へ転がる間にダイヤモンドを激走。捕手のタッチをかいくぐり、8点目の本塁を踏んだ。しかし結果はヒットと楠本の失策がつき、ランニング本塁打は幻となった。ベンチに戻って恒例の虎メダルをもらったが、首にはかけなかった。

◆DeNA東克樹投手(26)が15日、2軍降格が決まった。阪神戦で3回6安打4失点でKOされ、今季5敗目を喫した。前回登板の8日の広島戦の3回7失点に続き、2試合連続の3回での降板だった。2回に1番近本の2点適時二塁打で先制を許し、3回には佐藤輝に特大の8号ソロを浴び、糸原にも適時内野安打を浴びた。序盤から制球が乱れ、3回で71球を投じた。三浦監督は「制球が悪すぎましたね」と指摘。「抹消します。もう1度自分のボールを取り戻してもらうように、やってもらいます」と再調整を決断した。東は「短いイニングでマウンドを降りることになり、チーム、中継ぎ陣に申し訳ないです」とコメントした。今季は自身初の開幕投手を務めたが、6試合の先発で0勝5敗、防御率6.75だった。

◆阪神浜地真澄投手(23)が、16日に出場選手登録を抹消される見通しとなった。DeNA戦の8回に3番手で登板。先頭関根に4球を投じた直後に顔をしかめ、ベンチに戻り治療を受けた。マウンドに戻り、関根を一ゴロに仕留めたものの、楠本、ソトに連打を浴び、1死二、三塁としたところで降板した。球団は「右下肢の張り」と発表し、矢野監督は「もともとちょっと足の状態があまりよくなくて、間を空けてたりしたんだけど。ちょっと抹消になるかなと思う」と明かした。

◆DeNAは阪神に大敗し、今季5度目の3連敗で借金は今季ワーストの7に増えた。先発の東克樹投手が3回4失点でKO。救援陣も追加点を奪われた。佐藤輝には2発を浴び、今季7戦で4発目のアーチを許した。三浦監督は「抹消します」と今季5敗目を喫した東の2軍降格を明言。日曜日は開幕から5連敗を喫し「勝てないのが本当に申し訳ないです。早く勝ちを届けられるように」と語気を強めた。▽DeNA東(3回4失点で5敗目を喫し、2軍に降格)「短いイニングでマウンドを降りることになり、チーム、中継ぎ陣に申し訳ないです」○...左太もも裏の炎症から復帰した宮崎が、昇格即安打を放ち、存在感を示した。4番牧の後ろの「5番三塁」でスタメン出場。1打席目に中前打をマークした。三浦監督は「あそこにいてくれるだけで打線の軸はできあがっていきますから、大きな存在だと思います」と話した。

◆DeNA伊勢大夢投手(24)が、1回をパーフェクトに抑え、開幕からの連続無失点を18試合へと更新した。6点ビハインドの8回から登板。マルテを二飛、佐藤輝を中飛、大山を三ゴロでクリーンアップを3者凡退に封じた。先発東が3回4失点でKO。6回までに7点を奪われる中、貫禄の投球でスコアボードにゼロを刻んだ。

◆ハマスタ大好き! 阪神佐藤輝明内野手(23)が昨年8月以来の1試合2本塁打と大暴れだ。DeNA戦の3回に5月初アーチの8号ソロを放ち、6回も9号ソロ。横浜スタジアムで今季打率は驚異の5割で、3本塁打。得意舞台でチームを今季初の2試合連続2桁安打へと引っ張った。前回対戦で3連敗した借りを返し、5月初の連勝で5位DeNAと2・5差。最下位脱出が見えてきた。港町の風は心地いい。その風に乗って聞こえてくるファンの声もまた、格別だ。佐藤輝が横浜でヒーローになった。2点リードの3回。DeNA東の141キロを右翼席上段に持っていった。近大1年時の17年4月1日。大学デビュー戦は3打数無安打、2三振。その相手が立命大の3学年先輩の左腕、東だった。「プロでリベンジできたのはすごいうれしい」。捉えたのは、しつように攻められてきた内角高め。今季9発のうち4発がそのコースを仕留めたもので、もはや「内角攻め」は苦にしていない。5月初アーチとなる8号ソロが、初対戦から1870日分の進化の証しになった。「ちょっとありましたね、ホームランだけは負けてられないって」脳裏に浮かんでいたのは、前日14日にプロ初2発を放った同期の中野。「僕を刺激しましたね」。"ちょっと"どころではない意識があった。6回の9号ソロで通算3度目、昨年8月以来の1試合複数本塁打。今季3発の中野とは再び6本差となった。お株を奪われてから1日。ホームランはやっぱり佐藤輝の象徴だ。無類のハマスタ好き。昨季は特大の場外弾を打ち込み、今季は球場別トップの打率5割。「横浜のおいしい食べ物です(笑い)。納豆卵ご飯を食べています」。中華街でも赤レンガ倉庫でもない。宿舎で頬張る素朴なエネルギーチャージが、潜在能力を引き出してくれるという。今季自身最長ブランクとなる12試合、52打席ぶりのアーチ。得意舞台をきっかけに量産の予感が漂う。昨年5月以来の1試合3発への期待が高まった5打席目は中飛に終わったが、「凡退してしまったので練習します」と反省も忘れなかった。チームは5月初連勝でDeNAに2・5差。最下位脱出へ「勝ちたいんや!」と声を張り上げ、帰りのバスに乗り込んだ。【中野椋】▽阪神矢野監督(2本塁打の佐藤輝に)「1本目、あれをファウルにしない、仕留めるっていうことができたバッティング。2本目はテルらしい。誰でも波は多少あるけど、去年に比べたら本当にそういう部分では成長している」○...5番大山が12試合ぶりのマルチ安打をマークした。3回に佐藤輝のソロの直後、東の142キロの直球を捉えて右翼線へ二塁打。攻撃をつなぎ、4点目のホームを踏んだ。5回は先頭で入江の直球を捉え中前に運び、こちらも梅野の犠飛で生還した。雨天中止の12日に井上ヘッドコーチは「やっぱり働いてもらわないといけない。スタメンはまだ続ける」と話しており、期待に応える仕事だった。○...1番近本が先制の2点適時打で快勝への流れをつくったた。2回2死二、三塁、東の144キロをはじき返し左翼へ二塁打。「(直前に)ウィルカーソンがきっちりバントを決めてくれましたし、なんとしても先制点を取りたいと思っていた」。5回の中前打と合わせ3試合連続マルチ安打で、打率を2割7分1厘まで上昇げた。▼阪神佐藤輝が今季初の1試合2本塁打。横浜では今季5戦して18打数9安打3本塁打で打率5割と得意にしている。新人だった昨季も場外弾を放つなど2割7分6厘、2本塁打と苦にしていなかったが、2年目はさらに打っている。打者の指標のひとつOPS(出塁率+長打率)は10割超えで超一流と言われるが、横浜での佐藤輝は1.683と抜群。DeNAにとって佐藤輝は"ハマの脅威"となっている。

◆阪神佐藤輝明内野手(23)が、今季初の1試合2本塁打を放った。佐藤輝の1試合複数本塁打は、昨年5月28日西武戦で3発、同8月17日DeNA戦で2発放ったのに続き、プロ3度目。横浜は大好きな球場だ。昨季は特大の場外弾を打ち込み、今季はこの日の試合を終え驚異の打率5割。もちろん、今季の球場別打率トップだ。得意舞台で5月初アーチを放ち、一気に量産態勢に入った。前日14日には、同期入団の中野拓夢内野手(25)がプロ初の2発。その活躍に刺激を受けるかのように、2年目の大砲が勝利の立役者となった。先発のアーロン・ウィルカーソン投手(32)は、約1カ月ぶりの勝利で今季2勝目。チームは前回の敵地同カードで3連敗を喫していたが、2連勝で借りを返した。これで5位DeNAと2.5差。最下位脱出が見えてきた。試合後の佐藤輝の一問一答は以下の通り。-5月に入って初のアーチ。それも2本出た「早く打ちたいと思っていましたし、2本出てよかったです」-1本目、よく飛んだ「しっかり狙いを絞って、一発で仕留められたのでよかったです」-1打席の凡退が布石に「しっかり真っすぐに合わせて、あの打席は振りにいけたのでよかったです」-2本目は「いったかな~と思ったんですけど、ギリギリだったんで、パワー不足ですかね」-久しぶりに1試合2本「いっぱい打てばチームも勝てるので、もっとこういう試合を増やしていきたい」-昨日は中野が2発。意識はしたか「ちょっとありましたね、はい。負けてられないなっていう」-中野と何か話は「ホームラン数も迫られたので、今日で離せてよかったです」-3本目は狙っていた「特になかったですけど、凡退してしまったので練習します」-巻き返しへ「野手の方で点を取って勝ちたいと思います」-今後も本塁打を期待していいか「はい、頑張ります!」

◆阪神糸井嘉男外野手(40)が華麗な「超人技」で本塁を陥れた。4点リードの5回1死一、三塁。ウィルカーソンがセーフティースクイズを試み、一塁方向へ転がした。三塁走者の糸井は迷わず本塁へ突入。一塁手ソトの送球が少し一塁側へそれ、捕手戸柱が時計回りでタッチしてきたが、上体をひねり、かいくぐって左手でホームを触れた。立ち上がると右腕を横へ伸ばし、セーフのポーズを決めた。さっそうとベンチへ戻り、祝福を受けた。「いやもう、『神走塁』です。キャンプでああいう場面を想定して練習もしていたので、いいスライディングができました」貴重な追加点をたたき出した走塁を自画自賛し、笑顔で大きな胸を張った。3回は攻撃をつなぐ中前打。「ぎっくり腰」から復帰後は3戦連続安打で、計9打数4安打3打点と好調を保っている。「僕も必死でやるだけだと思うので」。死球、安打、四球と4打席で3出塁して2得点。つい最近まで実戦を離れていたとは思えないハッスルプレーで、連勝に貢献した。矢野監督もそんなチーム最年長の働きぶりを称賛した。「(腰が)万全ではないんで。その中で精いっぱいやってくれてるし、四球を選んだり、つなげたりしてくれてるっていうのは、ヨシオらしさが出てると思う」。この日は近大の後輩、佐藤輝が2発の大暴れし、糸井は「僕も打ちたかった。テルとアベックしたい」とアーチ共演を望んだ。17日からのヤクルト3連戦へ向け「昨年の覇者なので、そこに勝っていかないと。まだまだ上を目指しているので、頑張ります」。帰ってきた最年長の超人が、チームを押し上げていく。【古財稜明】

◆阪神アーロン・ウィルカーソン投手(32)が6回5安打1失点、1四球の好投で1カ月ぶりとなる2勝目を挙げた。▼阪神投手陣がDeNA打線を1点に抑え、これで4月22日ヤクルト戦から18試合連続で3失点以下と"クオリティー(質のよい)"な投球を続けている。連続試合3失点以下の球団最長は56年6月24日~7月17日までの16試合だったが、これを上回る安定感だ。開幕戦で7点差を逆転されるなど序盤は投手陣の不安定さが目立ったが、チーム防御率も3月5.44→4月3.11→5月1.92と大幅に改善。巻き返しへ投手陣の充実ぶりは頼もしい。

◆DeNAが阪神に1-8で大敗し、今季5度目の3連敗で借金は今季ワーストの7に増えた。攻守ともにちぐはぐだった。先発の東が3回4失点でKO。リリーフ陣も勢いを止められず、追加点を奪われた。ことごとく、ミスが失点に直結した。0-0の2回2死二、三塁では左翼宮本が目測を誤って、頭を越えられ、2点を献上した(記録は二塁打)。三浦大輔監督(48)は「こちらから見ても、捕れる打球だった。2点になるのか、切り抜けるのかは大きな違い。守備コーチとしっかり練習してもらうしかないです」と厳しい表情で話した。1点を奪った直後の5回には、二塁手の牧が失策でピンチを広げ、2点を追加された。打線は9安打を放ちながら、あと1本が出ず、1点止まり。1点を返した4回はなお無死一、三塁から宮崎が遊飛、戸柱が中飛、一塁走者の牧の盗塁死で追加点を奪えなかった。三浦監督は「走塁の判断、守備の判断、投手も失投というのもね、細かいミスがここのところ出てますし、まだまだチームとして、やっていかないといけないことがあるので、これをやっていくしかないです」と話した。

◆阪神佐藤輝明内野手(23)はこの日から登場した新しい「虎メダル」に興奮しきりだった。「すごい回っていたんで。よく作ってくれたなと」。いつもよりも大きく、メダル部分が回転する仕様。本塁打を放ってベンチ前で矢野監督から首にかけられると、無邪気にぐるぐると回して遊んでいた。製作した大阪市在住の女性は「イチ推しの佐藤選手にかけていただけて、びっくりしかないです。佐藤選手も矢野監督もめっちゃ回してくれて、うれしかった」と感激。「ご本家パドレスの大きなメダルも回るし、仮面ライダーベルトも回るし、ヒーローは回転系! と思って、目立つように。ダイヤモンドを回って、次の打者にもホームランを回してほしいという願いも込めました」と説明した。昨季は坂本が製作し、今季はファンから募っている虎メダル。選手愛と創作意欲たっぷりのアイテムが、虎ナインに力を貸している。【阪神担当=中野椋】

◆阪神アーロン・ウィルカーソン投手(32)が6回5安打1失点、1四球の好投で1カ月ぶりとなる2勝目を挙げた。序盤から持ち味である制球力を発揮。140キロ台後半の直球にスライダー、チェンジアップなど変化球を織り交ぜ、「今日は全体的によかった。しっかりとした良いフォームで投げることができた」。4回に先頭から3連打を浴びて1点を失ったが、いずれもチェンジアップで宮崎を遊飛、戸柱を左飛に抑えるなど落ち着いていた。バットを握っても仕事人だった。2回1死一、二塁では、初球で犠打を決めて近本の先制適時打を呼び込んだ。5回には1死一、三塁から一塁方向に転がすセーフティースクイズ(記録は犠打野選)で来日初打点。中押しの好バントだったが、本人は忍者のように生還した糸井にビックリ。「糸井さんのようなベテランの方が頭脳的というか、すばらしい走塁で1点を取れた。すばらしいプレー」と大喜びだ。趣味は釣り、ギターに絵を描くこと。来日後もギターショップを訪れたり、長女エヴァちゃん(5)と一緒に絵を描くなどプライベートを充実させている。次回は20日からの巨人3連戦(甲子園)で登板予定。矢野監督は「もうちょっといいと思う。それが次の登板には見たい」と期待する。登板5試合はいずれも2失点以下で防御率2.22。信頼度は高まっている。【桝井聡】

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】阪神の新しく大きくなった本塁打メダルにはヒミツが...15日1試合2本塁打の佐藤輝明が教えてくれました。

◆阪神・アーロン・ウィルカーソン投手(32)が先発マウンドに上がり、今季2勝目を目指す。4月16日の巨人戦(甲子園)で6回1失点と力投し、来日初勝利をあげたが、その後3試合に登板して勝ち星から見放されている。打線が爆発した14日の一戦同様、6番・右翼に糸井嘉男外野手(40)、7番・二塁に糸原健斗内野手(29)が入った。

◆阪神・近本光司外野手(27)が先制の2点適時二塁打を放った。二回、2死二、三塁で先発・東の初球、144キロの直球に反応し、左越えの2点二塁打とした。打点を挙げるのは5月1日の巨人戦(東京ドーム)以来、10試合ぶりだった。近本は前日14日も5打数3安打の活躍で勝利に貢献。この日も先制打でチームを勢いづけた。

◆阪神・佐藤輝が三回、豪快な8号ソロで追加点を挙げた。「前の打席でチャンスの場面で打ち取られていたので、絶対にやり返すという気持ちで打席に入りました。しっかり自分のスイングをすることができましたし、もっと点を取れるように頑張ります」2―0の三回1死で打席に立ち、DeNA先発・東の内角高めの直球を一閃。打球はぐんぐんと伸び、右翼席上段に着弾した。ベンチに戻ると、矢野監督から直々に〝タイガースメダル〟を首にかけてもらい、笑顔を見せた。一回1死一、二塁で回ってきた第1打席では変化球に空振り三振に倒れており、すぐにやり返した。) 佐藤輝はこれが5月に入って初めての本塁打。4月29日の巨人戦(東京ドーム)以来、16試合ぶりの一発でリードを広げた。昨年に場外弾を放っている横浜スタジアムでは、試合前時点で打率・538(13打数7安打)と得意としており、この日も相性の良さを発揮した。4番の活躍の直後に大山、糸井、糸原と3連打が飛び出し、さらに1点を追加した。

◆阪神・佐藤輝明内野手(23)が六回に9号ソロを放ち、今季初となる1試合複数本塁打を記録した。「昨日2本ホームランを打った人(中野)がいましたし、自分も負けていられないと思っていたので、結果を出すことができてうれしいです。次も打てるように頑張ります」6―1の六回に先頭で打席に立ち、4番手・田中健の3球目、甘く入った直球をバックスクリーン右へと運び、この試合2本目の本塁打を放った。1試合2発は今季初で、昨季8月17日のDeNA戦(東京ドーム)以来となった。前日14日は同期入団の中野拓夢内野手(25)がプロ初の1試合2本塁打を記録しており、佐藤輝も負けじと横浜の空に2つめのアーチを描いた。

◆阪神のアーロン・ウィルカーソン投手(32)が6回5安打1失点と好投した。打たせて取る投球でゲームメークした。4―0の四回に3連打で1点を献上。なおも無死一、三塁で宮崎を遊飛、戸柱を浅い左飛、宮本の打席で一走が盗塁死となり、最少失点でピンチを切り抜けた。六回にも2死から四球と二塁打で二、三塁とされたが、宮崎を中飛に仕留めた。6回を投げて、勝利投手の権利を保持したまま降板。白星となれば、来日初登板となった4月16日の巨人戦(甲子園)以来、1カ月ぶりとなる。

◆阪神が今季初の2試合連続2桁安打で8得点を挙げて圧勝。2連勝で4カードぶりのカード勝ち越しとなった。序盤から打線が奮起した。二回に近本の先制の2点打で勢いづくと、三回には佐藤輝の8号ソロで追加点。直後にも3連打でリードを広げた。6―1の六回には佐藤輝が今季初となる1試合2本目となる本塁打を放ち、試合を決定づけた。先発のウィルカーソンは、6回5安打1失点の好投で2勝目。デビュー戦となった4月16日の巨人戦(甲子園)以来、1カ月ぶりの白星となった。

◆阪神・佐藤輝明内野手(23)が三、六回に本塁打を放つなど、打線が効果的に得点を重ね、DeNAに快勝した。佐藤輝の1試合2本塁打は昨年8月17日のDeNA戦(東京ドーム)以来。試合後のインタビューは以下の通り。ーー5月に入って初の本塁打。しかも1試合2本「早く打ちたいなと思っていたので、2本出ててよかったです」ーー三回の8号ソロ。よく飛びましたね「しっかり狙いを絞って、一発で仕留められたんで、よかったです」ーー前の打席の一回は三振「真っすぐに合わせて、あの打席は振りにいけたので、よかったです」ーー六回の2本目の手ごたえは「行ったかなと思ったんですが、ギリギリだったんで、パワー不足ですかね、ハイ」ーー去年の8月以来の1試合2発「そうですね、いっぱい打てばチームの勝てるんで、もっとこういう試合を増やしていきたいです」ーー14日はドラフト同期の中野選手が1試合2本。意識は「ちょっとありましたね。負けてられないな、っていう、ハイ」ーー中野選手と会話は「そうですね、ホームラン数も迫られたんで(試合前時点で中野3本、佐藤輝7本)、今日で離せてよかったです」ーー八回の打席は3本目を「(意識は)特になかったんですけど、凡退しちゃったんで、練習します」ーーチームは勢いが出てきた「野手の方で、しっかり点を取って、勝ちたいなと思います」ーー次の試合も本塁打を期待していいですか「ハイ、頑張ります」

◆DeNA・東は3回4失点で自身5連敗となった。今季の開幕投手を任された左腕は防御率6・75と不安定で、6度目の先発でも今季初白星をつかめなかった。「短いイニングでマウンドを降りることになり、チームと中継ぎ陣に申し訳ないです」と反省。三浦監督は「前回よりは、少しましかなと思ったけど、制球が悪すぎましたね」と突き放した。

◆近鉄、西武で主砲として465本塁打&2452安打をマークし、西武コーチ時代には清原和博らを育てたサンケイスポーツ専属評論家・土井正博氏(78)は1試合2本塁打の佐藤輝明内野手(23)と大山悠輔内野手(27)の明らかに違いについて言及した。ライトへの1本目も、センターへの2本目も、打った瞬間にホームランと分かる佐藤輝らしい打球だった。状態が悪い時によく見かけた、下半身が突っ立ったような形が影を潜め、ドッシリ構えている。下半身がうまく使えている証拠だ。横浜スタジアムは甲子園に比べると明らかに狭い。佐藤輝はそれを理解して、「この球場なら詰まっても、こすっただけでもオーバーフェンス出来る」という感覚をつかんでいるのだろう。気持ちの余裕により、ボール球を強引に振りにいくケースが減り、打席の中で安心感を持って臨めているように感じる。その結果、我々の世界でいう〝ボールをつかまえている〟打撃ができている。) 対照的なのは大山。この日は2安打したが、当てにいったり、オーバースイングになったり。自分の中で形ができておらず、〝たまたまヒット〟の印象が強い。1番・近本が機能し、4番・佐藤輝が長打で得点する。6番・糸井が相手から嫌がられている。打線としては、いい流れになりつつある。だからこそ、大山の復調が待たれる。大山にも「狭い球場なんだから...」という気持ちのゆとりが欲しい。狭い球場だから、という佐藤輝の思考は、全く間違っていない。セ・リーグの場合、甲子園、バンテリンドーム以外は、広いとはいえない球場ばかり。そこでの試合で「詰まってもいい」と思いながら内角球に対応することが、ホームランの量産につながる。詰まって打てば体が開かない。自分の距離でボールを捉えることができる。体に染みつかせていけばいい。問題は広い甲子園が本拠地であること。一番多く試合をする場所だ。ここで大事なのは、甲子園だからといって打ち方を変えてはいけない。甲子園でも「詰まってもいい」と徹底していれば、ホームランにならなくても、ヒットになる。その延長線上にホームランがある。いい打ち方を固めることが、今の佐藤輝には重要。そして今、結果が残せる打撃を身に付ければ、トータルのホームラン数は一気に増えるはず。おそらく、今のままなら今季は30本以上は間違いない。一度、30本超えを達成すると、何年も30本超えを維持できるし、調子がいい年は40本以上打てて、ホームラン王が身近に感じる世界になる。佐藤輝はチームを背負う、球界を背負う4番になれる力を間違いなく持っている。甲子園でも今と同じ気持ちで、同じ形で。忘れないでもらいたい。

◆阪神は佐藤輝明内野手(23)が三、六回に本塁打を放つなど、効果的に得点を重ね、DeNAに快勝した。佐藤輝の1試合2本塁打は昨年8月17日のDeNA戦(東京ドーム)以来。アーロン・ウィルカーソン投手(32)は6回1失点で2勝目(2敗)を挙げた。チームは今季初の2試合連続2桁安打で、5位DeNAとは2・5差。矢野耀大監督(53)の一問一答は以下の通り(チーム成績14勝26敗2分、観衆3万2183人)。ーー佐藤輝は本塁打でチームに流れを呼んだ「そうやね、追加点がほしいところで、1本目も打ち方がいいから、多分ファウルにならないと思う。あこで入るっていうことは、いい打ち方が出来ているんだと思う。去年からの成長で、あれをファウルにしない、仕留めるっていうところができたバッティング。2本目はね、テルらしい。ああいう方向にもホームランを打てるバッターなので」ーー久しぶりの本塁打だが、出ていない間も調子は崩してなかった「そうやね。多少ね、誰でも波は多少あるけど、でも去年に比べたら本当にそういう部分では成長しているところもある。何かしてくれるんじゃないかなっていう感じのところには来ているんでね。そこらへんは、去年も後半苦しんだところからすると、だいぶ成長していると思う」ーー左投手から打ったのも「いや、左投手を苦にするタイプじゃない。左が苦手というタイプではないと思う。逆に左が立ちやすい時もあるんちゃうかな」) ーー早い回に点が取れている「そうやね。最初(一回の)の近本の(先制打)は相手の目測ミスもあったにしても、チームにとっても大きいし、チカも適時打になるというのは全然違う。それで先に点を取れて、追加点も早いタイミングで、点を取られた後とかでもいい流れで点を取れているからこそ、こっちに流れが来ている。そういうところでは状態の上がっていないメンバーがちょっとずつ上がりつつあるし。(3安打の)健斗もね。1本でも違うんで、今の健斗にとってはね。あとはマルちゃんかな」 ーー糸井は走塁など見ても動けているのでは「まあまあ万全ではないんで。その中で精一杯やってくれてるし、四球を選んだり、つなげたり、してくれてるのは嘉男らしさが出てると思う。ーーウィルカーソンは「うーん。今日も別にいいわけじゃないけど、点差もあって自分で打点も挙げて(五回1死一、三塁からのバントが犠打野選となり6点目)、バントもしっかり決めたし、全体の流れとしてはよくやってくれてると思う。もうちょっといいと思うんよ。それが次の登板には見たいなと思ってる。まあまあ、勝ちも付いたし、いい意味で次の間までの準備期間にしてもらって次もっとね、ジャイアンツ戦かな? なると思うんで、そういうのを見せてくれたら」ーー2試合とも打ち合いの形にしなかった投手陣の踏ん張り「うーん、中継ぎがね、まあピッチャー全体が頑張ってくれているというところでね。もちろん、防御率もあるし、試合の流れもあるし、もちろん、浜地が投げて加治屋がいったところも、もちろん浜地の防御率のことだってあるし、加治屋自身のこともあるし。そういうのはある意味投手内でのチームワークじゃないけど、そういうのはある部分、継投とか出てくるんで。みんな粘ってくれてるんかなと思う」ーー浜地の状態は(八回に登板し、異変を感じて、いったんベンチへ。その後、登板したが?回で降板)「もともと、ちょっと足の状態があまり良くなくて間をあけてたりしたんだけど。ちょっと抹消になるかなと思う」ーー遠征が続く「ちょっとずつね、点をどう取る形ができはじめている。これもずっと言っているんだけど、きっかけがほしいんで。この2試合が、きっかけになったなという試合に変えてつなげていけたらなと思います」

◆DeNA・東は3回4失点で自身5連敗となった。今季の開幕投手を任された左腕は防御率6・75と不安定で、6度目の先発でも今季初白星をつかめず、試合後には16日に出場選手登録を外れることが決まった。左腕は「短いイニングでマウンドを降りることになり、チームと中継ぎ陣に申し訳ないです」と反省。三浦監督は「前回よりは、少しましかなと思ったけど、制球が悪すぎましたね」と突き放した。

◆阪神は14日の中野拓夢内野手(25)に続いて、佐藤輝明内野手(23)が1試合2本塁打を記録。井上一樹ヘッドコーチ(50)は試合後、日替わりヒーローの出現に「こういうのがいいねと俺は思った」と語った。「象徴的じゃないけど最後、拓夢にも言ったけど、昨日、アイツが大当たりで、今日はタコったでしょ(5打数無安打)。そこでチームとして求められるのは、日替わりじゃないけど、上位が頑張って、次は下位が頑張る。そういうのが出てくれば、チーム的にはリズムに乗れる。この2連戦に関しては、こういうのがいいねと俺は思った」と話していた。

◆体を左方向に倒しながら本塁へ突入するも、タイミングはアウト-。それでも何とかするのが百戦錬磨の阪神・糸井だ。左腕を引っこめながら滑り込むと、戸柱のミットが空振りする間に左手を伸ばしてホームベースへタッチ! 超人が大きく手を横に広げ、審判もセーフのジャッジ。スピード感あふれるプレーで1点をもぎとった。「いやもう、〝神走塁〟です(笑)。キャンプで、ああいう練習もしていたので、いいスライディングができました」5-1の五回1死一、三塁でウィルカーソンがプッシュ気味のバントを一塁側へ転がした。セーフティースクイズ。捕球したソトはすかさず本塁へ投げたが、三走・糸井のスピードと勝負勘が勝った。沖縄・宜野座での今春キャンプは若手とともにフルメニューを消化。ここぞの場面でいきた。ぎっくり腰でスタメンを外れる試合もあったが、3試合連続安打、11試合連続出塁中と存在感を発揮している。矢野監督は「万全ではない。その中で精いっぱいやってくれている。四球を選んだり、つなげたり、ヨシオ(糸井)らしさが出てる」と目を細めた。「僕も必死でやるだけだと思うので」と糸井は力を込めた。40歳が体に鞭を打ち、虎を引っ張る。

◆迷わずバットを振った。白球はふわりと舞い上がり、左翼手・宮本が差し出したグラブの上を越えた。心の中でバンザイ! チームが苦手とする左腕攻略のきっかけを作ったのは、阪神の切り込み隊長・近本の一打だった。「ウィルカーソンがきっちりバントを決めて回してくれたし、なんとしても先制点を取りたいと思っていた。打つことができてよかった」二回1死一、二塁でウィルカーソンが犠打を成功。2死二、三塁から東の外角直球を流し打ち、先制の二塁打とした。さらに6―1の五回1死一、二塁で中前打を放ち、3試合連続の複数安打で打線を活気づけた。攻撃のリズムを作ったリードオフマンの活躍に矢野監督も「チームにとっても大きいし、チカ(近本)も適時打になるというのは全然違うんで」とニッコリ。「点を取られた後とかでも、いい流れで点を取れているからこそ、こっちに流れが来ている」と喜んだ。〝左腕アレルギー〟を払拭した。チームは今季、相手先発が左腕の場合、2勝12敗(試合前まで)と大苦戦していた。6日の中日戦(バンテリンドーム)で、大野雄に九回まで完全投球をされたことは記憶に新しい。この日は東に6安打を浴びせ、4得点。3回でマウンドから引きずり下ろし、主導権を握った。近本が打線に火をつけた効果はてきめんだった。毎年、スロースターター気味の近本だが、最近5試合では打率・348(23打数8安打)とエンジンがかかってきた。「数字は意識したらダメ。あくまで自分のやることがしっかりできるかどうかだと思うんで」本人はいたって冷静。調子がいい時もあれば、悪い時もある。その中でどう自分の役割を果たせるか。昨季セ・リーグで最多安打(178安打)に輝いた男らしい考えが勝利を呼び込んでいる。「個人というよりもチームがしっかり仕事できていると思うんで。頑張っていきます」勝利のために徹する。それが、近本の流儀だ。(織原祥平)

◆DeNAは明大から入団3年目の右腕、伊勢が1―7の八回に登板。1回を無安打無失点に封じ、登板9試合で9イニング連続無安打無失点。〝1試合分のノーヒットノーラン〟を達成した。これで18試合連続無失点と好調を維持している。

◆ありがとうダ~ン! 阪神はDeNAに8-1で大勝した。2連勝の立役者は4番・佐藤輝明内野手(23)。三回、六回にソロを放ち、今季初の1試合2発と大暴れ。ファンが作った新しい「虎メダル」もこの日から導入され、チームの雰囲気は最高潮だ。日曜日は4連勝。5位・DeNAとは2・5ゲーム差! いよいよ、最下位脱出が見えてきた!曇天の横浜の空に、佐藤輝ならではのアーチを2度描いた。新しい〝ハマスタ伝説〟だ。今季初の1試合2本塁打。1本目は外野手が一歩も動けないほどの飛距離。そして、2本目は高々と舞い上げて、バックスクリーン右に着弾させた。「ヒットは出ていたので。焦りはなかったです。でも(本塁打を)打ちたいというのはあったので、よかったです」4月29日の巨人戦(東京ドーム)以来、自身最長のブランクとなる12試合ぶりの今季8号は2-0で迎えた三回だ。左腕・東の初球。内角高めの142キロの直球を一閃した。右翼ポール際へ-。ファウルかどうか、だけの弾丸ライナー。原一塁塁審の手が回ると、3万超の観衆がどよめいた。ダイヤモンドを一周。ベンチに戻ると矢野監督が「虎メダル」をかけてくれた。が、いつもと違う。デ、デカイ! 思わず吹き出した。しかも球団ロゴの「TH」の部分がクルクルと回転する!「すごい回っていたんで、回しておこうかなと。よく作ってくれたなと」この日から使用された「虎メダル」は球団がファンに募集し、大阪市内に住む女性ファンが送ったもの。クルクル回るのは仮面ライダーなどヒーロー系のアイテムを意識して、だった。佐藤輝は感謝の思いとともにテレビカメラに向かって「虎メダル」をPR。6-1の六回先頭では同じく左腕の田中健のツーシームをスタンドインさせた。「昨日、2本ホームランを打った人がいましたし、自分も負けてはいられないと。ホームランだけは負けていられないんでね」ヒーローインタビューでプロ2年目の同期で、2学年上の中野が14日に野球人生初の1試合2発をマークしたことにニヤリとした。かたや俊足巧打の若き職人。こちらは長距離砲。タイプは異なれど、5月初アーチへ発奮材料になったことは間違いない。昨年4月9日、推定140メートルの場外弾を放ったのが、この球場。今季も5試合で打率・500(18打数9安打)、3本塁打、9打点と好相性を誇っている。「理由ですか? 横浜のおいしい食べ物です。(宿舎で)納豆卵ご飯を食べていますから」アツアツのご飯の上に納豆と卵をかける。横浜名物のシューマイや中華料理ではなく、ごく一般的な勝負メシ。これでパワー充電できる。今季22打点。並んでいた糸井を突き放し、9本塁打とともにチーム単独1位だ。〝ハッピーサンデー〟は佐藤輝とともに-。虎はこれで日曜日4連勝。5位・DeNAと2・5ゲーム差に接近し、最下位脱出も見えてきた。「勝ちたいんや!」主砲は球場を離れる直前、叫んだ。2003年の18年ぶりのリーグ優勝を導いた星野監督の言葉。ファンが作ってくれた「虎メダル」とともに奇跡を起こしてみせる。(三木建次)◆佐藤輝の2発について阪神・矢野監督 「1本目は打ち方がいいからファウルにならない。去年からの成長。(2本目は)ああいう方向にもホームランを打てるテルらしさをみせてくれた。追加点がほしいところでね」★輝の場外弾に警戒警報! 横浜スタジアムでは長打を打つ選手の打撃練習時や打席に立つ際、球場外の警備員が近くを歩く人たちに向けて注意喚起のアナウンスをしている。昨年4月9日に同球場で佐藤輝が場外弾を放ったこともあり「ただいま阪神の佐藤選手の打席です。打球が場外まで飛ぶことがございますので、ご注意ください」などと周囲に呼びかけている。また、佐藤輝に限らず、他球団の選手でもアナウンスはされている。

◆黄色い声援が、次第にため息となった。DeNAは連日、投手陣が打ち込まれて3連敗。借金は今季ワーストの7に膨らみ、三浦大輔監督(48)は表情を曇らせた。「序盤での失点になると、苦しくなってくる。昨日と同じような感じで引き離されていった」阪神との3連戦(1試合は雨天中止)は「GIRLS☆FESTIVAL」として開催され、女性の来場者にピンク色が映える特別ユニホームが配布された。観衆は2日連続で3万2000人を超えたが、白星で女性ファンの心をつかむことはできなかった。投手陣は七回まで毎回走者を許し、二回の守備では近本が放ったライナー性の打球を左翼手・宮本が捕球できず、2点二塁打とされた。「走塁、守備判断、失投、細かいミスが出ている。やっていかないといけないことが、まだまだある」と現状を受け止めた。(横山尚杜)

◆ピンチでもスーッと爽やかな心持ちを保って乗り越えた。ウィルカーソンが6回5安打1失点と好投し、約1カ月ぶりの今季2勝目をつかんだ。「今日は全体的によかった。良いフォームで投げることができましたし、コントロールも大きなミスがなかった」涼しげなスマイルに充実感をにじませた。三回まで被安打1。4-0の四回は無死満塁のピンチを招いたが、最少失点で切り抜けた。五回には糸井の〝神走塁〟につなげるセーフティースクイズ(記録は犠打と野選)を決め、「頭脳的、すばらしい走塁で1点を取れた。助かりました」と感謝。2犠打に「メジャーで1本、ホームランを打っていることがある意味邪魔をしていて、みんなにホームランを期待される」と笑わせつつ、「打席に立つ以上は三振だけしないように心がけています」と胸を張った。攻守で勝利に貢献し4月16日の巨人戦(甲子園)以来、4試合ぶりの白星をつかんだ。趣味は釣り、絵、ギター。絵はまな娘をイメージしながら描くという。子煩悩なパパは2年前、自身の健康を考えて試合中のリラックス方法を紙たばこからガムに変えた。お気に入りはキシリトールで、おススメは「ミント系かな」と助っ人右腕は声を弾ませた。「自分に勝ちが付きましたけどチームにも勝ちが付いたことが大きい。チーム全員で勝ち取った1勝なのでうれしい」ウィルカーソンが虎を連勝に導いた。虎党もミントの香りのようなすがすがしい気持ちで月曜日を過ごせるはずだ。(新里公章)

◆阪神は15日、ファンから公募した「虎メダル」を使用し、DeNA戦(横浜)を戦った。佐藤輝明内野手(23)が今季初の1試合2本塁打を放ち、ダイヤモンドを一周した後、矢野燿大(53)から贈呈された。「虎メダル」を製作した大阪市内在住の女性ファンが代表取材に応じ、喜びのコメントを寄せた。以下、報道陣との一問一答。--お名前などは「本名と年齢の掲載は恥ずかしいので控えさせてください。大阪市在住の女性です」--製作時間は「構想、材料調達、仕事と家事をしながらで、だいたい正味2週間くらいだと思います」--材料はどこで調達したか...「100均とホームセンターと手芸用品店で購入。だいたい3000円くらいだと思います」--こだわり、特に大きさと回転式について「ご本家(米大リーグの)パドレスの大きなメダルも回るし、WWE(アメリカのプロレス)ベルトも回るし、仮面ライダーベルトも回るし、ヒーローは回転系? と思って、なるべく目立つように作成しました。ダイヤモンドを回って、次の打者にもホームランでまわしてほしいという願いも込めました」--採用されて「ただただびっくりです? 使っていただけただけでもうれしいのに、イチ推しの佐藤輝明選手にかけていただけて、もうホントびっくりしかないです。しかも2本のホームラン? 佐藤輝明選手も矢野監督もめっちゃ回してくれて、うれしかったです。見ていただいた方にも楽しんでいただけたなら、うれしいです。作成したかいがありました。ありがとうございます」

◆「虎メダル」を製作した大阪市内在住の女性ファンが代表取材に応じ、喜びのコメントを寄せた。これだけ打って、回してくれたら、うれしい?新しい「虎メダル」を製作したのは大阪市内に住む女性ファン。本名は非公表としたが、佐藤輝の1試合2発に大喜びした。「ただただ、ビックリです! 使っていただけただけでもうれしいのに、イチ推しの佐藤輝明選手にかけていただいて、もうホントびっくりしかないです。佐藤輝明選手も矢野監督もめっちゃ回してくれて、うれしかったです」球団が「ファンともっと! プロジェクト!」の一環として、3月上旬から「虎メダル」をファンから募集。100円均一の店とホームセンター、手芸用品店などで材料を集め2週間ぐらいで作った。製作費は「3000円ぐらい」だとか。こだわりは回転式。〝本家〟米大リーグ、パドレスのメダルや、仮面ライダーのベルトも「回る」と力説。「ヒーローは回転式! と思って、なるべく目立つように作りました」と説明した。「ダイヤモンドをまわって、次の打者もホームランで回してほしいという願いも込めました」球団は8月31日まで募集している(詳細は球団公式サイトを参照)。次はアナタの「虎メダル」が採用されるかも?

◆沖縄が米国統治から日本に復帰したのが1972年5月15日。ちょうど50年前のこと。記念式典が行われたりして、戦後の日本史を改めて考える、いい機会になったのではないでしょうか。実に「虎のソナタ」らしくない書き出しになったが、たまには、こういう日もあるんです。「横浜スタジアムらしい、長打あり、お粗末プレーありの、昔から見慣れたDeNA-阪神になってますねぇ」ハマスタの記者席から、どこかの野球評論家のような口調で電話してきたのはサブキャップ新里公章。今さら新里に粗っぽい試合の解説は聞きたくない。節目の日だから、野球の話よりも、沖縄県民の声も聞きたかったので、最適の男だ。「はい、小さい頃から、日本に復帰した日として、教えられてきました。5月15日と、『慰霊の日』の6月23日は心に刻んで育ちました」新里によると、復帰の日より、慰霊の日の方が、学校などもすべて休みになって、全沖縄が「恒久の平和」を願うので印象が強いそうだ。こうして楽しく野球を見て楽しめる現在に、改めて感謝しなければいけない。そんな5月15日だ。「実は5月15日は、小さい頃に大好きだった景子ちゃんの誕生日でして。そういう意味でも、僕には絶対に忘れられない日なんです」ずうずうしく昔、好きだった相手の話題を持ち出してきたのは当番デスク阿部祐亮。バカな話を...と思ったが、そういう自分にも〝悲しき〟5月15日の思い出があることに気づいた。 数年前に、テレビの番組で「史上最高の助っ人ランキング」を放送していた。ファン投票だ。もちろん、1位はわれらがランディ・バース。タイガースの誇りだ。番組の途中で、番外編として、史上最低助っ人のランキングも発表。栄冠に輝いたのは、マイク・グリーンウェル。わずか7試合出場、「神のお告げ」で帰ってしまった、あの超お騒がせ助っ人。最下位も阪神だったのだ。そのグリーンウェルが帰国したのが1997年5月15日。関西空港で見送って「バカにされた、この日を一生忘れない」と誓ってから、忘れていないのだが。「いきなり走者一掃の三塁打を打ったんですよね。僕、祖父の家で見ていました」デスク阿部も、阪神ファンだから記憶は鮮明。だが、こっちは当時の担当キャップ。いかにグリーンウェルが偉大かというフジテレビの番組が急きょ、放送されて、スーツを着て出演し、偉そうにしゃべった。その1週間後に「神のお告げ」で帰国。今、思い出しても、ひどい話だ。テレビで絶賛した同じ記者が、直後に「太平洋を股にかけた数億円詐欺のようなもの」とか「阪神タイガース短期体験コースに参加して、途中で脱走した」とか、怒りに任せて書きまくった。たぶん、記者として全く信用されていなかったと思う。そう思えば、ウィルカーソンは一生懸命投げている。バントが上手なのもいい。マルテも故障がちだがすごくマジメ。性格的にも優良助っ人ばかりだ。そしてサトテルは2発。虎は快勝。5月15日の忌まわしい記憶を、そろそろ塗り替えましょうか。

◆ドドドドー! ヤクルト、広島、巨人、中日、DeNAの皆さん、〝阪神連勝特急〟がまいります。白線の内側までお下がりくださーい!! 前日9得点。そして、本日は8得点。湿っていた猛虎打線に火がついたー!!2022年、4番・佐藤輝が放った2本のアーチに、九回の糸原の〝ランニングホームラン〟。おおきに!!糸原の打球は1ヒット、1エラーと記録されたけど、スライディングキャッチを試みて後逸した右翼手・楠本のグラブにも体にも触れていないのです。試合後、24時間以内なら記録を変更できる規則にのっとり、ホームランにお願いいたします!!とにかく打てない虎のバットに火がついたのだから、これでもう鬼に...いや〝虎〟に金棒!!だって投手陣は大奮闘で、18試合連続で3点以下に抑えているのだ!! よって、ここからは4点を取って、勝ちまくりまっせー!!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
22151 0.595
(-)
-
(-)
105145
(+5)
127
(+5)
36
(+1)
24
(+2)
0.231
(-)
2.900
(↓0.03)
2
(-)
広島
22162 0.579
(-)
0.5
(-)
103175
(+5)
129
(+5)
19
(+1)
8
(+1)
0.261
(↓0.001)
2.960
(↓0.02)
3
(-)
巨人
24190 0.558
(↓0.013)
1
(↓0.5)
100173
(+3)
181
(+9)
48
(+2)
15
(+1)
0.246
(↑0.001)
3.600
(↓0.11)
4
(-)
中日
20190 0.513
(↑0.013)
3
(↑0.5)
104131
(+9)
134
(+3)
25
(+2)
14
(-)
0.251
(↑0.005)
3.300
(↑0.01)
5
(-)
DeNA
14210 0.400
(↓0.012)
7
(↓0.5)
108120
(+1)
166
(+8)
26
(-)
14
(+1)
0.243
(-)
4.240
(↓0.06)
6
(-)
阪神
14261 0.350
(↑0.017)
9.5
(↑0.5)
102127
(+8)
134
(+1)
28
(+2)
25
(-)
0.229
(↑0.002
3.120
(↑0.05)