広島(☆3対0★)巨人 =リーグ戦9回戦(2022.05.05)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
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広島
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勝利投手:アンダーソン(1勝0敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝1敗6S))
敗戦投手:メルセデス(4勝1敗0S)
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◆広島は5回裏、小園の内野ゴロの間に1点を先制する。続く6回には、1死一塁から西川の適時二塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・アンダーソンが7回1安打無失点の好投で来日初勝利。敗れた巨人は、先発・メルセデスが試合をつくるも、打線が沈黙した。

◆広島の新外国人ドリュー・アンダーソン投手(28)が来日初登板で7回1安打7奪三振無失点と好投。来日初勝利をマークした。試合後のヒーローインタビューで「すごく興奮していますね。初登板初勝利できたこと、うれしく思います。(良かった点は)立ち上がりから、いい形で入れたと思います。(捕手の)磯村君にいいテンポでサイン出してもらうことができました。今日はチーム一丸でとった勝利だと思います」と語った。さらにマツダスタジアムの雰囲気を聞かれると、日本語で返答。「カープのファンが一番じゃけえ」と広島弁まで披露していた。この日は、打者22人と対戦し、四死球なしで、走者は1人しか許さなかった。立ち上がりからその剛腕を見せつけた。初回先頭の香月一也内野手(26)を見逃し三振。広岡大志内野手(25)、グレゴリー・ポランコ外野手(30)と連続空振り三振であっさりと3者凡退。これ以上ない結果でNPB"初回"を発進した。その後もアウトを重ね、5回まで完全投球。6回には先頭の大城卓三捕手(29)に中前打を浴び、初めて走者を背負った。その後2死三塁とされたが、香月を二ゴロで無失点で切り抜けた。8回に交代がアナウンスされたときは場内がどよめいた。

◆巨人が今季初の完封負けで2カード連続の負け越しとなった。広島アンダーソンの球威ある直球に押され続けて、打線が1安打と沈黙。原辰徳監督(63)は「いい投手戦だったけど、こっちが0点じゃいかんね」と指摘。今後も脅威になり得る相手助っ人右腕には「これから分析もしていく必要はあるでしょう」と対策を講じる。▽巨人元木ヘッド兼オフェンスチーフコーチ(1安打無得点に)「良いピッチングをされた。高めの勢いある球に手を出しすぎた。次当たる時は対策していきたい」▽巨人中山(8番二塁手としてプロ入り2年目で初のスタメン)「初回にゴロをさばけたのが大きい。そのまま守備はうまくいった」

◆広島の新外国人ドリュー・アンダーソン投手(28)が来日初登板で7回1安打7奪三振無失点と好投。来日初勝利をマークした。

◆広島の救援陣が無安打リレーで新外国人の初白星に花を添えた。勝利の方程式の一角、島内颯太郎投手(25)が2点リードの8回を3人で抑え、6ホールド目を記録した。前回登板の4月28日ヤクルト戦では8回1死一、二塁から救援登板したが1つのアウトも取れず、3失点。悔しさを右腕に乗せ、雪辱した。9回は守護神の栗林良吏投手(25)が四球を出したが、併殺で結果的に3人で抑えて6セーブ目。先発した新外国人ドリュー・アンダーソン投手(28)の来日初勝利をアシストした。どよめきは瞬く間に歓声に変わった。7回の攻撃終了後、場内アナウンスが流れた。「ピッチャー、アンダーソンに代わって島内」。出番は2-0の8回だった。打者3人でさっそうと3つのアウトを取り、歓声で迎えられた。先頭の丸に3球で3ボールとしたが立て直し、カウント3-1から遊飛。ウォーカー、大城と連続三振に仕留め、8回表に「0」を並べた。「3ボールになったのは反省だが、前の投球から吹っ切れる投球になった」。数分前のどよめきを消し去る快投。胸を張った。どよめいたのは理由がある。アンダーソンはわずか1安打、球数は82球だった。そして島内は前回登板(4月28日)のヤクルト戦で炎上していた。その一戦、中継ぎの火消しを期待され、8回1死一、二塁から救援登板した。だが、3人の打者に対して四球、四球、安打。1つのアウトも取れず降板し、3失点していた。本人も「ダメだった日は引きずった」という。だが、止まっていては進めない。「早く投げてすっきりさせたいという気持ちはあった」。中6日で巡ってきた出番。それも2点リードの8回を任された。首脳陣の信頼に揺らぎはなかった。「まだこうやって勝ちの場面で使ってもらえているので期待を裏切らないようにという気持ち」。悔しさを右腕に乗せ、巨人打線を封じ込めた。開幕当初は島内が7回を任されていた。当初の「8回の男」中崎は不振もあり、現在2軍で調整中。「ザキさん(中崎)頼りになってしまって登板が重なっていた。いい投球をしてザキさんと併用して使ってもらえるように自分たちがレベルアップしないといけない」。頼れるセットアッパーが帰ってくるまで、「8回の男」は島内が全うする。【前山慎治】○...栗林は好守に助けられ、6セーブ目を挙げた。3-0の9回に登板。1死から代打八百板を四球で出したが、続く香月の一、二塁間のライナーに一塁坂倉が横っ跳びで捕球。飛び出した一塁走者もアウトとし、併殺で試合を終えた。「マウンドに上がったら高めに抜けてしまう球ばかりだった。そこはもうちょっと工夫してやらないといけない」。4月24日以来と久々の登板で、次につながる反省を得た。○...西川が適時二塁打で点差を2点に広げた。1-0の6回1死一塁。メルセデスの高めを右中間に運び、一塁走者上本が一気にホームインした。「ここ最近打ててなかった。1日1日をどう良い状態に持っていくかと考えながらやっている。なんとかつなごうと思った結果。(一塁走者の上本)崇司さんがよく走ってくれた」。直近3戦で2安打と苦しむが、勝負強さは見せた。

◆広島の新外国人ドリュー・アンダーソン投手(28)が巨人戦(マツダスタジアム)に先発し、来日初登板初勝利を挙げた。5回まで1人の走者も出さない完全投球。6回に初安打から2死三塁のピンチを招くも、無失点で切り抜けた。7回を投げきり、わずか1安打7奪三振無失点の快投。リリーフ陣も無安打で抑える完封リレーで、首位巨人に快勝した。新外国人アンダーソンが来日初のマウンドに上がった。初回。右腕の17球に本拠地が沸いた。先頭香月を見逃し三振。続く広岡、ポランコを空振り三振。3者連続三振で来日初イニングを好発進した。その後も変化球は低めに制球。最速152キロの直球は高低左右に投げ分けた。首位の巨人打線に的を絞らせない。5回まで完全投球。6回にはこの試合初安打となる中前打から2死三塁のピンチを背負ったが、後続を断ち無失点。7回1安打7奪三振でマウンドを降りた。360度を囲う赤いスタンドから「歓迎」の拍手がこだました。思えば長い冬だった。新型コロナウイルスの影響で渡航の見通しが立たなかった。年が明け、キャンプが始まった。キャンプ地・宮崎にアンダーソンの姿はない。オープン戦も始まったが、右腕はまだ米国にいた。もちろんただ渡航できるのを待っていたわけではない。「米国のチームでプレーしている選手がキャンプに行く前は何度か(打席に)立ってもらっていた。スプリングトレーニングに行ったあとは、高校生相手に投げた」。難しい状況でも工夫し、試行錯誤した。長い道のりの末、たどり着いた1勝。「長いオフになった。ようやくシーズンが始まった」。初勝利で文句なしのお立ち台。「こどもの日」に詰めかけた大勢のファン。ぶかぶかの応援ユニホームをまとった小さな鯉党の姿も多い中、マイクを右手に広島弁で言った。「カープのファンが一番じゃけえ」。ファンもチームも思っている。アンダーソンの投球が一番だった。【前山慎治】▽広島佐々岡監督(アンダーソンについて)「緊張したと思うが、素晴らしい投球をしてくれた。(ローテーションに)大きな1枚が加わった。本当に良かった」

◆巨人吉川尚輝内野手(27)が5日の広島9回戦(マツダスタジアム)を欠場した。4日の同戦で8回に広島黒原から左肩甲骨付近に死球を受けて負傷交代。試合後は広島市内の病院に向かった。この日はベンチ入りメンバーからは外れた。原監督は「(判断は)明日、以降でしょうね。少し時間は必要だと思います。そんなに(重傷ではない)とは思っておるんですが」と説明した。

◆「1番・二塁」を務めてきた巨人・吉川尚輝内野手(27)がベンチ入りメンバーから外れた。4日の試合で左肩甲骨付近に死球を受け、負傷交代していた。今季はリーグトップの44安打を放ち、首位を走るチームを牽引(けんいん)。代わりに香月一也内野手(26)が「1番・一塁」で出場し、中山礼都内野手(20)が「8番・二塁」でプロ初スタメン。

◆広島が3投手の継投で1安打無得点に封じ快勝した。来日初登板のアンダーソンが7回1安打の快投で白星。島内、栗林とつなぎ反撃を許さなかった。打線は五回に内野ゴロの間に先制し六、八回に加点した。巨人は打線が精彩を欠いた。

◆巨人・桑田真澄投手チーフコーチ(54)が試合後、右肘の違和感のため2軍で調整中の菅野智之投手(32)を来週中に1軍に復帰させる意向を示した。山崎伊とともに10日のDeNA戦(新潟)の先発候補に挙げ「痛みも出ずに順調に回復しているということなので来週に期待したい」と語った。菅野は4月30日に出場選手登録を抹消。この日2軍施設のブルペンで立った捕手に35球を投じた。) 桑田コーチはこの日先発したメルセデスの登録を抹消する方針も示した。登板間隔を空けて調子を整えさせる。

◆巨人・中山礼都内野手(20)が「8番・二塁」でプロ初先発した。愛知・中京大中京高から入団して2年目のホープは「もちろん緊張はしたけど、思い切ってできたと思います」と初々しく語った。守っては右前に抜けそうなゴロを好捕してアウトを奪い、球際の強さをアピールした。打っては安打こそ出なかったものの、初球から積極的にスイング。犠打も決めて役割を果たした。正二塁手の吉川が4日の試合で死球を受けた影響で先発を外れ、代わりに出場した。原監督は「元気もあるし、守備も無難にこなせている。楽しみな選手」と評価。元木ヘッド兼オフェンスチーフコーチは「守備はすごく落ち着いていた。チャンスが増えていくんじゃない」と期待を寄せた。中山は「アピールと思うと変な力が入って自分のプレーができない。まずは自分のできることを100%やる」と表情を引き締めた。

◆〝初物〟の前に屈した。セ・リーグ首位の巨人は今季最少の1安打で零封負けを喫し、巨人・原辰徳監督(63)は、ため息をついた。「なかなかいい投手戦だったけど、こっちが0点じゃ、いかんね。(アンダーソンとの対戦は)初めてですから、これから分析もしていく必要はあるでしょう」4日の第2戦で左肩甲骨に死球を受け、この日ベンチ外だった吉川に代わり、香月を初めて1番に起用。主力の離脱が相次ぐ打線は、来日初登板の広島・アンダーソンを攻略できなかった。メジャー時代に大谷翔平(エンゼルス)を3球三振に斬ったことがある右腕の150キロ超の直球と変化球との緩急差に苦戦。六回先頭で大城が中前打を放って完全投球を阻むのがやっとだった。2カード連続で負け越し、6日からは1・5ゲーム差に迫る2位・ヤクルトを東京ドームで迎え撃つ。指揮官は「明日、また切り替えていきます」と、かぶとの緒を締めた。(谷川直之)★SNSに小学5年時の戸郷ら 巨人は、球団公式SNSに選手の幼少期の写真を投稿。ツイッターでは「ジャイアンツこども写真館」と題し、捕手の防具を付けた小学5年時の戸郷の写真などをアップした。4日の広島戦(マツダ)で決勝打を放った中島は、こどもの日の思い出について「ずっと野球をやっているから、祭日も野球やった」と苦笑いした。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
21140 0.600
(↓0.018)
-
(-)
108146
(-)
137
(+3)
39
(-)
13
(-)
0.246
(↓0.005)
3.230
(↑0.03)
2
(-)
ヤクルト
17130 0.567
(↓0.019)
1.5
(-)
113109
(+2)
108
(+3)
27
(-)
15
(+1)
0.224
(-)
3.080
(-)
3
(-)
広島
18141 0.563
(↑0.015)
1.5
(↑1)
110139
(+3)
109
(-)
10
(-)
7
(-)
0.254
(-)
3.140
(↑0.1)
4
(-)
中日
15150 0.500
(↓0.017)
3.5
(-)
113104
(+2)
111
(+10)
17
(-)
13
(-)
0.251
(↓0.001)
3.540
(↓0.2)
5
(-)
DeNA
12160 0.429
(↑0.022)
5.5
(↑1)
115105
(+10)
122
(+2)
24
(+4)
10
(-)
0.248
(↑0.004)
3.820
(↑0.06)
6
(-)
阪神
11221 0.333
(↑0.02)
9
(↑1)
109103
(+3)
119
(+2)
23
(-)
21
(+1)
0.232
(↑0.001)
3.310
(↑0.08)