楽天(☆2対1★)ソフトバンク =リーグ戦5回戦(2022.05.01)・楽天生命パーク宮城=
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ソフトバンク
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楽天
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勝利投手:則本 昂大(1勝1敗0S)
(セーブ:弓削 隼人(0勝0敗1S))
敗戦投手:大関 友久(2勝2敗0S)
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◆楽天が降雨コールド勝ち。楽天は3回裏、1死二塁の好機から西川が適時打を放ち、先制に成功する。続く4回には太田の内野ゴロの間に1点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・則本が5回1失点で今季初勝利。敗れたソフトバンクは、打線が相手を上回る9安打を放つも、1得点とつながりを欠いた。

◆楽天が、降雨コールドでソフトバンクを破り、引き分けを挟んで4連勝となった。先発則本は新型コロナウイルスの療養明けで、開幕戦の3月25日ロッテ戦以来のマウンドとなった。5回まで毎回走者を許す投球。5回1死から5連打を浴びたが、踏ん張り、5回9安打1失点。今季初勝利となった。打線は3回1死二塁で西川が左翼へ適時打を放って先制。3試合連続打点で勝利を引き寄せた。6回裏1死一塁で、降雨により一時中断。天候の回復が見込まれず、そのまま試合終了となった。チームは2位ソフトバンクとの直接対決で連勝。差を4に広げた。

◆楽天弓削隼人投手(28)が、プロ初セーブを挙げた。1点リードの6回に2番手として登板。5回裏終了時に、雨天で荒れたグラウンド整備のため、11分間の中断直後のマウンドだった。「入りだけしっかりボールカウントで乱れないように自分のボールを投げることだけを意識しました」と、先頭三森を空振り三振。柳田に四球を与えたが、1回無安打無失点で封じた。6回裏1死一塁の攻撃中に試合が中断。20分間の中断を経て、雨天コールドとなり、セーブがついた。4年目で初。「記録がつくことはうれしいこと。もらい物のような記録がつく場面が多くなると思いますが、1つ1つを大事にしていいピッチングができるように頑張りたい」と意気込んだ。

◆ソフトバンクは6回裏1死一塁、降雨コールドゲームで敗れ、今季初の4連敗。5回まで毎回走者を得点圏に進めながら、9安打で1得点、12残塁と拙攻が響いた。藤本博史監督(58)との一問一答は以下の通り。-雨の中で攻めあぐねた「残塁が多すぎるよね。まあ、5回の攻撃は見事やったけども、下が悪かったからね。普通やったらホームインできてるんやろうけど。(三塁スライディングでベースを越え、アウトになった)ジュリ(グラシアル)もあそこまで滑らんかったんやろうけど。まあ最初の、1回、2回、3回、4回全部得点圏までいって、あと1本が出ないということはね。バット振らなかったら、何もならないということですね。2ストライクからは、ボールかも分からないけど広げていかないと。簡単に見逃しているようじゃ。なんとかファウルにするとか。そういうところは必要じゃないかなと思います」-早めに点を取らないといけなかった「そういうのも頭に入れておかないとね。こうやって、コールドゲームになる可能性も始まったときから分かってるわけやからね。早いチャンスをものにしないと、こういう結果になりますよね」-大関が好投「大関も要所、要所で頑張ったと思いますよ。当然、次もいきますよ。でも悔しいね。ヒットはこっちの方が多いのにね。9回までやってたらね、何とかなっとったかも分からへん。でも天気には逆らえへんからね」-今宮が2安打「そうですね。ちょっと打順を考えてもええかな。つながりを考えたらね。今の状態でいってくれたらね。まあ、仕切り直しで、(福岡に)帰ってから頑張ります」

◆ソフトバンクは天気を味方に付けられず、6回途中降雨コールドで敗れ、今季初の4連敗となった。1点差で落とし、藤本博史監督(58)は「悔しいね。ヒットはこっちの方が多いのにね。9回までやってたらね、何とかなっとったかも分からへん。でも天気には逆らえへんからね」と恨めしそうに天を仰いだ。雨脚が強まった5回の攻撃が明暗を分けた。2点を追い、1死からグラシアルが中前打。中村晃が左翼線への安打で続いた。だが、三塁を狙った一塁走者グラシアルは、ぬかるんだグラウンドでスライディングが滑りすぎ、ベースを通過してまさかのタッチアウトとなった。さらに柳町、上林、今宮が続いて5連打としたが、走者が足を取られスピードに乗れない「各駅停車」の進塁で、1点しか返せなかった。藤本監督も「5回の攻撃は見事やったけども、下が悪かったからね」と、思わず嘆いた。1回から4回までも毎回得点圏に走者を進めながら、得点に至らず。結局9安打で5四球をもらっても、3戦連続2桁となる12残塁と攻めあぐねた。指揮官は「(天気も)頭に入れておかないとね。こうやって、コールドゲームになる可能性も始まったときから分かってるわけやからね。早いチャンスをものにしないと、こういう結果になりますよね」。最大9あった貯金は3まで減少。首位楽天に今季最大の4ゲーム差を付けられた。【山本大地】○...好調の今宮が、今季7度目のマルチ安打をマークした。4回先頭で中前打。5回2死満塁は中前への適時打でチーム唯一の得点を挙げ「スリッピーな(滑りやすい)グラウンド状況なので、低い打球を打つイメージで打席に入りました。イメージ通りの打撃ができました」。打率はチームトップの3割1分4厘まで上昇してきた。○...大関が、4月10日西武戦以来の先発で粘投した。試合前から降っていた雨の影響もあり、序盤から制球に苦戦。5回を5安打に4四死球を出しながら2失点と試合を作った。今季2敗目に「グラウンドコンディションのこともあり、先制点は絶対に与えたくなかった。チームに迷惑をかけてしまった」と厳しい表情だったが、藤本監督は「要所、要所で頑張った」と褒めた。

◆エースが帰ってきた! 楽天則本昂大投手(31)が、今季初勝利を挙げた。開幕投手を務めた3月25日ロッテ戦以来のマウンドで、5回を9安打4四球と毎回得点圏に走者を置くも、1失点とゲームメーク。粘ってリードを守り、降雨による6回コールド勝ちに貢献し、2位ソフトバンクとのゲーム差を4に広げた。先発予定だった4月1日に新型コロナウイルス陽性が判明し、離脱が長引いたが、復帰戦を白星で飾った。ぬかるむマウンドで、楽天則本が踏ん張り続けた。足元やボールが滑り、普段通り投げるのは難しい天候。それでも、なんとかもがいた。毎回得点圏に走者を置くピンチ。直球は150キロを超え、力強さはあったが、4四球と制球にも苦しんだ。4回まで無失点で切り抜けてきたが、2点リードの5回1死から5連打を浴びて失点。さらに2死満塁で代打牧原大には、カウント1-2から低めのフォークで空振り三振。「どんな形でも最後アウトに取る気持ちで投げた」。感情を爆発させ、両手をたたきながらほえた。3月25日に自身7度目の開幕投手を務め、5回1/3を3安打3失点で負け投手になった。「中36日」と間隔が空いた2度目の登板で白星を手にした。「野手のみんなが本当に頑張ってくれて勝てた1勝。開幕戦負けて、スタートは僕個人としてはダメだったので、まず勝ちがついて、ようやくスタートできたかなと思います」と前を向いた。本来なら2戦目は4月1日ソフトバンク戦の予告先発だったが、新型コロナ感染で緊急回避。その後、39度の高熱にも苦しんだ。隔離期間中もストレッチ程度しか体を動かせず。「筋量は落ちたと思う。今戻り切ったかと言ったら、そうじゃないと思う」と率直に打ち明ける。療養を終えてからは、4月19日の2軍戦で登板したのみ。まだ万全な状態とはいえなかった。グラウンドや体の状態が100%ではなくても、最低限の仕事で貢献。「現状でできるプレーが今日はできた」とうなずく。仲間に助けてもらった中での1勝。次は快投で、勝利を引き寄せる。【湯本勝大】

◆楽天西川遥輝外野手(30)が先制打で勝利へ導いた。3回1死二塁で迎えた第2打席の初球、大関の真ん中145キロ直球を左前へ運んだ。雨天の中での試合に「いつコールドになるか分からない天気だったので、とにかく先制点を取ることだけを考えて打席に入っていました」。先制適時打が決勝打となった。3戦連続打点を記録し、得点圏打率は5割に到達。リードオフマンながら勝負強さも光っている。

◆水もしたたるいい選手!? 楽天西川遥輝外野手(30)の"絶好調"が止まらない。3回1死二塁で迎えた第2打席で先制打。この一打が決勝打となった。4月は打率3割5分3厘、5本塁打、18打点と打ちまくり、月が変わっても勢いそのまま。勝負強い打撃でチームを4連勝に導き、2位ソフトバンクとのゲーム差を4に広げた。西川は、雨を浴びながら冷静に打席に入った。3回1死二塁の先制機。「いつコールドになるか分からない天気だったので、とにかく先制点を取ることだけを考えて打席に入っていました」。初球、大関の真ん中145キロ直球を迷わずスイング。左前に落とし、「振ったら当たりました。辰己がナイス走塁で(ホームに)帰ってきてくれましたね」と喜んだ。これで3試合連続打点。得点圏打率は5割に達した。リードオフマンながら、今季リーグ2位の22打点と勝負強さが光る。それでも慢心は絶対にしない。「打てる時もあれば打てない時もあると思っています。ただ、打てるに越したことはないと思うので、引き続き良い結果を求めていきたい」と引き締めた。連日バットでチームをけん引しながら、この日は左翼の守備でも引っ張った。5回1死一塁。中村晃の左前打で一塁走者のグラシアルが一気に三塁を狙ったのを見ると、内野手さながらのジャンピング送球。ぬかるんだグラウンドでヘッドスライディングの勢いが止まらず、ベースから離れたグラシアルをアウトにした。この回5連打を浴びて1点を失った先発則本を、守りでも支えた。チームは雨天コールド勝ちで2位ソフトバンクに連勝。ゲーム差を4に広げた。西川は「まだシーズンが始まって1カ月なので。ただ5月1日ということで、月の始めに良いスタートが切れたことはよかったですね」。自身もチームもさらに加速へ-。幸先のいい1勝となった。【湯本勝大】

◆3月25日の開幕戦(対ロッテ、楽天生命パーク)以来、約1カ月ぶりの先発となった則本昂大投手(31)は雨が降る中、3回終了時点で65球。3安打無失点の粘投に、小山伸一郎投手コーチ(43)は「開幕戦以来で久々の登板ということもあり、少しバタバタした入りになりましたね。こういう天候の中で集中力を持って落ち着いて投げられていると思いますので、引き続き頑張ってほしいですね」と話した。

◆六回裏1死一塁、降雨コールドゲームで楽天が4連勝。三回に西川の適時打で先制し、四回に1点を加えた。則本は5回9安打1失点と粘って今季初勝利、弓削がプロ初セーブを挙げた。ソフトバンクは12残塁の拙攻で今季初の4連敗。

◆ソフトバンクの大関は、強い雨で足場が悪くなったマウンドでも5回2失点と力投した。六回裏途中で降雨コールドゲームとなり2敗目を喫したが「粘ることができたのは自信にして、次に生かしたい」と前を向いた。四回無死一、二塁では、黒川の送りバントに素早く反応。三塁封殺にする好フィールディングを見せた。ここ3試合は中継ぎで好投して、4月10日以来3度目の先発だった。再びつかんだチャンスでまずまずの結果を残し、藤本監督は「いい投球をしている。当然また次(先発で)行きますよ」と話した。

◆楽天の西川が三回1死二塁から先制適時打を放った。初球の速球を強引にならず左前へ。雨中の一戦は六回裏途中でコールドゲームとなっただけに、貴重な得点となり「いつコールドになるか分からない天気だったので、とにかく先制点を取ることだけを考えて打席に入った」。集中力を研ぎ澄まし、チームの4連勝に貢献した。今季は得点圏で20打数10安打、打率5割と勝負強さが際立ち、1番打者ながら同チームの浅村と並んでリーグ2位の22打点をマーク。首位を走る原動力となっており「引き続き良い結果を求めていきたい」と意欲的だった。

◆3月25日の開幕戦(対ロッテ、楽天生命)以来、約1カ月ぶりの先発となった則本昂大投手(31)は5回9安打1失点と粘投し今季初勝利をつかんだ。打線は西川遥輝外野手(30)の左前適時打で三回に先制すると四回にも1点を加えた。首位攻防戦を2連勝で終え、貯金は今季最多の「11」となった石井一久監督(48)の一問一答は以下の通り。ーー雨の中での勝利。試合振り返って「この土日、多くのファンの皆さんが来てくれたので試合をまずできたのはよかったかなと思います。天候が今日は悪かったんですけど、その中で勝ちをお見せすることができてよかったです」ーー三回の攻撃、西川が先制打「ゲームプラン的にはいつもそうなんですけど先制点が欲しいという所で遥輝がしっかりと仕留めてくれたと思います」ーー開幕戦以来の登板となった則本について「出だしよかったなという印象はあるんですけど、少し慎重にいきすぎた面もあるのかなと思うので、ただボール自体はいいボールは投げていたと思います」ーーチームは引き分けと雨天中止を挟んで4連勝「4連勝は別に連勝ってほどでもないと思うんですけど、そこは皆さんに考ええてもらって、チームは目の前の試合をしっかりと戦っていくことが、そういうものにつながるのかなと思うのでしっかりと目の前の試合をやっていきたいです」

◆楽天・弓削が六回から2番手でマウンドに上がり、1回無失点。直後の六回裏攻撃途中に降雨コールドゲームとなり、プロ初セーブを挙げた。栃木・佐野日大高、日大、SUBARUを経て入団したプロ4年目。193センチの長身左腕は「記録がつくことはうれしいこと。一つ一つを大事にして頑張りたい」と力強かった。

◆楽天・則本昂大投手(31)が1日、ソフトバンク5回戦(楽天生命パーク)で新型コロナウイルス感染から約1カ月ぶりに1軍復帰し、5回9安打1失点。黒星を喫した3月25日の開幕戦以来37日ぶりの登板で今季初勝利を挙げた。試合は六回裏1死一塁、降雨コールドゲームで2-1の勝利。4連勝を飾って今季最多の貯金11とし、2位・ソフトバンクとのゲーム差を4に広げた。降りしきる雨の中、果敢に腕を振った。則本が37日ぶりの1軍復帰で今季初勝利をつかみ、言葉に実感を込めた。「何とか踏ん張れたかなというのはありますし、こういった中でも試合をつくれたのは良かったかなと思います」4四球もあって毎回得点圏に走者を背負ったが、5回9安打1失点と粘った。一回に30球を要しながら2死満塁のピンチを脱出。2-0の五回は5連打で1点差に迫られ、なお2死満塁で代打・牧原大を迎えた。「とにかく追い付かれないように」と気合を入れ直し、フォークボールでこの日初めて空振り三振を奪う。窮地を切り抜け、雄たけびを上げた。節目のプロ10年目。3月25日の開幕投手(対ロッテ、六回途中3失点で黒星)を務めた後、4月1日に新型コロナウイルス陽性が判明した。39度の高熱が3、4日続き、隔離期間中はストレッチ程度しかできなかった。今も筋肉量が戻りきった実感はないという。新型コロナ、この日の足下が滑る悪条件を乗り越え、つかんだ白星。「勝ちが付いたので、ようやくスタートできたかな」とうなずいた。4連勝を飾ったチームは今季最多の貯金11。2位・ソフトバンクとのゲーム差を4に広げた。「現状でできるプレーが今日はできた。少しずつ体もベストに持っていけるように」。9年ぶりの日本一を目指す楽天に、頼りになる右腕が帰ってきた。(加藤次郎)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1761 0.739
(↑0.012)
-
(-)
119101
(+2)
68
(+1)
19
(-)
21
(-)
0.239
(↑0.001
2.670
(↑0.03)
2
(-)
ソフトバンク
15121 0.556
(↓0.021)
4
(↓1)
115107
(+1)
98
(+2)
17
(-)
14
(-)
0.257
(↑0.003
2.980
(↓0.01)
3
(-)
ORIX
15150 0.500
(↓0.017)
5.5
(↓1)
11374
(+1)
92
(+2)
10
(-)
19
(+3)
0.209
(↑0.003)
2.740
(↑0.03)
4
(-)
西武
14151 0.483
(↑0.019)
6
(-)
11387
(+2)
93
(+1)
19
(+1)
11
(-)
0.220
(↑0.001)
2.590
(↑0.06)
5
(-)
ロッテ
11151 0.423
(↓0.017)
7.5
(↓1)
11680
(+3)
75
(+9)
10
(+1)
32
(-)
0.213
(↑0.001)
1.880
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
10190 0.345
(↑0.024)
10
(-)
11498
(+9)
121
(+3)
27
(+2)
19
(+1)
0.235
(↑0.002)
4.110
(↑0.04)