楽天(★2対5☆)ロッテ =リーグ戦8回戦(2022.05.12)・楽天生命パーク宮城=
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ロッテ
02010011051002
楽天
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勝利投手:美馬 学(1勝4敗0S)
(セーブ:益田 直也(0勝0敗6S))
敗戦投手:岸 孝之(3勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】岡 大海(2号・2回表2ラン),レアード(3号・8回表ソロ)

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◆ロッテは2回表、岡の2ランで先制に成功する。その後は、4回にエチェバリアの適時二塁打、8回にはレアードのソロが飛び出すなど、着実に得点を重ねた。投げては、先発・美馬が6回2失点の好投で今季初勝利。敗れた楽天は、先発・岸が振るわず、打線もつながりを欠いた。

◆ロッテ美馬学投手(35)は開幕から4連敗中。美馬は楽天時代の18年に開幕6連敗を経験しており、2球団で開幕5連敗以上を記録すると、南海時代の88年に7連敗、阪神時代の91年に5連敗した藤本修以来となる。

◆楽天が今季33試合目で初めて連敗した。11日に1分けを挟んだ連勝が「11」で止まり、仕切りなおしとなった試合でも敗れて5カードぶりの負け越しとなった。先発した岸孝之投手(37)は7回途中4失点で今季初黒星を喫した。2回にロッテ岡大海外野手(30)に先制2号2ランを献上。4回にはアデイニー・エチェバリア内野手(33)に適時二塁打を浴び、7回1死三塁では二ゴロでギャンブルスタートを切った三塁走者のエチェバリアに生還されて4点目を失った。打線はロッテ先発の美馬学投手(35)から5回に山崎剛内野手(26)の適時三塁打で1点を奪ったが、続く好機で追加点を挙げらず、ロッテに逃げ切られた。

◆楽天が今季初の連敗を喫した。1点を追う7回の守備。6回まで3失点で踏ん張っていた岸が1死三塁のピンチを背負った。石井GM兼監督は「内野ゴロを打たせて交代。(継投は)2死三塁というシミュレーション」で臨んだ。岸は想定通りに高部を二ゴロに打ち取るも、三塁走者のエチェバリアが好スタート。前進守備の二塁浅村の本塁送球が間に合わなかった。5回に1点差に迫り、逆転への機運が高まっていた終盤での失点。石井GM兼監督は「やるべきことはできたと思います。点を取られたから悪いではなく、内野ゴロに打ち取るところまではできた。ただ、エチェバリアにいいスタートを切られてしまった」と、割り切って結果を受け止めた。今季33試合目で初めて2戦連続黒星となり、5カードぶりの負け越し。指揮官は13日からのビジター6連戦へ向けて「いい意味で場所が変わる。チーム一丸となってしっかり戦いたい」と、気持ちを切り替えた。

◆トンネルの先には、自身の今季初勝利とチームの1カ月ぶり連勝があった。ロッテ美馬学投手(35)が楽天打線を6回7安打2失点。開幕から4戦4敗だったが、ピンチで踏ん張り今季1勝目を挙げた。打線は2本塁打を含む10安打5得点。投打がかみ合い、首位相手に4月12日以来の連勝で5カードぶり勝ち越しだ。13日のオリックス戦(京セラドーム大阪)は佐々木朗希投手(20)が先発。上位浮上へ、勢いに乗る。最後に美馬を支えたのは、決め球と女房役への信頼だった。1点リードの6回2死二、三塁。辰己を2球で追い込んでから、我慢比べが始まった。「一番長打が少ない球を。投げミスも一番少ない」とフォークを続けた。前回5日の西武戦では同じ6回、高めにいき中村に3ランを打たれた球。それでも、信じた。「球数も少ない。全然、投げられる」。ボール、ボール、ボール。低めに落としたが、手を出してこない。3ボール目はワンバウンド。後ろにそれれば同点だったが、松川が止めた。「開幕からずっと止めてくれている」と信じて、次もフォーク。真ん中に入ったが、中飛に仕留めた。ベンチへ引き上げるとき、松川の背中をたたいて感謝を伝えた。開幕から1カ月以上勝てない間も「状態は悪くない。そうプラスに考えられています」と言った。4連敗でも防御率は3点台。同4・92で6勝に終わった昨季との違いは感じていた。登板間のブルペンは約30球から倍の約60球に。「体もそんなに痛いところがない。投げられるときに、しっかり練習する」。打線は、いつか援護してくれるはず。そう信じ、準備してきた。ついに来た。4回までに3点をもらい「逆にドキドキ。守らなきゃと。勝ち慣れてない緊張感」と苦笑いした。そんな"逆風"も乗り越え、守り切った。「めちゃくちゃ、うれしい。何だろう。簡単に勝つときは勝つし、勝てない時は勝てない。難しさ。あらためて感じました」。プロ12年目の言葉には勝負の真理が詰まっていた。【古川真弥】?○...打線が美馬を援護した。岡の2ランなどで4回までに3得点。1点差に詰められた7回は無死二塁で松川が3バントを決め、1死三塁から高部の二ゴロでエチェバリアがギャンブルスタートで生還。8回はレアードがダメ押しソロを放った。右太もも裏肉離れの菅野に代わり、1軍復帰したマーティンも四球に二塁打と気を吐いた。井口監督は「打線が援護できていなかった。今日は何とかできた」と長打に小技と足を絡めた攻撃をたたえた。▽ロッテ井口監督(美馬に)「しっかり投げてくれた。あそこ(6回1死二、三塁)でギアを上げて、ゼロに抑えたのが大きかった」▽ロッテ・レアード(8回に4月9日以来の3号ソロ)「本当に久しぶりだったので最高に気持ち良かったよ! ネタはもう大トロだよ!」▽ロッテ・エチェバリア(4回に岸のカーブを左翼線へ適時二塁打)「前の打席(2回)で三振していた球だったので、追い込まれてからカーブをマークした」▽ロッテ岡(2回に先制の2号2ラン)「美馬さんにはずっといいピッチングをしてもらってたので、何とか勝ちを届けることができて良かったです」

◆楽天は「8番・遊撃」で出場の山崎剛内野手(26)が0-3の五回、適時三塁打を放ち、1点を返した。「打ったのはシュートです。チームに迷惑をかけてばかりなので、なんとかしたいという気持ちで打ちました」無死一塁で迎えた第2打席。カウント2-1からロッテ先発・美馬の143キロのシュートを右中間へ運び、「まだまだ試合はこれからなので逆転します」と力を込めた。

◆ロッテが1カ月ぶりに2連勝した。二回に岡の2ランで先制し、四回にエチェバリアの適時二塁打、八回にレアードのソロで加点した。美馬が6回2失点で今季初勝利を挙げ、益田が6セーブ目。楽天は今季初の2連敗を喫した。

◆ロッテの岡が0―0の二回に2号2ランを放った。前日11日も四回の適時二塁打で均衡を破った7番打者が、2試合連続の先制打でチームに勢いを生んだ。「僕は一試合一試合、アピールしないといけない立場」と力強く語った。六回にも左前打を放ち、今季初の複数安打をマーク。美馬の今季初勝利を援護し「ずっといい投球をしてもらっている。何とか勝ちを届けられて良かった」と表情を緩めた。

◆12球団で唯一、連敗がなかった楽天に黒星が続いた。33試合目にして今季初の2連敗。開幕3連勝中だった岸孝之投手(37)が七回途中までに4点を失い、今季初黒星を喫した。「無駄なフォアボールがあり、全体的にボール球先行で、自分の投球から流れをつくることができなかった」与えた四球は0-0で迎えた二回、マーティンへの1つだけ。だが、それが悔やまれた。次打者の岡に甘く入った直球を左中間席へ運ばれ、2点を先制された。四回はエチェバリアに左翼線へ適時二塁打を浴び、七回は二ゴロ野選で1失点。4点目を失ったところで降板となった。岸は5日の日本ハム戦で勝利投手になったが、3本塁打を浴びて5回4失点。石井監督は「長打でやられるのが2試合続いてしまったので、その辺のケアをしていかないといけない」と改善を求めた。打線も援護できずに敗れたが、貯金は16もある。13日からは敵地で西武3連戦。指揮官は「場所が変わるので気分転換にして、チーム一丸となってやっていきたい」と前を見据えた。(加藤次郎)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
2481 0.750
(↓0.024)
-
(-)
110138
(+2)
86
(+5)
24
(-)
32
(-)
0.248
(↓0.001)
2.480
(↓0.08)
2
(-)
ソフトバンク
22121 0.647
(-)
3
(↑0.5)
108156
(-)
112
(-)
22
(-)
19
(-)
0.275
(-)
2.680
(-)
3
(-)
西武
18181 0.500
(-)
8
(↑0.5)
106115
(-)
108
(-)
26
(-)
14
(-)
0.220
(-)
2.400
(-)
4
(-)
ORIX
16220 0.421
(-)
11
(↑0.5)
10591
(-)
129
(-)
12
(-)
23
(-)
0.206
(-)
3.010
(-)
5
(-)
ロッテ
14211 0.400
(↑0.018)
11.5
(↑1)
107104
(+5)
130
(+2)
13
(+2)
36
(+1)
0.209
(↑0.003
2.820
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
12250 0.324
(-)
14.5
(↑0.5)
106115
(-)
154
(-)
33
(-)
27
(-)
0.228
(-)
4.060
(-)