1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 | 2 | 0 | 2 | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 9 | 13 | 0 | 2 |
DeNA | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:青柳 晃洋(4勝1敗0S) 敗戦投手:上茶谷 大河(2勝3敗0S) 本塁打 |
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◆阪神は初回、佐藤輝の適時打などで2点を先制する。その後は3回表に中野の2ラン、5回に糸井の2点適時打が飛び出すなど、終わってみれば13安打で9得点を挙げた。投げては、先発・青柳が6回2失点の好投で今季4勝目。敗れたDeNAは、投打ともに振るわなかった。
◆防御率1位のDeNA上茶谷大河投手(25)と、"隠れ1位"の阪神青柳晃洋投手(28)が投げ合う。2人はともに35回1/3を投げ、上茶谷は防御率2・04。チーム試合数の差で青柳は規定未満だが、上茶谷より低い同0・76。
◆阪神青柳晃洋投手(28)がスライドで先発登板する。右腕は現在3試合連続完投中で、球団では03年井川慶以来19年ぶりの4戦連続完投への記録がかかる。青柳対策として左打者を多く並べるDeNA打線に「やっぱり(DeNAは)左バッターのイメージがあります。シンカーをベース板というのは大前提で、ここ2、3試合で前半の入りというのができていなかった。初回からしっかり制球ができたら」と意気込んだ。チームは2試合連続の雨天中止となったが、雨天中止翌日は8連勝中と好データがそろっている。2連敗中の阪神が、前カードで3連敗を喫したDeNAに倍返ししたいところ。
◆DeNA神里和毅外野手(28)が、チーム屈指の「青柳キラー」の本領を発揮した。3点を追いかける3回2死、内角144キロをはじき返し、右翼フェンス直撃の二塁打を放った。劣勢の展開の中、昨季、4勝を献上した天敵青柳を相手に、試合前の時点で通算打率4割8分の相性の良さを結果で示した。
◆阪神中野拓夢内野手(25)が2号2ランで追加点を奪った。「2番遊撃」で出場。1点リードの3回、先頭近本が左中間への二塁打で出塁。DeNA上茶谷の初球、甘く入った136キロフォークを引っ張り、右翼スタンドに放り込んだ。「近本さんがいい形でつくってくれたチャンスだったので、自分もいい形で後ろにつなぎたいと思って打席に入りました。しっかり振り切ることができましたし、最高の結果になってよかったです」新人の昨季は1本塁打。今季2本目で、ベンチではファンから募集した新しい虎メダルを矢野監督から首にかけられ、祝福を受けた。初回も先頭近本が中前打で出塁し、中野は右中間へのフェンス直撃二塁打でチャンスメーク。マルテの犠飛、佐藤輝のタイムリー2点先取の起点となった。定着しつつある近本との1、2番コンビで打線をもり立てた。
◆DeNA上茶谷大河投手(26)が、今季最短の4回2/3、8安打7失点でKOされた。1回に近本、中野に連打を浴び、マルテの先制犠飛、佐藤輝の適時二塁打で2失点。3回にも中野に2号2ランを浴び、追加点を奪われた。5回には1死満塁から大山に犠飛を浴び、降板を告げられると、代わった三上が糸井に2点適時打を許した。試合前の時点で、防御率2・04とリーグトップで迎えたが、この日の7失点で3・38へと悪化した。
◆DeNAは14日、阪神6回戦で横浜スタジアムの史上最多動員となる3万2463人(5回裏時点)を記録したことを発表した。これまでの同球場での最多動員は、3月25日の広島との開幕戦の3万2436人だった。
◆阪神中野拓夢内野手(25)が、プロ初となる1試合2発を記録した。1点リードの3回、無死二塁からDeNA上茶谷のフォークを右翼スタンドに運ぶ2号2ラン。5点リードの6回2死一塁からは宮国の高め142キロ直球を再び右翼席へ放り込んだ。「点差に関係なく、後ろの打者にいい形でつなぐという自分の仕事をしようと打席に入りました。ホームランになるとは思いませんでしたが、最高の形で追加点を取ることができて良かったです」1試合2発は今季チームで初めて。中野は初回に二塁打、5回に中前打を放っており、プロ初の4安打。サイクル安打達成まで三塁打を残すのみ。4打点は4月24日ヤクルト戦以来、プロ2度目となった。1年目の昨季は1本塁打だった驚異の2番打者が、得点力不足の打線に活気をもたらした。?▼阪神中野が自己初の1試合2本塁打。新人だった昨季に打ったプロ初本塁打は神宮で、今季1号も神宮。通算4本塁打は、神宮と横浜で2本ずつ打っている。▼1試合4安打も自己初。昨季12度、今季3度あった3安打を上回った。4打点も4月24日ヤクルト戦で記録した自己最多に並んだ。
◆DeNAは投手陣が打ち込まれ、連敗を喫し、借金が今季ワーストタイの6へと戻った。先発上茶谷が、今季最短の5回途中7失点でKO。投手陣全体で1番近本(3安打)、2番中野(4安打4打点)に計7安打4打点を許した。打線は昨季、4敗を喫した青柳に8安打を浴びせたが、2点止まりで粘りの投球を許した。この日は横浜スタジアムの史上最多動員となる3万2481人を記録したが、大敗にため息が漏れた。三浦大輔監督(48)は「(上茶谷は)立ち上がり、打たれて、立ち直るきっかけをつかめなかった。上位に打たれすぎかなと思います」と苦言を呈した。
◆阪神が13安打9得点とDeNAに打ち勝ち、連敗を2で止めた。中野拓夢内野手(25)が初の1試合2本塁打を含むプロ初の4安打で4打点の大活躍。「2番遊撃」で出場し、上茶谷から1回は二塁打、3回は2ラン、5回は中前打。三塁打を打てばサイクル安打だった6回は宮国から2ランで、9回は遊飛だった。中野のヒーローインタビューは以下の通り。-打席を振り返って「自分の中では入るかなという感触がなかったので、正直越えてくれという思いで走っていました」-4打席目ではサイクルがかかっていた「ベンチに帰った時にもサイクルヒットあると言われていたが、あまりそこは意識せずに次の打者につなぐバッティングをしようと思って打席に立ちました」-見事な右翼席中段2ラン「人生で一番、手応えがありました」-1試合2本塁打「自分が一番驚いています」-近本とつないだ打線「自分と近本さんが塁に出て、良い形にでクリーンアップにつなぐのが大事だと思うので、今日はしっかりとその役割ができたんじゃないかなと思います」-チームにも勢いがつく「非常に良い勝ち方ができたので、このまま良い勢いにのっていきたいなと思います」-ファンに一言「今日もたくさんの応援ありがとうございます。明日からも1戦必勝でチーム一丸となって頑張っていきたいなと思います。応援よろしくお願いします!」?▼阪神中野拓夢が自己初の1試合2本塁打。新人だった昨季に打ったプロ初本塁打は神宮で、今季1号も神宮。通算4本塁打は、神宮と横浜で2本ずつ打っている。▼1試合4安打も自己初。昨季12度、今季3度あった3安打を上回った。4打点も4月24日ヤクルト戦で記録した自己最多に並んだ。
◆DeNAは昨季4敗を喫した天敵の阪神青柳に8安打を浴びせたが、2得点に終わった。序盤はバントの構えで揺さぶりをかけ、毎回安打を放ったが、大量失点が重くのしかかり、要所を締められた。三浦監督は「ヒットは出ましたけど、2点で負けましたから、またいろいろ考えないと」と話した。試合後、左太もも裏の炎症で2軍調整中だった宮崎が、15日の同戦から合流することが決まった。
◆阪神近本光司外野手(27)が、今季3度目の猛打賞で快勝に貢献した。初回に中前打で出て、マルテの犠飛で先制のホームイン。3回は左翼への二塁打、6回には中前打でチャンスメーク。いずれも生還し3得点で1番の仕事を果たした。「勝ったのでよかったですね、それだけです」。昨季最多安打男が、5月は打率3割5分6厘と状態を上げている。「名古屋で大野さんに崩されて、その3試合、けっこう『やべえな』と思いました」。"やべえ"と言ったのは、6日の中日戦(バンテリンドーム)。大野雄に4打数無安打と封じられ、チームも延長10回2死まで完全投球を許した。近本はその3連戦で13打数1安打。質にこだわることで、思考が切り替わった。「アウトでも内容があるような打席を増やしていかないとな、と思った。結果を気にせず打ちにいくことだなとは思いました」前回はその大野雄と投げ合った青柳が0-0の延長10回に打たれてサヨナラ負け。打線が援護できなかった。「ミーティングでそういう話もあった。とにかく先制して、点を取ろうと。今日だけじゃなくて続けていけるように」。ナイターの打率2割1分2厘と比べ、デーゲームは打率3割4分9厘。太陽を目いっぱい浴びた背番号5が、虎打線をけん引し続ける。【中野椋】
◆阪神中野拓夢内野手(25)が「サイクル超え」の4安打4打点で快勝を呼んだ。DeNA戦に3戦連続の「2番遊撃」で先発。初回に二塁打、3回は上茶谷から2号2ラン、5回は中前打。三塁打を打てばサイクル安打で迎えた6回は3番手宮国と対戦。快挙を「狙っていた」といい、フルカウントから6球目を振り抜いた。「人生で一番、手応えがありました」。完璧に捉えた打球は右翼席中段まで飛んだ。「追い込まれてからしっかりホームランを打つことができましたし、初球からもしっかりといい当たりのヒットを打つことができたので非常にいい打席内容だった」1年目の昨季は1本塁打で、人生初の1試合2本塁打で早くも3本目。サイクル安打に再び挑んだ9回は遊飛に倒れたが、プロ初の4安打で打率をチームトップの3割まで伸ばした。打順別では2番の21試合が最多で、この日は1番近本とのコンビで7安打、7得点。前輪駆動がしっかり機能し、13安打、9得点での大勝を呼び込んだ。矢野監督は「拓夢もホームラン2本はすごい。3割にも乗ってたし、もっともっと高いところ目指してやってもらいたい」と絶賛。昨年チームは横浜スタジアムでのDeNA戦は5勝1敗と好相性だったが、今年4月は3連敗を喫していた。不穏な空気を断ち切り、連敗を2で止めた。【三宅ひとみ】▼阪神中野拓夢が自己初の1試合2本塁打。新人だった昨季に打ったプロ初本塁打は神宮で、今季1号も神宮。通算4本塁打は、神宮と横浜で2本ずつ打っている。▼1試合4安打も自己初。昨季12度、今季3度あった3安打を上回った。4打点も4月24日ヤクルト戦で記録した自己最多に並んだ。?○...3番マルテが先制点をたたき出した。1回無死二、三塁。2ストライクから上茶谷の直球を右犠飛とした。「1、2番の2人がいい流れで作ってくれたチャンスだったし、走者を本塁にかえすという役割を果たしたいと思っていた」。これが今季初打点。5回は1死一塁から左翼線に二塁打をマーク。右足コンディション不良から復帰3戦目で持ち味を発揮した。○...4番佐藤輝も中野のパワーに目を丸くした。1試合2発と活躍した同期に「かなりビックリしました」と仰天した表情を浮かべた。自身も初回に右翼線へ適時二塁打を放つなど、3安打1打点。今季3度目の猛打賞とした。今季もハマスタで打率5割3分8厘と打ちまくる若き主砲は「いいイメージをみんな持ってる。好きな球場です」と笑顔で球場を後にした。○...5番大山が意地で1点をもぎ取った。4-1の5回1死二、三塁から4番佐藤輝が申告敬遠。満塁で打席に立つと、中犠飛で5点目を刻み、先発上茶谷を引きずり下ろした。「1点でも多く青柳さんを援護したいと思っていた。最低限の仕事ですが、追加点を取ることが出来て良かった」。左脚の状態が万全でない中で貢献し、7回守備からベンチに下がった。○...糸井がダメ押しの2点適時打を放った。ぎっくり腰から復活し、「6番右翼」で2試合連続スタメン出場。5回に大山の犠飛で4点差とし、なお2死二、三塁で、代わったばかりの三上の内角148キロを右前に運んだ。「絶対にランナーをかえすという気持ちで打席に入りました。追加点を取ることができて良かったです」。2試合連続タイムリーとし、20打点は佐藤輝に並びチーム最多だ。○...渡辺が3人斬りで、前回登板の雪辱を果たした。7点リードの7回に2番手で登板。先頭伊藤裕を空振り三振、戸柱は2球で遊ゴロに。桑原には追い込んでから5球ファウルで粘られるも、140キロ直球で投ゴロにねじ伏せた。前回11日広島戦は1回2失点でプロ初黒星。「前回悔しい思いをしていたので、今日しっかり抑えることができて良かった」と胸をなで下ろした。
◆阪神青柳晃洋投手(28)が、6回2失点で4勝目をもぎ取った。DeNA打線に毎回の8安打を浴びたが、要所をしのぎ1回と5回の1失点ずつに抑えた。「内容的には満足できる投球ではなかった。梅野さんと野手陣にも助けられながら6回まで投げられ、最低限の仕事ができたと思います」。DeNAには昨年から5連勝とキラーぶりを発揮し、チームの連敗ストップに貢献した。本調子ではない中、工夫を重ねた。打線が2点を先制した直後の初回、2死三塁から牧に速球を左前適時打とされた。立ち上がりは苦しかった。「制球が良くない中で、自分のできることは全部やり切ろうと思っていた」。4回。先頭で迎えた牧との再戦ではクイックモーションから低めの変化球で空振り三振。序盤に直球やツーシームなど速球系を狙われたことから、中盤以降はスライダー、チェンジアップなど変化球の割合を増やし、要所を切り抜けた。この日は母利香さんと兄勇輝さんが別々で現地を訪れていた。勇輝さんは、もともと14日の試合を予定していたという。「本当は僕の試合に来る予定ではなくて。横浜での試合を知り合いと見に行くことが多かったみたいで」。青柳が当初先発予定だった13日の試合が、自身12度目の雨天中止となりスライドで先発。「僕がスライドして入ってきただけなので。珍しい(兄の)観戦となりました」と笑った。チームの雨天中止翌日9連勝を届けられた。球団では03年井川慶以来の4戦連続完投はならなかった。それでも再び規定投球回に到達し、防御率は試合前まで1位で投げ合った上茶谷を抜き去り、1・09で再び1位に躍り出た。「また(3日後に)消えてしまう数字なので、もっと長いイニングを投げて、ずっと規定に乗れるように頑張りたい」。次回は中5日で20日巨人戦の先発が濃厚。その先には「5・27」でロッテ佐々木朗との決戦が、現実味を帯びてきた。【古財稜明】
◆防御率リーグトップだったDeNA上茶谷大河投手(25)が、今季最短の4回2/3 7失点でKOされ、連敗を喫した。投手陣全体で1番近本(3安打)、2番中野(4安打4打点)に計7安打4打点。史上最多動員となる3万2481人を記録したが、大敗にため息が漏れた。三浦監督は「上位に打たれすぎた」と苦言。上茶谷は「ストライク先行を意識しすぎたことが反省点です」と悔しさをにじませた。
◆最強の2番誕生! 阪神中野拓夢内野手(25)が「サイクル超え」の4安打4打点4得点で快勝を呼んだ。DeNA戦(横浜)に3戦連続の「2番遊撃」で出場。快音を重ね、三塁打を打てばサイクル安打だった6回、宮国から3号2ランを放って7点差とダメを押した。昨年は1本塁打の男が、人生初という1試合2本塁打。快挙は逃したが、チームの連敗ストップに貢献した。ハマスタで背番号51が大暴れした。三塁打を残してサイクル安打にリーチをかけて迎えた6回2死二塁の4打席目。3番手宮国との対決にファンも虎ナインもくぎ付けになった。「ベンチにいる先輩に、サイクルを狙うチャンスは今しかないぞと言われていたので、4打席目からサイクルは狙っていました」フルカウントから6球目。力強く振り抜いた。「人生で一番、手応えがありました」。完璧に捉えた打球は三塁打どころか右翼席中段まで飛んだ。サイクル安打を超える3号2ランに「欲を出しすぎてしまったかなと」と苦笑い。再び挑んだ9回は遊飛に倒れた。快挙は逃したが、初の1試合2発で4安打4打点と打ちまくった。初回は右中間フェンス直撃の二塁打で出てマルテの犠飛につなげ、佐藤輝の二塁打で生還。3回は上茶谷から2号2ラン、5回は1死から中前打で出塁して生還と、5打席で4度ホームを踏んだ。「追い込まれてから本塁打を打つことができたし、初球からもいい当たりのヒットを打つことができ、非常にいい打席内容だった」1年目の昨季は1本塁打だったが、早くも3本目。プロ初の4安打で打率をチームトップの3割まで伸ばした。好調の秘訣(ひけつ)は「手」にある。4月上旬からストレッチやランニングで手のひらに収まる大きさのオレンジ色をしたリングを握っている。勧めた藤井康巡回打撃コーチによると「持っているだけで、体に自然と自分の4スタンス理論のタイプに適した軸をつくってしまう」というアイテム。西武時代、故障に悩んでいた菊池雄星(ブルージェイズ)も愛用した。同理論は体の使い方を4つに分類し、リングはタイプごとに形状が異なる。つま先内側に重心がある「A1」の中野はイチロー氏らと同じで、人さし指と親指で輪っかを作るように使っている。無意識下のバランス管理がプレーを支える。チーム事情で4番を除く1番から7番に入り、16度の打順変更に対応している。2番の21試合が最多で、この日は1番近本とのコンビで7安打、7得点。「前輪駆動」が機能し、13安打、9得点の大勝を呼んだ。矢野監督は「拓夢も本塁打2本はすごい。3割にも乗ってたし、もっともっと高いところ目指してやってもらいたい」と絶賛。連敗を2で止め、4月に3タテを食らった得意の敵地DeNA戦で再び白星回収にかかる。【三宅ひとみ】?▼阪神中野拓夢が自己初の1試合2本塁打。新人だった昨季に打ったプロ初本塁打は神宮で、今季1号も神宮。通算4本塁打は、神宮と横浜で2本ずつ打っている。▼1試合4安打も自己初。昨季12度、今季3度あった3安打を上回った。4打点も4月24日ヤクルト戦で記録した自己最多に並んだ。
◆横浜から遠く離れた山形・天童市の実家で、中野拓夢内野手(25)の母節子さん(54)が驚きの声を上げた。「高校生までは非力で外野に飛ばすのがやっとだった子が、1試合に2本...。明日は雪が降ったり? 何かおかしいことが起こっちゃうかも(笑い)」。すでに昨季を超える3本塁打。突然の"パワーヒッター化"の要因は、下肢のコンディション不良に苦しんだオフ、キャンプ期間にあると分析する。「リハビリやトレーニングで2、3キロ太ったって言ってたんです」。けがの功名。増量したボディーが飛距離を生んでいる。アマ時代のホームランボールは大切に実家の押し入れにしまってある。ただ昨年5月4日に放った1号を含め、プロに入ってからの記念球は届いていないという。「たくさん打って、実家にある分を超えるくらい送ってきてほしいです」。中野ファミリーはコレクションが増えることを楽しみに待っている。【阪神担当=中野椋】
◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】14日DeNA対阪神戦、まさに阪神中野拓夢デーとなる活躍、2本塁打を含む5打数4安打4打点4得点、阪神はこれで波に乗っていけるか!?
◆両軍のスターティングメンバーが発表された。2連敗中の阪神の先発は前日13日が降雨中止となり、スライド登板となった青柳晃洋投手(28)。球団では2003年井川慶以来19年ぶりとなる4試合連続完投をかけてマウンドに上がる。
◆阪神が幸先よく先制した。一回先頭の近本が上茶谷の初球、146㌔を中前打。2番・中野が右中間フェンス直撃の二塁打で無死二、三塁のチャンスを作った。3番・マルテが右犠飛でわずか7球で先制。マルテは今季初打点をあげた。なおも1死二塁から4番・佐藤輝が右翼線へ適時二塁打を放って追加点。好相性の横浜スタジアムで阪神打線が初回からつながった。
◆阪神・中野拓夢内野手(25)が三回に2号2ランを放った。「近本さんがいい形で作ってくれたチャンスだったので、自分もいい形で後ろにつなぎたいと思って打席に入りました。しっかり振り切ることができましたし、最高の結果になってよかったです」2-1で迎えた三回。先頭の近本が左越えの二塁打を放ってチャンスメークすると中野が打席へ。その初球だった。136㌔フォークを振り抜くと、打球は右翼スタンド最前列へ。第1打席は右中間フェンス最上段に当たる二塁打を放っていたが、正真正銘スタンドにぶち込み、笑顔でダイヤモンドを一周した。中野は4月24日のヤクルト戦(神宮)以来の今季2号。ルーキーイヤーの昨季は公式戦1本塁打に終わった男が、早くも昨年の自分を超えた。
◆阪神打線が大量リードを奪った。4-1の五回。1死から中野が中前打で出塁。今季4度目の猛打賞で口火を切ると、3番・マルテが二塁打、佐藤輝が申告敬遠で1死満塁の好機を作った。5番・大山が中犠飛を放って、DeNAの先発・上茶谷をノックアウト。なおも2死二、三塁から糸井が2点右前打を放って7-1とリードを広げた。
◆阪神・中野拓夢内野手(25)が六回にこの日2本目となる3号2ランを放った。7-2の六回2死二塁。フルカウントから宮国の142㌔を振り切った。打球は右翼席で弾む3号2ラン。中野は第1打席で二塁打、第2打席が本塁打、第3打席で中前打を放っており、三塁打を放てばサイクル安打を達成していたが、〝サイクル超え〟のホームランにベンチで充実の表情を浮かべた。
◆阪神の先発・青柳晃洋投手(28)は6回8安打2失点。味方の援護にも恵まれ、今季4勝目の権利を持って中継ぎ陣へマウンドを託した。3試合連続で完投している青柳は毎回ヒットを浴びながら、粘りの投球をみせる。低めに集める丁寧な投球でDeNA打線に連打を許さず、2失点で切り抜けた。前回登板だった6日の中日戦(バンテリンドーム)は9回無失点も、0-0で突入した延長十回に失点してサヨナラ負け。打線の援護なく初黒星を喫した。この日は打線の大量援護にも恵まれ笑顔で後を託した。
◆阪神が序盤からリードを奪って逃げ切り、連敗を2で止めた。一回無死二、三塁からマルテの右犠飛で先制すると、佐藤輝が適時二塁打を放って先行した。三回は中野が右翼スタンドへ2号2ラン。中野は六回にも3号2ランを放ち、4安打4打点2本塁打と打ちまくった。ここ数試合は得点力不足に苦しんでいたが、マルテ、佐藤輝、大山とクリーンアップがいずれも打点をマークし、打線は13安打9得点と久々の猛攻だった。先発した青柳は毎回安打を許しながらも6回8安打2失点で試合を作った。前回登板だった6日の中日戦(バンテリンドーム)は9回無失点も、0-0で突入した延長十回に失点してサヨナラ負け。打線の援護なく初黒星を喫していたが、この日は大量援護に恵まれ、今季4勝目をマークした。
◆阪神・中野拓夢内野手(25)が2本塁打を含む4安打4打点の活躍で、チームの勝利に貢献した。内容は右越え二塁打、右越え本塁打、中前打、右越え本塁打、遊飛で、三塁打が出ればサイクル安打だった。試合後のヒーローインタビューは以下の通り。ーーまず1打席目、スタンドインまであと少し。2打席目はスタンドへ。感触は?「そうですね。自分の中では入るかなという感触はなかったので、正直越えてくれという思いで走っていました」ーー3打席目はシングル。4打席目、ファンはサイクル安打の期待が「ベンチに帰った時もサイクルヒットあるぞとは言われていたんですけど、あまりそこは意識せず次のバッターにつなぐというバッティングをしようと思って打席に入りました」ーーその打席で打った2本目の手応えは「人生で一番、手応えがありました」ーープロ初の1試合2本塁打は「自分が一番、驚いています。はい」ーー1、2番で7安打「自分と近本さんが塁に出て、いい形でクリーンアップにつなぐが大事だと思っているので、今日はしっかりと、その役割ができたんじゃないかなと思っています」ーー雨の中止を挟んで、流れを変えていけそうな勝利「非常にいい勝ち方ができたので、このままいい勢いに乗って頑張りたいと思います」ーーファンへ「今日もたくさんの応援ありがとうございます。明日からも一戦必勝で頑張っていきます。応援よろしくお願いします」
◆阪神は「2番・遊撃」の中野拓夢内野手(25)の2本塁打を含む4安打4打点の活躍で、DeNAに快勝した。チームでは2003年の井川慶以来の4連続完投の期待がかかった青柳晃洋投手(28)は6回2失点、89球で降板したものの、4勝目(1敗)を挙げた。矢野耀大監督(53)の一問一答は以下の通り(チーム成績13勝26敗1分、観衆3万2481人)。ーー青柳は好調でなくても試合を作った「そうやね。打線も前回、ヤギに借りがあったんで。そういうところでたくさん点を取ってくれた中での投球も簡単ではないんで。逆に早く抑えたいし、早くアウトを取りたいし。そういうところもしっかりやってくれたんじゃないの」) ーー1、2番が出て返すいい形「そうやね。やっぱりチカが出て、拓夢も今日のホームラン2本はすごいし。ウチらしいというかね、なかなかこういう攻撃ができなかったんで。チカが出て、しっかり返す方も返せたんで。マルテはまだまだ上がって来てほしいけど、やっぱり1、2番が出るとね、そういう内容の打撃にも近づいてくる。何とかしようとね、得点圏に走者を置けば置くほど、そういうバッターって、そういう気持ちにさらになっていくと思うんで。前の打者が出てくれることで、そういうバッティングに変わっていってくれるんじゃないかなと思う」 ーー中野は小力(こぢから)もある「まあ球場がね。この球場はもちろん、拓夢でもチャンスはあるし。力というところでは、パワーがある打者じゃないけど、捉えるというところでは本当にしっかりしたものを持っている選手なんで。3割にも乗ってたし、こういう返すバッティングもできるところもそうやし、もっともっと高いところ目指してやってもらいたいなと思います」ーー近本も含めて1、2番は開幕当初と比べると状態は上がってきた「いやー、チカは一回上がりそうかなというところでね、ちょっとアレやったけど、まあまあ、まだ試行錯誤はもちろん、これでヨシっていうところではないとしてもね、今日のアウトの内容も良かったし、全部の内容良かったんで。これもいつも言うけど、俺らは結果でこう、どうしてもこう、何ていうのかな、判断していくっていうか、近本自身もね、悪い当たりでもヒットになってくれればそれは気分も変わってくる。そういうところではホントに内容もよくなっていってるんで、それをきっかけにね、チカが出るのがウチの野球なんでね、そういうきっかけにしてほしいなと思います」ーーマルテ(一回)、大山(五回)の犠飛も大きかった「マルテはもうちょっと飛ばしてくれたらっていうのはもちろんある。最低限の仕事をしてくれてるけど、もちろん全部ヒットで返せるわけじゃないんだけど、悠輔もアレでオッケーな部分もあるけど、さらに言えばね、やっぱあれを放り込むくらいのゾーンだった可能性もある。あれで良しと言うよりは、上をイメージしてやってもらった方がいいかなと」ーー糸井のタイムリーも貴重(五回の適時打)「うん、嘉男もあそこね。ピッチャーが代わって変化球、変化球と来て、たぶんフォークかなと思うけど。3球勝負を、コースはちょっと見えないけど、あれをしっかり引っ張って、一発で仕留めたのはすごいなと思う。展開的に向こうは止めたいからこそピッチャー代えたと思うけど、そこをいけたのは、ムード的には『よっしゃ、これでこっちの流れや』ってことになれたから。さすが、という感じだった」ーー前回良くなかった渡辺、岩貞も好投「続くと、もちろん不安にもなっていくし、次につながる登板になったかなと思うけど」
◆DeNAは球団史上最多動員を更新する3万2481人が入った本拠地で完敗を喫した。上茶谷はストライクゾーンに集めすぎ、五回途中7失点と打ち込まれた。一回は連打と犠飛、さらに佐藤輝に適時二塁打を浴びて計2点を失い、三回は中野に初球の変化球を2ラン。五回にも追加点を許し、試合前にリーグトップの2・04だった防御率は3・38に悪化した。「ストライク先行を意識しすぎた」と反省の言葉を漏らした。救援陣も含め、近本と中野の1、2番に計7安打を浴び、三浦監督は「上位に打たれすぎた」と苦言を呈した。
◆DeNA先発の上茶谷大河投手(25)は五回途中8安打7失点と崩れ、3敗目。二回を除いて毎回安打を許すなど波に乗れなかった。試合前時点で防御率は2・04でリーグトップだったが、3・38で10位に急落した。三浦監督は「立ち直るきっかけをきょうはつかめなかったのかなと思います。たまにはこういう日もあると思う」と右腕をかばった。
◆阪神のジェフリー・マルテ内野手(30)が出場10試合目で今季初打点をあげた。一回無死二、三塁から先制点となる右犠飛。「最低限の仕事だったけど先制できてよかった」とひと息ついた。五回には左翼線へ二塁打を放ち、1安打1打点で勝利に貢献。右足の張りで2軍調整し、1軍復帰後の計2試合は9打数1安打と苦しんでいただけに、矢野監督は「マルテはまだまだ上がってきてほしい」と期待した。
◆阪神・大山悠輔内野手(27)が4-1の五回、意地の中犠飛を放った。1死二、三塁から4番・佐藤輝が申告敬遠で歩かされて満塁の好機。上茶谷のカットボールにバットが反応した。「1点でも多く青柳さんを援護したいと思っていたので。最低限の打撃ですが、追加点を取ることができてよかった」と3試合ぶりとなる打点に笑顔だった。
◆八回に登板した阪神・岩貞祐太投手(30)が、2番から始まった相手打線を打者3人でピシャリと抑えた。前回登板の10日の広島戦(甲子園)は打者4人に対し、被安打2、2死球と1死も奪えずに降板。2試合連続の雨天中止でしっかりと修正し、マウンドで結果を残した。矢野監督は「次につながる登板になったかなと思う」と評価した。
◆阪神・渡辺雄大投手(30)が2番手で七回に登板。先頭の伊藤裕をツーシームで空振り三振に斬り、戸柱を遊ゴロ、桑原はファウルで粘られながら11球目の直球で投ゴロに仕留めた。前回登板の11日の広島戦(甲子園)は1回2失点で今季初黒星を喫していただけに、「広島戦で悔しい思いをした。きょうは抑えることができてよかった」と安堵した。
◆ぎっくり腰の影響を感じさせなかった。どっしりと腰を据えて勝負に臨んだ阪神・糸井が、投手のハートにずっしりと重く響く2点打をお見舞いした。40歳のバットが相手の戦意を喪失させた。「絶対にランナーをかえすという気持ちで打席に入りました。追加点を取ることができて良かったです」五回、大山の犠飛で5―1とした直後の1死二、三塁で打席が回ってきた。先発・上茶谷の後を継いだ三上の3球目、内角低めの直球をとらえ、一、二塁間を抜けるダメ押しの2点打だ。これで今季20打点となり、佐藤輝と並んでチームトップタイとなった。4月30日の巨人戦(東京ドーム)以降は腰を痛めた影響で代打での出場にとどまった。11日の広島戦(甲子園)で9戦ぶりに先発に復帰し、適時打を含む3打数2安打1打点と活躍。「〝がっかり腰〟にがっかりしていたので。1週間で絶対に治したいなと思って」とコンディションを整え、復活を遂げた。12、13日は2試合連続で雨天中止となったが、復帰したばかりの糸井にとっては回復にあてるための〝恵の雨〟となった。衰え知らずの打棒と勝負強さに矢野監督も「しっかり引っ張って、一発で仕留めたのはすごい。展開的に向こうは(流れを)止めたいからこそピッチャーを代えたと思うけど、ムード的には『よっしゃ、これでこっちの流れや』ってなれたから。さすがという感じだった」と絶賛。クリーンアップの後に控える糸井の存在が頼もしい。(織原祥平)
◆調子はよくなかったが、エースの責任は果たした。阪神・青柳が6回を投げて8安打されながらも2失点にまとめて今季4勝目。41回?で規定投球回に到達し、防御率1・09でリーグトップに躍り出た。「もっと長いイニングを投げて、しっかりずっと規定(投球回)に乗れるように頑張りたいと思います」右腕は決意を新たにした。新型コロナウイルス陽性判定を受けて、今季初登板は4月15日の巨人戦(東京ドーム)。同22日のヤクルト戦(神宮)で完封勝利してから3試合連続完投と巻き返した。球団では2003年の井川慶以来となる4試合連続完投の偉業はならなかったが、初めて無四死球での勝利をつかんだ。「思い通りのところに投げられなかったので、タイミングをずらしたりした。打たれた部分も多かった、工夫はできたのかなと」2点を先制した直後の一回、2死三塁から牧にツーシームを左前に運ばて失点したが、四回先頭の打席ではクイック投法も交えて空振り三振に仕留めた。横浜市出身の青柳は「知人や知り合いが応援に来てくれるので」が口癖。この日の横浜スタジアムには球団史上最多動員を更新する3万2481人が入り、青柳の母・利香さん、兄・勇輝さんも応援に駆けつけ、スタンドからの後押しにも勇気づけられた。これで〝地元〟で通算6勝1敗だ。大野雄と投げ合った前回6日の中日戦(バンテリンドーム)では、延長十回にサヨナラ打を浴びて1失点で〝完投負け〟。今回は打撃陣の援護を受けての投球となったが、矢野監督は「打線もヤギ(青柳)に借りがあったんで。でも、たくさん点を取ってくれた中での投球は簡単ではない」とねぎらった。「野手が打ってくれたから楽に投げられた。僕自身は、何もできなかった。周りに引っ張ってもらって、何とか六回まで投げられた」と青柳。次回は中5日で、20日の巨人戦(甲子園)での先発が有力。今季リーグトップ3完投の〝鉄腕〟が、次は最後までマウンドに立つ。(三木建次)
◆DeNAは阪神の1、2番を止められず大量失点。球団史上最多動員を更新する3万2481人が集まった横浜スタジアムで敗れ、三浦大輔監督(48)は「やられ過ぎ。1、2番にあれだけ出塁されると、ああいう点差になりますね」と表情を厳しくした。近本と中野に4本の長打を含む7安打を浴びた。一回は近本、中野に安打を許したところから2失点。三、六回は近本が安打で出て続く中野が右越えの2ランと、似た光景が繰り返された。) イースタン・リーグ、日本ハム戦(平塚)では左太もも裏炎症で2軍調整中の宮崎が2安打。15日に1軍昇格する。この日に続き、女性に特別ユニホームが配布される人気イベント『YOKOHAMA GIRLS☆FESTIVAL』が開催される阪神との2戦目。主軸を打線に加え、反撃を期す。(横山尚杜)
◆サイクル超え2発!! 阪神はDeNAに9-2で快勝し、連敗を2で止めた。中野拓夢内野手(25)が三塁打が出ればサイクル安打達成となる六回の第4打席で右翼越えの本塁打を放つなど、人生初の1試合2発&プロ初の4安打をマーク。〝中野祭〟から虎が勢いに乗っていく。小さな体を目いっぱい使って、バットを振り抜いた。この日、横浜の制空権を支配したのは、佐藤輝でも、DeNA・牧でも、助っ人でもない。中野がプロ初の4安打に人生初の1試合2発! 〝サイクル超え〟まで達成し、ヒーローインタビューで声を弾ませた。「(2号2ランは)正直、『(フェンスを)越えてくれ』という思いで走っていました。(3号2ランは)人生で一番、手応えがありました!」一回無死一塁の第1打席、上茶谷の136キロフォークをとらえると、打球は右中間フェンス最上部に直撃。あと少しで本塁打という二塁打でチャンスメークすると、三回に再びフォークをとらえ、今度は右翼席最前列に運ぶ2号2ラン。矢野監督から虎メダルをかけられ、笑顔がはじけた。五回の第3打席は中前打。当然、頭の中には、あの偉業が浮かぶ。「ベンチにいる先輩から『サイクル狙うチャンスはいましかないぞ』といわれていたので、4打席目から狙っていました」。六回2死一塁で迎えた第4打席。近本が二盗を決めると、外野は前進守備に変わった。三塁打のチャンス到来。宮国に対し、フルカウントから6球目、142キロを一閃。入れ! いや、入るな! 虎党の矛盾する思いをよそに、白球は右翼席中段へ。人生最高の手応えをかみしめ、中野は三塁を蹴ってホームを踏んだ。 4安打4打点2本塁打4得点の大暴れ。打率も・300に上昇だ。6日の中日戦(バンテリンドーム)で9回無失点と力投しながら、黒星をつけさせてしまった青柳に「(前回は)エースに負けをつけさせてしまった。打線が援護して、楽な状態で勝ちをつけさせてあげたかった」と大量援護点を届けた。身長は171センチとプロ野球選手としては小柄。守備や足には自信があったが、中学時代から「体がめちゃくちゃ小さくて打球が飛ばなかった」と打撃に対するコンプレックスを持っていた。それでも、これまで貫いてきたのは誰にも負けないという気持ち。プロに入ってからもその信念を持って、鋭く強いスイングを磨くことを心がけてきた。「自分の持ち味はどんどん初球から積極的に振っていくこと。思い切りの良さがいい結果につながった」。小さなプロ野球選手でもパワーヒッターのお株を奪ってヒーローになれる-。中野がそれを証明だ。〝強打〟の2番打者を矢野監督は「とらえるというところでは本当にしっかりしたものを持っている。もっと高いところを目指してやってもらいたい」とたたえた。中野の活躍で打線も活気づき、13安打9得点。連敗を2で止め、横浜での今季初勝利をつかんだ。「非常にいい勝ち方ができたので、このまま勢いに乗って頑張りたい」小さな体に大きな力を秘めたプロ通算4発の最強2番打者が、バットでも存在感をみせていく。(原田遼太郎)
◆〝ハマ〟ったら、もう止まらない。阪神・佐藤輝がチーム2得点目をたたき出すと、右に左に打ち分けて今季3度目の猛打賞をマーク。火のついた打線の中心で、若き主砲も快音を響かせた。「しっかり狙いをしぼって。打点がついたんでよかったです」1-0の一回1死二塁でDeNA先発・上茶谷の内角高め直球をとらえ、右翼線への適時二塁打で追加点。相手バッテリーが多投してくるインハイの球に対し、肘をたたんで技ありの一打とし、「しっかり狙いを作って、いっているのでいい」と読みも〝ハマ〟った。七回先頭で左腕の砂田の外角低めのカットボールを右前へ、九回2死走者なしでは平田の外角直球を逆方向へ弾き返した。昨年に場外本塁打も放っている横浜スタジアムは打率・538(13打数7安打)と大得意にしており、「いいイメージを、(横浜スタジアムに)みんな持っているので。はい。好きな球場です」とうなずいた。野手陣も13安打9得点と活発で、中野には1試合2発も飛び出した。佐藤輝は同期の活躍を喜びつつ、「ちょっとびっくりしました。かなりびっくりしました」と驚いた様子で振り返った。「長打が増えたらいいかなと。欲をいえば」3安打にも満足していない。大好きなハマスタでド派手なアーチをかっ飛ばす。(新里公章)
◆西も東も笑い声に包まれました。「野球」と掛けまして「国会中継」と解きます。その心は。「トウシュ(党首=投手)がナイカク(内閣=内角)を突きます」うまい。笑福亭喬介さんに座布団一枚。お客さんからお題をいただいての謎かけ。次に披露したのは桂咲之輔さんです。「タイガース」と掛けまして「なかなか会えない恋人」と解きます。その心は。「サイカイ(再会=最下位)が...」ペシッ。リーダー格の笑福亭鉄瓶さんが、笑いながら咲之輔さんの頭をはたきました。「こら。続けていきたいのに、2回目やらせてもらえんなるやないか」「続きがあるんですよ。『でも僕は、まだあきらめません~』」「先に言え~」上方落語家5人組ユニット「五楽笑人」が阪神電鉄が企画した「笑いの電車」に出演。大阪梅田駅から甲子園駅までを走行した臨時列車の中で、鉄瓶さんが車掌室のマイクを使って阪神電鉄の歴史を織り込みながら「ちりとてちん」を披露。甲子園駅のホームでは5人による大喜利で、約400人の応募の中から抽選で選ばれた40人の参加者を楽しませました。 「面白かったです。実は僕、応募して外れていたんですよ」落語好きの文化報道部長大澤謙一郎です。抽選にもれた約360人のひとりだった大澤ですが、その後、取材の案内が会社に来て「俺が行く」と駆けつけたのです。「車掌用のマイクはボタンをプッシュして音が出るシステムで、途中から仲間が交代してマイクを差し出しながらの落語披露になりました。鉄瓶さんは『親指で結構な力がいるんです。落語家は体力がないから』と笑いながら『車掌さんの案内はよく聞こえる。みんなええ声をしている。落語家も高座で声を張らないかん。落語家の新入りは車掌さんに弟子入りすればいい』と感心してはりました」大澤は取材後、イベントに帯同していた阪神電鉄の女性広報にあいさつ。月曜日の朝に出演しているラジオ大阪「藤川貴央のニュースでござる」のコーナー「スポーツ芸能ねほりはほり」でも紹介させてもらいますとPRをかねてお話しさせていただいています。「出演時間のメモまでしながら聞いてくれました。『でも負けたら、電車で笑わせてもらったけれど試合は...てなるかもしれません』と言うたら『ヒエ~?』って笑ってはりましたけど」試合は9-2。チームが遠征している横浜スタジアムでも阪神ファンに笑顔が広がりました。「暑かったです。試合前に名物のみかん氷(みかんがどっさりトッピングされたかき氷)を買おうと思ったんですが、買えませんでした」最高気温25・5度。涼を求めたサブキャップ新里公章は、ハマスタ史上最多3万2481人の超満員となった中、売り場に長い行列ができていて断念。その横で、暑さも関係なく「おにぎりとパンと唐揚げ」をパクついていた編集委員三木建次は「ファンの割合は3対7くらいやけど、打線がつながって、応援の熱気は圧倒してたわ」。横浜の阪神ファンもみんな笑顔になりました。ということで、調子に乗って「虎ソナ」も「タイガース」と掛けまして~「節約のため、少し安い洋モクを買うとき」と解きます。その心は。「ケントちょうだい」おそまつ... 大勝したし、許してください。捲土重来。ここから巻き返しや~?
◆まずは昭和のなぞなぞから「下は大火事、上は洪水な~んだ?」。答えはお風呂。昔は火で沸かしていたんです。これを踏まえて令和のなぞなぞでーす! 「上は大火事、下は洪水な~んだ?」。どーです、分かりますか...。正解は『本日の虎打線』です。よっしゃァ! 13安打9得点の猛虎大爆発!! 8年連続負け越していない横浜銀行が、今季ここまで凍結していた白星口座を解除してくれたー!! この後も白星ガンガンおろしたれー!! と、確かになったけど令和のなぞなぞなんだよねェ...。1番・近本は3安打に盗塁、2番・中野は大当たりの2本塁打を含む4安打4打点、4番・佐藤輝はタイムリーありの3安打とまさに上(上位打線)は大火事!! しかし、下(下位打線)は糸井と糸原の2安打だけの洪水なんで~す。特に犠飛はあったけど、3試合音なしの5番・大山と16打席ヒットなしの梅野が心配なのだ。俺の皮算用は8月末までにコツコツと借金返済完了。そして、9月に大ラストスパートをかけるので、なぞなぞ打線はダメですよー!!
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
ヤクルト |
22 | 15 | 0 | 0.595 (↑0.012) | - (↓0.5) |
106 | 140 (+5) | 122 (+3) | 35 (+3) | 22 (-) |
0.231 (↑0.004) | 2.870 (-) |
2 (1↓) |
広島 |
22 | 16 | 1 | 0.579 (↓0.016) | 0.5 (↑0.5) |
104 | 170 (+3) | 124 (+5) | 18 (+1) | 7 (-) |
0.262 (-) | 2.940 (↓0.03) |
3 (-) |
巨人 |
24 | 18 | 0 | 0.571 (↑0.01) | 0.5 (↓0.5) |
101 | 170 (+7) | 172 (+6) | 46 (+1) | 14 (-) |
0.245 (↑0.001) | 3.490 (↓0.03) |
4 (-) |
中日 |
19 | 19 | 0 | 0.500 (↓0.014) | 3.5 (↓0.5) |
105 | 122 (+6) | 131 (+7) | 23 (+1) | 14 (+1) |
0.246 (↑0.002) | 3.310 (↓0.11) |
5 (-) |
DeNA |
14 | 20 | 0 | 0.412 (↓0.012) | 6.5 (↓0.5) |
109 | 119 (+2) | 158 (+9) | 26 (-) | 13 (-) |
0.243 (-) | 4.180 (↓0.14) |
6 (-) |
阪神 |
13 | 26 | 1 | 0.333 (↑0.017) | 10 (↑0.5) |
103 | 119 (+9) | 133 (+2) | 26 (+2) | 25 (+1) |
0.227 (↑0.003) | 3.170 (↑0.03) |
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