日本ハム(★2対4☆)オリックス =リーグ戦7回戦(2022.05.10)・札幌ドーム=
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ORIX
2010000014911
日本ハム
0002000002721
勝利投手:山岡 泰輔(3勝1敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(2勝2敗10S))
敗戦投手:加藤 貴之(2勝3敗0S)

本塁打
【オリックス】大城 滉二(1号・3回表ソロ)
【日本ハム】野村 佑希(3号・4回裏2ラン)

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◆オリックスが連敗を7で止めた。オリックスは初回、中川圭の適時二塁打などで2点を先制する。そのまま迎えた3回表には大城がソロを放ち、リードを広げた。投げては、先発・山岡が8回2失点9奪三振の力投で今季3勝目。敗れた日本ハムは、打線が2得点と振るわなかった。

◆今季の日本ハム加藤貴之投手(29)は44回を投げて、四球が4月6日ロッテ戦のマーティン、同19日楽天戦の西川に与えた2個だけ。規定投球回以上では両リーグ最少で、9イニング換算の与四球率は0・41を誇る。

◆日本ハム新庄剛志監督(50)が試合前、自身のツイッターアカウント開設当初から唯一、フォローしているソフトバンク孫正義オーナー(64)について、その理由を「考え方がすごい好きなの」と明かした。同じ九州出身ということだけでなく、孫オーナーの生き方に感銘を受けている様子で「孫さんの講演とか聞くの大好き」と、意外な一面も。「地元が一緒ということもあって、話が頭に入って来るんですよ。考え方がすごい好き。クレージーな人間がいても良くない? という考えで、世界に行って誰もしたことがないようなことを、有り金全部はたいて挑戦している。なかなか、出来ることじゃない」と、熱弁した。

◆日本ハムは3番清宮、4番野村、5番万波がスタメン出場。新庄剛志監督(50)は試合前、その意図について「若くていきいきしているこの3人が(将来的に)25~30発くらい打てる。(中軸に)固まってくれたら、うれしいなと思って。すごいチームになる」と説明した。移動中も、期待のトリオの将来像を軸に妄想しているというBIGBOSS。「たまにしか打たないけど、あんなホームラン打てないから」と、5日楽天戦(札幌ドーム)で清宮が放った滞空時間の長い本塁打に感嘆し「野村君は器用で詰まっても右方向へ持って行ける」。この日の試合前練習で、スタンド上段まで運んだ万波についても「打撃投手の球であそこまで行くということは、145キロの投手相手に同じ打ち方をしたら、どこまで飛んでいくの?」と、声を弾ませた。レギュラー候補は「成績どうこうじゃなくて、だんだん固めていっている」。この3人を軸に、チーム作りを進めていく。

◆「4番三塁」で先発した日本ハム野村佑希内野手(21)が3号2ランを放った。3点を追う4回1死一塁、左翼へアーチをかけ、1点差とした。1回には2死三塁で見逃し三振だったが、会心の一発。「1打席目にチャンスで三振をしていたので、取り返すことができてよかったです。鎌ケ谷で清さん(清宮)と万中(万波)とクリーンアップを組んだ時は、何度もアベック弾を打ってきたので、次は清さんが打ってくれると思います」とコメント。「3番一塁」で先発の清宮幸太郎(22)へ期待を込めていた。

◆主砲の吉田正らコロナ感染による離脱者が相次ぐオリックスに、頼もしい存在が帰ってきた。2点リードの3回無死。昇格即「2番二塁」で起用された大城滉二内野手が、追加点となる今季1号ソロを左翼席に運んだ。カウント3-2から日本ハム加藤の内角138キロ直球を捉え「(感触は)完璧でした! いい感じでバットも振れています」と笑顔で振り返った。大城は4月29日に特例2022代替選手として1軍に今季初昇格。8日に出場選手登録を抹消されたが、コロナ禍で再び1軍に戻ってきた。苦境に立つチームは4番にプロ4年目の頓宮を起用するなど、スタメン野手の平均年齢は24・1歳。フレッシュメンバーの中で、28歳が輝いた。

◆日本ハム加藤貴之投手(29)が、今季最短の5回6安打3失点で降板した。1回1死二塁で先制点を与え、3回無死からはオリックス大城に左越えソロを浴びた。序盤で3失点し、試合の主導権を握れないまま降板。4月19日楽天戦では完封勝利を球数90球で挙げた。テンポ良い投球が持ち味も、この日の球数は今季最多107球を要した。「初回からバタバタしてしまい前回同様、先制点を与え、リズムの悪い投球になってしまいました。球数も増えてしまい、中継ぎの皆さんに負担をかける結果になり、申し訳ない気持ちです。ベンチでしっかり応援したいと思います」と話した。

◆オリックスが8試合目で5月初勝利を飾り、連敗を7で止めた。先発した山岡泰輔投手(26)が8回7安打2失点(自責1)の好投で3勝目をマーク。規定投球回にも到達し、防御率も0・89でリーグトップに躍り出た。主砲の吉田正らコロナ感染による離脱者が相次ぐチームだが、吉田正と15年ドラフト同期の大城滉二内野手(28)が頼もしかった。2点リードの3回無死。昇格即「2番二塁」で起用された大城が、追加点となる1号ソロを左翼席に運んだ。カウント3-2から加藤の内角138キロ直球を捉え「(感触は)完璧でした! いい感じでバットも振れています」と笑顔で振り返った。大城は昨年8月に右膝前十字靱帯(じんたい)再建手術を受け、懸命にリハビリを行ってきた。4月29日に特例2022代替選手として1軍に今季初昇格。8日に出場選手登録を抹消されたが、コロナ禍で苦しむチーム事情もあり、再び1軍に戻ってきた。主力級が離脱するチームは、4番にプロ4年目の頓宮を起用するなど、スタメン野手の平均年齢は24・1歳。フレッシュメンバーの中で、28歳が輝いた。連敗を止めて借金は5。まずは着実に借金を返済する。苦境に負けない。【真柴健】

◆日本ハムは序盤から主導権をつかめず、5カード連続でカード初戦を落とした。試合後に新庄監督が残した"伝言"は、珍しく厳しいものだった。球団広報を通じ、報道陣へコメント。「1軍に残りたいという姿勢が全く見えない。バットを出さない限り、一生結果は出ない」。個人名は避けたが「姿勢が見えない」選手について、2軍降格の可能性をにおわせた。該当者の"疑い"があるのが、3番に入った清宮だ。プロ入り後、初めて1軍で3番清宮、4番野村、5番万波のオーダーが実現。試合前には「この3人が(中軸に)固まってくれたら、うれしい」と未来の日本ハム打線を思い描いていたBIGBOSSだったが、この日、清宮だけが4打数無安打。しかも、内容が悪い。4回無死一塁では見逃し三振。2-3で迎えた8回1死一塁でも、フルカウントまでボールを見て、結局、二飛に倒れていた。?▽日本ハム石川直(右肘手術から復帰し、19年以来今季初の本拠地登板)「かなり久々だったのですごい気持ち良かったです。走者は出したけど、落ち着いて投げられたので良かったと思う」

◆オリックス山岡泰輔投手が今季最長の8回110球2失点(自責1)で3勝目を挙げた。規定投球回にも到達し、防御率0・89はリーグトップに躍り出た。「今日は5回まで、うまくバランスが取れなかった」と反省を口にし、6回から重心位置の調整を行った。チームの先発投手に白星がつくのは4月20日の宮城以来、約3週間ぶりとなった。

◆コロナ禍に苦しむオリックスで、昇格即スタメン起用された大城滉二内野手(28)が、連敗脱出に貢献した。2点リードの3回無死から追加点となる今季1号ソロを左翼席へ。カウント3-2から日本ハム加藤の内角138キロ直球を捉え「(感触は)完璧でした! いい感じでバットも振れています」と連敗を7で止める一撃に、充実の表情だった。チームは主砲の吉田正らコロナ感染による離脱者が相次ぐ。大城は4月29日に特列2022代替選手として1軍に今季初昇格。今月8日に出場選手登録を抹消され、2軍戦に出場したが、15年ドラフト同期の吉田正らの離脱によって、再びその夜に札幌行きの荷物をまとめ、1軍の舞台へと帰ってきた。今季初の先発出場。ギプスを装着した右足で1歩ずつ進んできた。昨年8月8日DeNAとのエキシビションマッチの守備で一塁のベースカバーに入った際、負傷。担架で運ばれ、精密検査を行い「右膝前十字靱帯(じんたい)損傷」の診断を受けた。緊急手術後、2週間の入院生活。病室でナイター中継を見る日々。「(優勝争いの)そこに立てない、挑戦できない自分がいた。応援することしかできなかった。でも、僕の居場所とか関係なく...本気で『みんな頑張れ』と思えた」。焦る気持ちを抑え、今季の復帰に照準を定めた。退院後は松葉づえをバットに見立て、グラウンドで躍動する自身を思い描いてきた。この日もチームは大量得点とはいかず、29試合連続4得点以下。それでも初回から重盗を仕掛けて得点するなど、懸命に苦境打開に取り組んできた中での白星が何より意味を持つ。スタメン野手の平均年齢が24・1歳というオーダーでつかんだ5月初勝利。もぎとった1勝を好転へのきっかけにしたい。【真柴健】

◆空砲に終わったが、将来の4番候補が意地を見せた。日本ハム野村佑希内野手(21)が10日、オリックス7回戦(札幌ドーム)で3点を追う4回1死一塁、左越え3号2ランを放った。チームは新型コロナウイルスの影響で主力を欠く相手に接戦を落としたが、期待の若手が光を放った。うなだれるほどの悔しさを、無駄にはしなかった。3点を追う4回1死一塁。野村がリベンジの打席に向かった。カウント1ボールからの2球目、カットボール138キロを左翼席中段に突き刺した。4月28日オリックス戦以来の3号2ラン。淡々とダイヤモンドを1周した後、出迎えてくれたチームメートの前で破顔した。喜びはひとしおだった。「あまりいろいろ、考え過ぎないようにしようと思って打席に立ちました」。2点を追う1回2死三塁。先制点を奪われた直後にやってきた反撃のチャンスで、見逃し三振に倒れた。4番の仕事を果たせず、ショックを隠しきれないままベンチに戻った。いつもは引きずることが多いが、切り替えて結果を残した。前後の打者の存在を、意気に感じていた。3番清宮、4番野村、5番万波。「こういう打順で勝てれば、すごいうれしいなと試合に臨みました」。2軍ではなじみの打順で、誰かが打てば他の2人がつられて打つことが多かった。この日は「次はキヨさん(清宮)が打ってくれる」と予告も外れてしまったが、夢を抱きたくなるクリーンアップ。野村自身、ロマンあふれる中軸へと成長していく。【田中彩友美】

◆オリックスの大城が1軍に昇格してさっそく「2番・二塁」で出場し、2年ぶりの本塁打を放った。2―0の三回の先頭打者で、フルカウントから加藤の内寄りの直球を左翼席へ運び「完璧だった。いい感じでバットが振れている」と笑みを広げた。一回には1死から中前打で出塁して二盗を決め、続く中川圭の二塁打で先制のホームを踏んだ。8日に出場選手登録を外れていたが、新型コロナウイルス感染者が出たため代替選手として呼び戻され、今季初の先発出場の機会で持ち前の俊足巧打を発揮した。昨季は右膝前十字靱帯の再建手術を受けて後半戦を棒に振り、25年ぶりのパ・リーグ制覇の輪に加われない悔しさを味わった。「できるだけ早くプレーしたい」と懸命なリハビリの末に復帰。今季4試合目の出場で、苦しい状況のチームに勢いをもたらした。

◆日本ハム打線は山岡を相手に終始、後手に回った。決め球だけでなくカウントを整えるためにも多投する得意のスライダーにほとんど手を出さず、野村の本塁打による2点だけに終わり、競り負けた。新庄監督は試合後、取材に応じなかったが「1軍に残りたいという姿勢が全く見えない。バットを出さない限り一生結果は出ない」と珍しく怒りのコメントを出した。

◆日本ハム・新庄剛志監督(50)が消極的な姿勢だった打線にカミナリを落とした。「1軍に残りたいという姿勢がまったく見えない。バットを出さない限り一生結果は出ない」ストライクを繰り返し見逃して追い込まれるなど4打数無安打に終わった清宮、同じく2打席で2三振に倒れた今川らに対する叱咤か―。報道陣の前に姿は見せず、広報を通じて残したコメントに厳しさをにじませた。清宮は「3番・一塁」で先発出場し、4打席のうち3打席で走者を置いて打席に立ったが、いずれも凡退。今川は2打席とも2球連続見逃しストライクで追い込まれてからの空振り三振で七回2死で打順が回ってきた際に代打を送られていた。試合前時点でチーム32本塁打、302三振はいずれもリーグ最多。BIGBOSSは「ホームランが多い分、三振も多いですけどそれでいいと思う」と話していた。まだまだ発展途上のチーム。結果以前に、何よりも積極的な姿勢を求めている。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
2461 0.800
(↑0.007)
-
(-)
112135
(+7)
78
(-)
24
(-)
32
(+3)
0.249
(↑0.001)
2.380
(↑0.08)
2
(-)
ソフトバンク
21121 0.636
(-)
4.5
(↓0.5)
109154
(-)
112
(-)
22
(-)
19
(-)
0.275
(-)
2.760
(-)
3
(-)
西武
18171 0.514
(-)
8.5
(↓0.5)
107115
(-)
106
(-)
26
(-)
14
(-)
0.225
(-)
2.410
(-)
4
(-)
ORIX
16210 0.432
(↑0.015)
11.5
(-)
10689
(+4)
124
(+2)
12
(+1)
23
(+2)
0.207
(↑0.001
2.970
(↑0.06)
5
(-)
ロッテ
12211 0.364
(↓0.011)
13.5
(↓1)
10996
(-)
127
(+7)
11
(-)
35
(-)
0.208
(↓0.002)
2.890
(↓0.1)
6
(-)
日本ハム
11250 0.306
(↓0.008)
16
(↓1)
107110
(+2)
152
(+4)
33
(+1)
21
(-)
0.225
(-)
4.110
(↑0.04)