西武(☆4対2★)ロッテ =リーグ戦6回戦(2022.05.03)・ベルーナドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ロッテ
0011000002800
西武
00300001X4911
勝利投手:佐藤 隼輔(2勝3敗0S)
(セーブ:増田 達至(0勝0敗7S))
敗戦投手:小島 和哉(0勝3敗0S)

本塁打
【西武】山川 穂高(10号・3回裏2ラン)

  DAZN
チケットぴあ 西武戦チケット予約 ロッテ戦チケット予約

DAZN

◆西武は0-1で迎えた3回裏、山川の2ランと山田の適時打で3点を奪い、逆転に成功する。その後1点差とされて迎えた8回には、相手の暴投の間に追加点を挙げた。投げては、先発・佐藤が6回2失点の好投で今季2勝目。敗れたロッテは、打線がつながりを欠いた。

◆西武ドラフト2位左腕の佐藤隼輔投手が2勝目を挙げた。味方の好守にも助けられながら、緩急を使って6回まで6安打2失点。プロ初登板だった3月29日以来の白星で、本拠地ベルーナドームでは初勝利となった。初めてのお立ち台で「要所、要所でしっかり自分の球を放ることができた。チームの力になれるように、この後も一生懸命、腕を振っていきます」と話した。

◆ロッテ小島和哉投手(25)の初白星が遠い。3回、山川に技ありの逆転2ランを許し、直後にも1失点。6回3失点でまとめるも「最低でも7回まで行かないと」と自分を責めた。打線も走塁ミスなどで大きな流れを作ることができず、井口監督も「もったいない走塁とか、ああいうところでしっかり点を取らなくちゃいけない場面でした」と唇をかんだ。昨季の開幕5連敗時以来の、借金5となった。

◆西武山川穂高内野手が18、19年に次いで自身3度目のパ・リーグ10号一番乗り。この日は逆転2ランで、勝利打点付きのVアーチが1、3、5、6、8~10号と7本もある。今季の山川は欠場が14試合あり、まだ規定打席に到達していない。12年に規定打席不足のバレンティン(ヤクルト)が本塁打王を獲得したが、規定打席が現在のチーム試合数×3・1になった59年以降、規定打席不足の選手がリーグ10号一番乗りは初めてだ。

◆取られたら取り返す。1点を追う3回1死一塁、西武山川穂高内野手(30)はフルカウントからロッテ小島の難しい内角球を回転してさばいた。「詰まった方があのコースは飛ぶ。反応できてよかった」。左翼ポール際、ギリギリでスタンドイン。2戦連発の逆転10号2ランを放った。右太もも裏の肉離れで14試合欠場しながら、リーグ最速で2ケタ本塁打に到達。17試合目での10号はタイトルを獲得した18、19年よりもペースが速い。打率も好調だが「打率は100%落ちる。率を狙うより、ホームランを打てるスイングをし続けることの方が大事だと思う」。21安打のうち、約半分が本塁打という驚異的な割合を誇っている。一塁手が定位置も、故障明けで起用されるDHでリズムをつかんできた。過去2年間もDH出場はあった。「その時は毎回、代打に行くような感じでしっくりこなかった。今年は裏にいる時やベンチに座っている時、一切バットに触っていない」。味方の守備中にバットから離れることで、守っている時と近い感覚で攻撃に移れるようになった。ここまで1発を放った試合は不敗神話が継続中。「流れとか運もあると思うけど負けていても自分のことをまずはやる。それが一番、チームのためになる」。頼れる4番に導かれ、チームは勝率を5割に戻した。【鎌田良美】▽西武山田(3回に3点目の左前適時打)「100点です。(好調の要因は)技術的なところもあるんですけど、やっぱり最後は執念」▽西武高木(1軍昇格即、右翼で先発。5回、右中間への大飛球をジャンプして後ろ向きで好捕し、戻りきれなかった一塁走者も中継プレーで併殺に)「フェンス直撃かなと思いましたが、思ったより打球が失速していたので、いける! と判断しました」

◆西武の山川穂高内野手(30)が「4番・DH」で出場し、三回に10号逆転2ランを放った。ロッテに先制を許したあとの三回1死一塁での打席。左腕・小島の真っすぐを捉えた打球は高々と舞い上がり、左翼ポール際のスタンド最前列に吸い込まれた。山川は球団を通じて「打ったのはストレート。先制された後でしたし打ててよかった」とコメントした。

◆西武が勝率5割に復帰した。0―1の三回に山川の10号2ランと山田の適時打で3点を奪い逆転。八回に暴投で1点を追加した。佐藤が6回6安打2失点で2勝目、増田が7セーブ目。ロッテは好機でたたみかけられなかった。

◆今季初勝利を目指したロッテの小島は、6回7安打3失点で3敗目を喫した。1点を先制してもらった直後の三回に山川に追い込んだ後の逆球の内角速球を2ランとされるなど、詰めが甘かった。「七回までいけず、中継ぎ投手に負担をかけることになってしまい申し訳ない」と肩を落とした。大崩れはないものの走者を背負う場面が多く、リズムの悪さが課題となっている。井口監督は「もったいない投球がある。(そこが)勝てないところじゃないか」と話した。

◆西武のドラフト2位新人の佐藤が、6回を6安打2失点にまとめ3月29日以来となるプロ2勝目を手にした。「要所、要所で自分の球を放ることができた。粘ることができた」とうれしそうだった。走者を出しながらも緩急を使い、5番に入った安田からは、一回2死二、三塁でチェンジアップで仕留めるなど3打席連続三振を奪った。辻監督は「六回まで投げてくれてうれしかった」と評価した。

◆西武は1点ビハインドの三回に山川穂高内野手(30)がリーグ10号1番乗りとなる逆転2ラン。そのまま逃げ切って2連勝とし、勝率を5割に戻した。以下、辻発彦監督(63)の主な一問一答。――三回に1点先制された直後に山川が10号逆転2ラン「本当に難しい球だった。横から見ていてもインコースの厳しいところを、あそこに切れないように打って、ホームランするんだから大したもんです。やっぱり体調が良いんだと思いますよ」――山川が本塁打を打ってる今季8試合全て勝利「やっぱりホームランの力というのは大きいですね」――ドラフト2位・佐藤(筑波大)は6回2失点で2勝目「今日は前回(26日のソフトバンク戦)よりも見ていて力みを感じた。高めに浮くストレートがあった。それでも6回まで投げてくれたのはうれしかった」――山川の守備復帰は「回りとの兼ね合いになる。とりあえずまだ完全に全て守ってというわけにはいかない。これでいなくなったらえらいことになる」

◆西武のドラフト2位・佐藤隼輔投手(22)=筑波大=が6回6安打2失点で2勝目を挙げた。プロ初登板となった3月29日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来の白星で本拠地では初勝利。走者を出しながらも緩急をうまく使い分け試合を作った。「要所要所でしっかり自分の球をほうることができたので粘れた。野手の方々に助けていただいた勝利だと思う」と好守の守備陣に感謝した。

◆『不敗神話』は継続だ。西武・山川穂高内野手(30)が1点を追う三回、リーグ最速での10号到達となる逆転2ラン。今季本塁打を放った試合は8戦全勝で、チームを勝率5割復帰に導いた。「(内角の直球に)反応できたのはよかった。先制された後だったので打ててよかった」0―1の三回1死一塁。フルカウントから小島の厳しい内角直球にバットを合わせ、左翼ポール際へ。2万1592人のファンで埋め尽くされたスタンドに向かって豪快に「どすこ~い!」ポーズを披露した。右太もも裏を痛め4月1日から18日まで出場選手登録を外れたが、本塁打数でリーグトップを独走する。最近6戦5発で、今季21安打中10本が本塁打だ。規定打席未到達ながら打率・356、22打点と絶好調だ。連勝で勝率を5割に戻し、辻監督は「やっぱりホームランの力というのは大きい」と目を細めた。「もっと攻めていきたい」と山川。3年ぶりの本塁打王へ向け、主砲が闘志を燃やす。(石井孝尚)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1861 0.750
(↑0.011)
-
(-)
118103
(+2)
69
(+1)
20
(+1)
23
(+2)
0.237
(↓0.002)
2.600
(↑0.07)
2
(-)
ソフトバンク
16121 0.571
(↑0.015)
4
(-)
114114
(+7)
101
(+3)
18
(+1)
14
(-)
0.259
(↑0.002)
2.880
(↑0.1)
3
(1↑)
西武
15151 0.500
(↑0.017)
6
(-)
11291
(+4)
95
(+2)
20
(+1)
11
(-)
0.222
(↑0.002
2.540
(↑0.05)
4
(1↓)
ORIX
15160 0.484
(↓0.016)
6.5
(↓1)
11277
(+3)
99
(+7)
10
(-)
20
(+1)
0.209
(-)
2.860
(↓0.12)
5
(-)
ロッテ
11161 0.407
(↓0.016)
8.5
(↓1)
11582
(+2)
79
(+4)
10
(-)
33
(+1)
0.213
(-)
1.930
(↓0.05)
6
(-)
日本ハム
10200 0.333
(↓0.012)
11
(↓1)
11399
(+1)
123
(+2)
27
(-)
19
(-)
0.233
(↓0.002)
4.040
(↑0.07)