広島(☆17対3★)DeNA =リーグ戦9回戦(2022.05.08)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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DeNA
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広島
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勝利投手:遠藤 淳志(2勝2敗0S)
敗戦投手:東 克樹(0勝4敗0S)

本塁打
【広島】西川 龍馬(4号・3回裏2ラン),末包 昇大(2号・4回裏満塁),マクブルーム(3号・5回裏2ラン),小園 海斗(1号・6回裏ソロ),マクブルーム(4号・7回裏ソロ)

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◆広島が大勝。広島は初回、西川の適時打などで3点を先制する。その後は4回裏に末包のグランドスラム、5回にマクブルームの2ランが飛び出すなど、終わってみれば21安打で17得点を挙げた。投げては、先発・遠藤が今季2勝目。敗れたDeNAは、投手陣が崩壊した。

◆DeNAは日曜日初白星を挙げられるか。今季日曜日は3試合中止があるが、試合開催した3試合の結果は3月27日広島戦6-7、4月17日ヤクルト戦4-5、24日広島戦4-5。3試合すべて1点差で敗れている。

◆DeNA東克樹投手(26)が今季初勝利を目指し、5度目の先発マウンドに上がる。ここまで0勝3敗、防御率4・09。初の開幕投手を務めたが、勝ち星には恵まれていない。広島戦は3月25日の開幕戦(横浜)以来、今季2度目。前回は5回8安打4失点(自責点2)で敗れている。マツダスタジアムでの登板は昨年10月12日以来で、この時は7回5安打1失点と好投している。三浦大輔監督は「もちろんまずチームの勝ちが最優先ですけど、それで東に勝ちが付くことがベストだと思うし。東も勝ちは付いていないですけど、そんなに悪い投球が続いているわけではないので、今日もしっかりとゲームをつくってもらえるように期待したいと思います」と、開幕投手に白星がつくこと期待した。

◆DeNAネフタリ・ソト内野手(33)が、スタメンを外れた。ベンチ入りメンバーには登録されている。今季はオープン戦中に右手首の張りを訴え、開幕時は1軍を外れた。4月12日に1軍昇格すると、いきなり3試合連続マルチ安打を放つなど打線をけん引。ここまで20試合で1度もスタメンを外れることはなかった。直近こそ今季初めて2試合連続ノーヒットだったが、ここまで打率3割ちょうど、4本塁打、11打点の成績を残している。

◆広島松山竜平外野手(36)の母ルリ子さん(61)が始球式を行った。息子と同じ、背番号55のユニホームを着てマウンドに上がり、捕手をピンク色のグラブで松山が務めた。投球はワンバウンドして右打席の桑原を直撃も、捕手を務めた息子から使用したピンクのグラブをプレゼントされた。「母の日」ということで「NPBマザーズデー2022」として、選手らがオリジナルピンクリストバンドを着用し、1日限定でピンク色のバットやスパイクの使用が許可される。広島では過去に、15年8月23日巨人戦でブラッド・エルドレッド駐米スカウト(41)の母シンディ・エルドレッドさんがホームランガールを務めたことがあった。

◆DeNA東克樹投手(26)が、自己最短タイの3回でKOされた。「短いイニングでの降板となりチーム、中継ぎ陣に申し訳ないです」と話した。1回、先頭の中村健を四球で出すと、2番上本にバスターエンドランを決められた。ここから3本の適時打を浴びて3失点した。得意のチェンジアップやカットボールが、ことごとく打たれた。2回はカーブを軸に立て直し、3者凡退。わずか8球で終わった。しかし、3回は西川のソロ本塁打を含む5者連続安打などで4失点。球速こそ147キロまで上がったが、制球が甘くなったところを捉えられた。東は3回53球、10安打3奪三振1四球7失点で降板した。先発で3回降板は、19年5月6日巨人戦に並ぶ自己最短投球回。被安打10はプロ5年目でワースト記録となった。今季は初の開幕投手を務めたが、これで5試合連続で勝ち星なし。防御率は6・12まで悪化した。

◆DeNA大田泰示外野手(31)が負傷交代した。5回の左翼守備で、広島菊池涼のフェンス直撃の打球を追った際、足を痛めた模様。一瞬、引きずるような歩様を見せた。トレーナーに付き添われるも、自らの足でベンチに引き揚げ、宮本秀明外野手(25)と交代した。大田は4月27日の巨人4回戦(横浜)で一塁へヘッドスライディングした際、左太ももを負傷して交代していた。5月に入ってスタメンに復帰すると、直近12打席では本塁打を含む5安打と調子を上げていた。

◆広島末包昇大外野手(25)が4回に2号満塁弾を放った。新人の満塁本塁打は21年の阪神佐藤輝以来、57人目。球団では92年7月26日の大洋戦での町田公二郎以来、2人目となった。序盤から猛打が爆発した広島打線に新人大砲も続いた。9点リードの4回無死満塁から、DeNA2番手宮国のシュートを強振して左翼席に放り込んだ。「しっかり芯で捉えることができました。いい流れで回ってきたので、その流れを切らないように思い切っていきました。久しぶりに1本(本塁打)出て良かったです」。4月2日中日戦以来の1発で今季最多得点に乗せた。広島打線は中盤5回まで17安打15得点と大量リードしている。

◆DeNA投手陣が炎上した。先発の東克樹投手が3回までに10安打7失点で降板。1回先頭に四球を与えると、2番菊池涼にバスターエンドランを決められた。ここから一挙3失点。3回にも西川に2ランを浴びるなど4失点した。「短いイニングでの降板となりチーム、中継ぎ陣に申し訳ないです」と反省を口にした。4回から登板した宮国椋丞投手は、先頭の菊池涼から四死球を挟んで4安打を立て続けに打たれた。とどめに末包に満塁本塁打を浴びるなど6失点となった。5回から登板した砂田毅樹投手も勢いを止められない。先頭の菊池涼に二塁打を浴びると、マクブルームに1発を浴びた。6回にも小園に本塁打を許し、2回4安打3失点となった。投手陣は6回までに被安打18で16失点。DeNAの16失点は4-20で敗れた18年9月16日阪神戦(横浜)以来4年ぶりで、今季2年目を迎えた三浦監督就任後では最多となる。

◆DeNA投手陣が炎上し、大敗を喫した。4投手が被安打21で17失点。DeNAの17失点以上は、4-20で敗れた18年9月16日阪神戦(横浜)以来4年ぶり。今季2年目を迎えた三浦監督就任後では最多失点となった。被安打21は、22安打だった15年7月21日ヤクルト戦以来7年ぶり。先発の東克樹投手が3回までに10安打7失点で降板した。1回先頭に四球を与えると、2番菊池涼にバスターエンドランを決められた。ここからリズムを崩して一挙3失点。3回にも西川に2ランを浴びるなど4失点した。「短いイニングでの降板となりチーム、中継ぎ陣に申し訳ないです」と反省を口にした。4回から登板した宮国椋丞投手は、先頭の菊池涼から四死球を挟んで4安打を立て続けに打たれた。とどめにルーキー末包に満塁本塁打を浴びるなど6失点となった。5回から登板した砂田毅樹投手も勢いを止められなかった。先頭の菊池涼に二塁打を浴びると、マクブルームに1発を浴びた。6回にも小園に本塁打を許し、2回4安打3失点となった。7回から4番手で登板した入江大生投手も失点した。1死からマクブルームに、2打席連発となる4号ソロを浴びた。同じ打者に何度もやられた。菊池涼、マクブルーム、坂倉、末包と4人に4安打を打たれた。1試合で4人に4安打は3度目のセ・リーグタイ記録で、DeNAでは球団初年度となる1950年(昭25)6月7日広島戦(十日町=三次)で打たれて以来、72年ぶりとなる。試合前まで3・69だったチーム防御率は、一気に4・14まで悪化した。

◆DeNA大田泰示外野手(31)が、右太もも裏の張りで途中交代した。5回の左翼守備で、広島菊池涼のフェンス直撃の打球を追った際に痛めた。トレーナーに付き添われるも、自らの足でベンチに引き揚げ、宮本秀明外野手と交代した。試合後は自らの足で歩いてバスに乗り込んだ。三浦監督は「今試合が終わったところなので。今後は分からないです」と話すにとどめた。大田は4月27日の巨人4回戦(横浜)で一塁へヘッドスライディングした際、左太ももを負傷して交代していた。5月に入ってスタメンに復帰すると、直近12打席では本塁打を含む5安打と調子を上げていた。

◆DeNAに故障者が続出した。8日、中継ぎの三嶋一輝投手(32)が右肩の張りで登録抹消。主砲のネフタリ・ソト外野手(33)は、背中の張りで広島9回戦(マツダスタジアム)を欠場した。ベンチ入りメンバーには入っていたが、出場機会はなかった。試合では大田泰示外野手(31)が、右太もも裏の張りで途中交代。5回の左翼守備で打球を追った際に痛めた。三浦大輔監督はソトについて「今日は無理して使わなかった」と説明。大田については「今試合終わったところなので。今後は分からないです」とした。故障者が続出している状況には「いるメンバーでやっていくしかないですし、新しい力が出てくることを期待していますし、そういうことを考えながら今日も試合で使っていました。新しい力が出てくる時だと思いますから。いるメンバー全員で戦っていきます」と話した。

◆広島ドラフト6位の末包昇大外野手(25)が、昨年の佐藤輝(阪神)以来となる新人満弾を含む5打点で、21安打17得点の大勝に貢献した。9点リードの4回無死満塁。DeNA2番手宮国の内寄りの変化球をフルスイングした。放物線を描いた打球が左翼席に吸い込まれると、大型連休最終日に詰めかけた地元ファンを総立ちに。「今まで味わったことのないホームラン後のダイヤモンド一周だった。お祭り騒ぎで気持ち良かった」。4月2日中日戦以来の1発は球団では92年町田以来、30年ぶり2人目となる新人グランドスラム。球団史にその名を刻んだ。大阪ガス入社時から毎年、母の日には花束を贈ってきたが、今年はまだ手元に届いていないホームランボールも贈るつもりでいる。4500グラムで生まれ、大好物だった唐揚げなど母尚子さんの手料理を男3兄弟で競うように食べて成長した。高校時代にソフトボール経験がある母からは、ときに助言に似たメッセージも届く。初球を凡退した4月の試合後には「"岡本和(巨人)はもっとじっくり待ってしっかり捉えているのに"みたいなことを1回言われた」と苦笑い。それもまた、力になっている。35試合で11本塁打だった打線は末包の2号満塁弾を含め1試合5発と、ド派手な連勝で大型連休を締めくくった。佐々岡監督は「一発という魅力がある選手。三振もありますけど、それが魅力でもありますし、日々成長していってほしい」と大きな体の孝行息子の活躍を喜んだ。【前原淳】

◆DeNAが記録的な大敗を喫した。開幕投手を務めた先発東が3回10安打7失点。2番手宮国も1回4安打6失点と炎上すると、3番手砂田、4番手入江も失点を重ねた。合計21安打17失点。広島菊池涼、マクブルームら4人に4安打を許した。三浦監督は「東は出来が悪すぎた。あの展開で打線の勢い止めるのは大変。(救援投手は)何とか流れを変えようと思ってマウンドに上がったと思いますが」と話した。17失点以上は18年9月16日阪神戦(20失点)以来4年ぶり、被安打21以上は15年7月21日ヤクルト戦(22安打)以来7年ぶり。いずれも三浦監督就任後ではワーストで、4人に被安打4は球団初年度の1950年6月7日広島戦(十日町)以来72年ぶり。「また対戦がありますから、また違う事を考えたい」と対策を練り直す。苦しい状況の中、故障者が続出した。三嶋が右肩の張りで登録抹消、ソトが背中の張りで欠場し、大田は試合中に右太もも裏を痛めて途中交代となった。三浦監督は「いるメンバーでやっていくしかないですし、新しい力が出てくることを期待しています。そういうことを考えながら今日も試合で使っていました。いるメンバー全員で戦っていきます」と覚悟を示した。

◆DeNA大田泰示外野手(31)が8日、広島9回戦(マツダスタジアム)で右太ももの裏の張りを訴え、途中交代した。5回の守備で捕球を試みた際に負傷。9日にも登録抹消となる見込み。中継ぎの三嶋一輝投手(32)は右肩の張りで登録抹消。主砲ネフタリ・ソト内野手(33)はベンチ入りしたが、背中の張りで欠場した。左太もも裏の炎症で2軍調整中の宮崎敏郎内野手(33)はこの日、イースタン・リーグ楽天戦(ウェルファムフーズ森林どりスタジアム泉)で実戦復帰後の初本塁打を放った。初めて三塁守備にも就いたが、1軍復帰はチームが新潟遠征から本拠地に戻る12日以降となる見込み。

◆広島ドラフト6位の末包昇大外野手(25)が、昨年の佐藤輝(阪神)以来となる新人満弾を含む5打点で、21安打17得点の大勝に貢献した。4月2日中日戦以来の1発は球団では92年町田以来、30年ぶり2人目となる新人グランドスラム。球団史にその名を刻んだ。チームは2位に浮上した。<広島猛打アラカルト◆マツダで球団最多 広島の17得点は20年10月30日中日戦以来だが、マツダスタジアムでは過去3度あった14点を上回る球団最多。21安打も11年9月19日阪神戦に並ぶ同球場での球団最多タイ。◆4安打が4人 菊池涼、マクブルーム、坂倉、上本が4安打。4安打以上の最多人数は03年8月1日ダイエーの5人だが、4人は史上6度目で、セ・リーグでは3度目のタイ記録。セの過去2度は50年6月7日広島、94年9月10日広島と、すべて広島がマーク。◆5イニング連続弾 3回から7回まで5イニング連続アーチ。チーム連続イニング本塁打の記録は67年巨人の6イニングで、5イニング以上は史上10度目。球団では65年以来2度目。◆新人の満弾&5打点 ルーキー末包が4回に満塁弾。広島で満塁本塁打を打った新人は、92年7月26日大洋戦の町田以来30年ぶり2人目。新人の1試合5打点は昨季の佐藤輝(阪神)と牧(DeNA)がいるが、広島では72年10月8日ヤクルト戦の道原、92年の前記町田に並ぶ球団最多。

◆広島のドラフト6位・末包(すえかね)昇大外野手(25)=大阪ガス=の本拠地初アーチが2号満塁本塁打となった。「しっかり芯でとらえることができました。いい流れで回ってきたのでその流れを切らないように思いきっていきました。久しぶりに一本出て良かった」「7番・右翼」で先発出場。7─0の四回に2点を追加し、なお無死満塁で2番手・宮国の直球を振り抜き、打球は一直線に左翼席上段へ飛び込んだ。4月2日の中日戦(バンテリンドーム)以来の一発でリードを13点に広げた。新人の満塁本塁打はプロ野球史上57人目で昨年5月2日の阪神・佐藤輝(広島=野村、甲子園)以来。広島では1992年7月26日の町田公二郎(対大洋=島田、横浜)以来となる。

◆広島がいずれも今季最多の5本塁打を含む21安打17得点と大勝した。一回に4安打を集めて3点先行。三回は西川の2ランなどで4点、四回は末包の満塁アーチなどで6点加えた。遠藤が8回3失点で2勝目。DeNAは投手陣が総崩れ。

◆DeNAは三浦大輔監督(48)就任後ワーストとなる被安打21、17失点の大敗を喫した。惨敗に追い打ちをかけるように、大田泰示外野手(31)が五回の左翼での守備で負傷交代。三浦監督は試合後に「プレー中に右脚のハムストリングの張りが強くなったので交代した」と説明した。すでにオースティン、宮崎、佐野の主軸が故障離脱している中、この日は5番を打っていたネフタリ・ソト内野手(33)が欠場。指揮官は「背中の張りがあったのできょうは無理して使わなかった」と明かした。また、出場選手登録を抹消された三嶋一輝投手(32)については「右肩の張りがあったので抹消した」と語った。

◆DeNAは投手陣が崩壊し、今季ワースト17失点を喫した。先発の東は制球、球威ともにさえず、10安打を浴びて3回7失点。三浦監督は「序盤の失点が一番のポイント。甘いところに入った球を全部痛打された」と悔しさをにじませた。ソトが背中の張りを訴えて欠場し、大田は右太もも裏の張りにより五回の守備中に退いた。けが人続出の苦境で、監督は「いるメンバーでやっていくしかないし、新しい力が出てくることを期待している」と祈るように言った。

◆広島がともに今季最多21安打17得点でGW最終戦を大勝で飾った。ヤクルトに敗れた巨人と入れ替わり、2位に浮上。試合後の佐々岡真司監督(54)の主な一問一答は次の通り。──打線は見事なつながり「初回、いいつながりで勢いに乗った。初回(1番のD3位・中村)健人がフォアボールを選んでキク(菊池涼)がバスターエンドランを決めてくれた。そのつながりが一番大きかったと思いますね」──今季最多1試合5本塁打(西川、D6位・末包、マクブルーム2本、小園)。今まで出なかった「打線というのはわからないもので、こういう展開がずっと続けば、ホームランが出て何もすることはない。基本はピッチャーがしっかりとね、守備でも今日もちょっと(2失策が)出ましたけど、その辺は勝ったときこそ締めていきたいと思います」──D6位・末包が四回に満塁本塁打。持ち味が出た「あそこで一発という魅力がある選手。使っている以上、期待に応えてくれてうれしい」──球団の新人満塁本塁打は1992年の町田以来、30年ぶり「満塁ホームランというのはなかなか見られるものではないですし、一気に4点が入るので大きい。彼は三振がありますけど、それが魅力でもある。日々成長していってほしいと思います」 ──マクブルームも2本塁打を含む4安打4打点と活躍「打撃コーチと話していても、打撃練習でスイングの感じが良くなっている。実質キャンプをやっていなくて1カ月足らず。調子はわからないけど、これぞ、4番の活躍仕事。こういう働きをしてくれればいい。4番はテーマだった。あと三塁打でサイクルだった。あれ(本塁打の場合)はホーム踏まんかったら(記録は)三塁打よ。ありえないことだけどね」──遠藤が8回3失点と粘った「これだけ点が入っても守りに入ることはなかった。しっかりと粘り強く低めに投げた結果が8回まで投げられたと思います。今年は遠藤に期待している。先発の座を勝ち取った中での今日。遠藤にとっても大きな1勝になると思う」──大勝で大型連休を締めくくった「5月はこいのぼりの季節と、よくいわれる中で、この連休中に(マツダスタジアムで)6試合もできて勝ち越し(4勝2敗)もできた。満員の中でできるのは選手の力になっている。敵地に行ってもカープファンはたくさんいるので、ファンの声援を背に、頑張って1試合1試合やっていきたい。こういう試合の後の大事さってあるのでね、火曜日(阪神3連戦、甲子園)から気を引き締めてやっていきます」

◆広島は遠藤がリズムのいい投球で大量援護を呼んだ。8回3失点(自責点1)の2勝目に「野手陣がたくさん打ってくれて楽に投げることができた」と殊勝に語った。三回まで無安打と快調に立ち上がった。切れのある真っすぐを軸に腕を振り、味方の攻撃時間が長くても集中を切らさずに回を重ね「特別な日(母の日)だったので勝利を届けたいと思っていた。勝てて良かった」と胸を張った。

◆広島は菊池涼、マクブルーム、坂倉、上本が各4安打を放った。1試合で4安打以上4人はセ・リーグタイ記録で、ともに広島がマークした1950、94年以来3度目。巨人が1リーグ時代の48年に記録している。プロ野球記録は2003年のダイエー(現ソフトバンク)の4安打以上5人。8月1日のオリックス戦でズレータが5安打で、村松と井口、城島、柴原がそれぞれ4安打を放った。

◆猛攻に次ぐ、猛攻じゃ! 広島が今季最多の21安打17得点。大型連休最終日を気持ちよく締めて、2位に浮上した。立役者はドラフト6位・末包(すえかね)。お立ち台に呼ばれると、菊地涼の助言を受けながら絶叫した。「母の日に本当にいい結果を出せてよかったと思う。松山さんのお父さん、お母さん、俺、やったよー!!」2万9575人を詰め込んだマツダスタジアムがドッと沸いた。実はこれ、ベテラン松山の決めセリフ「鹿児島のじっちゃん、ばっちゃん、俺、やったよ!」をアレンジしたもの。新人らしからぬ強心臓ぶりを披露した。「7番・右翼」で出場し、9─0の四回無死満塁で宮国のシュートを振り抜き、左翼席上段へ本拠地初アーチとなる2号満塁本塁打。球団新人のグランドスラムは1992年7月26日の町田公二郎以来、30年ぶり。鈴木誠がメジャー移籍で空いた穴を埋めさせるべく、今春の練習試合から4番を任せてきた男の一発に、佐々岡監督は「満塁本塁打というのは、なかなか見られるものではない」と目を細めた。この日は母の日。末包は太い両腕にピンク色のリストバントを巻き、母・尚子さん(59)に感謝の気持ちをもってプレーした。ソフトボール経験者の母からは「(巨人の)岡本和はもっとじっくり待って、しっかり捉えているよ」と厳しい言葉をかけられるそうだが、それも期待の表れ。妻・杏子さん(29)と一緒に香川の自宅にカーネーションを贈った中、「プラス、きょうの本塁打の記念球をあげられればいい」と笑った。球団記録の1試合22得点(1950年6月7日、対大洋)までは届かなかったが、文句なしの連勝を飾り、DeNAには今季8勝1敗。首位ヤクルトを1ゲーム差で追って、10日からの阪神3連戦(甲子園)に臨む。3年連続Bクラスから、頂点へ。末恐ろしい新人が打ちまくって、導く。(柏村翔)◯...母の日の始球式を務めたのは松山の母・ルリ子さん(61)。鹿児島から駆けつけ、捕手役を務めた愛息に左腕から力いっぱい投じた。山なりでワンバウンドし、最後は打者の桑原に当ててしまったが、松山が大事そうに捕球すると、球場は温かい拍手に包まれた。36歳の松山は「頑張って投げてくれたんで良かったんじゃないですかね」とほほ笑んだ。

◆2試合連続の延長戦から一転、投手陣が大炎上。DeNAは、三浦大輔監督(48)の就任後ワーストとなる被安打21、17失点で大敗した。中9日で先発した東が、今季最短の3回10安打7失点でKO。開幕投手を務めながら0勝4敗となり「チーム、中継ぎ陣に申し訳ない」と肩を落とした。2番手・宮国も1回6失点と、登板した全4投手が失点した。左太もも裏の炎症で離脱していた宮崎は楽天との2軍戦(森林どり泉)で本塁打を放ち、近く1軍復帰が見込まれる。ただ、佐野、オースティンに加え、この日はソトが背中の張りを訴えて欠場し、大田が負傷交代。コロナ禍で浜口、石田が離脱中の投手陣も、新たに三嶋が抹消となった。多くの故障者を抱えるが、首位とはまだ6ゲーム差。指揮官は「いるメンバーでやっていくしかないし、新しい力が出てくることを期待している」とチームを鼓舞した。(浜浦日向)■負傷者続出 DeNA・大田泰示外野手(31)が広島9回戦(マツダ)の五回に左翼の守備で右太もも裏の張りが強くなったため途中交代した。ネフタリ・ソト内野手(33)は、試合前に背中の張りを訴えたため欠場。三嶋一輝投手(32)は、右肩の張りのため出場選手登録を外れた。

◆広島が今季最多の21安打17得点。大型連休最終日を大勝で締め、2位に浮上した。四回にはドラフト6位・末包昇大外野手(25)=大阪ガス=の本拠地初アーチとなる2号満塁本塁打が飛び出した。猛攻に次ぐ猛攻でDeNAを圧倒した打線と末包の満塁打に関する「データBOX」は以下の通り。?広島の新人・末包が四回に満塁本塁打。新人選手の満塁弾は昨年5月2日の阪神・佐藤輝明(対広島)以来57人目(58度目)。広島の選手では1992年7月26日の町田公二郎(対大洋)以来30年ぶり2人目。?広島の1試合17得点は2020年10月30日の中日戦(○17-3、ナゴヤドーム)以来2年ぶり。?三回から七回まで5イニング連続本塁打。広島の5イニング連続本塁打は球団タイ記録で、65年5月11日(対巨人、一-五回)以来57年ぶり2度目。?1試合4安打以上を4人がマークしたのはセ・リーグ最多タイで、94年9月10日の広島(対巨人、西山秀二が5安打、野村謙二郎、江藤智、メディーナが各4安打)以来28年ぶり3度目。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
20130 0.606
(↑0.012)
-
(-)
110132
(+4)
115
(+3)
32
(-)
18
(+2)
0.231
(-)
3.010
(-)
2
(1↑)
広島
20151 0.571
(↑0.012)
1
(-)
107161
(+17)
117
(+3)
16
(+5)
7
(-)
0.261
(↑0.008
3.020
(↑0.05)
3
(1↓)
巨人
21170 0.553
(↓0.015)
1.5
(↓1)
105153
(+3)
160
(+4)
41
(+1)
14
(-)
0.244
(↓0.001)
3.560
(↓0.01)
4
(-)
中日
17160 0.515
(↓0.016)
3
(↓1)
110110
(+3)
116
(+4)
19
(+2)
13
(-)
0.245
(↓0.001)
3.330
(↑0.01)
5
(-)
DeNA
13180 0.419
(↓0.014)
6
(↓1)
112113
(+3)
144
(+17)
26
(-)
13
(-)
0.244
(↓0.002)
4.140
(↓0.45)
6
(-)
阪神
12241 0.333
(↑0.019)
9.5
(-)
106108
(+4)
125
(+3)
24
(+1)
24
(+3)
0.225
(-)
3.210
(↑0.01)