ソフトバンク(☆2対0★)西武 =リーグ戦7回戦(2022.05.11)・福岡PayPayドーム=
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西武
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ソフトバンク
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勝利投手:東浜 巨(4勝1敗0S)
敗戦投手:隅田 知一郎(1勝4敗0S)
  DAZN
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◆ソフトバンクが7連勝。ソフトバンクは3回裏、今宮と柳田の連続適時打で2点を先制する。投げては、先発・東浜が9回を2四球のみに抑える快投。ノーヒットノーランを達成し、今季4勝目を挙げた。敗れた西武は、先発・隅田が好投を見せるも、打線が沈黙した。

◆ソフトバンクは5月に入ってチーム打率3割5分2厘、1試合平均6・9点と打線が絶好調。中でも今宮健太内野手(30)は、27打数13安打の打率4割8分1厘の大当たりで、打率ランキングでも2位につけている。

◆ソフトバンク・ドラフト1位の風間球打投手(18)ら新人選手が11日、ペイペイドームの試合前練習を見学した。スーツ姿で訪れ、主砲の柳田やエース千賀と談笑する場面も。最速157キロで未来のエース候補の風間は「やはりペイペイドームは迫力が違います。1軍の選手レベルの高さ、魅力というのを感じることができました。こういう機会をいただけたことに感謝です」と振り返った。風間は現在、2軍本拠地のタマスタ筑後で体づくりに励んでいる。実戦登板はまだないが「自分も1日でも早く、このペイペイドームのマウンドに上がり、勝利をつかみとりたいと思いました。そのために、しっかりと練習に打ち込んでいきたいです。今日の試合も楽しみです」と、1軍デビューを心待ちにした。

◆西武中村剛也内野手(38)が左足甲に自打球を当てた。痛そうに1度ベンチに下がって、ベンチはヒヤリとなった。2回1死。3球目の145キロシンカーを打ちにいき、打球が左足甲を直撃した。中村はレガースを付けないため、直接衝撃を受けて、そのまま座り込んだ。治療のため、バットをつえのように使い、ベンチに歩いた。右足でケンケンもしながらベンチ裏に戻った。しかし、治療を経て、無事に打席に戻り、しっかり四球で出塁。その裏の守備にもついた。

◆ソフトバンク東浜巨投手(31)が、西武打線を7回まで無安打無得点に抑えた。許した走者は、2回中村への四球と、5回山川への四球のみ。いずれも次打者を併殺に打ち取り、7回まで全てのイニングを3人で終わらせている。好投を続ける右腕に、森山投手コーチは「ブルペンからとても調子が良く、マウンドに上がってからも東浜らしい投球ができていると思う。西武はクリーンアップの状態が良いので、丁寧に攻めるところと、大胆に攻めるところのメリハリのある投球をして欲しい」と評した。打線は3回に隅田から2点を奪い、東浜を援護。ペイペイドームがざわつき始めた。

◆ソフトバンク東浜巨投手(31)が、史上84人目、通算95度目となるノーヒットノーランを達成した。完全試合で達成したロッテ佐々木朗希投手(20)に次ぐ今季2人目。お立ち台での一問一答は以下の通り。-おめでとうございます東浜 ありがとうございます。-今の気持ちは東浜 疲れました。でも、こんな気持ちのいい疲れは久しぶりです。-大記録は千賀が3年前にやって以来東浜 まさか自分ができるとは思ってもいなかった。えー。はい。なんかまだ、信じられないです。-ストライク先行の投球だった東浜 あの、ストライク先行でどんどんいって、打線も調子がいいので、良い形で攻撃につなげていこうと投げていました。ーーどの球でも空振りが取れていた東浜 手応えはそうですね。思ったよりも変化球が操れた。要所要所でまっすぐもしっかりなげられた。それが良かった。-どこでノーノーを意識した東浜 最終回ですね(笑顔で)。-最後の金子のあたり東浜 いやぁ、自分のところに飛んできたので、やってしまったと思ったが、(三森が)アウトに処理してくれたのでホっとしました。-終わってみれば97球、打者27人東浜 あんまり意識していなかったんですが、本当にマウンドに立つときにこれまでにないくらい緊張した。あまりそういう意識はなかったです。-最終回は拍手も大きかった東浜 7回くらいからですかね。ちょっとずつ拍手が大きくなったので、意識したくなかったが、おかげで、じわじわと実感して投げることができました。-ベンチの仲間、コーチからは東浜 もう、ベンチの人も声かけてくれなくて(笑い)。意識して流れを変えたくなかったと思う。そういう気配りもありつつ、余計に緊張しながら、初めての経験でした。-ノーノーは野球人生でも初めてか東浜 2回目ですね。でもプロではなかなか。完封完投はもっともっとやっていきたいし、プロでこういうピッチングができて、本当によかった。-17年以来の2桁勝利へ向けて東浜 まだまだ序盤。ここからまた、熱い戦いがあるのでそこで自分の仕事が出来るように。今から次の試合に向けて調整していきたい。-最後にファンに向けて東浜 今日はルーキーの子も観戦にきていた。その中でいいピッチングができてうれしい。ファンの前でこういうピッチングができてよかった。今後も応援よろしくお願いします。▼東浜が今年の4月10日佐々木朗(ロッテ=完全試合)以来、プロ野球84人目、95度目のノーヒットノーランを達成した。ソフトバンクでは南海時代の43年5月26日別所、19年9月6日千賀に次いで3人目。東浜の投球数は97球。100球未満でノーヒットノーランは06年9月16日山本昌(中日=97球)以来となり、パ・リーグでは90年4月25日柴田(日本ハム=94球)以来、32年ぶり。東浜は四球の走者を2人出したが、ともに次打者を併殺で仕留めて残塁が0。完全試合を除き、27人で終わった残塁0のノーヒットノーランは71年8月19日藤本(広島=四球2人)73年6月16日高橋直(日拓=四球1人)90年4月25日柴田(四球1人)に次いで4人目だ。 ▼5月までにノーヒットノーランが2人以上は12年4月6日前田健(広島)と5月30日杉内(巨人)以来7度目。内訳は1リーグ時代に2度、セ、パで1人ずつが3度、セで2人が1度で、パ・リーグで5月までに2人は初めてになる。

◆ソフトバンク東浜巨投手(31)が、史上84人目、通算95度目となるノーヒットノーランを達成した。完全試合で達成したロッテ佐々木朗希投手(20)に次ぐ今季2人目。9回を97球で抑え、100球未満の完封「マダックス」も達成した。さかのぼること約8時間前、海の向こうアメリカではエンゼルス大谷翔平投手(27)の同僚、リード・デトマーズ投手(22)がレイズ戦で球団最年少でのノーヒットノーランを達成した。ただ、日本時間では同じ11日だが、現地米国では10日の試合だった。日本とメジャーで"同日"に無安打無得点が出たのは過去に1度、1957年にあった。メジャーでは8月20日(日本時間21日)にボブ・キーガン(Wソックス)がセネタース戦で無安打無得点、日本では8月21日に金田正一(国鉄)が中日戦で完全試合を達成している。実に65年ぶり2度目のことだった。?▼東浜が今年の4月10日佐々木朗(ロッテ=完全試合)以来、プロ野球84人目、95度目のノーヒットノーランを達成した。ソフトバンクでは南海時代の43年5月26日別所、19年9月6日千賀に次いで3人目。東浜の投球数は97球。100球未満でノーヒットノーランは06年9月16日山本昌(中日=97球)以来となり、パ・リーグでは90年4月25日柴田(日本ハム=94球)以来、32年ぶり。東浜は四球の走者を2人出したが、ともに次打者を併殺で仕留めて残塁が0。完全試合を除き、27人で終わった残塁0のノーヒットノーランは71年8月19日藤本(広島=四球2人)73年6月16日高橋直(日拓=四球1人)90年4月25日柴田(四球1人)に次いで4人目だ。?▼5月までにノーヒットノーランが2人以上は12年4月6日前田健(広島)と5月30日杉内(巨人)以来7度目。内訳は1リーグ時代に2度、セ、パで1人ずつが3度、セで2人が1度で、パ・リーグで5月までに2人は初めてになる。

◆西武がソフトバンク東浜にノーノーをくらった。出塁は中村、山川の四球だけ。その走者も併殺打で消え、27人で片づけられた。辻監督は「若い選手は未熟さが出た。もう少し粘り強くいかないと。打者がどういう待ち方をしているのか。打ち取られ方が悪い」と受け止めた。オグレディが妻の出産のため一時帰国し、源田、森は故障で欠く打線。栗山を4月17日以来のスタメンに抜てきするも、二塁を踏めず。指揮官は「この負け方を悔しいと思って次に向けてしっかりやります」と切り替えた。球団名が西武になって以降、無安打無得点に封じられるのは、00年エルビラ(近鉄)以来2度目だった。▽西武松井ヘッドコーチ(ソフトバンク東浜に)「しっかり丁寧に投げていましたし、次回また対戦があるのでしっかり対策を練って選手たちに伝えていけたらと思います。やられたらやり返す。ただ、良い投球されましたね」▽西武山川(ソフトバンク東浜について)「悔しいですが、最高の球がきていたので参りました。でも、ずっとやられるわけにはいかないので、次は打ち返せるように。ただ今日は完敗です」▽西武外崎(ソフトバンク東浜について)「コントロール、質ともによかった。また全球種でストライク先行で攻められ、あまり見せ球もなかったという印象。今後も対戦することは何度もあるので、しっかりと反省し、次回に向けて対策を練っていきたい」

◆打撃好調のソフトバンク今宮健太内野手(30)が先制点をたたき出した。3回2死二塁。西武隅田の低めに落ちたフォークボールにうまくバットを合わせた。「フォークを拾うことができました。後ろがギータ(柳田)さんなので、勝負してくると思って積極的に打ちにいこうと思っていました」。続く柳田も左中間を破る二塁打を放ち、2点を挙げた。5回には中前打、7回には右翼線に二塁打を放ち、今季6度目の猛打賞で打率も3割6分まで上昇。東浜のノーヒットノーランをしっかりアシストした。

◆ソフトバンク東浜巨投手(31)が、史上84人目、通算95度目となるノーヒットノーランを達成した。完全試合で達成したロッテ佐々木朗希投手(20)に次ぐ今季2人目。9回を97球で抑え、100球未満の完封「マダックス」も達成した。以下、東浜の全投球内容と球速。

◆ソフトバンク柳田悠岐(33)がタイムリーを含む2本の二塁打を放った。初回に右翼線二塁打。3回には先制打を放った今宮を一塁に置いて、左中間を破る適時二塁打だ。「打ったのはカーブだと思います。とにかく優しく打ちにいきました。いいところに飛んでくれて、健太がよく走ってくれました。ありがとうございます!」。3試合連続のマルチ安打&打点をマーク。主砲の存在感を見せつけた。

◆ソフトバンク東浜巨投手(31)がノーヒットノーランを達成した。母の孝子さん(60)が日刊スポーツの電話取材に応じた。-ノーノーを見て孝子さん 今日は仕事が終わって家に帰って、テレビで見ていました。うれしいですね。学生時代は見ていられなくて立って見ていましたが、最近は座って、しっかりテレビを見て応援できるようになりました。今日も、最後の瞬間をしっかり見ました。-直近4年は2桁勝利がなく孝子さん コロナ禍と右肩痛で弱音を吐くことも多くて、心配していました。コロナの前は私も福岡に行けたのですが、今はなかなか行けなくて。もう、そういう年ではないんですけどね。でも、今年でもう10年目なんですよね。-母の日は何かメッセージを孝子さん 母の日にはLINEで「ありがとう」のメッセージが来ました。いつも後日、花が届きます。来週は那覇での試合なので、午後からお休みがもらえれば、球場にいきます。本当に今日はうれしいですね。ありがとうございます。

◆ソフトバンク東浜巨投手(31)が、史上84人目、通算95度目となるノーヒットノーランを達成した。完全試合のロッテ佐々木朗希に次ぐ今季2人目で、沖縄出身の選手では史上初。9回を97球で抑え、100球未満の完封「マダックス」もやり遂げた。球団では19年の千賀以来3年ぶり3度目の無安打無得点。チームは7連勝を決め、東浜はハーラートップタイの4勝目を手にした。▽沖縄尚学・比嘉公也監督「今日は、プロに入って初めて最初から最後まで試合を見ることができました。リリースポイントが高くなっているように見え、ストレートがいっそう強くなっていました。プロ入り後も、どんどん変化している。今すぐにでもミーティングを開いて、変化をおそれない姿勢が進化を生んでいるのだと、今の部員たちに伝えたいです」

◆ソフトバンク東浜巨投手(31)が、史上84人目、通算95度目となるノーヒットノーランを達成した。完全試合で達成したロッテ佐々木朗希投手(20)に次ぐ今季2人目。9回を97球で抑え、100球未満の完封「マダックス」も達成した。東浜、佐々木朗をはじめ、今季のパ・リーグは投手の活躍が目立つ結果になっている。◆今季のパは投高打低? 2度達成された無安打無得点の他、スミス(西武)の7回無安打投球など、1安打の試合もすでに4試合。投手では防御率0点台が1人、1点台が6人と、投手の活躍が目立ち、一方で3割打者は4人だけ。リーグ全体の打率は2割3分1厘(昨季は2割4分1厘)で、パ・リーグでは最も低かった56年の2割3分2厘を下回るなど、「投高打低」といえる数字になっている。

◆ソフトバンク東浜巨投手(31)が、史上84人目、通算95度目となるノーヒットノーランを達成した。完全試合のロッテ佐々木朗希に次ぐ今季2人目で、沖縄出身の選手では史上初。9回を97球で抑え、100球未満の完封「マダックス」もやり遂げた。球団では19年の千賀以来3年ぶり3度目の無安打無得点。チームは7連勝を決め、東浜はハーラートップタイの4勝目を手にした。9回2死。東浜は体勢を崩しながら、西武金子の打球に左手を伸ばした。ボールはグラブに収まらない。二塁・三森に全てを託した。「いつもはヒットもエラーも気にしない。だけどあの時だけは『捕れよ!』って思ってしまいました」。無安打のまま、27個目のアウトを奪った。三森に抱きつかれ、クールな男が両手を上げて喜ぶ。「信じられない。僕としては、やっちゃった...って思いました」。声が弾んだ。150キロ前後の直球に、代名詞シンカーが抜群にキレた。5回以降は右足をつりながら、続投を志願。「最後はちょっと怪しかったですけど、何とか出来てよかったです」。足に不安を抱えながら、06年の中日山本昌以来となる100球未満でノーノー達成。普段から汗かきの右腕は「湿気も多くて暑かった。いつも以上に汗をかきました」。満面の笑みで上がったお立ち台。汗がライトで輝いた。「正直に言うと、人のことに構っていられない」。今季は不退転の決意を持って臨んだ。17年に16勝で最多勝のタイトルを獲得。その後は2桁どころか1軍定着すらできなかった。「悔しさ、怒り、腹立たしさ。自分の全てと向き合う。自分と会話をする。それを力に変える」。オフはタマスタ筑後で孤独な自主トレ。「逃げ道は作らない」と朝6時に起き、夜9時には眠った。「ライバルは自分」と自分に言い続けた。「いいですよ。健康的でした」。そう話したときの晴れやかな表情は、この日の笑顔に重なる。入団当初の理想は「10安打完封」。それ以上の快挙に「もしかしたらそっちの方がうれしいかも」と笑った。9回は観衆がスマートフォンを片手に、その瞬間を記憶と記録に残した。「1球1球、歓声や拍手、どよめきがあった。今まで経験したことのないような興奮、高揚感でした。これからも球場に足を運んで応援していただきたいです」。チームは7連勝で、自身はリーグトップタイの4勝目。東浜が偉業を成し遂げた。【只松憲】▽ソフトバンク甲斐(東浜を好リードし、快挙達成に)「巨(東浜)さんがすごかった。こういう経験はめったにできることではないし、うれしかった」▽西武外崎(ソフトバンク東浜について)「コントロール、質ともによかった。また全球種でストライク先行で攻められ、あまり見せ球もなかったという印象。今後も対戦することは何度もあるので、しっかりと反省し、次回に向けて対策を練っていきたい」▽西武松井ヘッドコーチ(ソフトバンク東浜に)「しっかり丁寧に投げていましたし、次回また対戦があるのでしっかり対策を練って選手たちに伝えていけたらと思います。やられたらやり返す。ただ、良い投球されましたね」▽西武山川(ソフトバンク東浜について)「悔しいですが、最高の球がきていたので参りました。でも、ずっとやられるわけにはいかないので、次は打ち返せるように。ただ今日は完敗です」

◆ソフトバンク東浜巨投手(31)が、史上84人目、通算95度目となるノーヒットノーランを達成した。完全試合で達成したロッテ佐々木朗希投手(20)に次ぐ今季2人目。9回を97球で抑え、100球未満の完封「マダックス」も達成した。元エースがこの日、プロ野球史に名を刻んだ。「球数が少なくて投球のリズムがよくて、いいピッチングでした」。テレビの前で、亜大・生田勉監督は教え子の姿に目を細めた。手塩にかけて育てた大学4年間。間近で見てきた性質に、快挙につながるものがあった。それを「吸収力」と恩師は表現した。「いろんな方から助言をいただいたら、彼はまずそれをやってみる。はなから自分には合わない、と耳を傾けないのではなく、まず実践してみるんです。そこから自分に合ったものを取り入れて行く。人に流されず、自分という軸をしっかり持っている。ただ、人の言葉を聞く耳を持った上での"自分"です」。その積み重ねが、今の東浜だ。昨年からの投球フォームの変化にも、監督は目を留めた。「テークバックが浅くなって、足の上げ方も変わっている。変わっていかなければ生き残れない。厳しい世界に生きていることを身をもって示している」。優しい笑顔の下にある、しなやかな強さ。そんな選手を亜大は球界に送り出した。【遊軍=堀まどか】

◆西武辻発彦監督(63)は「何でも聞いてくれ」と少し自虐的な笑みを浮かべ、報道陣の前に姿を見せた。ソフトバンク東浜にノーヒットノーランをくらった。出塁は中村、山川の四球だけ。その走者も併殺打で消え、27人で片づけられた。球団名が西武に変わって以降、無安打無得点に封じられるのは、00年6月20日のエルビラ(近鉄)以来、22年ぶり2度目の屈辱。指揮官は「若い選手は未熟さが出た。どう攻略していくか。自分で考えて、もう少し粘り強くいかないと。打者がどういう待ち方をしているか。打つ球であるとか、打ち取られ方が悪い」と受け止めた。すべてが一級品の直球、シンカー、カットボール、ツーシームに狙い球を絞り切れず、外野に飛んだのも1球だけ。柘植の平凡な中飛だけだった。打線はチーム2位の16打点を挙げているオグレディが妻の出産のため一時帰国し、源田、森は故障で欠く。ベストメンバーが組めない中での戦いを余儀なくされている。辻監督は「大変だよ。次から次にいなくなって。だけど、それでやるしかない」と語った。東浜にリベンジの機会はすぐにやってくる可能性が高い。18日ソフトバンク戦で再び対戦予定。指揮官は「次に向けてしっかりやります。負けは負けだけど、この負け方を悔しいと思って」と言った。その上で「まだまだ(勝率)5割です。まだまだ大丈夫ですよ」屈辱的な敗戦は糧にする。主砲の山川は「今日は悔しいですが、最高の球がきていたので、参りました。今日は完敗です」と認めた上で「ずっとやられるわけにはいかないので、次は打ち返せるように」と誓った。松井ヘッドコーチは「良い投球されましたね。ナイスピッチングでした」とし、「次回また対戦があるのでしっかり対策を練って選手たちに伝えていけたらと思います。やられたらやり返す」と"倍返し"への決意を高めた。

◆ソフトバンク東浜巨投手が今年の4月10日佐々木朗希(ロッテ=完全試合)以来、プロ野球84人目、95度目のノーヒットノーランを達成した。東浜は四球の走者を2人出したが、ともに次打者を併殺で仕留めて残塁が0。完全試合を除き、27人で終わった残塁0のノーヒットノーランは71年8月19日藤本(広島=四球2人)73年6月16日高橋直樹(日拓=四球1人)90年4月25日柴田保光(四球1人)に次いで4人目だ。

◆ソフトバンク東浜巨投手(31)が、史上84人目、通算95度目となるノーヒットノーランを決めた。完全試合のロッテ佐々木朗に次ぐ今季2人目で、沖縄出身の選手では史上初。9回を97球で抑え、100球未満の完封「マダックス」も達成した。球団では19年の千賀以来3年ぶり3度目の無安打無得点。チームは7連勝を決め、東浜はハーラートップタイの4勝目を手にした。9回2死。東浜は体勢を崩しながら、西武金子の打球に左手を伸ばした。ボールはグラブに収まらない。二塁・三森に全てを託した。「いつもはヒットもエラーも気にしない。だけどあの時だけは『捕れよ!』って思ってしまいました」。無安打のまま、27個目のアウトを奪った。三森に抱きつかれ、クールな男が両手を上げて喜ぶ。「信じられない。僕としては、やっちゃった...って思いました」。声が弾んだ。150キロ前後の直球に、代名詞シンカーが抜群にキレた。5回以降は右足をつりながら、続投を志願。「最後はちょっと怪しかったですけど、何とか出来てよかったです」。外野に飛んだ打球は3回の中飛だけ。足に不安を抱えながら、06年の中日山本昌以来となる100球未満でノーノーを達成した。普段から汗かきの右腕は「湿気も多くて暑かった。いつも以上に汗をかきました」。満面の笑みで上がったお立ち台。汗がライトで輝いた。「正直に言うと、人のことに構っていられない」今季は不退転の決意を持って臨んだ。17年に16勝で最多勝のタイトルを獲得。その後は2桁どころか1軍定着すらできなかった。「悔しさ、怒り、腹立たしさ。自分の全てと向き合う。自分と会話をする。それを力に変える」。オフはタマスタ筑後で孤独な自主トレ。「逃げ道は作らない」と午前6時に起き、午後9時には眠った。「ライバルは自分」と自分に言い続けた。「いいですよ。健康的でした」。そう話したときの晴れやかな表情は、この日の笑顔に重なる。入団当初の理想は「10安打完封」。それ以上の快挙に「もしかしたらそっちの方がうれしいかも」と笑った。9回は観衆がスマートフォンを片手に、その瞬間を記憶と記録に残した。「1球1球、歓声や拍手、どよめきがあった。今まで経験したことのないような興奮、高揚感でした。これからも球場に足を運んで応援していただきたいです」。チームは7連勝で、自身はリーグトップタイの4勝目。東浜が偉業を成し遂げた。【只松憲】

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】ソフトバンク東浜巨がノーヒットノーラン達成!! 福岡の試合で完璧な投球を披露した。

◆ソフトバンク東浜巨投手が今年の4月10日佐々木朗希(ロッテ=完全試合)以来、プロ野球84人目、95度目のノーヒットノーランを達成した。ソフトバンクでは南海時代の43年5月26日別所、19年9月6日千賀に次いで3人目。東浜の投球数は97球。100球未満でノーヒットノーランは06年9月16日山本昌(中日=97球)以来となり、パ・リーグでは90年4月25日柴田保光(日本ハム=94球)以来、32年ぶり。

◆大粒の汗にまみれて、少しばかり目も潤んで見えたのは気のせいだったか。ソフトバンク東浜がノーヒットノーランを達成。その瞬間、笑顔と照れたような「巨スマイル」には、いろんな感情が交じっていたように思えた。自慢のシンカーの切れがよく、上体を縦に投げ下ろすフォーム修正も体に染み込ませ、西武打線を手玉に取った。ホークスでは19年9月6日のロッテ戦(ペイペイドーム)で達成した千賀以来の無安打無得点試合。3年ぶりの快挙にヒーローは笑顔で応えた。沖縄県出身者では初の快挙。誕生日の3日後に来る6月23日の「慰霊の日」は、どこにいても南の空に向かって手を合わせてから1日を迎える。生まれる前の壮絶な故郷の歴史を胸に刻み、プロでの活躍を誓って10年目。大きな勲章を手にした。まばゆい太陽の下で育った東浜だが、この2年はうつむく姿の方が多かったように思う。一昨年秋には右肩の不調。暮れには新型コロナウイルスに感染した。昨春は自主トレもままならず。端正なマスクには、ストレスからか、吹き出物ができた。体調管理のために管理栄養士と個人契約。届けられる食事も、なかなか喉を通らなかった日もあった。苦労の日々は自身も驚く「快投」で報われたのではないだろうか。次回登板予定は18日の西武戦。東浜にとって3年ぶり故郷・沖縄での先発マウンドとなる。思い切り腕を振って、笑顔の日々を続けてもらいたい。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンクの新人選手が、公式戦の試合前練習を見学するためにペイペイドームに足を運んだ。ドラフト1位・風間球打投手(18)=ノースアジア大明桜高=をはじめ、育成の選手らも1軍の練習に目をこらした。まずは外国人の育成選手のアルメンタ、フェリックス、ヘラルディーノ、シモンがグラウンドに登場。少しして新人選手が続々と登場した。ベンチ前で一列に並んで練習を見学。藤本監督とも言葉を交わしていた。打撃練習を見ていた新人選手だが、調整を終えた千賀がベンチ前にあらわれると全員が千賀の方を向き、姿勢を正した。千賀も立ち止まると、少し会話を交わしていた。中にはグラシアルのティー打撃を、スマホの動画におさめる選手も。常勝軍団の緊張感ある練習は、生きるお手本になったはずだ。

◆ソフトバンク・長谷川勇也打撃コーチ(37)が試合前、代表取材に応じた。ゴールデンウイークは8戦合計54得点、103安打を放った打線について、長谷川打撃コーチなりの表現で、思いを明かした。「結果的にヒットでつないでいくことを、僕はつながりだとは思っていない。前の打者がしっかり気持ちの中で集中して打席に立ってくれれば、その次の打者も『じゃあ自分も』という。そういう気持ちのつながり、それが打線のつながりだと思っているので」試合前の時点でチーム打率・275は12球団1位。今宮が5月打率・481、甲斐が同打率・444など高い状態を維持し、少しずつ今季の打線の輪郭が見えてきた。現役時代に通算1108安打を放った長谷川コーチは、結果はもちろん、内容を強調。「結果的にヒット、ヒットでつないでいくことが『打線』って意味じゃなくて。前の打者がこういう仕事をしたから『じゃあ俺も』っていうのが打線のつながり。そういうのができていると思う」と繰り返した。「ヒットが出ないにしても、打席での集中力や気持ちをつないでくれれば、おのずといい結果は出る」現役時代、1打席に全てをかけてきた男らしい思いだった。今季から指導者となった背番号「83」がいれば、鷹打線はもっともっと分厚くなる。

◆ソフトバンク・東浜巨投手(31)が無安打無得点試合を達成した。両リーグ合わせて84人目(通算95度目)。97球を投げ、6奪三振、2四球の内容だった。二、四回に四球で走者を出したが、併殺で打ち取り、27人で試合を終えた。東浜は沖縄尚学高から亜大を経て、2013年ドラフト1位でソフトバンクに入団。ここまで通算56勝30敗、防御率3・20。今季は5試合に先発し、3勝1敗、防御率3・16だった。

◆先発したソフトバンク・東浜巨投手(31)が史上84人目(通算95度目)の無安打無得点試合を達成した。パ・リーグでは30人目(31度目)。一回、先頭の山野辺を二ゴロ。岸が遊飛、外崎が投ゴロで立ち上がりを終えた。二回無死、試合前時点で14本塁打の山川を迎えたが三ゴロに斬った。続く中村には四球を与えたが、栗山を遊ゴロ併殺に仕留めた。三回、四回も三者凡退。五回先頭の山川には四球となったが、今度は中村を遊ゴロ併殺だ。六回を投げ終えた時点で球数は59球。余力十分のまま、終盤に突入した。七回も先頭の山野辺を遊ゴロ。岸を迎え西武は代打・高木を送ったが、空振り三振だ。外崎も空振り三振。八回先頭の山川が変化球で二ゴロ。中村を遊ゴロ、栗山を二ゴロでついに九回だ。先頭の柘植を空振り三振。愛斗は一邪飛とすると、最後は打者27人目の金子を二ゴロで27個目のアウトを奪った。ホークス選手によるノーヒットノーランの達成は、2019年9月6日ロッテ戦(当時ヤフオクドーム)の千賀以来。球団史上3人目の大偉業を、東浜が達成した。

◆アウトを一つ取るたびに、ペイペイドームのファンから歓声が上がった。九回2死、最後の打者・金子を二ゴロに打ち取ると、ボルテージは最高潮に達した。ソフトバンク・東浜がパ・リーグ30人目のノーヒットノーランを達成。チームを7連勝に導いた。「疲れました。まさか自分ができるとは思っていなかった」打線は三回に東浜を援護した。今宮が2死二塁で打席に立つと、D1位・隅田(西日本工大)が投じた地面すれすれのフォークを左前に運ぶ先制の適時打。「後ろがギーさん(柳田さん)なので、勝負してくると思って積極的に打ちにいこうと思っていました。追い込まれてしまいましたが、食らいつくことができたと思います」。続く柳田も左中間を破る適時打を放ち、幸先よく2点を奪い取った。前日10日の西武戦(宮崎)は雨天中止。首脳陣も選手も、バスで福岡に戻ってきた。藤本監督は「僕らが飛行機で、選手がバスだったら疲れるじゃないですか。僕らはなんぼ疲れてもいいんです。選手ファーストですよ」ときっぱり。直後、自ら「いいこと言うね!」と自画自賛だ。午後11時ごろに博多駅に到着したというが、3軍監督時代にバス移動は何度も経験。「外を見とったらいろんな景色が見られるじゃないですか」と言ってのけた。選手思いの指揮官、首脳陣に東浜が快挙で応え、ムードは最高潮。さらにホークスは勢いに乗っていく。(竹村岳)

◆先発したソフトバンク・東浜巨投手(31)が史上84人目(通算95度目)の無安打無得点試合を達成した。パ・リーグでは30人目(31度目)。97球を投げ、6奪三振、2四球の内容だった。二、四回に四球で走者を出したが、併殺で打ち取り、27人で試合を終えた。お立ち台に上がった東浜の一問一答は以下のとおり。--今の気持ちは「疲れました。でも、こんな気持ちのいい疲れは久しぶりです」--ノーノーは球団では3年前に千賀が達成して以来「まさか自分ができるとは思ってもいなかったですし、まだ信じられないです」--どんな意識で試合に入ったか「ストライク先行でどんどんいって、いい形で攻撃につなげていこうと、そういう思いでマウンドに上がりました」--今日の投球の手応えは「思ったよりも変化球を操れていたかなと思います。要所要所で真っすぐも決まっていましたし。それがよかったのかなと思います」--どのあたりから意識「最終回ですね」 --最後の打者(西武・金子)の打球はちょっとひやっとした「自分のところに飛んできて捕れなかったので『やってしまった』と思ったんですけど、うまいところでアウトに処理してくれたのでホッとしました」--打者27人でのノーノー「あんまり意識してなかったので、本当に最終回マウンドに立つときにこれまでにないくらい緊張しました。それ以外はそういう意識はなかったです」--球場の雰囲気は感じていたか「七回くらいから拍手が大きくなっていたので。なんとなく意識したくなかったんですけど、ジワジワと実感しながら投げることができました」--ベンチの様子は「ベンチの人も声かけてくれなくて(笑)。たぶん意識して流れを変えたくなかったんだと思うんですけど。そういう気配りもありがたいなと思いながら...。余計に緊張しながら、初めての経験でした」--ノーノーは野球人生の中で何回目?「2回目ですかね。プロ入って完封、完投をもっとやっていきたいと思いますけど。プロ野球の世界でこういう投球ができて本当によかったです」--今後に向けて「まだまだ序盤なので熱い戦いがいっぱいあるので、しっかり仕事ができるように次の試合に向けて調整していきたいと思います」--最後にファンへ「きょうはルーキーの子も実際に生観戦しているということで、そういう中でこういうピッチングができてうれしく思いますし。それ以上にきょう足を運んでいただいたファンの皆さまの前でこういうピッチングができて本当によかったと思います。また次の試合もまだまだありますので、球場に足を運んで応援よろしくお願いします!」

◆ソフトバンク・東浜巨投手(31)が自身初のノーヒットノーランを達成し、連勝は「7」となった。試合後に藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。--東浜のよかった部分は「真っすぐの切れとシンカーが有効的、コントロールもよかった。テンポよく投げてくれた印象ですね」--試合前、コントロールがバロメーターになるといっていた「その通りに投げてくれましたね。西武は3、4、5番が状態がいいので。どういうふうに抑えるか。特に山川にどういう攻め方をするというのは、こっちもミーティングの材料だったので。山川にも打たせて。中村にも四球を1つ出しましたけど、攻めた気持ちで。最終的には2人ともゲッツー(併殺打)で27人で終わっているわけですから。本当に素晴らしいピッチングでした」-ー接戦の中、ベンチも異様な雰囲気だった「九回2死まで誰もそういうことはいわなかった。2死であと1人になった瞬間に、なんかすごくプレッシャーをかけているのかなとか思って。でもよく投げてくれました」-ー西武打線をうまくかわしていた「逃げているわけじゃない。勝負しにいった中で、四球。攻めの投球ができたと思います」-ー大関も(7日、ロッテ戦、ZOZOマリン)完封。先発の頑張りが見える「リリーフ陣を使わなくていいので。ありがたいですね」-ー今季はロッテ・佐々木朗も完全試合を達成するなど、投高打低が目立つ「打つ方もみんな頑張っているので。パ・リーグは投手陣がいいので、何とか1点1点積み重ねるのが勝利につながる。野手陣には積み重ねだと言っておきたいと思います」-ー柳田の2点目の適時打も大きかったが、状態は「すごく状態は上がってきていると思いますよ。あとは外野を守れるようになればもっと幅広いオーダーを組めるようになると思います」-ー今宮も3安打で好調を維持している「絶好調ですから。2番でも8番でも。8番でも打点を稼いでくれるし、2番でもつないでくれる。素晴らしい活躍をしてくれていますね」-ー改めて、この1勝をどうつなげていきたい「どんどん、1つ1つ勝っていって、できるだけ連勝を伸ばしていきたいと思います」

◆西武は2000年6月20日以来、22年ぶりに無安打無得点を喫した。東浜のストライク先行の巧みな投球の前に手も足も出なかった。辻監督は「もう少し粘り強くいかないと。いいヒットなんていらない」と打線に苦言を呈した。東浜には前回対戦の4月9日に、七回途中2安打無失点に封じられていた。来週、那覇で再び対戦することが予想される。松井ヘッドコーチは「次回また対戦があるのでしっかり対策を練って選手たちに伝えていけたら。やられたらやり返す」と語った。

◆西武のルーキー隅田は初めてスライド登板で6回2失点と好投したが、打線が沈黙してプロ初登板勝利後に4連敗となった。「しっかり調整してマウンドに上がれた。いい球を投げようと思ってコースや高さを意識して投げた」と振り返った。0―0の三回に今宮に適時打、柳田に適時二塁打を浴びた。「(2人は)状態がいいと分かっていた。うまく打たれた。1点の重みを改めて理解して次回の登板に臨みたい」と話した。

◆ソフトバンクは11日、新外国人投手のチャトウッドが右肩関節炎の診療と治療のため、同日に米国に一時帰国したと発表した。10日間程度で再来日する予定。

◆ソフトバンクの甲斐が好リードし、東浜の快挙を支えた。ノーヒットノーランの演出は2019年の千賀に続いて2度目。「本当に巨さん(東浜)の力が全てだと思う」とたたえた。毎回、先頭打者を打ち取ることだけを確認し合ったという。球団としては1943年の別所(南海)を含め、3人目の快挙を成し遂げた東浜は「(調子が)いい時も悪い時も経験しながら。拓也と(だから)できた」と感謝した。信頼の厚い正捕手は「チームが勝てるように頑張っていくだけ」と気を引き締めた。

◆ソフトバンク・東浜巨投手(31)が11日、西武戦(ペイペイドーム)でノーヒットノーランを達成した。4月10日にロッテ・佐々木朗希投手(20)がオリックス戦(ZOZOマリン)で完全試合を成し遂げたのに続き史上84人目(通算95度目)の快挙。パ・リーグでは30人目(31度目)。球団では2019年9月の千賀滉大投手(29)以来となった。島人の夢を乗せた白球は27個目のアウトに変わり、両腕を突き上げた。ソフトバンク・東浜が自身初のノーヒットノーランを達成。沖縄出身の選手で初の快挙に、心地よく第一声だ。「疲れました。でもこんなに気持ちのいい疲れは久しぶりです」二回と五回に四球を与えたが、併殺に打ち取った。九回2死。金子へのラストボールは150キロ直球で二ゴロとして、結果的に打者27人斬りだ。「変化球を操れて、真っすぐもしっかり投げられた」。東浜のこだわりが詰まった97球だった。) プロ入り当初に掲げた理想は「10安打完封」。代名詞のシンカーなど駆使して総合力で勝負するスタイル。ヒットも打たれる中で、どうホームを踏ませないかを大切にしてきた。初めて並べた「0安打」だが、理想が揺らぐことはなかった。「それ(10安打完封へのこだわり)は変わらないです。もしかしたらそれで完封した方がうれしいかも。その信条は曲げずにいきたいですし、変わらないと思います」故郷への思いも刺激となっている。4日のオリックス戦(ペイペイドーム)で、同じ沖縄出身の宮城と投げ合った。ともに勝敗はつかなかったが「(自分たちが結果を残せば)沖縄の野球のレベルが上がっている証明にもなる」。次回登板は17日からの西武戦(那覇)の見込みで、胸を張って地元に凱旋できる。2019年9月6日のロッテ戦(ヤフオクドーム)の千賀以来、球団3人目のノーヒットノーランでチームを7連勝に導き、藤本監督も「素晴らしいピッチングだった」と手をたたいた。4勝は田中将(楽天)と並んでリーグトップタイ。2位のチームは首位の楽天に3・5ゲーム差に詰め寄った。「(投球内容は)大満足です。でもあしたからは、切り替えてやっていきたいです」すぐに表情を締めた。忘れられない喜びを味わった東浜が大黒柱になる。(竹村岳)◆東浜と同じ沖縄県出身の西武・山川 「最高の球が来ていたので参りました。完敗です。ずっとやられるわけにはいかないので次は打ち返せるようにしたい」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
2471 0.774
(↓0.026)
-
(-)
111136
(+1)
81
(+3)
24
(-)
32
(-)
0.249
(-)
2.400
(↓0.02)
2
(-)
ソフトバンク
22121 0.647
(↑0.011)
3.5
(↑1)
108156
(+2)
112
(-)
22
(-)
19
(-)
0.275
(-)
2.680
(↑0.08)
3
(-)
西武
18181 0.500
(↓0.014)
8.5
(-)
106115
(-)
108
(+2)
26
(-)
14
(-)
0.220
(↓0.005)
2.400
(↑0.01)
4
(-)
ORIX
16220 0.421
(↓0.011)
11.5
(-)
10591
(+2)
129
(+5)
12
(-)
23
(-)
0.206
(↓0.001)
3.010
(↓0.04)
5
(-)
ロッテ
13211 0.382
(↑0.018)
12.5
(↑1)
10899
(+3)
128
(+1)
11
(-)
35
(-)
0.206
(↓0.002)
2.840
(↑0.05)
6
(-)
日本ハム
12250 0.324
(↑0.018)
15
(↑1)
106115
(+5)
154
(+2)
33
(-)
27
(+6)
0.228
(↑0.003)
4.060
(↑0.05)