1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 2 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 6 | 0 | 2 |
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 7 | 1 | 0 |
勝利投手:高橋 奎二(3勝0敗0S) 敗戦投手:シューメーカー(1勝2敗0S) 本塁打 |
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◆ヤクルトは初回、山田の2ランで幸先良く先制する。そのまま迎えた3回表には、無死満塁の好機から村上がグランドスラムを放ち、序盤から試合を優位に進めた。投げては、先発・高橋が6回2失点8奪三振で今季3勝目。敗れた巨人は、先発・シューメーカーが乱調だった。
◆巨人岡本和真内野手(25)はヤクルト戦で安打を打てるか。今季は同カード7試合で25打数3安打の打率1割2分。対戦したセ5球団の中で打率2割未満はヤクルト戦だけで、4月8日の4回戦から13打席連続で安打がない。
◆ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、2試合連続グランドスラムとなる9号満塁弾を放った。2点リードの3回無死満塁、巨人シューメーカーの3球目、内角低め136キロをライナーで右翼席中段へ運んだ。前日6日も同じく3回無死満塁からの1発。場内がどよめくなかで悠然とダイヤモンドを周回し、出迎えのナインとグータッチ。「みんなが作ってくれたチャンスだったので何とかしたかったです。最高の形になってくれて良かったです」と振り返った。
◆フィギュアスケート選手の本田真凜(20)が、始球式で堂々の2バウンド投球を披露した。年齢と同じ背番号20の巨人のユニホーム姿でマウンドへ。1度二塁方向を向き「反対に投げそうになりました」と苦笑い。体の向きを修正すると、左足を大きく上げるダイナミックなフォームで2バウンド投球。「(マウンドに)立った時、めっちゃ緊張しました。90点くらいです。そんなに大きく外れることもなかったかなと思うので、良かったです。たくさんのお客さんがいて、いつもやっている競技とは違うことをするのは不安だったんですけど、楽しませていただいて、うれしかったです」と笑顔で振り返った。ブルペンでは新守護神を務めるドラフト1位右腕の大勢に握りや狙う的、フォームの指導を受けた。「本当に何も知らなかったので、すごく優しく、試合前なのに申し訳ないなと思いながら、楽しかったです」と感謝した。
◆ヤクルト山田哲人内野手(29)が、先制の6号2ランを放った。1回1死一塁、巨人シューメーカーの3球目、低め135キロをすくい上げ、左翼席前列へ。4月27日広島戦(マツダスタジアム)以来となる1発に「昨日の勢いのまま良いリズムで試合に入れて先制することが出来て良かったです」と喜んだ。
◆高卒4年目の巨人増田陸内野手(21)が、しぶとい当たりでプロ初安打を放った。4点を追う5回2死、ヤクルト高橋を相手に粘る。フルカウントからの8球目、内角低めの148キロ直球をどん詰まりしながらも振り切った。ヤクルト一塁手オスナの頭上をわずかに越える右前打。プロ3打席目で放った一打に、「よっしゃ」とつぶやき、笑顔で喜んだ。一塁ベンチに戻ると、原監督におじぎをしながらグータッチした。明秀学園日立(茨城)から18年ドラフト2位で入団した増田陸は、3年間1軍の出番がなく、昨オフに育成選手として再契約を結んだ。今キャンプも3軍からのスタートだったが、オープン戦でのアピールが実り、3月に支配下再昇格を勝ち取っていた。今季イースタン・リーグでは31試合に出場し、打率2割8分2厘、4本塁打の成績を残していた。
◆巨人が2位ヤクルトに0.5差に迫られて迎えた首位攻防第2ラウンド。巨人が4月19日から守ってきた首位の座を死守するか、それとも首位陥落か-。結果は後者。巨人が2試合連続で序盤に大量失点を喫して敗れ、2位に転落した。開始早々、先発シューメーカーが出ばなをくじかれた。1回1死から2番青木をストレートの四球で歩かせると、3番山田に左翼席へ先制2ランを浴びた。試合開始前まで防御率0点台だった安定感は、2回以降も戻らなかった。3回には連続死球と四球で無死満塁を招くと、打席には前日の3回に堀田から満塁本塁打を放った村上。カウント1-1からのスプリットを完璧に仕留められ、2試合連続で満塁アーチを描かれた。3回3安打5四死球の6失点でKOされた助っ人右腕は「追い込んでからの2つの死球がもったいなかったし反省の出たピッチングだった。先発としてマウンドを早く降りてしまい本当に申し訳ないと思っている」としぼり出した。吉川と坂本の一、二番コンビを故障で欠く打線は、6点ビハインドの5回に大城の適時打による2点止まり。投打で精彩を欠いた巨人は3連敗となった。▼巨人が2試合続けて村上に満塁本塁打を献上。巨人が2試合連続で満塁弾を許したのは、05年9月13、15日阪神戦で金本、今岡に打たれて以来、17年ぶり3度目。2日続けての被弾は、85年10月16、17日広島戦の斉藤、達川以来37年ぶり。
◆ヤクルトが、山田哲人内野手(29)と村上宗隆内野手(22)による今季3度目のアベック弾で巨人に連勝し、3月28日以来の首位に浮上した。まずはキャプテン山田が口火を切った。1回1死一塁、巨人シューメーカーの3球目、低め135キロを捉えて左翼席へ。「昨日の勢いのまま良いリズムで試合に入れて先制することが出来て良かった」と、4月27日広島戦(マツダスタジアム)以来の6号2ランで幸先よく先制した。すると2点リードの3回無死満塁、主砲村上が魅せた。前日6日も同じく3回無死満塁から1発を放っており、場内がざわめく中で左打席へ。シューメーカーの3球目、内角低め136キロをライナーで右翼席中段へ運んだ。悠然とダイヤモンドを周回し、出迎えのナインとグータッチ。「みんなが作ってくれたチャンスだったので何とかしたかったです。最高の形になってくれて良かったです」と喜んだ。不動の3、4番のアベック弾で序盤から流れをつかむと、先発の高橋奎二投手(24)が力強い直球を軸に6回を104球、5安打2失点。1回2死からの5者連続を含む8奪三振の力投で、無傷の3勝目をマークした。日本一連覇を目指すチームは、降雨中止3試合を挟み、ここ10試合で8勝2敗と調子を上げてきた。
◆巨人が3連敗で、4月19日から守ってきた首位の座をヤクルトに明け渡した。先発シューメーカーが誤算だった。1回1死から2番青木をストレートの四球で歩かせ、3番山田に左翼席へ先制2ラン。3回には連続死球と四球で無死満塁とし、村上に2試合連続の満塁本塁打を食らった。吉川と坂本の1、2番コンビを故障で欠く打線も、5回の大城の2点適時打のみに終わった。試合後、原辰徳監督の主な一問一答は以下の通り。-シューメーカー「制球にちょっと苦しんだ感があったかな。だから、カウントを取りにいったボールっていうところでしょうね。まあ、本来のシューメーカーではなかっただろうね。ペースをつかむ前にやられたというね」-2番手以降の投手は「よく頑張ったね」-初回に2点を取られて1点でも返していければというところだったが「まあまあ、ね。やっぱりクリーンアップが機能しないとね、うん。そのへんでしょうね」-1、2番は模索中か「それは簡単にはいかないだろうけど、そういう状況でもやっぱり出てきてもらわないとね、うん」-昨日の中山に続いて増田陸に初安打「そうですね。そういうのはすごくいいですね。陸らしいというか、とてもガッツのある選手だからね。陸らしい、詰まりながらもっていったというのはあると思いますね」-まだこの時期だが首位陥落「あっは、そう(苦笑い)。そうですか。何て言っていいか分からないね」
◆巨人新外国人シューメーカー投手が来日後最短の3回6失点でKOされた。1回にヤクルト山田の2ランで先制されると、3回は3四死球で無死満塁とし、村上に満塁弾を浴びた。「反省の出た投球だった。先発としてマウンドを早く降りてしまい、本当に申し訳ない」と猛省。桑田投手チーフコーチは「疲労がたまっていると思って、次の登板に備えようと降板させた」と14日の中日戦(東京ドーム)を見据えた。
◆「デジャブ満弾」で首位浮上ヤ!! ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、史上9人目となる2試合連続グランドスラムを放ち、チームを3月28日以来の首位浮上に導いた。前日6日と同じ3回無死満塁、シューメーカーからライナーで右翼席中段へ。巨人戦に限れば、史上初の出来事。打点を31に伸ばし、巨人岡本和を抜いてリーグトップに浮上した。ざわめきを歓声が打ち消した。2点リードの3回無死満塁、村上がゆっくりと左打席に入ると、3万7891人が詰めかけた場内に、どよめきが広がった。前夜とまったく同じ状況。燕ファンの期待が高まる中、3球目の内角低め136キロスプリットを完璧に捉えた。4月19日中日戦以来となる右方向への1発。「みんなが作ってくれたチャンスだったので何とかしたかったです。最高の形になってくれて良かった」。球団史上初、NPB史上9人目の快挙を喜んだ。ここ8試合で4本塁打と量産態勢に入った。それでも「1本出る時は出ますけど、その後の打席がダメなので。そういうところもしっかり修正しながらやりたい」と、凡退した3打席目以降を反省。2試合連続の満塁弾も「前の打者、先輩方がつないでくれないと記録になりませんし。そういったところで1本打てたところは自信になりますけど、前の打者の方々に感謝しながら、これからも打ち続けていければ」と謙虚に振り返った。1回の山田の先制2ランに続き、今季3度目の「YMアベック弾」。高津監督も「彼に求めるのはランナーをかえすこと。しっかり狙い球を絞って、いい仕事をしてくれていると思います」とうなずいた。8日の「母の日」を首位で迎える。村上は「育ててくれてありがとう、という気持ちは常に持っています。ご飯もたくさん作ってくれてましたし、すごく感謝してます」と故郷熊本を思い出す。今の状態と好調のチーム状況なら...。史上初の3試合連続グランドスラムも夢物語ではない。【鈴木正章】▽ヤクルト高津監督(連勝で首位浮上) まだまだ長いので。状態をキープというか、もっともっとチーム力を上げていくことに専念したいと思います。▼村上が前日に続き満塁本塁打。2試合連続満塁本塁打は18年杉本(オリックス)以来9人目のプロ野球タイ記録で、セ・リーグでは53年藤村富(阪神)06年ウッズ(中日)に次いで3人目。2試合とも4番で打ったのは53年藤村富、05年ベニー(ロッテ)06年ウッズに次いで4人目となり、村上の22歳3カ月は杉本の27歳3カ月を抜いて2試合連続満塁本塁打の最年少記録。村上は満塁での打率が年々上がり、今季の満塁機は三振、中安、中安、中本、右本と5打数4安打、打率8割を記録している。
◆ヤクルトのキャプテン山田哲人内野手(29)が、先制の6号2ランを放った。1回1死一塁、シューメーカーの3球目、低め135キロフォークをすくい上げて左翼席前列へ。4月27日広島戦(マツダスタジアム)以来となる1発に「昨日の勢いのまま良いリズムで試合に入れて先制することが出来て良かったです」と喜んだ。
◆フィギュアスケート選手の本田真凜(20)が7日、巨人-ヤクルト8回戦(東京ドーム)で始球式を行った。年齢と同じ背番号20の巨人のユニホーム姿でマウンドへ。1度二塁方向を向き「反対に投げそうになりました」と苦笑い。ブルペンで巨人の新守護神・大勢に教わった投げ方で、2バウンド投球を披露した。「90点くらい。いつもやっている競技とは違うので不安だったんですけど、楽しませていただいて、うれしかったです」と終始笑顔だった。
◆ヤクルト・高橋奎二投手(24)が7日の巨人戦(東京ドーム)に先発する。登板前日の6日は、ダッシュなどで調整した。4月10日、同じ敵地での対戦では9回1失点で完投勝利を挙げた。それでも「一発がある打者が多いので、何とか長打ではなくヒットにできるように。しっかりと低めに投げるようにしたい」と慢心はない。7年目の左腕は今季、5試合に登板し2勝0敗、防御率2・37。チームでただ一人、規定投球回に達している。チームは6日の対戦で13ー2で大勝し、首位巨人に0・5ゲーム差に迫った。高橋が首位浮上の懸かった一戦を託されることになった。
◆衝撃の一発に場内は騒然となった。ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が2―0の三回に、右翼席へ9号満塁本塁打。「みんなが、つくってくれたチャンスだったので何とかしたかった。最高の形になってくれてよかったです」カウント1―1から3球目。巨人先発のシューメーカーの136キロのスプリットを完璧に捉えた。勢いよく右翼スタンドに吸い込まれていくのを確認すると、小さく右手人さし指を突き上げて喜びながらダイヤモンドを一周した。2試合連続のグランドスラムで通算5本目。試合前時点で首位・巨人に0・5ゲーム差と迫る中、貴重な追加点となった。
◆巨人・増田陸内野手(21)がプロ初安打をマークした。三回に代打で出場(結果は中飛)したあと二塁の守備に入り、迎えた五回2死での第2打席。左腕の高橋から粘って8球目の内角直球を右前に運んだ。茨城・明秀日立高から2019年、ドラフト2位で入団して4年目。今季開幕前に育成選手から支配下に復帰し、主力の負傷離脱が相次ぐ中で1軍初昇格を果たした。6日のヤクルト戦に代打でプロ初出場した。同じ右打ちの内野手で、金沢成奉氏(元・光星学院高監督で現・明秀日立高監督)の教えを受けるなど共通項の多い坂本勇人とオフの自主トレをともにする若武者が、うれしい初安打をマークした。
◆ヤクルトが巨人との首位攻防戦に連勝し首位に浮上した。一回に山田が巨人先発・シューメーカーから左越え6号2ランを放ち先制。「きのうの勢いのまま、良いリズムで試合に入れて先制することができた」と胸を張った。三回には村上が右翼席に9号満塁本塁打をたたき込んだ。小さく右手人さし指を突き上げて喜びながらダイヤモンドを一周した。2戦連発の満塁弾に、「みんながつくってくれたチャンスだったので何とかしたかった。最高の形になってくれてよかった」とホッとした表情。先発の高橋は6回5安打8奪三振2失点で3勝目を挙げた。
◆ヤクルトが巨人との首位攻防戦に連勝し首位に浮上した。一回に山田が巨人先発・シューメーカーから左越え6号2ランを放ち先制。三回には村上が右翼席に2試合連続の満塁弾となる9号アーチをたたき込んだ。先発の高橋は6回5安打8奪三振2失点で3勝目を挙げた。高橋のヒーローインタビューは以下の通り。--勝てば首位という大事な試合、どんな思いで「毎回勝てるようにと思ってマウンドに立っているんで。何とか粘れて勝ててよかったです」--6回5安打2失点「まず序盤、野手のみなさんが点を取ってくださったんで、テンポよくと思って。その中で変化球がよかったので、そこは(捕手の)中村さんのリードに助けられました」--4番の村上が2試合連続満塁弾「何も言えないです。本当にすごいです」--中村と久々のバッテリー「いつも信じて投げているので。2点取られましたけど勝てて良かったです」--首位、これからの戦いは「まだ始まったばかり。一試合一試合全力で戦っているので、これからも熱い声援お願いします」
◆ヤクルトが巨人との首位攻防戦に連勝し首位に浮上した。一回に山田が巨人先発・シューメーカーから左越え6号2ランを放ち先制。三回には村上が右翼席に2試合連続の満塁弾となる9号アーチをたたき込んだ。先発の高橋は6回5安打8奪三振2失点で3勝目を挙げた。高津監督の一問一答は以下の通り。--見事な勝利「序盤にいいかたちで点が取れたんで、3番4番の一発で。優位にゲームを進めることができたのではと思います」--勝利のポイント「村上の満塁本塁打は大きかったと思います。先に点を取ってゲームを引っ張っていけたというのは大きかったと思います」--村上は2日間で8打点「明日も期待してます」--作ったチャンスをしっかりと点に繋げた「あまり打って打ってという感じではないのですけど、四球などで溜めた走者を(返す)ってところができたのかなと。中軸で長打が出れば点が入るのは必然的。それは前の走者が理想的に出塁した結果だと思います」--先発の高橋は「立ち上がりに課題があるのはまだまだ。あそこまで2失点でいったので良しとしなければいけないかなと思いますね」--首位となった「何とも思わないと言ったらなんですがあまりピンと来ないですね。明日ゴールデンウィーク最後の日で、いい形で締めくれたらいいなと思います」
◆ヤクルト・高橋奎二投手(24)が6回2失点の力投で3勝目をゲットした。打線が三回までに6点の大量援護の中、最速152キロをマークした直球を生かし、投球に緩急をつけた。「序盤にチームが援護してくれたので、リズム良く投げることを心掛けた。最低限の仕事ができたかな」と安堵。高津監督は「崩れそうで崩れない。多少、粘れるようになって、投げる体力がついてきた」と評価した。
◆ヤクルトは主将・山田哲人内野手(29)が流れを引き寄せた。一回無死一塁で先制の6号2ラン。相手先発シューメーカーのフォークボールを捉え、ヤクルトファンの待つ左翼席へ運んだ。「いいリズムで試合に入れて先制できた」。前日6日の同じ巨人戦で、今季最多の18安打13得点を記録した勢いを持続させた。
◆茨城・明秀学園日立高から入団4年目の巨人・増田陸内野手(21)がプロ初安打をマークした。三回に代打で出場したあと二塁の守備に就き、、五回2死での第2打席。高橋の8球目、内角直球を詰まりながら右前に運び、「何とか粘って執念のヒット」と喜んだ。左腕にはオフの自主トレで師事する坂本にもらった白のリストバンド。「(坂本)勇人さんのモノをつけると気合が入るので」と、故障離脱中の〝師匠〟の代役として名乗りを上げた。
◆令和の怪童が、また一つ球史に名を刻んだ。ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が7日、巨人8回戦(東京ドーム)の三回に9号を放ち、プロ野球タイ記録の2試合連続満塁本塁打をマークした。2018年のオリックス・杉本裕太郎以来4年ぶり9人目で、球団史上初の快挙。チームは6―2で快勝して首位攻防戦に連勝し、今季初の単独首位に浮上した。打球が右翼席中段に吸い込まれると、小さく右人さし指を突き上げた。村上が球団史上初となる2試合連続の満塁弾。納得の表情でダイヤモンドを駆け抜けた。「先輩方がつないでくれないとこの記録にならないですが、打てたのは自信になる。最高の形になってくれてよかった」東京ドームに響いたボールが潰れるような打球音と、滞空時間の長い放物線。これぞスラッガーという当たりだった。6日の8号満塁弾と同じ三回。無死満塁で打席が回ると、シューメーカーの内角低め136キロのフォークを完璧に捉えた。2試合連続の満塁本塁打は2018年のオリックス・杉本裕太郎以来、4年ぶり9人目(日本選手5人目)のプロ野球タイ記録。31打点でリーグトップに浮上し、9本塁打はトップの巨人・岡本和に2本差と迫った。 8日は「母の日」。村上は故郷・熊本に帰省時に必ず食べる大好物の餃子など、愛情たっぷりの手料理で188センチ、97キロの強靱(きょうじん)な肉体の基礎を築いてくれた母・文代さんに感謝の言葉を口にした。「育ててくれてありがとうという気持ち。いつもご飯をたくさん作ってくれますし、すごく感謝しています」。文代さんはあいさつや食事作法を厳しく育ててくれた。達筆なのも書道の先生だった母の影響。毎年、「母の日」には電話で感謝の思いを伝えているが、一足早くバットでプレゼントを贈った。昨季王者が最近8試合は7勝1敗と勢いが止まらない。山田の先制2ラン、高橋の好投と投打がかみ合って首位攻防戦に2連勝し、今季初めて単独首位に浮上した。巨人との3連戦を前に「作戦もある」としていた高津監督は「まだまだ先は長い。これからもっと大変な戦いがたくさんある。チーム力を高めていかないといけない」と表情を引き締めた。指揮官の言葉を受けるように〝孝行息子〟は前を向いた。「一日一日の積み重ねだと思う。(満塁弾の)後の打席で駄目だったので、しっかりと修正しながらやりたい」と村上。3戦連続満塁弾となれば新記録。球団史上初の2年連続日本一へ、打線の中心に村上がどっかりと座っている。(森祥太郎)
◆スタンドからため息が漏れた。4点を追った九回は無死一、二塁から3者連続で凡退。巨人は3連敗で4月19日から守ってきた首位から陥落。原辰徳監督(63)は冷静な口調で振り返った。) 「ペースをつかむ前にやられたという。本来のシューメーカーではなかっただろうね。やっぱりクリーンアップが機能しないとね」防御率0点台を誇ったシューメーカーが三回に村上に満塁本塁打を浴びるなど3回6失点、5四死球と乱調だった。チームが2戦連続で同じ打者に満塁本塁打を喫するのは球団史上初の屈辱。打線は相手を上回る7安打を放ちながら、五回の大城の2点打による得点のみに終わった。坂本、吉川と中心打者を故障で欠く中、勝敗の鍵は主砲のバットにある。4番・岡本和は九回に13打席ぶりの安打を放ったものの、3連敗中は打点なし。原監督は「明日はまたフラットにいくでしょう」と心配していないが、本来の勝負強い打撃が求められる。今季初の3カード連続負け越しが決まり、ゴールデンウイークに入って1勝7敗。同一カード3連敗は阻止し、首位の座を奪い返したいところだ。(谷川直之)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
ヤクルト |
19 | 13 | 0 | 0.594 (↑0.013) | - (↓0.5) |
111 | 128 (+6) | 112 (+2) | 32 (+2) | 16 (+1) |
0.231 (↓0.001) | 3.010 (↑0.03) |
2 (1↓) |
巨人 |
21 | 16 | 0 | 0.568 (↓0.015) | 0.5 (↑0.5) |
106 | 150 (+2) | 156 (+6) | 40 (-) | 14 (-) |
0.245 (↓0.001) | 3.550 (↓0.07) |
3 (-) |
広島 |
19 | 15 | 1 | 0.559 (↑0.014) | 1 (↑0.5) |
108 | 144 (+2) | 114 (+1) | 11 (+1) | 7 (-) |
0.253 (↓0.001) | 3.070 (↑0.07) |
4 (-) |
中日 |
17 | 15 | 0 | 0.531 (↑0.015) | 2 (↑0.5) |
111 | 107 (+2) | 112 (+1) | 17 (-) | 13 (-) |
0.246 (↓0.002) | 3.340 (↑0.07) |
5 (-) |
DeNA |
13 | 17 | 0 | 0.433 (↓0.015) | 5 (↓0.5) |
113 | 110 (+1) | 127 (+2) | 26 (-) | 13 (+2) |
0.246 (↓0.003) | 3.690 (↑0.07) |
6 (-) |
阪神 |
11 | 24 | 1 | 0.314 (↓0.01) | 9.5 (↓0.5) |
107 | 104 (+1) | 122 (+2) | 23 (-) | 21 (-) |
0.225 (↓0.002) | 3.220 (↑0.02) |
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