ソフトバンク(☆7対3★)オリックス =リーグ戦7回戦(2022.05.03)・福岡PayPayドーム=
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ORIX
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ソフトバンク
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勝利投手:藤井 皓哉(3勝0敗0S)
敗戦投手:山本 由伸(3勝2敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】柳田 悠岐(3号・6回裏満塁)

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◆ソフトバンクは1-1で迎えた4回裏、三森と牧原大の連続適時打で2点を勝ち越す。その後同点を許すも、6回には柳田のグランドスラムが飛び出し、相手を突き放した。投げては、2番手・藤井が今季3勝目。敗れたオリックスは、先発・山本が痛恨の一発を浴びた。

◆オリックス山本由伸投手(23)と、ソフトバンク中村晃外野手(32)の対決に注目。2人の通算対戦成績は49打数7安打の打率1割4分3厘だが、本塁打は3本。山本から通算3発打っている日本人選手は中村晃だけ。

◆ソフトバンクのリチャード内野手(22)が1軍に昇格した。前日2日に抹消された新外国人、フレディ・ガルビス内野手(32)に代わって合流。ウエスタン・リーグでは20試合で打率1割9分4厘、5本塁打、18打点だった。4月19日の同リーグ中日戦では、5打数3安打2本塁打7打点と大暴れしていた。この日のオリックス戦前に取材対応した藤本博史監督(58)は「こっちで調子を上げてくれたらいい。1発の魅力もありますからね」と期待を寄せた。

◆オリックス先発の山本由伸投手(23)が6回途中、自身ワーストの7失点(自責6)で降板した。3-3と同点の6回1死満塁から、ソフトバンク柳田に3号グランドスラムを左中間席に運ばれた。この日124球目の153キロを捉えられ、自身初の満塁被弾。山本はガックリと肩を落とした。山本が3失点以上を記録するのは、昨年5月19日ロッテ戦(京セラドーム大阪)以来、自身23試合ぶり。22試合試合連続でクオリティースタート(QS、6回以上、自責3以内)を継続していたが、この日はQSも途切れた。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(33)が、19年3月30日の西武戦(ヤフオクドーム)以来、3年ぶりのグランドスラムを放った。3-3の6回1死満塁。オリックス山本との息詰まる対決を制した。カウント2-2から153キロ直球を左中間へ。勝ち越しの3号満塁本塁打だ。「チャンスだったので、とにかく前に飛ばそう、それだけでした。追い込まれてしまいましたが、本当にその執念が奇跡を呼んだ一打です」。山本はうなだれ、柳田は確信歩き。ペイペイドームの興奮が最高潮に達した。これで左肩痛から復帰した4月26日西武戦から6試合連続安打。キャプテンが一振りで流れを変えた。

◆オリックスがカード初戦を落とし、借金生活に逆戻りした。先発の山本由伸投手(23)が6回途中、自身ワーストの7失点(自責6)で降板した。まさかの光景だった。3-3と同点の6回1死満塁から、ソフトバンク柳田に3号グランドスラムを左中間席に運ばれた。この日124球目の153キロを捉えられ、自身初の満塁被弾。背番号18は両膝に手をつき、左中間テラス席を見つめるしかなかった。チームは連敗で借金1となり、4位に転落した。

◆ソフトバンクがオリックスに勝ち、50年以降の2リーグ制導入後ではパ・リーグ最速となる通算5000勝に王手をかけた。3-3の6回1死満塁で、主砲の柳田悠岐外野手(33)が満塁本塁打。19年3月30日の西武戦(ヤフオクドーム)以来、自身3年ぶりのグランドスラムになった。連敗も「4」でストップ。南海時代の50年から、この日で4999勝、4346敗、368分けとなった。

◆ソフトバンクは、主砲の柳田悠岐外野手(33)に3年ぶりの満塁本塁打が飛び出し、連敗を4で止めた。試合後の藤本博史監督(58)の一問一答は以下の通り。?-連敗がストップ藤本監督 えらい勝てないなと思ってたので、今日は柳田がよく打ってくれましたね。-柳田は主将らしくなった藤本監督 すごいベンチで声を出してくれていますよ。チャンスになったら、すごく声を出してくれるシーンが目立ちますね。-いるのといないのとでは、全く違う藤本監督 全然違います。あまり、こうせえ、ああせえって言うキャプテンじゃないけど、やっぱり試合になったら声を出してくれる。僕がバッティングコーチやってた時よりかは全然声を出してますね。-ここ数試合は残塁が多かった藤本監督 この勢いで、明日からチャンスで安打が出るようになってもらいたいですね。-先発石川を5回途中で諦めた藤本監督 非情の交代といえば非情の交代なんですけど、ちょっとボールが高くなってて真っすぐのスピードが落ちていた。相手が山本なので、なかなか点を取るのが難しいピッチャーですから、なんとか3-2のところで抑えてもらいたかったけど、同点でなんとか抑えてくれて良かったと思います。-2番手の藤井が踏ん張って流れを呼んだ藤本監督 (5回の満塁で)最低限同点に抑えてくれたのは大きいし、押し出しはもったいなかったけどね。-三森、牧原大の1、2番コンビがマルチ安打藤本監督 牧原は前回、山本から打ってたので、いいピッチャーだから打てるバッターを並べないとなかなか打線にならない。今宮を2番も考えたけど、8番から動かすとあまり良くないかなと。それで牧原を2番にしました。-山本に2試合連続で黒星をつけた藤本監督 打者にとっては自信になると思います。日本で一番いいピッチャーに近いですからね。-博多はどんたく祭りでにぎわう藤本監督 打線の方は安打が出てるので、どんたくのようにお祭り騒ぎでいきたいですね。

◆2番手で登板したソフトバンク藤井皓哉投手(25)が、リーグトップに並ぶ3勝目を手にした。1点リードの5回2死満塁から、先発石川に代わってマウンドへ。安達には押し出し四球を与えて同点とされたが、なおも満塁のピンチで池田を空振り三振。「いつも通り、自分ができることをやるという気持ちでした。押し出しで同点にしてしまったので、逆転だけはされないように思い切って投げました」と自らに気合を入れた。6回は3者凡退で切り、攻撃のリズムを作った直後に柳田が満塁弾。白星が転がり込んだ。一昨年に広島を退団。昨年は独立リーグの四国IL・高知で投げた。昨年暮れの育成入団から開幕直前に支配下登録。「千賀に匹敵する」と甲斐が称賛するフォークボールを武器に、ブルペン陣の中核になりつつある。「チームの勝ちに貢献できて良かったです」。若き苦労人は、フル回転を誓っている。

◆オリックス山本由伸投手(23)が、6回1死満塁からソフトバンク柳田に自身初のグランドスラムを被弾した。左中間テラス席に弾む白球を確認すると、手を両膝につき、マウンドの黒土に視線をやった。この日124球目の153キロ直球を打ち返された。この一撃で勝負は決まった。山本は自己ワーストの7失点(自責6)でマウンドを降りた。被安打10も自己ワーストタイだ。三塁側ベンチに戻ると、ガックリ肩を落とした。ただ、普段と同じく、左手のグラブをベンチ端に置くと最前線で戦況を見守った。味方の反撃を願い、勝利にこだわる背番号18の気持ちが垣間見えた。6回途中10安打7失点。3失点以上は自身23試合ぶりで、22試合継続してきたクオリティースタート(6回以上、自責3以内)も途切れた。「チームが(5回に)同点に追いついてくれたのに、粘り切れず悔しいです。今日はそれしか言えることがありません」。悔しさを胸にしまい込み、山本は多くを語らなかった。カード頭を落とし、2連敗。4位転落で借金1となった。中嶋監督は「(昨年)5月、悪かったですよね? それ考えたらね。人間です。機械じゃない。悪いときもあります。アホみたいに心配してないですよ」と、エース右腕を信頼する。先発の通算月別勝敗で唯一負け越している鬼門の5月を乗り越えてこそ、もっと強くなれる。【真柴健】○...ドラフト5位の池田陵真外野手がプロ初打点をマークした。1点を追う4回1死三塁から右前に一時同点となる適時打を放った。大阪桐蔭出身の18歳は「なんとか食らいついていこうと思って必死に打ちました!」と生き生きと話した。中嶋監督は「得点圏で、しぶとい内容を見せてくれたら、使いたくなりますよね」と評価した。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(33)が、3年ぶりの満塁本塁打でチームの連敗を4で止めた。同点の6回1死満塁で、3号グランドスラム。昨季の沢村賞右腕、オリックス山本由伸にプロ初の屈辱を味わわせた。これでチームは、50年以降の2リーグ制導入後ではパ・リーグ最速となる通算5000勝に王手をかけた。打った瞬間に、確信した。柳田がバットを突き上げ、ゆっくりと歩き出す。「テラスにはいくかなと思った。当たって前に飛んだ瞬間に『あぁ、良かった』って」。白球は鷹党の歓喜とともに、左中間テラスへ。その瞬間、難攻不落の21年沢村賞右腕はがっくりとうなだれた。3-3の6回1死満塁。カウント2-2から2球ファウルで粘り「本当にその執念が奇跡を呼んだ一打です」と、7球目の153キロ直球をとらえた。山本にとってはプロ初の満塁被弾で、7失点は自己ワーストという屈辱の一撃。さらに22試合連続のクオリティースタート(QS、6回以上、自責3以内)もストップさせ、昨季の沢村賞右腕をKOした。19年3月30日西武戦(ヤフオクドーム)以来、3年ぶりのグランドスラム。お立ち台では「打った瞬間に『神様ありがとう』と言いました」。天に向かって、何度も頭を下げた。今季から新キャプテンに就任。「真面目に一生懸命やるだけ」と話すが、禁煙生活を決意した。効果はてきめんで、体重は昨季から約10キロの増量。スケールアップしたギータが、最高の一振りで試合を決めた。藤本監督も「大きいよね。ベンチでもすごく声を出してくれている。『こうせえ』『ああせえ』って言うキャプテンじゃないけど、やっぱり試合になったら声を出してくれる」と最敬礼だ。これで、50年以降の2リーグ制導入後ではパ・リーグ最速となる通算5000勝に王手をかけた。昨季7戦6敗だった山本にも、今季は2戦2勝。ともに東京五輪で金メダルをつかんだ柳田は、そのすごみを熟知する。「いいピッチャーだし、『無理やろ、こんなん』と思いながらも、必死にやりました。今日は奇跡的に打てました」。謙虚に、快勝の余韻に浸った。【只松憲】?○...1番三森が今季初の猛打賞を記録した。1-1の4回2死一、三塁で、一時勝ち越しとなる中前適時打。3、6回にも右前打を放ち、オリックス山本から3安打を放った。「(今年)3本打ってないな、と思って。打てる時に打っておきたいと思っていた。続けていければいいなと思います」。打率はリーグ3位の3割2分4厘に上昇。6試合連続安打のリードオフマンが元気だ。▽ソフトバンク石川(先発も5回途中3失点で降板)「自分の投球リズムでチームに流れを持ってこないといけなかった。それができないと、今日のような試合展開になってしまう。次に生かさないといけない」▽ソフトバンク牧原大(4回2死一、二塁で右前適時打)「絶対に(3回の失策の)ミスを取り返そうと打席に向かいました。打席では、自分が打てるボールにスイングを仕掛けようと集中していました。追加点となるタイムリーを打つことができて良かったです」

◆オリックス山本由伸投手(23)が、6回1死満塁からソフトバンク柳田に自身初のグランドスラムを被弾した。左中間テラス席に弾む白球を確認すると、手を両膝につき、マウンドの黒土に視線をやった。この日124球目の153キロ直球を打ち返された。この一撃で勝負は決まった。山本は自己ワーストの7失点(自責6)でマウンドを降りた。被安打10も自己ワーストタイだ。▼山本は5月を苦手としている。先発登板した通算9試合で3勝5敗、防御率3・34。先発での月別勝敗では唯一負け越しており、防御率も月別で最も悪い。18勝を挙げた昨季も、5月は1勝3敗、防御率4・10だった。◆オリックス山本の悪夢▼最多失点 7失点はプロワースト。これまでは19年5月16日と21年5月19日(ともにロッテ戦)での6失点が最多だった。被安打10も21年5月5日の西武戦に並ぶ自己ワーストタイ。▼初満塁被弾 6回に柳田に浴びたグランドスラムは、プロ初の満塁被弾だった。対柳田は通算49打数9安打、打率1割8分4厘、20奪三振と抑え込んでいるが、痛恨の一打となった。▼連続QSストップ 6回途中7失点(自責6)で降板。昨年5月28日ヤクルト戦から22試合連続クオリティー・スタート(6回以上投げ自責点3以下)を続けてきたが、大崩れで23試合ぶりに止まった。▼鷹に連敗 今季はソフトバンクに2戦2敗、防御率4・73。昨季は7試合で3完封含む6勝1敗、防御率0・98と得意にしていたが、今季は苦戦している。

◆オリックス・ドラフト5位の池田陵真がプロ初打点をマークした。1点を追う4回1死三塁から右前に適時打を放った。大阪桐蔭出身の18歳は「なんとか食らいついていこうと思って必死に打ちました!」と話した。中嶋監督は「得点圏でしぶとい内容を見せてくれたら使いたくなりますよ」と評価した。

◆ドーム球場を、雲ひとつない青空が覆っていた。仙台で楽天にまさかの連敗。杜(もり)の都で雨と泥にまみれた藤本ホークスだが、博多どんたくのお祭り気分にも背中を押されてトンネルを抜けた。やはり威力満点だ。柳田が、同点の6回に放ったグランドスラム。オリックス山本に痛打を加え、KOした。珍しく右手でガッツポーズをつくってダイヤモンドを回る姿を見て、同じような光景を思い出した。)25年前の5・3近鉄4回戦。同じ福岡ドーム(現ペイペイドーム)で、背番号7が4回に山崎からメモリアル弾を放った。「今世紀最後の大物」と形容されたダイエーの新人井口(現ロッテ監督)のプロ初本塁打の満塁弾である。世界のホームランキング、ソフトバンク王球団会長は、本塁打の魅力を「誰にも邪魔されない唯一の時間」と言った。1日違いだが、17年5月2日の西武戦(ヤフオクドーム)では甲斐がプロ初アーチの満塁弾。昨年9月5日のオリックス戦(ペイペイドーム)では、リチャードがプロ初本塁打となる満塁弾を放った。今季の開幕戦では新外国人ガルビスが逆転満弾を放ち、チームは8連勝した。「主砲」の1発を起点に再浮上といきたいところだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンク・長谷川勇也打撃コーチ(37)が試合前に代表取材に応じた。1軍昇格したリチャード内野手(22)について言及した。「スイングはいいので。これからいろんな人のアドバイスが耳に入ってくると思いますけど。あとはゲームの中のアプローチ。そういう段階に入っている、そういうところを工夫してやっていこうよと(話しました)。ゲームでのアプローチを考えているとバッティングはもっと磨かれていくので」昨年7本塁打を放った鷹のホープ。今季は開幕1軍をつかんだが3月28日に登録抹消。ウエスタン・リーグでは打率・194、5本塁打、18打点。秘めている潜在能力を評価するからこそ、ボールの待ち方や配球など、投手に対するアプローチを工夫してほしいと強調した。「(スイングは)何も直すところはないくらい、いいと思っている。そういうアプローチを僕もやっていきたいと思います」と続けた。長谷川打撃コーチは現役時代、リチャードをはじめ若手に助言を送るなど最高のお手本として背中を見せていた。この日はスタメンを外れたが、その打棒が鷹を救う日はきっとくる。

◆オリックスのドラフト5位・池田陵真外野手(18)=大阪桐蔭高=が、プロ初打点をマークした。0─1の四回1死三塁。ソフトバンク先発・石川が投じた124キロのパワーカーブをバットの先で拾い、右前へ。プロ初適時打、初打点は貴重な同点打となった。池田は1日の西武戦(京セラ)でプロ初昇格を果たし、即「9番・右翼」で初スタメン。第3打席で初安打を放ち、中嶋監督も「本当にいい打撃」と評価していた。

◆ソフトバンクが五回を終えて3得点。難攻不落のオリックス・山本由伸投手(23)を相手に打線がつながった。三回1死一塁で一走・甲斐がスタート。三森が右前打を放ち、エンドランで1死一、三塁に好機を広げた。その後は満塁となり、柳田の打球を一塁・バレラが失策。先制点をもぎ取った。1-1に追いつかれた四回1死一塁。一走・上林がスタートすると今宮が食らいつくようにバットに当て、打球は三遊間を突破。その後2死一、三塁となり、三森が中前適時打を放ち、勝ち越した。続く牧原大も右前適時打でリードを2点に広げた。山本由伸が3失点以上したのは2021年5月19日のロッテ戦(京セラ)で6失点(自責4)して以来。その次の試合から18連勝が始まった。しかし、その連勝をストップさせたのがホークス。今年の4月19日(京セラ)で3-0で黒星をつけた。4連敗中と苦しむ中で藤本監督のタクトが光ったが、五回の守備でオリックスに2点を奪われ、同点に追いつかれた。

◆オリックス・山本由伸投手(23)がプロ入り後初となる満塁本塁打を打たれ、5回?を10安打、自己ワーストの7失点(自責6)で降板し、2敗目を喫した。細かい制球が乱れ、五回までに3失点。打線が奮起し、3─3と同点とするが、六回1死満塁から柳田に左中間へ勝ち越しの満塁弾を浴びた。マウンド上の山本は両手を膝につき、ガックリ。球団を通じ、「チームが同点に追いついてくれたのに、粘り切れず悔しいです。今日はそれしか言えることがありません」とコメントを寄せた。

◆ソフトバンクが連敗を4で止めた。リードしながら追い付かれた3―3の六回に柳田が3号満塁本塁打を放った。五回途中から2番手で登板した藤井が3勝目。オリックスは山本が自己ワーストの7失点で今季2敗目を喫した。

◆ソフトバンクは打線がつながり、連敗を「4」でストップ。柳田悠岐外野手(33)が3号満塁弾を放ち、試合を決めた。試合後、藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。――4連敗を止めた「4というか、えらい勝てないというのがあったので。柳田がよく打ってくれました」――ここ数試合は残塁も多かったが、柳田の一振りが空気を変えた「この勢いで、あしたからチャンスで安打が出るようになってもらいたいですね」――六回1死満塁、柳田が決めた「2ストライクからファウルで粘って、最後に高くきたのを仕留めてくれましたね。ああいうのは大きいよね。得点圏に走者は進むんだけど。きょうは三森も打ってくれたし、牧原大も打ってくれた。何とか(投打が)かみ合うようにね。きょうのホームランで、あすからみんな気持ちよくやってくれるんじゃないですか」――監督にとっても待望の本塁打だった「もうグランドスラムですから。なかなか打てるものじゃないし。ましてや相手は山本ですから。山本から打ったのも柳田の自信になるだろうし。チームもね。山本は六回で100球超えましたから。それも褒めるべきところでもあるし、各選手がそういう気持ちでやってくれました」――先発の石川は4回?を投げて3失点「非情の交代といえば非情の交代なんですけど、ちょっと球が高くなっていたのとスピードが落ちていたのと。相手が山本なんで。なかなか点を取るのが難しい投手ですから。なんとか3-2のところで藤井に抑えてもらいたかったんですけど。同点で何とか抑えてくれてよかったです」――勢いに乗りたい勝利「打線の方が安打は出ているので。お祭り騒ぎでいきたいですね」

◆2番手で登板したソフトバンクの藤井が、中継ぎながらリーグトップに並ぶ3勝目を挙げた。五回2死満塁でマウンドに上がり、安達に押し出し四球を与えたが、続く池田は速球で空振り三振に仕留める。六回は2三振を奪い三者凡退として、直後の柳田の満塁弾につなげ「自分ができることをやるという気持ちだった」と振り返った。広島では戦力外を経験。昨季独立リーグでのプレーを経て育成で入団し、今季の開幕前に支配下昇格を勝ち取った苦労人だ。自慢の速球を武器にこれで11試合連続無失点と、存在感は増すばかりだ。

◆ソフトバンクの三森が今季初の1試合3安打をマークし、相手エース山本の攻略に貢献した。四回は追い込まれてから低めのフォークボールにバットを合わせて適時打。三回と六回は好機を広げる安打を放ち、いずれもチームの得点につなげた。「いい投手なので食らいついてタイミングを合わせて、と思っていた」と?を緩ませた。今季は下半身の張りで欠場した4試合を除いて全試合で1番で先発している。好調ながら、なかなか出なかった3安打目も飛び出し「やっと3本打てた。続けていければ」と一層の活躍を誓った。(ペイペイドーム)

◆ライバルという壁を越えていく。必ず進撃の号砲となるアーチだ。ソフトバンク・柳田が3号満塁弾。勝利のために心臓をささげてきた〝鷹の巨人〟が、連敗を「4」で止める大仕事だ。「本当に執念が奇跡を呼んだ一打です。打ったときに『神様ありがとう』って言いました」山本とはチームとして今季2度目の対戦。3-3の六回1死満塁で柳田だ。1球目から5球連続直球。意地と意地がぶつかる中、7球目の153キロを左中間テラスに弾き返した。2019年3月30日の西武戦(ペイペイドーム)以来のグランドスラムをたたきこんだ。「コントロールもいいし、甘い球はこないイメージなので。きょうは奇跡的に打てました」 山本とは昨年は20打数1安打。沢村賞右腕の剛球に「『無理やろ、こんなん』と思いながら。とりあえず必死にやりました」と苦笑いで振り返った。連敗を止めた主将の一撃に藤本監督も「なかなか打てるものじゃない。ましてや相手は山本」とほめたたえた。この日は、人類と巨人が存亡をかけて戦う人気漫画「進撃の巨人」とのコラボデー。主人公のエレンらが大型ビジョンに映し出された。柳田は作品は見たことはないといいながら「おもしろいんですか?」と興味津々。人類が力を合わせ巨人に立ち向かっていったように、鷹の打線が束となって山本を攻略。〝兵長〟はもちろん柳田だ。「みなさん、ゴールデンウイークを楽しんでください!」6日のロッテ戦(ZOZOマリン)でチームは佐々木朗と激突する予定。立ちふさがる敵は、全て駆逐してみせる。(竹村岳)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1861 0.750
(↑0.011)
-
(-)
118103
(+2)
69
(+1)
20
(+1)
23
(+2)
0.237
(↓0.002)
2.600
(↑0.07)
2
(-)
ソフトバンク
16121 0.571
(↑0.015)
4
(-)
114114
(+7)
101
(+3)
18
(+1)
14
(-)
0.259
(↑0.002
2.880
(↑0.1)
3
(1↑)
西武
15151 0.500
(↑0.017)
6
(-)
11291
(+4)
95
(+2)
20
(+1)
11
(-)
0.222
(↑0.002)
2.540
(↑0.05)
4
(1↓)
ORIX
15160 0.484
(↓0.016)
6.5
(↓1)
11277
(+3)
99
(+7)
10
(-)
20
(+1)
0.209
(-)
2.860
(↓0.12)
5
(-)
ロッテ
11161 0.407
(↓0.016)
8.5
(↓1)
11582
(+2)
79
(+4)
10
(-)
33
(+1)
0.213
(-)
1.930
(↓0.05)
6
(-)
日本ハム
10200 0.333
(↓0.012)
11
(↓1)
11399
(+1)
123
(+2)
27
(-)
19
(-)
0.233
(↓0.002)
4.040
(↑0.07)