1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 5 | 14 | 2 | 1 |
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 10 | 0 | 0 |
勝利投手:津森 宥紀(2勝1敗0S) (セーブ:モイネロ(0勝1敗5S)) 敗戦投手:田中 靖洋(0勝1敗0S) 本塁打 |
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◆ソフトバンクは2点ビハインドで迎えた9回表、代打・中谷の2ランが飛び出し、土壇場で試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた延長11回には、グラシアルの適時打などで2点を挙げて、勝ち越しに成功した。投げては、6番手・津森が今季2勝目。敗れたロッテは、守護神・益田が痛恨の一発を浴びた。
◆ソフトバンクは前カードでオリックスに3連勝。勢いに乗って、6日はロッテの"完全試合男"佐々木朗希投手(20)と今季初対戦する。史上最年少の完全試合を達成した怪物右腕攻略について、藤本博史監督(58)は「普通にやるだけですね。いい投手ですし、そうは打てないと思いますけど、そこをなんとかね。攻略するためにはどうしたらいいかというのを、いろいろ考えながらやっていきます」と策を練る。昨季1度だけ対戦したときは3点を奪い、6回途中で降板させてプロ初黒星をつけたが、今季は3月5日のオープン戦で5回2安打無得点に抑えられ、9三振を喫している。ソフトバンク先発の千賀滉大投手(29)も19年にノーヒットノーランを達成した豪腕。エースがロッテ打線を抑えつつ、打撃陣がどれだけ佐々木朗を打てるか。打線の中で期待される選手の1人が、3年目の柳町達外野手(25)だ。今季は故障離脱した栗原の代わりに1軍に昇格し、出場機会を増やしてきた。打撃が好調で5日にも2安打。規定打席不足ながら3割9分1厘の高打率をマークしている。プロではオープン戦でも対戦経験がないが、19年8月に行われたU18W杯壮行試合(神宮)で、高校日本代表の佐々木朗と大学日本代表だった柳町が対戦している。慶大4年の柳町は、3番打者として1回2死無走者で相対し、6球目の152キロストレートに空振り三振に倒れている。当時より、ともにスケールアップしたプロ初対決。柳町は「打てれば一番いいですけど、なんとか1個でも出塁したり、1球でも多く投げさせたり。チームの勝利に近づけるような1打席、1打席にしていきたい」と意気込む。好調なバットで怪物右腕攻略の先陣を切るか?
◆ソフトバンク今宮健太内野手(30)が、ロッテ佐々木朗のZOZOマリンスタジアム連続無失点イニング記録を21で止めた。0-0の4回2死二塁。カウント1-1からの3球目、外角162キロの直球を右中間に運び、先制の適時二塁打。「とにかく真っすぐに合わせてコンパクトに打ちにいきました。結果、相手投手のボールのスピードを利用することができ、外野の頭を越えてくれたと思います。まず大事な先制点を取ることができて良かったです」。今宮は1日の楽天戦から5試合連続安打。千賀と佐々木朗の剛腕対決で、好調な新選手会長が試合を動かした。
◆ソフトバンクが4連勝。1-3の9回に代打中谷の2ランで追い付き、延長11回にグラシアルの適時打などで2点を勝ち越した。津森が2勝目を挙げ、モイネロが5セーブ目。ロッテは佐々木朗が好投したが、救援陣が打たれた。
◆ロッテ佐々木朗希投手(20)の4勝目が勝利目前の9回に消えた。佐々木朗は6回まで最速164キロ、1失点こそしたが、6安打11奪三振の力投で勝利投手の権利を持って降板。「序盤は苦しいピッチングになってしまったんですが、何とか1点に抑えることができて、リードしている形で次につなぐことができてよかったです」とコメントしていた。しかし2点リードの9回1死一塁、守護神益田がソフトバンクの代打中谷に同点の左越え2ランを浴びた。試合は延長戦にもつれ込み、11回にソフトバンクが2点を勝ち越し。そのまま勝利した。佐々木朗の粘りの投球は、白星につながらなかった。
◆満員の"金曜朗希ショー"はまさかの結末だった。ロッテ佐々木朗希投手(20)の今季4勝目が目の前で消えた。2点リードの9回1死一塁、守護神益田がソフトバンク中谷に同点2ランを被弾した。ベンチでその様子を見つめた佐々木朗は、マウンドでは6回1失点。中11日で力感十分の直球は平均球速160.7キロ。160キロ台率は驚異の89.6%をたたき出し、強力打線相手にも力を示した。チームは延長戦で敗れた。午後9時過ぎ、中谷の飛球は無情にもスタンドに届いた。4勝目が消える同点弾。ベンチで見守るマスク姿の佐々木朗は、表情を変えなかった。「走者を背負った場面が多かったので、とにかく低く、丁寧に。あとはコースを間違えないように。今日はしっかり、走者が出てからいい集中力を発揮できたかなとは思います」リフレッシュでの中11日を経て、ソフトバンク打線にも剛速球を連ねた。初回、3番柳田。昨年6月24日の対戦で初球の153キロを本塁打にされた。この日は同じ初球で二ゴロに抑えた。球速は8キロ増の161キロ。「そういうところではしっかり成長できてますし。その中でフォークボールも生きてくると思うので。まだまだ対戦があると思うので、工夫していきたい」と1年間での確かな成長を実感する1球になった。6回91球で、7回以降は救援陣に託した。投じた48球の直球のうち43球が160キロ台。その比率、89・6%。今季初のナイター登板。チケット完売の"金曜朗希ショー"は華やかだった。「序盤にまっすぐを弾かれてみたいなのが多かったので、途中からフォーク使いながら粘り強く投げることができたかなと思います」。3回のピンチはフォーク多投で柳田、グラシアルを連続三振。Kボードを持つスタンドをわかせた。食事をともにした経験もある千賀と投げ合った。「リーグを代表する投手だと思うので、しっかりそういう投手に投げ勝っていけるように」と目指しつつ、この日は球速も結果も上回った。味方打線は防御率0点台の千賀を攻略。それでも勝てないのが、今のロッテの苦しい現実だ。佐々木朗がマウンドを降りてから2時間半後、敗北が決定。次こそ、笑顔の快投ショーを。佐々木朗希にかかる期待は大きい。【金子真仁】?○...守護神益田が9回1死に痛恨の同点弾を浴び、その後延長11回で敗れた。井口監督は「こういうゲームが何試合もあるんでね、勝てるべきところで勝ててないというのが今のチーム状況なのかなと思います」と嘆く。益田は今季12試合中6試合で失点し、この日で4登板連続失点中。今後のストッパー起用について井口監督は「変わらないです。代わりもいないですしね」と話した。
◆ソフトバンクは今季6度目の延長戦を制し、4連勝。9回に中谷が同点2ランを放ち、11回にグラシアルが勝ち越し打を放った。試合後の藤本博史監督(58)の一問一答は以下の通り。?-「ホームランを打って来い」と、中谷を代打で出した藤本監督 ありがたいですね。だってホームランしか同点ならんやん。そんななかなか抑えの投手(益田)が来て、ヒットヒットヒットが続くわけでもないしね。中谷を出したのは実際、ホームランを打ってもらいたいから出したわけやから、本当にしっかり打ってくれた。大したもんですよ。-中谷を選択した理由は藤本監督 右、左は関係ない打者。1軍に来てからは左投手が先発の時にスタメンという形で出ているんですけど、右を苦手にするタイプでもないし。こっち(1軍)に来た時にはすごいいい状態で来ているんで、右からもヒット1本打ってるしね。今、打撃の入りがすごくいい。去年とちょっと変えているんで、勝負するなら中谷しかないというところですね。見事応えてくれましたね。-グラシアルも11回に4番の意地で勝ち越し打藤本監督 タイミング合ってなかったけど、何とか追い込まれて打ってくれたのは大きかったと思います。-打線は佐々木朗からヒットも出た藤本監督 ヒットは出るんやけど、なかなか良い投手というのは、やっぱり真っすぐ、フォーク。フォークでも150(キロ)出るわけやから、そう簡単に連打は続かない。最初(4回)に柳町が打って、今宮がしっかり返してくれた。あそこはすごい、状態良いな。-千賀は5回で降板した藤本監督 (4回に)ファウルが飛んで来た時に、誰のファウルやったっけな。上林か。そのファウルが飛んで来た時にこけてね。ちょっと足がつったような状態になった。5回いく前に足が両方つっとったんです。5回で代えるという予定やったんやけど、本人は「いけるところまでいきます」と言うけど、この回(5回)頑張ってくれと言った。なかなかそういう状態では思ったピッチングができなかったのかなと。まあ全然、後々に影響あるわけじゃないですからね。
◆ソフトバンクが今季6度目の延長戦を制し、4連勝を飾った。チームを救ったのは、昨季阪神からトレードで移籍してきた中谷将大外野手(29)だ。1-3の9回1死一塁で代打同点2ラン。土壇場で移籍後初本塁打が飛び出し「ホークスに来て、何も貢献できていなかった。こういう形で移籍第1号がいい場面で打てたので、少しでも貢献できたんじゃないかなという気持ちになりました」と、ベンチで先発の千賀と抱き合った。藤本監督からは「ホームランを打ってこい」と"指令"を受けていた。「ゾーンを上げて高めを狙っていけと。その期待に応えることができて良かったです」。本塁打は阪神時代の20年8月12日DeNA戦以来、632日ぶり。17年に20本塁打を放った男の底力を見せつけた。指揮官も「本当にホームランを打ってもらいたいから中谷を出した。勝負をするには中谷しかないなと。見事に応えてくれましたね」と笑顔。11回にはグラシアルが勝ち越し打を放ち「佐々木投手が相手という大事な試合で、チームの勝ちに貢献する仕事ができて良かったよ。明日からも連勝が続くように、自分ができることを精いっぱい頑張ります」と喜んだ。今季最長の4時間18分の死闘。ロッテ先発の佐々木朗には1得点と苦しんだが、接戦を制した。中谷は「チームとして雰囲気がめっちゃいい。この雰囲気のままいっぱい勝っていきたいです」と、笑顔を見せた。【只松憲】○...エース千賀が5回69球の3失点KOで、またしても白星を手にできなかった。完全男の佐々木朗との投げ合いとなったが、1点を先制してもらいながら5回に山口、菅野に適時打を許すなど3失点。「先制してもらったのに、チームに流れを持ってくる投球ができなかった。本当にチームに申し訳ない」と唇をかんだ。チームは延長戦を制したものの、千賀自身は4月14日のロッテ戦(ペイペイドーム)から勝ち星はなく、反省の言葉が口をついた。○...今宮が佐々木朗のZOZOマリンスタジアム連続無失点イニング記録を「21」で止めた。4回2死二塁。内角162キロ直球を右中間にはじき返した。「とにかく真っすぐに合わせてコンパクトに打ちにいきました。結果、ボールのスピードを利用することができ、外野の頭を越えてくれたと思います」と振り返った。○...牧原大(ロッテ佐々木朗からの2安打を含む猛打賞)「バットを短く持って、真っすぐに力負けしないようにしっかり対策した。結果を出すことができたが、今後も工夫をしていかないと」
◆ソフトバンクの今宮が0―0の四回、痛烈な適時二塁打を放ち、完全試合など好投を続けてきたロッテ・佐々木朗に久々の本拠地での失点をつけた。2死二塁から外寄りの162キロに力負けせず、右中間を深々と破った。「真っすぐに合わせてコンパクトに打ちにいった。スピードを利用することができた」と胸を張った。今季は米大リーグから同じ遊撃手のガルビスが加入し、今までにない競争にさらされてきた。それでも堅実な守備とチーム打撃で存在感を示して開幕戦の先発を勝ち取り、多くの試合で先発出場している。課題だった打撃面も4月下旬から調子が急上昇し、5月も全5試合で安打をマーク。8番など下位打線を務めることが多いが、陰ながら打線を支えている。
◆ソフトバンクの千賀は5回を8安打3失点で、投球回、被安打、失点でいずれも今季ワーストと苦しんだ。黒星は免れたが「先制してもらったのに、チームに流れを持ってくる投球ができなかった。申し訳ない」と表情は浮かなかった。藤本監督によると、四回の攻撃時、ベンチで近くに飛んできたファウルボールをよけた際に両脚をつったという。その後は精彩を欠き、1-0の四回1死一、三塁は切り抜けたが、五回に捕まった。山口に適時二塁打を許すと、なお1死二、三塁で菅野に初球の速球を捉えられ、打球が自身の左足首付近に当たって三遊間を転々とする間に2点を失い、天を仰いだ。ともに最速160キロ以上の速球を誇る佐々木朗との対決に「刺激になる。打席に立つわけではないので自分のやれることに集中したい」と意気込んで臨んだが、粘れなかった。
◆ロッテ・佐々木朗希投手(20)は中11日で今季初めてナイターに先発し、6回を投げ11三振を奪うなど6安打1失点で降板。2点リードの九回に味方が同点に追いつかれたため、今季4勝目はお預けとなった。本拠地では4月10日のオリックス戦で史上最年少の完全試合を達成。同17日の日本ハム戦でも8回を完璧に抑え、一人の走者も許さなかなった。この日の相手はソフトバンク。佐々木朗は一回、牧原の捕前内野安打などで2死一、二塁とピンチを招いた。この後、5番・中村に左前打を許したが、左翼手・菅野の好返球で本塁を狙った柳田がアウトとなりピンチを脱した。二回は2者連続三振を奪う、今宮を中飛に抑えた。三回は先頭の甲斐に四球を与えると、1死から牧原に中前打を打たれ一、二塁とされたが、続く柳田、グラシアルを連続三振に斬った。四回。試合が動いた。1死から柳町に左翼フェンス直撃の二塁打を許すと、2死から今宮に右越え適時二塁打を浴び、1点を先制された。五回は三森、牧原、柳田を三者連続三振に斬った。六回、援護点をもらった佐々木は、グラシアルを遊ゴロに打ち取るなど3人で終わらせた。チームは2点リードの九回、益田が1死一塁から中谷に同点2ランを浴び、佐々木朗の勝ちが消えた。
◆ソフトバンクが4連勝。1―3の九回に代打中谷の2ランで追い付き、延長十一回にグラシアルの適時打などで2点を勝ち越した。津森が2勝目を挙げ、モイネロが5セーブ目。ロッテは佐々木朗が好投したが、救援陣が打たれた。
◆ロッテは午後6時試合開始のソフトバンク戦のチケットが午後5時35分までに完売したと発表した。今季の完売は4月17日の日本ハム戦以来2度目で、佐々木朗が完全試合を達成した後の本拠地での登板日は2試合連続となった。観衆は4月17日に次いで今季2番目に多い2万9340人だった。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
楽天 |
21 | 6 | 1 | 0.778 (↑0.009) | - (-) |
115 | 119 (+3) | 76 (+2) | 23 (+2) | 27 (+1) |
0.241 (↓0.003) | 2.570 (↑0.02) |
2 (-) |
ソフトバンク |
19 | 12 | 1 | 0.613 (↑0.013) | 4 (-) |
111 | 130 (+5) | 108 (+3) | 20 (+1) | 16 (+2) |
0.266 (↑0.003) | 2.810 (↑0.01) |
3 (-) |
西武 |
17 | 16 | 1 | 0.515 (↑0.015) | 7 (-) |
109 | 108 (+5) | 102 (-) | 23 (+1) | 12 (+1) |
0.227 (↑0.001) | 2.490 (↑0.08) |
4 (-) |
ORIX |
15 | 19 | 0 | 0.441 (↓0.014) | 9.5 (↓1) |
109 | 83 (+2) | 113 (+3) | 10 (-) | 21 (-) |
0.208 (↑0.001) | 2.980 (-) |
5 (-) |
ロッテ |
12 | 18 | 1 | 0.400 (↓0.014) | 10.5 (↓1) |
112 | 92 (+3) | 96 (+5) | 10 (-) | 35 (-) |
0.214 (↑0.002) | 2.240 (↓0.07) |
6 (-) |
日本ハム |
10 | 23 | 0 | 0.303 (↓0.01) | 14 (↓1) |
110 | 104 (-) | 141 (+5) | 31 (-) | 19 (-) |
0.227 (↓0.003) | 4.170 (↓0.04) |
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