西武(☆5対1★)日本ハム =リーグ戦8回戦(2022.05.08)・ベルーナドーム=
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日本ハム
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西武
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勝利投手:エンス(2勝1敗0S)
敗戦投手:杉浦 稔大(1勝3敗0S)

本塁打
【西武】山川 穂高(13号・1回裏2ラン),山川 穂高(14号・3回裏3ラン)

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◆西武は初回、山川の2ランが飛び出し、幸先良く先制に成功する。そのまま迎えた3回裏には山川が2打席連続本塁打となる3ランを放ち、序盤から試合を優位に進めた。投げては、先発・エンスが6回1失点で今季2勝目。敗れた日本ハムは、先発・杉浦が試合をつくれず、打線も1得点と振るわなかった。

◆母の日を祝した「NPBマザーズデー2022」は審判団もピンク色の用具を着用した。帽子と球審はマスクとボール袋がピンク色。選手もリストバンドやバットなど、思い思いのピンク色の用具を装着して、試合に臨んだ。

◆量産態勢が止まらない。西武山川穂高内野手(30)が先制の13号2ランを放った。1回2死一塁。日本ハム杉浦の初球。146キロ直球をつかまえた。パワーで押し込み、西武ファンの待つ左翼スタンドに運んだ。ダイヤモンドを駆け抜け「どすこ~い」の声を響かせた。試合前まで12本のアーチをかけた10試合は、チームは無傷の10勝。"不敗神話"が続いている中での初回の先制弾に「母の日に打ててよかったです。お母さんありがとう!」とコメントした。

◆無双状態だ。西武山川穂高内野手(30)が2打席連続となる14号3ランを放った。3回1死一、三塁で迎えた第2打席。128キロスライダーを引っ張った。角度は少し低かったが、今の山川は打球が落ちてこない。左翼フェンスを越えた。初回2死1塁での13号2ランに続き、初球を捉えた。この日、2度目の「どすこ~い」の声がベルーナドームにこだました。試合前まで12本のアーチをかけた10試合は、チームは無傷の10勝。"不敗神話"が続いている。3回までに1人で2発の5打点を挙げた主砲は「最初の打席でもそうですが、甘い球がきたら打とうと思っていました。頭越えるかな、くらいだと思っていました。入ってよかったです」と振り返った。

◆日本ハム杉浦稔大投手(30)が西武の4番山川穂高内野手(30)に"どすこいデス弾"を2発食らってKOされた。1発目は初回2死一塁の場面。初球の高めに浮いた146キロ直球を左翼席へ運ばれ、先制13号2ランを献上した。2発目は3回1死一、三塁の場面。再び初球、今度は高く浮いた128キロのスライダーを捉えられて左翼へ14号3ランを浴びた。試合前まで山川に本塁打を打たれたチームは10戦10敗という負のデータが生きている状況で、四球で出した走者も失点につながった、あまりにも痛い試合序盤での2被弾。2回1/3を3安打5失点で降板となった杉浦は「制球が定まらず、苦しいピッチングになってしまいました。悪いなりに粘ろうとした中、ホームラン2本で大量点になってしまいました。粘り切ることができず、チームに申し訳ない気持ちです」と、コメントした。

◆日本ハム石川直也投手(25)がトミー・ジョン手術を乗り越えて、19年9月27日オリックス戦(札幌ドーム)以来954日ぶりに1軍登板を果たした。7回に4番手で登板。先頭打者に二塁打を許したが、2番外崎から3者連続空振り三振で復帰登板を飾った。特に1死三塁で対戦した、この日2本塁打の山川からは147キロ直球で空振りを奪い、最後は134キロのフォークで空振り三振を奪った。最速は149キロをマークした。石川直は20年の春季キャンプ終盤で右肘に違和感を訴えて戦線離脱。同年7月に実戦復帰初戦となった2軍戦で患部の状態が悪化し、同年8月にトミー・ジョン手術を受けた。長いリハビリ期間を経て、昨年10月にフェニックスリーグで実戦復帰。今季はここまで、イースタン・リーグで11試合に登板し、1勝0敗1セーブ、防御率0・82という成績を残していた。BIGBOSS体制で守護神返り咲きを目指す156キロ右腕が、1軍の舞台へ力強い姿で帰ってきた。

◆20年8月に右肘のトミー・ジョン手術を受けた石川直也投手(25)が、19年9月27日オリックス戦以来954日ぶりに1軍登板を果たした。7回に4番手でマウンドへ。先頭に二塁打を浴びたが3者連続三振でピンチを断った。最速は149キロ。「やっぱり緊張もしましたし、すごくワクワクしました。ゼロから始まったのは良かったと思います」。守護神返り咲きを目指し、「奪い取る気持ちでやっていきたい」と決意を新たにした。

◆BIGBOSSも"どすこいデス弾"に、お手上げだ。日本ハム新庄監督は試合後の第一声で「山川君には何を投げたらいいんでしょう」。アーチをかけられたら勝てない呪縛は解くことができず、2カード連続の負け越しが決まった。新庄監督は素直に山川のすごさに脱帽。西武の主砲の特長を次々と明かした。スイングは「振り切るでしょ。振り切った後に走る。走り打ちしない」。打つポイントは「体の中にボールを入れないところがいい」と前さばきで捉えられる技術に感嘆。打撃スタイルは「(体重移動で体が)前にはいくんだけど、そこまでいっていない。目がブレない。メジャーリーガーに多いタイプ」と分析した。もちろん、タダでは終わらないのが新庄監督だ。試合前には三塁側ベンチ前で山川と談笑中に「万波君を呼んで『教えたって』って」。ド直球な要望に快諾した山川が万波へ送ったアドバイスの1つが「『バットの芯ってこれ(数センチ)だけと打者は思っているけど(当てられる部分は全体で)これだけあるじゃない。詰まっても(スタンドへ)いくから』って話をしていた。なるほどなって」。山川と同様に規格外のパワーを持つ万波に無双する長距離砲の思考を紹介したBIGBOSS。しっかりと将来へ向けて種はまいていた。【木下大輔】○...先発再転向3戦目となった杉浦は、17年の日本ハム移籍後は最短KOとなる2回1/3を3安打5失点で3敗目を喫した。山川に浴びた2本塁打の前は、いずれも四球で走者をためていた。「制球が定まらず、苦しい投球になってしまいました。悪いなりに粘ろうとした中、ホームラン2本で大量点になってしまいました」と悔やんだ。○...中島が今季初初打点をマークした。「2番三塁」でフル出場し、4回に中前適時打。6回には左前打で今季初の複数安打とし、直後に二盗にも成功した。12年連続盗塁となったが、チームは黒星。「チャンスで1本出て打点も付いた。勝ちたいので、勝てるようにどんどん打っていきたい。盗塁はサインが出たら、どんどん積極的にいければいいかなと思います」と、前を向いた。

◆西武山川穂高内野手(30)が"隠れ3冠王"に躍り出た。本塁打キング独走となる13号2ラン、14号3ランの2打席連発を含む4打数3安打5打点と大暴れ。打点は31となり、楽天浅村の27を抜き去りトップに浮上した。2冠だけでなく、打率も規定打席未到達ながら、3割7分2厘に上昇。首位打者日本ハム松本剛の3割5分2厘を上回った。今季は右太もも裏肉離れで14試合欠場した中で、異次元の成績を残している。山川が打席に入ると、球場が狭くなったようにさえ感じる。アーチは、ともに会心とは違った。ただ白球はフェンスを越えた。2発。初回2死一塁では13号先制2ラン。さらに3回1死一、三塁は14号3ランを放った。いずれも初球。キング独走で2位と8本差に広げた。「タイミングが合い、しっかり振り切ることができ、上がれば本塁打になる」。いい場面で重ねているからこそ今季、山川が1発を放った試合でチームは無傷。"勝利確定"の演出を2度起こし、不敗神話も「11」に伸びた。5打点。チーム全得点をたたき出した。打点31もトップに浮上。3月30日に右太もも裏肉離れで14試合を欠場。出場22試合だから、まさに異次元のペースだ。3安打。打率は3割7分2厘にアップ。規定打席に25打席足りないが、首位打者を2分上回る。「どうせ2割6分くらいに落ちますから」と笑うが、2冠であり"隠れ3冠"になった。無双の成績。思考はシンプルだ。結果は追求しない。準備は完璧にする。「準備してだめだった場合、仕方がない。野球で10割打つことは無理。あの球をいっておけばよかったとかいうのを最大限なくす。準備の完璧を求めている。結果に完璧は求めていない。結果は打ったボールしか分からないという発想」だから凡退した時も笑顔が多い。尽くした準備の結果と割り切れるからだ。母の日。バットやリストバンドなどピンクの特注道具を使った選手も多かった中、山川は違った。特別なものを着けなかったのも、普段の形を最優先にしたから。「申し訳ない」と前置きした上で明かす。「違うことやるのが大嫌いなんです。だからピンクのバットは使わず。僕は(素材が)ホワイトアッシュ。(渡されたのは)メープルだった。当たり感も違うので」。今季は打ち方を1度も変えていない。5月に入って7戦6発。「どんだけ打てない時がきても、同じことを繰り返していきたい」。シーズンの中で波はあるのは分かっている。それでも今の思考、形を貫き通していく。【上田悠太】◆規定打席 プロ野球の打撃ランキングの対象になる打席数で、試合数×3・1。36試合消化している西武は112打席で、現在87打席の山川は25打席足らないことになる。▽西武辻監督(2本塁打5打点の山川について) いいところで本塁打が出ている。こちらとしてはうれしい。一振りで仕留められている。自信を持って打席に入っているだろうし、力まずに打てているのが一番だと思う。▽西武平良(8回を3者三振) 三振は狙っています。いいピッチングができました。最高です。▽西武エンス(6回を3安打無四球1失点で2勝目) プランを立てて自分の投球ができた。柘植もいいリードをしてくれて助かった。オフの間にさび付いていた肩が投げるたびに状態が上がり、力強く投げられるようになっている。

◆西武平良海馬投手(22)が貫禄の3者連続空振り三振でねじ伏せた。4点リードの8回に3番手で登板。結果球は宇佐見が132キロスライダー、アルカンタラが156キロ直球、今川が138キロスライダーで、ストレートの最速は158キロをマークした。日本ハム打線に反撃の糸口すら与えず、完璧な仕事をやり遂げた。「(三振は)狙っています。いいピッチングができました。最高です」と振り返った。

◆日本ハム石川直也投手(25)が954日ぶりに1軍マウンドに帰ってきた。西武8回戦(ベルーナドーム)の7回に登板。1回1安打無失点、3奪三振で最速149キロを計測した。20年8月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、1軍登板は19年9月27日オリックス戦以来。好スタートを切り、今度は守護神返り咲きへと突き進む。妻と愛娘、そして愛犬は、石川直の復活に欠かせなかった。トイプードルのオスのウィリアムくんは、人間だとアラフォーの"先輩"であり、愛くるしさゆえに頭が上がらない。術後は自宅で過ごすことがほとんどで、決まって留守番していたコンビだった。仕事のため、妻が朝から外出していたときは、朝食用に握ってくれたおにぎりを食べながら、ウィリアムくんと帰りを待つのが日常だった。寝るときも一緒で、枕元がウィリアムくんの定位置。「一緒にいるだけで癒やされます」と、かけがえのない存在だった。長期にわたるリハビリ。時にはトレーナーに、やるせない思いをぶつけてしまうこともあった。すさんだ気持ちを和らげてくれたのが、相棒ならぬ"相犬"だった。「癒やしって大事ですね。だいぶ大きかったです」。2人と1匹の家族に支えられ、悲願の舞台にたどりついた。【日本ハム担当 田中彩友美】

◆日本ハム石川直也投手(25)が954日ぶりに1軍マウンドに帰ってきた。西武8回戦(ベルーナドーム)の7回に登板。1回1安打無失点、3奪三振で最速149キロを計測した。20年8月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、1軍登板は19年9月27日オリックス戦以来。好スタートを切り、今度は守護神返り咲きへと突き進む。蒸気したほおに、954日ぶりの余韻が残っていた。石川直が、右肘のトミー・ジョン手術を経て1軍マウンドに帰ってきた。「楽しかったです。やっぱり緊張もしましたし、すごくワクワクしました」。1回1安打無失点、3奪三振に「ゼロから始まったのは良かった」と、かみしめた。試合前に新庄監督から「今日(登板)あるよ」と伝えられていた。大型連休の最終日。石川直にとって、待ちに待った瞬間だった。出番は7回。先頭に中越え二塁打を許したが、帽子を振り落として、この日最速149キロを計測。落差あるフォークもさえた。1死三塁、この日2本塁打の山川をフォークで空振り三振。続く中村も連続三振でピンチを断った。「いい打順だった」と相手に不足はなかった。BIGBOSSは「山川君が立って、石川君が投げて振るんだから多分、相当いいボールが来ていたんじゃないかな。中村君とね。楽しみな投手です」とクギ付けだった。守護神定着を目指した20年8月、右肘手術を決断した。当時24歳。医師からは、このタイミングなら早期回復できると背中を押され「意外とスムーズに手術に入れた」。同時期、斎藤佑樹氏が同箇所にメスを入れずに治療する方法でリハビリしていた。「手術したほうが患部が強くなるという話だった」と信じて歩んできた。過酷なリハビリ生活の中で結婚し、長女が生まれた。「力になりました」と険しい道のりを照らしてくれた。この日は母の日。登板前、母から「頑張って」とLINEが届いた。「いい結果が残せたので良かった」と最高の形で応えた。プロ8年目で表舞台に返り咲き、次に目指すのは抑えの座。「今は北山がやってますけど、ここからは奪い取る気持ちでやっていきたいと思います」。新たな目標に向かって、再出発した。【田中彩友美】

◆西武山川穂高内野手(30)が"隠れ3冠王"に躍り出た。本塁打キング独走となる13号2ラン、14号3ランの2打席連発を含む4打数3安打5打点と大暴れ。打点は31となり、楽天浅村の27を抜き去りトップに浮上した。2冠だけでなく、打率も規定打席未到達ながら、3割7分2厘に上昇。首位打者日本ハム松本剛の3割5分2厘を上回った。今季は右太もも裏肉離れで14試合欠場した中で、異次元の成績を残している。5月8日は「母の日」であり「ゴーヤーの日」でもある。国内栽培の発祥地として沖縄県が97年に宣言した。那覇市出身の山川は、それを聞かれると「全然知らなかった」と苦笑い。ただ母喜代子さんが作ってくれたゴーヤー料理は原点の1つだ。久米島の祖父母がゴーヤーやサトウキビを栽培していた。「送られてきたゴーヤーは夏場は相当食べましたね。チャンプルーも毎食くらい食べてた」。喜代子さんには感謝しかない。「ここまでデカくなったのは、お母さんのおかげ」。ゴーヤー料理だけに限らず、好きなだけ飯を腹に入れさせてくれた。自分の横で「お母さんはパンしか食べていなかったりしていた」のを覚えている。「元気よくやっているのが一番うれしいと思う。引き続き、けがなく元気な姿を見せられれば」。この日の活躍は、心配性という「お母さん」を安心させる最高のプレゼントにもなった。【上田悠太】

◆西武・山川穂高内野手(30)が一回に13号先制2ランを放った。0-0の二死一塁からの第1打席。日本ハム・杉浦の初球146キロ真っすぐを完璧に捉えて左翼席中段に運び、「母の日に打ててよかったです。お母さんありがとう!」と喜びのコメント。母の日でゴールデンウイーク最終日となったこの日。同僚とハイタッチを終えた山川は、スタンドに詰めかけたファンに向かって「どすこ~い」を豪快に炸裂(さくれつ)させた。

◆西武・山川穂高内野手(30)が2打席連続本塁打となる14号3ランを放った。2点リードで迎えた三回1死一、三塁の第2打席。杉浦の高く浮いた初球スライダーを見逃さずに強振した打球は勢いよく左中間席中段へ。一回の先制2ランに続く2打席連続弾に「甘い球がきたら打とうと思っていた。頭越えるかなくらいだと思っていたが入ってよかった」とコメントした。はやくも今季3度目となるマルチ本塁打でここ5戦4発目。絶好調の主砲のバットが止まらない。

◆日本ハムの杉浦は山川に2打席連続本塁打を浴び、三回途中3安打5失点で3敗目を喫した。立ち上がりから制球がばらつき、一回2死一塁で浮いた内角直球、三回1死一、三塁では甘いスライダーを捉えられた。「制球が定まらず苦しい投球になった。粘りきれずチームに申し訳ない」と肩を落とした。新庄監督も山川の打棒にはなすすべがないようで「何を投げたらいいんでしょう。タイミングの取り方とか打ちにいく形とか、若い選手は目で盗んでもらいたい」と脱帽した。

◆女手一つで育てでくれた母・喜代子さんに最高の恩返しだ!! 西武・山川穂高内野手(30)は8日、日本ハム8回戦(ベルーナ)で一回に先制の13号2ラン、三回にも2打席連続となる14号3ランを放った。母がスタンドで見守る中で大暴れし、5-1の勝利に貢献。山川が本塁打を放った11試合は全勝と不敗神話を継続させた。ベルーナドームに観戦に訪れた母・喜代子さんに最高のプレゼントを贈った。山川は照れくさそうに感謝した。「僕がここまで体でかくなったのは、本当にお母さんのおかげ。目の前でホームランを打てたのは最高です」母の日に今季3度目の1試合2本塁打、チームの全5打点を稼ぐ独り舞台だった。まずは一回。初球の内角高めの速球を捉えた打球は、左中間席中段に飛び込む13号先制2ラン。三回も再び初球のスライダーを左中間席へ運ぶ3ランだ。 故郷・沖縄で女手一つで育てられ、不自由なく野球をやらせてもらった幼少期。母の献身的な姿が強く印象に残る。「そんなにお金があったわけじゃないので、大量にご飯を食べる横でお母さんはパンしか食べていなかったりした」母の故郷、久米島で祖父母が作るゴーヤを使ったチャンプルーなどの手料理をたらふく食べ、中学入学時に50キロだった体重は3年間で100キロに増加。〝ホームランアーチスト〟としての礎を築いた。2019年にも通算100号を含む2本塁打を放つなど、母の日に強い。「変化が嫌い」という理由から使わなかったピンクのバットは、10日に誕生日を迎える母にサインを書いてプレゼントする。7戦6発。出場22試合で14本塁打と快音が止まらない。一発を放った試合は11試合全勝。「(母は)元気よくやっているのが一番うれしいと思う。引き続き、元気な姿を見せられれば」。主砲は照れくさそうに笑った。(石井孝尚)

◆西武・山川穂高内野手(30)は8日、日本ハム8回戦(ベルーナ)で一回に先制の13号2ラン、三回にも2打席連続となる14号3ランを放った。チームは5ー1と快勝。山川が本塁打を放った今季11試合は全勝と不敗神話を継続させた。山川の本塁打に関する「データBOX」は以下の通り。?西武・山川の1試合複数本塁打は4月27日のソフトバンク戦以来、今季3度目(通算22度目)。今季本塁打を放った試合のチームの勝敗は11戦全勝。?山川は14試合欠場しているが、チーム36試合で14本塁打は2019年(同年最終43本=本塁打王)と並ぶ自身最速。ここまで5.57打数に1本ペースで量産し、自身最多の47本を放ち、本塁打王となった18年の11.51打数を大きく上回る。

◆日本ハム・新庄剛志監督(50)は、開口一番「山川君には何を投げたらいいんでしょう?」。その後も「メジャーリーガーに多いタイプ。視線がぶれないし、(ミートポイントを投手寄りにして左足の前で打つイメージで)体の中にボールを入れないところがいい」と称賛し続けた。現役復帰を目指し12球団合同トライアウトに臨んだ2020年にも、「この子のスイング、好きだわ」と自身のインスタグラムにスイング動画をアップするほどの〝山川ファン〟。試合前練習では打撃談議に花を咲かせ、「バットの芯って〝これだけ〟って打者は普通思っているんだけど、山川君は『〝これだけ〟もある。だからバットが折れても、詰まっても(スタンドに)行く』と。なるほどねって」。さらに、長距離砲として期待する万波を呼び「教えたって」と即席臨時コーチを依頼した。「ああいうタイミングの取り方とか打ちに行く形を、ウチの若い選手に目で盗んでもらう。そして、いい打者に成長してくれたらね」。生きる教材として山川を推した。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
2361 0.793
(↑0.007)
-
(-)
113128
(+2)
78
(+1)
24
(+1)
29
(-)
0.248
(-)
2.460
(↑0.06)
2
(-)
ソフトバンク
21121 0.636
(↑0.011)
4
(-)
109154
(+8)
112
(+4)
22
(-)
19
(+1)
0.275
(↑0.002)
2.760
(↓0.04)
3
(-)
西武
18171 0.514
(↑0.014)
8
(-)
107115
(+5)
106
(+1)
26
(+2)
14
(+2)
0.225
(-)
2.410
(↑0.04)
4
(-)
ORIX
15210 0.417
(↓0.012)
11.5
(↓1)
10785
(+1)
122
(+2)
11
(+1)
21
(-)
0.206
(↓0.002)
3.030
(↑0.07)
5
(-)
ロッテ
12201 0.375
(↓0.012)
12.5
(↓1)
11096
(+4)
120
(+8)
11
(+1)
35
(-)
0.210
(↓0.001)
2.790
(↓0.16)
6
(-)
日本ハム
11240 0.314
(↓0.01)
15
(↓1)
108108
(+1)
148
(+5)
32
(-)
21
(+1)
0.225
(↓0.002)
4.150
(↓0.04)