広島(★3対6☆)巨人 =リーグ戦8回戦(2022.05.04)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
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広島
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勝利投手:戸郷 翔征(4勝2敗0S)
(セーブ:大勢(1勝0敗12S))
敗戦投手:塹江 敦哉(2勝1敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(11号・6回表3ラン)

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◆巨人が逆転勝利。巨人は3点を追う6回表、岡本和の3ランで同点とする。続く7回に代打・中島の適時打で1点を勝ち越すと、8回には廣岡の2点適時打でリードを広げた。投げては、先発・戸郷が6回3失点の好投で今季4勝目。敗れた広島は、救援陣が振るわなかった。

◆今季の広島坂倉将吾捕手(23)は巨人戦7試合で26打数10安打、1本塁打、4打点、打率3割8分5厘。球場別で見ると東京ドームで10打数2安打に対してマツダスタジアムで16打数8安打。本拠地巨人戦は打率5割をマークしている。

◆巨人吉川尚輝内野手が打席に倒れ込んだ。8回2死三塁の打席で広島黒原の抜けた直球が左肩甲骨付近に直撃する死球を受けた。うつぶせに倒れ込み、足をバタつかせた。すぐさまトレーナーと阿部作戦兼ディフェンスチーフコーチが駆けつけた。原監督も心配そうにベンチから向かった。起き上がれずに担架に乗せられて負傷交代。代走中山がコールされた。球団によると試合後に病院に向かった。吉川はここまで1番打者を任され、3割4分1厘と好調をキープ。この日も2安打と打線をけん引していた。チームは攻守の要でキャプテンの坂本勇人、エース菅野智之が離脱中となっている。

◆大型連休のど真ん中、雲ひとつない野球日和に、カープファンで真っ赤に染まる球場が静寂に包まれた。巨人の主砲が放った貴重な同点弾がそうさせた。3点を追う6回無死一、二塁。4番岡本和真内野手(25)が広島先発九里が3ボールから投じたど真ん中への129キロチェンジアップを左中間席に運んだ。本塁打ランキングトップをひた走る11号3ランに「3ボールだったので甘いボールだけを打ちに行こうと思っていた。ここまで打てていなかったので、この打席は何とかしたいと思っていた。最高の結果になって良かった」と喜んだ。直前の5回、3点を先制された。先発戸郷翔征投手(22)がつかまる。先頭の広島先発九里に右前打を許すと、この回5安打で3失点。岡本の1発は4連敗中だったチームの反撃ムードをつくった。その流れを逃さなかった。続く7回、1死三塁から代打で登場した中島宏之内野手(39)が左翼線に適時二塁打を放ち、勝ち越し。8回には代打広岡の2点適時三塁打でさらに2点を追加した。直後には好調だった1番吉川が、背中付近に死球を受け、負傷退場するアクシデントもあった。投手陣は6回3失点で降板した先発戸郷のあとを、今村、デラロサ、大勢が無失点でリレーし、大勢は12セーブ目。連敗を「4」で止め、広島3連戦を1勝1敗とした。

◆巨人戸郷翔征投手が踏ん張って4勝目を挙げた。5回に5安打を集められて3点を先制されたが、味方に追いついてもらった6回も続投。矢野、代打末包、堂林を3者凡退に抑えて、勝ち越しへと加勢させた。「チームが苦しい状況だったので0点に抑えたかったけど、3点とられて悔しいですし、反省点です。もっと粘り強く投げたかった」と自己評価は手厳しかった。

◆主砲が"もぐもぐアーチ"でコイをつかまえた。巨人岡本和真内野手(25)が貫禄の11号同点3ランで、チームを救った。3点を追う6回に広島九里のど真ん中のチェンジアップを完璧に捉えた。劣勢をはね返す1発で逆転勝利を演出した。7回に代打中島宏之内野手(39)の決勝打、8回に広岡大志内野手(25)のダメ押し打で5戦ぶりの勝利をつかみ、連敗を4で止めた。風に乗る。岡本和の打球は、左翼方向へ吹く流れに身をまかせた。大型連休のど真ん中。雲ひとつない野球日和に、カープファンで赤く染まる球場が静まりかえる。左中間席に飛び込む125メートルの大飛球は五月晴れの空を優雅に泳ぐ、こいのぼりのようだった。3点を先制された直後の6回無死一、二塁。広島九里が3ボールからど真ん中に投じた129キロチェンジアップを見逃さない。「3ボールだったので、しっかり仕留めなければいけない。ゾーンを小さくして甘い球だけを打ちに行った。(打ち損じても)ファウルになればいいぐらいの気持ちだった」と、論理立てた11号3ランだった。得点圏に走者を進めた3回の吉川、4回の丸、5回の吉川の安打はいずれも本塁クロスプレーで阻まれ、遠かった1点。本塁打なら憤死の心配もない。「ここ最近流れが良くなかった中でああいうこと(憤死)も起きた。そこでホームランを打ち、その後、勝ち越しできて良かった」と安心した表情を浮かべた。身長196センチ、体重104キロのウォーカーに「いつも岡本のようなパワーに憧れていて彼のようにたくさんご飯を食べてきた」とまで言わせる。体格に恵まれた新外国人もうらやむ巨人の4番は「こどもの日」前日、敵地とはいえ野球を志す少年、少女に夢ある1発を届けた。4連敗した前日。原監督は自身に言い聞かせた。「逆風だってヨットは前に行くんだから」。坂本主将、エース菅野の不在。4連敗。そこに3イニング連続憤死と吹き荒れた逆風を、主砲は前へ向かう推進力に変えた。【三須一紀】○...巨人中島が勝負強さを発揮した。同点の7回1死三塁、香月の代打で登場。広島3番手塹江から三塁線を抜く適時二塁打をマークした。「点を入れることしか考えてなかった。何球か見てるうちに打ちに行くタイミングも合わせられたんちゃうかなと思いますね」とフルカウントからの一打を振り返った。▽巨人広岡(1点リードの8回2死一、二塁から右中間へ2点適時三塁打)「追い込まれてはいましたが、絶対に打ってやろうという強い気持ちでいきました」▽巨人原監督(逆転勝ちで連敗を4で止め)「まあまあ。あの苦戦するのはやっぱり上等ですよ。その中で我々がいかに戦っていくかですね」

◆打ってよし、守ってよし! 広島のルーキー中村健人外野手(24)が攻守でアピールした。まずは右翼守備。3、4回ともに0-0の2死二塁の場面で、右前打を素早く本塁に送球。いずれも好返球で先制を狙う二塁走者を本塁で刺した。バットでは5回2死一、三塁で左前に2試合連続となる適時打。チームは開幕から正右翼手を固定できていない。トヨタ自動車出身の即戦力新人が、連日存在感を示している。中村健の白い歯が、鮮やかな芝の上で映えた。ナインがベンチの前で列をつくる。右翼守備から戻ってくるルーキーをハイタッチで迎えた。スキップしながら一塁側ベンチに引き揚げる背番号50が球場の視線を一身に集めた。両軍無得点の3回2死二塁だった。吉川の右前打に対し、猛チャージ。2バウンドのストライク返球が捕手坂倉のミットに収まり、先制を狙う走者を刺した。4回2死二塁でも右前打を1バウンド返球で本塁アウトに。その肩は本物だった。「(打者が)引っ張り傾向で一、二塁間にヒットゾーンがあった。そうなると一番僕が準備をしないといけないのは当然」。入念な心の準備が大きな返球につながった。「どちらも0-0の場面。振り返ると本塁打を1本というか2本うてたようなもの」。いずれも先制点を防ぐ、大きなプレー。3万人を超えるファンからも拍手喝采で称賛された。守備の勢いをそのままバットに乗せた。5回、2点を先制し、なおも続いた2死一、三塁の好機。戸郷の低め変化球を左前に運んだ。2試合連続の適時打。一時はリードを3点に広げた。「『乗ってけ、乗ってけ』とベンチから声をかけられていた。乗った雰囲気をつないでいいスイングができた」。スタメン起用は2試合連続。チームが開幕から正右翼手を固定できない中、勝負強い打撃と堅実な守備でアピールを重ねた。「結果が出たのはいいことだが、自己中心的には考えられない。チームの勝利のために一瞬一瞬を全力でやりたい」。ポスト鈴木誠也の一角がデーゲームで躍動した。チームは逆転負けで2戦連続のヒーローとはならなかった。首位巨人とは2・5差に広がったが、中村健の攻守にわたる貢献が与えたインパクトは大きかった。【前山慎治】

◆巨人の新守護神・大勢投手(22)が、2週間ぶりとなるリーグトップの12セーブ目を挙げた。3点差の9回に、4月28日DeNA戦(横浜)から中5日での登板。最速156キロの直球で押し、無安打1四球無失点、1奪三振でチームの連敗を4でストップした。4月20日の広島戦(東京ドーム)以来となるセーブを記録したドラ1右腕は「身体や気持ちの準備はしっかりと出来ていた。抜けるボールが何球かあり、四球を出してしまったのは反省です。しっかり修正していきたい」と課題を口にした。原監督は「なかなか出す機会がなくてね。少々、力みがあったかもしれないけど、しっかり0点に抑えるというところがね」とコメントした。

◆広島先発の九里亜蓮投手(30)は3点先制した直後の6回に3失点し、勝機を逃した。6回に安打と四球で無死一、二塁とし、巨人岡本和真内野手(25)に同点3ランを許した。3ボールからの1発だった。「ツーシームを投げたが動きもせず、真ん中のボールだった。点を取ってもらったあとに打たれてしまって、本当に申し訳ない」。5回1/3を3失点でマウンドを降り、反省の弁を重ねた。

◆巨人吉川尚輝内野手(27)が、4日広島8回戦(マツダスタジアム)で負傷交代した。8回の打席で広島黒原から左肩甲骨付近に死球を受けた。担架でベンチ裏に運ばれ、代走中山がコールされた。試合後は広島市内の病院に向かった。吉川は開幕からここまで1番打者を担い、打率3割4分1厘と好調をキープしていた。有事に備え、2軍から増田陸を急きょ広島入りさせる。

◆巨人・湯浅大内野手(22)が「8番・遊撃」で今季初めて先発メンバーに名を連ねた。守備力と走力に定評がある高卒5年目。正遊撃手の坂本勇人内野手(33)が右膝の故障で離脱しており、チームは今季最長の4連敗中。ピンチを救う存在として期待がかかる。香月一也内野手(26)が「2番・一塁」に入った。

◆巨人が五回までに3度の本塁憤死で主導権を握り損ねた。三回は2死二塁から吉川の右前打で二塁走者の大城が本塁を突いたが、生還できなかった。四、五回も同様に二走が憤死した。登板前までリーグトップの防御率1・65を誇った九里から前半に好機をつくりながら、ものにできなかった。

◆巨人・岡本和真内野手(25)が0-3の六回に11号3ランを放ち、試合を振り出しに戻した。この回先頭の2番・香月が中前打、ポランコが四球で作った好機。カウント3―0で広島・九里の真ん中に来たチェンジアップを左中間2階席へ、相手の外野手が打球を追わないほど驚異的な弾道で運んだ。11本塁打、28打点ともに断トツのリーグトップを快走中で、3年連続の本塁打&打点での2冠王へ突き進んでいる。

◆巨人・吉川尚輝内野手(27)をアクシデントが襲った。6―3でリードして迎えた八回2死三塁での第5打席。広島の左腕、黒原の投球を背中上部、首付近に受けて悶絶。ベンチから原監督らが駆け寄る中、吉川は立ち上がることができず担架で運ばれた。場内は騒然となった。開幕から「1番・二塁」で出場を続け、試合前の時点で打率・336、1本塁打。9打点で4盗塁。42安打はリーグトップだった。チームは大黒柱の坂本を右ひざの故障で欠いており、チームを引っ張る吉川には大きな期待がかけられている。

◆巨人が連敗を4で止めた。0―3の六回に岡本和の11号3ランで追い付いて七回に代打中島の適時二塁打で勝ち越し、八回に広岡の2点三塁打で加点した。戸郷が6回3失点で4勝目、大勢が12セーブ目。広島は投手陣が終盤に崩れた。

◆巨人が逆転勝利で連敗を4で止めた。0―3の六回に4番・岡本和真内野手(25)の3ランで同点とし、七回に代打・中島宏之内野手(39)が勝ち越しの左翼線適時二塁打を放ち逆転に成功した。原辰徳監督(63)は三、四、五回と3イニング連続で〝幻の適時打〟が発生したことに言及した。外野への安打で二塁走者が生還を狙い、本塁で刺殺されるシーンが3度続きた。先制機を逃していた序盤を「何かツキのないようなね。(三塁ベースコーチの元木ヘッドコーチが腕を)回したことは僕もよかったと思う。相手の送球が非常によかった。そういう意味ではひっくり返せたのは大きい」と広島外野陣をたたえつつ、逆転勝利を果たしたナインをねぎらった。

◆巨人のチーム最年長39歳の中島宏之内野手が同点の七回1死三塁に代打で登場。左翼線へ決勝の適時二塁打を放った。ヒーローインタビューでは「何としても点を入れるという思いで、おいしいところだけいただきました」と笑顔を見せた。今季の得点圏は打率・400、11打点。4月27日のDeNA戦(横浜)でも決勝の1号満塁弾を放ったように勝負強さが光っている。

◆巨人のドラフト1位・大勢投手(22)=関西国際大=が12球団トップの12セーブ目を挙げた。3点リードの九回に登板。1死から代打・松山に四球を与えたが、全17球のうち14球を占めた最速156キロの直球で押して無失点に封じた。4月20日の広島戦(東京ドーム)以来のセーブにも「久しぶりに投げて抑えられたのは良かったが、抜けるボールが何球かあり、四球を出してしまったのは反省」と気を引き締めた。

◆巨人の戸郷は6回7安打3失点でリーグトップに並ぶ4勝目を手にした。打線が逆転して白星がつき「チームが苦しい状況だったので0点で抑えたかった」と歯切れが悪かった。序盤のピンチはしのいだが、五回に3安打で1死満塁のピンチを招くと粘れず、マクブルームに2点適時打、中村健に適時打を浴び「3点取られて悔しいし、反省点」と雪辱を誓った。

◆広島は投手陣が粘れなかった。先発の九里は打線が3点を先取した直後の六回無死一、二塁で岡本和に3ランを浴びた。5四球と制球に苦しみ六回途中3失点でリーグトップだった防御率は2位に落ち「本当に申し訳ない」とうなだれた。3―3の七回に登板した塹江は先頭打者への四球や暴投で1死三塁のピンチを招き、代打中島に適時二塁打を浴び勝ち越された。佐々岡監督は「リズムが悪いと打線にいい流れが来ない。そこはしっかり反省して」と話した。

◆巨人は4日、広島8回戦(マツダ)に6-3で勝利し、連敗を4で止めた。3点を追う六回に岡本和真内野手(25)が同点の11号3ランを放ち、反撃ムードを演出。本塁打と打点の3年連続2冠に向けてタイトル争いのトップを快走する主砲が、坂本勇人内野手(33)が負傷離脱した打線を引っ張る。四方八方を真っ赤に染めた敵地の観衆3万534人が、このときばかりは嘆きの声を挙げた。重たいムードを払拭して勝利を呼び込んだのは、やはり岡本和の一打だった。「『この打席は何とかしたい!』と思っていきました。最高の結果になって良かったです」3点を先行された直後の六回無死一、二塁。3ボールからの4球目を迷わず振り抜いた。九里が真ん中付近に投じたチェンジアップを逃さず、左中間2階席へ同点の11号3ラン。中堅手が一歩も動かずに行方を見送るほど豪快な打球だった。打線は五回までに好機をつくりながら、外野手の好返球もあって二塁走者が3度も本塁憤死。登板前までリーグトップの防御率1・65を誇った苦手の右腕に対し、主導権を握り損ねていた。) エースの菅野と主将の坂本が相次いで離脱する窮地。空気を一変させたのが、不動の4番の本塁打だった。28に伸ばした打点とともにリーグ2冠を快走。原監督は逆転勝利を引き寄せた一打に「当然、サインは打て。しっかりと励行してくれた」と最敬礼した。主砲の向上心は変化をいとわない姿に表れる。今季からSSK社製のバットを新調し、先端部をくり抜いた。SSKの担当者によると「くり抜くとバランスが手元にきて操作性が良くなる」。当初は従来の33・5インチ(約85・1センチ)で試したもののなじまず、34インチ(約86・4センチ)と長尺にして感覚を整えた。3ボールから一球で仕留めたアーチは今季2本目。追い込まれてからコンパクトなスイングで単打を放つ打席も目立ち、変化は成果に結びついている。チームは連敗を4で止めて首位をキープ。投打の柱が不在の期間に、その座を明け渡すわけにはいかない。「何とかしようとみんなでやっていた。今日をきっかけに上げていきたい」。不屈のナインの中心には、背番号25がいる。(鈴木智紘)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
21130 0.618
(↑0.012)
-
(-)
109146
(+6)
134
(+3)
39
(+1)
13
(+1)
0.251
(↑0.001
3.260
(↑0.01)
2
(-)
ヤクルト
17120 0.586
(↑0.015)
1.5
(-)
114107
(+3)
105
(-)
27
(-)
14
(+1)
0.224
(↓0.001)
3.080
(↑0.11)
3
(-)
広島
17141 0.548
(↓0.019)
2.5
(↓1)
111136
(+3)
109
(+6)
10
(-)
7
(-)
0.254
(↓0.001)
3.240
(↓0.09)
4
(-)
中日
15140 0.517
(↓0.019)
3.5
(↓1)
114102
(+1)
101
(+7)
17
(-)
13
(-)
0.252
(↓0.003)
3.340
(↓0.15)
5
(-)
DeNA
11160 0.407
(↑0.022)
6.5
(-)
11695
(+7)
120
(+1)
20
(+2)
10
(-)
0.244
(↑0.004)
3.880
(↑0.12)
6
(-)
阪神
10221 0.313
(↓0.01)
10
(↓1)
110100
(-)
117
(+3)
23
(-)
20
(-)
0.231
(↓0.001)
3.390
(↑0.04)