日本ハム(★1対2☆)楽天 =リーグ戦7回戦(2022.05.03)・札幌ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
楽天
0200000002601
日本ハム
0000000011600
勝利投手:田中 将大(3勝1敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(1勝1敗8S))
敗戦投手:加藤 貴之(2勝2敗0S)

本塁打
【楽天】田中 和基(1号・2回表2ラン)

  DAZN
チケットぴあ 日本ハム戦チケット予約 楽天戦チケット予約

DAZN

◆楽天が5連勝。楽天は2回表、田中和の2ランで先制する。投げては、先発・田中将が8回4安打無失点の快投。最後は守護神・松井裕が締め、田中将は今季3勝目を挙げた。敗れた日本ハムは、9回に近藤の適時打で1点差に迫るも、続く好機であと1本が出なかった。

◆日本ハムのアリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)は、デーゲームが得意。ナイター15試合では40打数8安打の打率2割、0本塁打も、デーゲームは11試合で40打数15安打の打率3割7分5厘で、両リーグ最多の6本塁打。

◆社団法人日本MA-T工業会とパ・リーグ6球団の共同プロジェクトとして「N.act MA-T感動の輪を広げようデー」として開催された試合で、同会代表理事でアース製薬の川端克宜社長が始球式を務めた。背中には「MA-T」とプリントされ、背番号は1。マウススプレーを使用するパフォーマンスを見せた後、ノーバウンド投球を披露した。

◆楽天田中将大投手(33)が1回を投げ終え、181人目となる通算1500投球回に到達した。田中将は日本復帰2年目の今季、通算1470回2/3でシーズンを迎え、この日が3勝目を目指し5試合目の先発登板。初回は先頭・中島を二ゴロ、今川を左飛、松本剛を二ゴロに打ち取った。▼通算1500投球回=田中将(楽天) 3日の日本ハム7回戦(札幌ドーム)の1回、中島を二ゴロに仕留めて達成。プロ野球181人目。初投球回は07年3月29日のソフトバンク3回戦(ヤフードーム)。

◆日本ハム金子千尋投手(38)が1軍に合流した。4日楽天戦(札幌ドーム)で今季初先発する。今季はイースタン・リーグで3試合に登板し2勝0敗、防御率1・13を記録していた。BIGBOSSこと新庄剛志監督(50)は試合前、「BOSS組(2軍)でも、いいピッチングをしていた。明日、楽しみですね」と笑顔。さらに「(この日先発の)加藤君みたいに球数少なくね。5、6回いってもらえたら最高ですね。ピッチングのテクニックを見せつけて欲しい」とベテランの投球術に期待した。新庄監督と金子には、不思議な縁がある。06年4月18日のオリックス戦で、新庄監督と金子が対戦。新庄監督の現役最後のホームランが生まれた対決だった。

◆楽天田中和基外野手(27)が今季1号2ランを放った。2回1死一塁で左中間へアーチを描いた。日本ハム加藤に前回対戦では90球での完封を喫したが、序盤から捉えた。田中和は「打ったのはスライダー。いつもお世話になっている外野守備走塁コーチ、佐竹さんの出身地の北海道で打てて良かったです。先制できて良かったです」と笑顔。2点の援護を受けた先発田中将大投手(33)は、6回まで無失点に抑え、投打の「田中」でゲームをつくった。

◆省エネ投球が持ち味の「カドックス」こと日本ハム加藤貴之投手(29)が、7回5安打2失点、球数100球で降板した。2回1死一塁で、田中和に先制2ランを献上。その後は立ち直り、無失点で試合をつくった。「ホームランに尽きると思います。相手が素晴らしいピッチャー(田中将)なだけに、先制点は取られないようにと思っていましたが、スライダーが甘く入ってしまいました。逆転を信じてベンチで応援します」と話した。加藤は4月19日楽天戦で、球数90球で完封勝利。100球未満の完封を「マダックス」と呼ぶことから、新庄監督から「カドックス」と命名された。

◆日本ハム加藤貴之投手(29)が1発に屈した。2回1死一塁で先制2ランを献上。「本塁打に尽きると思います。スライダーが甘く入ってしまった」と落胆した。6回2死では強襲の打球に左手を出してしまう場面も。手のひらだったため大事には至らなかったが、新庄監督は「やめてほしいね。気持ちは分かるけど、ちょっと危ないから」と顔をしかめた。

◆楽天田中将大投手(33)が8回4安打無失点と好投し、今季3勝目を挙げた。1回を投げ終え、181人目となる通算1500投球回に到達。日本復帰2年目の今季、通算1470回2/3でシーズンを迎え、この日5試合目の先発マウンドだった。走者を背負っても、最速150キロをマークし、ギアを上げながら封じた。札幌ドームでの勝利は13年10月以来9年ぶりとあって、田中将は「一番はこの地に対する思いはあるので。やはり高校時代過ごした場所ですし、そこは思いは強いです」。ハイクオリティースタート(QS、7回以上自責2以下)を開幕から5試合継続させ、石井一久GM兼監督も「メジャーに行ったらメジャーに行ったなりにしっかりと合わせて、日本帰って来たら来たで合わせて。その場その場の流儀というか、そういう対応力というのは持っていると思いますし、そういうところが一流選手の部分だと思う。今年は特に洗練されたんじゃないかなと思います」と賛辞を贈った。

◆最後の粘りも、1歩、届かなかった。日本ハムは今季3度目の1点差負け。終盤のスリリングな展開に、新庄監督は「惜しい結果になったけど、楽しいゲームにはなったと思います」。札幌ドームでは今季2番目に多い2万87人の観客に白星を届けられず、悔しがった。BIGBOSSは試合前から"勘ピューター"の不調を感じていた。相手の先発は、楽天田中将。前回、敵地で対戦した4月19日は、宇佐見の1発で得点し逃げ切る大金星も、打ち崩すことは出来なかった。好調だったプロ8年目の浅間を初めて4番に据え、守備重視でオーダーを組んではみたものの「今日は(アイデアが)降りてこないな...」と、小首をかしげていた。本番も0-2の5回1死一、二塁から、上野がランエンドヒットのサインに空振り三振。「コンって当ててくれさえすれば...。そういう技術を身に付けて欲しい」と注文も、「ま、オレのミスでしょ」とうなずいた。9回2死走者なしから、野村と近藤の連続長短打で1点を返し、なお満塁のビッグチャンスで、最後は途中出場のアルカンタラが3球三振に倒れて試合終了。149キロの初球ストライクにバットが出なかった助っ人に「『わ~』とはなるけど、分かる、あの気持ちも。メンディ(アルカンタラ)もいろいろ、考えての打席だったと思う」としながらも、「僕ならガツンと振りにいきますけどね」と残念がった。【中島宙恵】○...近藤が意地の一打を放った。無得点で迎えた9回2死一塁、フェンス直撃の中越え適時二塁打で1点を返した。1点差に迫るも、追いつけず敗戦。「(先発)加藤さんが粘り強く投げていた中で、もっと早い段階で援護点を取りたかった。明日以降、今日のような接戦をしっかりものにしていけるようにしたい」と悔やんでいた。

◆楽天田中将大投手(33)が、第2の故郷・北海道で9年ぶりの白星を収めた。駒大苫小牧時代に3年間過ごした場所で、気持ちを球に込めながら8回4安打無失点。ハイクオリティースタート(QS、7回以上自責2以下)を開幕から5試合継続させ、2億円フェラーリで球場入りしたBIGBOSSに、球界最高の推定年俸9億円の貫禄を見せた。通算1500投球回の"おまけ"もついて今季3勝目。引き分けはさんで5連勝のチームは、首位をガッチリとキープした。勝負どころでギアを入れ、最大の出力を発揮した。田中将は「特段よかったボールはない。冷静に何をして、どういう風に投げないといけないか考えながら。なんとか立て直しながら投げられたことがよかった」。排気量だけにものを言わさず、極めて冷静に頭をフル回転させた。ゼロを積み上げ、最大にして最後の関門は8回1死一、二塁。代打・ヌニエスに、100球に差しかかってもこの日最速タイの150キロをマークした。追い込んでからカットボールで三ゴロ。続く6本塁打の今川には、2球で追い込んでから3球際どいボール球でフルカウント。最後はスライダーで、打ち気のバットに空を切らせた。空振り三振に仕留めると感情を爆発。マウンドでほえた。「1番はこの地に対する思いはあるんで。やはり高校時代に過ごした場所ですし、そこは思いが強いです」。この地を踏むと駒大苫小牧での3年間を思い出す。捕手出身で、小学校時代のあこがれは「(元ヤクルト)古田さん。キャッチャーやっていたんで。No.1捕手でしょ」。野球中継で巨人-ヤクルト戦を見て動きを研究した。高校で捕手から本格的に投手転向したことで人生が激変。その場所で、感動の日本一を勝ち取った13年シーズンの10月以来、9年ぶりの白星だった。初回に日本通算1500投球回を達成。昨年には日米通算2500投球回に到達した。日本復帰2年目の今季は、これで5試合連続HQSと好調を維持する。その姿を石井GM兼監督は「メジャーではメジャー、帰ってきたら日本に合わせ、その場その場の流儀というか、対応力というのを持っている。それが一流選手の部分。今年は特に洗練されたと思う」と読み取る。最大の見せ場で、最大の出力を発揮するマー君の快投で、チームは2-1の僅差勝負を制し5連勝。大型連休も無休で、連勝街道を走り続ける。【栗田成芳】

◆田中が打って、田中が抑えた。楽天田中和基外野手(27)がチームの全得点を挙げる、値千金の1号決勝2ランを放った。3月29日オリックス戦以来となったスタメン起用に結果で応え、同じ姓の先発田中将大投手(33)を援護。チームに引き分けを挟んで5連勝をもたらした。打った直後、ベンチでは田中同士がお互いに名前を連呼するやりとりを明かした。ダイヤモンド1周し、ベンチに戻ると目に飛び込んできた。田中和は、1回を投げ終えたばかりの田中将にさけんだ。「田中さん!」。即座に反応した右腕も「おい、田中!」と呼応した。田中和が打って、田中将が抑える好ゲームを演出。約1カ月ぶりのスタメン起用で、20年10月以来1年7カ月ぶりの1発。「ホームラン打つ前に(田中将が)1500イニングのボード掲げて、『この回点取ろう』ってベンチがなっていたので」と結果で応えた。スタメン起用を前に宣言していた。「いつも試合に出ている選手ばりに、堂々と落ち着いていきます」。石井GM兼監督と渡辺打撃コーチに伝えながら、言い聞かせていた。「久々のスタメンだからって張り切ることなく、何事もなくいつも通りやろうと思ってやりました」。この1カ月の間、打席に立ったのは3回のみ。1日に同監督から「打席立ってないけど、感覚とか大丈夫」と聞かれていた。不安なく臨むだけの練習量は確保していた。「ビジターでもホームで練習時間いっぱい練習して、運動量は落ちないように。いつかはスタメンくるだろうと思っていたので」。来るチャンスのために、ひたすら牙を研ぎ続けた。代打での3打席も打球を捉えてのアウトだった。「僕の中では、期間空いてますけど全然大丈夫ですよ、と答えて。その質問は、今日スタメンで出るっていうアレ(サイン)だったのかなと」と回想した。殊勲の一打を振り返り「いい感じでバットを振り抜けた。思いっきりバカみたいに振っても当たらなかったら一緒ですし、今日の感じでもホームラン入る。それはいい勉強になったと思います」と、感触を確かめていた。【栗田成芳】

◆新型コロナウイルス陽性者との濃厚接触疑いで4月27日から自主隔離していた日本ハム・金子誠野手総合兼打撃コーチ(46)がチームに合流した。金子コーチが不在の間は矢野謙次ファーム打撃コーチ(41)が代役を務めていたが、この日から金子コーチが復帰してベンチ入りした。

◆楽天が1分けを挟んで今季初の5連勝を飾った。二回に田中和の1号2ランで先制。田中将は三塁を踏ませず8回4安打無失点で3勝目を挙げた。松井裕が九回の反撃を1点でしのぎ8セーブ目。日本ハムは再び負け越しが10となった。

◆日本ハムは0―2の九回に2死から1点差に迫り、なお満塁と抑えの松井裕を追い詰めたが、あと一歩届かなかった。新庄監督は「惜しい結果になったけど、楽しい試合になった」と悔しそうな表情で振り返った。五回は1死一、二塁、9番上野の場面でフルカウントからランエンドヒットを仕掛けた。変化球を空振りして三振併殺に終わり、新庄監督は「あそこで当ててくれさえすれば。そういう技術を身につけてほしい」と経験の浅い3年目内野手に注文をつけた。

◆楽天の田中和が2シーズンぶりの本塁打となる先制2ランを放った。二回1死一塁で加藤の甘く入ったスライダーを左中間席に運び「抜けてくれと思った。入るとは思っていなかった」と目を丸くした。結果的に唯一の得点の場面となり、5連勝をたぐり寄せた。今季は3月に2試合に先発出場したが、4月は全て控えに回り3打席しか立てなかった。「久々のスタメンだからといって張り切ることもなく、いつも通りやろうと思った」と自然体を心がけ、起用に応えた。

◆日本ハムは2点ビハインドの九回2死から近藤の中越え適時二塁打で1点を返し、さらに満塁の好機もアルカンタラが空振り三振。新庄監督は「最後も粘って惜しい結果だった。楽しいゲームになった」と振り返った。相手先発の田中将には五回1死一、二塁でエンドランを仕掛けたが、打者・上野は三振で併殺に終わった。再び借金10。BIGBOSSは「あそこで当ててくれさえすればね。まあ、僕のミスです」と受け止めた。

◆楽天・田中将大投手(33)が8回4安打無失点で今季3勝目。一回先頭の中島を打ち取り、2リーグ制以降では最速となるNPB通算203試合登板での1500投球回を達成した。?楽天・田中将が1500投球回を達成。プロ野球181人目で、楽天では初。初登板は2007年3月29日のソフトバンク戦。?203試合目で到達し、歴代5位タイのスピード記録となった。歴代は①真田重蔵(大陽)197試合②別所毅彦(巨人)198試合③藤本英雄(巨人)、清水秀雄(中日)201試合⑤白木義一郎(東急)203試合。5人は1950年までの達成で、2リーグ制(50年)以降では93年の桑田真澄(巨人、204試合)を更新する最速記録。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1861 0.750
(↑0.011)
-
(-)
118103
(+2)
69
(+1)
20
(+1)
23
(+2)
0.237
(↓0.002)
2.600
(↑0.07)
2
(-)
ソフトバンク
16121 0.571
(↑0.015)
4
(-)
114114
(+7)
101
(+3)
18
(+1)
14
(-)
0.259
(↑0.002)
2.880
(↑0.1)
3
(1↑)
西武
15151 0.500
(↑0.017)
6
(-)
11291
(+4)
95
(+2)
20
(+1)
11
(-)
0.222
(↑0.002)
2.540
(↑0.05)
4
(1↓)
ORIX
15160 0.484
(↓0.016)
6.5
(↓1)
11277
(+3)
99
(+7)
10
(-)
20
(+1)
0.209
(-)
2.860
(↓0.12)
5
(-)
ロッテ
11161 0.407
(↓0.016)
8.5
(↓1)
11582
(+2)
79
(+4)
10
(-)
33
(+1)
0.213
(-)
1.930
(↓0.05)
6
(-)
日本ハム
10200 0.333
(↓0.012)
11
(↓1)
11399
(+1)
123
(+2)
27
(-)
19
(-)
0.233
(↓0.002)
4.040
(↑0.07)