西武(★5対7☆)ロッテ =リーグ戦7回戦(2022.05.04)・ベルーナドーム=
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ロッテ
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西武
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勝利投手:河村 説人(1勝0敗0S)
(セーブ:益田 直也(0勝0敗4S))
敗戦投手:松本 航(3勝2敗0S)
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◆ロッテは初回、4本の適時打を含む打者一巡の猛攻で5点を先制する。その後は3回表に安田とエチェバリアの適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・河村が5回4失点で今季初勝利。敗れた西武は、打線が中盤以降に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆ロッテが初回から西武松本にリベンジした。1番高部がファウルで3球粘って四球で出塁すると、2番和田が安打。その後1死二、三塁となり、4番捕手でスタメン出場の佐藤都が2点適時打を放った。試合中、球団広報を通じ「先制のチャンスでしたが、変に気負うことなく気楽な気持ちで打席に入れました。チャンスでしたし、最低でも1点と思っていたので良かったです」とコメントした。勢いは止まらず、その佐藤都から始まって山口、菅野、レアード、安田と5連打で一挙5点を奪った。1イニング5得点は今季3度目で、試合序盤としては初めて。西武松本には4月20日の対戦で、7回1死まで無安打に封じられた。その試合で松本から初安打を放った菅野は、この日も初回から技ありの適時打。チーム全体として、2週間ぶりの攻略に成功し「後ろにつなぐ意識でいきました。良い流れでしたし、続くことができて良かったです」とコメントを寄せた。

◆ロッテ益田直也投手(32)が通算604試合目のマウンドに上がり、OBの村田兆治氏が90年に達成した604試合登板に並ぶ球団最多タイ記録となった。肩のコンディション不良もあって、この日は7試合ぶりの登板に。2安打を許し1失点したものの、最後はリードを守りきった。「点取られて情けないです、って書いといてください」と肩を落とした。リリーバーの益田は今季でプロ11年目を迎え、昨季までの10年間のうち9年間で50試合以上に登板。この日のセーブで通算161セーブとなった。「勝たないと意味がないんで。僕の記録なんてどうでもいい」。必死に腕を振る。

◆ロッテが序盤の大量リードで逃げ切り、連敗を2でストップした。初回1死二、三塁のチャンスで、4番に座る佐藤都志也捕手(24)が中前への2点適時打を放って先制。その佐藤都を起点に5連打が生まれ、一挙5得点を奪った。ロッテが初回に5得点したのは20年8月14日の日本ハム戦(ZOZOマリン)以来。3回にも安田、エチェバリアの連続適時打で加点した。今季初先発となったプロ2年目の河村説人投手(24)は効果的にフライを打たせ、4回まで無失点投球を見せた。5回に3連続二塁打を浴びるなどで4点を失い、そこで降板。6回以降はリリーフ陣が粘り、逃げ切った。河村は今季初勝利を挙げた。

◆今季初先発のロッテ河村説人投手(24)が今季初勝利を挙げ、チームの連敗ストップに貢献し「勝ったので、そこは素直にうれしいです」と話した。192センチ右腕はプレートの真ん中をどっしりと踏み、真上からの角度で勝負する。「真っすぐがフライにはなりやすいんですけど」の言葉通り、序盤は高く力ないフライを量産させ、4回までは無失点で進めた。ところが5回に2連続で二塁打を浴びるなどし、4失点。6回以降はリリーフ陣に託した。「後半ちょっと、真っすぐを生かし切れない部分があったので。終始ちょっと、点差もあったのに慎重にいきすぎたなというのがあったので、そこは反省です」。体のサイズは佐々木朗希投手(20)に近い。「朗希のような投球ができればいいんですけど、あれは特別なので、失点を計算できてある程度イニングを投げられるような投手に」。驚くほどのウイニングショットはないものの、角度や緩急を生かしながら、ポーカーフェースでひょうひょうと投げる。独特な感性に女性ファンも多く、この日も河村グッズを持つファンが何人もいた。星槎道都大から入団した1年目の昨季は、シーズン終盤にはオリックスとのCSの先発候補に入ったが、敗退で出番は回ってこなかった。「投げられてたら、いい経験になってたかなと思います」と振り返りつつ、今は自分の居場所を勝ち取ることが最優先だ。「今年もそういうところで投げられるようにしたいと思います」。佐々木朗、ロメロ、石川ら先発陣は軒並み好調。キャンプイン前から体調不良で出遅れたものの、初戦でしっかりと印象付けに成功した。【金子真仁】

◆西武の松本航投手(25)が今季自己最短の3回でKOされた。立ち上がりで乱れた。先頭を四球で出した後、1死二、三塁から5連打。打者一巡で5点を失った。3回も2失点し、辻監督は「5点はまだ頑張れば攻略できそうな気がしてたんだけどね。7点(差)になったら(相手に)すいすい投げられた」。5回に4点をかえし、9回も2点差の1死一塁で4番山川に回すなど追い上げたが、届かなかった。

◆ロッテ小野郁投手(25)が力でねじ伏せ、嫌な流れを断ち切った。先発河村が5回裏に4失点し、得点差は3点。西武に流れが傾く中、2番手として6回に登板し、高木、山田、柘植と3者連続で三振を奪った。スピンの効いた直球は、この日は最速155キロをマーク。スライダーのブレーキも強く、攻略のすきを与えなかった。プロ8年目。守護神益田の後継者候補として期待されている。昨冬の契約更改では「自分の中でも偉大な人ですし、抜ける日が来るのかなという感じです」と益田へのあこがれも口にしていた。一方で制球に課題があった。今季はここまで打者34人に対し2四球のみ。防御率0・96と安定したマウンドが続く。井口資仁監督(47)も「まっすぐもいいですし、いい場面でどんどん使えるようになってきてます」と成長を認める。「(勝利時のリリーフが)1枚増えることは大きいし、ありがたいことですね」。明らかに安心感が増している。【金子真仁】

◆ロッテ益田直也投手が鉄腕に並んだ。この日でプロ通算604試合目の登板。先発とリリーフの違いはあれど、村田兆治氏の持つ球団最多登板記録に並んだ。それでも益田は1失点に苦笑いする。「点取られて情けないです、って書いといてください」と汗をぬぐった。4年連続50試合以上に登板の鉄腕守護神は、ここまでやや失点が目立つ。この日は被安打2。去年も序盤はそうだった。「いろいろなケースが4月はあって」。それでも「守りに入ると良くないので、攻めの姿勢を崩さず冷静に」と盛り返した。この日も最後は中村を直球で空振りさせた。4月24日のオリックス戦で肩を痛めたが、すぐに居場所に戻った。自身の記録には興味がない。「勝たないと意味がないんで。僕の記録なんてどうでもいいって、書いといてください」。守護神、選手会長、子どもたちの偉大なパパ。誰かの笑顔のために、懸命に腕を振る。【金子真仁】

◆先発した西武・松本航投手(25)は立ち上がりから乱調で今季最短の3回、9安打、7失点で降板した。「立ち上がりからロッテ打線に連打を浴びてしまい相手を止めることができなかった。大量点を与えてしまい申し訳ない」一回に5連打を含む打者10人の猛攻に遭い5点を献上。三回にもさらに2点を失い、その回を持って79球で降板した。

◆ロッテは一回に佐藤都の2点打と菅野、レアード、安田の適時打で5点を先制し、三回に安田の適時打、エチェバリアの適時二塁打で2点を加えた。河村は5回4失点で今季初登板勝利。西武は松本が3回7失点で反撃も及ばなかった。

◆ロッテの益田が村田兆治の持つ球団通算最多登板の604試合に並んだ。右肩の不調もあり4月24日以来の登板。7―4の九回に1点を失ったが、なお2死二塁で最後は中村を149キロの速球で空振り三振に仕留め4セーブ目を挙げた。ただ、一発が出れば追い付かれるピンチを招いただけに「勝たないと意味がないので、僕の記録なんてどうでもいい。点を取られて情けない」と笑顔はなかった。

◆西武は先発の松本航投手(25)が立ち上がりの一回に5点を献上するなど乱調。今季自己最短となる3回7失点(自責点6)で2敗目を喫し「大量点を与えてしまい、申し訳ない」と反省した。打線は山川穂高内野手(30)の7試合連続安打となる適時打などで2点差まで詰め寄ったが、あと一歩届かなかった。辻発彦監督(63)は「よく最後まであきらめずに攻めてくれた」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1961 0.760
(↑0.01)
-
(-)
117108
(+5)
70
(+1)
20
(-)
26
(+3)
0.240
(↑0.003)
2.540
(↑0.06)
2
(-)
ソフトバンク
17121 0.586
(↑0.015)
4
(-)
113116
(+2)
102
(+1)
19
(+1)
14
(-)
0.263
(↑0.004)
2.820
(↑0.06)
3
(-)
西武
15161 0.484
(↓0.016)
7
(↓1)
11196
(+5)
102
(+7)
20
(-)
11
(-)
0.224
(↑0.002
2.650
(↓0.11)
4
(-)
ORIX
15170 0.469
(↓0.015)
7.5
(↓1)
11178
(+1)
101
(+2)
10
(-)
21
(+1)
0.208
(↓0.001)
2.840
(↑0.02)
5
(-)
ロッテ
12161 0.429
(↑0.022)
8.5
(-)
11489
(+7)
84
(+5)
10
(-)
35
(+2)
0.215
(↑0.002
2.030
(↓0.1)
6
(-)
日本ハム
10210 0.323
(↓0.01)
12
(↓1)
112100
(+1)
128
(+5)
28
(+1)
19
(-)
0.231
(↓0.002)
4.070
(↓0.03)