ロッテ(★4対8☆)ソフトバンク =リーグ戦8回戦(2022.05.08)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
10232000081300
ロッテ
2000020004501
勝利投手:杉山 一樹(1勝1敗0S)
敗戦投手:ロメロ(2勝2敗0S)

本塁打
【ロッテ】菅野 剛士(1号・1回裏2ラン)

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◆ソフトバンクが6連勝。ソフトバンクは1点ビハインドの3回表、中村晃の適時打などで2点を奪い、逆転に成功する。続く4回には柳田とグラシアルの連続適時打で3点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・杉山が今季初勝利。敗れたロッテは、先発・ロメロが精彩を欠いた。

◆ソフトバンクの今宮健太内野手(30)と柳町達外野手(25)が好調だ。5月の今宮は25打数11安打、打率4割4分で、柳町は24打数10安打、打率4割1分7厘。7日時点で月間10安打以上は今宮、柳町、近本(阪神=10安打)の3人だけ。

◆母の日にロッテ菅野剛士外野手(29)が、ピンクバットで1号2ランを放った。初回に先発ロメロの制球が定まらず1点を先制されたものの、その裏に1番高部が内野安打で出塁。その直後、今季初めて2番スタメンに入った菅野が、ソフトバンク杉山の153キロを右翼席へ運んだ。菅野は試合中、球団広報を通じて「点を取られたすぐ後の回だったので逆転できたことはうれしいです。今日は母の日なので、このピンクバットで打てたことはなおうれしいです。感謝の気持ちを勝利に返せるように」とコメントを寄せた。一時はソフトバンクを逆転する2ランとなったが、3回に再逆転された。母の日のこの日、乳がん撲滅の啓発を目的としたピンクリボン活動のPRとして、ロッテではスイスの高級機械式腕時計「フランクミュラー」がデザインを監修したピンクユニホームを着用している。また、本塁以外の3つのベースがピンク色、球審のマスクなどもピンク色で試合が行われている。

◆ロッテが今季3度目の4連敗を喫し、借金は8に膨れた。ソフトバンクには2度目の同一カード3連敗となった。先制された試合は、これで0勝16敗1分けに。苦しい戦いが続く。2軍戦で脇腹を痛めた荻野貴司外野手(36)について、井口資仁監督(47)は「まだ下のゲームでも出てないですからね、もうちょっとかかると思います」という段階。2軍調整中のレオネス・マーティン外野手(34)は「結果を残してから上がってくると思います」と、本来のレギュラー陣が不在や不調と苦しんでいる。井口監督は「去年のチームもそうですけど、やっぱりつないで勝たないと勝てないチームなので。1人1人の調子がどうこうというよりは、しっかり塁に出てつないでいくというのが、去年おととしと上位にいけた理由なので」と、巻き返しへチーム方針の徹底を再度口にした。【金子真仁】

◆ソフトバンクは好調の打線が13安打で8点を奪い6連勝。藤本博史監督(58)の試合後の一問一答は以下の通り。-打線が活発「活発でしたね。このままずっといってくれたらいいけどね」-杉山は6回途中降板「一応ね、5回でやめようという話は出てたんやけど。5回を3人で終わったので、いけるところまでいけと。ピンチになったら代えたるからと。初回2点、打たれたのはしょうがないけど、6回のね。四球、死球、ああいうところは少なくしていかないとね。でも球は前回より良かったよ。もう1回いけますよ。チャンスというか、これを続けていってくれたら一人前になっていくんじゃないかな」-降板後にベンチで話していた「2、3、4、5回はいい投球してくれたのでね。あれを続けてくれたらローテーションに入っていける。球は強いんでね。今日は思い切って大胆にいけたんじゃないかな。初回の2点も、打たれたことはしょうがない。たまたま真ん中に入っただけで。四球、四球で点を取られたわけじゃない。今日の反省点は6回だけかなと思います」-中村晃が勝負強い「いいところでみんな打ち出したよね。中谷もノースリーから積極的に外野フライ打ってくれたし。ああいう1点は大きいと思いますよ」-今宮も好調「好調やね。大振りしなくなったからね。これもガルビスのおかげじゃないかな。お尻に火が付いてね。自分の打撃を見直したというか。追い込まれたら逆方向にしっかりコンタクトできている。そういうことを続けていれば、元々ポテンシャルの高い人間やからね、率は上がってくるんじゃないかなと思います。本人も『振りだしたら注意してください』と言ってるから。1年間この状態でやってくれたら、結果は残るんじゃないかなと思います」-対左投手だと2番「まあ、投手次第やね。相性とか、過去のデータとかもあるんでね。エース級になったら牧原大が2番に入ってくるやろうね。逆に、8番に今の状態の今宮がおったら相手は嫌だからね。今宮が2番に入っても、牧原大でも何でもできる。そこはいろいろ考えながらね。今の状態やったら、は2番に入るのは牧原大か今宮しかいない」-甲斐が2安打「毎試合1本ずつ、今日は2本打ったけどね。四球も取れてるし。通天閣打法はうまいこといってるね(※以前に藤本監督が「上を向いて打て」と助言)。通天閣打法やったら(体が)ぎっこんばったんせんからね。上を向いてるだけやから。それで距離が取れるわけやから。本人もスムーズにバットが出ている。ズレがないわけやから。当たりさえすればね、野手の間に行けばヒットになるわけやから。面白いやり方でやって、結果が出たらいいじゃないですか」-2死からの得点が多い「全体的に状態がいいから、ボールを見ていくんじゃなくて、積極的にいけているのがこういう結果につながっているのかなと思います」--6回の嘉弥真、藤井の救援も大きい「無死満塁から2点で抑えたのは大きいですよね。あそこで3、4点取られていたら嫌な雰囲気になる。嘉弥真と藤井でなんとか2点で抑えてくれたのは大きかったと思います」

◆ソフトバンクの4年目右腕、杉山一樹投手(24)が先発ではプロ初勝利を挙げた。今季3度目の先発で6回途中4失点。自己最多の8三振を奪って、今季初、通算3勝目を手にし「前回の登板ではチームの連勝を止めてしまったので、今回は連勝中のチームの勢いを止めないように必死に投げました」と振り返った。昨季までの2勝はともに救援で挙げていた。1点の援護をもらった直後の初回は先頭高部の内野安打、2番菅野の2ランでいきなり逆転を許したが、そこから激変を見せた。「気持ちを切り替えて、自分らしい投球ができた」と後続を3人で斬ると、2回から5回は1安打1四球と二塁を踏ませない投球。最速160キロを誇る自慢の直球を中心に、ストライクゾーンで勝負してリズムを作って、味方の逆転を呼び込んだ。先発では自身初の6回のマウンドにも上がった。だが、四球、安打、死球で無死満塁で降板。課題も残す内容にも、藤本監督は「これを続けていってくれたら一人前になっていくんじゃないかな。今日の反省点は6回だけかなと思います」と高評価。首脳陣も大きな期待を寄せる大器が、着実にステップアップしている。

◆黄金週間だ! ソフトバンクが今季4度目の同一カード3連勝を決め、連勝を6に伸ばした。ロッテキラー、中村晃外野手(32)の先制打、同点打など打線がつながり13安打、8得点で快勝。今年のゴールデンウイークは8試合で103安打、54得点と直近10年ではトップの数字をたたき出した。貯金は今季最多タイの9。母の日に鷹の孝行息子たちが最高の恩返しをした。今のソフトバンク打線は、止まる気がしない。1回2死一、二塁、中村晃の左翼越え適時二塁打で先制。「風もあったので、うまいこと抜けてくれたと思います」。クールな打撃職人が、前日7日に20安打、16得点と暴れた打線に再び着火した。3回には同点適時打を放ち、中谷の犠飛で勝ち越した。その後も攻め続け、終わってみれば、13安打、8得点。試合前まで防御率0点台だった先発ロメロを4回でKOした。4月29日からのGWは8試合で打線は103安打、54得点と荒稼ぎした。史上最長のGWと言われた19年の9試合で94安打、47得点を上回り、ここ10年で断トツ。6勝2敗で貯金も4つ上乗せ。黄金週間の名前にぴったりな戦績で過ごし、藤本監督も「活発でしたね。このままずっといってくれたらいいけどね」とうれし顔。2安打2打点でロッテ戦の打率を4割4分8厘とした中村晃も「野手のみんなはすごくいい感じ。雰囲気もいい」と白い歯を見せた。ムードは最高潮。ナインがピンクのバットやリストバントをつけた母の日に、孝行息子たちが躍動した。チーム打率2割7分5厘は12球団トップ。総得点154は広島の161に次いで2位で、パ・リーグでは2位楽天の128を寄せ付けない。数字が好調ぶりを物語る。指揮官は「今は全体的に状態が良い。状態が良いからボールを見ていくんじゃなしに、積極的にいけている。それが結果につながっているんじゃないかな」と分析した。ZOZOマリンでは、16年以来6年ぶりに開幕から6連勝を飾った。敵地で仁王立ちし、今季4度目の同一カード3連勝。連勝も6に伸ばした。10日西武戦はファイト九州デーで宮崎開催。藤本監督は「また宮崎で、頑張ります」と締めた。熱々な打線が南国でも火を噴かせる。【只松憲】○...柳田が日本中のお母さんに感謝した。ピンクのバットやスパイク、手袋など母の日だけのアイテムを使用し、4回2死一、二塁での中前適時打など2安打。「コンパクトスイングでヒットになってくれたと思います。母ちゃん、嫁さんいつもありがとう。そして全国のお母さんありがとう!」。左肩痛で出遅れたが、中軸を担う主将はチームの6連勝中に3本塁打など調子を上げている。○...藤本監督が、デスパイネを交流戦までに1軍合流させる考えを明かした。ロッテ戦前に「小久保2軍監督からも推薦できますと聞いている。遅くても交流戦までには上げたい」と見通しを示した。今季は右足首の捻挫で出遅れ、4月に実戦復帰。ウエスタン・リーグ16試合で打率は1割8分2厘ながら、今月7日のオリックス戦では1号本塁打を放っている。経験豊富な大砲を加えて、打線をさらに活性化させる。

◆ロッテ・菅野剛士外野手(29)が「2番・右翼」で先発出場し、今季1号本塁打となる右越え逆転2ランを放った。1点を先制された一回無死一塁。相手先発、杉山の3球目を引っ張った。球団広報を通じて、「打ったのはストレートです。真っすぐをしっかり捉えることができた。点を取られたすぐ後の回だったので、逆転できてよかったです。今日は母の日なので、このピンク(色の)バットで打てたことはうれしいです。感謝の気持ちを勝利で返せるように、次の打席もしっかり頑張りたいと思います」とコメントした。

◆ソフトバンクは打線がつながり13安打で6連勝。一回と三回に中村晃が適時打を放ち、3―2の四回には柳田の適時打、グラシアルの2点二塁打で突き放した。杉山が今季初勝利。ロッテはロメロが誤算で、今季3度目の4連敗。

◆試合前まで防御率0・60だったロッテのロメロは、4回7安打6失点で2敗目を喫した。制球が乱れて毎回先頭打者の出塁を許し、失点を重ねた。チームは今季3度目の4連敗で借金8となり「今日は悪い一日だった。次回はチームの勝ちに貢献できる投球をしたい」と悔やんだ。前回登板した1日の日本ハム戦では四回途中で8失点(自責点1)だった。下降気味な状態に、井口監督は「今季投げた中で一番悪かった」と厳しい口調だった。

◆ソフトバンクの杉山は六回途中4失点で、先発としては自身通算6試合目の登板で初となる白星を挙げた。1―0の一回に2ランを浴びたが、150キロを超す速球を軸に二~五回はわずか1安打無失点とチームに流れをもたらした。「中盤は気持ちを切り替えて、自分らしい投球ができた」と胸を張った。最速160キロを誇る24歳の右投手。六回に安打と四死球でピンチを招くまでは、課題の制球面で改善を見せた。藤本監督は「これを続けてくれたら一人前になっていくんじゃないか」とさらなる成長に期待を寄せた。

◆ロッテは今季3度目の4連敗を喫し、借金は今季ワーストの8に膨らんだ。先発のロメロは4回を投げて4四死球6失点で2敗目。7安打を許し「今日は悪い一日でした。アウトをなかなか取れなかった」と声を落とした。井口監督は、5安打4得点の打線に「少しずつ良くなっているが、淡泊な攻撃になっている」と奮起を促した。◆一回に右越えの1号逆転2ランを放ったロッテ・菅野 「母の日に、ピンク(色の)バットで打てたことはうれしいです」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
2361 0.793
(↑0.007)
-
(-)
113128
(+2)
78
(+1)
24
(+1)
29
(-)
0.248
(-)
2.460
(↑0.06)
2
(-)
ソフトバンク
21121 0.636
(↑0.011)
4
(-)
109154
(+8)
112
(+4)
22
(-)
19
(+1)
0.275
(↑0.002
2.760
(↓0.04)
3
(-)
西武
18171 0.514
(↑0.014)
8
(-)
107115
(+5)
106
(+1)
26
(+2)
14
(+2)
0.225
(-)
2.410
(↑0.04)
4
(-)
ORIX
15210 0.417
(↓0.012)
11.5
(↓1)
10785
(+1)
122
(+2)
11
(+1)
21
(-)
0.206
(↓0.002)
3.030
(↑0.07)
5
(-)
ロッテ
12201 0.375
(↓0.012)
12.5
(↓1)
11096
(+4)
120
(+8)
11
(+1)
35
(-)
0.210
(↓0.001)
2.790
(↓0.16)
6
(-)
日本ハム
11240 0.314
(↓0.01)
15
(↓1)
108108
(+1)
148
(+5)
32
(-)
21
(+1)
0.225
(↓0.002)
4.150
(↓0.04)