オリックス(★1対2☆)西武 =リーグ戦9回戦(2022.05.01)・京セラドーム大阪=
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西武
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ORIX
0100000001900
勝利投手:平良 海馬(1勝1敗1S)
(セーブ:増田 達至(0勝0敗6S))
敗戦投手:ビドル(3勝1敗0S)

本塁打
【西武】山川 穂高(9号・9回表ソロ)

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◆西武は2回表、1死一三塁から山田が犠飛を放ち、1点を先制する。1-1で迎えた9回には山川のソロが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・エンスが7回1失点の好投。敗れたオリックスは先発・山岡が力投するも、打線が再三の好機を生かせなかった。

◆オリックス平野佳寿投手(38)はここまで9セーブで自身7度目のシーズン2桁セーブにあと1。パ・リーグの2桁セーブ回数上位は(1)小林雅(ロッテ)8度(2)馬原(ソフトバンク)7度。平野佳が記録すればリーグ2位の馬原に並ぶ。

◆オリックスのドラフト5位、池田陵真外野手(18=大阪桐蔭)がプロ初安打を記録した。開幕後初めて1軍に合流。出場選手登録され、さっそく「9番右翼」で先発した。西武エンスに対して第1打席は空振り三振、第2打席は右邪飛。8回の第3打席、先頭で2番手平良の156キロをジャストミート。きれいに一、二塁間を抜いた。池田は高卒ながら力強いスイングと対応力が買われている。オープン戦は3月中旬まで1軍に同行し、13打数3安打。ウエスタン・リーグでは4月30日時点でチームトップの101打席に立ち、打率2割3分1厘。リーグ2位タイの3本塁打、同7位の10打点だった。大阪桐蔭では3年春夏の甲子園に「4番中堅」で出場し、春は1回戦で智弁学園(奈良)に敗れ、夏は東海大菅生(西東京)に勝ち、2回戦で近江(滋賀)に敗れた。東海大菅生戦は豪雨の中の熱戦となり、8回途中コールド勝ちで話題になった。

◆西武増田達至投手(34)が史上18人目となる通算150セーブを達成した。2-1と1点リードの9回に3番手として登板。背番号14の守護神は0点に抑えて試合を締めた。9回表に山川が9号ソロでもたらしたリードを守り切った。▼通算150セーブ=増田(西武) 1日のオリックス9回戦(京セラドーム)で今季6セーブ目を挙げて達成。プロ野球18人目。初セーブは15年9月8日のオリックス19回戦(西武プリンスドーム)。

◆オリックスのドラフト5位、池田陵真外野手(18)がデビュー戦でプロ初安打を記録した。この日初めて出場選手登録され「9番右翼」で先発。8回の第3打席、先頭で平良の156キロをジャストミート。一、二塁間を抜いた。「バットを短く持って力負けしないように、思い切っていこうと思っていた。必死に、何とかして塁に出たかった。ヒットで出られて、すごくうれしかった。どんどんストライクを振れたのがよかったです」。メンタルの強さと向上心は並みの18歳ではない。忠岡ボーイズ時代はU-15日本代表の主将。名門大阪桐蔭でも主将。昨夏の甲子園で負けて「引退」したその夜、ホテルで1人、一心不乱にバットを振ったほどの練習の虫だ。前夜、同校の西谷浩一監督(52)から「おまえらしく思い切っていけ」と背中を押され、初打席から実行してみせた。同じ関西でしのぎを削ったロッテ松川の活躍にも刺激を受けている。「すごいなという部分と、負けたくない思いがあります」。中嶋監督も「大したもん」と絶賛した1軍デビュー。背番号39は「自分の結果もだけど、チームに貢献できるようにもっと力を出し切りたい」と、力を込めた。【柏原誠】

◆3連勝を逃したオリックス中嶋聡監督(53)は悔しそうな表情だった。勝率は5割に戻った。1-1の8回、先頭の池田陵真外野手(18)がプロ初安打で出塁。初昇格で先発に抜てきしたルーキーの一打にベンチは盛り上がった。だが、このチャンスも生かせない。逆に直後に勝ち越され、9回1死二、三塁の逆転サヨナラ機でもホームに届かなかった。「(池田の初安打で)いい流れが来た! と思ったら、こんな感じですもんね。くそ~。まだ来てないのか...」杉本、福田らを新型コロナ陽性で欠き、投手陣の踏ん張りを打線が援護できない展開が続いている。ルール上のもやもや感も残っていた。8回は池田の代走小田がすぐさま二盗に成功。さらに捕手からの送球がそれ、中堅前へ転がる。小田は三塁に向かおうとしたが、ベースカバーの源田とぶつかり、やむなく二塁に戻った。中嶋監督はすぐにベンチを出て、オブストラクション(走塁妨害)を主張した。だが二塁の梅木審判員は二塁ベースを指さしていた。場内アナウンスでは「ただいま小田選手に対してオブストラクションが発生しました。走者を二塁にとどめて、無死二塁で試合を再開します」と説明した。無死三塁での再開を期待していた中嶋監督は「なぜ?」とポーズを作った。オブストラクションについて記す野球規則6・01(h)には2項あり、1つは最低1個の安全進塁権を与えるもの。2つ目が、「妨害がなかったらどうなっていたか」を当該審判が判断するものだ。梅木審判員は、接触がなくても三塁進塁は無理だったと判断。他の審判団も異議を唱えなかったことで、この第2項がそのまま適用された。中嶋監督にも同様の説明がなされた。無死三塁なら得点のチャンスは大きく広がっていた。その後、2死満塁としたが外崎の好守に阻まれ無得点。痛い逸機となった。指揮官は「オブストラクションにも2つあるって言ってたんだけど...」と納得しきれない様子だった。「もう1歩で勝ち越せない、同点にできない。その中で池田が打ってくれた。本当いい打撃だった。大したもんですよね」。高卒ルーキーが作った勢いだけに、悔しさが募った。不満のタネはまだある。2回にバレラが、4回にはラベロが、微妙な走塁アウト判定に対して、リクエストをベンチに向かって「要求」してきた。結果どちらも覆らず、終盤にとっておきたいリクエスト権を早々と使い果たした。「皆さんから『リクエスト』が来るもんだから。4回で使い切っちゃうじゃん。こっちは(戦略的に)いこうか迷っているのに...」オブストラクション判定に対してリクエストはできないが、冗談まじりとはいえ、もつれた終盤にリクエスト権を使えないのは確かに不利になる。両助っ人はともに打率1割台。バレラは一時同点打を含む2安打3出塁で内容もよかったが、ラベロは2本の併殺打など内容も悪かった。吉田正がこの10試合で打率5割6分3厘だけに、得点力アップを渇望する中嶋監督は「いつも打てるわけじゃない。つながってはいる。なんとか投手を援護したい」と切り替えを図った。【柏原誠】○...山岡は7回1失点と好投したが援護に恵まれず、3勝目を逃した。山川から3打席連続でスライダーで空振り三振を奪うなど11奪三振、四死球なし。直球、変化球とも精度抜群だった。「全体的にはしっかりと操れるボールも多かった。7回まで粘り強く投げ切れたのはよかった」。19年から続く京セラドーム大阪での連勝は9のまま継続している。

◆節目の舞台はハラハラだった。西武増田達至投手(34)が史上18人目の150セーブを達成した。1点リードの9回に登板。安打、四球、犠打で1死二、三塁とサヨナラのピンチを招いた。ポーカーフェースも内心は「やってもうてるわ...」。ただ修羅場こそ強いから守護神に君臨する。後続を断った。ウイニングボールをポケットにしのばせ、「1人では達成できないポジション。皆さんに感謝しながら、自分の中ではうれしく思う」とかみしめた。その心はクローザー像とは違い、少し独特かもしれない。"負け"を認め、仕事に徹する。試合の勝敗を決する場面を担う抑えは、ブルペン陣の中で最も難攻不落な存在が多い。ただ、増田は違う。はっきり言う。「自分の中では平良に全部負けている。総合的に」客観的に自己分析しつつ「平良と対戦するんじゃないのでね」と笑う。その上で譲れない芯の強さを備える。「任されたところをしっかりやるだけ」と打者1人1人、1球1球に集中し、魂を込めてきた。ともに自主トレをするオリックス平野佳からは、調子がいい時も悪い時も「いつも一緒の気持ち」で投げることを教わった。その積み重ねが今だ。5勝0敗33セーブだった20年オフに4年総額12億円超(推定)の大型契約を結んだ。ただ昨季は下半身のコンディション不良で0勝3敗8セーブ、防御率4・99。「少なからず、ありました。でも仕方ない」。どうしても耳に入るネガティブな声も復活の肥やしにした。今後の目標は「数字は意識しない。1試合でも多くチームに貢献」。大きなことは言わない。目前の仕事に徹する。何とも増田らしかった。【上田悠太】▽通算157セーブの西武豊田投手コーチ(増田の150セーブに)「ライオンズ一筋で150セーブをあげたことは素晴らしく、とてもうれしく思います。これからもたくさんマウンドに上がって、1つずつ積み上げていってほしい」▽西武エンス(先発で7回7安打1失点)「ストライクを積極的に取りに行くことで7回を投げ抜くことができたと思う。ランナーを出す場面が何度かあったけど、慌てずに落ち着いて投げられたのがよかった」▼通算150セーブ=増田(西武) 1日のオリックス9回戦(京セラドーム)で今季6セーブ目を挙げて達成。プロ野球18人目。初セーブは15年9月8日のオリックス19回戦(西武プリンスドーム)。

◆これまでの3打席は3三振。完全に封じられていた主砲のバットは、最終回にどでかい放物線を描いた。1-1同点の9回無死。西武山川穂高内野手(30)が高めの126キロカーブを捉えた。打った瞬間に、未来は確信できた。リーグトップを独走する9号の決勝ソロ。目で行方を確認した白球は、左翼席に上段まで飛んでいった。「前に3つ三振。山岡からピッチャーは代わりましたし、ひきずらずに普通にいきました。会心だった。勝てたのが一番よかった」と納得の表情だった。直球を待ちながら、カーブにも対応。最高の場面で、最高の結果を出した。これぞ4番の一振りだった。軽度の右太もも裏肉離れで14試合を欠場していながら、9本塁打、20打点。規定には未到達とはいえ、打率3割5分7厘と頼もしい。辻監督は「ありがたかったね~。本当に。山川が打っている時は勝っている」と感謝した。

◆西武増田達至投手(34)が史上18人目となる通算150セーブを達成した。2-1と1点リードの9回に3番手として登板。背番号14の守護神は0点に抑えて試合を締めた。◆通算157セーブの西武豊田投手コーチ(増田の150セーブに)「ライオンズ一筋で150セーブをあげたことは素晴らしく、とてもうれしく思います。これからもたくさんマウンドに上がって、1つずつ積み上げていってほしい」▼通算150セーブ=増田(西武) 1日のオリックス9回戦(京セラドーム)で今季6セーブ目を挙げて達成。プロ野球18人目。初セーブは15年9月8日のオリックス19回戦(西武プリンスドーム)。

◆オリックスのドラフト5位・池田陵真外野手(18)=大阪桐蔭高=が、「9番・右翼」でプロ初となるスターティングメンバーに名を連ねた。この日、1軍に初昇格。試合前練習では中嶋監督らに声をかけられながら、打撃練習などで汗を流した。2軍公式戦では26試合に出場し、打率・239、10打点に、チームトップの3本塁打をマークしていた。池田は春季キャンプはB班スタートとなったが、キャンプ期間中の実戦やオープン戦などでも快音を響かせ、中嶋監督は「初めての(プロの投手との)対戦で見にいくことが多いが、タイミング合わせて打つ。よくできている」と対応力を高く評価していた。

◆オリックスのドラフト5位・池田陵真外野手(18)=大阪桐蔭高=が、プロ初安打を放った。1─1の八回。先頭打者として迎えた第3打席で、2番手・平良が投じた156キロにバットを出し、一、二塁間を破る右前打を放った。この日はプロ初昇格を果たし、即「9番・右翼」でスタメン出場。「打ったのは真っすぐです。タイミングを少し早めに取って、思い切っていこうと打席に入っていました。大事な(試合)後半の場面で、先頭打者として塁に出れてよかったです! (プロ初ヒットは)本当にうれしいです!!」とコメントを寄せた。池田は2軍公式戦では26試合に出場し、打率・239、10打点に、チームトップの3本塁打をマークしていた。

◆西武が競り勝ち、連敗を2で止めた。1-1で迎えた九回に4番・山川穂高内野手(30)が左翼スタンドに左越え9号ソロを放ち、これが決勝点となった。守りでは九回は1死二、三塁のピンチを招いたが、抑えの増田が後続を断ち、今季6セーブ目で通算150セーブに到達した。) 先発のエンスは7回7安打1失点。八回に登板した平良が今季初勝利。

◆西武が3連敗を阻止。1―1の八回2死満塁のピンチを脱した直後の九回、山川が勝ち越しソロを放った。平良が今季初勝利で、増田が通算150セーブ目。オリックスは7回1失点の山岡を援護できず、九回も1死二、三塁を逃した。

◆オリックスは再三の好機を生かせず、3連勝を逃した。二、四回はともに無死一、二塁でラベロが併殺打。八回は2死一、三塁で吉田正が勝負を避けられ、安達が二ゴロに倒れた。九回1死二、三塁も逃し、中嶋監督は「もう一歩のところで勝ち越せない、同点にできないのが一番苦しい」と渋い表情だった。主砲の吉田正は打率3割4分3厘と絶好調。しかし周りの調子が上がらず、つながらない。監督はプロ初出場で安打を放った新人の池田を高評価し「しっかり打ってくれた。(若手には)今がチャンスだと意気に感じてほしい」と台頭を期待した。

◆西武・増田が6セーブ目を挙げ、プロ野球18人目となる通算150セーブを達成した。2015年9月8日のオリックス戦での初セーブから積み上げ「自分一人で達成できないものなので、皆さんに感謝したい」と笑みを浮かべた。2-1の九回に登板し1死二、三塁のピンチを背負ったがリードを守りきった。昨季は不振で抑えの座を平良に譲ったものの今季は守護神に君臨。「自分が任されたところをしっかりやるだけ」と頼もしかった。◆増田の通算150セーブに西武・豊田投手コーチ 「ライオンズ一筋で150セーブを挙げたことは素晴らしく、とてもうれしい」◆先発で7回1失点の西武・エンス 「ストライクを積極的に取りにいくことで7回を投げ抜くことができた。効率的にいけた」

◆主砲の意地だった。西武・山川穂高内野手(30)が1-1の九回に勝ち越しの9号ソロ。主砲が本塁打を放った7試合は全勝と、不敗神話ならぬ〝どすこい神話〟を継続させた。「会心だった。山岡投手にやられっぱなしだったので倍、うれしいです」山岡との対戦で3打席連続の空振り三振。九回は代わったばかりの左腕ビドルのカーブを完璧に捉え、左翼ポール直撃の一発に。チームは3連敗を免れた。ここ5戦で4発。量産態勢に入っている。開幕直後にけがで約3週間、離脱したために規定打席未到達(シーズン62打席)。それでも2位・今川(日本ハム)らに3本差をつけてリーグ1位。今季放った20安打のうち9本が本塁打で、約7打席に1本の割合で本塁打が飛び出している。前日(4月30日)はオリックスの4番・吉田正に決勝弾を含む2発を浴びてチームは敗戦。山川は「(吉田)正尚にはかなわない。打率は100%負けるけど、ホームランでは負けたくない」と、過去に2度本塁打王に輝いたプライドをのぞかせた。福岡、大阪と続いた遠征を3勝3敗で終えた辻監督は「山川が打ってるときは勝っている。本当にありがたかったね」と目を細めた。(石井孝尚)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1761 0.739
(↑0.012)
-
(-)
119101
(+2)
68
(+1)
19
(-)
21
(-)
0.239
(↑0.001)
2.670
(↑0.03)
2
(-)
ソフトバンク
15121 0.556
(↓0.021)
4
(↓1)
115107
(+1)
98
(+2)
17
(-)
14
(-)
0.257
(↑0.003)
2.980
(↓0.01)
3
(-)
ORIX
15150 0.500
(↓0.017)
5.5
(↓1)
11374
(+1)
92
(+2)
10
(-)
19
(+3)
0.209
(↑0.003
2.740
(↑0.03)
4
(-)
西武
14151 0.483
(↑0.019)
6
(-)
11387
(+2)
93
(+1)
19
(+1)
11
(-)
0.220
(↑0.001
2.590
(↑0.06)
5
(-)
ロッテ
11151 0.423
(↓0.017)
7.5
(↓1)
11680
(+3)
75
(+9)
10
(+1)
32
(-)
0.213
(↑0.001)
1.880
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
10190 0.345
(↑0.024)
10
(-)
11498
(+9)
121
(+3)
27
(+2)
19
(+1)
0.235
(↑0.002)
4.110
(↑0.04)