西武(☆5対4★)楽天 =リーグ戦7回戦(2022.05.14)・ベルーナドーム=
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楽天
0110200004700
西武
01000040X51011
勝利投手:森脇 亮介(1勝0敗0S)
(セーブ:増田 達至(0勝0敗9S))
敗戦投手:安樂 智大(3勝1敗1S)

本塁打
【西武】中村 剛也(4号・2回裏ソロ)

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◆西武は1-4で迎えた7回裏、川越の適時打と滝澤の適時三塁打で3点を挙げ、同点とする。なおも続く好機で、相手の暴投の間に三塁走者が生還し、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・森脇が今季初勝利。敗れた楽天は、9回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆楽天は今季、土曜日は5勝0敗と負けなし。5試合の平均得点は7・0点で、打率も3割5厘と打ち勝っている。一方、西武の土曜日は7試合で1勝5敗1分け。平均1・9点、打率2割7厘と攻撃陣が対照的。

◆西武は女性ファンが主役の「ライオンズ獅子女(ししじょ)デー」を開催し、俳優の玉木宏(42)が始球式に登場した。バックスクリーンからランボルギーニに乗って登場。背番号555のユニホーム姿でマウンドに上がると、左腕から投げ込んだ。ストライクゾーンから左にそれたが、力強いノーバウンド投球を披露。「本当に初めてのことだったので、すごく新鮮な場所に立たせていただいてうれしかったですし、コロナ禍の中でお客さんを入れての場所に立つのも久しぶりだったので、光栄に思いました。あっという間に終わってしまったので、また楽しめるような機会がいただけたらうれしいなと思います」と振り返った。

◆西武中村剛也内野手(38)が2戦連発のアーチをかけた。1点を先制された直後の2回の第1打席。先頭でカウント0-1からの2球目、外寄り高めの143キロ直球をバックスクリーンにたたき込んだ。前日13日の同戦に続く4号ソロで、通算本塁打は446本に。ホームラン談話は恒例? の「打ててよかったです」だった。前夜は同点の6回2死からカーブを狙い打っての3号ソロ。並んでいた長嶋茂雄氏(巨人終身名誉監督)の数字を抜き、歴代単独14位となる通算445号としていた。

◆楽天アラン・ブセニッツ投手(31)が、アクシデントに見舞われた。3点リードの7回に2番手として登板。1死一塁の場面で、愛斗の打球が右足を直撃。マウンド上に倒れ込んだ。治療のため、自力でベンチに戻ったが、そのまま降板。安楽が3番手としてマウンドに上がった。ブセニッツは試合前時点で今季11試合に登板し、防御率0.84と抜群の安定感を誇っていた。

◆楽天が終盤に逆転され、今季ワーストの4連敗となった。2回1死一、二塁で辰己が中前適時打を放って先制。直後に早川が西武中村にバックスクリーンへ2戦連発となるソロを浴びて同点とされるも、3回1死二塁で島内が中堅へ適時二塁打を放って勝ち越した。5回にはマルモレホスと茂木の適時打で2点を追加。早川は6回6安打1失点で試合を作った。3点リードの7回1死一塁で、2番手ブセニッツが愛斗の打球を右足に受け、負傷降板。3番手で安楽がマウンドに上がったが、2死一、三塁で川越に左前適時打、続く滝沢に右中間へ2点適時三塁打を浴びて同点に追いつかれた。直後、外崎が打席に入ると、2球目で暴投。勝ち越し点を献上した。球団最長の11連勝が11日に止まり、そこから連敗。不穏な流れを断ち切れずにいるが、石井GM兼監督は「連勝、連敗というのはある。ただ、どういう風になっていったかというところの方が問題だと思う。11連勝、4連敗と区切るのではなくて、15試合で区切ったら選手が頑張って貯金7個作ってくれたところの方が大事」と強調。ブレずに前を向き続ける。

◆楽天が終盤に逆転され、今季ワーストの4連敗となった。3点リードの7回1死一塁で、2番手ブセニッツが愛斗の打球を右足に受け、負傷降板。3番手で安楽がマウンドに上がったが、2死一、三塁で川越に左前適時打、続く滝沢に右中間へ2点適時三塁打を浴びて同点に追いつかれた。直後、外崎が打席に入ると、2球目で暴投。勝ち越し点を献上した。球団最長の11連勝が11日に止まり、そこから連敗が止まらない。嫌な流れを断ち切れずにいる。試合後の石井一久GM兼監督の主な一問一答は以下の通り。-7回を振り返って石井GM兼監督 アクシデント的な降板だったんですけど、元々7回ブセニッツで行く時にバックアップで安楽がついていたので、そこは関係ないかなとは思います。ただ安楽が1点でいいと割り切ってしっかりと投球してくれたら良かったんですけど、昨日今日と球が真ん中に集まってくるので、もう少し散らしていかないと彼の良さは出ないかなというところはあります。三塁打打たれたところもあそこは別にストライク入れに行く必要もなかったし、たぶん銀仁朗もアウトコース、ボール気味に要求していたところをインコース気味に入った。あの感じだと球威もなかったので、しょうがないかなと思います。-ブセニッツの状態は石井GM兼監督 まだ分からないです。病院には行くかな。-4連敗石井GM兼監督 そうですね。連勝、連敗というのはあるので。ただ、どういうふうになっていったかというところの方が問題だと思う。11連勝、4連敗と区切るのではなくて、15試合で区切ったら選手が頑張って貯金7個作ってくれたところの方が大事。そこプラスこの勝った負けたの中で、野球がどういう風にできていたかの方が大事。そういう意味では集中力をしっかり持って戦ってくれているし、そこはいい意味でちゃんと捉えていく方が大事かなと思います。-早川の投球石井GM兼監督 初回、2回とボールはちょっと高かったんですけど、少しずつ低めに集めてくれて、いいピッチングはしてくれたと思います。6回で降りたことに関しては、後ろのピッチャーにつないで、しっかりと勝ちパターンというところと、早川が6回終わったときの状態というところを見て、あそこは交代を判断しました。-7回に遊撃守備に村林を入れたのは逃げ切りを図るためそうですね。そこはしっかりとディフェンスを固めてという。万が一のときがあったときは銀次も控えていたので、9回の通りですね。チャンスで銀次が状況には、ダブルスタンバイしながらディフェンスを固める形でした。

◆通算100死球 鈴木大地(楽天) 14日の西武7回戦(ベルーナドーム)の2回に佐藤から死球を受け記録。プロ野球23人目。初死球はロッテ時代の12年8月10日のオリックス15回戦(QVCマリン)でマクレーンから。過去の22人はいずれも100本塁打以上打っているが、鈴木大は通算69本塁打。100号より先に100死球を記録した選手は史上初めて。

◆西武森脇亮介投手が今季初勝利を挙げた。3点ビハインドの7回に3番手で登板。楽天の5番マルモレホスを空振り三振に仕留めるなど3者凡退で、裏の逆転劇につなげた。「今季初勝利は素直にうれしい気持ちですが、今日は『夏央さん』のおかげです」と、11歳年下のヒーロー滝沢を立てた。

◆「越後の牛若丸」が逆転勝利をもたらした。高卒ルーキーの西武滝沢夏央内野手(18)が、連日のお立ち台で首位楽天撃破のヒーローになった。7回に安楽から同点の2点三塁打を放つと、さらに暴投の間に勝ち越しのホームも踏み、2安打2打点の活躍。13日に育成から支配下昇格したばかりで、デビューから2日連続でヒーローインタビューに迎えられた。チームは楽天に連勝でカード勝ち越しを決めた。164センチの体がみるみる三塁を陥れた。7回に1点を返し、なおも2死一、三塁。滝沢は自分より22センチ、22キロ大きい安楽の直球に力負けしなかった。白球が右中間を抜ける間に走者が1人かえり、2人目もかえり、追いついた。「いや、もう、本当に信じられない気持ちです」。プロ初打点が同点の2点三塁打になった。大活劇は終わらない。続く外崎への2球目。変化球がバウンドするのを見るやスタートを切った。「勝手に反応した感じです。迷いなく走れたんじゃないかと思います」。50メートル走5秒8の足で決勝点をもぎ取った。滑り込んだ際に破れたユニホームの左膝が、名誉の勲章だ。一瞬でもためらえば、おじけづけば、逆転はなかったかもしれない。辻監督は「担当コーチもミーティングで話していたけど、ずっと1軍にいた選手も見習えというくらいの、怖いものなし。それもあいつの特権だしね。技術だと思うし、それだけのことを一生懸命やっている」とたたえた。高校を卒業してまだ2カ月足らず。2日前まで背番号3ケタの育成選手だった。若い。背が低い。ともすれば弱点にもなりかねない要素を、武器に変えた。当然、悩んできた。「でかい選手には勝てないんじゃないか」。さらなる成長期を期待して、サプリメントに頼った時期もあった。だが小さいイコール弱い、じゃない。「今日も(楽天側は)自分の身長を考えて外野が前進していた。間を抜ける打球が打てて良かったです」。球界最小兵なりの、戦い方がある。はつらつとした高校時代の気持ちを忘れないように、登場曲は昨夏の高校野球応援ソング「夢わたし」にした。1軍デビューから2日連続の遊撃スタメン、2日連続のお立ち台。「本当、最高でした!」。届かなかった甲子園とは違えど、18歳の青春。忘れがたい景色を心に刻んだ。【鎌田良美】

◆「令和の牛若丸」が逆転勝利をもたらした。ルーキーの西武滝沢夏央内野手(18)が、連日のお立ち台で首位楽天撃破のヒーローになった。7回に安楽から同点の2点三塁打を放つと、さらに暴投の間に勝ち越しのホームも踏み、2安打2打点の活躍。13日に育成から支配下昇格したばかりで、デビューから2日連続でヒーローインタビューに迎えられた。チームは楽天に連勝でカード勝ち越しを決めた。恩師も連日の活躍に目を細めた。関根学園・安川巧塁(よしたか)監督(30)は滝沢の人柄について、「『これ』と思ったら、とことんやる。そんなところがプレーにも表れていた」。他校からの勧誘もある中で、同じくOBの兄拓人さんが14年の夏決勝で敗れた無念を晴らすべく、小学生時代から甲子園出場のない同校への進学を決意。同監督は「走り、送球、バットスイングのスピードはほかの選手と段違い。1年春は背番号4を任せ、2年秋には投手もやらせた。運動能力が高い」と振り返った。

◆育成出身で球界最小兵164センチの西武滝沢夏央内野手(18)が、3試合連続「2番遊撃」でスタメン出場した。1点を追う5回2死一、二塁、楽天則本に2球で追い込まれ決め球のフォークを空振り三振。さらに7回2死満塁で全球フォーク勝負に、空振り三振に打ち取られた。一線級の変化球の前に、デビューから初めて無安打に終わり、辻監督は「高校出たばっかり。一流ピッチャーのフォークなんか見たことないやろ。勉強だからね」と成長を見守っていく。

◆18歳の超新星だ! 西武・滝沢夏央(なつお)内野手=新潟・関根学園高=が14日、楽天7回戦(ベルーナ)の七回、同点に追い付く2点三塁打を放ち、直後に暴投で決勝のホームを踏んだ。育成ドラフト2位で今季入団し、13日に支配下選手契約を結んだばかり。即「2番・遊撃」で先発出場して逆転を呼ぶプロ初安打を放った前日に続き、身長164センチの現役最小兵が今度はプロ初打点を挙げ、2日連続のお立ち台に上がった。) プロ初のお立ち台から約20時間後。急きょ応援に駆け付けた両親がスタンドで見守る中、再びお立ち台に上がった滝沢のユニホームは、左膝部分が激しく裂けていた。「本当、信じられない気持ち。最高です。本塁にスライディングしたときに破けました」2-4の七回2死一、三塁。1ストライクから2球目の直球を捉えた打球は、前進守備の右中間を真っ二つに割った。50メートル5秒8の俊足を飛ばし、余裕のスタンディング三塁打。続く外崎の2球目が暴投となってボールが三塁側に転がると、今度は「体が勝手に反応した」と間一髪で本塁を陥れた。試合後のミーティングでは、黒田内野守備走塁コーチが「ワンバウンドしたら思い切っていっていい、と常に言っている。今まで1軍にいた選手は滝沢を見習え」と声を大にした。身長164センチ。大嫌いな牛乳をがぶ飲みした時期もあったが背は伸びず、中学時代は野球を辞めることも考えたという。そんな現役最小兵が支配下登録から即先発出場し、プロ初安打を放った前日から連日のドでかい仕事をやってのけた。) 昨年12月23日。母校、関根学園高での部活動最終日。サプライズで駆け付けてくれたのはOBでヤクルト打撃投手の市橋崇見氏だった。同氏が主将を務めた2014年夏の新潟大会。決勝で日本文理に逆転サヨナラ負けしたが、滝沢はその試合を観戦し同高でのプレーを決意した。高校最後の練習でキャッチボールをしてくれた憧れの大先輩のためにもと、プロでの活躍を誓ったのだった。辻監督も「すばらしい。(七回も)何かやってくれそうな感じがしたので、代打なんて1ミリも考えなかった」と絶賛。野球は背丈でやるものではない。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
24101 0.706
(↓0.021)
-
(-)
108144
(+4)
95
(+5)
25
(-)
34
(+2)
0.246
(↓0.001)
2.580
(↓0.08)
2
(-)
ソフトバンク
22141 0.611
(↓0.018)
3
(-)
106156
(-)
115
(+2)
22
(-)
20
(-)
0.268
(↓0.002)
2.640
(-)
3
(-)
西武
20181 0.526
(↑0.012)
6
(↑1)
104124
(+5)
114
(+4)
28
(+1)
14
(-)
0.226
(↑0.002
2.430
(↓0.04)
4
(1↑)
ORIX
17230 0.425
(↑0.015)
10
(↑1)
10393
(+1)
133
(-)
12
(-)
24
(-)
0.204
(↓0.003)
2.960
(↑0.07)
5
(1↓)
ロッテ
15221 0.405
(↓0.012)
10.5
(-)
105108
(-)
132
(+1)
14
(-)
42
(+3)
0.208
(-)
2.710
(↑0.06)
6
(-)
日本ハム
14250 0.359
(↑0.017)
12.5
(↑1)
104118
(+2)
154
(-)
33
(-)
28
(+1)
0.227
(-)
3.840
(↑0.11)