広島(☆12対3★)巨人 =リーグ戦7回戦(2022.05.03)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
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広島
63030000X121300
勝利投手:床田 寛樹(3勝1敗0S)
敗戦投手:赤星 優志(2勝2敗0S)

本塁打
【巨人】ポランコ(5号・3回表ソロ),ウォーカー(5号・8回表ソロ)

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◆広島は初回、打者一巡の猛攻で一挙6点を先制する。続く2回裏にはマクブルームと小園の適時打が飛び出すなど、終わってみれば13安打で12得点を挙げた。投げては、先発・床田が8回途中3失点の好投で今季3勝目。敗れた巨人は守備の乱れが響き、序盤に大量失点を喫した。

◆2年目の広島矢野雅哉内野手(23)にプロ初安打が飛び出した。「8番三塁」でプロ初スタメン。第1打席で結果を出した。2点を先制し、なお2死満塁の1回。巨人先発赤星優志投手(22)の真ん中直球を捉えた。鋭い打球が二遊間を破り、矢野は右の拳を握りながら一塁へ向かった。プロ8打席目での初安打は走者2人がかえる2点適時打となった。「相手は絶対に四球を出したくないと思ったので、(狙い球を)外に設定して思い切っていきました」プロ初安打の記念球は球審を経由し、一塁側ベンチに届けられた。?▽広島坂倉将吾捕手(2死一、三塁から先制中前適時打)「チャンスだったので、積極的にいって良い結果になって良かったです」?▽広島中村健人外野手(1-0の1回2死一、二塁から左中間へ適時二塁打。プロ初打点)「自分の役割を最大限全うしようと打席に入りました。タイムリーという最高の形になって良かったです」

◆巨人新外国人コンビが一矢報いる1発を放った。これまでの3番から初の7番スタメンで出場したポランコは、3回先頭で床田から5号ソロ。「2ボールだったのでストレートに差し込まれないことを考えていた」と、135キロスライダーにうまく合わせた。初の3番スタメンで出場したウォーカーは8回1死、床田の148キロ直球を右中間席に運ぶ5号ソロ。「3打席目まではうまくいっていなかったが、この打席はうまくアジャストできた」と語った。

◆広島中村健人外野手(24)が、プロ初の適時打を含む初マルチ安打を記録した。1点先制した直後の1回2死一、二塁。巨人赤星の低めカーブを左中間に落とし、好判断で二塁を陥れた。「つなぐぞという思いで(打席に入った)。積極的に振りにいったり、声を出したり、いい形で勢いをつけられた」。4回1死一塁でも左前打を放ち、プロ2度目のお立ち台に上がった。

◆巨人が"自滅"で4連敗に沈んだ。広島に今季ワーストの12失点で大敗。被安打13に4失策が傷口を大きく広げた。立ち上がり1回の守備で、1死二塁から西川の遊ゴロを広岡がファンブル。先発赤星も踏ん張りきれず、2死一、三塁から2者連続適時打などで一挙6点を失った。2回には赤星自身も投前の打球処理を焦り、無人の一塁へ悪送球(記録は安打と失策)。3回1/3を11安打12失点(自責3)と崩れ、2軍再調整から出直す。やや逆風のチーム状況も若武者には未来への糧になる。原監督は「(赤星は)まだまだスタートしたばかりだから。温かい目で見守りながら、厳しく育てるということでしょうかね」と言った。坂本、菅野が離脱中と戦力のみならず精神的支柱の不在も痛い。「ちょっと今チームには逆風が吹いているけれども、逆風だってヨットは前に行くんだから。そういう状況にしないといけませんね」と指揮官。立ち止まる時間はない。▽巨人赤星(3回1/3を投げ11安打12失点で2敗目)「先発として試合がつくれずチーム、中継ぎに迷惑をかけてしまい申し訳ないです」▽巨人中山(プロ2年目で8回から二塁手で1軍初出場。9回には初打席も捕邪飛)「ようやくスタートラインに立てた。歓声が2軍では経験したことがないもので緊張した。まずは初ヒットを打てるように人一倍努力していきたい」

◆初物づくしで大勝だ! 広島は2年目の矢野雅哉内野手(23)が初スタメンで初安打初打点を決めた。さらにルーキー中村健人外野手(24)にも初適時打を含む初マルチ安打が飛び出すなど、若手の躍動が目立った。チームは今季最多12得点の大勝で連敗を2で止めた。GWの本拠地6連戦初戦を白星発進。3位は変わらないが、首位巨人に1・5差に迫った。矢野が拳を握った。2点を先制し、なお2死満塁の1回。巨人先発赤星の真ん中寄りの内角直球を狙い通りに振り抜いた。白球は快音とともに二遊間方向へ。中前に抜けるコンマ数秒前、初安打を確信した背番号61は、右の拳をグッと握った。「インコース甘めの真っすぐを狙って。それが中に入って、とらえられて良かった」。プロ初スタメンの起用に応える中前2点適時打。一塁上では左右の拳を握り、ほえた。このチャンスをずっと待っていた。4月23日に今季初の1軍昇格。試合は途中出場2試合にとどまっていたが、チャンスが舞い込んだ。「1軍に上がって(スタメンは)まだかまだかと練習から取り組んできた。スタメンだからといって気持ちが高ぶるというのはなかった」。プロで初めて「8番三塁」のスタメン出場。1打席目に初安打で応えた。「打撃も守備も必死にくらいついてやるだけ。自分のプレースタイルは変えずにやりたい」。初安打の記念球も受け取った。行き先は決まっている。「親に渡します。母に」。4日に来場する母に、感謝を込めて記念球を贈る。少し早いが母の日のギフト。「それ(記念球)が一番いいと思う。びっくりしていると思う」。スタメンの連絡もしなかった母にとびっきりのサプライズだ。チームは矢野のプロ初安打を含む13安打で今季最多12得点の快勝。2位ヤクルトとゲーム差なしの3位は変わらないが、首位巨人には1・5差に迫った。矢野も「乗っていけると思う」と手応え十分。GW本拠地6連戦の初戦を大勝スタート。若手の躍動が今の広島には欠かせない。【前山慎治】◆矢野雅哉(やの・まさや)1998年(平10)12月16日、大阪府生まれ。育英(兵庫)から亜大に進学。亜大3年秋には打率4割1分5厘で首位打者に輝き、遊撃手でベストナイン獲得。20年ドラフト6位で広島入団。遠投130メートルで50メートル走は5秒9。171センチ、70キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸600万円。○...初登板の広島ターリーは9点リードの9回を無失点で抑えた。1死から岸田に右前打を許したが、最速154キロの直球などで後続を断った。「(9点リードで)試合に入りやすい環境だった。チームが勝てたことが一番。ホームスタジアムのファンの前で投げられて良かった」。この日出場選手登録された新助っ人左腕。今季本拠地最多の3万580人の前で堂々の無失点デビューを決めた。○...広島末包はプロ初の一塁守備、韮沢はプロ初出場を記録した。末包は9点リードの9回から一塁に入った。「今まで準備はしてきたので、なんとか無事に終えられて良かった」。韮沢は8回1死で代打出場。二塁守備にもついた。初打席は四球で「思ったより緊張しなかった。今日のような代打から結果を残したい」。満員の本拠地でプロデビューし、満面の笑みを浮かべた。

◆巨人ルーキー赤星優志投手が4回途中12失点。巨人の投手で12失点以上は、49年4月26日大映戦で球団記録の13失点した川崎徳次投手以来73年ぶりで、2リーグ制後では球団初。また、新人で2桁失点を喫したのは、最近では14年6月7日ソフトバンク戦の大瀬良(広島=2回途中10失点)がいたが、巨人の新人では初めて。

◆巨人のドラフト3位・赤星優志投手(22)=日大=が先発し、一回に5安打を浴びて6失点(自責点0)を喫した。中8日で登板したルーキーは投手の床田に2点二塁打を許すなど精彩を欠き、味方の失策も絡んで大量失点を喫した。

◆広島・坂倉将吾捕手(23)が一回2死一、三塁で一挙6得点の口火を切るタイムリーを放った。「打ったのはストレート。チャンスだったので積極的にいっていい結果になって良かった」なお一、二塁で、D3位・中村健(トヨタ自動車)が左中間適時二塁打を放つと、小園が四球を選び満塁。ここでプロ2年目で初スタメンの矢野が中前へ2点打、さらに投手の床田が右翼線2点二塁打で続いてリードを広げた。プロ初タイムリーをマークした矢野は「相手は絶対に四球を出したくないと思ったので、外目に設定して思い切っていきました」と胸を張った。この日、正二塁手の菊池涼が今季初めてスタメンを外れ、正捕手の会沢も下半身のコンディション不良でベンチスタートとなったが、24歳の中村健、23歳の矢野とフレッシュな2人が存在感を発揮した。

◆広島の最速159キロ左腕、新外国人のニック・ターリー投手(32)=前ホワイトソックス傘下3A=が初の1軍昇格を果たした。ウエスタン・リーグ4試合に登板し、2勝0敗、1セーブ、防御率0・00(4回無失点)と圧倒。開幕から勝ちパターンを担った中崎が不振で1日に出場選手登録抹消となっており、ブルペン陣の救世主として期待がかかる。

◆巨人のドラフト3位・赤星優志投手(22)=日大=が先発し、3回?を11安打12失点(自責点3)でKOされた。中8日で登板したルーキーは、4本の二塁打を浴びるなど炎上。自身を含むチームの失策も相次いで大量得点を奪われた。前回4月24日の中日戦(バンテリンドーム)は2回?を7安打6失点で降板。2試合連続で先発の役目を果たせなかった。

◆広島が今季最多の12得点で大勝した。一回2死から坂倉の先制打など4本の適時打を集中し6点を先行。二回に小園の2点二塁打などで3点、四回にも3点を加えた。床田は7回?を3失点で3勝目。巨人は4失策と守備が乱れ4連敗。

◆巨人の新外国人、アダム・ウォーカー外野手(30)が加入後初の3番に座り、2試合連発となる5号ソロを放った。2-12の八回1死で迎えた第4打席。床田が外角に投じた148キロの直球を捉え、右翼席に打球を運んだ。「今日は練習のときから調子は良かった。3打席目まではうまくいっていなかったけど、うまくアジャストすることができたよ」。チームが大敗する中で一矢を報いる一打となった。

◆首位を走る巨人は今季ワーストの12失点、同タイの被安打13を許し、今季初の4連敗。原辰徳監督(63)は「チームには逆風が吹いているけれども、逆風(の状況)だってヨットは前に行くんだから。そういう状況にしないといけませんね」と、開幕前に不屈の精神を例えたヨットのフレーズを使い、ナインに奮起を促した。中8日で先発したドラフト3位・赤星(日大)は四回途中11安打12失点も、自責点は3。味方の4失策が絡み、四回までに12失点を献上した。指揮官は「1イニング4アウト(取る状態)というのは投手にとってつらいだろうけど、なんとか2点ぐらいで抑えてほしいというのはあったけどね」と語り、赤星には「まだまだ彼はスタートしたばかりだから。どこかで温かい目で見守りながら、厳しく育てるということでしょうかね」と開幕から先発ローテを担ってきた新人右腕に苦言を呈すことはなかった。疲労が見えた赤星は、出場選手登録を抹消されることが決まった。

◆巨人のドラフト3位・赤星優志投手(22)=日大=が先発し、3回?を11安打12失点(自責点3)でKOされた。桑田真澄投手チーフコーチ(54)は試合後、赤星の出場選手登録を「1回抹消します」と明言した。ルーキーは一回に打者一巡の猛攻を浴びて6失点。二回以降も長打を許すなど精彩を欠いた。前回4月24日の中日戦(バンテリンドーム)は2回?を7安打6失点。2戦続けて先発の役目を果たせなかった。桑田コーチは「スピードも落ちていますし、持ち味であるコントロールもちょっとぶれてきている」と分析。「どうしてもプロの壁ってある。僕も経験している。なんとか壁を乗り越えて、一回り大きくなって戻ってきてもらいたい」と巻き返しに期待を寄せた。

◆巨人の高卒2年目・中山礼都内野手(20)が八回の守備から二塁に就き、プロ初出場を果たした。打球を処理する機会はなかったものの「ようやくスタートラインに立てたかなと思います。) 守備に就いたときは緊張しました」と初々しく語った。この日の観衆は3万580人。「一つ一つの歓声が2軍では経験したことがないようなものでした」と実感を込めた。九回に迎えた初打席は捕邪飛に倒れた。右膝の故障で離脱した坂本に代わって昇格。春季キャンプでも1軍に名を連ねた中京大中京高出身のホープは「まずは初ヒットを打てるように人一倍努力していきたいと思います」と決意を新たにした。

◆巨人はチームが大敗する中で助っ人2人が初のアベック弾を放った。3番から7番に下がったグレゴリー・ポランコ外野手(30)は、三回にライナーで右翼席に運ぶ5号ソロを「ストレートに差し込まれないことを考えていた」と振り返った。代わりに初めて3番に座ったアダム・ウォーカー外野手(30)は八回に2戦連発の5号ソロ。「うまくアジャストすることができた」と手応えを明かした。

◆広島の床田は7回?を投げて8安打3失点で3勝目を挙げた。リズム良く打たせて取り「パームボールなど、うまく緩急を使いながら投げることができた」と手応えをにじませた。今季の巨人戦は、これまで2試合で防御率1・88と抑えながらも勝ちが付いていなかったが、3度目の対戦で白星をつかんだ。一回の攻撃では右翼線へ2点二塁打を放ち、バットでも本拠地6連戦初戦の快勝に貢献。今季初安打が適時打となり「ようやく打てた」と笑みを浮かべて喜んだ。(マツダ)

◆〝強風〟を正面から受けてしまった。セ・リーグ首位の巨人は今季ワーストの12失点、同ワーストタイの被安打13で大敗し、初の4連敗。原辰徳監督(63)は序盤の大量失点を嘆いた。「1イニング4アウト(を取る)というのは投手にとってつらいだろうけど、なんとか2点ぐらいで抑えてほしいというのはあったけどね」中8日で先発したドラフト3位・赤星(日大)は直球の威力を欠き、一回に打者一巡を許して大量6失点。四回途中11安打12失点(自責点3)でKOされた右腕は「チーム、中継ぎの方に迷惑をかけてしまい、申し訳ない」と謝罪した。開幕から先発ローテを担ってきたが、疲労を取るため出場選手登録を抹消されることが決まった。) 自慢の堅守にほころびが出ている。一回1死二塁で遊撃手の広岡がゴロを捕球ミスして大量失点を招くなど計4失策。失策数は12球団最少だった昨季の45に対し、今季は33試合で同ワーストの23に積み重なった。エースの菅野、攻守の要の坂本を故障で欠いて黒星が続くが、原監督は「チームには逆風が吹いているけれども、逆風(の状況下)だってヨットは前に行くんだから。そうしないといけませんね」。開幕前に不屈の精神を例えたヨットのフレーズを再び持ち出し、チームにゲキを飛ばした。(谷川直之)

◆巨人はゴールデンウイークをどう乗り切るか。菅野に続き坂本も負傷離脱。投打のリーダーを欠き、打線は定まらず、先発と中継ぎ陣は下降線。まさに踏ん張りどころを迎えている。赤星はストライクが真ん中付近に集まり、ボールははっきりと外れた。いくら若手中心の広島打線相手でも、これでは通じない。広島も実は苦境にあった。4月29日-5月1日の中日3連戦では合計3得点しか取れず。菊池涼はベンチを、会沢はスタメンを外れている。そんな〝飛車角落ち〟ともいえる対戦で、巨人は早々に試合を決められた。チーム状態の悪さが余計に際立つ。こういうときこそ、リーダーシップが求められるのは岡本和だろう。打撃はもちろんのこと、守りでも、だ。例えば、赤星が失点を重ねていたとき。三塁の守備位置からマウンドに歩み寄るシーンは、見られなかった。広島は対照的。床田が三回、ポランコにソロ本塁打を浴びると、8点のリードがありながら、遊撃・小園がマウンドへ行った。投手に間(ま)を与え、激励し、孤立させない。目配りと心配りは常に利かせてもらいたい。危機管理は、ベンチだけの仕事ではない。選手にもできること、やるべきことがあるはずだ。(本紙専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
20130 0.606
(↓0.019)
-
(-)
110140
(+3)
131
(+12)
38
(+2)
12
(-)
0.250
(↑0.001
3.270
(↓0.01)
2
(-)
ヤクルト
16120 0.571
(↑0.015)
1.5
(↑1)
115104
(+3)
105
(-)
27
(+1)
13
(-)
0.225
(↓0.004)
3.190
(↑0.12)
3
(-)
広島
17131 0.567
(↑0.015)
1.5
(↑1)
112133
(+12)
103
(+3)
10
(-)
7
(-)
0.255
(↑0.004
3.150
(-)
4
(-)
中日
15130 0.536
(↑0.017)
2.5
(↑1)
115101
(+7)
94
(+3)
17
(-)
13
(+2)
0.255
(↑0.002)
3.190
(↑0.01)
5
(-)
DeNA
10160 0.385
(↓0.015)
6.5
(-)
11788
(+3)
119
(+7)
18
(-)
10
(-)
0.240
(↓0.002)
4.000
(↑0.12)
6
(-)
阪神
10211 0.323
(↓0.01)
9
(-)
111100
(-)
114
(+3)
23
(-)
20
(+1)
0.232
(↓0.001)
3.430
(↑0.05)